JPH0726015Y2 - スクラップカッタ付きプレス機 - Google Patents

スクラップカッタ付きプレス機

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JPH0726015Y2
JPH0726015Y2 JP1989059264U JP5926489U JPH0726015Y2 JP H0726015 Y2 JPH0726015 Y2 JP H0726015Y2 JP 1989059264 U JP1989059264 U JP 1989059264U JP 5926489 U JP5926489 U JP 5926489U JP H0726015 Y2 JPH0726015 Y2 JP H0726015Y2
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JP
Japan
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blade
scrap
press machine
outer peripheral
cutter
Prior art date
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JP1989059264U
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JPH02148719U (ja
Inventor
一範 片岡
大木  茂
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、スクラップカッタが設けられたプレス機に関
し、特に単一の材料板から複数のブランクを全周同時抜
き形成するスクラップカッタ付きプレス機に関する。
〔従来の技術〕
従来、一枚の材料板から製品となるブランクを2個同時
に全周抜きして形成するプレス機においては、打抜きの
最終段階でスクラップを分断し、細分化して機外に排出
する処理が行なわれている。
このようなスクラップカッタをそなえるプレス機では、
第5図の部分平面図に示すように、製品となるブランク
の形状に沿う全周トリムA,Bが設定されて、これを取巻
く残余のスクラップについては、図に示すような多数の
切断線Cで切断して排出可能な形状に細分化する加工が
行なわれる。
こうした切断線Cでの切断は、全周トリムA,B部分での
切断と同様に、スクラップカッタ専用の上刃と下刃との
剪断作用により行なわれており、特に全周トリムA,B間
の部分におけるスクラップカットは、第6図(第5図の
VI−VI矢視断面図)および第7図(第5図のVII−VII矢
視断面図)に示すように、一対の下刃01,02の間に配設
されて、下刃01,02の刃面間を横断する方向に延在する
内向きの刃面03を有するスクラップカッタ下刃03と、
一対のパッド04,05間に配設されて、ゴムスプリング09
に支持されてパッドとともに下降して、パッド07による
材料板の押さえ動作の直後に、スクラップカッタ下刃03
の内向きの刃面03と協働して材料板に剪断力を加える
外向きの刃面060を有する上刃06とにより行なわれる。
そして、切断されたスクラップは、一対のスクラップカ
ッタ下刃03間に生じるスクラップSIについては、一対の
下刃01,02とスクラップカッタ下刃03とにより囲まれた
空間を通って、プレス機の外方へ落下し、スクラップカ
ッタ下刃03上に生じるスクラップS0については、上刃06
の上昇に伴ってパッド07の押さえが開放された際に、ス
クラップカッタ下刃03から滑落し、スクラップシュート
08に案内されてプレス機の外方へ排出される。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上述のような従来のスクラップカッタ付きプ
レス機では、四囲を下刃01,02およびスクラップカッタ
下刃03で取囲まれた空間を落下するスクラップSIが、落
下中に旋回して、下刃01,02の取付面等に引掛かり、爾
後の加工操作における障害となり、甚だしい場合には型
破損につながることとなる問題点がある。
また、この切断方式では、切粉が生じ易く、それが製品
面に付着してきずを生じさせる等の問題点もある。
本考案はこのような問題点の解決をはかろうとするもの
で、特に、下刃間に挟まれた空間部でのスクラップの排
除が円滑に行なわれるようにして、スクラップの引掛か
りによるプレス機の運転停止をなくすことができるよう
にしたスクラップカッタ付きプレス機を提供することを
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、本考案のスクラップカッタ
付きプレス機は、単一の材料板から複数のブランクを全
周同時抜きして形成する際に、ブランクの全周抜きによ
りその外周を取り巻いて残されるスクラップを分断して
機外に排出するスクラップカッタ付きプレス機におい
て、ブランクの外周形状に対応する外周刃面をそなえる
下刃と、ブランクの外周形状に対応する内周刃面をそな
える上刃とが設けられて、上記下刃の対向する外周刃面
