JPH06219598A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06219598A
JPH06219598A JP5027167A JP2716793A JPH06219598A JP H06219598 A JPH06219598 A JP H06219598A JP 5027167 A JP5027167 A JP 5027167A JP 2716793 A JP2716793 A JP 2716793A JP H06219598 A JPH06219598 A JP H06219598A
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paper
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JP5027167A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Matsuzawa
邦彦 松沢
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被記録材に搬送不良が生じても容易かつ確実
でしかも安全にジャム処理が可能な画像形成装置を提供
すること。 【構成】 被記録材を給送するための給送手段と、前記
給送手段によって給送された被記録材を搬送するための
搬送手段と、前記被記録部材の斜行を補正すると共に、
記録画像と同期取りを行って搬送するためのレジスト手
段と、画像情報に応じて前記被記録材に像を形成する画
像形成手段と、前記被記録材を担持して画像形成手段に
搬送する被記録材担持搬送手段と、を有し、前記搬送手
段、レジスト手段、及び被記録材担持搬送手段をユニッ
ト化して装置本体より取り出し可能に構成し、前記搬送
手段の一部に通常記録動作における被記録材の搬送に必
要な第1空間部とは別に異常記録動作時に被記録材を送
り込むための第2空間部を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真方式やインクジ
ェット方式等を採用したプリンター,複写機,ファクシ
ミリ等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機,ファクシミリ等の画像形
成装置においては、記録紙等の被記録材を搬送させなが
ら電子写真方式やインクジェット方式等により画像形成
を行うものが知られている。以下、電子写真方式を採用
した複写機について、図9を参照して説明する。装置は
大きく分けて画像入力部90Rと画像出力部90Pより構成
されている。上記画像入力部90Rは、記録するための画
像情報を入力し、各種処理を施した後に画像出力部90P
へその画像信号を転送するための装置である。また上記
画像出力部90Pは上記画像信号に応じて記録画像を形成
するための画像形成部91、記録紙Pを複数枚積載してこ
れを1枚ずつ送り出すための給紙ユニット92、該給紙ユ
ニット92から送り出された記録紙Pを保持しながら画像
形成部91まで搬送し、画像を記録紙P上に転写するため
の転写搬送ユニット93、記録紙上に記録された画像を定
着するための定着ユニット94及びこれら装置内の全動作
を制御するための制御ユニット95から構成される。
【0003】上記複写機の記録動作について説明する
と、記録動作が開始されると、先ず給紙ユニット92から
記録紙Pが1枚給紙され転写搬送ユニット93の手前にあ
る一時的に停止しているレジストローラ96まで搬送さ
れ、斜行が補正される。その後、画像記録開始信号に同
期して上記レジストローラ96は回転し、記録紙Pを転写
搬送ユニット93上に送り出す(この動作によって、記録
紙P上の所定位置に画像を形成することができる)。上
記記録紙Pは、転写搬送ユニット93上に保持されながら
画像転写領域まで搬送され、画像形成部91によって形成
される画像が記録紙表面に転写記録される。
【0004】ここで、上記記録紙Pの転写搬送ユニット
93上への保持方法は、薄い誘電フィルム等からなる搬送
媒体上への静電吸着や、エア吸着等、いくつかの方式が
考えられる。記録紙Pへの転写記録がなされると、転写
搬送ユニット93は記録紙Pを定着ユニット94近傍まで搬
送し、記録紙P先端を分離しながら定着ユニット94に送
り込む。上記定着ユニット94において熱及び/又は圧力
が加えられて記録紙P上に転写画像が定着され、その後
記録紙Pは排紙部を経て装置外に設けられた排紙トレイ
97上に排紙される。
【0005】上記記録動作中に記録紙搬送不良が生ずる
ことが考えられるが、その際には記録動作を中断して搬
送異常を表示装置に表示し、装置使用者に紙を取り除く
等の対応処置をとってもらう(以下『ジャム処理』と言
う)ことになる。この場合、装置として重要なことは、
使用者にとって簡単にジャム処理ができるようにな構成
にすることであり、ジャム処理時に取り除くべき記録紙
が破れたりして装置内に残留したり、装置内の部品を損
傷したりしないように構成されていることが好ましい。
【0006】前記転写搬送ユニット93は、構造が複雑で
あり、ジャム発生頻度が他の部分に比べて多いことが考
えられる。そこで、上記転写搬送ユニット93におけるジ
ャム処理を簡単,確実そして安全に行うために、一般に
次に述べるような構成にすることが多い。即ち、転写搬
送ユニット93(図9の二点鎖線で囲まれる部分)を装置
内から手前側(図面に垂直方向)に引き出し可能に構成
し、使用者が該転写搬送ユニット93を一旦引き出してか
らユニット上に吸着された記録紙Pを搬送媒体より引き
剥がすようにする。上記ジャム処理方式によれば、使用
者が装置内に手を差し入れて処理を行う場合に比べて、
