JPH0726075A - オレフィンポリマーを含む組成物及びこの組成物から製造される物品 - Google Patents
オレフィンポリマーを含む組成物及びこの組成物から製造される物品Info
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- JPH0726075A JPH0726075A JP6141521A JP14152194A JPH0726075A JP H0726075 A JPH0726075 A JP H0726075A JP 6141521 A JP6141521 A JP 6141521A JP 14152194 A JP14152194 A JP 14152194A JP H0726075 A JPH0726075 A JP H0726075A
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L23/00—Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L23/02—Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
- C08L23/04—Homopolymers or copolymers of ethene
- C08L23/08—Copolymers of ethene
- C08L23/0807—Copolymers of ethene with unsaturated hydrocarbons only containing more than three carbon atoms
- C08L23/0815—Copolymers of ethene with aliphatic 1-olefins
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L23/00—Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L23/02—Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
- C08L23/04—Homopolymers or copolymers of ethene
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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- C08L83/04—Polysiloxanes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 良好な加工特性を表し、かつ光沢のある物品
を製造することを可能にする新規な組成物を提供し、食
品パッケージの製造のために使用され得る組成物を提供
する。 【構成】 少なくとも１種のオレフィンポリマー及び少
なくとも１種のシリコーンを含み、該オレフィン組成物
が12を越えないＭw/Ｍn 比で定義された分子量分布を表
すことを特徴とする組成物並びに該組成物から製造され
る物品。
を製造することを可能にする新規な組成物を提供し、食
品パッケージの製造のために使用され得る組成物を提供
する。 【構成】 少なくとも１種のオレフィンポリマー及び少
なくとも１種のシリコーンを含み、該オレフィン組成物
が12を越えないＭw/Ｍn 比で定義された分子量分布を表
すことを特徴とする組成物並びに該組成物から製造され
る物品。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はオレフィンポリマーを含
む組成物、とくに、さらにシリコーンを含む組成物に関
する。また、本発明は、この組成物から製造される物品
に関する。
む組成物、とくに、さらにシリコーンを含む組成物に関
する。また、本発明は、この組成物から製造される物品
に関する。
【０００２】
【従来技術】ポリプロピレンまたはポリエチレンなどの
オレフィンポリマーの加工を容易にするため、それらの
中に、１種またはそれ以上の、フリオロポリマー（例え
ばポリフッ化ビニリデン）のような添加材、またはシリ
コーンを混和することが、一般に知られている。このた
め、欧州特許 EP-0,158,140 では、シリコーンが加えら
れたオレフィンポリマーから押出によりフィルムを製造
することが、すでに提案されており、このようにして得
られたフィルムは、改善された機械的及び光学的特性を
表す。
オレフィンポリマーの加工を容易にするため、それらの
中に、１種またはそれ以上の、フリオロポリマー（例え
ばポリフッ化ビニリデン）のような添加材、またはシリ
コーンを混和することが、一般に知られている。このた
め、欧州特許 EP-0,158,140 では、シリコーンが加えら
れたオレフィンポリマーから押出によりフィルムを製造
することが、すでに提案されており、このようにして得
