JPH07260284A - 吸収式冷凍機 - Google Patents

吸収式冷凍機

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JPH07260284A
JPH07260284A JP6055334A JP5533494A JPH07260284A JP H07260284 A JPH07260284 A JP H07260284A JP 6055334 A JP6055334 A JP 6055334A JP 5533494 A JP5533494 A JP 5533494A JP H07260284 A JPH07260284 A JP H07260284A
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cooling water
temperature
regenerator
absorber
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Toru Fukuchi
徹 福知
Kaoru Kawamoto
薫 河本
Shigeru Yoshimura
茂 吉村
Hisahiro Satou
寿洋 佐藤
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Osaka Gas Co Ltd
Rinnai Corp
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Osaka Gas Co Ltd
Rinnai Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

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  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷媒の凍結を適確に回避した良好な冷却をお
こなえるようにする。また、冷却のためのイニシャルコ
ストの低下を図る。されに、熱交換器における吸収液の
晶析を回避する。 【構成】 再生器3を加熱する加熱手段1の加熱量を調
整する加熱量調整手段Lと、外気を冷却風として通風す
る冷却用電動ファン14bを備えた冷却水冷却器14
と、その冷却水冷却塔14と吸収器D及び凝縮器Fとに
わたって冷却水を循環通流させる通流手段18とが設け
られ、加熱量を大きくするほど冷却水による冷却能力を
大に調整する制御手段が、通流手段18による冷却水の
通流量を設定流量に維持した状態で、冷却水冷却器14
から吸収器D及び凝縮器Fに供給される冷却水の温度
を、加熱量Ipが大きくなるほど低く設定された目標温
度Mに維持するように、冷却水冷却器14から吸収器D
及び凝縮器Fに供給される冷却水の温度を検出する冷却
水温検出手段S2の検出情報に基づいて冷却水冷却器1
4の冷却能力を調整するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、再生器を加熱する加熱
手段の加熱量を調整する加熱量調整手段と、外気を冷却
風として通風する冷却用電動ファンを備えた冷却水冷却
塔と、その冷却水冷却器と吸収器及び凝縮器とにわたっ
て冷却水を循環通流させる通流手段とが設けられ、前記
加熱量を大きくするほど前記冷却水による冷却能力を大
に調整する制御手段が設けられた吸収式冷凍機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】かかる吸収式冷凍機は、負荷に応じて調
整される再生器の加熱量に合わせて、冷却水による冷却
能力を調整することにより、つまり、加熱量が大きくな
るほど冷却水による冷却能力を大に調整することによ
り、良好な運転を行えるようにしたものである。つま
り、加熱量に対して冷却能力が過少であると、吸収器の
吸収能力や凝縮器の凝縮能力が不足して、所望の冷凍能
力を発揮できないばかりでなく、凝縮器や再生器が異状
な高温高圧になって機器の損傷を招く虞があり、また、
加熱量に対して冷却能力が過大であると、吸収器の吸収
能力や凝縮器の凝縮能力が過大となって、蒸発器におい
て冷媒の凍結を発生し易い虞があるが、上述の冷却能力
の調整により、このようなトラブルを回避した良好な運