ユニット周囲のスペースが大きく解放されるため、取り
除く記録紙Pを認知し易く、また処理もし易くなる。さ
らに、記録紙Pを吸着している薄いフィルム等の搬送媒
体を変形あるいは破損する危険性も殆どない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術に示す複写機においては、一般に次に述べる部分
にジャム発生の頻度が高い。例えば、記録紙Pをレジス
トローラ96から送り出しながら転写搬送ユニット93の吸
着フィルム上に吸着していく際に、何らかの原因で吸着
力が不足すると、転写領域を過ぎた直後にその先端が画
像形成側に突っ込んでいく可能性がある(転写部ジャ
ム)。また転写搬送ユニット93から記録紙Pを分離する
時に、分離動作が不完全なために分離されない場合(分
離ジャム)、或いは定着ユニット94を通過した記録紙P
が排紙部において熱によるカールのためにその先端がガ
イドのつなぎ部等に引っ掛かって排紙されない場合(排
紙ジャム)等が生ずるおそれがある。
【0008】上述した誤動作を検知すると、装置の損傷
を防ぐために、ジャム紙をできる限り容易に取り除くこ
とができるよう、直ちに記録紙Pの搬送動作を停止させ
なければならない。ところが、この状態からジャム処理
を行うとすると、次のような問題点が生ずる。即ち、た
だちに転写搬送ユニット93を引き出そうとすると、ジャ
ム紙あるいとその後に給紙された記録紙Pが引き出され
る転写搬送ユニット93と装置本体内のユニット(搬送ユ
ニット等)の両方にまたがって停止している場合には、
紙が破れるか或いは吸着フィルムが変形若しくは破損す
るおそれがある。これを防止するために、両ユニットに
またがって保持される紙を取り除く必要があるが、前述
した転写搬送ユニット93を引き出してジャム処理を行う
有効性が発揮できなく、ジャム処理を複雑化してしまう
おそれがあった。また記録紙の全ての搬送不良を想定し
て夫々に対応するジャム処理機構を設けようにとする
と、装置が大型化複雑化して、製造コストが高くなり、
ジャム処理動も複雑化する。
【0009】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、被記録材に搬送不良が生じても容易かつ確実でし
かも安全にジャム処理が可能な画像形成装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し、以下
に述べる実施例に適用される本発明の代表的な画像形成
装置の構成は、被記録材を給送するための給送手段と、
前記給送手段によって給送された被記録材を搬送するた
めの搬送手段と、前記被記録材の斜行を補正すると共
に、記録画像と同期取りを行って搬送するためのレジス
ト手段と、画像情報に応じて前記被記録材に像を形成す
る画像形成手段と、前記被記録材を担持して前記画像形
成手段に搬送する被記録材担持搬送手段と、を有し、前
記搬送手段、レジスト手段、及び被記録材担持搬送手段
をユニット化して装置本体より取り出し可能に構成し、
前記搬送手段の一部に通常記録動作における被記録材の
搬送に必要な第1空間部とは別に異常記録動作時に被記
録材を送り込むための第2空間部を設けたことを特徴と
する。
【0011】
【作用】上記手段によれば、搬送手段、レジスト手段、
及び被記録材担持搬送手段をユニット化して装置本体よ
り取り出し可能に構成し、前記搬送手段の一部に通常記
録動作における被記録材の搬送に必要な第1空間部とは
別に異常記録動作時に被記録材を送り込むための第2空
間部を設けたことにより、記録動作に異常が生じた場合
(例えば被記録材にジャムを生じた場合)に、被記録材
を前記第2空間部に搬送した後、前記搬送手段、レジス
ト手段、及び被記録材担持搬送手段を一体化したユニッ
トを装置本体より引き出してジャム処理を行うことがで
きる。
【0012】
【実施例】
〔第1実施例〕次に本発明の第1実施例に係る画像形成
装置について、図面を参照して説明する。本実施例は画
像形成装置として複写機を用いて説明するものとする。
図1は複写機の概略構成を示す断面説明図、図2は上記
複写機の搬送部を表す説明図、図3は転写ドラムの説明
図、図4は転写搬送ユニットの構成を示す説明図、図5
は転写ドラムにおける分離動作を示す説明図、図6は分
離ジャム発生時の給紙部搬送部の動作を示す説明図、図
7は転写部ジャム発生時の定着ユニットの動作を示す説
明図である。
【0013】先ず図1乃至図4を参照して複写機の概略
構成について説明する。本実施例は、画像形成方法とし
て電子写真方式を採用し、本発明が特に有効であると考
えられるカラー複写機を用いて説明する。この複写機は
上部にデジタルカラー画像リーダー部、下部にデジタル
カラー画像プリンター部を有する。
【0014】{リーダー部}先ずリーダー部の構成を簡
単に説明すると、図1において、使用者は原稿30を原稿
台ガラス31上に載置して、読取動作を開始すると露光ラ
ンプ32により露光走査する。上記原稿30からの反射光像
をレンズ33によってフルカラーセンサー34に結像させ、
カラー色分解画像信号を得る。この信号は図示しない増
幅回路を経てビデオ処理ユニットにおいて各種処理を施
された後、以下に述べるプリンター部に転送される。
【0015】{プリンター部}次にプリンター部の各部
の構成について説明する。 (画像形成手段)図1において、1は像担持体である感
光ドラムであって、中心部で軸支されており図の矢印方
向に回転駆動される。この感光ドラム1の周囲には、そ
の回転方向にしたがって、前露光ランプ11、一次帯電器
2、レーザー発振器等を装備する露光光学系3、電位セ
ンサー12、現像装置4、ドラム上光量検知手段13、転写
ドラム5、クリーニング装置6が順に配置されている。
