JPH1056793A - リニアモータの制御回路 - Google Patents

リニアモータの制御回路

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JPH1056793A
JPH1056793A JP8224529A JP22452996A JPH1056793A JP H1056793 A JPH1056793 A JP H1056793A JP 8224529 A JP8224529 A JP 8224529A JP 22452996 A JP22452996 A JP 22452996A JP H1056793 A JPH1056793 A JP H1056793A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置検出センサを用いずにリニアモータの制
御を行うことができるリニアモータの制御回路を提供す
ること。 【解決手段】 リニアモータMの可動部3の移動すると
きに駆動コイルRdに発生する誘起電圧Vvを検出する
ための誘起電圧検出手段110と、検出された誘起電圧
Vvを積分して可動部3の位置を得るための積分器13
5を有し、積分器135からの可動部3の位置と予め設
定されている目標位置を比較して駆動コイルRdへ電圧
を与える位置サーボループ130と、誘起電圧を、位置
サーボループ130からの駆動コイルRdへ与える電圧
からマイナスする速度サーボループ160と、を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニアモータの制
御回路に関し、特にたとえばビデオカメラの可動レンズ
の移動用に用いられるリニアモータの制御回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ビデオカメラ等のレンズ鏡筒に
は、オートフォーカス機能や電動ズーム機能を発揮する
ために、可動レンズを光軸方向に移動させるための駆動
手段が設けられている。この種の駆動手段としては、可
動レンズを直線的に移動させるためにリニアモータが用
いられている。このリニアモータは、駆動コイル及び駆
動用のマグネットを有する電磁駆動方式のアクチュエー
タである。可動レンズは、被写体像をレンズ鏡筒の後方
に設けたたとえばCCDのような固体撮像素子の撮像面
に結像させるために移動する。
【0003】可動レンズのオートフォーカス用に用いら
れているリニアモータは、図10に示すような構造にな
っている。図10における枠体200は駆動用のリニア
モータ220のマグネット201を備えており、可動レ
ンズ202は可動枠体203に固定されている。可動レ
ンズ202は、固体撮像素子CCDが対応して配置され
ている。可動枠体203は駆動用のコイル204を備え
ており、このコイル204に通電することで、可動枠体
203と可動レンズ202は矢印X方向に移動して位置
決め可能である。可動枠体203の近くには位置検出セ
ンサ205が設けられている。この位置検出センサ20
5はマグネット206と磁気抵抗素子センサ(MRセン
サ)207を備え、マグネット206が可動枠体203
に固定されている。
【0004】図11はこの位置検出センサ205をより
詳しく示しており、マグネット206は着磁部208を
有している。着磁部208はN極とS極が交互に多極着
磁されたものである。磁気抵抗素子センサ207は、感
磁部209を備えており、可動枠体203とともにマグ
ネット206がX方向に移動することにより、感磁部2
09が着磁部208のN極とS極の磁束を検出して検出
信号210をカウンタ211に送る。カウンタ211は
この検出信号210をカウントすることにより、可動レ
ンズ202のX方向における位置を検出できるようにな
っている。
【0005】図10の駆動用のコイル204と駆動用の
マグネット201がリニアモータ220を構成している
が、このリニアモータ220は、位置サーボループ23
0の磁気抵抗素子センサ207による可動レンズ202
の位置の検出を行うとともに、速度サーボループ240
で可動レンズ202のX方向における速度を得るように
なっている。磁気抵抗素子センサ207を備える位置サ
ーボループ230は、可動レンズ202による固体撮像
素子CCDに対するピント合わせを行う際のリニアモー
タ220に対してサーボをかける機能を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これに対して速度サー
