JPH07261573A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07261573A
JPH07261573A JP6076370A JP7637094A JPH07261573A JP H07261573 A JPH07261573 A JP H07261573A JP 6076370 A JP6076370 A JP 6076370A JP 7637094 A JP7637094 A JP 7637094A JP H07261573 A JPH07261573 A JP H07261573A
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roller
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JP6076370A
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English (en)
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Kunihiko Matsuzawa
邦彦 松沢
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/65Apparatus which relate to the handling of copy material
    • G03G15/6555Handling of sheet copy material taking place in a specific part of the copy material feeding path
    • G03G15/6558Feeding path after the copy sheet preparation and up to the transfer point, e.g. registering; Deskewing; Correct timing of sheet feeding to the transfer point
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/00362Apparatus for electrophotographic processes relating to the copy medium handling
    • G03G2215/00367The feeding path segment where particular handling of the copy medium occurs, segments being adjacent and non-overlapping. Each segment is identified by the most downstream point in the segment, so that for instance the segment labelled "Fixing device" is referring to the path between the "Transfer device" and the "Fixing device"
    • G03G2215/00409Transfer device
    • GPHYSICS
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    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/00362Apparatus for electrophotographic processes relating to the copy medium handling
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    • G03G2215/00556Control of copy medium feeding
    • G03G2215/00599Timing, synchronisation

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の大型化を回避しかつ紙送りの安定性を
低下させることなく、転写ドラムの速度変動を極力抑え
ひいては良好な画像品位を常に維持できる画像形成装置
を提供する。 【構成】 レジストローラー44にその搬送力を解除で
きる機構を付設し、感光ドラム1にて潜像形成が行なわ
れないタイミングで、かつ/又はレジストローラー44
解除中に、記録紙Pの後端がレジ前搬送ローラー47を
通過させる。これにより、画像形成に影響を及ぼすこと
がなく、良好な画像を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプリンターやフ
ァクシミリ、複写機などとされる電子写真方式などを用
いた画像形成装置に関し、特に多重画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、記録紙などの記録媒体を搬送させ
ながら電子写真方式などにより記録を行なう画像形成装
置は、一般的に以下に述べるような構成のものが知られ
ている。
【0003】図14にその一例を示す。画像形成装置は
大別して画像入力部90Rと画像出力部90Pとからな
る。画像入力部90Rは、記録するための画像情報を入
力し、各種処理をした後に画像出力部90Pへその画像
信号を送る機能を有する。
【0004】また画像出力部90Pは、上記画像信号に
応じて記録画像を形成するための感光体などの画像形成
部91、記録紙Pを積載してそれを1枚ずつ送り出すた
めの複数の給紙ユニット92A、92B、92C、いず
れかの給紙ユニットから送り出された記録紙Pをレジス
トローラー96まで搬送するためのレジ前搬送ローラー
97Aを含むレジ前搬送部97、レジストローラー96
から送り出された記録紙Pを保持しながら画像形成部9
1まで搬送し、画像を記録紙P上に転写するための転写
ドラム93、記録紙P上に記録された画像を定着するた
めの定着ユニット94及びこれらの装置内の全動作を制
