JPH07258988A - 製紙面側織物に補助緯糸を配置した経糸2重緯糸2重製紙用織物 - Google Patents

製紙面側織物に補助緯糸を配置した経糸2重緯糸2重製紙用織物

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JPH07258988A
JPH07258988A JP8519694A JP8519694A JPH07258988A JP H07258988 A JPH07258988 A JP H07258988A JP 8519694 A JP8519694 A JP 8519694A JP 8519694 A JP8519694 A JP 8519694A JP H07258988 A JPH07258988 A JP H07258988A
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    • Y10T442/30Woven fabric [i.e., woven strand or strip material]
    • Y10T442/3179Woven fabric is characterized by a particular or differential weave other than fabric in which the strand denier or warp/weft pick count is specified
    • Y10T442/3195Three-dimensional weave [e.g., x-y-z planes, multi-planar warps and/or wefts, etc.]
    • Y10T442/3203Multi-planar warp layers

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製紙面の表面平滑性が優れた補助緯糸を配置
した緯糸2重、経糸2重の製紙用織物を提供する。 【構成】 (a)製紙面側経糸と製紙面側緯糸で構成さ
れ、製紙面側に経糸の長いクリンプを形成し、製紙面側
緯糸間に該緯糸より線径の小さい補助緯糸を配置した3
シャフト以上の製紙面側織物と、(b)走行面側経糸と
走行面側緯糸で構成され、走行面を該緯糸の長いクリン
プで形成した緯糸摩耗型の走行面側織物と、(c)製紙
面側経糸とその上側で交差し、走行面側経糸とその下側
で交差して製紙面側織物と走行面側織物とを接続する接
結糸、とからなる、製紙面側織物に補助緯糸を配置した
経糸2重緯糸2重製紙用織物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は製紙用織物に関する。
【0002】
【従来の技術】製紙用織物に関しては従来より多くの要
求がある。例えば、 表面平滑性ワイヤーマークの発生防止、紙繊維の十分
な絡み合い等の紙の品質そのものに関する問題、製紙の
歩留まりの問題、 耐摩耗性の向上、織物の使用寿命の延長、 剛性、姿勢安定性の向上、良好な▲ろ▼水性の確保 等の要求である。これらの要求は互いに関連する点が多
いが、大雑把に言えば、の要求は主に織物の製紙面側
に関する問題であり、の要求は主に織物の走行面側の
構造に関係する問題、の要求は織物全体に関する問題
である。
【0003】従来の解決には経糸1重緯糸2重製紙用
織物において多くの提案が成されてきた。ところが、
の問題すなわち製紙用織物の耐摩耗性の向上については
十分な工夫がなされておらず、製紙用織物の走行面側を
緯糸摩耗型として経糸の摩耗を防ぐ程度に止まってい
る。しかしながら、近年製紙スピードの高速化、填料の
仕様量の増大、中性製紙の増加によって、製紙用織物の
耐摩耗性が大きな問題となっている。一般的に使用中の
織物の姿勢安定性と、使用寿命の延長の点から走行面の
緯糸に耐摩耗作用を受け持たせることが好ましい。
【0004】経糸が摩耗すると当然のことであるが引張
り強度が低下し、織物の寸法が伸びてしまう。さらに摩
耗して経糸が摩耗切断すると織物自体が直接切断してし
まい、織物寿命が尽きてしまうからである。
【0005】このような耐摩耗性を向上させるために、
従来より耐摩耗性のあるポリアミド性の糸を走行面側の