間に挟まれる部分が上記上刃の進入可能な空間として構
成され、上記ブランク間部分でスクラップカットを行な
うトリム刃が上記空間に向かって下降する上記上刃のみ
に組み込まれ、上記トリム刃は上記上刃に隣接する内周
刃面間を横断する方向に延びる単一の下向き隆起刃先に
より構成されたことを特徴としている。
〔作用〕
上述の本考案のスクラップカッタ付きプレス機では、下
刃の外周面間に挟まれる空間に向かって下降する上刃の
みに組み込まれたトリム刃の、下刃の刃面間を横断する
方向に延びる単一の下向き隆起刃先の尖端が、ブランク
を全周同時抜きされて両下刃間の空間に残されたスクラ
ップ板の上面に当接して、しだいにくい込み、下刃に嵌
合して拘束された状態にあるスクラップ板を突切るよう
き裂切断して2分する作用が行なわれる。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例について説明すると、第1〜4図
は本考案の一実施例としてのスクラップカッタ付きプレ
ス機を示すもので、第1図はその一部を示す平面図、第
2図は第1図のII−II矢視断面図、第3図は第1図のII
I−III矢視断面図、第4図はそのトリム刃の斜視図であ
る。
第1図に示すように、このスクラップカッタ付きプレス
機は、一対のブランクE,Fの外周形状に対応する外周刃
面1E,2Fをそなえる下刃1,2、と同じく一対のブランク
E,Fの外周形状に対応する内周刃面6E,6Fをそなえる上
刃(図示せず)とをそなえている。
第2図に示すように、下刃1,2の対向する外周刃面1E,2
F間に挟まれた符号3で示す部分は、従来のもののよう
にスクラップカットする刃は一切設けられておらず、上
刃の侵入可能な空間として構成されている。以下この部
分を空間3と呼ぶ。
そして、この空間3に向かって下降する上刃には、上刃
の内周刃面6E,6F間を横断する方向、すなわち、外周刃
面1E,2Fと実質上直交する方向に延びる単一の下向き隆
起刃先11をそなえたトリム刃10が組み込まれている。な
おトリム刃10は上刃のみに組み込まれている。
さらに詳述すると、第1図に示すように、このスクラッ
プカッタ付きプレス機では、両ブランクE,F間のスクラ
ップカット部Dは中央部一個所とされ、ブランクE,Fの
前後部および側部のスクラップカット部Cについては、
従来のものと同様に多数個所とされ、それぞれの位置に
スクラップカッタ下刃が設けられている。
第2,3図に示すように、この中央のスクラップカット部
Dの下方部分、すなわち空間3については、前述のよう
にスクラップカッタ下刃は設けられておらず、トリム刃
10により2つに切断されたスクラップSF,SRを機外に排
出するためのスクラップシュート8が設けられているだ
けである。なお、第2図における符号4,5はブランクE,F
を押さえるパッドを示す。
上刃にインサートとして組付けられるトリム刃10は、第
4図に示すように、その下面に頂角60°の両刃状の単一
の下向き隆起刃先11が直線状に突設して設けられてお
り、トリム刃10の下面には、その取付け用のボルトヘッ
ドを収容する溝12が設けられている。
このように構成されたこの実施例のスクラップカッタ付
きプレス機では、従来のスクラップカッタ付きプレス機
と同様に、下刃1,2に対する上刃の下降によって材料板
のブランクE,Fの全周同時抜きが行なわれるわけである
が、その際、切断線Dの個所では、上刃に伴われて下刃
の1,2の外周刃面1E,2F間に挟まれる空間3に向かって
トリム刃10が下降し、空間3を横断する方向に延びる下
向きの隆起刃先11の尖端がスクラップの中央隆起部上面
に当接する。そして、このスクラップ板への尖端のくい
込みの際、スクラップ板はブランクE,Fを打抜かれて下
刃1,2の外周に嵌合し拘束された状態にあり、スクラッ
プ板には隆起刃先11の延在する方向に対して直角な方向
に張力が作用した状態となっているので、この隆起刃先
11のくい込みは、あたかもふくらませた風船に刃を当て
たときのように、スクラップ板を中央隆起部が設けられ
た第2図に示す中央部から左右方向にき裂切断させるよ
うに作用することとなる。なお、この例においてスクラ
ップ板の中央隆起部は、この同時抜き工程以前の絞り加
工における都合で形成されているもので、上述のスクラ
ップカット操作に不可欠なものではなく、この部分が平
坦面である場合でも、同様のき裂切断作用は行なわれ
る。
このようにして、この実施例のスクラップカッタ付きプ
レス機によれば、ブランク間部分でスクラップカットを
行なうトリム刃が上刃のみに組み込まれているため、下
刃にスクラップカッタ用の刃を設けることなくブランク
間部分でスクラップカットを行なうことができ、スクラ
ップの排除を円滑に行なうことができる。すなわち、下
刃にスクラップカッタ用の刃を設けるとスクラップ片が
下刃側のスクラップカッタ用の刃に引っ掛かってプレス
機の運転停止を招く可能性があるが、この実施例では下
刃にスクラップカッタ用の刃を設けていないため、この
ような不都合を招くことがなくプレス加工の作業能率を
向上させることができる。
また、上記のトリム刃を上刃に隣接する内周刃面間を横
断する方向に延びる単一の下向き隆起刃により構成して
