JPH0725945A - 珪素を有する新規重合性化合物、珪素含有線状重合体および珪素含有線状共重合体ならびにこれらの製造方法 - Google Patents

珪素を有する新規重合性化合物、珪素含有線状重合体および珪素含有線状共重合体ならびにこれらの製造方法

Info

Publication number
JPH0725945A
JPH0725945A JP21673793A JP21673793A JPH0725945A JP H0725945 A JPH0725945 A JP H0725945A JP 21673793 A JP21673793 A JP 21673793A JP 21673793 A JP21673793 A JP 21673793A JP H0725945 A JPH0725945 A JP H0725945A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon atoms
formula
silicon
hydrocarbon group
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP21673793A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Nagasaki
幸夫 長崎
Masao Kato
政雄 加藤
Yasutsugu Hashimoto
康嗣 橋本
Tetsuya Kimijima
哲也 君島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Original Assignee
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Oxygen Co Ltd, Nippon Sanso Corp filed Critical Japan Oxygen Co Ltd
Priority to JP21673793A priority Critical patent/JPH0725945A/ja
Publication of JPH0725945A publication Critical patent/JPH0725945A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 メチル基に3ヶ以上の複数のシリル基が導入
されたメチルスチレン誘導体、4ヶのシリル基を有する
メチルスチレン誘導体、3ヶ以上の複数のシリル基を側
鎖に有する線状重合体および3ヶ以上の複数のシリル基
を側鎖に有する線状共重合体ならびにこれらの製造方法
の提供。 【構成】 下記構造式(I)、構造式(II)および構造
式(X)のうちから選択される一種以上の単量体と、下
記構造式(IV)で示される他の単量体とを重合させて得
られる珪素含有線状共重合体。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は珪素を有する新規重合性
化合物、珪素含有線状重合体および珪素含有線状共重合
体ならびにこれらの製造方法に関するものであり、さら
に詳しくは3ヶ以上の複数のシリル基を有するメチルス
チレン誘導体、3ヶ以上の複数のシリル基を側鎖に有す
る線状重合体および3ヶ以上の複数のシリル基を側鎖に
有する線状共重合体ならびにこれらの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来からスチレン誘導体は、その重合性
を利用した機能性高分子の合成原料等として開発されて
きた。このようなスチレン誘導体のなかでもシリル基を
有するスチレン誘導体は、高い酸素溶解度を示す空気分
離膜材料やレジスト材として注目されている。シリル基
を有するスチレン誘導体としては、pートリメチルシリ
ルスチレン、pートリメチルシリルメチルスチレン、ジ
メチルフェニルシリルスチレン、pービストリメチルシ
リルメチルスチレン等が知られている。
【0003】ところで、本発明者はシリル基の導入率が
高いものほど酸素の溶解度が高くなる傾向にあることを
見いだし、高選択透過性空気分離膜材料として、できる
だけ多くのシリル基が導入されたスチレン誘導体の合成
を試みた。例えば、ジイソプロピルアミンとアルキルリ
チウムの混合によって調整したリチウムジイソプロピル
アミド溶液と、p−メチルスチレンとの溶液反応で、p
−メチルスチレンのメチル基をリチオ化した後、この溶
液にクロロシラン化合物を加えて反応させることで、p
ービストリメチルシリルメチルスチレン(BSMS)を
一段の反応で合成する方法を特公昭63−55515号
公報で提案している。しかしながら、このような従来の
合成方法によって、メチルスチレンのメチル基に導入で
きるシリル基は2ヶまでであり、メチル基に3ヶ以上の
複数のシリル基が導入されたメチルスチレン誘導体、4
ヶのシリル基を有するメチルスチレン誘導体およびこれ
らの製造方法は知られていなかった。また、3ヶ以上の
複数のシリル基を側鎖に有する線状重合体ならびに3ヶ
以上の複数のシリル基を側鎖に有する線状共重合体とこ
れらの製造方法も知られていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたもので、メチル基に3ヶ以上の複数のシ
リル基が導入されたメチルスチレン誘導体、4ヶのシリ
ル基を有するメチルスチレン誘導体、3ヶ以上の複数の
シリル基を側鎖に有する線状重合体および3ヶ以上の複
数のシリル基を側鎖に有する線状共重合体ならびにこれ
らの製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記構造式
(III)
【0006】
【化33】
【0007】(式中、Meはメチル基を表す。)で示さ
れるトリス(トリメチルシリル)クロリドと、メチル基
をリチオ化したメチルスチレンを溶液中で反応させて、
下記構造式(I)または(II)
【0008】
【化34】
【0009】(式中、Meはメチル基を表す。)で示さ
れる珪素を有する新規重合性化合物を製造することを特
徴とする。
【0010】また、下記構造式(I)または(II)
【0011】
【化35】
【0012】(式中、Meはメチル基を表す。)で示さ
れる単量体を重合させて、下記構造式(A)または
(B)
【0013】
【化36】
【0014】(式中、Meはメチル基を表す。)で示さ
れる重合単位よりなり、分子量が2,000〜2,00
0,000である珪素含有線状重合体を製造することを
特徴とする。
【0015】また、下記構造式(I)および(II)
【0016】
【化37】
【0017】(式中、Meはメチル基を表す。)で示さ
れる単量体を重合させて、下記構造式(A)および
(B)
【0018】
【化38】
【0019】(式中、Meはメチル基を表す。)で示さ
れる重合単位よりなり、分子量が2,000〜2,00
0,000であるである珪素含有線状共重合体を製造す
ることを特徴とする。
【0020】また、下記構造式(I)および(IV)
【0021】
【化39】
【0022】〔式中、Meはメチル基を表わす。Yおよ
びZは独立してそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水
素基、炭素数1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲ
ン、シアノ基、水酸基、−COOR1、−COR2、−O
COR3、−CONHR4、−COClまたは−COOC
n2nNCOを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水
素または炭素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時
1、R2、R3、R4はそれぞれ同じ基または異なる基で
あり、かつそれぞれの基における炭素数も同じ数または
異なる数である。また、nは1〜3の整数を表す。〕で
示される単量体を重合させて、下記構造式(A)および
(C)
【0023】
【化40】
【0024】〔式中、Meはメチル基を表わす。Yおよ
びZは独立してそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水
素基、炭素数1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲ
ン、シアノ基、水酸基、−COOR1、−COR2、−O
COR3、−CONHR4、−COClまたは−COOC
n2nNCOを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水
素または炭素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時
1、R2、R3、R4はそれぞれ同じ基または異なる基で
あり、かつそれぞれの基における炭素数も同じ数または
異なる数である。また、nは1〜3の整数を表す。〕で
示される重合単位よりなり、分子量が2,000〜2,
000,000である珪素含有線状共重合体を製造する
ことを特徴とする。
【0025】また、下記構造式(II)および(IV)
【0026】
【化41】
【0027】〔式中、Meはメチル基を表わす。Yおよ
びZは独立してそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水
素基、炭素数1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲ
ン、シアノ基、水酸基、−COOR1、−COR2、−O
COR3、−CONHR4、−COClまたは−COOC
n2nNCOを表す。ここでのR1、R2、R3、Rは水
素または炭素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時
