JPH0726085B2 - シリコーン系感圧接着剤組成物 - Google Patents

シリコーン系感圧接着剤組成物

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JPH0726085B2
JPH0726085B2 JP63236889A JP23688988A JPH0726085B2 JP H0726085 B2 JPH0726085 B2 JP H0726085B2 JP 63236889 A JP63236889 A JP 63236889A JP 23688988 A JP23688988 A JP 23688988A JP H0726085 B2 JPH0726085 B2 JP H0726085B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、シリコーン系感圧接着剤組成物、特には100
℃以下の温度で加硫することができる、凝集力がすぐれ
ており、粘着力,接着性が良好であるシリコーン系感圧
接着テープ,シートなどの製造に有用とされるシリコー
ン系感圧接着剤組成物に関するものである。
[従来の技術] シリコーン系感圧接着剤は一般式R3SiO1/2単位[M単
位](Rは1価炭化水素基)で示されるオルガノポリシ
ロキサンとSiO2単位[Q単位]のオルガノシラン,シロ
キサンとの共重合体(以下MQシロキサンと略記する)、
またはこのM単位,Q単位と、一般式R2SiO単位[D単
位]で示されるオルガノシロキサンとの共重合体(以下
MDQシロキサンと略記する)を主材とするオルガノシロ
キサン組成物を、有機過酸化物と共に加熱加硫して凝集
力を出現させることによって作られているが、このシリ
コーン系感圧接着剤は耐熱性,耐寒性,耐薬品性,電気
特性がすぐれており、さらには生体に対して不活性であ
るという特性をもっていることから、耐熱性を有する電
気絶縁テープ類、電気、電子の各種部品を薬品等でエッ
チングする際のマスキングテープ類、高温部における接
着テープ類、医療用の接着テープ類などの分野に広く使
用されるようになってきているが、これは比較的耐熱性
を重視する用途に使用されているためにこのシリコーン
系感圧接着剤を塗布するテープ,シートなどの基材も耐
熱性のすぐれた材料が使用されている。
しかして、このシリコーン系感圧接着剤を用いたシー
ト,テープ類は耐熱性を必要としない用途にも使用され
ており、この場合にはこの基材が耐熱性のよい、したが
って高価なものとされているのでこの対象が付加価値の
高い製品,商品用に限定されていたが、最近はこの基材
を耐熱性のないものとするものも製品化され、その用途
も多様化されてきているが、この場合には有機過酸化物
による加硫が130℃以上、好ましくは160℃以上の高温で
行なわれるためにこの非耐熱性の基材がこの温度に耐え
られない場合が多くなり、したがってこのシリコーン系
感圧接着剤についてはより低温で加硫することができる
ものが求められている。
そのため、このシリコーン系感圧接着剤については上記
したMQシロキサンをアルケニル基含有のものとし、これ
にけい素結合水素原子を有するオルガノホイドロジエン
シロキサンと白金系触媒を添加し、これらを比較的低温
で付加反応させて硬化するという方法も提案されている
(特開昭63−22886号公報参照)が、これにはM単位と
Q単位からなるMQシロキサンはM/Qの比を一定にした場
合、MQシロキサンの分子量を大きく、分子量分布を広く
しようとしても限界があって目的とする値が得られな
い。従って、このようなMQシロキサンを用いて作った感