ボループ240では可動レンズ202の速度を見ている
のであるが、この速度を検出するためにマイクロコンピ
ュータ241の処理速度を速くしなければならず、専用
の高速のマイクロコンピュータが必要である。また、図
10から図12に示すように可動レンズ202の位置を
検出して可動レンズ202の位置を目標位置に合わせよ
うとするために、位置検出センサ205が必要であり、
コストアップが避けられない。すなわち磁気抵抗素子セ
ンサ207やマグネット206の設定及び配線そして検
査が必要であるので、コストアップが生じる。
【0007】位置検出センサ205を枠体200の付近
あるいは枠体200の内部に配置する必要があるので、
ビデオカメラの小型化がなかなか図れないという問題が
ある。図11の磁気抵抗素子センサ207の感磁部20
9はマグネット206に対してかなり接近して位置決め
しないと、検出信号210の出力不良が生じやすいの
で、感磁部209はマグネット206に近づけて配置す
る必要がある。しかし、感磁部209とマグネット20
6を近づけて配置した場合であっても、マグネット20
6の形状精度や可動枠体203のX方向の送り精度が高
くないと、マグネット206と感磁部209が接触して
しまうという問題も生じる。そこで本発明は上記課題を
解消し、位置検出センサを用いずにリニアモータの制御
を行うことができるリニアモータの制御回路を提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、リニアモータの制御回路において、リニアモー
タの可動部の移動するときに駆動コイルに発生する誘起
電圧を検出するための誘起電圧検出手段と、検出された
誘起電圧を積分して可動部の位置を得るための積分器を
有し、積分器からの可動部の位置と予め設定されている
目標位置を比較して駆動コイルへ電圧を与える位置サー
ボループと、誘起電圧を、位置サーボループからの駆動
コイルへ与える電圧からマイナスする速度サーボループ
と、を備えるリニアモータの制御回路により、達成され
る。
【0009】本発明では、誘起電圧検出手段が、リニア
モータの可動部の移動するときに駆動コイルに発生する
誘起電圧を検出する。位置サーボループは、検出された
誘起電圧を積分器で積分して可動部の位置を得る。そし
て位置サーボループは、積分器からの可動部の位置と予
め設定されている目標位置を比較して、駆動コイルへ電
圧を与える。速度サーボループは、駆動コイルの発生す
る誘起電圧を、位置サーボループからの駆動コイルへ与
える電圧からマイナスする。このようにすることで、位
置検出センサを用いずに安定してリニアモータの可動部
の位置の検出と位置決め制御を行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0011】実施の形態1 図1は本発明のリニアモータの制御回路が適用されるビ
デオカメラのレンズ鏡筒及びその内部構造を示してい
る。図1は、このビデオカメラのレンズ鏡筒の内部構造
を示す分解斜視図であり、図2は図1のレンズ鏡筒の内
部を示す正面図で、図3は図2のC−C線における断面
図である。本発明のリニアモータの制御回路100は、
図3に示しており、可動レンズ12のオートフォーカス
用に用いるリニアモータMの制御を行なう。図1〜図3
の外筐1は、その内部に固定部材2、2本の軸4a,4
b、可動部3等を収容している。軸4a,4bは図1と
図3のように外筐1に平行に固定されている。
【0012】固定部材2は金属製のヨーク枠体5と、4
つのマグネット6を備えており、各マグネット6はヨー
ク枠体5に固定されている。ヨーク枠体5は、連結板8
と外枠ヨーク9、内枠ヨーク10を備えている。外枠ヨ
ーク9と内枠ヨーク10は対向するように配置されてお
り、外枠ヨーク9と内枠ヨーク10にはそれぞれ切欠部
11が形成されている。連結板8は穴7を有する。各マ
グネット6は、内枠ヨーク10の外面に接着剤等で固定
されており、内枠ヨーク10から外枠ヨーク9に向かう
方向にそって磁極が異なるように着磁されている。つま
り図4と図5は外筐1とマグネット6等を示しており、
たとえば内側がN極で外側がS極に着磁されている。
【0013】次に、可動部3は、図1と、図6、図7に
示すように、レンズホルダ13とボビン14を備えてい
る。レンズホルダ13は可動レンズ(フォーカスレンズ
ともいう)12を備えている。レンズホルダ13は金属
や合成樹脂で作られており、軸受部18a,18b、補