、R2、R3、R4はそれぞれ同じ基または異なる基
であり、かつそれぞれの基における炭素数も同じ数また
は異なる数である。また、nは1〜3の整数を表す。〕
で示される単量体を重合させて、下記構造式(B)およ
び(C)
【0028】
【化42】
【0029】〔式中、Meはメチル基を表わす。Yおよ
びZは独立してそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水
素基、炭素数1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲ
ン、シアノ基、水酸基、−COOR1、−COR2、−O
COR3、−CONHR4、−COClまたは−COOC
n2nNCOを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水
素または炭素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時
1、R2、R3、Rはそれぞれ同じ基または異なる基
であり、かつそれぞれの基における炭素数も同じ数また
は異なる数である。また、nは1〜3の整数を表す。〕
で示される重合単位よりなり、分子量が2,000〜
2,000,000である珪素含有線状共重合体を製造
することを特徴とする。
【0030】また、下記構造式(I)、(II)および
(IV)
【0031】
【化43】
【0032】〔式中、Meはメチル基を表わす。Yおよ
びZは独立してそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水
素基、炭素数1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲ
ン、シアノ基、水酸基、−COOR1、−COR2、−O
COR3、−CONHR4、−COClまたは−COOC
n2nNCOを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水
素または炭素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時
1、R2、R3、R4はそれぞれ同じ基または異なる基で
あり、かつそれぞれの基における炭素数も同じ数または
異なる数である。また、nは1〜3の整数を表す。〕で
示される単量体を重合させて、下記構造式(A)、
(B)および(C)
【0033】
【化44】
【0034】〔式中、Meはメチル基を表わす。Yおよ
びZは独立してそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水
素基、炭素数1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲ
ン、シアノ基、水酸基、−COOR1、−COR2、−O
COR3、−CONHR4、−COClまたは−COOC
n2nNCOを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水
素または炭素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時
1、R2、R3、R4はそれぞれ同じ基または異なる基で
あり、かつそれぞれの基における炭素数も同じ数または
異なる数である。また、nは1〜3の整数を表す。〕で
示される重合単位よりなり、分子量が2,000〜2,
000,000である珪素含有線状共重合体を製造する
ことを特徴とする。
【0035】また、下記構造式(III)
【0036】
【化45】
【0037】(式中、Meはメチル基を表す。)で示さ
れるトリス(トリメチルシリル)クロリドと、トリメチ
ルシリルメチル基をリチオ化したトリメチルシリルメチ
ルスチレンを溶液中で反応させて、下記構造式(X)
【0038】
【化46】
【0039】(式中、Meはメチル基を表す。)で示さ
れる珪素を有する新規重合性化合物を製造することを特
徴とする。
【0040】また、下記構造式(X)
【0041】
【化47】
【0042】(式中、Meはメチル基を表す。)で示さ
れる単量体を重合させて、下記構造式(D)
【0043】
【化48】
【0044】(式中、Meはメチル基を表す。)で示さ
れる重合単位よりなり、分子量が2,000〜2,00
0,000である珪素含有線状重合体を製造することを
特徴とする。
【0045】また、下記構造式(X)および(I)
【0046】
【化49】
【0047】(式中、Meはメチル基を表す。)で示さ
れる単量体を重合させて、下記構造式(D)および
(A)
【0048】
【化50】
【0049】(式中、Meはメチル基を表す。)で示さ
れる重合単位よりなり、分子量が2,000〜2,00
0,000である珪素含有線状共重合体を製造すること
を特徴とする。
【0050】また、下記構造式(X)および(II)
【0051】
【化51】
【0052】(式中、Meはメチル基を表す。)で示さ
れる単量体を重合させて、下記構造式(D)および
(B)
【0053】
【化52】
【0054】(式中、Meはメチル基を表す。)で示さ
れる重合単位よりなり、分子量が2,000〜2,00
0,000である珪素含有線状共重合体を製造すること
を特徴とする。
【0055】また、下記構造式(X)および(IV)
【0056】
【化53】
【0057】〔式中、Meはメチル基を表わす。Yおよ
びZは独立してそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水
素基、炭素数1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲ
ン、シアノ基、水酸基、−COOR1、−COR2、−O
COR3、−CONHR4、−COClまたは−COOC
n2nNCOを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水
素または炭素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時
1、R2、R3、R4はそれぞれ同じ基または異なる基で
あり、かつそれぞれの基における炭素数も同じ数または
異なる数である。また、nは1〜3の整数を表す。〕で
示される単量体を重合させて、下記構造式(D)および
(C)
【0058】
【化54】
【0059】〔式中、Meはメチル基を表わす。Yおよ
びZは独立してそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水
素基、炭素数1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲ
ン、シアノ基、水酸基、−COOR1、−COR2、−O
COR3、−CONHR4、−COClまたは−COOC
n2nNCOを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水
素または炭素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時
1、R2、R3、Rはそれぞれ同じ基または異なる基
であり、かつそれぞれの基における炭素数も同じ数また
は異なる数である。また、nは1〜3の整数を表す。〕
で示される重合単位よりなり、分子量が2,000〜
2,000,000である珪素含有線状共重合体を製造
することを特徴とする。
【0060】また、下記構造式(X)、(I)および
(II)
【0061】
【化55】
【0062】(式中、Meはメチル基を表す。)で示さ
れる単量体を重合させて、下記構造式(D)、(A)お
よび(B)
【0063】
【化56】
【0064】(式中、Meはメチル基を表す。)で示さ
れる重合単位よりなり、分子量が2,000〜2,00
0,000である珪素含有線状共重合体を製造すること
を特徴とする。
【0065】また、下記構造式(X)、(I)および
(IV)
【0066】
【化57】
【0067】〔式中、Meはメチル基を表わす。Yおよ
びZは独立してそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水
素基、炭素数1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲ
ン、シアノ基、水酸基、−COOR1、−COR2、−O
COR3、−CONHR4、−COClまたは−COOC
n2nNCOを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水
素または炭素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時
1、R2、R3、R4はそれぞれ同じ基または異なる基で
あり、かつそれぞれの基における炭素数も同じ数または
異なる数である。また、nは1〜3の整数を表す。〕で
示される単量体を重合させて、下記構造式(D)、
(A)および(C)
【0068】
【化58】
【0069】〔式中、Meはメチル基を表わす。Yおよ
びZは独立してそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水
素基、炭素数1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲ
ン、シアノ基、水酸基、−COOR1、−COR2、−O
COR3、−CONHR4、−COClまたは−COOC
n2nNCOを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水
素または炭素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時
1、R2、R3、R4はそれぞれ同じ基または異なる基で
あり、かつそれぞれの基における炭素数も同じ数または
異なる数である。また、nは1〜3の整数を表す。〕で