転を行えるようにしたものである。
【0003】加熱量に合わせて冷却能力を調整するに、
従来では、例えば特開昭61−19116号公報に開示
されているように、加熱量が大きいほど冷却水の通流量
を多くするように通流手段(一般には通流ポンプにて構
成される)を調整するのを基本構成とし、そして、冷却
水冷却器から吸収器及び凝縮器に供給される冷却水の温
度(以下の記載において入水温と略称する場合もある)
を検出する冷却水温検出手段の検出温度に基づいて、入
水温が定格値よりも低くなっているときには、冷却水の
通流量を減少側に調整し、かつ、入水温が定格値よりも
高くなっているときには、冷却水の通流量を増大側に調
整することによて、冷却能力を加熱量に合う能力に調整
することが行われていた。要するに、この従来例は、冷
却塔を一定の運転状態で作動させながら、冷却水の通流
量を調整することによって、冷却能力を加熱量に合わせ
るように調整することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来手段による
と、入水温は冷凍器の負荷条件や外気条件等の運転条件
にによって変動することになるため、運転条件によって
は適正な冷却を行えなくなる虞があった。説明を加える
と、例えば、加熱量が低いときに入水温が極端に低下す
ると、冷却水の通流量を零に近い値に調整する必要があ
る場合もある。しかしながら、入水温を検出して制御を
行う必要上、つまり、運転条件の変化に伴う入水温の変
化を正確に検出する必要上、冷却水の通流量は設定下限
水量以下には低下することができないものとなる。この
ため、冷却水の通流量が要求される冷却水の通流量より
も多くなることがあり、その結果、過剰の冷却により、
冷媒の凍結を生じる虞があった。
【0005】又、上記従来手段の場合において、通流手
段としての通流ポンプの通流量の調整は、一般に、その
通流ポンプを駆動する電動モータの回転数をインバータ
制御により調整することにより行われるが、冷却水の通
流には大きな動力を要する関係上、大容量のインバータ
を要することになり、イニシャルコストが高くなる不利
もあった。
【0006】さらに、一般に、吸収式冷凍器では、吸収
器から再生器へ送る再生対象吸収液と再生器から吸収器
へ送る再生済吸収液とを熱交換させて、再生対象吸収液
を予熱する熱交換器を備えさせることになるが、上記従
来手段では、上述の如く加熱量が低いときに入水温が極
端に低下して、冷却水の通流量が要求される通流量より
も多くなった場合において、吸収器から再生器へ送る再
生対象吸収液の温度が低下する結果、濃度の高い再生済
吸収液の温度も低下することに起因して、熱交換器にお
いて吸収液の晶析を生じる虞もあった。尚、この問題
は、二重効用式吸収式冷凍機の場合に顕著になる。
【0007】つまり、二重効用式吸収式冷凍機は、再生
器として、加熱手段にて加熱される高温再生器とその高
温再生器の気液分離部からの分離冷媒が通流される低温
再生器とを備えさせることになり、そして、熱交換器と
して、吸収器から高温再生器へ送る再生対象吸収液と高
温再生器から低温再生器へ送る再生済吸収液とを熱交換
させて、再生対象吸収液を予熱する高温熱交換器と、再
生対象吸収液と低温再生器から吸収器へ送る再生済吸収
液とを熱交換させて、再生対象吸収液を予熱する低温熱
交換器とを備えさせることになるが、低温再生器から吸
収器へ送る再生済吸収液は極めて濃度が高く、しかも、
低温であるため、低温熱交換器において、吸収液の晶析
を生じる虞が顕著になる。
【0008】本発明は、上記実情に鑑みて為されたもの
であって、その目的は、冷媒の凍結を適確に回避した良
好な冷却をおこなえるようにする点にある。又、他の目
的は、冷却のためのイニシャルコストの低下を図る点に
ある。さらに、他の目的は、熱交換器における吸収液の
晶析を回避する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の吸収式冷凍機
は、再生器を加熱する加熱手段の加熱量を調整する加熱
量調整手段と、外気を冷却風として通風する冷却用電動
ファンを備えた冷却水冷却塔と、その冷却水冷却塔と吸
収器及び凝縮器とにわたって冷却水を循環通流させる通
流手段とが設けられ、前記加熱量を大きくするほど前記
冷却水による冷却能力を大に調整する制御手段が設けら