上記前露光ランプ11及び一次帯電器2において感光ドラ
ム1の表面に均一な帯電量の電荷を与える。次いで露光
光学系3により、記録画像信号に応じて変調された例え
ばレーザービーム等の光線Eをポリゴンミラー3A,レ
ンズ3B等を介して感光ドラム1上に露光させることに
よって、静電潜像を形成する。更に現像装置4(本実施
例においてはイエロー,シアン,マゼンタ,ブラックと
いった4色の現像剤(以下『トナー』と言う)を夫々収
納した4個の現像装置4Y,4C,4M,4Bkを並設
し、これらが偏心カム24Y,24C,24M,24Bkの動作
により感光ドラム1に対して択一的に近接するように移
動可能に構成されている)によって上記静電潜像を顕画
像化する。画像転写領域よりドラム回転方向下流側に
は、クリーニング装置6が設けられており、被記録材に
転写されずに感光ドラム1に残留したトナーを掻き落と
してドラム表面の清掃を行う。以上のプロセスを繰り返
すことにより画像形成が行われる。
【0016】(給送手段)給紙ユニット40は、被記録材
である記録紙Pを収納するためのカセット41、該カセッ
ト41内から記録紙Pを1枚ずつ送り出すためのピックア
ップローラ42、該ピックアップローラ42から送り出され
た記録紙Pを転写搬送ユニット50まで搬送するための給
紙ローラ43A,43B、搬送ローラ45A,45B,45C及び
紙ガイド等が設けられている。
【0017】(搬送手段,レジスト手段)図2におい
て、上記給紙ユニット40から給送された記録紙Pは、搬
送部50Aを構成する搬送ガイド48A,48B,48C,48
D,48Eにガイドされながら搬送ローラ46,47A,47B
によって搬送される。また44はレジスト手段であるレジ
ストローラ対であって、画像形成のタイミングに合わせ
て記録紙Pを後述する転写ドラム5に送り出すものであ
る。また48F,48Gは上記レジストローラ対44より転写
ドラム5に記録紙Pを導く吸着ガイドである。尚、図中
二点鎖線で示すのは、装置本体より引き出し可能な範囲
を示すものである。
【0018】上記搬送ガイド48Dは、図2に示すように
矢印方向に揺動可能に支持されている。これは、レジス
トローラ対44によって記録紙Pの先端を一旦停止させた
時に生ずる記録紙Pのループ空間を確保するためであ
る。また上記レジストローラ対44は、図示しない機構に
より自動的に2つのローラ間の圧接状態を解除すること
ができる。これは、ジャム処理時に記録紙をローラ間か
ら引き抜くのを容易にするためである。更に49A,49C
は搬送される記録紙Pの先端を検知するための記録紙検
知センサーであって、搬送部50Aの入り口及びレジスト
ローラ対44の直前の2箇所に取り付けられている。上記
記録紙検知センサー49A,49Cにはフォトセンサー等が
用いられている。
【0019】(被記録材担持搬送手段)図2およひ図3
において、5は転写ドラムであって、前記レジストロー
ラ対44より搬送された記録紙Pを担持搬送するものであ
る。この転写ドラム5は図3に示すように、両端の環状
部材55Aを連結部材55Bによって連結したフレーム55F
に、記録紙保持シートフィルム55S(例えばPET(ポ
リエチレンテレフタレート)やPVdF(ポリフッ化ビ
ニリデン)等が用いられる)を円筒状に巻き付けて構成
されている。前記レジストローラ対44より搬送された記
録紙Pが転写ドラム5に突入する位置には吸着ローラ5
Gが該転写ドラム5に離接可能に支持されている。この
吸着ローラ5Gと記録紙保持シートフィルム55Sを挟ん
だドラム内側にはローラの押し付け力に対抗するための
バックアップ部材及び吸着用帯電器5Cが配置されてい
る。また図1に示すように、感光ドラム1と転写ドラム
5とが対向する画像転写領域には、ドラム内側には転写
帯電器5Bが配置されている。
【0020】上記転写帯電器5Bよりドラム回転方向下
流側には、図1に示すように、記録紙Pを分離するため
の分離部材、具体的には除電用帯電器5H、分離爪8
A、フィルム押し上げコロ8B等が配置されており、更
にはフィルム除電用帯電器5D,5Eが記録紙保持シー
トフィルム55Sを挟んで配置されている。更に下流側に
は、記録紙保持シートフィルム55Sの記録紙保持面に付
着したトナーや紙粉等をクリーニングするためのブラシ
ローラ14及びコロナ放電器或いはブラシ式除電器15、オ
イル除去ローラ16及びバックアップブラシ17が設けられ
ている。上記オイル除去ローラ16は、後述する定着ユニ
ットで使用されるオイルが両面記録時に記録紙Pを通じ
て記録紙保持シートフィルム55S表面に付着したものを
除去するものである。
【0021】ここで前記転写ドラム5は感光ドラム1に
対して離接可能に構成されており、通常記録動作以外は
離間している。これは長時間転写ドラム5と感光ドラム
1を接触させないためであり、また後述するようにジャ
ム処理時に記録紙等が感光ドラム1と接触して表面に損
傷を与えることがないようにするためである。前記搬送
手段50A及び転写ドラム5を有してなる転写搬送ユニッ
ト50は、スライダー62A,62Bにより装置本体から手前
側に引き出すことが可能に構成されている。これは、ジ
ャム処理或いはメンテナンスを安全,確実,容易に行う
ためである。
【0022】次に上記転写搬送ユニット50の具体的な構
成を図4に示す。転写搬送ユニット50は、ユニット前側
板50F、ユニット後側板50R、位置決め軸50P、ステー
軸50S等により枠組みされたユニットフレームに、転写
ドラム5が回転可能に支持された形で構成されている。
本ユニットは、装置の前側板70Fの溝70FP及び後側板
70Rの穴70RPに位置決め軸50Pを挿通することにより
装置本体に対して位置決め支持される。また装置本体側
にはカム71が固着されたカム軸72が回転可能に支持さ
