JPH0725968A - 硬質ポリウレタンフォーム - Google Patents

硬質ポリウレタンフォーム

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JPH0725968A
JPH0725968A JP5192990A JP19299093A JPH0725968A JP H0725968 A JPH0725968 A JP H0725968A JP 5192990 A JP5192990 A JP 5192990A JP 19299093 A JP19299093 A JP 19299093A JP H0725968 A JPH0725968 A JP H0725968A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
polyurethane foam
weight
rigid polyurethane
parts
Prior art date
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Pending
Application number
JP5192990A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kawabata
博 川端
Akio Nakamoto
明男 中本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dow Chemical Japan Ltd
Original Assignee
Dow Chemical Japan Ltd
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Publication date
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】断熱特性を損なうことなく優れた圧縮強度を有
するポリウレタンフォームを提供する。 【構成】ポリイソシアネート類とポリオール類とを発泡
剤、触媒および整泡剤の存在下で反応させて得られる硬
質ポリウレタンフォームにおいて、発泡剤としてHCF
C−141bと水との混合物、触媒として三量化触媒を
必須成分として用いるとともに、イソシアネートインデ
ックスが150以下の条件下で反応させて得られること
を特徴とする硬質ポリウレタンフォーム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫、冷凍庫等の断
熱材、建築物、車輛、船舶等の断熱材などに好適に用い
られる硬質ポリウレタンフォームに関する。
【0002】
【従来の技術】ウレタン系硬質フォームとしては、ポリ
ウレタンフォームとポリイソシアヌレートフォームが知
られている。ポリイソシアヌレートフォームは、一般
に、ポリイソシアネートとポリオールとを発泡剤、整泡
剤等の添加剤の存在下で三量化触媒を使用し、180程
度以上の高イソシアネートインデックス(NCOインデ
ックス)の条件下で反応させて得られる。例えば、公表
特許昭59−501826号公報には、メチレンジイソ
シアネートと特定のグリコール化合物とを三量化触媒の
存在下で反応させる防火性ポリイソシアヌレートフォー
ムの製造方法が開示されている。一方、ポリウレタンフ
ォームは、ポリイソシアネートとポリオールとを発泡
剤、整泡剤等の添加剤の存在下で三量化触媒を用いるこ
となくアミン系等のウレタン化触媒を用い、150程度
以下のNCOインデックス条件下で反応させて得られる
ことは公知である。
【0003】一般に、かかるポリウレタンフォームは断
熱特性が優れているため、冷蔵庫、冷凍庫等の断熱材と
して広く使用されている。この理由としては、フォーム
を製造する際、発泡剤として熱伝導特性に優れたクロロ
フルオロカーボン(CFC)を多量に(例えば、ポリオ
ール類100重量部に対して35重量部以上)使用する
ことが挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、地球のオゾン層
保護等の観点から、CFC類の使用規制が実施されてい
る。そのため、硬質ポリウレタンフォームの発泡剤とし
て従来から用いられてきたCFC類の削減が急務とな
り、1、1−ジクロロ−1−フルオロエタン(HCFC
−141b)などが代替発泡剤として開発されている。
しかしながら、HCFC−141bはCFC類に比較し
て樹脂の溶解性が強く、それを含有する硬質ポリウレタ
ンフォームは機械的強度(特に圧縮強度)が劣るという
問題がある。また、化学的発泡剤である水を併用する試
みがなされているが、水の使用量を増すとCFC類等の
物理的発泡剤を削減または全廃できるが、水から発生す
る炭酸ガスの熱伝導率が高く、フォームの断熱特性が低
下するという問題がある。本発明は、上記の問題点を解
決した断熱特性を損なうことなく圧縮強度に優れた硬質
ポリウレタンフォームを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記実情に
