JPH07261228A - 振れ補正カメラの検査装置、振れ補正カメラ、及び振れ補正カメラの検査方法 - Google Patents

振れ補正カメラの検査装置、振れ補正カメラ、及び振れ補正カメラの検査方法

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JPH07261228A
JPH07261228A JP4848294A JP4848294A JPH07261228A JP H07261228 A JPH07261228 A JP H07261228A JP 4848294 A JP4848294 A JP 4848294A JP 4848294 A JP4848294 A JP 4848294A JP H07261228 A JPH07261228 A JP H07261228A
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JP
Japan
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unit
angular velocity
shake correction
vibration
shake
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Pending
Application number
JP4848294A
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English (en)
Inventor
Sueyuki Ooishi
末之 大石
Tadao Kai
糾夫 甲斐
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Priority to US08/377,512 priority patent/US5634145A/en
Publication of JPH07261228A publication Critical patent/JPH07261228A/ja
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カメラの総組状態において、振れ補正機能の
動作をチェックする。 【構成】 振れ補正カメラの検査装置は、振れ補正カメ
ラの振れ補正機能を検査する検査装置であって、振れ補
正カメラと情報の授受を行う情報授受部と、振れ補正カ
メラの角速度検出部の角速度の検出方向に所定の角度振
幅を有する正弦波状振動を与える振動付与部と、正弦波
状振動による振れ補正カメラの最大最小変位検出部の出
力値を読み取る読み取り部と、読み取り部により読み取
られた出力値に基づき、振れ補正カメラの振れ補正機能
が正常であるか否かを判断する判断部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、撮影時に発生する手
振れ等による像振れを補正可能な振れ補正カメラの検査
装置、振れ補正カメラ、振れ補正カメラの検査方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の振れ補正カメラにおい
て、以下のような振れ補正カメラが知られている。角速
度センサ等を用いた角速度検出回路が、少なくともカメ
ラの光軸に垂直な平面上の2方向の振れによる角速度を
検出する。この検出した角速度に応じて、検出方向と略
同一方向に撮影レンズの一部である振れ補正レンズ(防
振レンズ)をシフトさせること等により、撮影光学系の
光軸を移動させる。この撮影光学系は、モータ等のアク
チュエータの回転をギア等で減速するとともに、この回
転運動を直線運動に変換することにより駆動される。こ
れにより、カメラに発生した振れによる像振れが補正さ
れる(この制御を防振制御ともいう。)。
【0003】このようなカメラは、その製造段階におい
ては、いくつかの部分(部組品)に分けて製造され、そ
の1つ1つの部組品の動作のチェック後に、総組が行わ
れる。例えば、モータを回転させることで振れ補正レン
ズをシフトさせる補正レンズシフトメカ系は、1つの部
組品として正常に作動するか否かのチェックが行われた
後に、カメラ本体に組み込まれる。手振れによる角速度
を検出する角速度検出回路も同様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の
振れ補正カメラでは、以下の課題があった。第1に、補
正レンズシフトメカ系や角速度検出回路が、部組品段階
での動作チェックでは良品であったものが、カメラ本体
に組み込まれた段階で、動作が異常になる場合や、良好
な動作性能が得られない場合があった。ここで、カメラ
の総組状態では、チェックを行うことができなかった。
【0005】第2に、角速度検出回路に用いる角速度セ
ンサの出力には個体差(機器間のばらつき)があり、所
定の角速度を与えたときの個々の角速度センサの出力値
は一定ではない。また、角速度検出回路の増幅器にも増
幅率のばらつきがある。さらには、角速度検出回路の出
力値はマイクロコンピュータ等に内蔵されたA/D変換
器によりデジタル値に変換される場合が多いが、そのA
/D変換器にも個体差があり、所定の入力電圧に対する
A/D変換されたデジタル値は一定ではない。ここで、
角速度検出回路のゲインのばらつきを、その部組品の状
態において調整することはそれほど難しいことではない
が、この場合にもA/D変換器のばらつきによる誤差は
残る。これらのゲインのばらつきがある状態で振れ補正
を行った場合には、精度良く振れ補正を行うことができ
ないという問題がある。
【0006】第3に、角速度検出回路に用いる角速度セ
ンサは、例えば特開平2−228518号公報に開示さ
れているように、回転運動の角速度を検出する軸の方向
を決定する振動子ワイヤー状の支持部材によって空間に
支持されている。この支持部材の足が固定されている角
速度センサのケースが、検出軸の個体差が生じやすい構
造である。さらに、角速度センサを角速度検出回路に取
り付ける段階と、角速度検出回路をカメラ本体に組み込
む段階において、取り付け方向の誤差が生じる。これら
のことにより、角速度検出回路が角速度を検出する方向
と実際に振れ補正レンズをシフトして光軸を移動させる
方向とにズレが生ずる(このズレを、角速度検出回路の
検出方向のズレが支配的であることから検出角度ズレと
もいう。)。この角度ずれは5°以上ある場合もある。
このように角速度の検出方向と光軸を移動させる方向と
に角度ずれがあると、精度良く振れ補正を行うことがで
きないという問題がある。
【0007】本発明は、上述のような課題を解消するた
めになされたものであって、カメラの総組状態におい
て、振れ補正レンズシフトメカ系、角速度検出回路等の
各部組品の動作をチェックし、また、各部組品の機器間
における出力値のゲインのばらつきを調整し、精度良く
振れ補正を行うことができるようにすることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明による振れ補正カメラの検査装置の第1の
解決手段は、振動により発生する振れを補正するため
に、撮影光学系の光軸を変化させる光軸変化部と、前記
光軸変化部による前記撮影光学系の変位を検出する変位
検出部と、前記変位検出部の出力値の最大値、及び最小
値を検出する最大最小変位検出部と、振れにより作用す
る角速度を検出する角速度検出部とを備える振れ補正カ
メラの振れ補正機能を検査する検査装置であって、前記
振れ補正カメラと情報の授受を行う情報授受部と、前記
振れ補正カメラの前記角速度検出部の角速度の検出方向
に所定の角度振幅を有する正弦波状振動を与える振動付
与部と、前記正弦波状振動による前記振れ補正カメラの
前記最大最小変位検出部の出力値を読み取る読み取り部
と、前記読み取り部により読み取られた前記出力値に基
づき、前記振れ補正カメラの振れ補正機能が正常である
か否かを判断する判断部とを備えることを特徴とする。
【0009】第2の解決手段は、振動により発生する振
れを補正するために、撮影光学系の光軸を変化させる光
軸変化部と、前記光軸変化部による前記撮影光学系の変
位を検出する変位検出部と、振れにより作用する角速度
を検出する角速度検出部と、前記角速度検出部の出力値
を積分又は積算することにより、前記光軸変化部の目標
変位位置を演算する第1の演算部と、前記光軸変化部の
動作中において、前記変位検出部の出力値及び前記第1
の演算部の出力値に基づき、前記光軸変化部の制御誤差
を演算する第2の演算部とを備える振れ補正カメラの振
れ補正機能を検査する検査装置であって、前記振れ補正
カメラと情報の授受を行う情報授受部と、前記振れ補正
カメラに所定の振動を与える振動付与部と、前記所定の
振動による前記振れ補正カメラの前記第2の演算部の出
力値を読み取る読み取り部と、前記読み取り部により読
み取られた前記出力値に基づき、前記振れ補正カメラの
振れ補正機能が正常であるか否かを判断する判断部とを
備えることを特徴とする。
【0010】第3の解決手段は、第2の解決手段におい
て、前記読み取り部は、前記振れ補正カメラの前記第2
の演算部による前記制御誤差の最大値及び最小値を読み
取り、前記判断部は、前記最大値及び最小値に基づき、
前記振れ補正カメラの振れ補正機能が正常であるか否か
を判断することを特徴とする。
【0011】振れ補正カメラの第1の解決手段は、振動
により発生する振れを補正するために、撮影光学系の光
軸を変化させる光軸変化部と、前記光軸変化部による前
記撮影光学系の変位を検出する変位検出部と、前記変位
検出部の出力値の最大値、及び最小値を検出する最大最
小変位検出部と、振れにより作用する角速度を検出する
角速度検出部とを備え、前記角速度検出部の角速度の検
出方向に所定の角度振幅を有する正弦波状振動が与えら
れたときの前記光軸変化部の動作時の前記最大最小変位
検出部の出力値に基づき、振れ補正機能が正常であるか
否かが判断されることを特徴とする。
【0012】第2の解決手段は、振動により発生する振
れを補正するために、撮影光学系の光軸を変化させる光
軸変化部と、前記光軸変化部による前記撮影光学系の変
位を検出する変位検出部と、振れにより作用する角速度
を検出する角速度検出部と、前記角速度検出部の出力値
を積分又は積算することにより、前記光軸変化部の目標
変位位置を演算する第1の演算部と、前記光軸変化部の
動作中において、前記変位検出部の出力値及び前記第1
の演算部の出力値に基づき、前記光軸変化部の制御誤差
を演算する第2の演算部とを備え、所定の振動が与えら
れたときの前記光軸変化部の動作時の前記第2の演算部
の出力値に基づき、振れ補正機能が正常であるか否かが
判断されることを特徴とする。
【0013】第3の解決手段は、第2の解決手段におい
て、前記第2の演算部による前記制御誤差の最大値及び
最小値に基づき、前記振れ補正機能が正常であるか否か
が判断されることを特徴とする。
【0014】振れ補正カメラの検査方法の第1の解決手
段は、振動により発生する振れを補正するために、撮影
光学系の光軸を変化させる光軸変化部と、振れにより作
用する角速度を検出する角速度検出部とを備える振れ補
正カメラの振れ補正機能の検査方法であって、前記振れ
補正カメラの前記角速度検出部の角速度の検出方向に所
定の角度振幅を有する正弦波状振動を与え、このときの
前記光軸変化部による前記撮影光学系の変位の最大値及
び最小値を検出し、前記最大値及び最小値に基づき、振
れ補正機能が正常であるか否かを判断することを特徴と
する。
【0015】第2の解決手段は、振動により発生する振
れを補正するために、撮影光学系の光軸を変化させる光
軸変化部と、振れにより作用する角速度を検出する角速
度検出部とを備える振れ補正カメラの振れ補正機能の検
査方法であって、前記振れ補正カメラに所定の振動を与
え、このときの前記角速度検出部の出力値を積分又は積