れ、カム面はステー軸50Sに近接或いは接触している
(図示しない機構によりステー軸50Sはカム71側に付勢
されている)。上記カム軸72の一端に装置本体からの駆
動を伝達するためのギヤ73及びバネクラッチ74が固定さ
れていて、両者(及び図示しないプランジャ)の協働作
用によりカム71が選択的に180°ずつ回転しては停止
させることができる。上記カム71の回転によりステー軸
50Sが押されて転写搬送ユニット50は位置決め軸50Pを
中心に揺動する。そして、上記カム71が停止する位相に
合わせて転写ドラム5が感光ドラム1に対して最も接近
するポジション(以下『動作位置』と言う)と最も離れ
たポジション(以下『退避位置』と言う)の2つのポジ
ションをとるように構成されている。
【0023】より詳細に述べると、退避位置においては
転写ドラム5は図示しないストッパーにより位置が定ま
り、ステー軸50Sとカム面とはわずかに離れる。よっ
て、この位置において転写ドラム5は装置本体より引き
出し可能となる。また逆に転写ドラム5が退避位置にな
い場合は、転写搬送ユニット50は装置本体より引き出せ
ないようになセイフティー機構(図示せず)が設けられ
ている。これによって、転写搬送ユニット50を装置本体
より引き出す際に感光ドラム1と転写ドラム5が擦れ合
って互いに傷付けるおそれはなくなる。
【0024】(定着ユニット)また図1において定着ユ
ニット9は、内部にハロゲンヒータ等の熱源を備えた定
着ローラ9Aと該定着ローラ9Aに加圧される加圧ロー
ラ9B(加圧ローラ側に熱源を有する場合もある)、上
記ローラ対のニップ部に記録紙Pを導くための搬送ベル
ト9Cと、入口ガイド9D、上記ローラ対から排出され
た記録紙Pをさらに装置外に搬送するための排紙ローラ
対9E等を装備している。画像が転写された記録紙Pは
上記定着ローラ9A及び加圧ローラ9B間を通過する際
に加熱及び加圧されて転写画像の定着が行われ、排出ロ
ーラ対9Eによって装置外に設けた排出トレイ10に搬送
排出される。
【0025】(両面記録機構)本実施例に係る複写機
は、記録紙Pの両面に記録できるように構成されてお
り、以下そのための構成について説明する。図1におい
て、定着ユニット9のすぐ下流側には搬送パス切換ガイ
ド19が回動可能に設けられており、画像定着後装置外に
排出する紙パスと両面記録用の紙パスのうちいずれかを
自動的に選択できるように構成されている。両面記録用
紙パスは、搬送縦パス20、反転パス21A、反転ローラ21
B、中間トレイ22等を有しており、反転パス21Aに一旦
導かれた記録紙Pは反転ローラ21Bの逆転により送りこ
まれた際の後端側を先頭にして搬送されて中間トレイ22
に積載される。上記中間トレイ22に積載された記録紙P
は、ピックアップローラ25によって一枚ずつ送り出さ
れ、給紙ローラ26A,26Bによって前記給紙ユニット40
の紙パスに合流して搬送部50Aに導かれて、前述した画
像形成手段によって両面に画像形成が行われる。ここ
で、上記中間トレイ22の上部に設けたガイド部23は、収
納される記録紙サイズに応じて複数のガイド部23が選択
的に上下動してあらゆるサイズの紙であっても中間トレ
イ22上に先端を揃えて積載できるように構成されてい
る。
【0026】(制御ユニット)次に上記各ユニットの動
作を制御するための制御ユニットについて説明する。制
御ユニットは図示しないが、各ユニット内の機構の動作
を制御する制御基板やモータドライブ基板等からなる。
また本実施例に係る複写機の駆動系について説明する
と、前記感光ドラム1及び転写ドラム5は1つのモータ
で駆動され(該モータにより感光ドラム1を駆動し、感
光ドラム1から転写ドラム5へギヤを介して駆動を伝達
している。これは両ドラム間に相対的な速度差を生じさ
せないためである)、レジストローラ対44より記録紙搬
送方向上流側の記録紙搬送用のローラは、他のモータに
よって回転駆動される。また各ローラにはクラッチを介
して駆動が伝達されており、これによって回転タイミン
グを各々独立に制御することが可能である。但し、必ず
しもこのような構成にする必要はなく、少なくともレジ
ストローラ対44とその他のローラとが独立に回転制御可
能であれば良い。また前記定着ユニット9も独自にモー
タを装備しており、これによって搬送ベルト9C、定着
ローラ対9A,9B、排紙ローラ対9Eを駆動してい
る。
【0027】(画像形成動作)次に上述のように構成さ
れたプリンター部の画像形成動作について説明する。本
実施例では、下から2段目の給紙カセット41より給紙す
る場合について説明する。画像形成動作開始信号が発せ
られると、図4に示すカム71が半回転し、それに伴って
転写ドラム5が揺動して動作位置まで移動し、感光ドラ
ム1と同期して回転する。このとき、図1に示すピック
アップローラ42によってカセット41より記録紙Pが1枚
ずつ送り出される。そして、給紙ローラ43A,43B及び
搬送ローラ対45B,45Cによって記録紙Pは給紙ガイド
間を案内されて搬送部50Aまで搬送される。
【0028】上記搬送部50Aにおいて、図2に示すよう
に記録紙Pは搬送ローラ対46A、47A,47B及び搬送ガ
イド48A,48B,48C,48D,48Eの作用によってレジ
ストローラ対44まで搬送される。このときレジストロー
ラ対44は停止しており、記録紙Pの先端部はニップ部に
突き当たって斜行が補正される。そして、一定時間(実
際には記録紙検知センサー49Cが記録紙先端を検知して
から一定時間)経過後、上記搬送ローラ対46A、47A,
47Bの駆動を停止する。この時間内に搬送された記録紙
Pは先端がレジストローラ対44に突き当てられた状態で
ループを形成するが、このとき必要な空間は、搬送ガイ