圧接着剤は、凝集力、粘着力を向上させることが極めて
困難であるという不利がある。
[発明の構成] 本発明はこのような不利を解決したシリコーン系感圧接
着剤組成物に関するものであり、これは下記a)一般式 (ここにR1は非置換または置換の同一または異種の1価
炭化水素基または水酸基、R2は非置換または置換の同一
または異種の1価炭化水素基、mは正の整数)で示さ
れ、R2のうち少なくとも2個はアルケニル基であるジオ
ルガノポリシロキサンと、b)式R2 3SiO1/2で示される
シロキサン単位[M単位](R2は前記に同じ)、式SiO2
で示されるシロキサン単位[Q単位]と式R3SiO3/2で示
されるシロキサン単位[T単位](R3はアルケニル基)
および/または式R2R3SiOで示されるシロキサン単位
[D単位](R2、R3は前記に同じ)とからなる共重合体
で、前記T単位および/またはD単位を1〜15モル%含
有するオルガノポリシロキサンとの配合物、またはその
部分縮合物、2)平均組成式 HaR2bSiO(4−a−b)/2 (ここにR2は前記に同じ、0<a≦1、0.5≦b≦2)
で示され、前記第1成分中のアルケニル基1個当り0.7
個以上のけい素結合水素原子を与えるに必要な量の、1
分子中に少なくとも2個のけい素結合水素原子を含有す
るオルガノハイドロジエンポリシロキサン、3)白金系
触媒とからなることを特徴とするものである。
すなわち、本発明者らは例えば100℃以下の比較的低温
で加硫させることのできるシリコーン系感圧接着剤組成
物を開発すべく種々検討した結果、この主材とされる感
圧接着材をジオルガノポリシロキサンとアルケニル基を
含有するMDQ,MTQあるいはMDTQシロキサンとからなるも
のとし、これにけい素結合水素原子を含有するオルガノ
ハイドロジエンシロキサンと白金系触媒を添加した付加
反応形の組成物とすれば、これが100℃以下の温度、例
えば60℃でも加硫することができるし、このようにして
得られた加硫後の組成物は凝集力がすぐれており、粘着
力,接着力がともに極めて良好なものになるということ
を見出した。したがってこのシリコーン系感圧接着剤組
成物を塗布する基材が特に耐熱性のすぐれたものでない
場合でも加硫時にこの基材が加硫温度で熱劣化により基
材の性能の低下がなく、また、熱によって形状が変化さ
れることがないので安価な粘着テープ,シート類を容易
に得ることができるということを確認して本発明を完成
させた。
以下にこれを詳述する。
本発明の組成物を構成する第1成分は下記1) a)のジ
オルガノポリシロキサンと1) b)のオルガノポリシロ
キサンとの配合物またはその部分縮合物である。
この1) a)成分としてのジオルガノポリシロキサンは
一般式 で示され、R1はメチル基,エチル基,プロピル基,ブチ
ル基などのアルキル基、シクロヘキシル基などのシクロ
アルキル基、ビニル基,アリル基などのアルケニル基、
フェニル基,トリル基などのアリール基、またこれらの
基の炭素原子に結合した水素原子の一部または全部をハ
ロゲン原子,シアノ基,メルカプト基などで置換したク
ロロメチル基,トリフルオロプロピル基,シアノエチル
基,メルカペトプロピル基などから選択される非置換ま
たは置換の同一または異種の1価炭化水素基または水酸
基、R2はR1と同様の非置換または置換の同一または異種
の1価炭化水素基、mは正の整数であるが、このものは
そのR2のうちの少なくとも2個はアルケニル基であるも
のとする必要がある。
このジオルガノポリシロキサンは平均重合度が100以
上、好ましくは1,000以上のものとすることがよく、こ
