JPH07259340A - 鋼殻内への高流動性コンクリートの充填方法 - Google Patents

鋼殻内への高流動性コンクリートの充填方法

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JPH07259340A
JPH07259340A JP7290494A JP7290494A JPH07259340A JP H07259340 A JPH07259340 A JP H07259340A JP 7290494 A JP7290494 A JP 7290494A JP 7290494 A JP7290494 A JP 7290494A JP H07259340 A JPH07259340 A JP H07259340A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 充填位置やエア抜き方法等を工夫すること
で、鋼殻内への高流動性コンクリートの充填性を改善
し、空隙の発生を解消する。 【構成】 6面が鋼板で閉塞された鋼殻1の上鋼板2に
コンクリート打設口7とエア抜き用の吐出口9を設け
る。上鋼板2の下面に突出するシヤコネクタ5等、特定
方向のリブによって仕切られる複数の区画について、そ
の端部に打設口7を設ける。打設口7より充填した高流
動性コンクリート11は、鋼殻1内を特定方向に流動
し、鋼殻1上部に空隙を形成することなく他端部の吐出
口9よりオーバーフローする。また、吐出口9にパイプ
10を立設し、オーバーフローしたコンクリート11に
より充填に対する抵抗圧を与えれば、鋼殻1内での流動
抵抗の不均一が解消され、さらに充填性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、鋼殻内に流動性の高
いコンクリートを空隙が生じないように充填するための
鋼殻内への高流動性コンクリートの充填方法に関するも
ので、例えば鋼コンクリート合成構造(鋼コンクリート
サンドイッチ構造)の沈埋函、その他主として大型の鋼
コンクリート合成構造物の施工に用いられる。
【0002】
【従来の技術】沈埋トンネルの施工に用いられる沈埋函
としては、鉄筋コンクリート製または鋼コンクリート合
成構造のものが一般的である。特に、大きな剛性と高い
水密性が要求される場合には、鋼コンクリート合成構造
のものが望ましく、鋼殻内にコンクリートを充填したい
わゆる鋼コンクリートサンドイッチ構造のもの等が用い
られる傾向にある。図4は本発明の適用対象となる鋼コ
ンクリート合成構造の沈埋函20のトンネル軸直角方向
の断面の一例を右半分について示したものである(ほぼ
左右対象となる)。この例では沈埋函20の上床版21
および側壁部23について2重鋼殻にコンクリートを充
填したいわゆるフルサンドイッチ構造、下床版22につ
いては下面のみ鋼板を有するいわゆるオープンサンドイ
ッチ構造とし、隔壁部24は鉄筋コンクリート構造とし
ている。なお、下床版22も上床版21と同様に二重鋼
殻にコンクリートを充填するフルサンドイッチ構造とす
るものもある。
【0003】図5は図4の上床版21位置のA部の構造
を概略的に示したもので、上下の鋼板2,3(スキンプ
レート)と、側鋼板4としてのトンネル軸方向のせん断
補強鋼板4aとトンネル軸直角方向のせん断補強鋼板4
bとで6面が閉塞された鋼殻1を構成している(図では
1単位の鋼殻をハッチングで示している)。鋼殻1の下
鋼板3の上面にはアングルからなるトンネル軸方向のシ
ヤコネクタ5と、シヤコネクタ5より背の低いフラット
バーからなる補剛材6が突出し、また上鋼板2の下面に
はトンネル軸方向のシヤコネクタ5が突出し、上面には
(下面でもよい)フラットバーからなる補剛材6が突出
している。シヤコネクタ5は主として鋼殻1内に充填さ
れるコンクリート11との一体化を目的としたもの(補
剛材としての機能も有する)であり、補剛材6は主とし
て鋼殻1組立時の上鋼板2および下鋼板3のたわみ防止
を目的としたもの(鋼殻1内に突出するものはある程度
シヤコネクタとしても機能する)である。
【0004】このような沈埋函20の製作に関しては、
例えば、工場で製作された鋼殻1をドックで溶接して組
み立て、その後、鋼殻1および型枠内にコンクリート1
1を充填するといった作業が行われる。このとき、特に
図5に示すような閉空間を構成する二重鋼殻1部分への