示される重合単位よりなり、分子量が2,000〜2,
000,000である珪素含有線状共重合体を製造する
ことを特徴とする。
【0070】また、下記構造式(X)、(II)および
(IV)
【0071】
【化59】
【0072】〔式中、Meはメチル基を表わす。Yおよ
びZは独立してそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水
素基、炭素数1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲ
ン、シアノ基、水酸基、−COOR1、−COR2、−O
COR3、−CONHR4、−COClまたは−COOC
n2nNCOを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水
素または炭素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時
1、R2、R3、R4はそれぞれ同じ基または異なる基で
あり、かつそれぞれの基における炭素数も同じ数または
異なる数である。また、nは1〜3の整数を表す。〕で
示される単量体を重合させて、下記構造式(D)、
(B)および(C)
【0073】
【化60】
【0074】〔式中、Meはメチル基を表わす。Yおよ
びZは独立してそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水
素基、炭素数1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲ
ン、シアノ基、水酸基、−COOR1、−COR2、−O
COR3、−CONHR4、−COClまたは−COOC
n2nNCOを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水
素または炭素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時
1、R2、R3、R4はそれぞれ同じ基または異なる基で
あり、かつそれぞれの基における炭素数も同じ数または
異なる数である。また、nは1〜3の整数を表す。〕で
示される重合単位よりなり、分子量が2,000〜2,
000,000である珪素含有線状共重合体を製造する
ことを特徴とする。
【0075】また、下記構造式(X)、(I)、(II)
および(IV)
【0076】
【化61】
【0077】〔式中、Meはメチル基を表わす。Yおよ
びZは独立してそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水
素基、炭素数1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲ
ン、シアノ基、水酸基、−COOR1、−COR2、−O
COR3、−CONHR4、−COClまたは−COOC
n2nNCOを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水
素または炭素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時
1、R2、R3、R4はそれぞれ同じ基または異なる基で
あり、かつそれぞれの基における炭素数も同じ数または
異なる数である。また、nは1〜3の整数を表す。〕で
示される単量体を重合させて、下記構造式(D)、
(A)、(B)および(C)
【0078】
【化62】
【0079】〔式中、Meはメチル基を表わす。Yおよ
びZは独立してそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水
素基、炭素数1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲ
ン、シアノ基、水酸基、−COOR1、−COR2、−O
COR3、−CONHR4、−COClまたは−COOC
n2nNCOを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水
素または炭素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時
1、R2、R3、R4はそれぞれ同じ基または異なる基で
あり、かつそれぞれの基における炭素数も同じ数または
異なる数である。また、nは1〜3の整数を表す。〕で
示される重合単位よりなり、分子量が2,000〜2,
000,000である珪素含有線状共重合体を製造する
ことを特徴とする。
【0080】以下、本発明を例を挙げて詳しく説明す
る。始めに、上記構造式(I)または(II)で示される
珪素を有する新規重合性化合物を製造する方法を説明す
る。まず、ジイソプロピルアミン(DPA)とアルキル
リチウムの混合によって調整した溶液として存在させる
リチウムジイソプロピルアミド(LDA)と、トリメチ
ルクロロシランを溶液中で反応させて上記構造式(II
I)で示されるトリス(トリメチルシリル)クロリド
(TSC)を合成する。
【0081】上記構造式(III)で示されるトリス(ト
リメチルシリル)クロリドは、トリメチルクロロシラン
とリチウムジイソプロピルアミドを溶媒中で逐次的に反
応させることによって容易に合成することができる。下
記にこの反応の一例の反応式(V−1)〜(V−4)を
示す。
【0082】
【化63】
【0083】(式中、Meはメチル基を表わし、i−P
rはイソプロピル基を表わす。)
【0084】反応式(V−1)〜(V−4)におけるリ
チオ化およびシリル化を行うときの反応温度は−60℃
〜+40℃、反応時間は6時間〜2日間、リチウムジイ
ソプロピルアミドのトリメチルクロロシランに対する添
加モル比は0.5〜2倍とされる。上記溶媒としては、
テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル、ジ
オキサン等のエーテル類、ヘキサン等の脂肪族炭化水
素、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジメチル
スルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プ
ロトン性極性溶媒等、反応条件下でリチウムアミドと反
応しない液体を用いることができ、これら中でも特にテ
トラヒドロフランが好ましい。
【0085】ついで、トリス(トリメチルシリル)クロ
リドを調製した反応溶液にリチウムジイソプロピルアミ
ドとメチルスチレンを加えると、溶液中でこのメチルス
チレンのメチル基がリチオ化され、このリチオ化された
メチルスチレン(以下、リチオ化メチルスチレンと略記
する。)と上記構造式(III)で示されるトリス(トリ
メチルシリル)クロリドが反応し、リチオ化されたメチ
ル基に3ヶ以上の複数のシリル基が導入され、3ヶ以上
の複数のシリル基で置換された上記構造式(I)または
(II)で示される珪素を有する新規重合性化合物が得ら
れる。ここでシリル基が導入されるメチルスチレンのメ
チル基は、ビニル基に対してオルト、メタ、パラ位のい
ずれの位置にあるものでもよいが、パラ位にあるものが
好ましい。
【0086】メチルスチレンのメチル基をリチオ化する
方法は、極めて限定されており、メチルスチレンと特定
の有機リチウム化合物との反応によってリチオ化メチル
スチレンを得ることができるのである。それ以外の有機
リチウム化合物では、メチルスチレンのビニル基がアニ
オン重合を起こしたり、リチオ化が起こりにくい。特定
の有機リチウム化合物の例としては、リチウムジイソプ
ロピルアミドに代表されるリチウムアミド、その他ジフ
ェニルメチルリチウム、αーフェネチルリチウム等があ
る。上記リチウムジイソプロピルアミドは、ジイソプロ
ピルアミンとn−ブチルリチウムなどのアルキルリチウ
ムから合成することができ、目的重合性化合物を合成す
る反応容器中に、予めジイソプロピルアミンとアルキル
リチウムを加えてリチウムジイソプロピルアミト゛を合
成し、この後メチルスチレンを加えることにより、リチ
オ化メチルスチレンを調製することができる。下記にこ
の反応の一例の反応式(VI)を示す。
【0087】
【化64】
【0088】(式中、i−Prはイソプロピル基を表わ
す。)
【0089】上記反応式(VI)におけるメチルスチレン
に対するリチウムジイソプロピルアミドのモル比は、
0.1倍から10倍モル程度、より好ましくは0.3倍
から3倍モル程度とされる。
【0090】上記構造式(III)で示されるトリス(ト
リメチルシリル)クロリドの反応溶液にリチウムジイソ
プロピルアミドとメチルスチレンを加えると、上記構造
式(III)で示されるトリス(トリメチルシリル)クロ
リドはリチウムジイソプロピルアミドよりも、リチオ化
メチルスチレンと優先的に反応し、目的とする上記構造
式(I)または(II)で示される珪素を有する新規重合
性化合物が得られるのである。下記にこの反応の一例の
反応式(VII−1)〜(VII−2)を示す。
【0091】
【化65】
【0092】(式中、Meはメチル基を表わし、i−P
rはイソプロピル基を表わす。)
【0093】上記反応式(VII−1)〜(VII−2)にお
けるリチオ化およびシリル化を行うときの反応温度は低
すぎると反応が遅く、高すぎるとアニオン重合がおきて
メチルスチレンの高分子が生成されるため、−80℃〜
+100℃程度、より好ましくは−50℃〜+30℃程
度である。また、反応時間は6時間〜2日間程度、より
好ましくは10時間〜1日間程度である。但し、ここで
の反応時間はガスクロマトグラフィーや液体クロマトグ
ラフィーなどで、反応経過を観測し、原料や生成物の定
量を行い、反応の終了時間を決定することが望まれる。
また、上記構造式(III)で示されるトリス(トリメチ
ルシリル)クロリドのリチオ化メチルスチレンに対する
添加比は、0.1〜5倍モル程度、より好ましくは0.