ド48Dの揺動により形成される(記録紙Pのこしによっ
て自動的に押し広げられる(図2R参照))。その後、
画像形成手段が画像形成を開始するタイミングを基準に
して一定時間レジストローラ対44及び上記搬送ローラ対
46A、47A,47Bは回転を開始する。この回転開始時期
は、記録紙Pと感光ドラム1上のトナー画像とが画像転
写領域においてちょうど一致するようにタイミングが設
定されている。
【0029】上記記録紙Pは、転写ドラム5に突入・接
触すると、吸着用帯電器5Cからのコロナ放電及び吸着
ローラ5Gの作用により記録紙保持シートフィルム55S
上に静電吸着される(吸着ローラ5Gは、負荷軽減のた
め普段は転写ドラム5から離間しており、記録紙突入時
のみ転写ドラム5に圧接される)。転写ドラム5は感光
ドラム1に同期して回転しており、記録紙Pは転写ドラ
ム5上に担持されたまま画像転写領域まで搬送される。
そして、前述したプロセスにより感光ドラム1上に形成
されたトナー画像が転写帯電器5Bによって記録紙表面
に転写された後、分離部まで搬送される。ここで、1回
の転写動作で1色の画像が転写されるので、単色画像の
場合は後述の動作により記録紙Pの転写ドラム5からの
分離が行われるが、多色画像を形成する場合は分離動作
が行われずに転写ドラム上に保持されたまま1回転して
再度転写領域まで搬送される。そして前画像の上に次の
トナー画像がさらに転写され、この行程を必要回数繰り
返す(ブラシローラ14等は転写ドラム表面に対して離接
可能に支持されており、少なくとも上記多重転写行程に
おいては転写ドラム5より離間している)。
【0030】上記画像転写行程が終了すると、分離部に
おいて、除電用帯電器5Hの作用により記録紙Pと記録
紙保持シートフィルム55S間の吸着力が減じられ、その
後に続く分離爪8A等の動作によって記録紙Pを転写ド
ラム5より分離する。具体的には、図5に示すように、
記録紙先端が分離部に近づくとフィルム押し上げコロ8
Bが記録紙保持シートフィルム55Sを外側に押し出そう
とし、分離爪8A及び外部変形用コロ8Cが上記フィル
ム55Sを内側に押し込むように変位する。すると、局部
的に記録紙保持シートフィルム55Sの曲率が大きくなる
ため、その位置で記録紙Pはフィルム55Sより分離され
る。
【0031】上記転写ドラム5より分離された記録紙P
は、搬送ベルト9Cによって搬送され入口ガイド9Dを
経て定着ローラ9Aと加圧ローラ9Bのニップ部まで案
内される。そして、上記定着ローラ9Aの熱によってト
ナー画像が記録紙Pの表面に定着される。その後、排紙
ローラ対9Eにより搬送され、装置外に設けられた排出
トレイ10上に排出される。そして最後に転写ドラム5が
感光ドラム1から退避位置に離間して装置の駆動を停止
する。
【0032】また両面記録を行う場合には、搬送切換ガ
イド19を所定位置に回転させて、片面記録・定着された
記録紙Pを搬送縦パス20に導き、次いで反転パス21Aを
経て反転ローラ21Bによって記録紙Pを反転させて搬送
し、ガイド部23を経て中間トレイ22上に積載する。そし
て、必要枚数積載後、ピックアップローラ25によって記
録紙Pは1枚ずつ中間トレイ22より送り出され、給紙ロ
ーラ26A,26Bによって給紙ユニット40の搬送パスと合
流し、搬送部50Aに搬送される。以下、同様の行程を経
て記録紙Pのもう一方の面に画像が記録される。そし
て、両面記録後の記録紙Pは、搬送切換ガイド19を動作
させずに装置外に排出する。
【0033】(ジャム処理動作)次に上述したプリンタ
ー部においては、次に述べるような記録紙Pの搬送不良
が生ずることが考えられる。即ち、レジストローラ対44
から送り出された記録紙Pが吸着ローラ5G、吸着帯電
器5C等により転写ドラム5上に吸着される際に、何ら
かの原因で記録紙先端が記録紙保持シートフィルム55S
上に吸着されず浮き上がった状態になる場合がある。そ
して、この状態で転写領域を通過すると、感光ドラム1
表面の静電気力により記録紙P先端が感光ドラムに向か
って引き寄せられてしまう。このき転写ドラム5の回転
に伴って一旦吸着された記録紙Pが転写領域通過後徐々
に転写ドラム5より剥離して、感光ドラム1側に巻き付
いていく。そのまま画像形成動作を継続すると、記録紙
Pがクリーニング装置6に突っ込んでしまい、感光ドラ
ム1やクリーニング装置6に損傷を与えるおそれがあ
る。またジャム処理時に記録紙Pを取り除くことが非常
に困難になる。
【0034】そこで、上述した事態を防ぐために、本実
施例では図1に示すように転写部ジャム検知装置51Aを
転写ドラム5の内部の転写領域直下に配置している。こ
の転写部ジャム検知装置51Aは、光学的に記録紙保持シ
ートフィルム55Sを透過させてその表面に担持される記
録紙Pの有無を検知するものであり、これによって所定
のタイミングで記録紙Pが検知されない場合には、感光
ドラム巻き付きジャムと判断するように構成されてい
る。
【0035】また上記画像転写領域と同様にジャム発生
の危険性を有する部分として、転写ドラム5からの記録
紙Pの分離部が考えられる。そこで、本実施例は上記検
知装置に加えて分離爪8Aの直後に分離ジャム検知装置
51Bを設けている。この分離ジャム検知装置51Bは機械
的に記録紙保持シートフィルム55S表面に担持される記
録紙Pの有無を検知するものであり、これによって所定
のタイミングで記録紙Pが検知されない場合には、分離
ジャムであると判断するように構成されている。
【0036】以下、実際に記録紙Pの搬送不良が生じた
場合の記録紙搬送動作及びジャム処理動作について説明
する。上述したように、転写部ジャム検知装置51A或い
は分離ジャム検知装置51Bによりジャムが検知される
と、記録紙先端がクリーニング装置6やブラシローラ14