算することにより前記光軸変化部の目標変位位置を演算
し、前記光軸変化部による前記撮影光学系の変位及び前
記目標変位位置に基づき、前記光軸変化部の制御誤差を
演算し、前記制御誤差に基づき振れ補正機能が正常であ
るか否かを判断することを特徴とする。
【0016】第3の解決手段は、第2の解決手段におい
て、前記制御誤差の最大値及び最小値に基づき、振れ補
正機能が正常であるか否かを判断することを特徴とす
る。
【0017】
【作用】本発明の解決手段においては、第1に、角速度
検出部の角速度の検出方向に所定の角度振幅を有する正
弦波状振動が与えられたときの撮影光学系の最大最小変
位が検出され、この検出結果に基づき、振れ補正機能が
正常であるか否かが判断される。第2に、所定の振動が
与えられたときの撮影光学系の変位と角速度検出部の出
力から算出された目標変位位置とから、制御誤差が演算
され、この値に基づき、振れ補正機能が正常であるか否
かが判断される。従って、カメラの総組状態における振
れ補正機能を簡単にチェックすることができる。
【0018】
【実施例】以下、図面等を参照して、本発明の一実施例
について説明する。図1は、本発明の実施例であるカメ
ラ側部分,通信工具側部分,加振台部分の構成を示す図
である。最初に、カメラ側部分について説明する。この
実施例のカメラは、撮影光学系11〜14と、CPU1
と、CPU1に電気的に接続されたX,Y軸レンズ位置
検出回路6,7、X,Y軸モータ駆動回路2,3、及び
ヨー,ピッチ角速度検出回路8,9等とから構成されて
いる。撮影光学系11〜14は、4つの撮影レンズ1
1,12,13,14から構成され、このうちの撮影レ
ンズ13が、手振れによる像振れを補正するレンズとし
て機能する(以下、「防振レンズ13」という。)。ヨ
ー,ピッチ角速度検出回路8,9は、撮影光軸に直交す
る平面上の2軸(X,Y軸)方向のヨー、ピッチ方向の
手振れによる角速度を検出するものである。CPU1
は、カメラのシーケンスを制御等するためのワンチップ
マイクロコンピュータであり、種々の演算を行う演算機
能、時間を計測する計時タイマ機能、一定時間間隔でそ
の処理を行うタイマ割り込み処理、任意のdutyを出
力するPWM出力機能、ヨー,ピッチ角速度検出回路
8,9の出力をA/D変換する機能、通信工具側との通
信機能、露光処理を行うためのシャッタ機能等を有して
いる。X,Y軸モータ駆動回路2,3は、それぞれX,
Y軸用のモータ4,5を駆動させることにより、防振レ
ンズ13をX,Y軸方向に移動させるための回路であ
る。X,Y軸レンズ位置検出回路6,7は、防振レンズ
13のX,Y軸方向の位置を検出するための回路であ
る。
【0019】また、CPU1には、E2PROM10、
半押しSW16、全押しSW17が電気的に接続されて
いる。E2PROM10は、不揮発性メモリであり、ヨ
ー,ピッチ角速度検出回路8,9のゲインばらつきを補
正するゲイン調整値や、ヨー,ピッチ角速度検出回路
8,9の角速度の検出方向ズレを補正する検出角度ズレ
調整値等を記憶しているものである。半押しSW16
は、レリーズボタンの半押しでオンするスイッチであ
る。全押しSW17は、レリーズボタンの全押しでオン
するスイッチである。
【0020】次に、このカメラの動作について説明す
る。ヨー,ピッチ角速度検出回路8,9は、カメラの手
振れ等により生じた角速度を検出する。この出力値はC
PU1に伝送され、CPU1は、この出力値をA/D変
換し、手振れの角速度を検出する。次に、CPU1は、
この値と、E2PROM10に記憶されたゲイン調整値
や、検出角度ズレ調整値等とに基づき、所定の演算を行
い、防振レンズ13の適切な駆動量を演算する。そし
て、X,Y軸モータ駆動回路2,3に、X,Y軸用のモ
ータ4,5を駆動させる。X,Y軸用のモータ4,5の
回転駆動力は、例えばギヤ列によって直進運動に変換さ
れ、防振レンズ13を像面での手ぶれを打ち消すように
X,Y軸方向に適当な速度で移動させる。また、防振レ
ンズ13が移動されると、CPU1は、X,Y軸レンズ
位置検出回路6,7により、防振レンズ13のX,Y軸
方向の位置を読み取る。なお、以下の説明において、
X,Y軸用モータ4,5の回転により防振レンズ13を
シフトする機構系を防振レンズシフトメカ系という。
【0021】通信工具側には、カメラのCPU1と電気
的に接続される通信工具15が設けられており、通信工
具15は、CPU1と情報の授受を行うことにより、カ
メラの動作と同期させてカメラの種々の調整を行うもの
である。加振台側には、通信工具15と電気的に接続さ
れる加振台18が設けられている。加振台18は、カメ
ラに振動を与えるためのものであり、カメラが取り付け
られた状態において通信工具15からの命令により防振
レンズ13のシフト方向であるX,Y軸方向に略正弦波
状に振動する。
【0022】次に、角速度検出におけるゲインのばらつ
きの調整、及び角速度の検出角度のズレ調整について説
明する。 (1)ゲイン調整、角度ズレ補正の方法 ヨー,ピッチ角速度検出回路8,9は、それぞれ角速度
センサ、及びその信号を増幅する増幅回路等から構成さ
れている。ゲインのばらつきの要因には、角速度センサ
の出力のばらつき、増幅回路の増幅率のばらつきがあ
り、さらに本実施例のようにCPU1でA/D変換を行
うカメラにおいては、個々のCPU1でのA/D変換器
のばらつき、又はA/D変換に用いる基準電圧のばらつ
き等がある。図2は、ヨー,ピッチ角速度検出回路8,
9のゲインのばらつきを模式的に示した図である。ここ
では、ヨー方向,ピッチ方向でそれぞれこれらのゲイン
のばらつき要因を1つにまとめてG1,G2としてい
る。
【0023】また、ヨー,ピッチ角速度検出回路8,9
の角速度の検出方向と、ヨー,ピッチ角速度検出回路
8,9の出力に基づく防振レンズ13の移動方向とは、
正確には一致せず、両者の間には角度ズレによる誤差が
生じている。図3は、これらの角度ズレを説明するため
の図である。図3において、横軸,縦軸は、それぞれ防
振レンズ13のX軸,Y軸駆動方向である。ここでX軸
駆動方向とヨー角速度検出回路8の角速度の検出方向と
が角度αずれており、一方、Y軸駆動方向とピッチ角速
度検出回路9の角速度の検出方向とが角度βずれている
とする。この場合に、手振れによりベクトルω(大きさ
がωでX軸駆動軸方向から反時計方向にθ傾いた角速
度)として与えられると、ヨー,ピッチ角速度検出回路
8,9のそれぞれの出力u,vは、以下の式(数1)、
(数2)によって算出される。 (数1) u=G1×ω×cos(θ+α) (数2) v=G2×ω×sin(θ−β) 但し、図3では理解を容易にするためにゲインばらつき
G1,G2をそれぞれG1=G2=1としている。
【0024】また、カメラに与えられた角速度がω1の
大きさでその方向がX軸方向(すなわちθ=0)である
ときのヨー,ピッチ角速度検出回路8,9のそれぞれの
出力u1,v1は、以下の式(数3)、(数4)によっ
て算出される。 (数3) u1=G1×ω1×cos(α) (数4) v1=−G2×ω1×sin(β)
【0025】次に、カメラに与えられた角速度がω2の
大きさでその方向がY軸方向(すなわちθ=90゜)で
あるときのヨー,ピッチ角速度検出回路8,9のそれぞ
れの出力u2,v2は、以下の式(数5)、(数6)に
よって算出される。 (数5) u2=−G1×ω2×sin(α) (数6) v2=G2×ω2×cos(β)
【0026】また、式(数3)及び(数6)から、ヨ
ー,ピッチ角速度検出回路8,9のゲインばらつきG
1,G2は、以下の式(数7)、(数8)によって算出
される。 (数7) G1=u1/(ω1×cos(α)) (数8) G2=u2/(ω2×cos(β)) ここで、X,Y軸に対する検出方向の角度ズレα,βは
大きくて5゜程度であるから、cos(α)=1,co
s(β)=1としても0.4%程度の誤差で近似可能で
ある。従って、式(数7)、(数8)は、それぞれ以下
の式(数9)、(数10)のように近似することができ
る。 (数9) G1=u1/ω1 (数10) G2=v2/ω2
【0027】以上のようにして、X軸,Y軸方向にそれ
ぞれ所定の角速度が与えられたときのヨー,ピッチ角速
度検出回路8,9の出力値によりゲインのばらつきG
1,G2を算出することができる。図2では、上記方法
でG1、G2を算出し、G1の逆数に比例したヨー方向
のゲイン調整値A1、G2の逆数に比例したピッチ方向
のゲイン調整値A2を、ヨー,ピッチ角速度検出回路
8,9の出力値に掛け合わせることでゲインのばらつき
を補正するようにしている。このゲインばらつき補正後
のヨー,ピッチ角速度検出回路8,9の出力値U,V
は、以下の式(数11)、(数12)によって算出され
る。 (数11) U=A1×G1×ω×cos(θ+α) (数12) V=A2×G2×ω×sin(θ−β)
【0028】また、検出角度ズレα、βは、それぞれ、
式(数3)並びに(数5)、及び(数4)並びに(数
6)から、以下の式(数13)、(数14)によって算
出される。 (数13) tan(α)=−(ω1/ω2)×(u2/u1) (数14) tan(β)=−(ω2/ω1)×(v1/v2) ここで、X,Y軸に対する検出方向ズレα、βは大きく
て5゜程度であるから、cos(α)=1、cos
(β)=1としても0.4%程度の誤差で近似可能であ
る。従って、式(数13)、式(数14)は、以下の式
(数15)、(数16)のように近似することができ
る。 (数15) sin(α)=−(ω1/ω2)×(u2/u1) (数16) sin(β)=−(ω2/ω1)×(v1/v2)
【0029】以上のようにして、X軸,Y軸方向に各々
所定の角速度が与えられたときのヨー,ピッチ角速度検
出回路8,9の出力値により、ヨー,ピッチ角速度検出
回路8,9の検出方向の角度ズレα、βを検出すること
ができる。
【0030】次に、以上の方法によりゲインばらつきG
1,G2、及び角度ズレα,βが算出されたときの、実
際のカメラでの角度ズレの補正方法について説明する。
ここで説明を容易にするために、式(数11)、(数1
2)において、A1×G1=1、A2×G2=1として
正規化すると、ゲインばらつき補正後のヨー,ピッチ角
速度検出回路8,9の出力値U,Vは、以下の式(数1
7)、(数18)のように表すことができる。 (数17) U=ω×cos(θ+α) (数18) V=ω×sin(θ−β) また、X軸,Y軸方向の各角速度X,Yは、以下の式
(数19)、(数20)によって算出される。 (数19) X=ω×cos(θ) (数20) Y=ω×sin(θ) 次に、式(数17),(数18)を、θによらない式に
すると、以下の式(数21)、(数22)のように表す
ことができる。 (数21) X=(cos(β)/cos(α+β))
×U+(sin(α)/cos(α+β))×V (数22) Y=(cos(α)/cos(α+β))
×V+(sin(β)/cos(α+β))×U
【0031】ここで、X,Y軸に対する検出方向ズレ
α、βは大きくて5゜程度であるから、cos(α)=
1、cos(β)=1、cos(α+β)=1と近似す
ると、式(数21),(数22)は、それぞれ以下の式
(数23),(数24)のように近似することができ
る。 (数23) X=U+sin(α)×V (数24) Y=V+sin(β)×U すなわち、式(数9)、(数10)によりゲインばらつ
きを算出し、式(数14)、(数15)により角度ズレ
のsin値を算出しておけば、式(数23)、(数2
4)によってゲインばらつきG1,G2、角度ズレα,
βを補正することができる。
【0032】このゲインばらつきG1,G2、及び角度
ズレα,βの補正の様子を、図2に基づき説明する。先
ず、ゲインばらつきG1,G2を持つヨー,ピッチ角速
度検出回路8,9の出力u,vは、それぞれゲイン調整
値A1,A2倍され、ゲイン調整後の出力U,Vを得
る。次に、UとVの角度ズレ調整値Δα倍された出力と