3〜3倍モル程度である。
【0094】ついで、得られた上記構造式(I)または
(II)で示される珪素を有する新規重合性化合物を減圧
蒸留またはカラムクロマトで分離精製する。
【0095】次に、上記構造式(X)で示される珪素を
有する新規重合性化合物を製造する方法を説明する。ま
ず、上述の構造式(I)または(II)で示される珪素を
有する新規重合性化合物を製造する方法と同様にして上
記構造式(III)で示されるトリス(トリメチルシリ
ル)クロリド(TSC)を合成する。ついで、トリス
(トリメチルシリル)クロリドを調製した反応溶液にリ
チウムジイソプロピルアミドとトリメチルシリルメチル
スチレンを加えると、溶液中でこのトリメチルシリルメ
チルスチレンのトリメチルシリルメチル基がリチオ化さ
れ、このリチオ化されたトリメチルシリルメチルスチレ
ン(以下、リチオ化トリメチルシリルメチルスチレンと
略記する。)と上記構造式(III)で示されるトリス
(トリメチルシリル)クロリドが反応し、リチオ化され
たトリメチルシリルメチル基に3ヶのシリル基が導入さ
れた上記構造式(X)で示される珪素を有する新規重合
性化合物が得られる。ここでシリル基が導入されるトリ
メチルシリルメチルスチレンのトリメチルシリルメチル
基は、ビニル基に対してオルト、メタ、パラ位のいずれ
の位置にあるものでもよいが、パラ位にあるものが好ま
しい。
【0096】トリメチルシリルメチルスチレンのトリメ
チルシリルメチル基をリチオ化する方法は、極めて限定
されており、トリメチルシリルメチルスチレンと特定の
有機リチウム化合物との反応によってリチオ化トリメチ
ルシリルメチルスチレンを得ることができるのである。
それ以外の有機リチウム化合物では、トリメチルシリル
メチルスチレンのビニル基がアニオン重合を起こした
り、リチオ化が起こりにくい。特定の有機リチウム化合
物の例としては、上述の構造式(I)または(II)で示
される珪素を有する新規重合性化合物を製造する方法で
用いるものと同様のものが用いられる。特定の有機リチ
ウム化合物としてリチウムジイソプロピルアミドを用い
る場合、目的重合性化合物を合成する反応容器中に、予
めジイソプロピルアミンとアルキルリチウムを加えてリ
チウムジイソプロピルアミト゛を合成し、この後トリメ
チルシリルメチルスチレンを加えることにより、リチオ
化トリメチルシリルメチルスチレンを調製することがで
きる。下記にこの反応の一例の反応式(XI)を示す。
【0097】
【化66】
【0098】(式中、Meはメチル基を表わし、i−P
rはイソプロピル基を表わす。)
【0099】上記反応式(XI)におけるトリメチルシリ
ルメチルスチレンに対するリチウムジイソプロピルアミ
ドのモル比は、上述の構造式(I)または(II)で示さ
れる珪素を有する新規重合性化合物を製造する方法と同
程度である。
【0100】上記構造式(III)で示されるトリス(ト
リメチルシリル)クロリドの反応溶液にリチウムジイソ
プロピルアミドとトリメチルシリルメチルスチレンを加
えると、上記構造式(III)で示されるトリス(トリメ
チルシリル)クロリドはリチウムジイソプロピルアミド
よりも、リチオ化トリメチルシリルメチルスチレンと優
先的に反応し、目的とするシリル基を4ヶ有する、上記
構造式(X)で示される珪素を有する新規重合性化合物
が得られるのである。下記にこの反応の一例の反応式
(XII)を示す。
【0101】
【化67】
【0102】(式中、Meはメチル基を表わし、i−P
rはイソプロピル基を表わす。)
【0103】上記反応式(XII)におけるリチオ化およ
びシリル化を行うときの反応温度、反応時間は上述の構
造式(I)または(II)で示される珪素を有する新規重
合性化合物を製造する方法と同程度である。但し、ここ
での反応時間もガスクロマトグラフィーや液体クロマト
グラフィーなどで、反応経過を観測し、原料や生成物の
定量を行い、反応の終了時間を決定することが望まれ
る。また、上記構造式(III)で示されるトリス(トリ
メチルシリル)クロリドのリチオ化トリメチルシリルメ
チルスチレンに対する添加比は、上述の構造式(I)ま
たは(II)で示される珪素を有する新規重合性化合物を
製造する方法と同程度である。ついで、得られた上記構
造式(X)で示される珪素を有する新規重合性化合物を
減圧蒸留またはカラムクロマトで分離精製する。
【0104】次に、本発明の珪素含有線状重合体または
珪素含有線状共重合体を製造する方法を説明する。ま
ず、分離精製後の上記構造式(I)または(II)で示さ
れる珪素を有する新規重合性化合物を単量体として用
い、この単量体をスチレンを重合させる方法と同様にし
てラジカル重合させると、容易に高分子化合物である上
記構造式(A)または(B)で示される重合単位よりな
り、分子量が2,000〜2,000,000である珪
素含有線状重合体が得られる。また、分離精製後の上記
構造式(X)で示される珪素を有する新規重合性化合物
を単量体として用い、この単量体をスチレンを重合させ
る方法と同様にしてラジカル重合させると、容易に高分
子化合物である上記構造式(D)で示される重合単位よ
りなり、分子量が2,000〜2,000,000であ
る珪素含有線状重合体が得られる。
【0105】ここでのラジカル重合は、上記単量体に
熱、光、電子線、放射線等を付与することによって開始
される。ラジカル開始剤としては、アゾビスイソブチロ
ニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルマレ
ロニトリル)等のアゾニトリル類、過酸化ベンゾイル、
過酸化ジターシャリブチル等の過酸化物が使用できる。
重合は上記開始剤に適した温度で酸素のない雰囲気で行
われ、開始剤に適した温度は20℃から150℃程度、
好ましくは50℃から100℃程度、重合時間は10分
から500時間程度、好ましくは1時間から100時間
程度である。また、ここでの重合は上記単量体のみの塊
状重合でも、トルエンなどの溶媒を使用した液状重合で
も可能である。
【0106】また、分離精製後の上記構造式(I)およ
び(II)で示される珪素を有する新規重合性化合物を単
量体として用い、これら単量体をラジカル重合させる
と、上記構造式(A)および(B)で示される重合単位
よりなり、分子量が2,000〜2,000,000で
ある珪素含有線状共重合体が得られる。
【0107】また、分離精製後の上記構造式(I)およ
び/または(II)で示される珪素を有する新規重合性化
合物である単量体と、ラジカル重合可能な上記構造式
(IV)で示される他の単量体とをラジカル重合させる
と、上記構造式(A)、(B)および(C)で示される
重合単位よりなり、分子量が2,000〜2,000,
000である珪素含有線状共重合体、上記構造式(A)
および(C)で示される重合単位よりなり、分子量が
2,000〜2,000,000である珪素含有線状共
重合体、ならびに上記構造式(B)および(C)で示さ
れる重合単位よりなり、分子量が2,000〜2,00
0,000である珪素含有線状共重合体のうちのいずれ
かが得られる。
【0108】また、分離精製後の上記構造式(X)で示
される珪素を有する新規重合性化合物である単量体と、
上記構造式(I)および/または(II)で示される珪素
を有する新規重合性化合物である単量体をラジカル重合
させると、上記構造式(D)、(A)および(B)で示
される重合単位よりなり、分子量が2,000〜2,0
00,000である珪素含有線状共重合体、上記構造式
(D)および(A)で示される重合単位よりなり、分子
量が2,000〜2,000,000である珪素含有線
状共重合体、ならびに上記構造式(D)および(B)で
示される重合単位よりなり、分子量が2,000〜2,
000,000である珪素含有線状共重合体のうちのい
ずれかが得られる。
【0109】また、分離精製後の上記構造式(X)で示
される珪素を有する新規重合性化合物である単量体と、
ラジカル重合可能な上記構造式(IV)で示される他の単
量体とをラジカル重合させると、上記構造式(D)およ
び(C)で示される重合単位よりなり、分子量が2,0
00〜2,000,000である珪素含有線状共重合体
が得られる。
【0110】また、分離精製後の上記構造式(X)で示
される珪素を有する新規重合性化合物である単量体と、
上記構造式(I)および/または(II)で示される珪素
を有する新規重合性化合物である単量体と、ラジカル重
合可能な上記構造式(IV)で示される他の単量体とをラ
ジカル重合させると、上記構造式(D)、(A)、
(B)および(C)で示される重合単位よりなり、分子
量が2,000〜2,000,000である珪素含有線
状共重合体、上記構造式(D)、(A)および(C)で
示される重合単位よりなり、分子量が2,000〜2,
000,000である珪素含有線状共重合体、ならびに
上記構造式(D)、(B)および(C)で示される重合
単位よりなり、分子量が2,000〜2,000,00
0である珪素含有線状共重合体のうちのいずれかが得ら
れる。
【0111】上記構造式(IV)で示される他の単量体と
しては、例えばスチレン、メチルスチレン、メトキシス
チレン、ブロムスチレン、フルオロスチレン、ビストリ
メチルシリルメチルスチレンなどのスチレン類、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリルなどのアクリロニトリ
ル類、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、