れたものであって、第1特徴構成は、前記冷却水冷却器
から前記吸収器及び前記凝縮器に供給される冷却水の温
度を検出する冷却水温検出手段が設けられ、前記制御手
段は、前記通流手段による冷却水の通流量を設定流量に
維持させた状態で、前記冷却水冷却器から前記吸収器及
び前記凝縮器に供給される冷却水の温度を、前記加熱量
が大きくなるほど低く設定された目標温度に維持するよ
うに、前記冷却水温検出手段の検出情報に基づいて前記
冷却水冷却器の冷却能力を調整するように構成されてい
る点にある。
【0010】第2特徴構成は、上記第1特徴構成の実施
において好適な具体構成を特定するものであって、前記
冷却水冷却器が、前記冷却用電動ファンの回転数の調整
により冷却能力を調整するように構成されている点にあ
る。
【0011】第3特徴構成は、上記第1及び第2の特徴
構成の実施において好適な具体構成を特定するものであ
って、前記制御手段は、負荷を検出する負荷検出手段の
検出情報に基づいて、負荷が大きくなるほど前記加熱量
を大きくするように前記加熱量調整手段を調整するよう
に構成されている点にある。
【0012】第4特徴構成は、上記第1、第2及び第3
特徴構成の実施において好適な具体構成を特定するもの
であって、前記吸収器から前記再生器へ送る再生対象吸
収液と前記再生器から前記吸収器へ送る再生済吸収液と
を熱交換させて、再生対象吸収液を予熱する熱交換器を
備えている点にある。
【0013】第5特徴構成は、上記第4特徴構成の実施
において好適な具体構成を特定するものであって、前記
再生器が、前記加熱手段にて加熱される高温再生器とそ
の高温再生器の気液分離部からの分離冷媒が通流される
低温再生器とからなり、前記熱交換器が、前記吸収器か
ら前記高温再生器へ送る再生対象吸収液と前記高温再生
器から前記低温再生器へ送る再生済吸収液とを熱交換さ
せて、再生対象吸収液を予熱する高温熱交換器と、前記
再生対象吸収液と前記低温再生器から前記吸収器へ送る
再生済吸収液とを熱交換させて、再生対象吸収液を予熱
する低温熱交換器とを備えている点にある。
【0014】
【作用】第1特徴構成による作用は次の通りである。加
熱量に合わせた冷却水の冷却能力の調整が、冷却水の通
流量を設定流量に維持させた状態で、冷却水冷却器から
吸収器及び凝縮器に供給される冷却水の温度(以下の記
載において入水温と略称する場合もある)を、加熱量が
大きくなるほど低く設定された目標温度に維持させるこ
とにより行われる。入水温を目標温度に維持すること
は、入水温を検出する冷却水温検出手段の検出情報に基
づいて冷却水冷却器の冷却能力を調整することにより行
われる。
【0015】そして、冷却水の通流量を設定流量に維持
させるものであるから、運転条件の変動に伴う入水温の
変動を適確に検出しながら、入水温を加熱量に応じた適
正な目標温度に維持できるから、吸収器の吸収能力や凝
縮器の凝縮能力を加熱量に合わせた適正状態に維持でき
るものとなり、蒸発器での冷媒の凍結を適確に回避でき
る。
【0016】第2特徴構成による作用は次の通りであ
る。この第2特徴構成では、冷却水冷却塔の冷却能力の
調整が、冷却用電動ファンの回転数の調整により行われ
る。つまり、冷却水冷却塔の冷却能力の調整としては、
例えば、冷却用電動ファンを定格回転数にて回転させた
状態で、外気の取り入れ口の大きさを変更するダンパ手
段とそのダンパを調整する電動モータ等のアクチュエー
タを備えさせることに行うことが考えられるが、本来的
に備えさせることになる冷却用電動ファンの回転数の調
整により冷却能力を調整するものであるから、構成の簡
素化を図ることができるものとなる。又、冷却用電動フ
ァンの回転数の調整は、一般にインバータ制御によって
行うものとなるが、冷却用電動ファンは、冷却水を通流
する通流手段としての通流ポンプよりも小さな動力にて
済むものであるから、通流ポンプよりも小容量のインバ
ータを使用できることになり、通流ポンプをインバータ
制御する従来構成に較べて構成の低廉化を図れるものと
なっている。
【0017】第3特徴構成による作用は次の通りであ
る。この第3特徴構成では、加熱量調整の具体構成を示
すものであって、負荷検出手段の検出情報に基づいて自
動的に加熱量が調整され、それに応じて、入水温の目標
温度が設定される。つまり、吸収式冷凍器では、一般
に、蒸発器を通流する負荷対象液(一般には水)を設定