られたフィルムは、改善された機械的及び光学的特性を
表す。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】これらの公知の組成物
のいくつかでは、光沢面を有する物品を製造することが
不可能であることがわかってきている。本発明は、この
不利な点を、良好な加工特性を表し、かつ光沢のある物
品を製造することを可能にする新規な組成物を提供する
ことにより克服する。本発明の別の目的は、食品パッケ
ージの製造のために使用され得る組成物を提供すること
である。
のいくつかでは、光沢面を有する物品を製造することが
不可能であることがわかってきている。本発明は、この
不利な点を、良好な加工特性を表し、かつ光沢のある物
品を製造することを可能にする新規な組成物を提供する
ことにより克服する。本発明の別の目的は、食品パッケ
ージの製造のために使用され得る組成物を提供すること
である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、少な
くとも１種のオレフィンポリマー及び少なくとも１種の
シリコーンを含み、該オレフィンポリマーが12を越えな
いＭw/Ｍn 比で定義された分子量分布を表す組成物に関
する。Ｍw/Ｍn 比は、オレフィンポリマーの数平均分子
量（Ｍn ）に対するオレフィンポリマーの重量平均分子
量（Ｍw ）の比を表す。Ｍw/Ｍn 比は、Waters社150C型
クロマトグラフで、1,2,4,- トリクロロベンゼン中、13
5 ℃で実施する立体排除クロマトグラフィー（steric e
xclusion chromatography ）により測定される。
くとも１種のオレフィンポリマー及び少なくとも１種の
シリコーンを含み、該オレフィンポリマーが12を越えな
いＭw/Ｍn 比で定義された分子量分布を表す組成物に関
する。Ｍw/Ｍn 比は、オレフィンポリマーの数平均分子
量（Ｍn ）に対するオレフィンポリマーの重量平均分子
量（Ｍw ）の比を表す。Ｍw/Ｍn 比は、Waters社150C型
クロマトグラフで、1,2,4,- トリクロロベンゼン中、13
5 ℃で実施する立体排除クロマトグラフィー（steric e
xclusion chromatography ）により測定される。
【０００５】本発明の組成物は、少なくとも１種のオレ
フィンポリマーを含む。該オレフィンポリマーは、あら
ゆる適切な公知の手段により得られる、１種のオレフィ
ンから誘導されるホモポリマーから選択されてもよい。
２種以上のオレフィンから誘導されるポリマーが好まし
くは使用される。本発明で使用され得るオレフィンの例
として、分子中に20個までの炭素原子、有利には２〜12
個の炭素原子を含むものが挙げられ、例えば、エチレ
ン、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、3-メチル-1-
ブテン、1-ヘキセン、3-及び4-メチル-1- ペンテン、1-
オクテン、3-エチル-1- ブテン、1-ヘプテン、3,4-ジメ
チル-1- ヘキセン、4-ブチル-1- オクテン、5-エチル-1
- デセン及び3,3-ジメチル-1- ブテンである。好ましい
オレフィンポリマー類は、ポリエチレン及びポリプロピ
レンである。本発明の組成物が、同時に多くのホモポリ
マーを含み得ることは明らかである。
フィンポリマーを含む。該オレフィンポリマーは、あら
ゆる適切な公知の手段により得られる、１種のオレフィ
ンから誘導されるホモポリマーから選択されてもよい。
２種以上のオレフィンから誘導されるポリマーが好まし
くは使用される。本発明で使用され得るオレフィンの例
として、分子中に20個までの炭素原子、有利には２〜12
個の炭素原子を含むものが挙げられ、例えば、エチレ
ン、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、3-メチル-1-
ブテン、1-ヘキセン、3-及び4-メチル-1- ペンテン、1-
オクテン、3-エチル-1- ブテン、1-ヘプテン、3,4-ジメ
チル-1- ヘキセン、4-ブチル-1- オクテン、5-エチル-1
- デセン及び3,3-ジメチル-1- ブテンである。好ましい
オレフィンポリマー類は、ポリエチレン及びポリプロピ
レンである。本発明の組成物が、同時に多くのホモポリ
マーを含み得ることは明らかである。
【０００６】本発明の組成物のオレフィンポリマーはま
た、上記で定義したようなオレフィンと少なくとも１種
のオレフィン性不飽和コモノマーとのコポリマーであり
得る。本発明で使用され得るオレフィン性不飽和コモノ
マーの例として、1-ブテン、1-ペンテン、3-メチル-1-
ブテン、1-ヘキセン、3-及び4-メチル-1- ペンテン及び
1-オクテンのような８個までの炭素原子を含む飽和また
は不飽和オレフィン及び４〜18個の炭素原子を含むジオ
レフィン類が挙げられる。とくに好ましいコポリマー
は、エチレン及び／またはプロピレンのコポリマーであ