の和をXとし、VとUの角度ズレ調整値Δβ倍された出
力との和をYとする。ここで、角度ズレ調整値Δα=s
in(α)、Δβ=sin(β)である。つまり、図2
のような構成により、X,Y軸方向の角速度X,Yが得
られる。角速度X,Yは、その後それぞれB倍され、防
振レンズ13のX軸,Y軸方向のシフトする目標速度
(以下、「防振レンズ目標速度」という。)Vc
(X),Vc(Y)が得られる。ここで、Bは、所定角
速度に対して防振レンズ13をいかなる速度でシフトす
るかの係数である(以下、「角速度−防振レンズ目標速
度変換係数」という。)。すなわち、算出された各駆動
軸方向の角速度X、YをB倍することで、各々方向の防
振レンズ目標速度Vc(X),Vc(Y)が算出され
る。防振レンズ目標速度Vc(X)、Vc(Y)が算出
されたら、防振レンズ13を各々その速度でシフトすれ
ば像面での手振れを打ち消すことができる。
【0033】(2)正弦波状にその角速度を変化させる
加振台を用いての調整方法 上述の説明において、ゲイン調整、及び角度ズレ調整
は、一定の角速度をカメラに与え続け、そのときのヨ
ー,ピッチ角速度検出回路8,9の出力値を検出するこ
とで行うことができる。しかし、実際に正確に一定角速
度をカメラに与えることは非常に難しい。何故ならば、
正確に一定角速度をカメラに与える場合には、ある一点
を回転の中心として一定距離にカメラを固定し、等速回
転運動をさせなければならない。そこで、加振台18を
用いてカメラに正弦波的に変化する角速度を与えること
によりゲイン調整、角度ズレ調整を行う。
【0034】加振台18は、その加振部分の一端付近が
固定されており、その逆の端付近の下には適当に偏平し
たカムが配置されている。そのカムがモータ等で回転さ
れ、加振部分が正弦波状に上下する。加振台18はこの
機構を2方向有しており、カメラは、防振レンズ13の
X,Y軸の駆動方向と各加振方向とが一致するように取
り付けられる。ここで、実際には防振レンズ13の駆動
方向と加振方向には微少な角度ズレが存在するが、この
角度ズレは、本発明で問題とされる角度ズレに比べ無視
できる範囲である。
【0035】次に、図4に基づき、正弦波状の角速度を
カメラに与えてゲイン調整、及び、角度ズレ調整を行う
実施例について説明する。図4は、本発明によるゲイン
調整,角度ズレ調整の様子を示す図である。先ず、カメ
ラには防振レンズ13のX軸駆動方向に全振幅ω1の正
弦波の角速度が加振台18により与えられる。このとき
のヨー角速度検出回路8の出力の最大値,最小値をそれ
ぞれu1max,u1min、及びピッチ角速度検出回
路9の出力の最大値,最小値をそれぞれv1max,v
1minとする。次に、カメラには防振レンズ13のY
軸駆動方向に全振幅ω2の正弦波の角速度が加振台18
により与えられる。このときのヨー角速度検出回路8の
出力の最大値,最小値をそれぞれu2max,u2mi
n、及びピッチ角速度検出回路9の出力の最大値,最小
値をv2max,v2minとする。
【0036】このときのゲインばらつきは、上述の一定
角速度を与えた場合と同様に考えることができ、正弦波
状の角速度を与えた場合には、以下の式(数25)、
(数26)に示すように、与えた角速度の全幅と出力値
の全幅の比として算出される。 (数25) G1=(u1max−u1min)/ω1 (数26) G2=(v2max−v2min)/ω2 よって、ゲイン調整値A1,A2は、それぞれG1,G
2の逆数に比例した値として算出される。又は、与えた
角速度の全幅ω1,ω2に対して、ゲイン調整後に得た
い目標とするヨー,ピッチ角速度検出回路8,9の出力
の全振幅の比として与えられる。ここに、ゲイン調整後
にヨー,ピッチ角速度検出回路8,9の出力の得たい目
標全振幅がそれぞれU1,V1であった場合には、ゲイ
ン調整値A1,A2は以下の式(数27)、(数28)
によって算出される。 (数27) A1=U1/(u1max−u1min) (数28) A2=V1/(v2max−v2min)
【0037】次に、ヨー,ピッチ角速度検出回路8,9
の検出方向の角度ズレもまた、上述の一定角速度を与え
た場合と同様に考えることができ、正弦波状の角速度を
与えた場合には、以下の式(数29)、(数30)によ
って算出される。 (数29) sin(α)=−f*(ω1/ω2)×{(u2max−u2m in)/(u1max−u1min)} (数30) sin(β)=−c*(ω2/ω1)×{(v1max−v1m in)/(v2max−v2min)} ここで、c,fは、以下の式(数31)、(数32)で与えられる。 (数31) c=+1(X軸加振時のu1最大値検出時のv1が正の場合) −1(X軸加振時のu1最大値検出時のv1が負の場合) (数32) f=+1(Y軸加振時のv2最大値検出時のu2が正の場合) −1(Y軸加振時のv2最大値検出時のu2が負の場合)
【0038】正弦波状の加速度をカメラに与えたときの
最大値、最小値から算出された全振幅の値は常に正であ
るので、角度ズレの符号はわからない。これを避けるた
め、式(数31)では、X軸方向に与えられた角速度が
正である場合には、ヨー角速度検出回路8の出力値の最
大値u1max検出時のピッチ角速度検出回路9の出力
が同じ符号となるので、これを利用して角度ズレの符号
を検出している(式(数32)も同様である。)。本実
施例では、角度ズレの符号を検出するために簡易的に上
述のような方法をとったが、最小値検出時の逆方向の角
速度検出回路の出力の符号、又は、加振台18で与えた
角速度の符号とヨー,ピッチ角速度検出回路8,9の出
力の符号とを比較することにより、角度ズレの符号を検
出しても良い。
【0039】ここで問題になるのは、加振台18を用い
てカメラに正弦波的に変化する角速度を与えてゲイン調
整、角度ズレ調整を行う場合に、加振台18を精度良く
制御しないと、上記最大値,最小値が精度良く算出され
ない。これは、第1に、加振台18により与えられる角
速度の周波数が、加振台18の駆動モータの回転速度む
らにより変動した場合には、その変動量に比例してヨ
ー,ピッチ角速度検出回路8,9の出力値の全幅も変動
し、これによってゲイン調整値、角度ズレ調整値も誤差
を持つようになるからである。第2に、加振台18の動
作が滑らかでなく、高周波振動が乗った動きをした場合
には、ヨー,ピッチ角速度検出回路8,9の出力値にそ
の振動に応じたノイズが上乗せされてしまうため、各角
速度検出回路の出力値の最大値,最小値の検出に誤差が
生じてしまい、これによってゲイン調整値、角度ズレ調
整値も誤差を持つようになるからである。そこで、次に
この問題を解決する方法を説明する。なお、精度の良い
加振台を用いてこれらの調整を行った場合において上記
問題のないときには、以上のような調整方法でも良いこ
とは勿論である。
【0040】(3)角速度の積分値を使用する調整方法 上述した調整方法は、角速度のディメンジョンであった
が、以下の調整方法は、角度又は位置のディメンジョン
で行う。先ず、以下の式(数33)に示すようにヨー,
ピッチ方向のゲイン調整値に初期値を設定し、式(数3
4)に示すように角度ズレ調整値Δα,Δβをクリアす
る。 (数33) A1=A2=A0 (数34) Δα=Δβ=0 これにより、図2においてゲイン調整,角度ズレ補正が
されていない各検出方向の角速度X,Yが出力される。
次に、その出力のB倍されたX,Y軸方向の防振レンズ
目標速度Vc(X)、Vc(Y)を、以下の式(数3
5)、(数36)に示すように積分することで、防振レ
ンズ13のX軸,Y軸方向の目標位置LC(X),LC
(Y)が算出される。 (数35) LC(X)=∫Vc(X) (数36) LC(Y)=∫Vc(Y)
【0041】一方、防振レンズ13の目標位置LC
(X)、LC(Y)の算出は、式(数35)、(数3
6)のような積分形ではなく、例えば、CPU1でヨ
ー,ピッチ角速度検出回路8,9の出力をA/D変換し
てその後の処理をデジタル値を用いて制御するような場
合には、Vc(X),Vc(Y)の値を所定時間間隔で
積算して算出する方が適する場合がある。この場合に
は、積算によって防振レンズ13の目標位置LC
(X),LC(Y)を算出しても良い。
【0042】ここで、カメラには防振レンズ13のX軸
方向に角度全振幅γ1の正弦波状の振動が加振台18に
より与えられる。このときのLC(X)の最大値,最小
値をそれぞれLCmax(X),LCmin(X)、及
びLC(Y)最大値,最小値をそれぞれLCmax
(Y),LCmin(Y)とすると、以下の式(数3
7)、(数38)により、X軸,Y軸のそれぞれの防振
レンズ目標位置の全幅a,bが算出される。さらに、式
(数39)により、LCmax(X)検出時のLC
(Y)の符号によりcが算出される。 (数37) a=LCmax(X)−LCmin(X) (数38) b=LCmax(Y)−LCmin(Y) (数39) c=+1(LCmax(X)検出時のLC(Y)が正の場合) −1(LCmax(X)検出時のLC(Y)が負の場合)
【0043】次に、カメラには防振レンズ13のY軸駆
動方向に角度全振幅γ2の正弦波状の振動が加振台18
により与えられる。このときのLC(X)の最大値,最
小値をそれぞれLCmax(X),LCmin(X)、
及びLC(Y)の最大値,最小値をそれぞれLCmax
(Y),LCmin(Y)とすると、以下の式(数4
0)、(数41)により、X軸,Y軸の防振レンズ目標
位置の全幅d,eが算出される。さらに、式(数42)
により、LCmax(Y)検出時のLC(X)の符号に
よりfが算出される。 (数40) d=LCmax(X)−LCmin(X) (数41) e=LCmax(Y)−LCmin(Y) (数42) f=+1(LCmax(Y)検出時のLC(X)が正の場合) −1(LCmax(Y)検出時のLC(X)が負の場合)
【0044】加振台18により与えた角度全幅γ1、γ
2に対して、ゲイン調整後に得たいX軸,Y軸方向のそ
れぞれの防振レンズ目標位置LC(X),LC(Y)の
全振幅をそれぞれL01,L02とすると、各ゲイン調
整値A1、A2は、以下の式(数43)、(数44)に
よって算出される。ここでL01、L02は加振した角
度全振幅γ1、γ2に対して比例関係にあり、加振角度
全振幅に対して像を停止させるための適正な防振レンズ
13のシフトの全振幅である。この値は撮影光学系によ
り定まり、理論値が算出されている。 (数43) A1=A0×L01/a (数44) A2=A0×L02/e
【0045】式(数43),(数44)は、式(数2
7),(数28)の角速度をその積分値である防振レン
ズ目標位置のディメンジョンに変換したものであり、ゲ
イン調整値が初期値A0である場合に得たい防振レンズ
振幅とゲイン調整する前の防振レンズ目標位置の振幅の
比からゲイン調整値の初期値A0を何倍すれば良いかを
算出し、これをA0に掛け合わせることでゲイン調整値
を算出している。
【0046】次に、ヨー,ピッチ角速度検出回路8,9
の検出方向の角度ズレ補正量Δα,Δβは、以下の式
(数45)、(数46)により算出される。 (数45) Δα=sin(α)=−f*(L01/L02)×(d/a) (数46) Δβ=sin(β)=−c*(L02/L01)×(b/e) 式(数45),(数46)は、式(数29),(数3
0)の角速度をその積分値である防振レンズ目標位置の
ディメンジョンに変換したものである。
【0047】以上の方法によりヨー,ピッチ角速度検出
回路8,9の出力の積分値によりゲイン調整、角度ズレ
調整を行うと、加振台18の周波数が多少変動しても、
加振台18の角度振幅はほとんど変化しない。また、加
振台18の加振時に振動ノイズが多少のっていて、ヨ
ー,ピッチ角速度検出回路8,9の出力に振動ノイズが
のった場合においても、その出力の積分値から算出して
いるため、ノイズの影響をほとんど受けない調整を行う
ことができる。
【0048】次に、実際のカメラの調整処理の実施例を