御するための制御ユニット95とから構成される。
【0005】次に、記録動作を順を追って詳細に説明す
る。装置動作が開始されるとまずいずれかの給紙ユニッ
トから記録紙が1枚給紙され、その後レジ前搬送ローラ
ー97Aによりレジストローラー96まで送られる。こ
の時レジストローラー96は停止していて、記録紙先端
がこのレジストローラー96に突き当たった後僅かな時
間だけレジ前搬送ローラー97Aは搬送を継続する。そ
して記録紙が所定のループ(以後、これをレジ前ループ
と呼ぶ)を形成した後レジ前搬送ローラー97Aは停止
する。
【0006】その後、画像記録開始信号に同期してレジ
ストローラー96及びレジ前搬送ローラー97Aは回転
し、記録紙Pを転写ドラム93上へ送り出す。この動作
によって記録紙P上の所定位置に画像を形成することが
できる。
【0007】一方、画像入力部90Rは上記画像記録開
始信号を基準にして動作を開始し、画像情報を順次入力
して記録用の画像信号に変換しながら画像形成部90P
に出力する。そして画像形成部90Pではその信号に対
応して潜像形成、現像などといったプロセスを経て感光
体91上に画像を形成していく。
【0008】記録紙Pは転写ドラム93上に保持されな
がら画像転写領域Tまで搬送され、画像形成部90Pに
よって形成された画像がその表面に転写記録される。な
お転写ドラム93上への保持方式は、静電吸着やエア吸
引など、幾つかの方式が考えられる。記録紙P上への記
録がなされると転写ドラム93は記録紙Pを定着ユニッ
ト94近傍まで搬送し、記録紙先端を分離しながら定着
ユニット94まで送り込む。そこで熱及び/あるいは圧
力が加えられて記録紙P上にトナー画像が定着され、そ
の後記録紙Pは排紙部を経て機外に排出される。
【0009】ところで上記構成の装置の場合、感光体9
1と転写ドラム93との間に速度差が生じると、転写画
像が伸縮したり、こすれたような状態になるなど画像品
位を低下させる問題が発生する。そこで通常は両者の駆
動源を同一にし、さらに好ましくは両者を連結させて駆
動を直接伝達することで、その間の速度差を極力なくし
て上記問題を回避している。
【0010】また、レジストローラー96の周速と転写
ドラム93の周速に差がある場合には次に述べるような
問題が発生する。もしレジストローラー96が転写ドラ
ム93よりも遅い場合には、記録紙が転写ドラム93上
に保持された後に記録紙が転写ドラム93を引張ってし
まい転写ドラム93に速度変動が生じる。あるいは最悪
の時には転写ドラム93から記録紙が剥れてしまうこと
も考えられる。
【0011】また逆にレジストローラー96が転写ドラ
ム93よりも速い場合は、レジストローラー96と転写
ドラム93間で記録紙が次第にループを作りはじめ、記
録紙が転写ドラム93を押す力が発生、増加していく。
そしてその力がある程度を超えるとやはり転写ドラム9
3の速度が変動することになる。この変動によって転写
ドラム93に連結された感光体91にも速度変動が生
じ、その時に形成している画像の伸縮となって現われ
る。
【0012】そこでこの問題を回避するために、まず設
計上レジストローラー96の周速を転写ドラム93より
も若干速めに設定し、部品精度内でばらつきが生じても
レジストローラー96の周速が転写ドラム93よりも遅
くなることがないようにすることが一般に行なわれてい
る。これはレジストローラー96の周速が少しでも遅い
場合には必ず画像上問題になるが、速い方向にはある程
度まで問題にならない程度の許容範囲を持つためであ
る。
【0013】さらに、対に構成されたレジストローラー
96を互に離間させて記録紙をフリーにするような機構
を設けることも提案されている。これは、レジストを速
めにすることで発生するレジストローラー96と転写ド
ラム93間の記録紙のループ(以後これをレジ後ループ
と称する)が転写ドラム93を押さないうちにレジスト
ローラー96を離間(以後これをレジ解除と称する)さ
せてループ空間を広げ、ループによる記録紙の力を軽減
させようとするものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の装置においては次に述べるような問題が発生する。
レジストローラー96とレジ前搬送ローラー97Aとの
間にはレジ前ループが形成されている。そのためその状
態でレジ解除を行なうと、レジ前ループ分加えられた記
録紙の力が転写ドラム93に作用することになる。一般
に、レジ前ループは記録紙の先端をレジストニップに突
き当てるという目的があるためその力はレジ後ループと
比べて大きく、レジ前ループの空間を拡大してその力の
減少を図っても結局その効果があまり発揮されない。
【0015】この点を考慮して、レジ前あるいはレジ後
ループ空間をできるだけ広くして同じループ量でもその
曲率を減らし記録紙の力を減少させるのも一つの方法で
あるが、その空間の確保が難しい上に装置の大型化につ
ながる。また、単純にループ量を減らすのは本来の目的
のため限界がある。特に、近年普通になってきている給
紙部の複数化はレジストローラーまでの紙パスの長大化
や複雑化を招いているがこれは紙搬送タイミングのばら
つきが増す方向であり、それを吸収するためにもある程
度のループは必要不可欠である。
【0016】さらには以下の懸念も考えられる。レジ前
搬送ローラーとレジストローラーとが、同じ紙を同時に
搬送する場合があることから、一般にレジ前搬送ローラ
ーの搬送速度はレジストローラーのそれと同速に設定す
る。するとレジ前搬送ローラーの周速は転写ドラムより
も若干速く、レジ解除を行なってもレジ前搬送ローラー
と転写ドラム間でやはりループが形成、増加していく。
そしてレジ前搬送ローラーを記録紙後端が通過した瞬
間、そのループが消滅する。すると転写ドラムに作用す
る力が急激に変化し、そのショックで転写ドラムの速度
変動を引き起こす。ひいては感光ドラムにショックが伝
わり、形成中の画像に影響を与える可能性がある。
【0017】従って、本発明の目的は、装置の大型化を
回避しかつ紙送りの安定性を低下させることなく、転写
ドラムの速度変動を極力抑えひいては良好な画像品位を
常に維持するような画像形成装置を提供することであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