る。エチレンのコモノマーは、多くの場合、プロピレ
ン、1-ブテン、1-ヘキセン及び1-オクテンから選択され
る。プロピレンの好ましいコモノマーは、エチレン、1-
ブテン、1-ヘキセン及び1-オクテンである。本発明の組
成物は、もちろん、同時に、上記で定義したようなコポ
リマーを多数含み得る。とくに好ましいオレフィンポリ
マーは、エチレンホモポリマー及びコポリマーである。
本発明の組成物は、また、同時に、上記に記載したよう
なホモポリマーの１種またはそれ以上とコポリマーの１
種またはそれ以上を含み得る。
た、上記で定義したようなオレフィンと少なくとも１種
のオレフィン性不飽和コモノマーとのコポリマーであり
得る。本発明で使用され得るオレフィン性不飽和コモノ
マーの例として、1-ブテン、1-ペンテン、3-メチル-1-
ブテン、1-ヘキセン、3-及び4-メチル-1- ペンテン及び
1-オクテンのような８個までの炭素原子を含む飽和また
は不飽和オレフィン及び４〜18個の炭素原子を含むジオ
レフィン類が挙げられる。とくに好ましいコポリマー
は、エチレン及び／またはプロピレンのコポリマーであ
る。エチレンのコモノマーは、多くの場合、プロピレ
ン、1-ブテン、1-ヘキセン及び1-オクテンから選択され
る。プロピレンの好ましいコモノマーは、エチレン、1-
ブテン、1-ヘキセン及び1-オクテンである。本発明の組
成物は、もちろん、同時に、上記で定義したようなコポ
リマーを多数含み得る。とくに好ましいオレフィンポリ
マーは、エチレンホモポリマー及びコポリマーである。
本発明の組成物は、また、同時に、上記に記載したよう
なホモポリマーの１種またはそれ以上とコポリマーの１
種またはそれ以上を含み得る。
【０００７】満足のいく成果をもたらすオレフィンポリ
マーは、少なくとも0.920g/cm3、好ましくは少なくとも
0.930g/cm3の標準密度を表し、0.970g/cm3以下の値、例
えば0.965g/cm3以下の値が最も一般的な値である。0.92
0 〜0.970g/cm3の値がとくに好ましい。好ましい標準密
度は0.935 〜0.955g/cm3である。該オレフィンポリマー
は、190 ℃で、2.16Kgの力で、ASTM standard D 1238(1
986)に従った測定で、少なくとも0.05g/10min 、とく
に、少なくとも0.1g/10minのメルトインデックスを一般
的に有し、少なくとも0.2g/10minの値が最も有利な値で
ある。該メルトインデックスは、一般に、10g/10min を
越えず、とくに5g/10min以下であり、1g/10min以下の値
（例えば約0.5g/10min）が好ましい。本発明の本質的な
特徴の１つは、12以下の、好ましくは10以下のＭw/Ｍn
比で定義された、オレフィンポリマーの分子量分布の狭
さであり、Ｍw/Ｍn 比は一般に３以上、少なくとも５の
値が最も一般的な値である。約８のＭw/Ｍn 比が適切で
ある。本発明の組成物は、さらに、シリコーンを含む。
使用され得るシリコーンは、例えば、次の一般式のユニ
ットからなる高分子から選択され得る：
マーは、少なくとも0.920g/cm3、好ましくは少なくとも
0.930g/cm3の標準密度を表し、0.970g/cm3以下の値、例
えば0.965g/cm3以下の値が最も一般的な値である。0.92
0 〜0.970g/cm3の値がとくに好ましい。好ましい標準密
度は0.935 〜0.955g/cm3である。該オレフィンポリマー
は、190 ℃で、2.16Kgの力で、ASTM standard D 1238(1
986)に従った測定で、少なくとも0.05g/10min 、とく
に、少なくとも0.1g/10minのメルトインデックスを一般
的に有し、少なくとも0.2g/10minの値が最も有利な値で
ある。該メルトインデックスは、一般に、10g/10min を
越えず、とくに5g/10min以下であり、1g/10min以下の値
（例えば約0.5g/10min）が好ましい。本発明の本質的な
特徴の１つは、12以下の、好ましくは10以下のＭw/Ｍn
比で定義された、オレフィンポリマーの分子量分布の狭
さであり、Ｍw/Ｍn 比は一般に３以上、少なくとも５の
値が最も一般的な値である。約８のＭw/Ｍn 比が適切で
ある。本発明の組成物は、さらに、シリコーンを含む。
使用され得るシリコーンは、例えば、次の一般式のユニ
ットからなる高分子から選択され得る：
【０００８】
【化２】
【０００９】式中、R'及びR'' のそれぞれは、線状また
は環状、飽和または不飽和、芳香族または脂肪族、非置
換または部分もしくは完全置換の、任意に酸素または窒
素のような別の元素を含む炭化水素基を表す。とくに好
ましい炭化水素基は、飽和線状脂肪族アルキルである。
例として、メチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチ
ル、t-ブチル、ペンチル及びヘキシルを挙げることがで