コンクリート11の充填が問題となる。鋼殻1内への充
填に普通コンクリートを使用する場合、充填が不十分と
ならないようにするため、すなわち鋼殻1内に空隙が生
じないようにするためには、上鋼板2に多数のコンクリ
ート注入口を切り欠き、ポンプに接続したコンクリート
配管の筒先もしくはトレミー管を移動させながらそれぞ
れの注入口からコンクリートを打設して行かなければな
らない。また、普通コンクリートの場合、バイブレータ
による締め固めが必須であるが、それでも鋼殻1上部に
空隙が生じないように充填することは困難であり、シヤ
コネクタ5や補剛材6といったリブの存在は、さらに充
填を難しくしている。このようなことから、普通コンク
リートを使用した場合、空隙部分には後からエポキシ樹
脂等を充填する必要が生じる。これに対し、鋼殻1内に
締め固めが不要な流動性の高いコンクリートを充填する
ことが考えられる。流動性の高いコンクリートとして
は、セメントやフライアッシュの量、粉末粒度等を調整
したり、高炉スラグ微粉末あるいは超微粉末を使用し、
さらに混和剤として必要に応じて高性能減水剤、その他
の界面活性剤や増粘剤を添加することで未硬化状態にお
ける流動性を大幅に向上させつつ、骨材分離が生じ難
く、かつ水セメント比の低減等により高品質のコンクリ
ート硬化体が得られるコンクリートが開発されている
(例えば特開平3−237049号公報、特開平4−1
64849号公報等参照)。これらは、ハイパーフォー
マンスコンクリート、超流動コンクリート、締め固め不
要コンクリート、高流動性コンクリート等の名前で呼ば
れているが、本願においてはこれらを高流動性コンクリ
ートと呼ぶものとする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような高流動性
コンクリートを用いた場合においても、鋼殻1内の上部
に鋼コンクリート合成構造として許容しがたい未充填部
分、すなわち空隙が残る場合がある。その原因の一つと
しては、上鋼板2の下面に突出するシヤコネクタ5や補
剛材6としてのリブ(フラットバーの他、アングル等の
形鋼が用いられる場合が多い)が流動の障害となり、コ
ンクリート11が抵抗の少ない方向に流動し、リブ位置
等で下からの回り込みが不十分となるためと考えられ
る。また、他の原因としては、コンクリート充填の際の
エア抜きに関連し、エア抜き位置での抵抗が小さいと、
コンクリートが抵抗圧の小さいエア抜き位置へ向かって
流れやすくなり、他の方向への流動が不十分となること
が考えられる。例えば、従来の一般的な充填方法および
エア抜き方法としては、図3に示すように上鋼板2の中
央部に打設口7を設け、外周部近傍に複数の吐出口9を
設け、各吐出口9にホース13をつないで充填コンクリ
ート11をオーバーフローさせるといったことが行われ
るが、吐出口9において抵抗圧がないことで充填コンク
リート11が特定の吐出口9から容易に流出し、他方向
について鋼殻1内での空隙の解消が不十分な場合があ
る。本願発明は上述のような課題の解決を図ったもので
あり、充填位置やエア抜き方法等を工夫することで、コ
ンクリートの充填性を改善し、空隙のない高品質の鋼コ
ンクリート合成構造を効率良く、経済的に得られる鋼殻
内への高流動性コンクリートの充填方法を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に対応
する発明は、鋼殻1を構成する上鋼板2に打設口7とエ
ア抜き用の吐出口9を設け、打設口7より所定の流動性
を有する高流動性コンクリート11を鋼殻1内へ充填す
る方法において、上鋼板2についてその上鋼板の下面に
突出する特定方向の補剛材6またはシヤコネクタ5とし
てのリブによって仕切られる複数の区画を考え、打設口
7をこの複数の区画の少なくとも2以上の区画の端部に
設け、これらの打設口7からコンクリートの充填を行う
ことを特徴とする。複数の区画に分けるのは、リブ位置
でのコンクリートの回り込みが阻害されることを考慮し
たものであり、全区画に打設口を設ければ確実である
が、リブ高さや高流動性コンクリート11の流動性(通
常、スランプフロー値で測定する)によっては、全区画
に設けなくても例えば1つおきに設ける等して、十分な
充填性を確保することができる。また、打設口7を区画
の中央部ではなく端部に設けた理由は、中央部から充填
した場合、流動距離が最も短くなる反面、打設途中にお