少なくとも給紙部から給紙された記録紙をレジスト部ま
で送り出すための搬送ローラーを有する搬送部と、記録
紙の斜行を補正しかつ画像とのタイミングを合わせるた
めに記録紙の先端を一旦停止させてループを形成させ所
定タイミングで画像転写部へ送り出すためのレジストロ
ーラーを有するレジスト部と、該レジスト部の下流にあ
りその表面に記録紙を保持して画像転写領域まで搬送す
るための転写搬送部と、該転写搬送部と接触した状態で
画像形成を行なう画像形成部とを有する画像形成装置に
おいて、前記レジストローラーの搬送力を解除するため
の機構を有し、前記画像形成部にて画像記録動作がなさ
れていないタイミングでかつ/またはレジストローラー
が解除中に、記録紙の後端が前記搬送部の搬送ローラー
を通過することを特徴とする画像形成装置である。
【0019】前記レジストローラーの解除動作は前記画
像記録動作中に行なわないことが好ましい。
【0020】好ましくは、前記画像記録動作は電子写真
方式により画像形成される場合の潜像形成である。
【0021】好ましくは、前記画像形成部は中間転写体
を含み、前記画像形成動作とは前記中間転写体への転写
である。
【0022】前記ループ形成後、前記レジスト部が駆動
されてからループが消滅しない範囲で一定時間遅延させ
て前記搬送ローラーを駆動するように制御することが好
ましい。
【0023】前記レジストローラーの位置を、前記搬送
部の搬送ローラーから記録紙を前記転写搬送部に保持す
る位置までの中央部よりも前記保持位置に近い側に配置
することが好ましい。
【0024】前記レジストローラーの位置を、前記搬送
部の搬送ローラーから記録紙を前記転写搬送部に保持す
る位置までの距離を2:1に内分する位置から7:6に
内分する位置の間に配置することが好ましい。
【0025】前記搬送ローラーと前記レジストローラー
間の紙パス長を86mm以上に、又は前記レジストロー
ラーと前記転写搬送部の記録紙保持位置間の紙パス長を
54mm〜74mmに設定することが好ましい。
【0026】
【実施例】以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則
して更に詳しく説明する。
【0027】実施例1 本発明による画像形成装置の第1実施例について、図1
ないし9を参照して説明する。以下に説明する画像形成
装置は、画像形成方式を電子写真方式とし、さらに本発
明が特に有効であると考えられるカラー画像形成装置と
する。
【0028】図1に示すカラー画像形成装置は、上部に
デジタルカラー画像リーダー部、下部に同プリンター部
を有する。
【0029】リーダー部において、原稿30を原稿台ガ
ラス31上に載せ、露光ランプ32により露光走査す
る。そしてそれによる原稿30からの反射光像をレンズ
33によりフルカラーセンサー34に集光させ、カラー
色分解画像信号を得る。この信号は不図示の増幅回路を
経て、不図示のビデオ処理ユニットにおいて各種処理を
施された後、プリンター部に送出される。
【0030】プリンター部は以下に述べるような構成に
なっている。像担持体としての感光ドラム1がその中心
で軸支され、不図示のモーターにより矢印方向に回転駆
動される。感光ドラム1の外周面に対向してその回転方
向に向かって前露光ランプ11、一次帯電器2、レーザ
ーなどによる露光光学系3、電位センサー12、現像装
置4、ドラム上光量検知手段13、転写ドラム5、クリ
ーニング装置6が順に配置されている。
【0031】前露光ランプ11及び一次帯電器2により
感光ドラム1の表面に均一な帯電量の電荷を与える。次
いで光学系3により、記録画像信号に応じて変調された
例えばレーザービームなどの光線Eをポリゴンミラー3
A、レンズ3Bなどを介して感光ドラム1上に露光させ
ることによって、そこに静電潜像を形成する。さらに、
現像装置4によって上記静電潜像を顕像化する。本現像
装置4は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックとい
った4色の現像剤であるトナーをそれぞれ収納した4個
の装置4Y、4C、4M、4Bkを並設し、それらが偏
心カム24Y、24C、224M、24Bkの動作によ
り、感光ドラム1に対して択一的に近接するように移動
可能に構成されている。
【0032】また画像転写領域の下流側では、クリーニ
ング装置6により紙へ転写されずに感光ドラム上に残さ
れたトナーを掻き落としてドラム表面の清掃を行なう。
以上に示したプロセスにより、トナーによる画像形成が
行なわれる。
【0033】本画像形成装置は、上段、中段、下段の3
段のカセット給紙装置41A、41B、41Cと1つの
手差し給紙装置41Tを有している。3段のカセット給
紙装置41A、41B、41Cは略同様の構成を有して
おり、下記の説明においては中段のカセット給紙装置4
1Bを代表例とし、上段及び下段カセット給紙装置41
A、41Cについては説明を省略する。
【0034】給紙ユニット40は、記録紙Pを収納する
ための中段給紙カセット41B、このカセット41B内
から記録紙Pを1枚ずつ送り出すためのピックアップロ
ーラー42、ピックアップローラー42から送り出され
た記録紙Pを転写搬送ユニット50までの搬送するため
の給紙ローラー43A、43B、搬送ローラー45A、
45B、45C及び紙ガイドなどからなる。手差し部
は、手差しトレイ41T、給紙ローラー42M(及び不
図示の分離パッド)などからなる。
【0035】転写搬送ユニット50は搬送部50Aと転
写ドラム5に大別される。まず搬送部50Aについて図
2により説明する。搬送部50Aは、給紙ユニット40
から受け継いで記録紙Pを案内するためのガイド48
A、48B、48C、48D、48E、そして搬送ロー
ラー46A、46B、46C、対からなるレジ前搬送ロ
ーラー47からなり、さらにレジスト部は、画像形成部
の画像形成タイミングに合わせて記録紙Pを後述の転写
ドラム5へ送り出すための対からなるレジストローラー
44、及びその際に記録紙Pを導く吸着ガイド48F、
48Gなどからなる。
【0036】搬送ローラー46A、46B、46Cは記
録紙を転写ドラム5に巻き付き易くするためのカール付