のR2は上記したように少なくとも2個はアルケニル基と
する必要があり、残余はメチル基とすればよいが耐熱性
を向上させるという目的からは少量のフェニル基を導入
したものとしてもよい。また、このジオルガノポリシロ
キサンの分子量分布は必ずしも正規分布した狭いもので
ある必要はなく、目的に応じて低分子のものと高分子の
ものとが混合されたジオルガノポリシロキサンを使用し
てもよい。
また、この1) b)成分としてのオルガノポリシロキサ
ンはR2 3SiO1/2単位[M単位](R2は前記に同じ)、SiO
2単位[Q単位]とR3SiO3/2単位[T単位](R3はアル
ケニル基)および/またはR2R3SiO単位[D単位](R2,
R3は前記に同じ)とからなるMTQ,MDQ,MDTQなどのシロキ
サンの共重合体とされ、このR1は好ましくはメチル基、
Q単位としてのSiO2はアルキルシリケートおよび/また
はその部分縮合物,水ガラスなどから得られるもの、T
単位のR3は好ましくはビニル基としたものが例示される
が、このものはT単位および/またはD単位の含有量が
1モル%より少ないと感圧接着剤の凝集力が弱くなり粘
着力が小さな値となり、15モル%より多いと凝集力は強
くなるが、粘着力が悪くなる。また、ジオルガノポリシ
ロキサンとの相溶性が悪くなるので、これは1〜15モル
%の範囲とすることが必要である。また、このもののM/
Q(モル比)は0.5より小さいと上記した1) a)成分と
してのジオルガノポリシロキサンとの相溶性が乏しくな
って接着力の弱いものとなり、1.1より大きくなると凝
集力が弱くなって感圧接着剤としての性能がわるくなる
ので0.5〜1.1の範囲とする必要があるが、この好ましい
範囲は0.7〜0.9である。
また、本発明における第1成分としてのオルガノポリシ
ロキサンは上記したa)成分としてのジオルガノポリシ
ロキサンとb)成分としてのオルガノシロキサン共重合
体との配合物あるいはその部分縮合物であるが、この配
合に当ってa)成分が200,000cS以上の高い粘度をもつ
ものであるときには必要に応じてa),b)成分を溶解す
る溶剤を使用して配合したり、縮合させてもよい。ま
た、このa)成分とb)成分との配合比はa)成分20〜
80重量部に対してb)成分を80〜20重量部とすればよい
が、これは好ましくは40〜60重量部/60〜40重量部とす
ることがよい。
本発明の組成物を構成する第2成分としてのオルガノハ
イドロジエンポリシロキサンは平均組成式 HaR2bSiO(4−a−b)/2 (ここにR2は前記に同じ、0<a≦1、0.5≦b≦2)
で示されるものであるが、このものは上記した第1成分
としてのオルガノシロキサンの架橋剤として作用するも
のであり、第1成分中のアルケニル基と付加反応するた
めにけい素原子結合水素原子を1分子中に少なくとも2
個含有するものとする必要があるが、第1成分としての
オルガノポリシロキサンとの相溶性からこのR2はメチル
基、エチル基などのアルキル基とすることが好ましく、
この分子量は平均重合度が10〜100程度のものとするこ
とがよい。また、このオルガノハイドロジエンポリシロ
キサンは直鎖状、環状あるいはレジン状でもよいが、好
ましくは一般式 (ここにR2は前記に同じ、R3は水素原子または非置換あ
るいは置換の同一または異種の1価炭化水素基、m=0
〜3,000、n=0〜3,000、但しm=0のときR3は水素原
子)で示されるものとすればよい。なお、このオルガノ
ハイドロジエンポリシロキサンの配合量は第1成分に対
し第1成分中に含有されているアルケニル基1個当り0.