いるため、ブランク間部分ではスクラップは2分される
ことになり、この点からもスクラップの排除を円滑に行
なうことができる。すなわち、2つのトリム刃を設けた
とするとスクラップは3分されることになり、この場合
は中央部分のスクラップ片が下刃の対向する外周刃面間
に挟まれる部分に滞留することになって、このスクラッ
プ片の排除作業が面倒なものになるが、この実施例の場
合は2分されたスクラップ片を下刃の対向する外周刃面
間に挟まれる部分の両側から排除するものであるから、
スクラップ片の排除が容易である。
以上、本考案を一実施例に基づき詳述したが、本考案は
上述の実施例のみに限定されるものではなく、実用新案
登録請求の範囲に記載の事項の範囲で種々に改変して実
施可能なものであり、特にトリム刃における隆起刃先の
具体的形状については、き裂の発生が切断線の中央部か
ら生じるのをより確実にすべく、中央部を高くして第2
図に示す方向から見ても山形を成すように構成してもよ
い。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案のスクラップカッタ付きプ
レス機によれば、次のような効果ないし利点が得られ
る。
(1)ブランク間部分でスクラップカットを行なうトリ
ム刃が上刃のみに組み込まれているため、下刃にスクラ
ップカッタ用の刃を設けることなくブランク間部分でス
クラップカットを行なうことができ、スクラップの排除
を円滑に行なうことができる。すなわち、下刃にスクラ
ップカッタ用の刃を設けるとスクラップ片が下刃側のス
クラップカッタ用の刃に引っ掛かってプレス機の運転停
止を招く可能性があるが、本考案では下刃にスクラップ
カッタ用の刃を設けていないため、このような不都合を
招くことがなくプレス加工の作業能率を向上させること
ができる。
(2)トリム刃を上刃に隣接する内周刃面間を横断する
方向に延びる単一の下向き隆起刃により構成しているた
め、ブランク間部分ではスクラップは2分されることに
なり、この点からもスクラップの排除を円滑に行なうこ
とができる。すなわち、2つのトリム刃を設けたとする
とスクラップは3分されることになり、この場合は中央
部分のスクラップ片が下刃の対向する外周刃面間に挟ま
れる部分に滞留することになって、このスクラップ片の
排除作業が面倒なものになるが、本考案の場合は2分さ
れたスクラップ片を下刃の対向する外周刃面間に挟まれ
る部分の両側から排除するものであるから、スクラップ
片の排除が容易である。
(3)上記(1),(2)により、従来のもののように
スクラップのプレス機内への残留による運転停止をさけ
ることができるようになり、プレス加工の作業能率を向
上させることができる効果を得られるようになる。
(4)その切断作用が一面からのみのき裂の生成による
ので、切粉りの発生も少なくなり、これによる障害をも
低減させることができる利点も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は本考案の一実施例としてのスクラップカッ
タ付きプレス機を示すもので、第1図はその一部を示す
平面図、第2図は第1図のII−II矢視断面図、第3図は
第1図のIII−III矢視断面図、第4図はそのトリム刃の
斜視図であり、第5〜7図は従来のスクラップカッタ付
きプレス機を示すもので、第5図はその一部を示す平面
図、第6図は第5図のVI−VI矢視断面図、第7図は第5
図のVII−VII矢視断面図である。 1,2……下刃、1E,2F……外周刃面、4,5……パッド、
6E,6F……内周刃面、8……スクラップシュート、10…
…トリム刃、11……隆起刃先、E,F……ブランク。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】単一の材料板から複数のブランクを全周同
    時抜きして形成する際に、ブランクの全周抜きによりそ
    の外周を取り巻いて残されるスクラップを分断して機外
    に排出するスクラップカッタ付きプレス機において、 ブランクの外周形状に対応する外周刃面をそなえる下刃
    と、 ブランクの外周形状に対応する内周刃面をそなえる上刃
    とが設けられて、 上記下刃の対向する外周刃面間に挟まれる部分が上記上
    刃の進入可能な空間として構成され、 上記ブランク間部分でスクラップカットを行なうトリム
    刃が上記空間に向かって下降する上記上刃のみに組み込
    まれ、 上記トリム刃は上記上刃に隣接する内周刃面間を横断す
    る方向に延びる単一の下向き隆起刃先により構成された ことを特徴とする、スクラップカッタ付きプレス機。
JP1989059264U 1989-05-23 1989-05-23 スクラップカッタ付きプレス機 Expired - Lifetime JPH0726015Y2 (ja)

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JPH02148719U JPH02148719U (ja) 1990-12-18
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