け機能を有する。またガイド48B、48Dは記録紙の
進行方向を変えるためにR形状をなし、かつ図に示すよ
うに矢印方向に揺動可能に支持されている(以後、これ
らを揺動ガイドと称する)。これは、レジストローラー
44で記録紙先端を一旦停止させた時に生じる記録紙P
のループ空間を確保するためである。
【0037】次にレジストローラー44の構成について
図3及び4により説明する。図3において、レジストロ
ーラー44は平行に配設された金属ローラー44A及び
ゴムローラー44Bからなり、両者は不図示のバネによ
り互いに圧接されている。ゴムローラー44Bは金属ロ
ーラー44Aから離間可能なように、側板44C(手前
側は不図示)の長穴に軸受を介してその両端を保持され
ている。
【0038】さらに金属ローラー44A及びゴムローラ
ー44Bに対して平行にカムシャフト44Eが側板44
Cに支持され、カムシャフト44Eには所定の間隔をお
いて2個の解除カム44D、44Dが固定されている。
カムシャフト44Eの一端には装置本体からの駆動をカ
ムシャフト44Eに伝達するためのギア44F及びバネ
クラッチ44Gが固定されている。また解除カム44
D、44Dに対応して揺動アーム44J、44Jが配設
され、揺動アーム44J、44Jの一端は解除カム44
D、44Dにそれぞれ当接し、他端は金属ローラー44
A及びゴムローラー44Bの両端部の軸間にそれぞれ挿
通されている。
【0039】上記のような構成において、ギア44F及
びバネクラッチ44G(及び不図示のプランジャ)が協
動することにより解除カム44D、44Dが選択的に1
80°づつ回転しては停止する。解除カム44D、44
Dの回転により、揺動アーム44Jの一端が押され、揺
動アーム44Jはアーム中心軸44Hを中心にして揺動
する。この揺動アーム44Jの揺動により、図4に示す
ように、揺動アーム44Jの他端がゴムローラー44B
に接触し圧接バネに抗してそれを変位させ、金属ローラ
ー44Aから離間するように動作する。つまり解除カム
44D、44Dの停止する位相に合わせて、両ローラー
44A、44Bが圧接される位置と離間する位置とをと
るように構成されている。
【0040】次に、転写ドラム5については図5に基づ
いて説明する。同図において転写ドラム5は2個の環状
部材55A、55Aと、これらを連結する連結部材55
Bとからなるフレーム55Fを有し、フレーム55Fに
は記録紙保持シート55Sが円筒状に巻き付けられて構
成されている。なお記録紙保持シート55Sの材料とし
ては例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)や
PVdF(ポリフッ化ビニリデン)などが用いられる。
【0041】再度図2において、レジストローラー44
から送られる記録紙Pが転写ドラム5に突入する位置に
吸着ローラー5Gが転写ドラム5に対して離接可能に支
持され、また吸着ローラー5Gの記録紙保持シート55
Sを挟んで逆側に吸着ローラー5Gの押付け力に対向す
るためのバックアップ部材を含む吸着用帯電器5Cが配
置されている。
【0042】また図1に示すように、感光ドラム1と転
写ドラム5とが対向する画像領域には、やはり記録紙保
持シート55Sの裏に転写用帯電器5Bが配置されてい
る。その下流において記録紙を分離するための分離部
材、具体的には除電用帯電器5H、分離爪8A、シート
押し上げコロ8Bなどが配設され、それに続いて記録紙
保持シート除電用帯電器5D、5Eが保持シートを挟ん
で配置されている。更にその下流側には、保持シートの
記録紙保持面に付着したトナーや紙粉などをクリーニン
グするためのブラシローラー14及びコロナ放電器ある
いはブラシ式除電器15、そして定着ユニット9で使わ
れるオイルが両面記録時(後述)に記録紙を通じて記録
紙保持シート表面に付着することがあり、それをクリー
ニングするためのオイル除去ローラー16及びバックア
ップブラシ17が設けられている。
【0043】転写ドラム5は感光ドラム1に対して離接
可能に構成されており、通常動作時以外は離間してい
る。これは長時間転写ドラムと感光ドラムとを接触させ
ないためであり、またジャム処理時に記録紙などが感光
ドラムと接触して表面に損傷を与えることがないように
するためである。転写ドラム及び感光ドラムは互にギア
フランジをその一端に有し、両ドラム接触時にはこのギ
アが噛合って感光ドラムの回転が転写ドラム側に伝達さ
れる。
【0044】さらに本装置において、転写搬送ユニット
50はスライダー62A、62Bにより本体から手前側
に引き出し可能に構成される。これはジャム処理あるい
はメンテナンスをより確実、容易にするためである。
【0045】定着ユニット9は、内部にハロゲンヒータ
ーなどの熱源を備えた定着ローラー9Aとそのローラー
に加圧される加圧ローラー9B(このローラーにも熱源
を備える場合もある)、及び上記ローラー対9A、9B
のニップ部へ記録紙を導くための搬送ベルト9Cと入口
ガイド9D、また、上記ローラー対9A、9Bから排出
されてきた記録紙をさらに装置外部に導き出すための排
紙ローラー9Eなどからなる。
【0046】ここで、記録紙の両面に自動的に画像を記
録するための機構について説明する。定着ユニット9の
すぐ下流に搬送パス切替ガイド19があり、それにより
定着後、機外に排出される紙パスと両面記録用の紙パス
のいずれかが自動的に選択されるようになっている。両
面記録用紙紙パスは、搬送縦パス20、反転パス21
A、反転ローラ21B、中間トレイ22などからなり、
反転パス21Aに一旦導かれた記録紙が反転ローラー2
1Bの逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にして
送り込まれた方向と反対向きに退出され、中間トレイ2
2に収納される。その後再び中間トレイ22から給紙さ
れ、上述した画像形成工程により記録紙のもう一方の面
に画像が形成される。中間トレイ22上部のガイド部2
3は、収納される記録紙サイズに応じて複数のガイドが
選択的に上下動するようになっている。これにより、い
かなるサイズの紙であっても中間トレイ22の先頭に揃
えて収納、積載することが可能である。
【0047】また図に示さない制御ユニットは、上記各