きる。該高分子は、もちろん、多くの異なるユニットか
らなってもよい。満足のいく成果をもたらすシリコーン
の典型的な例として、ポリジメチルシロキサン及び次式
に相当するシリコーンがある：
は環状、飽和または不飽和、芳香族または脂肪族、非置
換または部分もしくは完全置換の、任意に酸素または窒
素のような別の元素を含む炭化水素基を表す。とくに好
ましい炭化水素基は、飽和線状脂肪族アルキルである。
例として、メチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチ
ル、t-ブチル、ペンチル及びヘキシルを挙げることがで
きる。該高分子は、もちろん、多くの異なるユニットか
らなってもよい。満足のいく成果をもたらすシリコーン
の典型的な例として、ポリジメチルシロキサン及び次式
に相当するシリコーンがある：
【００１０】
【化３】
【００１１】ｎは少なくとも５で、200 を越えない整数
であり、例えば、40である。とくに好ましいシリコーン
は、次の一般式で表されるものである：
であり、例えば、40である。とくに好ましいシリコーン
は、次の一般式で表されるものである：
【００１２】
【化４】
【００１３】式中：R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及
びR9のそれぞれは、アルキル基を表し、R は、少なくと
も１つのエポキシ基または第３級アミノ基を含む炭化水
素基を表し、ｘ≧１であり、かつｙ≧１である。ｘ及び
ｙの値は、シリコーンの粘度の関数である。一般にｘ及
びｙは、200 を越えない。
びR9のそれぞれは、アルキル基を表し、R は、少なくと
も１つのエポキシ基または第３級アミノ基を含む炭化水
素基を表し、ｘ≧１であり、かつｙ≧１である。ｘ及び
ｙの値は、シリコーンの粘度の関数である。一般にｘ及
びｙは、200 を越えない。
【００１４】好んで使用されるシリコーンは、上記で定
義したようなものであり、式中、R1、R2、R3、R4、R5、
R6、R7、R8及びR9の基は、６個までの炭素原子を含むア
ルキル基である。とくに有利なものは、R1、R2、R3、
R4、R5、R6、R7、R8及びR9の基がメチル基であるポリジ
メチルシロキサン誘導体である。本発明の組成物中に存
在するシリコーンは、例えば、欧州特許EP-0,158,140で
開示されている方法により製造され得る。好ましいシリ
コーンは、少なくとも500 センチストークス、とくに少
なくとも1000センチストークスの粘度を示すものであ
り、少なくとも30,000センチストークスの値が最も有利
な値であり、しかしながら、300,000,000 センチストー
クス以下の粘度、好ましくは100,000,000 センチストー
クス以下の粘度が、好ましい。500 〜10,000,000センチ
ストークスの値がとくに好ましい。とくに満足のいく成
果は、1000〜2,000,000 センチストークスの粘度を有す
るシリコーンより得られる。粘度は、25℃で測定した動
粘度を表す。
義したようなものであり、式中、R1、R2、R3、R4、R5、
R6、R7、R8及びR9の基は、６個までの炭素原子を含むア
ルキル基である。とくに有利なものは、R1、R2、R3、
R4、R5、R6、R7、R8及びR9の基がメチル基であるポリジ
メチルシロキサン誘導体である。本発明の組成物中に存
在するシリコーンは、例えば、欧州特許EP-0,158,140で
開示されている方法により製造され得る。好ましいシリ
コーンは、少なくとも500 センチストークス、とくに少
なくとも1000センチストークスの粘度を示すものであ
り、少なくとも30,000センチストークスの値が最も有利
な値であり、しかしながら、300,000,000 センチストー
クス以下の粘度、好ましくは100,000,000 センチストー
クス以下の粘度が、好ましい。500 〜10,000,000センチ
ストークスの値がとくに好ましい。とくに満足のいく成
果は、1000〜2,000,000 センチストークスの粘度を有す
るシリコーンより得られる。粘度は、25℃で測定した動
粘度を表す。
【００１５】本発明の組成物中においてオレフィンポリ
マーと混合されるシリコーンの最適量は、シリコーンの
粘度及び目的とする光沢度に依存する。実際、良好な加
工特性を保持しながら光沢面を得るために必要とされ
る、低粘度シリコーンの最小量は、非常に粘稠なシリコ
ーンの場合において必要とされる量よりも多い。使用さ
れるシリコーンの重量は、一般に、オレフィンポリマー
の0.08重量％以上であって、とくに、オレフィンポリマ
ーの少なくとも0.2 重量％に等しく、通常、20重量％以
下であって、好ましくは10重量％以下である。0.08〜10
重量％の値がとくに好ましい。オレフィンポリマーの２
重量％を越えない値、例えば１重量％が、最も有利な値
である。本発明の組成物が、単独のシリコーンまたはシ
リコーンの混合物を含み得ることは明らかである。