に突っ込むのを防ぐために直ちに感光ドラム1及び転写
ドラム5を停止させ、それと同時に転写ドラム5を退避
位置に移動させる。
【0037】ここで全ての動作を停止させてしまうと記
録紙を連続的に給紙している場合には、例えば図6(図
は分離ジャムを生じた場合を示す)に示すように、ジャ
ム紙P1の次に給紙中の記録紙P2が給紙ユニット40と
転写搬送ユニット50とにまたがった状態で停止すること
が考えられる。この場合、転写搬送ユニット50を装置本
体より引き出すことができず、ジャム処理を行うことが
非常に困難になる。
【0038】そこで本実施例においては、転写ドラム5
及びレジストローラ対44が停止した後に、レジストロー
ラ対44より記録紙搬送方向上流側の搬送ローラ対45C、
46A、47A,47Bを一定時間回転させるようにしてい
る。これによって上記給紙ユニット40と転写搬送ユニッ
ト50間にまたがっている記録紙P2が搬送されて先端が
レジストローラ対44に突き当たり、該レジストローラ対
44と搬送ローラ対47A,47B間で紙P2がたるみ始め、
紙のこしによって搬送ガイド48Dが大きく回動してそこ
に通常の空間部S1(第1空間部)より大きな空間部S
2(第2空間部)が形成される。そして、少なくとも記
録紙P2の後端が給送ユニット40を通過し、搬送部50A
に搬送されるまで各搬送ローラ対45C、46A、47A,47
Bを回転駆動させた後に停止させる。このとき記録紙P
2は上記空間部S2に大きく湾曲した状態で停止してい
る。その後、上記レジストローラ対44間の圧接を解除さ
せて更に吸着ローラ5Gを転写ローラ5より退避させる
(これは本実施例において必須の動作ではない)。そし
て記録紙搬送不良のメッセージを装置の表示部に表示さ
せ、使用者にジャム処理を促す。
【0039】使用者は上記表示部のメッセージを認識す
ると、装置本体の前扉を開けて転写搬送ユニット50を手
前側に引き出す。この時ジャム紙P1の先端はジャム検
知後からわずかに搬送方向下流側に移動しているが(ジ
ャム検知から搬送を完全に停止するまで多少記録紙P1
は移動している)、少なくともブラシローラ14までは達
していない。一方、前述したように、記録紙P2の後端
は搬送部50Aの中に停止している。よって、転写搬送ユ
ニット50が引き出された時に、該ユニット50内に停滞し
ている記録紙P2は装置本体に残ることなく完全に引き
出される。使用者は、転写ドラム5上からジャム紙P1
を剥がして上に向かって引き上げる。その際にレジスト
ローラ対44及び吸着ローラ5Gの圧接は解除されている
ため、もし記録紙P1の後端部がこれらの部分に存在し
ていても負荷を生ずることなく記録紙P1を引き上げる
ことができる。また図4に示すように、搬送ローラ47A
及び搬送ガイド48Cは上側に回動して開くように構成さ
れているため、図6に示すようにジャム紙P1の次に搬
送された記録紙P2を容易に取り除くことができる。
【0040】ここで、上記転写ドラム5及びレジストロ
ーラ対44停止後、搬送ローラ対45C、46A、47A,47B
を駆動するシーケンスについて具体的に説明する。分離
ジャム検知装置51Bにより分離部のジャム発生を検知す
ると、まず転写ドラム5及びレジストローラ対44を停止
させて、次に搬送部50Aの入口近傍の記録紙検知センサ
ー49Aをチェックする。そして、該記録紙検知センサー
49Aが遮られていない(ON状態)、即ち記録紙が存在
しない場合には搬送ローラ対45C、46A、47A,47Bの
駆動をすぐに停止させる。また上記記録紙検知センサー
49Aが遮られており記録紙P2があると検知した場合
(OFF状態)には、上記搬送ローラ対45C、46A、47
A,47Bの駆動を停止させずに駆動を続ける。その後上
記記録紙検知センサー49Aの監視を続けて、記録紙P2
の後端が通過した瞬間(センサー49AはOFF→ON)
に搬送ローラ対45C、46A、47A,47Bの駆動を停止さ
せる。このようにすることで、給送ユニット40と転写搬
送ユニット50にまたがって記録紙Pが存在する事態を回
避することができる。
【0041】尚、必ずしも上記方法に限定されるもので
はなく、例えば、タイマーを用いて装置動作開始など何
らかの基準信号からの時間を計測して記録紙の存在位置
を計算して、その結果上記給送ユニット40と転写搬送ユ
ニット50の過渡位置に記録紙Pが存在する場合には必要
量だけ搬送ローラ対45C、46A、47A,47Bを回転させ
て記録紙Pを搬送部50A内に搬送するという方法等でも
よい。いずれにせよ、本発明を適用にする装置により最
適なシーケンスを用いればよい。
【0042】また、図7に示すように、転写部ジャムが
生じた場合(転写部ジャム検知装置51Aによるジャム検
知の場合)、ジャム紙P1の前の記録紙P0が転写搬送
ユニット50と定着ユニット9との間にまたがって存在す
ることが考えられる(本実施例においては、搬送ベルト
9Cは転写搬送ユニット50と共に引き出され、入口ガイ
ド9Dは装置本体側に残るように構成されている)。
【0043】この場合も、定着ユニット9は転写搬送ユ
ニット50とは独立に駆動されており、転写ドラム5が停
止後に定着ローラ対9A,9Bを駆動させて記録紙P0
を排出させることで記録紙P0が転写搬送ユニット50と
定着ユニット9との間にまたがって存在する事態を解消
することができる。ここで、転写部ジャム検知装置51A
と分離部との間の紙パス長は、連続給紙時の記録紙間隔
とほぼ変わりないため、転写部におけるジャムを検知す
る頃には、前に搬送された記録紙P0の後端は、ほとん
ど分離部あたりに搬送されており、転写ドラム5からの
吸着力の影響はほとんどない。よって、上記定着ローラ
対9A,9Bが記録紙P0を引っ張っても記録紙保持シ