ユニット内の機構の動作を制御するための制御基板やモ
ータードライブ基板などを具備している。
【0048】次に、上記のように構成された画像形成装
置についてその動作に即して説明する。尚、中段の給紙
装置、即ち中段カセット41Bから給紙を行う場合を例
にとり説明する。
【0049】図1において画像形成動作開始信号が発生
されるとまずカム71が半回転し、それに伴い転写ドラ
ム5が揺動して動作位置まで移動し、転写ドラム5のフ
ランジのギア同士が噛み合って感光ドラム1と同期して
回転する。それと共にピックアップローラー42によ
り、中段カセット41Bから記録紙Pが1枚ずつ送り出
される。そして給紙ローラー43A、43B及び搬送ロ
ーラー45B、45Cによってその記録紙Pが給紙ガイ
ドの間を案内されて搬送部50Aまで搬送される。
【0050】搬送部50Aにおいては、図2に示すよう
に記録紙Pはまずカール付けローラーでもある搬送ロー
ラー46A、46B、46Cを通過する際に転写ドラム
5に巻き付く方向に所定量のカール付けがなされる。そ
の後、レジ前搬送ローラー47及び給紙ガイド48A〜
48Eの作用によって搬送方向を変えながらレジストロ
ーラー44まで搬送される。その時レジストローラー4
4は停止しており、記録紙先端はレジストローラー44
が形成するニップ部に突き当たる。
【0051】そしてそれから一定時間後に、上記レジ前
搬送ローラー47の駆動を停止する。するとその間に記
録紙にループが発生する。このループの発生に必要な空
間は給紙ガイド48A〜48Eのうちの揺動ガイド48
B、48Dの揺動により形成される。なおこの揺動は、
図2のRにて示すように記録紙の腰により自動的に押し
広げられることによりなされる。
【0052】本実施例においては、レジ前ループ量を8
mmに設定している。この値は紙先端がレジストローラ
ー44に突き当たった後さらに紙を送り込む量を表わし
ている。これはレジスト部への紙到達タイミングが最も
ばらつく可能性の有る下段カセット41C(図1)から
の給紙安定性を確保するために必要とされる。
【0053】その後、画像形成部が画像の形成を開始す
るタイミングを基準にして一定時間後レジストローラー
44及びレジ前搬送ローラー47は回転を始める。この
回転時期は、記録紙と感光ドラム上のトナー画像とが画
像転写領域においてちょうど一致するようにそのタイミ
ングが設定されている。
【0054】記録紙Pが転写ドラム5に突入、接触する
と、吸着用帯電器5Cからのコロナ放電及び吸着ローラ
ー5Gの作用により記録紙保持シート55S上に静電吸
着される。なお吸着ローラー5Gは、負荷軽減のために
通常は転写ドラム5から離間しており、紙突入時のみ転
写ドラム5に圧接される。転写ドラムは感光ドラムに同
期して回転しており、紙はその上に保持されたまま画像
転写領域まで搬送される。そこで、前述したプロセスに
より感光ドラム上に形成されたトナー画像が、転写用帯
電器5Bによってその表面に転写された後、紙は分離部
まで搬送される。
【0055】ここで1回で1色の画像が転写されるの
で、単色画像の場合は後述の動作により紙の分離が行わ
れるが、多色画像を形成する場合は分離動作がなされず
に転写ドラム上に保持されたまま1周して再び転写領域
まで搬送される。そして前画像の上に次のトナー画像が
さらに転写されることになり、この工程を必要回数繰り
返す。又クリーニング用のブラシローラー14などは転
写ドラム表面に対して離接可能に支持されており、少な
くとも上記多重転写工程においては離間している。
【0056】上記工程が終了すると、図1に示すように
分離部において除電用帯電器5Hの作用により記録紙と
保持シートフィルム55S間の吸着力が減じられ、その
後に続く分離爪8Aなどの動作によって記録紙Pは転写
ドラム5から分離される。
【0057】転写ドラム5から分離された記録紙は搬送
ベルト9Cによって定着ローラー部まで搬送され、入口
ガイド9D上を正確にそのニップ部まで案内される。そ
して定着ローラー9Aの熱によってトナー画像が紙表面
に定着される。その後、排紙ローラー9Eにより搬送さ
れ、記録紙は機外に排出される。最後に転写ドラム5は
感光ドラム1から退避位置まで離間し、装置が停止す
る。
【0058】次に両面記録時における画像形成装置の動
作について説明する。図1にて切替ガイド19が動作す
ると片面を記録、定着された記録紙Pが搬送縦パス20
に導かれ、その後、反転パス21Aを経て反転ローラー
21Bにより記録紙が反転し、中間トレイ22内に収納
される。そしてこの中間トレイ22内に片面記録紙P’
を必要枚数積載後、ピックアップローラー25により片
面記録紙P’が1枚づつ中間トレイ22から送り出さ
れ、給紙ローラー26A、26Bなどによって搬送部5
0Aまで搬送される。以降の工程は上述と同様の工程を
経ることによって、記録紙のもう一方の面に画像が記録
される。そして最後に切替ガイド19を動作させずに、
両面に記録、定着された記録紙が機外に排出される。
【0059】次に、図6により記録紙がレジ前搬送ロー
ラーから搬送されて画像が記録紙に転写されるまでの動
作について、さらに詳しく時間を追って説明する。図6
はその間の3段階の状態を示しており、(A)は、レジ
前ループを形成後、レジストローラー44が回転を開始
した直後を、(B)は、記録紙が転写ドラム5に吸着
後、レジストローラー44が解除された直後を、そして
(C)は、記録紙がレジ前搬送ローラー47を通過した
直後を表わしている。(C)ではループは消滅してい
る。
【0060】図中、潜像形成部Eから画像転写部Tまで
の距離をLL 、レジ前搬送ローラー47から画像転写部
Tまでの紙パス長Lp とすると、LL >Lp になってい
る。さらに連続的に画像形成を行うときの間隔(給紙さ
れる記録紙の間隔と略一致するので、以後これを紙間と
呼ぶ)をLS とすると、Lp >(LL −LS )が成り立
つ。
【0061】この場合の動作について更に図7に示すタ
イミングチャートを参照して説明する。まず感光ドラム
1上にレーザーが露光され、LG /V時間潜像形成され
る[A]。ここでVは感光ドラム速度あるいは転写ドラ
ム速度である。
【0062】一方、潜像開始からわずかに、実際には
(LL −Lp )/Vだけ遅れてレジ前搬送ローラー47