マーと混合されるシリコーンの最適量は、シリコーンの
粘度及び目的とする光沢度に依存する。実際、良好な加
工特性を保持しながら光沢面を得るために必要とされ
る、低粘度シリコーンの最小量は、非常に粘稠なシリコ
ーンの場合において必要とされる量よりも多い。使用さ
れるシリコーンの重量は、一般に、オレフィンポリマー
の0.08重量％以上であって、とくに、オレフィンポリマ
ーの少なくとも0.2 重量％に等しく、通常、20重量％以
下であって、好ましくは10重量％以下である。0.08〜10
重量％の値がとくに好ましい。オレフィンポリマーの２
重量％を越えない値、例えば１重量％が、最も有利な値
である。本発明の組成物が、単独のシリコーンまたはシ
リコーンの混合物を含み得ることは明らかである。
【００１６】オレフィンポリマー及びシリコーンのほか
に、本発明の組成物はまた、安定剤（例えば制酸剤（an
tiacids ）、酸化防止剤及び／または紫外線安定剤) 、
有機または無機着色剤（例えばチタンまたは酸化鉄）ま
たは帯電防止剤などの通常の添加剤を含み得る。これら
の種々の添加剤の含有量は一般に、オレフィンポリマー
の100 重量部中の10重量部より少ない。
に、本発明の組成物はまた、安定剤（例えば制酸剤（an
tiacids ）、酸化防止剤及び／または紫外線安定剤) 、
有機または無機着色剤（例えばチタンまたは酸化鉄）ま
たは帯電防止剤などの通常の添加剤を含み得る。これら
の種々の添加剤の含有量は一般に、オレフィンポリマー
の100 重量部中の10重量部より少ない。
【００１７】本発明の組成物の製造を、当技術分野で公
知のあらゆる方法により、行うことができる。とくに単
純な作業法として、例えばメカニカルミキサー中におけ
る所望の割合での種々の成分のドライミキシングがあげ
られる。最初の工程で、オレフィンポリマーの一部、シ
リコーン及び、任意に上記で定義したような添加剤を含
む、マスターバッチと呼ばれる初期混合物を製造するこ
とができ、このマスターバッチはシリコーンに富む。こ
のマスターバッチ中のシリコーン含有量は、一般に、混
合物の0.05〜50重量％、好ましくは0.5 〜40重量％、よ
り好ましくは１〜30重量％である。２〜25重量％のシリ
コーンを含む混合物がとくに好ましい。このマスターバ
ッチは、本発明の組成物を得るため、その後、製品を製
造する間に、オレフィンポリマーの残りの部分と混合さ
れる。前述の工程において、シリコーンは、任意に加熱
されて、液体の形状で、一般には粉末状であるオレフィ
ンポリマーと混合され得る。本発明の組成物の種々の成
分の割合は、工程中、任意に変えることができる。
知のあらゆる方法により、行うことができる。とくに単
純な作業法として、例えばメカニカルミキサー中におけ
る所望の割合での種々の成分のドライミキシングがあげ
られる。最初の工程で、オレフィンポリマーの一部、シ
リコーン及び、任意に上記で定義したような添加剤を含
む、マスターバッチと呼ばれる初期混合物を製造するこ
とができ、このマスターバッチはシリコーンに富む。こ
のマスターバッチ中のシリコーン含有量は、一般に、混
合物の0.05〜50重量％、好ましくは0.5 〜40重量％、よ
り好ましくは１〜30重量％である。２〜25重量％のシリ
コーンを含む混合物がとくに好ましい。このマスターバ
ッチは、本発明の組成物を得るため、その後、製品を製
造する間に、オレフィンポリマーの残りの部分と混合さ
れる。前述の工程において、シリコーンは、任意に加熱
されて、液体の形状で、一般には粉末状であるオレフィ
ンポリマーと混合され得る。本発明の組成物の種々の成
分の割合は、工程中、任意に変えることができる。
【００１８】本発明の組成物は、プラスチック製品を製
造するためのあらゆる慣用の方法での加工、とくに押
出、インフレート法、押出熱成形及び射出成形方法での
加工に適している。それは、フィルム、長尺シート（sh
eeting）、シート、容器、バッグ、パウチまたはパイプ
などの、表面が改良された光沢を表す製品の製造に適し
ている。その無毒性により、本発明の組成物は、とく
に、容器、フィルム及びシートなどの、飲料及び食糧の
包装のための製品の製造に適している。従って、本発明
はまた、本発明の組成物から製造された物品、とくに押
出、インフレート法、押出熱成形または射出成形より得
られた物品、例えば、食品パッケージとして使用される
物品に関する。本発明の製品の予期しない利点は、それ
らの光沢面である。その上、本発明の製品は、光学的欠
点のない平滑面を有し、かつ、高い白色度の値を有す
る。
造するためのあらゆる慣用の方法での加工、とくに押
出、インフレート法、押出熱成形及び射出成形方法での
加工に適している。それは、フィルム、長尺シート（sh
eeting）、シート、容器、バッグ、パウチまたはパイプ
などの、表面が改良された光沢を表す製品の製造に適し
ている。その無毒性により、本発明の組成物は、とく
に、容器、フィルム及びシートなどの、飲料及び食糧の