強部19,19を備えている。外筐1の軸4a,4b
は、軸受部18a,18bの穴17a,17bに通って
いる。ボビン14はたとえば合成樹脂により作られてお
り角筒形状を有し、その周囲には駆動用のコイルRdが
巻かれている。この駆動用のコイルRdと4つのマグネ
ット6、内枠ヨーク10、外枠ヨーク9などによりリニ
アモータMを構成している。
【0014】図2と図3のようにボビン14が外筐1内
に収容された状態では、ボビン14の駆動用のコイルR
dが、内枠ヨーク10とマグネット6の構造体と、外枠
ヨーク9の間に位置する。駆動用のマグネットから出た
磁束が通る閉磁路は、たとえばマグネット6、内枠ヨー
ク10、連結板8、外枠ヨーク9、マグネット6という
経路である。ボビン14の駆動用のコイルRdは、この
ような閉磁路に配置される。駆動用のコイルRdに対し
てリニアモータの制御回路100から駆動電流が供給さ
れると、その駆動電流の方向への磁束が発生するため
に、駆動用のコイルRdが図1のX方向(前方あるいは
後方)へ移動力が加わり、その移動力により可動レンズ
12が軸4a,4bに沿って移動できる。
【0015】次に、図3に示したリニアモータの制御回
路100について、図8を参照して説明する。このリニ
アモータ制御回路100は、誘起電圧検出手段110、
位置サーボループ130、速度サーボループ160及び
調整手段であるマイクロコンピュータ180を備えてい
る。
【0016】まず誘起電圧検出手段110について説明
する。この誘起電圧検出手段110は、図1、図7で説
明した駆動用のコイルRdに対して設けられており、こ
の駆動用のコイルRdが発生する誘起電圧Vvに基づい
て、リニアモータMの可動部である図1の可動部3の速
度に比例した出力電圧VSを出力する部分である。この
誘起電圧検出手段110は、ホイートストンブリッジ1
12と差動アンプ114及び参照電圧部116(Vre
f)を備えている。ホイートストンブリッジ112は、
3つの抵抗R2,R3,R4及びリニアモータMの駆動
用のコイルRdによりブリッジ構成になっている。
【0017】詳細には、抵抗R2の一端が駆動用のコイ
ルRdの一端に接続され、抵抗R2の他端が抵抗R4の
一端に接続されている。抵抗R4の他端が抵抗R3の一
端に接続され、抵抗R3の他端が駆動用のコイルRdの
他端に接続されている。差動アンプ114の+端子は、
駆動用のコイルRdと抵抗R2の結合点P1に接続さ
れ、差動アンプ114の−端子は抵抗R3と抵抗R4の
結合点P2に接続されている。従って差動アンプ114
は、結合点P1における電圧V1と結合点P2における
電圧V2の差動電圧VRを取って、そのリニアモータM
の可動部3の速度に比例した出力電圧VSを出力する。
【0018】このように、誘起電圧検出手段110は、
駆動用のコイルRdに生じる誘起電圧Vvの変化に基づ
いて、可動部3の速度に比例した出力電圧VSを出力す
ることができる。なお、ホイートストンブリッジ112
では、駆動用のコイルRd、抵抗R2,R3,R4の関
係は、Rd×R4=R2×R3である。
【0019】次に、速度サーボループ160について説
明する。速度サーボループ160は、差動アンプ114
が出力する速度に比例した出力電圧VSを、フィルタや
アンプ120で所定の処理を行い、演算子122の減算
入力するようになっている。つまりこの速度サーボルー
プ160は、速度に比例した出力電圧VSをフィルタや
アンプ120で処理することで処理電圧VSPを作り、
この処理電圧VSPは演算子122において位置サーボ
電圧VPをマイナス(減算)する役割を果たしている。
このようにすることで、リニアモータMの動きにダンピ
ングを与えて、リニアモータの制御回路100の制御系
の安定性をもらたす。
【0020】次に、位置サーボループ130について説
明する。位置サーボループ130は、差動アンプ114
から出力される速度に比例した出力電圧VS(速度信号
である)を、必要な処理を行うために積分器135と比
較器137を備えている。この積分器135は、差動ア
ンプ114からの速度に比例した出力電圧VSを積分し
て、位置信号VPPとして、比較器137に与える。つ
まり速度に比例した出力電圧VSを積分器135で積分
することにより、図1の可動部3の位置を表わす位置信
号VPPに変換する。
【0021】比較器137は、可動部3の現在位置を示
す位置信号VPPと、予め定められた目標位置信号VM
Pとを比較する。この目標位置信号VMPは、マイクロ