温度に維持するように運転されるが、例えばその負荷対
象液の温度を検出することにより負荷を検出して、その
負荷に応じて加熱量を調整することにより、結果的に、
加熱手段の加熱量及び冷却水の冷却能力を、負荷変動に
かかわらず自動的に適正に維持できるものとなる。
【0018】第4特徴構成による作用は次の通りであ
る。つまり、吸収式冷凍器には、一般に熱交換器が備え
られることになるが、上述の第1特徴構成で述べたごと
く、加熱量が低い場合に冷却水の入水温を上昇させえる
から、吸収器から再生器へ送る再生対象液の温度が低く
なった場合において、熱交換器において発生し易い吸収
液の晶析を回避することができる。
【0019】第5特徴構成による作用は次の通りであ
る。この第5特徴構成は、二重効用吸収式冷凍機を特定
するものであって、上記第4特徴構成で述べた如く、加
熱量が低い場合に冷却水の入水温を上昇させえるから、
吸収器から再生器へ送る再生対象液の温度が低くなった
場合において、低温熱交換器において発生し易い吸収液
の晶析を回避することができる。
【0020】
【発明の効果】第1特徴構成によれば、運転条件の変動
にかかわらず吸収器の吸収能力や凝縮器の凝縮能力を加
熱量に合わせた適正状態に維持して、蒸発器での冷媒の
凍結を適確に回避できるから、運転条件が悪い使用条件
下においても、蒸発器での冷媒の凍結を適確に回避した
状態で良好に使用できるようになった。
【0021】第2特徴構成によれば、本来的に備えさせ
ることになり、しかも、冷却水の通流に較べて小動力で
良い冷却用電動ファンの回転数調整により冷却水冷却塔
の冷却能力の調整を行うものであるから、イニシャルコ
ストの低下を図ることができる。
【0022】第3特徴構成によれば、加熱手段の加熱量
及び冷却水の冷却能力を、負荷変動にかかわらず自動的
に適正に維持できるものとなり、一層便利に使用でき
る。
【0023】第4特徴構成によれば、熱交換器を備えさ
せる場合においても、その熱交換器において吸収液が晶
析することを回避できるから、吸収液の晶析による運転
停止等のトラブル無く良好に運転できるものとなる。
【0024】第5特徴構成によれば、いわゆる二重効用
吸収式冷凍器において、低温熱交換器において吸収液が
晶析することを回避できるものとなるのであり、上記第
4特徴構成と同様に、吸収液の晶析による運転停止等の
トラブル無く良好に運転できるものとなる。
【0025】
【実施例】以下本発明を二重効用吸収式冷凍機に適用し
た実施例について説明する。Aは、加熱手段としてのバ
ーナ1により吸収液を加熱する高温再生器であり、上部
に気液分離部aを備えている。Bは、高温再生器Aから
の冷媒蒸気が通流される低温再生器であって、上部に気
液分離部bを備えている。Dは吸収器、Eは蒸発器、F
は凝縮器である。尚、吸収器D及び蒸発器Eは、閉塞空
間内に配置する構造としてあり、その閉塞空間内の下部
には、蒸発器E及び吸収器Dに連通する液溜まり部2が
設けられている。又、再生器3として、高温再生器A及
び低温再生器Bが機能することになる。
【0026】吸収器Dから高温再生器Aに向けて、再生
対象吸収液としての低濃度の吸収液(以下の記載におい
て、希液と称する場合もある)を供給すべく、液溜まり
部2と高温再生器Aとが再生対象吸収液供給路としての
希液供給路4にて接続され、且つ、再生対象吸収液供給
ポンプとしての吸収液ポンプ5が、希液供給路4に介装
されている。
【0027】高温再生器Aから低温再生器Bへ中濃度の
吸収液(以下の記載において、中液と称する場合もあ
る)を供給すべく、高温再生器Aと低温再生器Bの下部
とが中液供給路7aにて接続されている。又、低温再生
器Bから吸収器Dへ高濃度の吸収液(以下、濃液と称す
る場合もある)を供給すべく、低温再生器Bと吸収器D
の上部の吸収液散布具6とが、濃液供給路7bにて接続
されている。従って、中液供給路7a及び濃液供給路7
bが、再生器3から吸収器Dに向けて再生済吸収液を通
流する吸収液路Gと機能するようになっている。
【0028】中液供給路7aを通流する中液により希液
供給路4を通流する希液を加熱する高温熱交換器8が設
けられ、濃液供給路7bを通流する濃液により希液供給
路4を通流する稀液を加熱する低温熱交換器9が設けら
れている。従って、高温熱交換器8及び低温熱交換器9
が、吸収器Dから再生器3へ送る再生対象吸収液を再生