説明する。調整処理は、通信工具側で行われる通信工具
調整処理と、カメラ側で行われるカメラの通信モード処
理に分けられる。最初に、全体の調整処理の概略を説明
する。図1に示すように、カメラのCPU1と通信工具
15とが電気的に接続され、カメラの調整処理が行われ
る。また、モータ4,5の制御は、PWM(PULSE
WIDTH MODULATION)制御で行った場
合で説明することにする。通常、PWM制御は、ある一
定周期間の通電時間を可変する、つまり、モータ4,5
がオンしているdutyを可変することで速度制御を行
う方式である。図7は、通信工具15が行う通信調整処
理の一実施例を示すフローチャートである。また、図8
は図7に続くフローチャートであり、図9は図8に続く
フローチャートである。図7〜図9において、通信工具
15は、S602〜S607で防振レンズシフトメカ系
の不良チェックを行い、次のS608〜624でヨー,
ピッチ角速度検出回路8,9のゲイン調整及び検出角度
ズレ調整を行う。さらに、S625〜S646で防振制
御性の総合的なチェックを行う。
【0049】図10は、カメラのCPU1が行う通信モ
ード処理の一実施例を示すフローチャートである。カメ
ラのCPU1は、通信工具15からの指令によりカメラ
の通信モード処理を起動する。そして、通信工具15か
らの指令に応じて、例えばS704の防振レンズリセッ
ト処理や、S709の防振制御開始処理を行う。
【0050】(1)カメラ側の処理 次に、カメラ側の通信モード処理について、図10に基
づき詳細に説明する。図7のS600で通信工具処理が
開始されると、通信工具15は、次のS601でカメラ
のCPU1に通信モード処理を行う指令を送信する。こ
れにより、カメラのCPU1は、図10のS700で通
信モード処理を開始し、次のS701に進む。S701
では、式(数33)により角速度ゲイン調整値A1,A
2に初期値A0が設定され、さらに次のS702で式
(数34)により角度ズレ調整値Δα,Δβがクリアさ
れ、S703に進む。S703からS718までの処理
は、通信工具15からの命令の種類により各々分岐して
行われる。先ずS703で防振レンズリセット命令がな
されたか否かが判断され、命令があればS704で防振
レンズリセット処理(図11)が行われてS703に戻
り、命令がなければS705に進む。S705では防振
レンズセンタリング命令がなされたか否かが判断され、
命令があればS706で防振レンズセンタリング処理
(図12)が行われてS703に戻り、命令がなければ
次のS707に進む。
【0051】S707では防振調整開始命令がなされた
か否かが判断され、命令があればS709で防振制御開
始処理(図13)が行われてS703に戻り、命令がな
ければS708に進む。S708では防振制御開始命令
がなされたか否かが判断され、命令があればS709で
防振制御開始処理が行われてS703に戻り、命令がな
ければS710に進む。S710では防振調整終了命令
がなされたか否かが判断され、命令があればS712で
防振制御タイマ割込み処理が禁止され、防振制御が終了
してS703に戻り、命令がなければS711に進む。
S711では防振制御終了命令がなされたか否かが判断
され、命令があればS712で防振制御タイマ割込み処
理が禁止され、防振制御が終了してS703に戻り、命
令がなければS713に進む。
【0052】S713ではデータ読み込み命令がなされ
たか否かが判断され、命令があればS714で通信工具
15によって指定されたデータが通信工具15に転送さ
れてS703に戻り、命令がなければS715に進む。
S715ではデータ書き込み命令がなされたか否かが判
断され、命令があればS716で通信工具15により転
送されたデータが通信工具15によって指定されたデー
タに書き込まれてS703に戻り、命令がなければS7
17に進む。S717ではE2PROM書き込み命令が
なされたか否かが判断され、命令があればS718で通
信工具15により転送されたデータが通信工具15によ
って指定されたE2PROMのデータに書き込まれてS
703に戻り、命令がなければS719に進む。S71
9では通信モード解除命令がなされたか否かが判断さ
れ、命令があればS720でカメラの通信モード処理が
終了し、命令がなければS703に戻る。以上のよう
に、通信工具15の命令によりその該当する処理をカメ
ラが行っている。
【0053】図11は、図10のS704の防振レンズ
リセット処理の一実施例を示すフローチャートである。
S704からS800に進み、防振レンズリセット処理
が開始される。先ず、S801で防振レンズリセットタ
イマ割込み処理(図14)が許可され、防振レンズ13
のリセットが開始される。次に、S802で所定時間
(例えば10ms程度)ウエイトされ、S803に進
む。S803ではX軸の防振レンズ速度VR(X)が所
定値以下であるか否か、すなわちX軸の防振レンズのリ
セット駆動が終了したか否かが判断され、所定値以下の
ときにはS804に進み、所定値以下でないときにはS
803に戻る。S804ではY軸の防振レンズ速度VR
(Y)が所定値以下であるか否か、すなわちY軸の防振
レンズのリセット駆動が終了したか否かが判断され、所
定値以下であるときにはS805に進んで防振レンズリ
セット処理が終了し、所定値以下でないときにはS80
3に戻る。
【0054】従って、S803,S804の処理は、X
軸,Y軸の両方の防振レンズリセット駆動処理が終了す
るまで繰り返され、両軸とも終了したらS805で処理
が終了することになる。また、防振レンズリセット駆動
が終了したか否かは、防振レンズ13がその制御範囲の
一方の端であるリセット端に達したときに防振レンズ1
3の速度VR(X),VR(Y)が略ゼロになることを
利用して判断している。また、S802で所定時間ウエ
イトするのは、防振レンズ13のリセット駆動初期にお
いて、その速度VR(X),VR(Y)が略ゼロから立
ち上がることによりS803,S804の処理で誤判定
されることを避けるためである。
【0055】図14は、図11のS801の防振レンズ
リセットタイマ割込み処理の一実施例を示すフローチャ
ートである。実際には、X軸,Y軸用に2つの防振レン
ズリセットタイマ割込み処理が行われるが、両方とも同
様の処理であるので、X軸側の処理のみを説明し、Y軸
側の処理の説明は省略する。この処理は、所定間隔(例
えば1ms間隔)で繰り返し行われる処理である。S8
01で本防振レンズリセットタイマ割り込み処理が許可
されると、先ず、S1101では、前回の防振レンズリ
セットタイマ割込み処理により設定されている防振レン
ズ位置LR(X)がLR’(X)に設定される。次にS
1102で、X軸レンズ位置検出回路6により検出され
た防振レンズ13のX軸の位置がLR(X)に設定され
る。そして、S1103でLR(X)からLR’(X)
が減算されることで、所定時間中の防振レンズ13の位
置の変化量、すなわちX軸方向の防振レンズ13の速度
VR(X)が算出される。次のS1104では、所定の
駆動dutyでモータ4が駆動され防振レンズ13がX
軸方向のリセット位置に駆動され、S1105で本防振
レンズリセットタイマ割込み処理が終了する。
【0056】図12は、図10のS706の防振レンズ
センタリング処理の一実施例を示すフローチャートであ
る。この防振レンズセンタリング処理は、防振レンズ1
3を中央位置LSに駆動する処理である。S706から
S900に進んで処理が開始されると、先ずS901
で、防振レンズ停止FLG、及び異常が検出された場合
にセットされるFLG(防振レンズセンタリングタイム
アップ異常FLG、X軸,Y軸防振レンズ動き具合異常
FLG、X軸,Y軸防振レンズ位置検出異常FLG)が
それぞれクリアされる。次のS902では防振レンズセ
ンタリング処理中断タイムアップ時間が設定される。こ
こで、この設定時間は、センタリング制御が開始されて
から、何らかの異常がない限りは必ず設定時間内で確実
に中央位置に防振レンズ13が駆動されるような時間で
ある。
【0057】次に、S903で防振レンズセンタリング
タイマ割込み処理(図15)が許可され、防振レンズセ
ンタリング制御が開始される。次のS904では所定時
間ウエイトされる。次のS905では防振レンズ13の
X軸,Y軸の速度のそれぞれの最大値VRmax
(X),VRmax(Y)、及びX軸,Y軸の速度のそ
れぞれの最小値VRmin(X),VRmin(Y)が
クリアされる。
【0058】ここで、S904で所定時間ウエイトする
意味を説明する。X軸,Y軸レンズ位置検出回路6,7
には、例えば防振レンズ13の位置の変化をインタラプ
タ信号パルスのカウント数で検出するような構成のもの
が一般的に用いられる。上記検出方法において、インタ
ラプタ信号が離散的な信号であるために、所定時間中に
入るパルス数、又はインタラプタ信号の周期の逆数によ
り防振レンズ速度VRを検出するときがある。しかし、
防振レンズ13のセンタリング制御の開始初期において
は、防振レンズ速度の正確な値が検出されないことや、
ありえない大きな値が検出される可能性がある。そこ
で、インタラプタを使用した場合でも、センタリング制
御が開始されてから所定時間ウエイトし、正確な防振レ
ンズ速度が算出されるようになってからVRmax
(X),VRmax(Y)、及びVRmin(X),V
Rmin(Y)をクリアしている。なお、S904での
ウエイト時間は通常5msから10数ms程度に設定さ
れる。また、このVRmax(X)、VRmax
(Y)、VRmin(X)、VRmin(Y)の検出
は、防振レンズセンタリングタイマ割込み処理(図1
5)により行われる。
【0059】次に、S906ではS902で設定された
防振レンズセンタリング処理中断タイマがタイムアップ
したか否か、すなわち防振レンズ13のセンタリング制
御が開始されてから所定の時間が経過したか否かが判断
される。ここで、タイムアップしていればタイムアップ
異常と判断され、S907に進んで防振レンズセンタリ
ングタイムアップ異常FLGがセットされてS918に
進む。一方、タイムアップしていなければ、S908に
進んでVRmax(X)が所定値以下であるか否かが判
断される。所定値以下のときには防振レンズ13のX軸
方向の動き具合が異常であると判断され、S909に進
んでX軸防振レンズ動き具合異常FLGがセットされて
S918に進む。一方、所定値以下でないときにはS9
10に進む。
【0060】S910ではVRmax(Y)が所定値以
下であるか否かが判断される。ここで、所定値以下のと
きには、防振レンズ13のY軸方向の動き具合が異常で
あると判断され、S911に進んでY軸防振レンズ動き
具合異常FLGがセットされてS918に進む。一方、
所定値以下でないときにはS912に進む。このS90
8,S910の処理は、防振レンズ13の動きが悪い場
合に防振レンズ速度の最大値VRmax(X)、VRm
ax(Y)が小さい値になることを利用して、防振レン
ズ13の動き具合の異常を判断している。このVRma
x(X),VRmax(Y)を、防振レンズ速度VR
(X),VR(Y)が所定値以下であるか否かにより判
断しても良い。
【0061】次に、S912ではVRmin(X)が所
定値以下であるか否かが判断される。ここで所定値以下
のときには、X軸レンズ位置の検出が異常であると判断
されS913に進んでX軸防振レンズ位置検出異常FL
GがセットされてS918に進む。一方、所定値以下で
ないときにはS914に進む。次のS914ではVRm
in(Y)が所定値以下であるか否かが判断される。こ
こで、所定値以下のときには、Y軸レンズ位置の検出が
異常であると判断されS915に進んでY軸防振レンズ
位置検出異常FLGがセットされてS918に進む。一
方、所定値以下でないときにはS916に進む。このS
912,S914の処理は、X軸,Y軸レンズ位置検出
回路6,7の出力による防振レンズ速度VR(X),V