コンピュータ180から比較器137に与えられてい
る。比較器137は、この位置信号VPPと目標位置信
号VMPとを比較することにより、その差信号VDをフ
ィルタやアンプ143に出力し、位置サーボ電圧VPを
作る。この位置サーボ電圧VPは、演算子122に対し
て加算される。つまり位置サーボ電圧VPは速度サーボ
ループ160からの処理電圧VSPでマイナスされて、
駆動アンプ145に与えられる。この駆動アンプ145
の出力は、誘起電圧検出手段110のホイートストンブ
リッジ112の結合点P4に与えられる。
【0022】次に、マイクロコンピュータ180につい
て説明する。このマイクロコンピュータ180は、誘起
電圧検出手段110の差動アンプ114に対してオフセ
ット調整信号SFを与えたり、積分器135に対して積
分リセット信号SRを与えたり、上述したように比較器
137に対して目標位置信号VMPを与えることができ
る。
【0023】しかもマイクロコンピュータ180には、
差動アンプ114が出力する速度に比例した出力電圧V
SがA/Dコンバータ155を介してデジタル的に入力
されるとともに、位置信号VPPも入力されるようにな
っている。このように速度に比例した出力電圧VSがA
/Dコンバータ155を介して入力されるのは、図1の
可動部3の速度がゼロであるかどうかを見るためであ
り、可動部3が図1のたとえば外筐1の端部(機械的な
端部EN)に押し当てられた時に、可動部3の速度がゼ
ロであるかどうかを見る、すなわち駆動用のコイルRd
の発生する誘起電圧Vvがゼロであるかどうかを見てい
るのである。
【0024】尚、積分器135、比較器137、フィル
タアンプ143と速度サーボループ160の機能をマイ
クロコンピュータ180にすべて持つことも出来る。こ
の場合、つまりマイクロコンピュータ180への入力は
出力電圧VSのA/Dコンバータ155で、出力がVP
Rになる。これが本来のねらいである。
【0025】次に、上述したリニアモータの制御回路の
動作例について説明する。図1〜図3における可動部3
が、固定部材2と外筐1に対してX方向に移動するよう
にするために、リニアモータMの可動部3が移動する
と、図8のリニアモータの制御回路100の駆動用のコ
イルRdの結合点P1,P4の間に誘起電圧Vvが発生
する。これにより、誘起電圧検出手段110の差動アン
プ114が、図1のリニアモータMの可動部3の速度に
比例した出力電圧VSを出力する。この出力電圧VS
が、速度サーボループ160と位置サーボループ130
に出力供給される。
【0026】なお、電源投入時には、図1と図3の可動
部3は図3の機械的な端部(メカニカル端部)ENに対
して付き当てて、可動部3の速度をゼロにする。この時
には、速度に比例した出力電圧VSはゼロとなるよう
に、図8のマイクロコンピュータ180は、差動アンプ
114に対してオフセット調整信号SFを与える。積分
器(積分回路)135に対してもマイクロコンピュータ
180は積分リセット信号SRに対してリセットをして
位置信号VPPをゼロにして、可動部3の初期位置とす
る。差動アンプ114が出力した速度に比例した出力電
圧VSは、位置サーボループ130の積分器135に対
して送られることにより積分されて、可動部3の機械的
な端部ENに対する位置信号VPPを比較器137に出
力する。マイクロコンピュータ180は目標位置信号V
MPを比較器137に与えている。この目標位置信号V
MPは、図1〜図3の可動レンズ12をオートフォーカ
スをするために定めたい目標位置に対応する信号であ
る。
【0027】比較器137は、位置信号VPPと目標位
置信号VMPの差を取って、差信号VDを作り、差信号
VDはフィルタやアンプ143により位置サーボ電圧V
Pとなる。この位置サーボ電圧VPは、演算子122に
加えられる。この時、速度に比例した出力電圧VSは速
度サーボループ160のフィルタやアンプ120により
所定の処理が施されて処理電圧VSPが作られている。
この処理電圧VSPは、誘起電圧Vvに基づく位置サー
ボ電圧VPをマイナスして、そのマイナスされた位置サ
ーボ電圧VPRが駆動アンプ145に送られる。このよ
うに処理電圧VSPが位置サーボ電圧VPからマイナス
されることにより、リニアモータMの動きにダンピング
を与えて、リニアモータの制御回路100の制御系の安
定性をもたらすことができる。
【0028】駆動アンプ145は位置サーボ電圧VPR
に基づいて、駆動用のコイルRdと抵抗R3に対して電
圧信号を供給することにより、リニアモータMは可動レ