けるコンクリートの流動が四方一様でないためにコンク
リートが抵抗の小さい方へ流れ、返って未充填部分が生
ずるおそれがあることを考慮したものである。複数の打
設口7からの高流動性コンクリート11の充填は、それ
ぞれ別個のコンクリート輸送配管12によって行うこと
も可能であるが、分岐管12aを有するコンクリート輸
送配管12を用いることで、1台のポンプ車を使って同
時にコンクリートの充填を行うことができる。また、鋼
殻1内への高流動性コンクリート11の充填に際しエア
抜きが必要であるが、エア抜きのための吐出口9を複数
設け、各吐出口に所要高さのパイプを立設して鋼殻1内
よりオーバーフローしたコンクリートが吐出口のパイプ
内に押し出されるようにすれば、パイプ内のコンクリー
ト高さ分の抵抗圧を吐出口から鋼殻内に与えることにな
り、過度にコンクリートが流失したり、鋼殻1内でのコ
ンクリートの流動に偏りが生ずるのを防止することがで
きる。上述のように、打設口7を区画の端部に設けた場
合の吐出口9の位置としては、打設口7と反対側の端部
に設けるのが最も合理的と考えられるが、それに限定す
る必要はない。また、吐出口9は複数分散させて配置す
ることで、鋼殻1内でのコンクリートの流動の偏りを防
ぐことができる。本発明の請求項5に対応する発明は、
リブ位置でのコンクリートの回り込みの問題に加え、む
しろ鋼殻1内でのコンクリートの一様な流動をより考慮
したものであり、打設口7をリブによって仕切られる複
数の区画のうち中央部に位置する区画の端部に設け、か
つ吐出口9を複数設け、各吐出口に所要高さのパイプを
立設して鋼殻1内よりオーバーフローしたコンクリート
によりコンクリートの充填に対する抵抗圧を与えつつ、
打設口7よりコンクリートの充填を行うことを特徴とす
る。この場合の打設口7は1つでもよく、鋼殻1の一側
から順次コンクリートを充填しつつ、複数の吐出口9で
パイプ内に押し出されたコンクリート高さ分の抵抗圧を
与えることで、鋼殻1内でのコンクリートの流動に偏り
が生ずるのを防止して、空隙の生じにくい一様な充填が
可能となる。なお、本発明で用いる高流動性コンクリー
ト11としては、スランプフロー値で50〜80cm、好
ましくは60〜75cm程度のものを想定している。
【0007】
【作用】本発明の請求項1に対応する発明においては、
複数の区画の一側端部の打設口7から充填した高流動性
コンクリート11が鋼殻1内を特定方向のリブに沿って
徐々に他側へ流動して行くため、リブの存在があまり流
動の障害とならず、充填したコンクリートがリブ位置で
充填不足となるのを解決することができる。この場合、
必ずしも各区画に設けなくても、流動方向がリブ方向と
一致することで、中央に打設口7を設ける場合と比較し
て流動の障害が少ない。なお、鋼殻1の上鋼板2の下面
のリブ方向が一方向であれば、全く問題ないが、2方向
の場合は、流動の障害となりやすいリブの方向を特定方
向に選べばよく、同程度である場合はどちらか一方を選
べばよい。本発明の請求項2に対応する発明は、分岐管
12aの使用による一様な充填を図ったものであり、鋼
殻1の区画はリブによって仕切られているのみであり、
実際にはコンクリート充填空間として連続しているた
め、分岐管12aを用いる等して同時に充填を行うこと
で、鋼殻1の一側から他側へ向けて一様な充填が可能と
なる。本発明の請求項3、5に対応する発明において
は、エア抜きのための吐出口を複数設け、各吐出口9に
所要高さのパイプを立設して鋼殻1内よりオーバーフロ
ーしたコンクリートが吐出口のパイプ内に押し出される
ようにすることで、図7に示すように打設口7でのヘッ
ド圧P0 に対し、吐出口9においてもパイプ10内のコ
ンクリート高さ分の抵抗圧P1 ,P2 を吐出口9から鋼
殻1内に与えることになり、過度にコンクリート11が
流失したり、鋼殻1内でのコンクリート11の流動に偏
りが生ずるのを防止することができる。例えば、図6に
示すように単に吐出口9にホース13を接続し、コンク
リート11をオーバーフローさせる方法(図3参照)で
は、コンクリート11が抵抗の小さい方向に流れやすく
なり、鋼殻1内のコンクリート11の流動が一様となら
ず、空隙を生じさせる原因となる。本発明の請求項4に
対応する発明は、請求項1〜3の発明において方向性を
持たせた一様な充填を行うに当たっての最も効率的と考
えられる吐出口の配置を与えたものである。