R(Y)が異常な値であり、ありえない小さな値(例え
ば負の符号を持つ値)として算出された場合に、防振レ
ンズセンタリングタイマ割込み(図15)のなかで検出
された場合にはこの異常値がVRmin(X),VRm
in(Y)に設定されることを利用して、X軸、Y軸レ
ンズ位置検出回路6,7の出力の異常を判断している。
このVRmin(X),VRmin(Y)を、防振レン
ズ速度VR(X)、VR(Y)が所定値以下であるか否
かにより判断しても良い。
【0062】次にS916では、X軸方向の防振レンズ
13の動作を停止するか否かが判断され、停止するとき
にはS917に進み、停止しないときにはS906に戻
る。ここで、防振レンズ13を停止するか否かは、X軸
防振レンズ停止FLGにより判断される。このX軸防振
レンズ停止FLGは、防振レンズセンタリングタイマ割
込み処理のなかで設定されるX軸防振レンズ位置LR
(X)が、中央位置LSの所定値Lstop前に到達し
た場合にセットされるものである。次のS917では、
S916と同様に、Y軸方向の防振レンズ13の動作を
停止するか否かが判断され、停止するときにはS918
に進み、停止しないときにはS906に戻る。ここでの
防振レンズ13を停止するか否かは、上述と同様に、Y
軸防振レンズ停止FLGにより判断される。Y軸防振レ
ンズ停止FLGは、防振レンズセンタリングタイマ割込
み処理のなかで設定されるY軸防振レンズ位置LR
(Y)が、中央位置LSの所定値Lstop前に到達し
た場合にセットされるものである。
【0063】このS916、S917の処理により、X
軸,Y軸とも防振レンズ13の位置が中央位置LSの所
定値Lstop前に到達するまでS906〜S917の
処理が繰り返して実行され、両軸とも所定値に到達した
場合にS918に進む。S918では防振レンズ13の
センタリングタイマ割込み処理が禁止される。これによ
り、モータ4,5がショートブレーキ状態にされ、防振
レンズ13が両軸方向ともに停止され、S919に進ん
で防振レンズセンタリング処理が終了する。
【0064】図15は、図12のS903の防振レンズ
センタリングタイマ割込み処理の一実施例を示すフロー
チャートである。実際にはX軸,Y軸用に2つの防振レ
ンズセンタリングタイマ割込み処理が行われるが、両方
とも同様の処理であるので、X軸側の処理のみを説明
し、Y軸側の処理の説明は省略する。この処理は、S9
03で防振レンズセンタリングタイマ割り込み処理が許
可されることにより、所定間隔(例えば1ms間隔)で
繰り返し行われる処理である。先ず、S1201で、前
回の防振レンズセンタリングタイマ割込み処理によって
設定されている防振レンズ位置LR(X)がLR’
(X)に設定される。さらに次のS1202で、X軸レ
ンズ位置検出回路6により検出された防振レンズ13の
X軸の位置がLR(X)に設定される。次に、S120
3ではLR(X)からLR’(X)が減算され、所定時
間中の防振レンズ13の位置の変化量、すなわちX軸方
向の防振レンズ13の速度VR(X)が算出される。
【0065】次のS1204ではX軸方向の防振レンズ
速度VR(X)がVRmax(X)より大きいか否かが
判断され、大きいときにはS1205に進んでVRma
x(X)にVR(X)が設定されてS1206に進む。
一方、大きくないときにはS1206に進む。S120
6ではX軸方向の防振レンズ速度VR(X)がVRmi
n(Y)より小さいか否かが判断され、小さいときには
S1207に進んでVRmin(X)にVR(X)が設
定されてS1208に進む。一方、小さくないときには
S1208に進む。このS1204〜S1207の処理
により、X軸方向の防振レンズ速度VR(X)の最大値
VRmax(X)及び最小値VRmin(X)が検出さ
れる。
【0066】次のS1208では、X軸方向の防振レン
ズ位置LR(X)が中央位置LSの所定量Lstop前
に駆動されたか否かが、LR(X)+LstopがLS
以上であるか否かで判断される。その位置に駆動された
ときにはS1209に進んでX軸防振レンズ停止FLG
がセットされ、次にS1210でモータ4がショートブ
レーキ状態にされ、次にS1214に進んで本防振レン
ズセンタリングタイマ割込み処理が終了する。一方、S
1208でまだその位置に駆動されていないときにはS
1211に進む。S1211ではX軸方向の防振レンズ
の目標速度VC(X)が以下の式(数47)により算出
され、さらにS1212で駆動dutyが以下の式(数
48)より算出される。 (数47) VC(X)=K10×{LS−LR(X)}+Voffset (数48) センタリング駆動duty=K1×VC(X)+K2×{VC( X)−VR(X)}±Doffset
【0067】ここで、式(数47)は、X軸レンズ位置
検出回路6で検出されたX軸方向の防振レンズ位置LR
(X)と中央位置LSとの差に応じた速度に、ある所定
速度Voffsetを加えた値をX軸方向の防振レンズ
目標速度VC(X)としている。また、モータ4を駆動
する駆動dutyは、X軸方向の防振レンズ位置LR
(X)が中央位置LSの所定値Lstop前までは式
(数48)で算出される駆動dutyであり、それ以降
ではモータ4はショートブレーキ状態にされる。式(数
48)は、X軸方向の防振レンズ目標速度VC(X)に
所定の係数K1を乗算したdutyと、VC(X)とX
軸方向の防振レンズ速度VR(X)との差に所定の係数
K2をかけて算出されるdutyとを加算し、さらにそ
の値が正のときにはDoffsetを加算し、負のとき
にはDoffsetを減算することにより駆動duty
を求めている。このことにより、防振レンズ13はX軸
方向に概ね設定されている防振レンズ目標速度VC
(X)で速度制御される。
【0068】次に、S1213でその算出された駆動d
utyでモータ4が駆動されることにより防振レンズ1
3がX軸の中央位置LS方向に駆動され、S1214進
んで本処理が終了する。
【0069】次に、上述の防振レンズ13のセンタリン
グ制御の様子を説明する。図6は、防振レンズ13のX
軸方向のセンタリング制御の様子を説明する図である。
図6において、先ずD1から防振レンズ13のセンタリ
ング駆動が開始され、防振レンズ13は設定されている
防振レンズの目標速度VC(X)に制御しようとする。
X軸方向の防振レンズ速度VR(X)は、モータ4、防
振レンズシフトメカ系等を含めた防振制御系の時定数の
関係から次第に増加し、D2で最大値に達する。D2か
ら中央位置LSのLstop前であるD3の間は、式
(数47)で算出される直線によりVC(X)が設定さ
れる。この直線に沿って防振レンズ13が速度制御さ
れ、中央位置LSに近づくに従い、防振レンズ速度VR
(X)は次第に減少し、D3からはモータ4がショート
ブレーキ状態にされ、防振レンズ13は最終的に中央位
置LS近傍のD4で停止する。
【0070】このように防振レンズセンタリング処理が
実行されることにより、防振レンズ13は目的の中央位
置LS付近に駆動されるとともに、その駆動の間のX軸
方向の防振レンズ速度の最大値が検出されVRmax
(X)に記憶される。この最大速度VRmax(X)
は、防振レンズシフトメカ系の動き安さに応じて変化す
るものであり、何らかの原因でメカに不具合があった場
合には、最大速度VRmax(X)の値は小さい値にな
り、同時にX軸防振レンズ動き具合異常FLGがセット
される。また、X軸レンズ位置検出回路6に異常があ
り、センタリング制御時にありえない防振レンズ速度V
R(X)が算出され、それが例えば負の値であつときに
はVRmin(X)に記憶されるとともに、X軸防振レ
ンズ位置検出異常FLGがセットされる。
【0071】なお、Y軸の防振レンズセンタリングタイ
マ割込み処理は、上述のX軸方向の処理と同様に行われ
る。すなわち、そのときのY軸方向の防振レンズ速度の
最大値がVRmax(Y)に記憶され、各々の異常が検
出された場合には各異常FLG(Y軸防振レンズ動き具
合異常FLG、Y軸防振レンズ位置検出異常FLG)が
セットされる。また、所定時間制御を継続しても両軸が
中央位置LSに達しない場合には防振レンズタイムアッ
プ異常FLGがセットされる。
【0072】図13は、図10のS709の防振制御開
始処理の一実施例を示すフローチャートである。この処
理は、X軸,Y軸の防振レンズ目標位置の最大値,最小
値、防振レンズ位置の最大値,最小値、制御誤差等を検
出し、ヨー,ピッチ角速度検出回路8,9の出力に応じ
て防振レンズ13を各方向に移動させることにより、像
面での手振れを抑える防振制御の処理を開始する処理で
ある。S709からS1000に進んで本処理が開始さ
れると、先ずS1001でX軸,Y軸レンズ位置検出回
路6,7の出力から現在の防振レンズ位置が検出され、
それぞれX軸,Y軸の防振レンズ目標位置LC(X),
LC(Y)に設定される。次にS1002でX軸,Y軸
レンズ位置検出回路6,7の出力で検出された現在の防
振レンズ位置が、それぞれX軸,Y軸の防振レンズ目標
位置の最大値,最小値LCmax(X),LCmax
(Y),LCmin(X),LCmin(Y)に設定さ
れる。
【0073】次に、S1003ではX軸,Y軸レンズ位
置検出回路6,7の出力で検出された現在の防振レンズ
位置が、それぞれX軸,Y軸の防振レンズ位置の最大
値,最小値LRmax(X),LRmax(Y),LR
min(X),LRmin(Y)に設定される。次のS
1004ではX軸,Y軸の防振レンズ位置誤差の最大
値,最小値ΔLmax(X),ΔLmax(Y),ΔL
min(X),ΔLmin(Y)がクリアされる。次
に、S1005で防振制御タイマ割込み処理(図16)
が許可されることにより防振制御が開始され、S100
6で本防振制御開始処理が終了する。
【0074】図16は、図13のS1005の防振制御
開始処理によって防振制御タイマ割り込み処理を許可さ
れることにより、所定時間間隔でその処理が行われる防
振制御タイマ割り込み処理の一実施例を示すフローチャ
ートである。S1300から、その処理が開始される。
実際には、X軸,Y軸用に2つの防振制御タイマ割込み
処理が行われるが、同様の処理であるので、X軸の処理
のみを説明し、Y軸の処理の説明は省略する。この処理
は、所定間隔(例えば1ms間隔)で繰り返し行われる
処理である。先ず、S1301で、前回の防振制御タイ
マ割込み処理によって設定されている防振レンズ位置L
R(X)がLR’(X)に設定され、次のS1302で
X軸レンズ位置検出回路6により検出された防振レンズ
13のX軸の位置がLR(X)に設定される。
【0075】次のS1303では、防振レンズ位置ma
x、min値の検出処理が行われる。図17は、この防
振レンズ位置max、min値の検出処理の一実施例を
示すフローチャートである。S1303から図17のS
1400に進み、先ず、S1401で、X軸の防振レン
ズ位置LR(X)がLRmax(X)より大きいか否か
が判断される。大きいときにはS1402に進んでLR
max(X)にLR(X)が設定され、S1403に進
む。一方、大きくないときにはS1403に進む。S1
403では、X軸の防振レンズ位置LR(X)がLRm
in(X)より小さいか否かが判断され、小さいときに
はS1404に進んでLRmin(X)にLR(X)が
設定され、S1405に進む。一方、小さくないときに
はS1405に進む。S1405で処理が終了する。以
上の処理により、X軸方向の防振レンズ位置LR(X)
の最大値,最小値がそれぞれLRmax(X),LRm
in(X)に検出される。
【0076】S1405から、図16のS1304に進
む。S1304では、LR(X)からLR’(X)が減
算されることにより、所定時間中のX軸方向の防振レン
ズ13の位置の変化量、すなわちX軸方向の防振レンズ
13の速度VR(X)が算出される。次に、S1305
ではヨー角速度検出回路8の出力がA/D変換され、そ