鑑み鋭意検討を重ねた結果、特定の条件下で三量化触媒
を用いることにより上記の目的を達成できることを見出
し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明の要
旨は、ポリイソシアネート類とポリオール類とを発泡
剤、触媒および整泡剤の存在下で反応させて得られる硬
質ポリウレタンフォームにおいて、発泡剤として1、1
−ジクロロ−1−フルオロエタンと水との混合物、触媒
として三量化触媒を必須成分として用いるとともに、イ
ソシアネートインデックスが150以下の条件下で反応
させて得られることを特徴とする硬質ポリウレタンフォ
ームにある。
【0006】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明において使用する発泡剤は、1、1−ジクロロ−1
−フルオロエタン(HCFC−141b)と水の混合物
が用いられる。HCFC−141bの使用量は、ポリオ
ール類100重量部に対して、10〜50重量部、好ま
しくは20〜40重量部である。水の使用量は、ポリオ
ール類100重量部に対して、0.5〜5重量部、好ま
しくは1〜3重量部である。一般に、水の使用量を増や
すと、得られるフォームの断熱特性は低下する傾向にあ
る。しかしながら、本発明では、触媒として三量化触媒
を用いることによりその低下傾向を阻止することができ
るとともに、得られるフォームの機械的特性、特に圧縮
強度を改善することができる。
【0007】本発明において使用する触媒としては、三
量化触媒を必須成分として用いることが必要である。三
量化触媒としては、2−ヒドロキシプロピル−トリメチ
ルアンモニウムフォルメイト、2−ヒドロキシプロピル
−トリメチルアンモニウム−2−エチルヘキサノエイト
等の第四級アンモニウム塩、あるいは、アルカリ金属の
脂肪酸エステルなどが用いられるが、第四級アンモニウ
ム塩が好ましい。三量化触媒の使用量は、ポリオール類
100重量部に対して、0.1〜5重量部、好ましく
は、0.3〜2重量部である。本発明においては、かか
る三量化触媒の他に公知のアミン系、錫系等のウレタン
化触媒を併用することができる。
【0008】本発明においては、原料となるポリイソシ
アネート類、ポリオール類、整泡剤は、従来から硬質ポ
リウレタンフォームの製造において用いられているもの
を使用できる。
【0009】ポリイソシアネート類としては、4,4’
−ジフェニルメタンジイソシアネートの粗製品(ポリメ
リックMDI)、トルエンジイソシアネート(TD
I)、これらの変性物などが挙げられ、その単独または
混合物が用いられる。
【0010】ポリオール類としては、アルキレンオキサ
イドを低分子ポリオールまたはポリアミンに付加させて
得られるポリエーテルポリオールの単独または混合物が
用いられるが、本発明においては、芳香族アミン系ポリ
エーテルポリオールを必須成分として用いることが好ま
しい。芳香族アミン系ポリエーテルポリオールとして
は、例えば、トルエンジアミン、キシレンジアミンなど
の芳香族ポリアミンにエチレンオキサイド(EO)、プ
ロピレンオキサイド(PO)等のアルキレンオキサイド
を付加させて得られる、官能基数2〜5、水酸基価10
0〜600のものが用いられる。芳香族アミンポリエー
テルポリオールの使用割合は、ポリオール類100重量
部あたり、20〜80重量%、好ましくは、30〜70
重量%である。
【0011】整泡剤としては、公知のシリコン系化合物
が用いられる。
【0012】本発明におけるNCOインデックスは、1
50以下、好ましくは90〜150、より好ましくは1
05〜130である。
【0013】尚、本発明においては、上記の原料の他
に、必要により、乳化剤、安定剤、充填剤、着色剤、酸
化安定剤等の各種添加剤を使用することができる。ま
た、本発明の硬質ポリウレタンフォームは従来公知の成
形法によって製造することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて
具体的に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限
り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、以
下の例において使用した反応成分は次の通りであり、特
に断わらない限り、「部」および「%」は、重量を基準
とする。
【0015】(1)ポリイソシアネート類:ポリメリッ
クMDI(PAPI−135) (2)ポリオール類 ポリオールA:官能基数4、水酸基価390の芳香族ア
ミンポリエーテルポリオール。このポリオールは、トル
エンジアミンを開始剤とし、EOとPOを付加させて得
た。 ポリオールB:官能基数6、水酸基価480のポリエー
テルポリオール。このポリエーテルポリオールは、ソル
ビトールを開始剤とし、POを付加させて得た。 ポリオールC:官能基数4、水酸基価640のポリエー
テルポリオール。このポリエーテルポリオールはエチレ