器3から吸収器Dへ送る再生済吸収液とを熱交換させ
て、再生対象吸収液を予熱する熱交換器Nとして機能す
る。
【0029】高温再生器Aの気液分離部aと凝縮器Fと
が、低温再生器Bを通して配管される冷媒蒸気供給路1
0にて接続され、低温再生器Bの気液分離部bと凝縮器
Fとが冷媒蒸気供給路11にて接続されている。凝縮器
Fの冷媒液貯留部fと蒸発器Eの冷媒液散布具12とが
冷媒液供給路13にて接続されている。
【0030】冷却水供給源としての冷却水冷却塔14か
らの冷却水を吸収器D内の冷却コイル15及び凝縮器F
内の冷却コイル16に供給するように、冷却水冷却塔1
4、及び両冷却コイル15,16とを接続する冷却水供
給路17が設けられ、その冷却水供給路17を通して冷
却水を循環通流させる通流手段としての冷却水供給ポン
プ18が介装されている。冷却水冷却塔14は、冷却水
を散布具14aにて散布するとともに、外気取り入れ口
Uから外気を取り入れて冷却風として通風する冷却用電
動ファン14bの通風にて、冷却水を冷却するように構
成されている。従って、冷却水冷却塔14、冷却水供給
ポンプ18、及び、両冷却コイル15,16を主要部と
して、吸収器D及び凝縮器Fを冷却水の通流により冷却
する冷却手段Rが構成されている。
【0031】冷房負荷20と蒸発器E内の熱授受コイル
21とにわたって、負荷対象液としての冷水を通流させ
る負荷流路22が設けられ、その負荷流路22に、冷水
を熱授受コイル21に通流させる負荷対象液通流ポンプ
23が介装されて、負荷対象液を蒸発器Eを通流させる
負荷対象液通流手段Jが構成されている。
【0032】つまり、高温再生器Aで吸収液から発生し
た冷媒蒸気を冷媒蒸気供給路10により凝縮器Fに供給
し、低温再生器Bで吸収液から発生した冷媒蒸気を冷媒
蒸気供給路11により凝縮器7に供給して、その冷媒蒸
気を冷却コイル16の作用で凝縮させるようにしてあ
る。そして、冷媒液貯留部fに貯留されている冷媒液
を、冷媒液散布具12にて蒸発器E内に散布し、その散
布冷媒液を熱授受コイル21の作用で蒸発させ、その気
化熱により、熱授受コイル21を通流する冷水を冷却す
るように構成されている。一方、低温再生器Bからの吸
収液を吸収液散布具6にて吸収器D内に散布し、その散
布吸収液に蒸発器Eで発生した冷媒蒸気を吸収させ、そ
の冷媒蒸気を吸収した吸収液を高温再生器A、低温再生
器Bに順次供給して冷媒を分離した状態に再生し、その
再生した吸収液を吸収液散布具6にて吸収器D内に散布
するように構成されている。そして、吸収器D内で吸収
液が冷媒蒸気を吸収することにより生じた吸収熱を、冷
却コイル15を通流する水に与えて外部に取り出すよう
にしてある。
【0033】次に、運転制御構成について説明する。図
2にも示すように、稀液供給路4を通流する稀液の流量
を調整する稀液弁V2が、高温再生器Aへの再生対象吸
収液の供給量を調整する吸収液供給量調整手段Kとして
設けられ、バーナ1に供給する天然ガス等の燃料のイン
プット量を調整する燃料弁V3が、高温再生器Aを加熱
するバーナ1の加熱量を調整する加熱量調整手段Lとし
て設けられている。高温再生器A内の吸収液の温度Tα
(以下の記載において吸収液温度と略称する)を検出す
る高温再生器温度センサS1が設けられ、冷却水冷却塔
14から吸収器D及び凝縮器Fに供給される冷却水の温
度Tβ(以下の記載において入水温と略称する場合もあ
る)を検出する冷却水温度検出手段としての水温センサ
S2が設けられ、熱授受コイル21にて冷却された冷水
の温度Tγ(以下の記載において冷水温度と略称する)
を検出する冷水温度検出センサS3が、負荷検出手段と
して設けられ、さらに、運転制御を管理する制御手段と
しての制御装置Cが設けられている。
【0034】制御装置Cは、運転操作部Qの開始指令に
基づいて冷房運転制御を実行し、停止指令に基づいて冷
房運転制御を停止する。
【0035】以下、制御装置Cの制御作動について、図
3のフローチャートを参照しながら説明する。運転操作
部Qにて運転開始が指令されると(♯1)、立ち上げ運
転を立ち上げが完了するまで実行する(♯2、♯3)。
【0036】立ち上げ運転の完了後は、バーナ1の加熱
量を調整する加熱制御(♯4)、希液の流量を調整する
希液流量制御(♯5)、及び、冷却水の入水温を目標温