7個以上のけい素結合水素原子を与えるのに必要な量と
しなければならないが、これは第1成分中のアルケニル
基1個に対してけい素結合水素原子を1〜10個与えるの
に必要な量とすることがよい。
つぎに本発明の組成物を構成する第3成分としての白金
系触媒は付加反応用触媒として公知のものでよく、した
がってこれには塩化白金酸,塩化白金酸とオレフィンま
たはビニルシロキサンとの錯体、塩化白金酸のアルコー
ル溶液などが例示される。また、この配合量は特に限定
されるものではないが、これは通常第1成分と第2成分
との合計量100万重量部に対して白金金属として1〜400
重量部の範囲とすればよい。なお、この白金系触媒につ
いてはこの添加による付加反応速度を調節するためにこ
の反応を遅延させる公知の添加剤、例えばアルキニルア
ルコール系化合物,アミン類,メルカプタン類などを添
加することは任意である。
つぎに本発明の実施例をあげるが、例中の部は重量部
を、粘度は25℃における測定値を示したものであり、例
中における物性値は下記の方法による測定結果を示した
ものである。
[タック性] 傾斜角30゜の斜面で助走距離10cmのところから、温度23
±2℃、相対湿度60±5%の条件でJIS G 4805のSUJ2の
鋼球をころがして、粘着剤層10cmの範囲内て停止する鋼
球の大きさで示した(傾斜式ボールタック測定法)。
[粘着力] ステンレス板(SUS27cp,280グリット)の中央に試験片
の粘着剤層側を下側に軽く貼り、この上から厚さ約6mm
のゴム層で被覆された直径80mm,重さ2,000±50gの金属
製のローラーを圧着速度300mm/分で1往復させて試験片
をステンレス板に圧着する。ついで、この試験片を23±
2℃,60±5%RHの恒温恒湿槽に16時間静置したのち、
遊びの部分を角度180゜に折返し、300mm/分の速度で連
続して引き剥したときの剥離力で示した。
[凝集力] 前記したステンレス板に長さ20mm,巾10mmの面積で試験
片を貼付し、荷重1,000±10gを懸垂させ、23±2℃,60
±5%RHの雰囲気中に30分間放置したのちのズレ距離を
もって示した。
実施例1 R2SiO単位(Rの99.7モル%はメチル基で、0.3モル%は
ビニル基)からなり、分子鎖末端が水酸基で封鎖された
平均重合度が7,000である生ゴム状のメチルビニルポリ
シロキサン180部と(CH33SiO1/2単位0.8モル,SiO2
位1.0モルおよびCH2=CHSiO3/2単位0.05モルからなるMT
Qレジン200部とをトルエン163部に溶解し、これに27%
アンモニア水を3.0部添加し、50℃で4時間撹拌したの
ち、温度を116℃まで上げ、2時間にわたって系内のア
ンモニア水を窒素ガスで追い出し、トルエンを加えて不
揮発分の調整をしたところ、不揮発分60.3%,粘度1,13
0Pの無色透明で粘稠な液体が得られた。
ついで、このもの100部にメチルハイドロジエンポリシ
ロキサン(100g中に1.2モルの水素を含有)5部を加
え、白金触媒を白金の量として30ppm加えて混合し、こ
れを厚さ30μmのポリエステルテープに塗布して40μm
の塗膜厚さとし、90℃で5分間加硫させたテープの物性
を調べたところ、このものはボールタック32以上,粘着
力710g/19mm,凝集力0.05mmの性能を示したので、ここに
得られた液体はすぐれた感圧接着剤であることが確認さ
れた。
実施例2 実施例1で用いたメチルビニルポリシロキサン180部と
(CH33SiO1/2単位0.8モル,SiO2単位1.0モルおよびCH3
・CH2=CHSiO単位0.05モルとからなるMDQレジン200部を
トルエン163部に溶解し、これに27%アンモニア水を3.0
部添加し、50℃で4時間撹拌したのち、温度を116℃ま
で上げ、2時間にわたって系内のアンモニア水を窒素ガ
スで追い出し、トルエンを加えて不揮発分を調整したと
ころ、不揮発分59.7%,粘度950Pの無色透明で粘稠な液
体が得られた。
ついで、このものを実施例1と全く同じように処理して
感圧接着テープを作り、その物性を調べたところ、この
ものはボールタック32以上,粘着力730g/19mm,凝集力0.
08mmのすぐれた性質を示した。
実施例3 実施例1で用いたメチルビニルポリシロキサン180部と
(CH33SiO1/2単位0.8モル,SiO2単位1.0モル,CH2=CHS
iO3/2単位0.025モルおよびCH3・CH2=CHSiO単位0.025モ
ルとからなるMTDQレジン200部とをトルエン163部に溶解
し、これに27%アンモニア水を3.0部添加し、50℃で4
時間撹拌したのち、温度を116℃まで上げて、2時間に
わたって系内のアンモニア水を窒素ガスで追い出し、ト
ルエンを加えて不揮発分の調整を行なったところ、不揮
発分60.8%,粘度1,050Pの無色透明で粘稠な液体が得ら
れた。
ついで、このものを実施例1と全く同じように処理して
感圧接着テープを作り、その特性を調べたところ、この
ものはボールタック32以上,粘着力700g/19mm,凝集力0.