に記録紙先端が突入し、その後紙長分回転が継続する。
実際上は、その途中でレジ前ループを形成した後わずか
に停止するが、その時間は微小でありチャート上では無
視できる[D]。
【0063】さらに少し遅れてレジストローラー44に
記録紙が到達し、レジ前ループを形成した後、レジスト
ローラー44の駆動が開始される。ここで紙先端が吸着
ローラー5Gを通過し(Q点)、数十mm進んだ時点で
レジ解除が行われ(R点)、それと同時に回転も停止す
る[C]。
【0064】その後、転写部Tにおいて画像と記録紙が
ちょうど一致して(T点)、画像転写が行われる
[B]。
【0065】ここで、本発明の特徴部分について、更に
図8に示す、記録紙が転写ドラムに作用する力の時間の
経過に伴う変化を参照して説明する。図中のFlは転写
ドラムに作用する力が画像に影響を与える下限値であ
る。
【0066】図に示すように記録紙後端がレジ前搬送ロ
ーラー47を通過する瞬間(S点)には、潜像形成が行
われていない。つまり、その時のショックがFlを超え
るものであっても画像形成に影響を与えることがない。
又、記録紙が転写ドラム5に吸着後(Q点)、レジ解除
(R点)まではレジストローラー44と転写ドラム5間
でループが増加するために転写ドラムに作用する力が除
々に増加していくが、Flを超える時刻T0 以前にレジ
解除(R点)を行っており、画像に影響を与えることが
ない。
【0067】またレジ解除(R点)後はレジ前搬送ロー
ラー47と転写ドラム5間のループが除々に増加してい
く状態にあるが、少なくともレジ解除後潜像形成が続い
ている時間tr だけ、ループがFlを超えないように最
適なループ空間を確保したりローラーの紙搬送速度を設
定すればよく、それはさほど難しいことではない。例え
ば1つの方法として次のようなことも考えられる。本実
施例ではレジ前ループを形成した後に一旦レジ前搬送ロ
ーラー47を停止させ、その後レジストローラー44と
レジ前搬送ローラー47とを同時に駆動していたが、そ
れではレジ前ループが減少することはない。それに対し
てレジストローラー44が回転を開始してからある一定
時間経過後、レジ前搬送ローラー47を回転させる。す
ると、レジ前搬送ローラー47の停止時間分レジ前ルー
プが減少することになり、その結果図8の2点鎖線に示
すようにレジ解除後の転写ドラム5への記録紙の作用力
を減少させることが可能になる。しかもレジ前ループが
必要なのはレジストローラー44が回りだすまでであ
り、それゆえ紙搬送の性能上も弊害となることはない。
【0068】以上に述べてきた画像形成装置の構成にお
いて、次に述べるような効果を得ることができた。レジ
解除の状態でレジ前搬送ローラーを記録紙が通過し終わ
る瞬間、転写ドラム及びそれに接触している感光ドラム
に衝撃が伝わるが、その時には潜像形成を行っていない
ために画像に影響を及ぼすことがない。
【0069】又、レジ前搬送ローラーと転写ドラム間の
ループが転写ドラムの速度に影響を与えるほど増加する
以前に潜像形成を終了させることが容易になり、その結
果画像の伸縮やショックムラなどのない高品位な画像を
得ることが可能になる。
【0070】更に、必要とされるループ空間を小さくす
ることが可能になり、その結果装置の大型化を防ぐこと
ができる。
【0071】次に本実施例における各構成要素の具体的
なパス長について説明する。上述のような複数の現像装
置を感光ドラム周囲に固定、併設するタイプの装置にお
いて、装置のコンパクト化を図りながら画像形成に必要
な各種の機構を配置すると、感光ドラム上の潜像形成位
置は自然とある範囲の値に設定される。例えば本実施例
では、露光−転写間LL =320mmとなる。また装置
の仕様より紙間が決定されるが、その値はLS =110
mmである。すると、レジ前搬送ローラー−転写間は3
20mm>Lp >210mmである必要があるが、本実
施例ではLp =250mmとした。
【0072】ところで記録紙の転写ドラム上への吸着位
置Q点は、装置の大型化を防ぐためには転写位置に近い
ほどよい。しかしながら、紙の吸着が安定するためには
ある程度のパス長も必要となる。そこで検討の結果、吸
着−転写間は90mmが最適であることがわかった。よ
ってレジ前搬送ローラー−吸着間の紙パス長は160m
mとなる。
【0073】レジ前搬送ローラー−吸着間の紙パス長は
上記したように160mmであるが、その間のどこの位
置にレジストローラーを配置するのが最適であるかにつ
いて以下に述べる。
【0074】このレジストローラの位置を決める上で重
要なことは、レジ前ループ及びレジ後ループが転写ドラ
ムに与える影響を極力軽減させることである。ここでレ
ジ前ループは、前述したように紙の斜行を補正する必要
から必ず5〜8mm形成しなければならない。逆にレジ
後ループは、レジストローラーと転写ドラムの僅かな速
度差が原因で除々に形成されるものであり、その量とし
ては最大でも1mmにも満たない。
【0075】以上のことからレジ前ループの空間を広げ
た方が転写ドラムへの影響を軽減させるのにより効果的
といえる。そのためにはガイド形状によっても多少異な
ってくるが一般的に言って、レジストローラーの位置は
レジ前搬送ローラーよりも吸着位置に近付ける方が良
い。そこで本実施例では、レジ前搬送ローラー−レジス
トローラー間:レジストローラー−吸着位置間=3:
2、つまり前者を96mm、後者を64mmとした。
【0076】これにより、図8に示すようにレジ解除前
後の転写ドラムへの作用力のレベルをバランス良くさせ
られ、その結果少なくとも潜像形成中は全体を通して作
用力を軽減させることが可能になる。
【0077】ただし、上記の3:2という比率について
はこれに限るものではない。例えば本装置においてレジ
ストローラー−吸着位置間が74mmと54mm、レジ
前搬送ローラー−レジストローラー間で言うと86mm
と106mmとなる、つまり64±10mmの2種類の
位置にレジストローラーを配置した結果、次のことがわ
かった。
【0078】図9で示すように、いずれの場合もまだ少
なくとも潜像形成中はFlを超えることがなく、それゆ
え形成画像に影響を与えることがない。この2種類の関
係は比率でいうと7:6及び2:1である。さらに、上