の値がuに設定される。次のS1306ではuにゲイン
調整値A1が乗算され、その値がUに設定されることに
よりゲイン調整されたヨー方向の角速度が算出される。
次のS1307では、式(数23)に示すように他方の
ピッチ方向のゲイン調整された角速度値Vに角度ズレ調
整値Δα(=sinα)が乗算され、これがUに加算さ
れることで角度ズレ補正された出力Xが算出される。
【0077】ここで、Vは、他方の軸であるY軸の防振
制御タイマ割込み処理のなかで算出されたゲイン調整済
みの角速度値である。厳密にいえば、本防振制御タイマ
割込み処理のX軸、Y軸の処理を同時に行うことは不可
能であるので、ヨー角速度検出回路8とピッチ角速度検
出回路9の出力のそれぞれのA/D変換を行うサンプリ
ングタイミングが異なる。しかし、このタイミングのズ
レの間に変化するVの量は極めて小さい量であり、無視
することができる。
【0078】次に、S1308ではS1307で算出さ
れたXに角速度−防振レンズ目標速度変換係数Bが乗算
されることでX軸の防振レンズ目標速度VC(X)が算
出される。そして、次のS1309でX軸の防振レンズ
目標位置LC(X)にVC(X)が加算され、LC
(X)が設定される。所定間隔でVC(X)が積算され
ることにより、防振レンズ目標位置LC(X)を算出す
ることが可能になる。また、LC(X)は、図13のS
1001でそのタイミング時に設定されているので、そ
のタイミングを初期値として防振制御タイマ割込み処理
が許可されている間は防振レンズ目標速度VC(X)を
積算して防振レンズ目標位置LC(X)が算出され続け
る。
【0079】次のS1310では、防振レンズ目標位置
max、min値の検出処理が行われる。図18は、こ
の防振レンズ目標位置max、min値の検出処理の一
実施例を示すフローチャートである。S1310から図
18のS1500に進む。先ず、S1501でX軸の防
振レンズ目標位置LC(X)がLCmax(X)より大
きいか否かが判断される。大きいときにはS1502に
進んでLCmax(X)にLC(X)が設定され、次の
S1503で他方の軸であるY軸の防振レンズ目標速度
LC(Y)の符号が保持され、S1504に進む。S1
501で大きくないときにはS1504に進む。
【0080】S1504ではX軸の防振レンズ目標位置
LC(X)がLCmin(X)より小さいか否かが判断
され、小さいときにはS1505に進んでLCmin
(X)にLC(X)が設定されてS1506に進む。小
さくないときにはS1506に進む。S1506でこの
処理が終了する。この処理により、X軸方向の防振レン
ズ目標位置LC(X)の最大値、最小値が、それぞれL
Cmax(X)、LCmin(X)に検出され、最大値
を検出した時の他方の軸の防振レンズ目標位置LC
(Y)の符号が得られる。
【0081】S1506から図16のS1311に進
む。S1311では、X軸の防振レンズ目標位置LC
(X)から防振レンズ位置LR(X)が減算され、防振
レンズ位置誤差ΔL(X)が算出される。次にS131
2に進み、防振レンズ位置誤差max、min値の検出
処理が行われる。図19は、この防振レンズ位置誤差m
ax、min値の検出処理の一実施例を示すフローチャ
ートである。S1312から図19のS1600に進
む。先ず、S1601でX軸の防振レンズ位置誤差ΔL
(X)がΔLmax(X)より大きいか否かが判断され
る。大きいときにはS1602に進んでΔLmax
(X)にΔL(X)が設定されてS1603に進む。大
きくないときにはS1603に進む。次のS1603で
はX軸の防振レンズ位置誤差ΔL(X)がΔLmin
(X)より小さいか否かが判断され、小さいときにはS
1604でΔLmin(X)にΔL(X)が設定されて
S1605に進む。小さくないときにはS1605に進
む。S1605でこの処理が終了する。これにより、X
軸方向の防振レンズ位置誤差ΔL(X)の最大値、最小
値がそれぞれΔLmax(X)、ΔLmin(X)に検
出される。
【0082】S1605から、図16のS1313に進
む。S1313では、防振制御におけるモータ4を駆動
する駆動dutyが算出される。ここでは、例えば上述
のセンタリング制御時に用いた式(数48)で駆動du
tyが算出される。次にS1314で防振調整であるか
否かが判断され、防振調整でないときにはS1315に
進んでS1313で算出された駆動dutyでモータ4
が駆動される。防振調整のときには(モータ4が駆動さ
れずに)S1316に進み、本防振制御タイマ割込み処
理が終了する。
【0083】(2)通信工具側の処理 次に、通信工具側で行う防振レンズシフトメカ系の不良
チェック、ヨー,ピッチ角速度検出回路8,9のゲイン
調整及び検出角度ズレ調整、及び防振制御性の総合的な
チェックについて、図7〜図9に基づき説明する。先
ず、S601で本処理が開始されると、S601で従来
より公知の方法によりカメラが通信モードに設定され
る。この設定により、図10に示すCPU1が行うカメ
ラの通信モード処理が開始される。次のS602からS
607までの処理により、防振レンズシフトメカ系の不
良チェックが行われる。S602で、防振レンズリセッ
ト命令がCPU1に指示される。これにより、カメラの
CPU1は、図10のS704で防振レンズ13を所定
のリセット位置に駆動する。次のS603で防振レンズ
センタリング命令が行われ、防振レンズ13は中央位置
LSに駆動される。次のS604ではデータ読み込み命
令を用いて、S603による防振レンズセンタリング時
に検出した、X軸,Y軸の防振レンズ速度の最大値VR
max(X),VRmax(Y)と、センタリング異常
データ(防振レンズセンタリングタイムアップ異常FL
G、X軸,Y軸防振レンズ動き具合異常FLG、X軸,
Y軸防振レンズ位置検出異常FLG)がCPU1から読
み込まれる。
【0084】次に、S605では、VRmax(X)が
所定値以上か否かが判断され、所定値以上のときにはS
606に進み、所定値以上でないときにはS646(図
9)に進んでメカ不良と判断され、S647に進む。S
606ではVRmax(Y)が所定値以上か否かが判断
され、所定値以上のときにはS607に進み、所定値以
上でないときには上述と同様にS646に進んでメカ不
良と判断される。S607ではセンタリング異常か否か
が、前記センタリング異常データにより判断される。セ
ンタリング異常でないとき、すなわちこれらの異常FL
Gが1つもセットされていないときにはS608に進
む。前記異常FLGが1つでもセットされているときに
は、上述と同様にS646に進んでメカ不良と判断され
る。
【0085】以上のS603からS607、S646の
処理により、防振レンズ13をセンタリングさせ、セン
タリング制御中に防振レンズ速度の最大値や、各異常を
検出することで、何らかの原因により、防振レンズ13
のX軸,Y軸方向の動きが悪いときや、X軸,Y軸レン
ズ位置検出回路6,7の出力が異常であるときに、防振
レンズシフトメカ系が不良であることをチェックするこ
とが可能となる。
【0086】次のS608からS624までの処理によ
り、ヨー,ピッチ角速度検出回路8,9のゲイン調整,
検出角度ズレ調整が行われる。S608のタイミングに
おけるCPU1の内部で持っているゲイン調整値A1、
A2は、図10のS700で設定された初期値A0であ
り、角度ズレ調整値Δα、Δβは、図10のS702で
書き込まれた初期値0である。先ずS608でX軸方向
の加振が開始される。これにより、加振台18が振動さ
れる。ここでの振動は、X軸方向に所定の角度振幅を有
する正弦波状の振動である。次に、S609で防振調整
開始命令がCPU1に指令される。S609により、C
PU1は図10のS709により防振制御開始処理を実
行する。これにより、図16に示す防振制御タイマ割込
み処理による防振レンズ目標位置の最大,最小値LCm
ax(X),LCmax(Y),LCmin(X),L
Cmin(Y)と、LCmax(X),LCmax
(Y)検出時のそれぞれのLC(Y),LC(X)の符
号が検出され続ける。また、図16のS1314により
防振調整であると判断されるのでモータは駆動されず、
防振レンズ13は、駆動されない。
【0087】次に、S610で所定時間ウエイトされ、
次のS611で防振調整終了命令がCPU1に指令され
る。これによりCPU1は、図10のS712で防振制
御タイマ割込み処理を禁止し、防振制御を終了する。次
のS612でX軸方向の加振台18による加振動作が終
了される。ここで、S610でウエイトする時間は、S
609からS611の間に、防振レンズ目標位置の最大
値,最小値が少なくとも1回ずつは検出することができ
る時間である。次のS613では、データ読み込み命令
を用いて、CPU1で検出されているLCmax
(X),LCmax(Y),LCmin(X),LCm
in(Y)と、LCmax(X),LCmax(Y)検
出時のそれぞれのLC(Y),LC(X)の符号がCP
U1から読み込まれる。そして次のS614で、式(数
37),(数38),(数39)を用いて、X軸,Y軸
の防振レンズ目標位置の全幅a,b、及びcが算出され
る。
【0088】次に図8のS615に進む。S615では
加振台18が振動される。ここでの振動は、Y軸方向に
所定の角度振幅を有する正弦波状の振動である。次のS
616で防振調整開始命令がCPU1に指令される。S
616により、CPU1は図10のS709により防振
制御開始処理を実行する。これにより、図16に示す防
振制御タイマ割込み処理による防振レンズ目標位置の最
大,最小値LCmax(X),LCmax(Y),LC
min(X),LCmin(Y)と、LCmax
(X),LCmax(Y)検出時のそれぞれのLC
(Y),LC(X)の符号が検出され続ける。また、図
16のS1314で防振調整であると判断されないので
モータは駆動はされず防振レンズ13は駆動されない。
【0089】次に、S617で所定時間ウエイトされ、
S618で防振調整終了命令がCPU1になされる。こ
れによりCPU1は図10のS712で防振制御タイマ
割込み処理を禁止し、防振制御を終了する。次のS61
9でY軸方向の加振台18による加振動作が終了され
る。ここで、S617でウエイトする時間は、S616
からS618の間に、防振レンズ目標位置の最大値,最
小値が少なくとも1回ずつは検出することができる時間
である。次のS620では、データ読み込み命令を用い
て、CPU1で検出されているLCmax(X),LC
max(Y),LCmin(X),LCmin(Y)
と、LCmax(X),LCmax(Y)検出時のそれ
ぞれのLC(Y),LC(X)の符号がCPU1から読
み込まれる。そして次のS621で、式(数40),
(数41),(数42)を用いて、X軸,Y軸の防振レ
ンズ目標位置の全幅d,e、及びfが算出される。
【0090】次のS622では、ヨー,ピッチ角速度検
出回路8,9の出力のゲイン調整値A1,A2が、式
(数43),(数44)を用いて算出される。そしてS
623で、ヨー,ピッチ角速度検出回路8,9の検出角
度ズレ調整値Δα,Δβが式(数45),(数46)を
用いて算出される。次にS624でE2PROM書き込
み命令がなされ、上記のゲイン調整値A1,A2、検出
角度ズレ調整値Δα,ΔβがE2PROMに書き込まれ
る。以上のS608からS624までの処理により、ヨ
ー,ピッチ角速度検出回路8,9のゲイン調整、及び検
出角度ズレ調整を行うことが可能となる。
【0091】次のS625以降の処理により、防振制御
性の総合的なチェックが行われる。先ず、S625のタ
イミングにおけるCPU1内部で持っているゲイン調整
値A1,A2は、図10のS700で設定された初期値
A0であり、角度ズレ調整値Δα、Δβは、図10のS
702で書き込まれた初期値0である。S625ではデ
ータ書き込み命令がなされ、S622で算出されたA
1,A2の1/mの値がCPU1内のゲイン調整値A