アクリル酸ラウリルなどのアクリル酸エステル類、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸ラウリルなどのメタクリ
ル酸エステル類、フマル酸ジメチル、フマル酸ジターシ
ャリーブチルなどのフマル酸エステル類、塩化ビニリデ
ン、臭化ビニリデンなどのビニリデン類、アクリルアミ
ド、メタクリロアミドなどのアクリルアミド誘導体、酢
酸ビニル、酪酸ビニルなどの脂肪酸ビニル誘導体などが
使用できる。
【0112】次いで、得られた珪素含有線状重合体また
は珪素含有線状共重合体をメタノールなどの単量体は溶
解するが重合体は溶解しない溶媒で洗浄して精製する。
【0113】本発明によれば、ビニル基への反応が可能
な反応性に富み、メチル基に3ヶ以上の複数のシリル基
が導入された上記構造式(I)または(II)で示される
珪素を有する新規重合性化合物が得られる。また、シリ
ル基を4ヶ有する、上記構造式(X)で示される珪素を
有する新規重合性化合物が得られる。これら珪素を有す
る新規重合性化合物は、単量体として有用で、上記珪素
を有する新規重合性化合物を用いて得られる珪素含有線
状重合体または珪素含有線状共重合体は、側鎖に3ヶ以
上の複数のシリル基を有する機能性高分子化合物である
ため、フォトレジストとして有用であり、また、シリル
基の導入率が高いため空気分離膜の成分として有用であ
る。このような珪素含有線状重合体および/または珪素
含有線状共重合体を混入することでシリコーンオイル、
グラスファイバー等との密着性がよくなり、複合材料の
改質剤としても有用である。また、珪素による難燃効果
から難燃剤への利用も考えられる。
【0114】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。 (実施例1)アルゴン下ナスフラスコ中、−40℃、2
0mlのテトラヒドロフラン(THF)を溶媒として
[リチウムジイソプロピルアミド(LDA)]0=10
mmol、[トリメチルクロロシラン(TMCS)]0
=5.5mmolでTMCSのメチル基のリチオ化を行
ったところ、LDAとTMCSのカップリング反応はほ
とんど起こらず70%という高い反応率でトリメチルシ
リル基を3つ有する上記構造式(III)で示されるトリ
ス(トリメチルシリル)クロリド(TSC)が生成し
た。さらにこの反応系に4−メチルスチレン(MST)
を1.7mmolを加え、反応を解析したところ図1の
ガスクロマトグラフィに示すようにいくつかの生成物が
得られた。
【0115】図1中の主生成物は、60%の反応率で
得られ、減圧蒸留により単離後(b.p=108℃/
0.04mmHg)、質量分析、1H−NMRによる構
造解析の結果、上記構造式(I)で示されるトリス(ト
リメチルシリル)メチルスチレン(略称:TSMS、I
UPAC名称:4−[2,2,4,4−テトラメチル−
3−トリメチルシリル−2,4−ジシラペンチル]スチ
レン)であることを確認した。図2にTSMSのマスス
ペクトル、下記表1にTSMSのNMR(1H)の結果
を示す。
【0116】また、図1中の生成物は質量分析、1
−NMRによりトリメチルシリル基を6つ有する上記構
造式(II)で示されるビス[(トリス)トリメチルシリ
ル]メチルスチレン(略称:BTSMS、IUPAC名
称:2,2,4,4,6,6,8,8−オクタメチル−
3,7−ビス(トリメチルシリル)−5−(4−ビニル
フェニル)−2,4,6,8−テトラシラノナン)であ
ることを確認した。図3にBTSMSのマススペクト
ル、下記表1にBTSMSのNMR(1H)の結果を示
す。これらのことから下記反応式(VIII)に示すように
残存LDAによりMSTのメチル基の選択的リチオ化が
起こりビニルベンジルリチウム(VBL)が生成し、続
いてTSCと反応を起しTMCSからワンボットでTS
MSが合成できることが分った。
【0117】
【表1】
【0118】
【化68】
【0119】(式中、Meはメチル基を表わす。)
【0120】次に、ここで得られた構造式(I)で示さ
れるTSMSをアゾビスイソブチロニトリル(AIB
N)を開始剤として60℃、24時間かけて塊状重合を
行ったところ数平均分子量(Mn)=40万の重合体が
重合率87%で得られた。ついで、トルエンを溶媒とし
てキャスト法で成膜を行い、厚さ114μmの透明な分
離膜を作製した。これを実施例1の分離膜とした。そし
て真空法で実施例1の分離膜のガス透過測定を行った。
その結果を下記表2に示す。
【0121】
【表2】
【0122】上記表2中、PO2は酸素の透過係数(×
10-10cm3・cm/cm2・sec・cmHg)、PN2は窒素の透過
係数(×10-10cm3・cm/cm2・sec・cmHg)、PO2/P
2は酸窒素分離係数、Tg(℃)はガラス転移点、dは
密度(g/cm3)、Si含有量(wt%)は単量体中の珪素
の重量含有量を表す。
【0123】上記表2から実施例1の分離膜は、他の分
離膜に比べて透過係数が減少しているにもかかわらず、
分離比が優れていることが分る。
【0124】(実施例2)−50℃、1mol/lのL
DA/THF溶液にTMCS0.5mol(54.3
g)を加え、終夜反応させたところ、上記構造式(II
I)で示されるTSCが生成した。ついで、この溶液に
さらにLDA0.5molのTHF溶液200mlとM
ST0.5mol(59g)を加え、−20℃で20時
間反応させるといくつかの生成物が得られた。これらの
生成物を実施例1と同様にして構造解析の結果、上記構
造式(I)で示されるTSMSと、上記構造式(II)で
示されるBTSMSが得られていることが分った。
【0125】(実施例3)上記実施例1と同様にして上
記構造式(III)で示されるトリス(トリメチルシリ
ル)クロリド(TSC)を合成した。さらにこの反応系
にトリメチルシリルメチルスチレン(SMS)を1.7
mmolを加え、室温で3時間攪拌し、反応を解析した
ところ、図4のガスクロマトグラフィに示すようにいく
つかの生成物が得られた。図4中の生成物は53%の
反応率で得られ、カラムクロマトグラフィで単離後、質
量分析による構造解析の結果、上記構造式(X)で示さ
れるテトラキス(トリメチルシリル)メチルスチレン
(略称:TeSMS、IUPAC名称:4−[2,2,
4,4−テトラメチル−1,3−ビス(トリメチルシリ
ル)−2,4−デシラペンチル]スチレン)であること
を確認した。図5にTeSMSのマススペクトルを示
す。これらのことから下記反応式(XIII)に示すように
残存LDAによりSMSのトリメチルシリルメチル基の
選択的リチオ化が起こりビニルベンジルリチウム(VB
L)が生成し、続いてTSCと反応を起しTeSMSが
合成できることが分った。
【0126】
【化69】
【0127】(式中、Meはメチル基を表わす。)
【0128】次に、ここで得られた構造式(X)で示さ
れるTeSMSをアゾビスイソブチロニトリル(AIB
N)を開始剤として60℃、24時間かけて塊状重合を
行ったところ数平均分子量(Mn)=26万の重合体が
重合率87%で得られた。この重合体をNMRスペクト
ルにより構造解析した結果、ポリ(TeSMS)である
ことが分った。図6にポリ(TeSMS)のNMRスペ
クトルを示す。ついで、トルエンを溶媒としてキャスト
法で成膜を行い、厚さ114μmの透明な分離膜を作製
した。これを実施例3の分離膜とした。そして真空法で
実施例3の分離膜のガス透過測定を行った。その結果を
下記表3に示す。
【0129】
【表3】
【0130】上記表3中、PO2は酸素の透過係数(×
10-10cm3・cm/cm2・sec・cmHg)、PN2は窒素の透過
係数(×10-10cm3・cm/cm2・sec・cmHg)、PO2/P
2は酸窒素分離係数、Tg(℃)はガラス転移点、dは
密度(g/cm3)、Si含有量(wt%)は単量体中の珪素
の重量含有量を表す。
【0131】上記表3から実施例3の分離膜は、透過係
数が減少しているにもかかわらず、分離比が優れている
ことが分る。
【0132】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、上
記構造式(III)で示されるトリス(トリメチルシリ
ル)クロリドと、メチル基をリチオ化したメチルスチレ
ンを溶液中で反応させることによって、ビニル基への反
応が可能な反応性に富み、メチル基に3ヶ以上の複数の
シリル基が導入された上記構造式(I)または(II)で
示される珪素を有する新規重合性化合物が得られる。ま
た、上記構造式(III)で示されるトリス(トリメチル
シリル)クロリドと、トリメルシリルメチル基をリチオ
化したトリメチルシリルメチルスチレンを溶液中で反応
させることによって、ビニル基への反応が可能な反応性
に富み、シリル基を4ヶ有する、上記構造式(X)で示
される珪素を有する新規重合性化合物が得られる。これ
ら珪素を有する新規重合性化合物は、単量体として有用
で、上記新規重合性化合物を用いて得られる珪素含有線
状重合体または珪素含有線状共重合体は、側鎖に3ヶ以
上の複数のシリル基を有する機能性高分子化合物である
ため、フォトレジストとして有用であり、また、シリル
基の導入率が高いため空気分離膜の成分として有用であ
る。このような珪素含有線状重合体および/または珪素
含有線状共重合体を混入することでシリコーンオイル、
グラスファイバー等との密着性がよくなり、複合材料の
改質剤としても有用である。また、珪素による難燃効果