【0008】
【実施例】図1は本発明の請求項1〜4に対応する発明
の一実施例を概略的に示したものである。鋼殻1は前述
した図4および図5の沈埋函20において6面が閉塞さ
れた1単位の鋼殻1に相当し、寸法の一例を挙げると、
トンネル軸直角方向の幅およびトンネル軸方向の奥行き
が3m、高さが1.1m程度となる。また、この図では
トンネル軸方向のアングルからなるシヤコネクタ5のみ
破線で示し、トンネル軸直角方向のフラットバーからな
る補剛材6は省略している。鋼殻1を構成する上鋼板2
の下面には、トンネル軸方向のシヤコネクタ5が3本平
行に突出しており、図示しないトンネル軸直角方向の補
剛材は上鋼板2の上面に突出する場合を想定している。
なお、補剛材が上鋼板2の下面に突出する場合において
も、シヤコネクタ5より背が低い場合、さほど流動の障
害とならない。また、本実施例においては、トンネル軸
方向のシヤコネクタ5で仕切られる4つの区画の各区画
について、一側端部に打設口7を設け、他側端部に吐出
口9を設けている。
【0009】打設口7には所要高さのパイプ8を立設
し、各パイプ8内にコンクリート輸送配管12に接続し
た分岐管12aの筒先を挿入し、鋼殻1内に高流動性コ
ンクリート11を充填する。このとき、筒先はパイプ8
内のコンクリート11中に位置し、鋼殻1内に充填され
たコンクリート11に対し、パイプ8内のコンクリート
高さに相当するヘッド圧が作用する。なお、図では4つ
に分岐した分岐管12aを想定しているが、市販の2分
岐管を3個組み合わせることでも4分岐させることがで
きる。このようにして4つの打設口7から同時に高流動
性コンクリート11の充填を行うことで、充填されたコ
ンクリート11は打設口7側から吐出口9側へ向かって
シヤコネクタ5の方向に流動しながら鋼殻1内を充満さ
せて行く。また、吐出口9にも所定高さのパイプ10を
立設し、鋼殻1内よりオーバーフローしたコンクリート
11が吐出口9のパイプ10内に押し出されるようにす
ることで、吐出口9から鋼殻1内にパイプ10内のコン
クリート高さに相当する抵抗圧を与え、特定の吐出口9
から過度にコンクリートが流失したり、鋼殻1内でのコ
ンクリートの流動に偏りが生ずるのを防止している。
【0010】本実施例において用いる高流動性コンクリ
ートの配合例としては、例えば表1に示すような配合が
可能である。
【表1】 なお、表1において、OPCは普通ポルトランドセメン
ト(比重3.15、ブレーン比表面積3270cm2/g
)、BFSは高炉スラグ微粉末(比重2.89、ブレ
ーン比表面積5920cm2/g )、Sは細骨材、Gは粗骨
材、SPは高性能AE減水剤(ナフタレンスルホン酸
系)である。
【0011】図2は本発明における請求項5に対応する
発明の一実施例を概略的に示したものである。鋼殻1の
構成は図1の場合と同様である。本実施例においては、
トンネル軸方向のシヤコネクタ5で仕切られる4つの区
画のうち中央部片側の区画の一側端部に打設口7を設
け、他側端部に両側に吐出口9を設けている。打設口7
および吐出口9の構造も図1の場合と同様である。打設
口7から充填された高流動性コンクリート11は、シヤ
コネクタ5の方向に対し斜めに流動しながら鋼殻1内を
充満させて行く。なお、吐出口9は図示した2箇所に加
え、例えば打設口7側の両端または片端にも設けるとい
ったことも考えられる。また、打設口7も例えば中央部
のもう一方の区画にも設け、2つの打設口から同時にコ
ンクリートを充填することで、さらに充填性が向上す
る。
【0012】図8および図9は本発明に使用する吐出口
9の構造の一例を示したもので、パイプ10を吐出口9
に対し、図8に示すようにボルトまたはクリップ14で
固定できるようにしてあるため、高流動性コンクリート
11の鋼殻1内への充填後、未硬化の状態でパイプ10
を簡単に外すことができる。また、その場合、図9に示
すようにスリットを有する薄板、あるいは金網等からな
るコンクリート止め15を水平に挿入できるようにし
て、パイプ10を外す際にコンクリート止め15が閉塞
効果を発揮してコンクリート11がこぼれるのを防ぐよ
うにすることも可能である。
【0013】
【発明の効果】本発明においては、鋼殻1内に高流動性
コンクリート11を充填する際、複数の区画の一側端部
の打設口7から充填した高流動性コンクリート11が鋼
殻1内を特定方向に流動し、リブ等の存在がほとんど障