07mmの良好な性能を示した。
実施例4 R2SiO単位(Rの96.6モル%はメチル基で0.4モル%はビ
ニル基,3.0モル%はフェニル基)からなり、分子鎖末端
が水酸基で封鎖された平均重合度が6,500である生ゴム
状のメチル・フェニル・ビニルポリシロキサン170部と
(CH33SiO1/2単位0.75モル,SiO2単位1.0モルおよびCH
2=CHSiO3/2単位0.1モルからなるMTQレジン230部とをト
ルエン172部に溶解し、これに27%アンモニア水を4.0部
添加し、50℃で6時間撹拌したのち、温度を118℃まで
上げ、2時間にわたり系内のアンモニア水を窒素ガスで
追い出し、トルエンを加えて不揮発分の調整を行なった
ところ、不揮発分60.2%,粘度1.350Pの淡黄色透明で粘
稠な液体が得られた。
ついで、このもの100部にメチルハイドロジエンポリシ
ロキサン(100g中に2モルの水素を含有)を7部加え、
白金触媒を白金の量として40ppm加え混合した。これを
厚さ30μmのポリエステルテープに塗布して40μmの塗
膜厚さとし、100℃で3分間加硫させたテープの物性を
調べたところ、このものはボールタック32以上,粘着力
690g/19mm,凝集力0.02mmの性能を示し、ここに得られた
液体はすぐれた感圧接着剤であることが確認された。
実施例5 実施例4で用いたメチル・フェニル・ビニルポリシロキ
サン170部と(CH33SiO1/2単位0.75モル,SiO2単位1.0
モル,CH2=CHSiO3/2単位0.05モルおよびCH3・CH2=CHSi
O単位0.05モルからなるMTDQレジン230部とをトルエン17
2部に溶解し、これに27%アンモニア水を4.0部添加し、
50℃で6時間撹拌したのち、温度を118℃まで上げ、2
時間にわたり系内のアンモニア水を窒素ガスで追い出
し、トルエンを加えて不揮発分の調整を行なったとこ
ろ、不揮発分が59.7%,粘度が1,420Pの淡黄色透明で粘
稠な液体が得られた。
ついで、このものを実施例4と同じように処理して感圧
接着テープを作り、その物性を調べたところ、このもの
はボールタック32以上,粘着力690g/19mm,凝集力0.03mm
のすぐれた性能を示した。
実施例6 実施例4で用いたメチル・フェニル・ビニルポリシロキ
サン170部と(CH33SiO1/2単位0.75モル,SiO2単位1.0
モルおよびCH3・CH2=CHSiO単位0.1モルからなるMDQレ
ジン230部とをトルエン172部に溶解し、これに27%アン
モニア水を4.0部添加し、50℃で6時間撹拌したのち、
温度を118℃まで上げ、2時間にわたり系内のアンモニ
ア水を窒素ガスで追い出し、トルエンを加えて不揮発分
の調整を行なったところ、不揮発分61.0%,粘度1,280P
の淡黄色透明で粘稠な液体を得た。
ついで、このものを実施例4と同じように処理して感圧
接着テープを作り、その物性を調べたところ、このもの
はボールタック32以上,粘着力680g/19mm,凝集力0.02mm
の性能を示した。
実施例7 (CH33SiO1/2単位0.7モル,SiO2単位1.0モルおよびCH2
=CHSiO3/2単位0.17モルからなるMTQレジン130部とR2Si