ンズ12を目標位置信号VMPにより与えられた目標位
置までX方向に移動して位置決めする。このようにし
て、従来用いられていた位置検出センサを用いずに、リ
ニアモータの制御回路100は速度に比例した出力電圧
VSを元にして可動部3の位置サーボをかけることがで
きる。
【0029】この制御動作時に、ホイートストンブリッ
ジ112のブリッジバランスの振れや回路のオフセット
等で、速度に比例した出力電圧VSにオフセットが生じ
たり、積分器135から出力される位置信号VPP(積
分値)がドリフトしたり(つまり可動部3の検出した現
在位置のドリフト)するので、すでに述べたように電源
投入時に可動範囲内において、可動部3は図3の機械的
な端部(メカニカル端部)ENに対して押し当てられ
て、可動部3の速度をゼロにした時に、速度に比例した
出力電圧VSがゼロになるように、差動アンプ114に
対してマイクロコンピュータ180はオフセット調整信
号SFを送るようにしている。そして上述したように積
分器135もマイクロコンピュータ180が積分リセッ
ト信号SRによりリセットされて位置信号VPPはゼロ
になる。
【0030】実施の形態2 次に、図9を参照して本発明のリニアモータの制御回路
100の別の実施の形態2を説明する。図9のリニアモ
ータの制御回路100は、誘起電圧検出手段310、マ
イクロコンピュータ300、駆動アンプ345を備えて
いる。誘起電圧検出手段310は、駆動用のコイルRd
における電圧(誘起電圧)の電圧信号Vvを、A/Dコ
ンバータ325で変換して、マイクロコンピュータ30
0の処理部330に送るようになっている。図1の可動
部3の移動速度が増すと、駆動用のコイルRdの誘起電
圧Vvが上昇し、電流信号iは低下していく。この電流
信号iは駆動用のコイルRdと電流検出抵抗365aの
結合点からA/Dコンバータ337によりアナログデジ
タル変換されて処理部330に送られる。
【0031】処理部330は、図9に示すように誘起電
圧がv×Kとし、リニアモータMの可動部3の速度をv
とし、リニアモータにより決まる定数をKとすると、処
理部330は電流信号i=(Vv−v×K)/Rdとな
る。この式を変形すると、速度vが、電圧信号Vv、電
流信号i及び駆動用のコイルRdの抵抗値Rd及び定数
Kから得られる。処理部330の発生する出力電圧VS
は、可動部3の速度Vに比例した値である。
【0032】マイクロコンピュータ300は、上述した
処理部330、速度サーボループ260、位置サーボル
ープ230を備えている。速度サーボループ260は、
処理部330に接続されたフィルタやアンプ320を備
えており、処理部330からの出力電圧VSはフィルタ
やアンプ320により所定の処理が施されて、処理電圧
VSPとなり、演算子122に対して減算与えられる。
位置サーボループ230は、処理部330に接続された
積分器335、比較器337、リセット手段358、目
標位置信号発生部365等を備えている。
【0033】積分器335は、処理部330からの出力
電圧VSを積分して位置信号VPPを比較器337に出
力する。リセット手段358は、積分器335の位置信
号VPPをリセットする場合に用いる。目標位置信号発
生部365は、比較器337に対して目標位置に対応す
る目標位置信号VMPを与える。比較器337は位置信
号VPPと目標位置信号VMPとの差を取って差信号V
Dを作り、この差信号VDはフィルタやアンプ343に
より所定の処理が施されて位置サーボ電圧VPを演算子
122に送って加算する。従って、処理電圧VSPは位
置サーボ電圧VPをマイナスする。そして演算子122
からは位置サーボ電圧VPRが駆動アンプ345に与え
られる。駆動アンプ345は駆動用のコイルRdに対し
てサーボ制御された電圧信号を与える。
【0034】このようにして、図9のリニアモータの制
御回路100は、処理部330、速度サーボループ26
0と位置サーボループ230をマイクロコンピュータ3
00で構成している。このマイクロコンピュータ300
は、可動レンズ12をオートフォーカスする際に用いら
れるオートフォーカス制御用のマイクロコンピュータで
兼用することができる。
【0035】以上説明したように本発明の実施の形態で
は、可動レンズの位置サーボを行う場合に、従来用いら
れた位置検出用のセンサが不要である。つまり位置検出
用センサとして用いられた磁気抵抗素子センサやマグネ
ットが不要となり、それらの磁気抵抗素子センサの結線
や組立あるいは電気的な接続のチェック等が不要とな