1,A2に書き込まれ、さらに、S623で算出された
Δα,ΔβがCPU1内の角度ズレ調整値Δα,Δβに
書き込まれて、S626に進む。
【0092】次に、S626で加振台18が振動され
る。ここでの振動は、X軸方向に所定の角度振幅を有す
る正弦波状の振動である。次のS627で防振制御開始
命令がCPU1に指令される。S627の指令により、
CPU1は、図10のS709により防振制御開始処理
を実行する。さらに、図16に示す防振制御タイマ割込
み処理において、防振レンズ位置の最大,最小値LRm
ax(X),LRmax(Y),LRmin(X),L
Rmin(Y)と、防振レンズの制御誤差の最大値,最
小値ΔLmax(X),ΔLmax(Y),ΔLmin
(X),ΔLmin(Y)が検出され続ける。また、図
16のS1314により防振調整でないと判断され、上
述のゲイン調整,角度ズレ調整時とは異なりモータが駆
動されて防振レンズ13が制御される。
【0093】次に、S628で所定時間ウエイトされ、
S629で防振制御終了命令がなされ、CPU1は図1
0のS712で防振制御タイマ割込み処理を禁止し、防
振制御を終了する。次にS630で加振台18により加
振動作が終了される。ここで、S628でウエイトする
時間は、S627からS629までの間に、少なくとも
加振台18の加振周期が1周期以上となる時間である。
これは、防振レンズ13は正弦波状に制御されるが、そ
の1周期の全てのタイミングで制御性が良いか否かをチ
ェックするためである。S630から、図9のS631
に進む。S631では、データ読み込み命令を用いてC
PU1で検出されているX軸の防振レンズ位置の最大
値,最小値LRmax(X),LRmin(X)と、X
軸の防振レンズ位置誤差の最大値,最小値ΔLmax
(X),ΔLmin(X)がCPU1から読み込まれ、
S632で以下の式(数49)を用いて実際に制御され
た防振レンズ13のX軸方向の振幅gが算出される。 (数49) g=LRmax(X)−LRmin(X)
【0094】次のS633では、ゲイン調整後に得たい
防振レンズ13のX軸方向の全振幅L01の1/mの値
からS632で得られた実際の防振レンズ13のX軸方
向の全振幅gを減算した値の絶対値が、所定値以下であ
るか否かが判断される。所定値以下のときにはS634
に進み、所定値以下でないときにはS646に進んで防
振レンズシフトメカ系の不良、又は調整不良と判断され
S647に進む。
【0095】ここで、S625において、ヨー方向の防
振ゲイン調整値A1を、S622で求めた調整値に対し
て1/mにしているので、防振レンズ13の実際に得ら
れた振幅gがL01の1/mになれば、ゲイン調整が精
度良く行われ、かつ防振制御性が良いことになる。しか
し、何らかの原因でゲイン調整が精度良く行われなかっ
た場合、又は、防振レンズシフトメカ系の動きが良くな
いために実際に制御された防振レンズ13の全振幅が理
論通りに得られなかった場合には、このS633の判断
により不良のチェックを行える。
【0096】次に、S634ではX軸方向の防振レンズ
位置誤差の最大値ΔLmax(X)の絶対値が所定値以
下であるか否かが判断され、所定値以下のときにはS6
35に進み、所定値以下でないときにはS646に進ん
で防振レンズシフトメカ系の不良、又は調整不良と判断
されS647に進む。さらにS635ではX軸方向の防
振レンズ位置誤差の最小値ΔLmin(X)の絶対値が
所定値以下であるか否かが判断され、所定値以下のとき
にはS636に進み、所定値以下でないときにはS64
6に進んで防振レンズシフトメカ系の不良、又は調整不
良と判断されS647に進む。
【0097】このS634、S635での処理は防振レ
ンズ13のX軸方向の制御性のチェックを行っている。
上述の防振制御タイマ割込み処理において、防振レンズ
目標位置LC(X)と実際に制御された防振レンズ位置
LR(X)との差である防振レンズ位置誤差ΔL(X)
が算出され、この最大値ΔLmax(X),最小値ΔL
min(X)が検出され、S634,S635でΔLm
ax(X),ΔLmin(X)の絶対値が小さいときは
制御性は良く、反対に大きいときは制御性が悪いと判断
することができる。
【0098】次のS636からの処理はY軸方向の防振
制御性のチェックを行う処理である。先ずS636で加
振台18が振動される。ここでの振動は、Y軸方向に所
定の角度振幅を有する正弦波状の振動である。次のS6
37で防振制御開始命令がCPU1に指令される。S6
37の指令により、CPU1は、図10のS709によ
り防振制御開始処理を実行する。さらに、図16に示す
防振制御タイマ割込み処理において、防振レンズ位置の
最大,最小値LRmax(X),LRmax(Y),L
Rmin(X),LRmin(Y)と、防振レンズの制
御誤差の最大値,最小値ΔLmax(X),ΔLmax
(Y),ΔLmin(X),ΔLmin(Y)が検出さ
れ続ける。また、図16のS1314により防振調整で
ないと判断され、モータが駆動されて防振レンズ13が
制御される。
【0099】次に、S638で所定時間ウエイトされ、
S639で防振制御終了命令がなされ、CPU1は図1
0のS712で防振制御タイマ割込み処理を禁止し、防
振制御を終了する。次にS640で加振台18により加
振動作が終了される。ここで、S638でウエイトする
時間は、S637からS639までの間に、少なくとも
加振台18の加振周期が1周期以上となる時間である。
このようにするのは、S628でのウエイトする時間と
同様の理由による。次のS641では、データ読み込み
命令を用いてCPU1で検出されているY軸の防振レン
ズ位置の最大値,最小値LRmax(Y),LRmin
(Y)と、Y軸の防振レンズ位置誤差の最大値,最小値
ΔLmax(Y),ΔLmin(Y)がCPU1から読
み込まれ、S642で以下の式(数50)を用いて実際
に制御された防振レンズ13のY軸方向の振幅hが算出
される。 (数50) h=LRmax(Y)−LRmin(Y)
【0100】次のS643では、ゲイン調整後に得たい
防振レンズ13のY軸方向の全振幅L02の1/mの値
からS642で得られた実際の防振レンズ13のY軸方
向の全振幅hを減算してた値の絶対値が、所定値以下で
あるか否かが判断される。所定値以下のときにはS64
4に進み、所定値以下でないときにはS646に進んで
防振レンズシフトメカ系の不良、又は調整不良と判断さ
れS647に進む。ここで、S643において、上述の
ような判定を行うのは、S633と同様の理由による。
【0101】次に、S644ではY軸方向の防振レンズ
位置誤差の最大値ΔLmax(Y)の絶対値が所定値以
下であるか否かが判断され、所定値以下のときにはS6
45に進み、所定値以下でないときにはS646に進ん
で防振レンズシフトメカ系の不良、又は調整不良と判断
されS647に進む。さらにS645ではY軸方向の防
振レンズ位置誤差の最小値ΔLmin(Y)の絶対値が
所定値以下であるか否かが判断され、所定値以下のとき
にはS647に進み、所定値以下でないときにはS64
6に進んで防振レンズシフトメカ系の不良、又は調整不
良と判断されS647に進む。
【0102】このS644、S645での処理は防振レ
ンズ13のY軸方向の制御性のチェックを行っている。
上述の防振制御タイマ割込み処理において、防振レンズ
目標位置LC(Y)と実際に制御された防振レンズ位置
LR(Y)との差である防振レンズ位置誤差ΔL(Y)
が算出され、この最大値ΔLmax(Y),最小値ΔL
min(Y)が検出され、S644,S645でΔLm
ax(Y),ΔLmin(Y)の絶対値が小さいときは
制御性は良く、反対に大きいときは制御性が悪いと判断
することができる。
【0103】次に、S647では防振レンズリセット命
令がCPU1に指令され、CPU1は、図10のS70
4で防振レンズ13を所定のリセット位置に駆動する。
次に、S648で通信モード解除命令がCPU1に指令
され、カメラは通信モードから解除される。そして、S
649で通信工具調整処理が終了する。
【0104】なお、S625でゲイン調整値A1,A2
をそれぞれ1/mに設定しているのは以下の理由によ
る。通常、ゲイン調整、角度ズレ調整時にはヨー,ピッ
チ角速度検出回路8,9の出力を大きくしてダイナミッ
クレンジをかせぐことで調整精度を向上させるようにす
る。よって、加振台18の加振角度も大きくなる。この
場合に、この加振角度のままで上述のような防振制御性
のチェックを行ったときには、防振レンズシフトメカ系
の駆動能力を超えて防振レンズ13を制御しなければな
らなかったり、又は、防振レンズ13のシフト範囲を超
えてしまうことがある。
【0105】また、ゲイン調整、角度ズレ調整を行う角
度に対して、通常のカメラを使用するユーザの手振れの
角度範囲又は角速度は、これに比べて小さいものであ
る。従って、この防振制御性のチェック時のみ、加振台
18の加振角度をこれに合わせて小さく設定しても良
い。しかし、メカ的に加振台18の加振角度を2段階に
設定することは容易ではない。そこで、使用者が、通常
のカメラの使用時に生じる手振れの角度範囲、又は角速
度範囲になるようにmの値を設定し、現実的な防振制御
性のチェックを行うようにしている。mの値を可変し
て、このような防振制御性のチェックを行えば、より精
度の良いチェックが可能ある。一方、加振台18の加振
角度を複数段階に設定する等、メカ的に行うのは容易で
はない。
【0106】次に、カメラが使用者により使用されると
きの処理について説明する。図20は、本発明によるカ
メラの半押し処理の一実施例を示すフローチャートであ
る。図20に示す処理は、カメラの半押しSW16がオ
ンされたときに行われる処理である。先ずS1700で
処理が開始されると、次のS1701でゲイン調整値A
1,A2がE2PROMから読み込まれる。さらにS1
702では角度ズレ調整値Δα,ΔβがE2PROMか
ら読み込まれる。次のS1703では、全押しSW17
がオンされたか否かが判断され、オンのときにはS17
06に進む。一方、オフのときにはS1704に進んで
半押しSW16がオンか否かが判断される。ここで、オ
ンのときにはS1703に戻り、オフのときにはS17
05に進んでこの処理が終了する。
【0107】S1706では、上述の防振レンズセンタ
リング処理(図12)が行われ、防振レンズ13がX
軸,Y軸方向のそれぞれの中央位置に駆動される。次の
S1707では防振制御開始処理(図13)が行われ
る。従って、ここでは防振制御タイマ割込み処理(図1
6)が許可されることで防振制御が開始される。次のS
1708では、シャッタが開閉されて露光処理が行われ
る。この露光処理が終了すると、S1709で防振制御
タイマ割込みが禁止されて防振制御が終了する。また、
モータ4,5が所定時間ショートブレーキにされ、防振
レンズ13が停止される。次のS1710では防振レン
ズリセット処理(図11)により防振レンズ13がリセ
ット位置に駆動される。そしてS1711に進み、本半
押し処理が終了する。
【0108】S1707で防振制御が開始されてから、
S1708での露光中を含めてS1709で防振制御が
終了するまでの間の防振制御タイマ割込みでは、S17
01,S1702でゲイン調整値A1,A2、角度ズレ
調整値Δα,ΔβがE2PROMから読み込まれ、S1
306においてゲインばらつきの補正が行われ、S13
07において角度ズレが補正された出力で防振制御が行
われる。これにより、精度の良い防振制御が行われる。
【0109】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は、上述した実施例に限定されることなく、
その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能であ
る。例えば、実施例では角度ずれの量を電気的に検出
し、カメラのE2PROMにその調整値を書き込むこと