から難燃剤への利用も考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で得られた生成物をガスクロマグラ
フィで解析した結果を示した図である。
【図2】 実施例1で得られたTSMSのマススペクト
ルを示した図である。
【図3】 実施例1で得られたBTSMSのマススペク
トルを示した図である。
【図4】 実施例3で得られた生成物をガスクロマトグ
ラフィで解析した結果を示した図である。
【図5】 実施例3で得られたTeSMSのマススペク
トルを示した図である。
【図6】 実施例3で得られたポリ(TeSMS)のN
MRスペクトルを示した図である。

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記構造式(I)または(II) 【化1】 (式中、Meはメチル基を表す。)で示される珪素を有
    する新規重合性化合物。
  2. 【請求項2】 下記構造式(III) 【化2】 (式中、Meはメチル基を表す。)で示されるトリス
    (トリメチルシリル)クロリドと、メチル基をリチオ化
    したメチルスチレンを溶液中で反応させることを特徴と
    する下記構造式(I)または(II) 【化3】 (式中、Meはメチル基を表す。)で示される珪素を有
    する新規重合性化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 リチウムジイソプロピルアミドとトリメ
    チルクロロシランを溶液中で反応させてトリス(トリメ
    チルシリル)クロリドを生成させた後、リチウムジイソ
    プロピルアミドの共存下で前記トリス(トリメチルシリ
    ル)クロリドとメチルスチレンを反応させることを特徴
    をする請求項2記載の珪素を有する新規重合性化合物の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 下記構造式(A)または(B) 【化4】 (式中、Meはメチル基を表す。)で示される重合単位
    よりなり、分子量が2,000〜2,000,000で
    あることを特徴とする珪素含有線状重合体。
  5. 【請求項5】 下記構造式(I)または(II) 【化5】 (式中、Meはメチル基を表す。)で示される単量体を
    重合させることを特徴とする請求項4記載の珪素含有線
    状重合体の製造方法。
  6. 【請求項6】 下記構造式(A)および(B) 【化6】 (式中、Meはメチル基を表す。)で示される重合単位
    よりなり、分子量が2,000〜2,000,000で
    あることを特徴とする珪素含有線状共重合体。
  7. 【請求項7】 下記構造式(I)および(II) 【化7】 (式中、Meはメチル基を表す。)で示される単量体を
    重合させることを特徴とする請求項6記載の珪素含有線
    状共重合体の製造方法。
  8. 【請求項8】 下記構造式(A)および(C) 【化8】 〔式中、Meはメチル基を表わす。YおよびZは独立し
    てそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水素基、炭素数
    1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲン、シアノ
    基、水酸基、−COOR1、−COR2、−OCOR3
    −CONHR4、−COClまたは−COOCn2nNC
    Oを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水素または炭
    素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時R1、R2
    3、R4はそれぞれ同じ基または異なる基であり、かつ
    それぞれの基における炭素数も同じ数または異なる数で
    ある。また、nは1〜3の整数を表す。〕で示される重
    合単位よりなり、分子量が2,000〜2,000,0
    00であることを特徴とする珪素含有線状共重合体。
  9. 【請求項9】 下記構造式(I)および(IV) 【化9】 〔式中、Meはメチル基を表わす。YおよびZは独立し
    てそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水素基、炭素数
    1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲン、シアノ
    基、水酸基、−COOR1、−COR2、−OCOR3
    −CONHR4、−COClまたは−COOCn2nNC
    Oを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水素または炭
    素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時R1、R2
    3、R4はそれぞれ同じ基または異なる基であり、かつ
    それぞれの基における炭素数も同じ数または異なる数で
    ある。また、nは1〜3の整数を表す。〕で示される単
    量体を重合させることを特徴とする請求項8記載の珪素
    含有線状共重合体の製造方法。
  10. 【請求項10】 下記構造式(B)および(C) 【化10】 〔式中、Meはメチル基を表わす。YおよびZは独立し
    てそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水素基、炭素数
    1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲン、シアノ
    基、水酸基、−COOR1、−COR2、−OCOR3
    −CONHR4、−COClまたは−COOCn2nNC
    Oを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水素または炭
    素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時R1、R2
    3、R4はそれぞれ同じ基または異なる基であり、かつ
    それぞれの基における炭素数も同じ数または異なる数で
    ある。また、nは1〜3の整数を表す。〕で示される重
    合単位よりなり、分子量が2,000〜2,000,0
    00であることを特徴とする珪素含有線状共重合体。
  11. 【請求項11】 下記構造式(II)および(IV) 【化11】 〔式中、Meはメチル基を表わす。YおよびZは独立し
    てそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水素基、炭素数
    1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲン、シアノ
    基、水酸基、−COOR1、−COR2、−OCOR3
    −CONHR4、−COClまたは−COOCn2nNC
    Oを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水素または炭
    素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時R1、R2
    3、Rはそれぞれ同じ基または異なる基であり、か
    つそれぞれの基における炭素数も同じ数または異なる数
    である。また、nは1〜3の整数を表す。〕で示される
    単量体を重合させることを特徴とする請求項10記載の
    珪素含有線状共重合体の製造方法。
  12. 【請求項12】 下記構造式(A)、(B)および
    (C) 【化12】 〔式中、Meはメチル基を表わす。YおよびZは独立し
    てそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水素基、炭素数
    1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲン、シアノ
    基、水酸基、−COOR、−COR2、−OCOR3
    −CONHR4、−COClまたは−COOCn2nNC
    Oを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水素または炭
    素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時R1、R2
    3、R4はそれぞれ同じ基または異なる基であり、かつ
    それぞれの基における炭素数も同じ数または異なる数で
    ある。また、nは1〜3の整数を表す。〕で示される重
    合単位よりなり、分子量が2,000〜2,000,0
    00であることを特徴とする珪素含有線状共重合体。
  13. 【請求項13】 下記構造式(I)、(II)および(I
    V) 【化13】 〔式中、Meはメチル基を表わす。YおよびZは独立し
    てそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水素基、炭素数
    1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲン、シアノ
    基、水酸基、−COOR1、−COR2、−OCOR3
    −CONHR4、−COClまたは−COOCn2nNC