害とならず、鋼殻内での空隙の発生を防止して高品質の
鋼コンクリート合成構造を得ることができる。また、高
流動性コンクリート11の充填が確実となることで、施
工性の向上、工期の短縮が図れ、高流動性コンクリート
11の普通コンクリートに対する材料コスト増分を考慮
しても、トータルコストの削減が可能となる。さらに、
本願の請求項3または5に対応する発明においては、吐
出口において鋼殻1内のコンクリートに対し抵抗圧を作
用させることができるため、オーバーフローによるコン
クリートの流失を抑え、かつ鋼殻1内でのコンクリート
の流動を一様とする効果により、より確実な充填性が確
保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における請求項1〜4に対応する発明の
一実施例を概略的に示した斜視図である。
【図2】本発明における請求項5に対応する発明の一実
施例を概略的に示した斜視図である。
【図3】従来の充填方法の一例を概略的に示した斜視図
である。
【図4】本発明における適用対象となる鋼コンクリート
合成構造の沈埋函の一例を示すトンネル軸直角方向の右
半分の断面図である。
【図5】図4のA部の構造を一部切り欠いて概略的に示
した斜視図である。
【図6】従来の充填方法における問題点の説明図であ
る。
【図7】本発明における吐出口の作用の説明図である。
【図8】本発明に使用する吐出口の構造の一例を示す鉛
直断面図である。
【図9】コンクリート止め部分の水平断面図である。
【符号の説明】
1 鋼殻 2 上鋼板 3 下鋼板 4 側鋼板 4a トンネル軸方向せん断補強鋼板 4b トンネル軸直角方向せん断補強鋼板 5 シヤコネクタ 6 補剛材 7 打設口 8 パイプ 9 吐出口 10 パイプ 11 高流動性コンクリート 12 コンクリート輸送配管 12a 分岐管 13 ホース 14 ボルトまたはクリップ 15 コンクリート止め 20 沈埋函 21 上床版 22 下床版 23 側壁部 24 隔壁部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼殻1を構成する上鋼板2に打設口7と
    エア抜き用の吐出口9を設け、前記打設口7より所定の
    流動性を有するコンクリート11を充填する方法におい
    て、前記上鋼板2について該上鋼板2の下面に突出する
    特定方向の補剛材またはシヤコネクタ5としてのリブに
    よって仕切られる複数の区画を考え、前記打設口7を前
    記複数の区画の少なくとも2以上の区画の端部に設け、
    複数設けた前記打設口7よりコンクリートの充填を行う
    ことを特徴とする鋼殻内への高流動性コンクリートの充
    填方法。
  2. 【請求項2】 分岐管12aを有するコンクリート輸送
    配管12により、コンクリートを前記複数の打設口7か
    ら同時に充填する請求項1の鋼殻内への高流動性コンク
    リートの充填方法。
  3. 【請求項3】 前記吐出口9を複数設け、各吐出口9に
    所要高さのパイプ10を立設して前記鋼殻内よりオーバ
    ーフローしたコンクリートにより充填に対する抵抗圧を
    与える請求項1または2の高流動性コンクリートの充填
    方法。
  4. 【請求項4】 前記吐出口を前記打設口を設けた区画の
    打設口と反対側の端部に設ける請求項3の高流動性コン
    クリートの充填方法。
  5. 【請求項5】 鋼殻1を構成する上鋼板2に打設口7と
    エア抜き用の吐出口9を設け、前記打設口9より所定の
    流動性を有するコンクリートを充填する方法において、
    前記上鋼板2について該上鋼板2の下面に突出する特定
    方向の補剛材6またはシヤコネクタ5としてのリブによ
    って仕切られる複数の区画を考え、前記打設口6を前記
    複数の区画のうち中央部に位置する区画の端部に設け、
    かつ前記吐出口9を複数設け、各吐出口9に所要高さの
    パイプを立設して前記鋼殻内よりオーバーフローしたコ
    ンクリートによりコンクリートの充填に対する抵抗圧を
    与えつつ、前記打設口よりコンクリートの充填を行うこ
    とを特徴とする鋼殻内への高流動性コンクリートの充填
    方法。
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