度に維持する冷却制御(♯6)の夫々を、停止が指令さ
れるまで実行する(♯7)。
【0037】そして、停止が指令された場合には、停止
処理を実行する(♯8)。
【0038】制御装置Cは、基本的には上記の制御作動
を実行することになり、次に各部の制御作動について説
明する。
【0039】立ち上げ運転は、バーナ1の燃焼を開始さ
せ、吸収液ポンプ5、冷却水供給ポンプ18、冷却用電
動ファン14b及び負荷対象液通流ポンプ23の運転を
開始させる。そして、前記加熱量を予め設定された運転
開始値から漸増させると共に、前記吸収液供給量を前記
吸収液温度Tαが高くなるほど多くするように、希液弁
V2及び燃料弁V3の開度を調整する。ちなみに、吸収
液供給量又は加熱量が予め設定した定常値に達すること
により、この通常立ち上げ運転は完了することになる。
【0040】加熱制御は、前記冷水温度Tγつまり冷水
温検出センサMの検出値を設定目標温度に維持するよう
に、燃料弁V3の調整により加熱量Ipを調整する。こ
の制御は、設定目標温度と検出値との偏差に基づくPI
D制御により実行される。
【0041】希液流量制御は、吸収液供給量つまり希液
流量を前記吸収液温度Tαが高くなるほど多くするよう
に、希液弁V2の開度を調整する。
【0042】冷却制御は、上記加熱量Ipに基づいて入
水温Tβの目標温度Mを求めて、その目標温度Mに維持
するように、水温センサS2の検出情報に基づいて冷却
水冷却塔14の冷却能力を調整する。加熱量Ipに応じ
た目標温度Mは、加熱量Ipが大きくなるほど目標温度
Mを低くする関係として予め制御装置Cに記憶されてお
り、その一例を図4に示す。例示するものでは、加熱量
Ipが200カロリーでは33.5度、600カロリー
では31.5度で、それらの間は漸減するように定めら
れている。
【0043】冷却水冷却塔14の冷却能力の調整は、例
示はしないが、冷却用電動ファン14bの回転数がイン
バータにより調整自在に構成され、そして、水温センサ
S2にて検出される入水温Tβと目標温度Mとの偏差に
基づく基づくPID制御により、冷却用電動ファン14
bの回転数を調整することにより実行される。
【0044】停止処理は、バーナ1の燃焼を停止させ、
吸収液ポンプ5、冷却水供給ポンプ18、電動ファン1
4b及び負荷対象液通流ポンプ23の運転を停止させ
る。
【0045】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。 本発明は、図5に示す単効用吸収式冷凍機にも適用
できる。この単効用吸収式冷温水機は、低温再生器Bが
省略され、高温熱交換器8と低温熱交換器9とが一つの
熱交換器Nとして構成される他は、上記二重効用吸収式
冷凍機と同様に構成されるものであり、上記実施例と同
様の符号を付してその説明を省略する。
【0046】 上記実施例では、冷却水冷却器14の
冷却能力を冷却用電動ファン14bの回転数調整により
実施する場合を例示したが、冷却水冷却塔14の冷却能
力の調整としては、例えば、冷却用電動ファン14bを
定格回転数にて回転させた状態で、外気の取り入れ口U
の大きさを変更するダンパ手段とそのダンパを調整する
電動モータ等のアクチュエータを備えさせて構成する
等、各種変更できる。
【0047】 上記実施例では、冷却コイル15と冷
却コイル16とを冷却水供給路17に対して直列的に接
続する場合について例示したが、これに代えて、冷却コ
イル15と冷却コイル16とを、冷却水供給路17に対
して並列的に接続しても良い。
【0048】 上記実施例では、加熱手段1をバーナ
にて構成する場合について例示したが、これに代えて、
水蒸気、高温水等の高温流体が通流する管路を吸収液中
に配設することにより構成しても良い。この場合、加熱
量調整手段Lは、前記管路を通流する高温流体の流量を
調整する流量調整弁にて構成できる。
【0049】 上記実施例では、吸収液供給量調整手
段Kとして、稀液弁V2の開度調整を行う場合を例示し
たが、これに代えて、例えば再生対象吸収液供給ポンプ
5を吐出量の調整が可能なインバータ式ポンプ用いて構
成して、吐出量の調整にて供給量を調整する等、各種の
形態が使用できる。
【0050】 上記実施例では、加熱量Ipを連続的
に調整する場合を例示したが、3段階等、複数段階に調
整する形態で実施しても良い。