記レジ前搬送ローラー−レジストローラー間の値86m
m〜106mmはレジ前搬送ローラーと吸着間のパス長
を160mmとして決定されたものであるが、これは装
置のコンパクト化を考慮したものであり、それに規制さ
れることがない装置であればパス長が長い方が問題が生
じるものではない。よって、上記値は86mm以上であ
ればよい。
【0079】実施例2 第1実施例においては、レジ解除時のショックが画像に
影響を与えないことを条件に説明を行ったが、本発明を
実施する画像形成装置の構成によってはその動作が画像
にショックムラを生じさせることも考えられる。そこで
本実施例はこの問題を回避することを目的としたもので
あり、図10ないし12を参照して以下に説明する。
【0080】本実施例と第1実施例との構成の相違点
は、図10に示すように吸着ローラー5Gまで記録紙を
ガイドするためのガイド48Hと48Fの間に第1実施
例と比較してより大きな空間が広がっていることであ
る。尚、わかりやすくするため、第1実施例のガイドを
2点鎖線で示す。これにより、発生するレジ後ループの
ループ形状が緩やかになり、転写ドラム5に作用する力
の増加量を第1実施例に比べて少なくすることができ
る。
【0081】具体的に言うと、図12において、転写ド
ラムに作用する力Flに達する時刻t0 を潜像形成が終
了する後まで延ばしている。
【0082】さらに本実施例では、図11、12に示す
ようにレジ解除のタイミング(R点)を潜像形成が終了
した後に変更した。これにより少なくとも潜像形成中は
転写ドラムにFl以上の力が作用することがなくなり、
レジ解除時のショックが大きなものであっても画像に影
響を与えることがないので、ショックムラのない良好な
画像を得ることができる。
【0083】ここでガイド48F及び48Hが形成する
空間の広げ方としては、吸着ローラー5G側のギャップ
をあまり広げない方が望ましい。そうしない場合、記録
紙が吸着部に突入するときにばたつきを生じ、吸着位置
精度が低下する可能性があるからである。
【0084】さて、上記のように転写ドラムに作用する
力Flに達する時刻t0 が潜像形成後であることから、
レジ解除を行わずに紙搬送を行っても差しつかえはな
い。しかし、図11の[C]の破線からわかるように紙
後端がレジストローラー44を抜ける瞬間は次の潜像形
成が開始されている場合が多い。逆にレジ前搬送ローラ
ー47とレジストローラー44のいずれの瞬間も潜像形
成タイミングから外そうとすると、紙間を伸ばさなけれ
ばならず、装置のスペックの低下を招くことになる。そ
こでその瞬間のショックが問題となるときにはやはりレ
ジ解除が必須となる。
【0085】実施例3 次に本発明を、回転式現像装置及び中間転写ベルトを具
備した画像形成装置に適用した例について、図13を参
照して説明する。尚、この説明においては、第1及び第
2実施例と異なる部分についてのみ説明する。
【0086】感光ドラム1A上に露光Eを行い、潜像形
成後、現像器4Y、4C、4M、4Bkを備えた回転式
現像装置4Zのうち例えば現像器4Yによりまず第1色
画像を顕像化する。そして複数のローラーに巻回された
中間転写ベルト1Bに対向する第1の転写位置T1 にお
いて、その像がベルト表面に転写される。その像は中間
転写ベルト1B上に保持されたまま回転し再びT1 に達
する。するとその間に現像装置が切り換えられ、感光ド
ラム1A上には例えば現像器4Cにより第2色の画像が
形成されており、その画像が中間転写ベルト1B表面の
第1色画像上に重なって転写される。以後現像器4M、
4Bkについてもこれを繰り返して第4色まで重ねられ
る。
【0087】一方記録紙は、4色重なった画像が第2の
転写位置T2 に達するタイミングに合わせて給紙され、
転写ドラム5上に保持されたままT2 まで搬送される。
そこで4色画像が記録紙上に一度に転写されて、その後
記録紙は転写ドラム5から分離して定着ユニットへ送ら
れる。尚、中間転写ベルト1Bは駆動ローラー1Cによ
り駆動されており、さらに転写ドラム5はこの駆動ロー
ラー1Cから不図示のギヤによって駆動を伝達される。
【0088】本実施例では中間転写ベルト1Bの第1及
び第2の転写位置間のパス長をLL、レジ前搬送ローラ
ー47から第2の転写位置T2 までの紙パス長をLp
本装置の紙間をLS とすると、LL >Lp >(LL −L
S )となるように配置している。
【0089】これにより、少なくとも第1の転写位置T
1 において第4色画像が感光ドラム1Aから中間転写ベ
ルト1B上に転写されているときはもとより、次の第1
色画像の転写においても記録紙がレジ前搬送ローラー4
7を通り抜けることがないので、そのショックが転写ド
ラム5から中間転写ベルト1Bに伝わったとしても画像
に影響を与えることはない。
【0090】又、本構成の利点は記録紙を転写ドラム5
上に吸着させたまま複数回転させる必要がないので、実
際の紙パス長が短縮されることにある、これによって紙
の搬送不良や折れ曲がり、そして汚れなどの可能性を減
らすことができる。
【0091】ただし、次に述べる画像形成プロセスであ
っても本発明の効果が失われるものではない。それは、
中間転写ベルト上の画像を1色毎に転写ドラム上の記録
紙に転写する方式である。つまり、記録紙は第1色画像
に合わせて給紙され、第2の転写位置T2 において第1
色を転写された後、転写ドラム5上に保持されたまま複
数回転し、その都度次色の画像を重ねていくものであ
る。本方式であってもやはり第1の転写位置T1 におけ
る画像転写中にレジ前搬送ローラー47を記録紙が抜け
ることはないので、良好な画像を得ることができる。
【0092】この場合、感光ドラム1Aの潜像形成への
影響は、記録紙の力が転写ドラム5、中間転写ベルト1
Bの2つのユニットを介して伝えられるので相当大きな
エネルギーでない限り殆どないといってもよい。よって
本実施例では紙が抜けるタイミングが潜像形成中であっ
ても問題はない。
【0093】ところでこれまでの説明は、露光装置の光
源をレーザーとして述べてきたが、本発明はその他のハ
ロゲンランプやLEDなどいかなるものでも効果は同様
である。さらにこれまでは、転写ドラム上の記録紙の保
持を静電気的吸着として説明してきたが、本発明はそれ