で電気的に角度ずれの補正を行ったが、角度ずれ量をこ
の方法により検出し、その角度ずれの調整を、角速度セ
ンサ又は角速度検出回路をメカ的に角度調整することで
行うこともできる。また、モータ4,5の速度制御は、
PWM制御について説明したが、モータ4,5の制御方
法は、これに限定されるものではない。さらにまた、実
施例では撮影光学系の光軸を変化させる方法として撮影
光学系の一部(防振レンズ13)をシフトする方式で説
明したが、これ以外にもバリアングルプリズム等を使用
しても良く、あるいはモータの代わりにボイスコイル等
の他のアクチュエータを使用することもできる。
【0110】本発明の実施例では、通信工具側がカメラ
の振れ補正機能の検査や調整を行うようにしたが、これ
に限らず、例えばカメラのCPU1にこれらの検査機能
や調整機能を具備すれば、カメラ自体で自己診断をする
ことができるようになる。
【0111】
【発明の効果】本発明によれば、所定の正弦波状振動が
与えられたときの撮影光学系の最大最小変位、又は所定
の振動が与えられたときの撮影光学系の変位と角速度検
出部の出力に基づく目標変位位置とから演算された制御
誤差により、振れ補正機能が正常であるか否かを判断す
るようにしたので、特別なチェック機能を設けることな
く、カメラの総組状態における振れ補正機能を簡単にチ
ェックすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるカメラ側部分,通信工具
側部分,加振台部分の構成を示す図である。
【図2】ヨー,ピッチ角速度検出回路8,9のゲインの
ばらつきを模式的に示した図である。
【図3】角度ズレを説明するための図である。
【図4】本発明によるゲイン調整、検出角度ずれ調整の
様子を示す図である。
【図5】本発明によるゲイン調整、検出角度ずれ調整の
様子を示す図である。
【図6】防振レンズ13のX軸方向のセンタリング制御
の様子を説明する図である。
【図7】通信工具15が行う通信調整処理の一実施例を
示すフローチャートである。
【図8】図7に続くフローチャートである。
【図9】図8に続くフローチャートである。
【図10】カメラのCPU1が行う通信モード処理の一
実施例を示すフローチャートである。
【図11】図10のS704の防振レンズリセット処理
の一実施例を示すフローチャートである。
【図12】図10のS706の防振レンズセンタリング
処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図13】図10のS709の防振制御開始処理の一実
施例を示すフローチャートである。
【図14】防振レンズリセットタイマ割込み処理の一実
施例を示すフローチャートである。
【図15】防振レンズセンタリングタイマ割込み処理の
一実施例を示すフローチャートである。
【図16】防振制御タイマ割り込み処理の一実施例を示
すフローチャートである。
【図17】防振レンズ位置max、min値の検出処理
の一実施例を示すフローチャートである。
【図18】防振レンズ目標位置max、min値の検出
処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図19】防振レンズ位置誤差max、min値の検出
処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図20】本発明によるカメラの半押し処理の一実施例
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU 2,3 X軸,Y軸モータ駆動回路 4,5 X軸,Y軸用モータ 6,7 X軸,Y軸レンズ位置検出回路 8,9 ヨー,ピッチ角速度検出回路 10 E2PROM 11,12,13,14 撮影レンズ(13 防振レン
ズ) 15 通信工具 16 半押しSW 17 全押しSW 18 加振台

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動により発生する振れを補正するため
    に、撮影光学系の光軸を変化させる光軸変化部と、 前記光軸変化部による前記撮影光学系の変位を検出する
    変位検出部と、 前記変位検出部の出力値の最大値、及び最小値を検出す
    る最大最小変位検出部と、 振れにより作用する角速度を検出する角速度検出部とを
    備える振れ補正カメラの振れ補正機能を検査する検査装
    置であって、 前記振れ補正カメラと情報の授受を行う情報授受部と、 前記振れ補正カメラの前記角速度検出部の角速度の検出
    方向に所定の角度振幅を有する正弦波状振動を与える振
    動付与部と、 前記正弦波状振動による前記振れ補正カメラの前記最大
    最小変位検出部の出力値を読み取る読み取り部と、 前記読み取り部により読み取られた前記出力値に基づ
    き、前記振れ補正カメラの振れ補正機能が正常であるか
    否かを判断する判断部とを備えることを特徴とする振れ
    補正カメラの検査装置。
  2. 【請求項2】 振動により発生する振れを補正するため
    に、撮影光学系の光軸を変化させる光軸変化部と、 前記光軸変化部による前記撮影光学系の変位を検出する
    変位検出部と、 振れにより作用する角速度を検出する角速度検出部と、 前記角速度検出部の出力値を積分又は積算することによ
    り、前記光軸変化部の目標変位位置を演算する第1の演
    算部と、 前記光軸変化部の動作中において、前記変位検出部の出
    力値及び前記第1の演算部の出力値に基づき、前記光軸
    変化部の制御誤差を演算する第2の演算部とを備える振
    れ補正カメラの振れ補正機能を検査する検査装置であっ
    て、 前記振れ補正カメラと情報の授受を行う情報授受部と、 前記振れ補正カメラに所定の振動を与える振動付与部
    と、 前記所定の振動による前記振れ補正カメラの前記第2の
    演算部の出力値を読み取る読み取り部と、 前記読み取り部により読み取られた前記出力値に基づ
    き、前記振れ補正カメラの振れ補正機能が正常であるか
    否かを判断する判断部とを備えることを特徴とする振れ
    補正カメラの検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記読み取り部は、前記振れ補正カメラの前記第2の演
    算部による前記制御誤差の最大値及び最小値を読み取
    り、 前記判断部は、前記最大値及び最小値に基づき、前記振
    れ補正カメラの振れ補正機能が正常であるか否かを判断
    することを特徴とする振れ補正カメラの検査装置。
  4. 【請求項4】 振動により発生する振れを補正するため
    に、撮影光学系の光軸を変化させる光軸変化部と、 前記光軸変化部による前記撮影光学系の変位を検出する
    変位検出部と、 前記変位検出部の出力値の最大値、及び最小値を検出す
    る最大最小変位検出部と、 振れにより作用する角速度を検出する角速度検出部とを
    備え、 前記角速度検出部の角速度の検出方向に所定の角度振幅
    を有する正弦波状振動が与えられたときの前記光軸変化
    部の動作時の前記最大最小変位検出部の出力値に基づ
    き、振れ補正機能が正常であるか否かが判断されること
    を特徴とする振れ補正カメラ。
  5. 【請求項5】 振動により発生する振れを補正するため
    に、撮影光学系の光軸を変化させる光軸変化部と、 前記光軸変化部による前記撮影光学系の変位を検出する
    変位検出部と、 振れにより作用する角速度を検出する角速度検出部と、 前記角速度検出部の出力値を積分又は積算することによ
    り、前記光軸変化部の目標変位位置を演算する第1の演
    算部と、 前記光軸変化部の動作中において、前記変位検出部の出
    力値及び前記第1の演算部の出力値に基づき、前記光軸
    変化部の制御誤差を演算する第2の演算部とを備え、 所定の振動が与えられたときの前記光軸変化部の動作時
    の前記第2の演算部の出力値に基づき、振れ補正機能が
    正常であるか否かが判断されることを特徴とする振れ補
    正カメラ。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記第2の演算部による前記制御誤差の最大値及び最小
    値に基づき、前記振れ補正機能が正常であるか否かが判
    断されることを特徴とする振れ補正カメラ。
  7. 【請求項7】 振動により発生する振れを補正するため
    に、撮影光学系の光軸を変化させる光軸変化部と、 振れにより作用する角速度を検出する角速度検出部とを
    備える振れ補正カメラの振れ補正機能の検査方法であっ
    て、 前記振れ補正カメラの前記角速度検出部の角速度の検出
    方向に所定の角度振幅を有する正弦波状振動を与え、こ
    のときの前記光軸変化部による前記撮影光学系の変位の
    最大値及び最小値を検出し、前記最大値及び最小値に基
    づき、振れ補正機能が正常であるか否かを判断すること
    を特徴とする振れ補正カメラの検査方法。
  8. 【請求項8】 振動により発生する振れを補正するため
    に、撮影光学系の光軸を変化させる光軸変化部と、 振れにより作用する角速度を検出する角速度検出部とを
    備える振れ補正カメラの振れ補正機能の検査方法であっ
    て、 前記振れ補正カメラに所定の振動を与え、このときの前
    記角速度検出部の出力値を積分又は積算することにより
    前記光軸変化部の目標変位位置を演算し、前記光軸変化
    部による前記撮影光学系の変位及び前記目標変位位置に
    基づき、前記光軸変化部の制御誤差を演算し、前記制御
    誤差に基づき振れ補正機能が正常であるか否かを判断す
    ることを特徴とする振れ補正カメラの検査方法。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記制御誤差の最大値及び最小値に基づき、振れ補正機
    能が正常であるか否かを判断することを特徴とする振れ
    補正カメラの検査方法。
JP4848294A 1994-03-18 1994-03-18 振れ補正カメラの検査装置、振れ補正カメラ、及び振れ補正カメラの検査方法 Pending JPH07261228A (ja)

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US08/377,512 US5634145A (en) 1994-03-18 1995-01-24 Apparatus for inspecting blur correction camera, blur correction camera, and method of inspecting blur correction camera
US08/597,112 US5623705A (en) 1994-03-18 1996-02-06 Apparatus for inspecting blur correction camera, blur correction camera, and method of inspecting blur correction camera

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008289122A (ja) * 2007-04-19 2008-11-27 Panasonic Corp 撮像画像の評価方法
JP2009151028A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Sanyo Electric Co Ltd 振動補正制御回路およびそれを搭載する撮像装置
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