る。従って大幅なコストダウンが可能となるとともに、
ビデオカメラの小型化が図れる。位置検出センサを用い
る必要がないので、位置検出センサにおける磁気抵抗素
子センサとマグネットの接触等の問題が生じないので信
頼性の向上が図れる。
【0036】ところで本発明は上記実施の形態に限定さ
れない。上記実施の形態では、リニアモータの制御回路
がビデオカメラの可動レンズの移動制御に用いられてい
るが、これに限らず他の種類の機種において可動部を動
かす場合のリニアモータの制御に対しても勿論適用する
ことができる。またたとえば図8のリニアモータの制御
回路100において、積分器135の位置信号VPPを
リセットする場合に、積分リセット信号SRを積分器1
35に対して与えている。このように積分器135をリ
セットするケースとしては、被写体の画像認識等のシス
テムと組み合わせて、たとえば可動レンズを合焦した時
に、積分器135をゼロではなく所定値にリセットする
ようにしても勿論構わない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
位置検出センサを用いずにリニアモータの制御を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリニアモータの制御回路を備えるビデ
オカメラの外筐及びその内部構造を示す斜視図。
【図2】図1の構造を示す正面図。
【図3】図2のC−C線における断面図。
【図4】外筐と固定部材を示す正面図。
【図5】図4のA−A線における断面図。
【図6】可動部を示す正面図。
【図7】図6のB−B線における断面図。
【図8】本発明のリニアモータの制御回路の好ましい実
施の形態を示す図。
【図9】リニアモータの制御回路の別の実施の形態を示
す図。
【図10】従来のビデオカメラの可動レンズの移動に用
いられているリニアモータ等を示す図。
【図11】従来用いられている可動レンズの位置検出セ
ンサの一例を示す図。
【図12】従来のリニアモータの制御系を示す図。
【符号の説明】
Vv・・・誘起電圧、Rd・・・駆動用のコイル、VS
・・・速度に比例した出力信号、VP・・・位置サーボ
電圧、VSP・・・処理電圧、3・・・可動部、100
・・・リニアモータの制御回路、110・・・誘起電圧
検出手段(電圧検出手段)、112・・・ホイートスト
ンブリッジ、114・・・差動アンプ、130・・・位
置サーボループ、135・・・積分器、137・・・比
較器、160・・・速度サーボループ、180・・・マ
イクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 13/34 G02B 7/11 P G05D 3/00 G03B 3/10 H04N 5/232

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リニアモータの制御回路において、 リニアモータの可動部の移動するときに駆動コイルに発
    生する誘起電圧を検出するための誘起電圧検出手段と、 検出された誘起電圧を積分して可動部の位置を得るため
    の積分器を有し、積分器からの可動部の位置と予め設定
    されている目標位置を比較して駆動コイルへ電圧を与え
    る位置サーボループと、 誘起電圧を、位置サーボループからの駆動コイルへ与え
    る電圧からマイナスする速度サーボループと、を備える
    ことを特徴とするリニアモータの制御回路。
  2. 【請求項2】 誘起電圧検出手段は、駆動コイルを要素
    とするホイートストンブリッジと、ホイートストンブリ
    ッジから得られる可動部の速度に比例する電圧信号を得
    るための差動アンプと、を備える請求項1に記載のリニ
    アモータの制御回路。
  3. 【請求項3】 電源投入時に、可動部を機構部の原点に
    押し当てて、この時に検出された誘起電圧がゼロになる
    ように、誘起電圧検出手段をオフセット調整し、積分器
    をリセットする調整手段を備える請求項1に記載のリニ
    アモータの制御回路。
  4. 【請求項4】 ビデオカメラの可動レンズのオートフォ
    ーカス装置にリニアモータが用いられ、調整手段は、可
    動レンズが受光手段に合焦判定時に、積分器をリセット
    する請求項3に記載のリニアモータの制御回路。
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