包装のための製品の製造に適している。従って、本発明
はまた、本発明の組成物から製造された物品、とくに押
出、インフレート法、押出熱成形または射出成形より得
られた物品、例えば、食品パッケージとして使用される
物品に関する。本発明の製品の予期しない利点は、それ
らの光沢面である。その上、本発明の製品は、光学的欠
点のない平滑面を有し、かつ、高い白色度の値を有す
る。
【００１９】下記に記載する実施例で、本発明を説明す
る。これらの実施例において、本発明のポリエチレンを
含む組成物を製造し、その後、フラスコをそれから製造
した。これらの実施例において使用した記号、言及した
量を表す単位の意味及びこれらの量を測定するための方
法を下記に詳細に説明する。 Ｍw/Ｍn=1,2,4,- トリクロロベンゼン中で、135 ℃で、
Waters社150C型クロマトグラフで実施した立体排除クロ
マトグラフィー（steric exclusion chromatography ）
により測定された、ポリエチレンの数平均分子量（Ｍn
）に対するポリエチレンの重量平均分子量（Ｍw ）の
比。 SD=ISO standard 1183（1987）に従って測定され、g/cm
3 で表されたポリエチレンの標準密度。 MI=190℃で、2.16kgの力で、ASTM standard D 1238（19
86）に従って測定され、g/10min で表されたポリエチレ
ンのメルトインデックス。
る。これらの実施例において、本発明のポリエチレンを
含む組成物を製造し、その後、フラスコをそれから製造
した。これらの実施例において使用した記号、言及した
量を表す単位の意味及びこれらの量を測定するための方
法を下記に詳細に説明する。 Ｍw/Ｍn=1,2,4,- トリクロロベンゼン中で、135 ℃で、
Waters社150C型クロマトグラフで実施した立体排除クロ
マトグラフィー（steric exclusion chromatography ）
により測定された、ポリエチレンの数平均分子量（Ｍn
）に対するポリエチレンの重量平均分子量（Ｍw ）の
比。 SD=ISO standard 1183（1987）に従って測定され、g/cm
3 で表されたポリエチレンの標準密度。 MI=190℃で、2.16kgの力で、ASTM standard D 1238（19
86）に従って測定され、g/10min で表されたポリエチレ
ンのメルトインデックス。
【００２０】
【実施例】実施例１（本発明による） マスターバッチを、回転ミキサー中において（約７分
間、回転速度720rev/minで）、周囲温度で製造し、該マ
スターバッチは、10.4のＭw/Ｍn 、0.952g/cm3のSD及び
0.6g/10minのMIを示すポリエチレン94.87 重量％（ブテ
ン0.6 重量％を含む）、Baysilon（登録商標）シリコー
ン５重量％、安定剤〔ステアリルベータ-(3,5-ジ-t- ブ
チル-4- ヒドロキシフェニル) プロピオネート〕0.04重
量％、安定剤〔ビス（2.4-ジ-t- ブチル）ペンタエリト
リトールジホスフィット〕0.04重量％ 安定剤（ハイドロタルク石）0.05重量％を含む。マスタ
ーバッチを、その後、押出機において190 ℃で粗砕し
た。このようにして得られたグラニュールを、回転ミキ
サー中において（約７分間、回転速度420rev/minで）、
周囲温度で、シリコーン0.1 重量％を含む組成物を得る
ために、上記で規定したポリエチレンと混合し、及び上
述の安定剤と、それらの濃度をそれぞれ0.04重量％、0.
04重量％及び0.05重量％に保持するように混合した。１
リットルのフラスコを、その後、インフレート法により
製造した。これらのフラスコは光沢面を有することが見
出された。
間、回転速度720rev/minで）、周囲温度で製造し、該マ
スターバッチは、10.4のＭw/Ｍn 、0.952g/cm3のSD及び
0.6g/10minのMIを示すポリエチレン94.87 重量％（ブテ
ン0.6 重量％を含む）、Baysilon（登録商標）シリコー
ン５重量％、安定剤〔ステアリルベータ-(3,5-ジ-t- ブ
チル-4- ヒドロキシフェニル) プロピオネート〕0.04重
量％、安定剤〔ビス（2.4-ジ-t- ブチル）ペンタエリト
リトールジホスフィット〕0.04重量％ 安定剤（ハイドロタルク石）0.05重量％を含む。マスタ
ーバッチを、その後、押出機において190 ℃で粗砕し
た。このようにして得られたグラニュールを、回転ミキ
サー中において（約７分間、回転速度420rev/minで）、
周囲温度で、シリコーン0.1 重量％を含む組成物を得る
ために、上記で規定したポリエチレンと混合し、及び上
述の安定剤と、それらの濃度をそれぞれ0.04重量％、0.
04重量％及び0.05重量％に保持するように混合した。１
リットルのフラスコを、その後、インフレート法により
製造した。これらのフラスコは光沢面を有することが見
出された。