O単位(Rの99.5モル%はメチル基で0.3モル%はイソブ
チル基,0.2モル%はビニル基)からなり、分子鎖末端が
水酸基で封鎖された平均重合度が2,000のメチル・イソ
ブチル・ビニルポリシロキサン80部とをトルエン90部に
溶解し、27%のアンモニア水を3.0部添加して40℃で8
時間撹拌したのち、113℃に温度を上げ、窒素ガスでア
ンモニア水を系内から2時間にわたり追い出し、トルエ
ンを加えて不揮発分の調整を行なったところ、不揮発分
61.5%,粘度120Pの無色透明な液体が得られた。
ついで、このもの100部にメチルハイドロジエンポリシ
ロキサン(100g中に2.5モルの水素を含有)を10部加
え、白金触媒を白金の量で50ppm加え混合し、これを厚
さ30μmのポリエステルテープに塗布して40μmの塗膜
厚さとし、85℃で6分間加硫させたテープの物性を調べ
たところ、このものはボールタック32以上,粘着力720g
/19mm,凝集力0.01mmのすぐれた性能を示した。
実施例8 R2SiO単位(Rの99.7モル%はメチル基で0.3モル%はビ
ニル基)からなり、分子鎖末端がビニル基で封鎖された
平均重合度が7,000である生ゴム状のメチルビニルポリ
シロキサン180部と(CH33SiO1/2単位0.8モル,SiO2
位1.0モルおよびCH2=CHSiO3/2単位0.05モルからなるMT
Qレジン200部とをトルエン163部に溶解し、これに27%
アンモニア水を3.0部添加し、50℃で4時間撹拌したの
ち、温度を116℃まで上げ、2時間にわたって系内のア
ンモニア水を窒素ガスで追い出し、トルエンを加えて不
揮発分の調整を行なったところ、不揮発分59.8%,粘度
1,220Pの無色透明で粘稠な液体を得た。
ついで、このものを実施例1と全く同じように処理して
感圧テープを作り、その物性を調べたところ、このもの
はボールタック32以上,粘着力720g/19mm,凝集力0.04mm
のすぐれた性能を示した。
実施例9 実施例8で用いたメチルビニルポリシロキサン180部と
実施例3で用いたMTDQレジン200部とをトルエン163部に
溶解し、実施例3と同様に処理して感圧接着剤を作っ
た。このものの性状は、不揮発分60.5%,粘度1,150Pの
無色透明の粘稠な液体であったが、これを実施例1と全
く同じように処理して感圧接着テープを作り、その特性
を調べたところ、このものはボールタック32以上,粘着
力730g/19mm,凝集力0.05mmのすぐれた性能を示した。
実施例10 R2SiO単位(Rの96.6モル%はメチル基,0.4モル%はビ
ニル基,そして3.0モル%はフェニル基)からなり、分
子鎖末端がトリビニルシリル基で封鎖された平均重合度
が6,500である生ゴム状のメチル・フェニル・ビニルポ
リシロキサン170部と実施例4で用いたMTQレジン230部
とをトルエン172部に溶解し、実施例4と同様に処理し
てシリコーン感圧接着剤を作ったところ、不揮発分60.3
%,粘度1,320Pの淡黄色透明で粘稠な液体が得られた。
ついで、このものを実施例4と全く同じように処理して
感圧接着テープを作り、その物性を調べたところ、この
ものはボールタック32以上,粘着力690g/19mm,凝集力0.