    Oを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水素または炭
    素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時R1、R2
    3、R4はそれぞれ同じ基または異なる基であり、かつ
    それぞれの基における炭素数も同じ数または異なる数で
    ある。また、nは1〜3の整数を表す。〕で示される単
    量体を重合させることを特徴とする請求項12記載の珪
    素含有線状共重合体の製造方法。
  14. 【請求項14】 下記構造式(X) 【化14】 (式中、Meはメチル基を表す。)で示される珪素を有
    する新規重合性化合物。
  15. 【請求項15】 下記構造式(III) 【化15】 (式中、Meはメチル基を表す。)で示されるトリス
    (トリメチルシリル)クロリドと、トリメチルシリルメ
    チル基をリチオ化したトリメチルシリルメチルスチレン
    を溶液中で反応させることを特徴とする下記構造式
    (X) 【化16】 (式中、Meはメチル基を表す。)で示される珪素を有
    する新規重合性化合物の製造方法。
  16. 【請求項16】 リチウムジイソプロピルアミドとトリ
    メチルクロロシランを溶液中で反応させてトリス(トリ
    メチルシリル)クロリドを生成させた後、リチウムジイ
    ソプロピルアミドの共存下で前記トリス(トリメチルシ
    リル)クロリドとトリメチルシリルメチルスチレンを反
    応させることを特徴をする請求項15記載の珪素を有す
    る新規重合性化合物の製造方法。
  17. 【請求項17】 下記構造式(D) 【化17】 (式中、Meはメチル基を表す。)で示される重合単位
    よりなり、分子量が2,000〜2,000,000で
    あることを特徴とする珪素含有線状重合体。
  18. 【請求項18】 下記構造式(X) 【化18】 (式中、Meはメチル基を表す。)で示される単量体を
    重合させることを特徴とする請求項17記載の珪素含有
    線状重合体の製造方法。
  19. 【請求項19】 下記構造式(D)および(A) 【化19】 (式中、Meはメチル基を表す。)で示される重合単位
    よりなり、分子量が2,000〜2,000,000で
    あることを特徴とする珪素含有線状共重合体。
  20. 【請求項20】 下記構造式(X)および(I) 【化20】 (式中、Meはメチル基を表す。)で示される単量体を
    重合させることを特徴とする請求項19記載の珪素含有
    線状共重合体の製造方法。
  21. 【請求項21】 下記構造式(D)および(B) 【化21】 (式中、Meはメチル基を表す。)で示される重合単位
    よりなり、分子量が2,000〜2,000,000で
    あることを特徴とする珪素含有線状共重合体。
  22. 【請求項22】 下記構造式(X)および(II) 【化22】 (式中、Meはメチル基を表す。)で示される単量体を
    重合させることを特徴とする請求項21記載の珪素含有
    線状共重合体の製造方法。
  23. 【請求項23】 下記構造式(D)および(C) 【化23】 〔式中、Meはメチル基を表わす。YおよびZは独立し
    てそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水素基、炭素数
    1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲン、シアノ
    基、水酸基、−COOR1、−COR2、−OCOR3
    −CONHR4、−COClまたは−COOCn2nNC
    Oを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水素または炭
    素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時R1、R2
    3、R4はそれぞれ同じ基または異なる基であり、かつ
    それぞれの基における炭素数も同じ数または異なる数で
    ある。また、nは1〜3の整数を表す。〕で示される重
    合単位よりなり、分子量が2,000〜2,000,0
    00であることを特徴とする珪素含有線状共重合体。
  24. 【請求項24】 下記構造式(X)および(IV) 【化24】 〔式中、Meはメチル基を表わす。YおよびZは独立し
    てそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水素基、炭素数
    1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲン、シアノ
    基、水酸基、−COOR1、−COR2、−OCOR3
    −CONHR4、−COClまたは−COOCn2nNC
    Oを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水素または炭
    素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時R1、R2
    3、Rはそれぞれ同じ基または異なる基であり、か
    つそれぞれの基における炭素数も同じ数または異なる数
    である。また、nは1〜3の整数を表す。〕で示される
    単量体を重合させることを特徴とする請求項23記載の
    珪素含有線状共重合体の製造方法。
  25. 【請求項25】 下記構造式(D)、(A)および
    (B) 【化25】 (式中、Meはメチル基を表す。)で示される重合単位
    よりなり、分子量が2,000〜2,000,000で
    あることを特徴とする珪素含有線状共重合体。
  26. 【請求項26】 下記構造式(X)、(I)および(I
    I) 【化26】 (式中、Meはメチル基を表す。)で示される単量体を
    重合させることを特徴とする請求項25記載の珪素含有
    線状共重合体の製造方法。
  27. 【請求項27】 下記構造式(D)、(A)および
    (C) 【化27】 〔式中、Meはメチル基を表わす。YおよびZは独立し
    てそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水素基、炭素数
    1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲン、シアノ
    基、水酸基、−COOR1、−COR2、−OCOR3
    −CONHR4、−COClまたは−COOCn2nNC
    Oを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水素または炭
    素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時R1、R2
    3、R4はそれぞれ同じ基または異なる基であり、かつ
    それぞれの基における炭素数も同じ数または異なる数で
    ある。また、nは1〜3の整数を表す。〕で示される重
    合単位よりなり、分子量が2,000〜2,000,0
    00であることを特徴とする珪素含有線状共重合体。
  28. 【請求項28】 下記構造式(X)、(I)および(I
    V) 【化28】 〔式中、Meはメチル基を表わす。YおよびZは独立し
    てそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水素基、炭素数
    1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲン、シアノ
    基、水酸基、−COOR1、−COR2、−OCOR3
    −CONHR4、−COClまたは−COOCn2nNC
    Oを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水素または炭
    素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時R1、R2
    3、Rはそれぞれ同じ基または異なる基であり、か
    つそれぞれの基における炭素数も同じ数または異なる数
    である。また、nは1〜3の整数を表す。〕で示される
    単量体を重合させることを特徴とする請求項27記載の
    珪素含有線状共重合体の製造方法。
  29. 【請求項29】 下記構造式(D)、(B)および
    (C) 【化29】 〔式中、Meはメチル基を表わす。YおよびZは独立し
    てそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水素基、炭素数
    1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲン、シアノ
    基、水酸基、−COOR、−COR2、−OCOR3
    −CONHR4、−COClまたは−COOCn2nNC
    Oを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水素または炭
    素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時R1、R2
    3、R4はそれぞれ同じ基または異なる基であり、かつ