【００２１】実施例２（本発明による） 実施例１の操作を、6.8 のＭw/Ｍn 、0.936g/cm3のSD及
び0.6g/10minのMIを示すポリエチレン（ブテン0.6 重量
％を含む）を用いて、繰り返し行った。得られたフラス
コは光沢面を示した。
び0.6g/10minのMIを示すポリエチレン（ブテン0.6 重量
％を含む）を用いて、繰り返し行った。得られたフラス
コは光沢面を示した。
Claims (10)
- 【請求項１】 少なくとも１種のオレフィンポリマー及
び少なくとも１種のシリコーンを含み、該オレフィンポ
リマーが12を越えないＭw/Ｍn 比で定義された分子量分
布を表すことを特徴とする組成物。 - 【請求項２】 オレフィンポリマーがエチレンホモポリ
マーまたはコポリマーであることを特徴とする請求項１
に記載の組成物。 - 【請求項３】 オレフィンポリマーが標準密度0.920 〜
0.970g/cm3を表すことを特徴とする請求項１または２に
記載の組成物。 - 【請求項４】 0.08〜10重量％のシリコーン含有量を表
すことを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の組
成物。 - 【請求項５】 シリコーンが粘度500 〜300,000,000cSt
を表すことを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載
の組成物。 - 【請求項６】 シリコーンが下記の一般式に相当するこ
とを特徴とする請求項１〜５のいずれかに記載の組成
物。 【化１】 式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びR9のそれぞ
れは、アルキル基を表し、 R は、少なくとも１つのエポキシ基または第３級アミノ
基を含む炭化水素基を表し、 ｘ≧１であり、かつｙ≧１である。 - 【請求項７】 アルキル基R1、R2、R3、R4、R5、R6、
R7、R8及びR9がメチル基であることを特徴とする請求項
６に記載の組成物。 - 【請求項８】 請求項１〜７のいずれかの組成物から得
られた製品。 - 【請求項９】 押出、インフレート法、押出熱成形また
は射出成形により得られることを特徴とする請求項８に
記載の物品。 - 【請求項10】 食品パッケージとして使用されることを
特徴とする請求項８または９に記載の物品。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| BE9300654A BE1007187A3 (fr) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | Composition a base d'un polymere olefinique et objet faconne a partir de cette composition. |
| BE09300654 | 1993-06-24 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0726075A true JPH0726075A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=3887130
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6141521A Pending JPH0726075A (ja) | 1993-06-24 | 1994-06-23 | オレフィンポリマーを含む組成物及びこの組成物から製造される物品 |
Country Status (12)
| Country | Link |
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| US (1) | US5637634A (ja) |
| EP (1) | EP0635543B1 (ja) |
| JP (1) | JPH0726075A (ja) |
| KR (1) | KR950000781A (ja) |
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| AT (1) | ATE210701T1 (ja) |
| BE (1) | BE1007187A3 (ja) |
| BR (1) | BR9402506A (ja) |
| CA (1) | CA2126655A1 (ja) |
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| FI (1) | FI116063B (ja) |
| RU (1) | RU2136709C1 (ja) |
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| DE102004007456A1 (de) * | 2004-02-13 | 2005-09-01 | Degussa Ag | Hochgefüllte Polyolefin-Compounds |