ートフィルム55Sに何ら影響を及ぼすことはない。
【0044】上記構成によれば、ジャム処理を行う部分
(転写搬送ユニット50)が装置本体より引き出すことが
可能であるので、ジャム紙除去等のジャム処理作業を容
易かつ確実にしかも安全に行うことができ、使用者の労
力を軽減することができる。また上記転写搬送ユニット
50を装置本体より引き出す際に、装置内に搬送途中にあ
る記録紙を破断して装置内に残存させることがなく、ジ
ャム紙を取り除く際に転写ドラム5の記録紙保持シート
フィルム55Sを変形或いは破損することがほとんどな
い。また装置内に手を差し入れて記録紙を取り除くとい
った従来の作業と比較して、感光ドラム表面を傷つける
おそれもない。更にジャム発生時に専用の記録紙の搬送
空間を設けることによって、レジストローラ対44より搬
送方向上流側の紙パスを短くする等の設計上の自由度を
増加させることも可能である(通常パス内で本発明を実
施しようとすると、少なくとも搬送部50Aの入り口から
レジストローラ対44までの紙パス長を最大記録紙長以上
にする必要がある)。
【0045】〔第2実施例〕次に前記第1実施例に示す
画像形成装置の他例について図8を参照して説明する。
本実施例はジャム処理作業を更に容易化するようなジャ
ム処理シーケンスを示すものである。尚、装置全体の概
略構成は前記第1実施例と同様であるので、同一部材に
は同一番号を付して説明を省略する。
【0046】図8において、分離ジャム発生後のジャム
処理シーケンスについて説明する。図8上は分離ジャム
発生時の記録紙の搬送状態を示すものであり、前記第1
実施例に示す図6上と同様である。即ち、分離ジャム検
知装置51Bにより分離ジャムが検知されると直ちに転写
ドラム5及びレジストローラ対44を停止させる。ここ
で、前記第1実施例と異なる点は、搬送ローラ対47A,
47Bも同時に停止させることである。そして、搬送部50
Aの入り口近傍に位置する記録紙検知センサー49Aがそ
の位置に記録紙P2が存在すると判断すると、他の搬送
ローラ対45C,46は再度回転駆動される。このとき、記
録紙P2の先端は搬送ローラ対47A,47B間のニップ部
に突き当たり、その後記録紙P2はループを形成し始め
る。ここで、搬送ガイド48Bと搬送ガイド48Cとの間に
は空間部S3が設けられている。このため、搬送ローラ
対46と搬送ローラ対47A,47B間に形成される記録紙P
2のループは上記ガイド間に形成される空間部S3を介
して上側に膨らむ。そして、上記記録紙検知センサー49
Aが記録紙P2の後端を検知すると、上記搬送ローラ対
45C,46の駆動を停止する(図8下参照)。このとき、
記録紙P1及びP2は完全に転写搬送ユニット50内にあ
るため、記録紙P2を破断することなく転写搬送ユニッ
ト50を引き出すことが可能な状態になる。その後のジャ
ム処理動作及び記録紙搬送動作については前記第1実施
例と同様である。
【0047】上記構成によれば、転写搬送ユニット50を
引き出した時に搬送部50Aの上部に記録紙P2を確認す
ることができるため分かり易く、該記録紙P2の膨らみ
を利用して容易に取り除くことができる。また記録紙P
2の先端部をレジストローラ対44まで送ってしまう場合
に比べて、記録紙P2が紙パスの奥まで入り込んでしま
うことがないので、記録紙P2を容易に引き抜くことが
できる。
【0048】以上説明した第1,第2実施例において
は、転写搬送ユニット50内に転写ドラム5と搬送部50A
を装備したがこれらに定着部を加えた構成を採用するこ
とも可能である。このように構成する利点は、装置本体
より引き出される部分と装置本体内に残る部分との境界
が、排紙ローラ対9Eと搬送切換ガイド19の間になる。
よって、この境界部に記録紙P4が存在するときには、
装置本体の排紙口(図1の左側)を外側(矢印方向)に
開くことによって上記記録紙P4を取り除くことができ
る。このため、前記第1実施例で述べたような、転写ド
ラム5を停止させた後に定着ローラ対9A,9Bを独立
に回転させるといった特別の動作は不要となり、ジャム
処理シーケンスを簡略化することができ、使用者のジャ
ム処理作業を一層容易化することができる。
【0049】また前記第1,第2実施例においては、画
像形成手段までの記録紙Pの搬送手段を転写ドラム5を
用いて説明したが、これに限定されるものではなく、例
えば複数ローラ間に巻き回された無端ベルト状のもので
あってもよい。またジャム検知位置も転写部及び分離部
に限定されるものではなく、各装置に応じて適切な位置
に配置することが可能である。更に画像形成手段として
も電子写真方式に限らずインクジェット方式や熱転写記
録方式等記録紙搬送機構が必要な装置であればいかなる
手段を採用するものであってもよい。
【0050】
【発明の効果】本発明に係る画像形成装置は前述したよ
うに、搬送手段、レジスト手段、及び被記録材担持搬送
手段をユニット化して装置本体より取り出し可能に構成
し、前記搬送手段の一部に通常記録動作における被記録
材の搬送に必要な第1空間部とは別に異常記録動作時に
被記録材を送り込むための第2空間部を設けたことによ
り、以下に述べる効果を有する。 (1) ジャム処理を行う部分がユニット化されてが装
置本体より引き出すことが可能であるので、ジャム紙除
去等のジャム処理作業が容易かつ確実にしかも安全に行
うことができ、使用者の労力を軽減することができる。 (2)また上記ユニットを装置本体より引き出す際に、
装置内に搬送途中にある記録紙等の被記録材を破断して
装置内に残存させることがなく、ジャム紙を取り除く際
に被記録材担持搬送手段(例えば転写ドラム等)の被記
録材保持部を変形或いは破損することがほとんどない。 (3)また装置内に手を差し入れて記録紙を取り除くと