ンジアミンを開始剤とし、POを付加させて得た。 (3)添加剤 触媒:触媒A:アミン系触媒(カオライザー#50、花
王社製) 触媒B:三量化触媒(第4級アンモニウム塩、ダブコT
MR−2、エアプロダクト社製) 発泡剤:発泡剤A(水)、発泡剤B(HCFC−141
b) 整泡剤:シリコン系整泡剤
【0016】実施例1〜6および比較例1〜3 表1および表2に記載の配合処方(表中のポリイソシア
ネート量は、NCOインデックスで表示)に従い、次の
要領にて硬質ポリウレタンフォームを製造した。ポリオ
ールにポリイソシアネート原料を除く他の全ての成分を
計量して添加し、500回転/分の条件下に30秒間攪
拌後、物理的発泡剤の量を調製し、液温を20℃に保っ
た。次にその中に液温を20℃に保持したポリイソシア
ネートを添加し、3000回転/分の条件下に5秒間攪
拌して原料混合物を調製した。次いでその混合物を温度
調節(40゜C)されたアルミ製モールドに注入し、5
分間キュアすることにより硬質フォームを得た。得られ
たフォームについて総密度(kg/m3)、 熱伝導率(kcal
/mhr℃)および圧縮強度(kg/cm2;10%圧縮)を測定しそ
の結果を各表に併記した。
【0017】
【発明の効果】本発明の硬質ポリウレタンフォームは、
特定のNCOインデックス条件下でHCFC−141b
と水との混合発泡剤を用い、かつ、触媒として三量化触
媒を必須成分とした配合処方を用いて製造されているた
め、熱伝導率を損なうことなく優れた圧縮強度を有す
る。従って、本発明の硬質ポリウレタンフォームは冷蔵
庫、冷凍庫等の断熱材、あるいは、建築物、車輛、船舶
等の断熱材として好適に用いられる。この結果、本発明
は、CFC類の影響によるオゾン層破壊および地球の温
暖化等の環境問題の解決に対して寄与することができ
る。
【0018】 表1 比較例1 実施例1 比較例2 実施例2 比較例3 実施例3 ポリオールA 50 50 50 50 50 50 ポリオールB 40 40 40 40 40 40 ポリオールC 10 10 10 10 10 10 発泡剤A 1.3 1.3 2.2 2.2 3.5 3.5 発泡剤B 38 38 30 30 20 20 触媒A 2.2 2.2 1.9 1.9 1.5 1.5 触媒B - 0.5 - 0.5 - 0.5 整泡剤 3 3 3 3 3 3 ポリイソシアネート 115 115 115 115 115 115 総密度 32.8 32.9 33.9 33.8 34.3 34.3 圧縮強度 1.12 1.21 1.28 1.40 1.46 1.59 熱伝導率 0.0145 0.0144 0.0151 0.0149 0.0160 0.0157
【0019】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 101:00) C08L 75:04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリイソシアネート類とポリオール類と
    を発泡剤、触媒および整泡剤の存在下で反応させて得ら
    れる硬質ポリウレタンフォームにおいて、発泡剤として
    1、1−ジクロロ−1−フルオロエタンと水との混合
    物、触媒として三量化触媒を必須成分として用いるとと
    もに、イソシアネートインデックスが150以下の条件
    下で反応させて得られることを特徴とする硬質ポリウレ
    タンフォーム。
  2. 【請求項2】 前記発泡剤としての1、1−ジクロロ−
    1−フルオロエタンと水の量が、ポリオール類100重
    量部に対して、それぞれ10〜50重量部および0.5
    〜5重量部であり、触媒としての三量化触媒の量が、ポ
    リオール類100重量部に対して0.3〜2重量部であ
    る請求項1記載の硬質ポリウレタンフォーム。
JP5192990A 1993-07-09 1993-07-09 硬質ポリウレタンフォーム Pending JPH0725968A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9642403B2 (en) 2007-08-16 2017-05-09 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Strap fastening system for a disposable respirator providing improved donning

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9642403B2 (en) 2007-08-16 2017-05-09 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Strap fastening system for a disposable respirator providing improved donning

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