| CN102276915B (zh) * | 2011-07-18 | 2013-03-20 | 余姚市中发工程塑料有限公司 | 一种光纤接线盒专用塑料及其制备方法 |
| WO2014172901A1 (en) * | 2013-04-26 | 2014-10-30 | The Procter & Gamble Company | A glossy container |
| KR102399144B1 (ko) * | 2014-03-04 | 2022-05-19 | 다우 실리콘즈 코포레이션 | 열가소성 중합체 마스터배치 |
| US11161966B2 (en) | 2016-01-18 | 2021-11-02 | The Procter And Gamble Company | Article with visual effects |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4302565A (en) * | 1978-03-31 | 1981-11-24 | Union Carbide Corporation | Impregnated polymerization catalyst, process for preparing, and use for ethylene copolymerization |
| US4535113A (en) * | 1984-03-13 | 1985-08-13 | Union Carbide Corporation | Olefin polymer compositions containing silicone additives and the use thereof in the production of film material |
| US5206075A (en) * | 1991-12-19 | 1993-04-27 | Exxon Chemical Patents Inc. | Sealable polyolefin films containing very low density ethylene copolymers |
-
1993
- 1993-06-24 BE BE9300654A patent/BE1007187A3/fr not_active IP Right Cessation
-
1994
- 1994-06-20 DE DE69429387T patent/DE69429387T2/de not_active Expired - Fee Related
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- 1994-06-22 KR KR1019940014271A patent/KR950000781A/ko not_active IP Right Cessation
- 1994-06-22 FI FI943013A patent/FI116063B/fi active IP Right Grant
- 1994-06-23 CA CA002126655A patent/CA2126655A1/fr not_active Abandoned
- 1994-06-23 JP JP6141521A patent/JPH0726075A/ja active Pending
- 1994-06-23 RU RU94022262/04A patent/RU2136709C1/ru not_active IP Right Cessation
- 1994-06-23 BR BR9402506A patent/BR9402506A/pt not_active IP Right Cessation
- 1994-06-24 CN CN94107758A patent/CN1098422A/zh active Pending
-
1995
- 1995-12-01 US US08/565,905 patent/US5637634A/en not_active Expired - Fee Related
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| RU2136709C1 (ru) | 1999-09-10 |
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| FI116063B (fi) | 2005-09-15 |
| BE1007187A3 (fr) | 1995-04-18 |
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| EP0635543B1 (fr) | 2001-12-12 |
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