いった従来の作業と比較して、画像形成手段の部品(例
えば感光ドラム等)を傷つけるおそれもない。 (4) 更にジャム発生時に専用の被記録材の搬送空間
を設けることによって、レジストローラ手段より搬送方
向上流側の搬送路を短くする等の設計上の自由度を増加
させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】複写機の概略構成を示す断面説明図である。
【図2】上記複写機の搬送部を表す説明図である。
【図3】転写ドラムの説明図である。
【図4】転写搬送ユニットの構成を示す説明図である。
【図5】転写ドラムにおける分離動作を示す説明図であ
る。
【図6】分離ジャム発生時の給紙部及び搬送部の動作を
示す説明図である。
【図7】転写部ジャム発生時の定着ユニットの動作を示
す説明図である。
【図8】第2実施例に係る分離ジャム発生時の給紙部及
び搬送部の動作を示す説明図である。
【図9】従来の複写機の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
P…記録紙 1…感光ドラム 2…一次帯電器 3…露光光学系 3A…ポリゴンミラー 3B,33…レンズ 4…現像装置 5…転写ドラム 5B…転写帯電器 5C…吸着用帯電器 5D,5E…フィルム除電用帯電器 5G…吸着ローラ 5H…除電用帯電器 6…クリーニング装置 8A…分離爪 8B…フィルム押し上げコロ 8C…外部変形用コロ 9…定着ユニット 9A…定着ローラ 9B…加圧ローラ 9C…搬送ベルト 9D…入口ガイド 9E…排出ローラ対 10…排出トレイ 11…前露光ランプ 12…電位センサー 13…ドラム上光量検知手段 14…ブラシローラ 15…ブラシ式除電器 16…オイル除去ローラ 17…バックアップブラシ 19…搬送パス切換ガイド 20…搬送縦パス 21A…反転パス 21B…反転ローラ 22…中間トレイ 23…ガイド部 25,42…ピックアップローラ 26A,26B,43A,43B…給紙ローラ 30…原稿 31…原稿台ガラス 32…露光ランプ 34…フルカラーセンサー 40…給紙ユニット 41…カセット 44…レジストローラ対 45A,45B,45C,46…搬送ローラ対 47A,47B…搬送ローラ 48A,48B,48C,48D,48E…搬送ガイド 48F,48G…吸着ガイド 49A,49C…記録紙検知センサー 50…転写搬送ユニット 50A…搬送部 50F…ユニット前側板 50R…ユニット後側板 50P…位置決め軸 50S…ステー軸 51A…転写部ジャム検知装置 51B…分離ジャム検知装置 55A…環状部材 55B…連結部材 55F…フレーム 55S…記録紙保持シートフィルム 62A,62B…スライダー 70F…前側板 70FP…溝 70R…後側板 70RP…穴 71…カム 72…カム軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録材を給送するための給送手段と、 前記給送手段によって給送された被記録材を搬送するた
    めの搬送手段と、 前記被記録材の斜行を補正すると共に、記録画像と同期
    取りを行って搬送するためのレジスト手段と、 画像情報に応じて前記被記録材に像を形成する画像形成
    手段と、 前記被記録材を担持して前記画像形成手段に搬送する被
    記録材担持搬送手段と、を有し、 前記搬送手段、レジスト手段、及び被記録材担持搬送手
    段をユニット化して装置本体より取り出し可能に構成
    し、前記搬送手段の一部に通常記録動作における被記録
    材の搬送に必要な第1空間部とは別に異常記録動作時に
    被記録材を送り込むための第2空間部を設けたことを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段とレジスト手段は夫々独立
    して駆動され、被記録材にジャムが生じた場合に前記レ
    ジスト手段を駆動停止させたまま、前記搬送手段を駆動
    させるように構成したことを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記給送手段と搬送手段とを分かつ領域
    に近傍に、被記録材の有無を検出するための検出手段を
    設け、ジャムを生じた場合に該検出手段が被記録材を検
    知すると、前記搬送手段は被記録材の後端が前記検出手
    段を通過するまで搬送することを特徴とする請求項1記
    載の画像形成装置。
JP5027167A 1992-12-28 1993-01-25 画像形成装置 Pending JPH06219598A (ja)

Priority Applications (2)

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JP5027167A JPH06219598A (ja) 1993-01-25 1993-01-25 画像形成装置
US08/778,250 US5893657A (en) 1992-12-28 1997-01-08 Image forming apparatus with sheet conveying apparatus that facilitates jam recovery

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0872778A1 (en) * 1997-04-14 1998-10-21 Xerox Corporation Internal purge for easy jam clearance in copiers/printers
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