03mmのすぐれた性能を示した。
実施例11 実施例10で用いたメチル・フェニル・ビニルポリシロキ
サン170部と実施例6で用いたMDQレジンとを混合し、こ
のものを実施例6と同様に処理してシリコーン感圧接着
剤を作ったところ、不揮発分59.8%,粘度1,330Pの淡黄
色透明で粘稠な液体が得られたので、このものを実施例
4と全く同じに処理して得られた感圧接着テープの物性
を調べたところ、このものはボールタック32以上,粘着
力680g/19mm,凝集力0.04mmのすぐれた性能を示した。
参考例1 平均重合度が7,000で、分子鎖末端が水酸基で封鎖され
たジメチルポリシロキサン180部と(CH33SiO1/2単位
0.8モル,SiO2単位1.0モルからなるMQレジン200部とをト
ルエン163部に溶解し、これに27%アンモニア水を3.0部
添加し、50℃の温度で4時間撹拌したのち、温度を116
℃まで上げて、アンモニア水を系内から2時間にわたり
窒素ガスで追い出し、トルエンを加えて不揮発分の調整
を行なったところ、不揮発分60.8%,粘度1,150Pの無色
透明で粘稠な液体が得られた。
ついで、このもの100部に過酸化ベンゾイルを1.2部混合
し、これを厚さ30μmのポリエステルテープに塗布して
40μmの塗膜厚さとし、100℃の温度で5分間加硫した
テープの物性を調べたところ、このものはボールタック
26,粘着力580g/19mm,凝集力は、試験片がずれ落ちてし
まい測定不可能な程弱い値を示した。また、ポリエステ
ルテープの代わりにポリイミドの30μm厚さのテープを
用いて塗布厚さを40μmとし、200℃の温度で2分間加
硫させたテープの物性を調べたところ、このものはボー
ルタック32以上,粘着力700g/19mm,凝集力0.04mmの性能
を示した。
参考例2 R2SiO単位(Rの99.6モル%はメチル基で0.4モル%はビ
ニル基)からなり、分子鎖末端がビニル基で封鎖された
平均重合度が6,500である生ゴム状のメチルビニルポリ
シロキサン170部と、(CH33SiO1/2単位0.75モル,SiO2
単位1.0モルからなるMQレジン230部とをトルエン172部
に溶解し、これに27%アンモニア水を4.0部添加し、50
℃で6時間撹拌したのち、温度を118℃まで上げ、2時
間にわたり系内のアンモニア水を窒素ガスで追い出し、
トルエンを加えて不揮発分の調整を行なったところ、不
揮発分61.3%,粘度1,130Pの無色透明で粘稠な液体が得
られた。
ついで、このもの100部にメチルハイドロジエンポリシ
ロキサン(100g中に2モルの水素を含有)を7部加え、
白金触媒を白金の量として40ppm加え混合し、これを厚
さ30μmのポリエステルテープに塗布して40μmの塗膜
厚さとし、100℃で5分間加硫させたテープの物性を調
べたところ、このものはボールタンク26,粘着力560g/19
mm,凝集力0.12mmの性能を示した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1)下記 a)一般式 (ここにR1は非置換または置換の同一または異種の1価
    炭化水素基または水酸基、R2は非置換または置換の同一
    または異種の1価炭化水素基、mは正の整数)で示さ
    れ、R2のうち少なくとも2個はアルケニル基であるジオ
    ルガノポリシロキサン、 b)式R2 3SiO1/2で示されるシロキサン単位[M単位]
    (R2は前記に同じ)、式SiO2で示されるシロキサン単位
    [Q単位]と式R3SiO3/2で示されるシロキサン単位[T
    単位](R3はアルケニル基)および/または式R2R3SiO
    で示されるシロキサン単位[D単位](R2、R3は前記に
    同じ)とからなる共重合体で、前記T単位および/また
    はD単位を1〜15モル%含有するオルガノポリシロキサ
    ンとの配合物またはその部分縮合物、 2)平均組成式 HaR2bSiO(4−a−b)/2 (ここにR2は前記に同じ、0<a≦1、0.5≦b≦2)
    で示され、前記第1成分中のアルケニル基1個当り0.7
    個以上のけい素結合水素原子を与えるに必要な量の、1
    分子中に少なくとも2個のけい素原子結合水素原子を含
    有するオルガノハイドロジエンポリシロキサン、 3)白金系触媒 とからなることを特徴とするシリコーン系感圧接着剤組
    成物。
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