【0051】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】二重効用吸収式冷温水機の構成図
【図2】制御構成を示すブロック図
【図3】制御作動のフローチャートを示す図
【図4】加熱量と目標温度との関係を示す図
【図5】単効用吸収式冷温水器の構成図
【符号の説明】
1 加熱手段 3 再生器 8 低温熱交換器 9 高温熱交換器 14 冷却水冷却器 14b 冷却用電動ファン A 高温再生器 B 低温再生器 C 制御手段 D 吸収器 E 蒸発器 F 凝縮器 Ip 加熱量 L 加熱量調整手段 M 目標温度 S2 冷却水温検出手段 S3 負荷検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 茂 愛知県名古屋市中川区福住町2番26号 リ ンナイ株式会社内 (72)発明者 佐藤 寿洋 愛知県名古屋市中川区福住町2番26号 リ ンナイ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生器(3)を加熱する加熱手段(1)
    の加熱量(Ip)を調整する加熱量調整手段(L)と、
    外気を冷却風として通風する冷却用電動ファン(14
    b)を備えた冷却水冷却器(14)と、その冷却水冷却
    塔(14)と吸収器(D)及び凝縮器(F)とにわたっ
    て冷却水を循環通流させる通流手段(18)とが設けら
    れ、 前記加熱量(Ip)を大きくするほど前記冷却水による
    冷却能力を大に調整する制御手段(C)が設けられた吸
    収式冷凍機であって、 前記冷却水冷却器(14)から前記吸収器(D)及び前
    記凝縮器(F)に供給される冷却水の温度を検出する冷
    却水温検出手段(S2)が設けられ、 前記制御手段(C)は、前記通流手段(18)による冷
    却水の通流量を設定流量に維持した状態で、前記冷却水
    冷却器(14)から前記吸収器(D)及び前記凝縮器
    (F)に供給される冷却水の温度を、前記加熱量(I
    p)が大きくなるほど低く設定された目標温度(M)に
    維持するように、前記冷却水温検出手段(S2)の検出
    情報に基づいて前記冷却水冷却器(14)の冷却能力を
    調整するように構成されている吸収式冷凍機。
  2. 【請求項2】 前記冷却水冷却器(14)が、前記冷却
    用電動ファン(14b)の回転数の調整により冷却能力
    を調整するように構成されている請求項1記載の吸収式
    冷凍器。
  3. 【請求項3】 前記制御手段(C)は、負荷を検出する
    負荷検出手段(S3)の検出情報に基づいて、負荷が大
    きくなるほど前記加熱量(Ip)を大きくするように前
    記加熱量調整手段(L)を調整するように構成されてい
    る請求項1又は2記載の吸収式冷凍機。
  4. 【請求項4】 前記吸収器(D)から前記再生器(3)
    へ送る再生対象吸収液と前記再生器(3)から前記吸収
    器(D)へ送る再生済吸収液とを熱交換させて、再生対
    象吸収液を予熱する熱交換器(N)を備えている請求項
    1、2又は3記載の吸収式冷凍器。
  5. 【請求項5】 前記再生器(3)が、前記加熱手段
    (1)にて加熱される高温再生器(A)とその高温再生
    器(A)の気液分離部(a)からの分離冷媒が通流され
    る低温再生器(B)とからなり、 前記熱交換器(N)が、前記吸収器(D)から前記高温
    再生器(A)へ送る再生対象吸収液と前記高温再生器
    (A)から前記低温再生器(B)へ送る再生済吸収液と
    を熱交換させて、再生対象吸収液を予熱する高温熱交換
    器(8)と、前記再生対象吸収液と前記低温再生器
    (B)から前記吸収器(D)へ送る再生済吸収液とを熱
    交換させて、再生対象吸収液を予熱する低温熱交換器
    (9)とを備えている請求項4記載の吸収式冷凍器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20210101034A (ko) * 2020-02-07 2021-08-18 엘지전자 주식회사 흡수식 칠러 및 그의 제어 방법

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