に限るものではなく、例えばグリッパー等の機械的な保
持方法であってもよいし、また中間転写体もベルトに限
らずドラム状のものでもよい。その他、画像形成手段も
電子写真に限らず、熱転写方式など、記録紙搬送の機構
が必要な装置であればいかなるものであってもよい。
【0094】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による画像形成装置は、レジストローラーの搬送力を解
除するための機構を有し、画像形成部にて画像記録動作
がなされていないタイミングでかつ/またはレジストロ
ーラーが解除中に、記録紙の後端が搬送部の搬送ローラ
ーを通過する構成を有することにより、下記のような効
果を得ることができる。
【0095】1.記録紙のループが画像形成部の形成画
像に影響を及ぼさないような設定が容易にできるため、
画像伸縮などのない良好な転写画像が得られる。
【0096】2.紙後端がレジ前搬送ローラーを抜ける
瞬間のショックが画像形成部の形成画像に影響を与えな
いため、ショックムラなどのない高品位な画像が得られ
る。
【0097】3.紙の搬送性能を維持したまま装置サイ
ズの大型化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置の第1実施例を示す
構成図である。
【図2】図1の記録紙の給紙経路をより詳しく図示した
説明図である。
【図3】図1のレジストローラの圧接状態を示す斜視図
である。
【図4】図3のレジストローラの離間状態を示す斜視図
である。
【図5】転写ドラムを示す斜視図である。
【図6】記録紙がレジ前搬送ローラーから転写ドラムに
担持されるまでを説明的に示す説明図である。
【図7】画像形成プロセスを示すタイミングチャートで
ある。
【図8】画像形成プロセス中における転写ドラムに作用
する記録紙の力の時間的変化を示すグラフである。
【図9】レジストローラー位置を変更したときのそれぞ
れの転写ドラムに作用する記録紙の力の時間的変化を示
すグラフである。
【図10】第2実施例の特徴部分を示す説明図である。
【図11】第2実施例における画像形成プロセスを示す
タイミングチャートである。
【図12】第2実施例の画像形成プロセス中における転
写ドラムに作用する記録紙の力の時間的変化を示すグラ
フである。
【図13】第3実施例の特徴部分を示す説明図である。
【図14】従来の画像形成装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1、1A 感光ドラム(像担持体) 1B 中間転写ベルト 5 転写ドラム 40 給紙部 44 レジストローラー 47 レジ前搬送ローラー 48 紙ガイド 50 転写搬送ユニット P、P’ 記録紙 T、T1、2 転写部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも給紙部から給紙された記録紙
    をレジスト部まで送り出すための搬送ローラーを有する
    搬送部と、記録紙の斜行を補正しかつ画像とのタイミン
    グを合わせるために記録紙の先端を一旦停止させてルー
    プを形成させ所定タイミングで画像転写部へ送り出すた
    めのレジストローラーを有するレジスト部と、該レジス
    ト部の下流にありその表面に記録紙を保持して画像転写
    領域まで搬送するための転写搬送部と、該転写搬送部と
    接触した状態で画像形成を行なう画像形成部とを有する
    画像形成装置において、 前記レジストローラーの搬送力を解除するための機構を
    有し、前記画像形成部にて画像記録動作がなされていな
    いタイミングでかつ/またはレジストローラーが解除中
    に、記録紙の後端が前記搬送部の搬送ローラーを通過す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記レジストローラーの解除動作を前記
    画像記録動作中に行なわないことを特徴とする請求項1
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像記録動作は電子写真方式により
    画像形成される場合の潜像形成であることを特徴とする
    請求項1または2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記画像形成部は中間転写体を含み、前
    記画像形成動作は前記中間転写体への転写であることを
    特徴とする請求項1または2の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記ループ形成後、前記レジスト部が駆
    動されてからループが消滅しない範囲で一定時間遅延さ
    せて前記搬送ローラーを駆動するように制御することを
    特徴とする請求項1ないし4のうちいずれかひとつの画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記レジストローラーの位置を、前記搬
    送部の搬送ローラーから記録紙を前記転写搬送部に保持
    する位置までの中央部よりも前記保持位置に近い側に配
    置することを特徴とする請求項1ないし5のうちいずれ
    かひとつの画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記レジストローラーの位置を、前記搬
    送部の搬送ローラーから記録紙を前記転写搬送部に保持
    する位置までの距離を2:1に内分する位置から7:6
    に内分する位置の間に配置することを特徴とする請求項
    1ないし5のうちいずれかひとつの画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記搬送ローラーと前記レジストローラ
    ー間の紙パス長を86mm以上に、又は前記レジストロ
    ーラーと前記転写搬送部の記録紙保持位置間の紙パス長
    を54mm〜74mmに設定することを特徴とする請求
    項1ないし7のうちいずれかひとつの画像形成装置。
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