    それぞれの基における炭素数も同じ数または異なる数で
    ある。また、nは1〜3の整数を表す。〕で示される重
    合単位よりなり、分子量が2,000〜2,000,0
    00であることを特徴とする珪素含有線状共重合体。
  30. 【請求項30】 下記構造式(X)、(II)および(I
    V) 【化30】 〔式中、Meはメチル基を表わす。YおよびZは独立し
    てそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水素基、炭素数
    1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲン、シアノ
    基、水酸基、−COOR1、−COR2、−OCOR3
    −CONHR4、−COClまたは−COOCn2nNC
    Oを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水素または炭
    素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時R1、R2
    3、R4はそれぞれ同じ基または異なる基であり、かつ
    それぞれの基における炭素数も同じ数または異なる数で
    ある。また、nは1〜3の整数を表す。〕で示される単
    量体を重合させることを特徴とする請求項29記載の珪
    素含有線状共重合体の製造方法。
  31. 【請求項31】 下記構造式(D)、(A)、(B)お
    よび(C) 【化31】 〔式中、Meはメチル基を表わす。YおよびZは独立し
    てそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水素基、炭素数
    1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲン、シアノ
    基、水酸基、−COOR1、−COR2、−OCOR3
    −CONHR4、−COClまたは−COOCn2nNC
    Oを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水素または炭
    素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時R1、R2
    3、R4はそれぞれ同じ基または異なる基であり、かつ
    それぞれの基における炭素数も同じ数または異なる数で
    ある。また、nは1〜3の整数を表す。〕で示される重
    合単位よりなり、分子量が2,000〜2,000,0
    00であることを特徴とする珪素含有線状共重合体。
  32. 【請求項32】 下記構造式(X)、(I)、(II)お
    よび(IV) 【化32】 〔式中、Meはメチル基を表わす。YおよびZは独立し
    てそれぞれ水素、炭素数1〜10の炭化水素基、炭素数
    1〜10のハロゲン化炭化水素基、ハロゲン、シアノ
    基、水酸基、−COOR1、−COR2、−OCOR3
    −CONHR4、−COClまたは−COOCn2nNC
    Oを表す。ここでのR1、R2、R3、R4は水素または炭
    素数1〜10の炭化水素基を表わし、この時R1、R2
    3、R4はそれぞれ同じ基または異なる基であり、かつ
    それぞれの基における炭素数も同じ数または異なる数で
    ある。また、nは1〜3の整数を表す。〕で示される単
    量体を重合させることを特徴とする請求項31記載の珪
    素含有線状共重合体の製造方法。
JP21673793A 1993-05-11 1993-08-31 珪素を有する新規重合性化合物、珪素含有線状重合体および珪素含有線状共重合体ならびにこれらの製造方法 Withdrawn JPH0725945A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21673793A JPH0725945A (ja) 1993-05-11 1993-08-31 珪素を有する新規重合性化合物、珪素含有線状重合体および珪素含有線状共重合体ならびにこれらの製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-109667 1993-05-11
JP10966793 1993-05-11
JP21673793A JPH0725945A (ja) 1993-05-11 1993-08-31 珪素を有する新規重合性化合物、珪素含有線状重合体および珪素含有線状共重合体ならびにこれらの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0725945A true JPH0725945A (ja) 1995-01-27

Family

ID=26449400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21673793A Withdrawn JPH0725945A (ja) 1993-05-11 1993-08-31 珪素を有する新規重合性化合物、珪素含有線状重合体および珪素含有線状共重合体ならびにこれらの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0725945A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100741985B1 (ko) * 2006-07-13 2007-07-23 삼성전자주식회사 기준 이미지 설정 방법 및 장치, 및 이를 이용한 패턴 검사방법 및 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100741985B1 (ko) * 2006-07-13 2007-07-23 삼성전자주식회사 기준 이미지 설정 방법 및 장치, 및 이를 이용한 패턴 검사방법 및 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0521923B2 (ja)
AU2003254890A1 (en) Process for production of living radical polymers and polymers
JP2010255008A (ja) 星型ブロックコポリマー
JP2004323693A (ja) リビングラジカルポリマーの製造方法及びポリマー
Ueda et al. Synthesis and homopolymerization kinetics of α-methylene-δ-valerolactone, an exo-methylene cyclic monomer with a nonplanar ring system spanning the radical center
US4681919A (en) Polymerizable, optically active polymer and process for preparing polymerizable polymer
JP5340158B2 (ja) スターポリマーの製造方法
JP2006225605A (ja) フェノール系スターポリマー
JPH0725945A (ja) 珪素を有する新規重合性化合物、珪素含有線状重合体および珪素含有線状共重合体ならびにこれらの製造方法
JPH058924B2 (ja)
KR20050081936A (ko) 다중 가지 스티렌-공액 디엔 블록 공중합체 및 그의제조방법
US20030166804A1 (en) Trivalent organic lanthanoid complex, catalyst for production of (meth) acrylic polymer, and (meth) acrylic polymer
JPH0260925A (ja) ブロック−グラフト共重合体およびその製造方法
JPS62215608A (ja) アルケニルシリル基含有高分子化合物の製法
JP4689216B2 (ja) アルケニルフェノール系スターポリマー
JP3017323B2 (ja) 珪素を有する新規化合物及びその製造方法
JPH0693039A (ja) 珪素含有重合体およびその製造方法
JPH0678405B2 (ja) リビングブロツク共重合体
JP3290461B2 (ja) ジフェニルアセチレン系ポリマー
JPH04134090A (ja) ホスファゼン誘導体及びその重合体
US4278774A (en) Block-copolymers of vinyltrialkylsilane-hexaorganocyclotrisiloxanes and method for producing same
JP2905548B2 (ja) α―メチルスチレン誘導体、そのリビングポリマーおよびその重合体
KR100995681B1 (ko) 방향족 비닐계 단량체 및 공역디엔계 단량체 유래의 공중합체, 트리블록 중합체 및 스타 폴리머가 혼재된 중합물의 중합방법 및 중합물
JPH09124661A (ja) ピロリドン環を有する含ケイ素モノマーおよび重合体
JP2003321516A (ja) 立体制御型メタクリル系重合体およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20001031