緯糸に用いるこも試みられているが、この試みは織物の
構造自体を代えるものではなく、単に使用する材料の性
質を利用するだけであって画期的効果は得られず、反面
ポリアミド性の糸を用いた製紙用織物は姿勢安定性が悪
いと言う欠点があった。また、走行面の緯糸に太い線径
の糸を使用することも試みられ、ある程度の改善は図ら
れたが、緯糸と経糸のバランスが崩れ、クリンプ性が悪
化してワイヤーマーク発生の原因となる等の欠点があり
実用上問題が多かった。
【0006】紙のワイヤーマーク発生を防止するために
は経糸及び緯糸の本数密度を増やすことが考えられる
が、そのためには経糸及び緯糸の線径を細くする必要が
ある。しかし、現在一般的に使用されている周知の経糸
一重緯糸二重織物では線径を細くすると耐摩耗性、剛
性、姿勢安定性が低下してしまう。逆に、耐摩耗性、剛
性、姿勢安定性を向上させようと線径を太くすると表面
平滑性が損なわれ、紙にワイヤーマークが発生してしま
うという言わば相反する問題を抱えていた。上述の問題
を解決するために製紙面側と走行面側とを各々別の経
糸、緯糸を用いて構成して、両層の織物を接結糸によっ
て一体化した織物での試みも成されている。すなわち、
製紙面側織物には線径の小さい経糸、緯糸を使用して緻
密な製紙面を形成し、走行面側織物には線径の大きい経
糸、緯糸を使用して耐摩耗性の大きい走行面を形成する
のである。
【0007】しかしながら、これも必ずしも満足行くも
のではなかった。なぜならば、接結糸と製紙面側経糸と
が交差する接結部において接結糸が製紙面側織物を走行
面側に引き込むために製紙面側織物表面に凹みが発生
し、実際に紙を抄いた時にこの凹みのマークを紙に転写
するようにワイヤーマークとして発生させてしまうので
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題に
鑑みて、製紙面側と走行面側とを各々別の経糸、緯糸を
用いて構成した2層の織物を接結糸によって一体化した
織物であっても接結糸と製紙面側織物とが織り成す接結
部において製紙面側織物表面に凹みが発生しない製紙用
織物を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決した手段】本発明は 「1. (a)製紙面側経糸と製紙面側緯糸で構成さ
れ、製紙面側に経糸の長いクリンプを形成し、製紙面側
緯糸間に該緯糸より線径の小さい補助緯糸を配置した3
シャフト以上の製紙面側織物と、(b)走行面側経糸と
走行面側緯糸で構成され、走行面を該緯糸の長いクリン
プで形成した緯糸摩耗型の走行面側織物と、(c)製紙
面側経糸とその上側で交差し、走行面側経糸とその下側
で交差して製紙面側織物と走行面側織物とを接続する接
結糸、とからなる、製紙面側織物に補助緯糸を配置した
経糸2重緯糸2重製紙用織物。 2. 接結糸が製紙面側経糸とその上側で交差すること
により形成する接結部を、補助緯糸が製紙面側経糸の上
側に配置されている位置の隣接部に配置した、1項に記
載された製紙面側織物に補助緯糸を配置した経糸2重緯
糸2重製紙用織物。 3. 接結糸が緯糸方向では製紙面側緯糸の完全組織内
で、経糸方向では製紙面側経糸の完全組織内で少なくと
も1回製紙面側経糸の上側で該経糸と交差する接結部を
形成する、1項または2項に記載された製紙面側織物に
補助緯糸を配置した経糸2重緯糸2重製紙用織物。 4. 製紙面側経糸と走行面側経糸の経糸本数密度と製
紙面側緯糸と走行面側緯糸の緯糸本数密度が同一であ
る、1項ないし3項のいずれか1項に記載された製紙面
側織物に補助緯糸を配置した経糸2重緯糸2重製紙用織
物。 5. 接結糸の線径が製紙面側緯糸の線径より小さい、
1項ないし4項のいずれか1項に記載された製紙面側織
物に補助緯糸を配置した経糸2重緯糸2重製紙用織物。 6. 走行面側緯糸の線径が製紙面側緯糸の線径より大
きい、1項ないし5項のいずれか1項に記載された製紙
面側織物に補助緯糸を配置した経糸2重緯糸2重製紙用
織物。 7. 走行面側経糸の線径が製紙面側経糸の線径より大
きい、1項ないし6項のいずれか1項に記載された製紙
面側織物に補助緯糸を配置した経糸2重緯糸2重製紙用
織物。 8. 補助緯糸を製紙面側緯糸間に複数本配置した、1
項ないし7項のいずれか1項に記載された製紙面側織物
に補助緯糸を配置した経糸2重緯糸2重製紙用織物。 9. 2本の隣接していない製紙面側経糸が隣接する2
本の製紙面側緯糸間で1本の経糸が初めの緯糸の上から
次の緯糸の下に向う位置の経糸の上と、他の経糸が初め
の緯糸の下から次の緯糸の上に向う位置の経糸の上に補
助緯糸を配置し、この補助緯糸を完全組織で少くとも1
回製紙面側経糸で織り込んでなる、1項ないし8項のい
ずれか1項に記載された製紙面側織物に補助緯糸を配置
した経糸2重緯糸2重製紙用織物。 10. 隣接する2本の製紙面側経糸が隣接する2本の
製紙面側緯糸間で1本の該経糸が初めの該緯糸の上から
次の緯糸の下に向い、次の経糸が初めの緯糸の下から次
の緯糸の上に向って互いに交差する交差部の経糸の上
に、補助緯糸を配置し、この補助緯糸を完全組織で少く
とも1回製紙面側の経糸で織り込んでなる、1項ないし
8項のいずれか1項に記載された製紙面側織物に補助緯
糸を配置した経糸2重緯糸2重製紙用織物。 11. 2本の隣接していない製紙面側経糸が隣接する
2本の製紙面側緯糸間で1本の経糸が初めの緯糸の上か
ら次の緯糸の下に向う位置の経糸の上と、他の経糸が初
めの緯糸の下から次の緯糸の上に向う位置の経糸の上で
あって、かつ、該2本の経糸の間の緯糸によって織り込
まれた下方に沈んだ経糸の上に補助緯糸を配置し、この
補助緯糸を完全組織で少くとも1回製紙面側の経糸で織
り込んでなる、1項ないし8項のいずれか1項に記載さ
れた製紙面側織物に補助緯糸を配置した経糸2重緯糸2
重製紙用織物。」に関する。
【0010】
【作用】本発明の重要な特徴は製紙面側に製紙面側経糸
の長いクリンプを形成した、製紙面側経糸と製紙面側緯
糸からなる製紙面側織物に製紙面側緯糸より線径の小さ
い補助緯糸を製紙面側緯糸間に配置してなる3シャフト
以上の製紙面側織物と走行面を走行面側緯糸のクリンプ
で形成した緯糸摩耗型の走行面側経糸と走行面側緯糸か
らなる走行面側織物と製紙面側経糸の上側で該経糸と交
差して走行面側経糸の下側で該経糸と交差することによ
り、製紙面側織物と走行面側織物を接続するための接結
糸とからなることである。この構造により、製紙面側に
は線径の小さい経糸、緯糸を使用して緻密な製紙面を形
成し、走行面側織物には線径の大きい経糸、緯糸を使用
して耐摩耗性の大きい走行面を形成することができる。
【0011】また、製紙面側織物に補助緯糸を配置する
ことにより、良好な▲ろ▼水性を確保しつつ、繊維支持
性を向上させ、保水性が小さい、表面が平滑な製紙面側
織物を形成できるのである。製紙面側織物は、走行面に
は緯糸の長いクリンプが形成されているので製紙面側に
経糸の長いクリンプが並列している。並列している経糸
はこの糸を織り込む緯糸のナックルで下方に押されるの
でナックル間でどうしても下方に沈み、その間に緯糸の
ナックルが突出する形となり、凹凸が発生してしまう。
この凹凸の発生はシャフト数が多くなるほど顕著であ
る。
【0012】また、走行する製紙用織物に紙料スラリー
が供給されると必然的に紙料繊維は走行方向に配向し、
並列している経糸の長いクリンプの間に堆積、あるいは
下側に逸脱してしまう。経糸の長いクリンプの間に繊維
が詰まると濾水性が低下してしまうので脱水の真空圧を
高くしなくてはならなくなり、余計にワイヤーマークが
発生しやすくなる。本発明者はこの問題を解決するため
には、製紙面側緯糸より線径の小さい補助緯糸を製紙面
側緯糸間に配置しなくてはならないことを解明した。紙
料の保持性を改善するためには緯糸密度を増大させなく
てはならず、緯糸密度を大にすると▲ろ▼水性が低下し
てしまう問題が生ずる。良好な▲ろ▼水性を確保するた
めには、製紙面側緯糸より補助緯糸の線径が小さくなけ
ればならない。補助緯糸を配置することにより従来の製
紙用織物では奏することの出未なかった作用が奏され
る。
【0013】まず隣接する2本の製紙面側経糸が隣接す
る2本の製紙面側緯糸間で1本の製紙面側経糸が初の製
紙面側緯糸の上から次の製紙面側緯糸の下に向かい、他
の製紙面側経糸が初の製紙面側緯糸の下から次の製紙面
側緯糸の上に向かって製紙面側緯糸間で互いに交差する
交差部に形成される凹所に配置することにより製紙面側
織物の表面を平滑にすることが出来る。
【0014】また製紙面側緯糸間で製紙面側緯糸の上か
ら次の製紙面側緯糸の下に向かう製紙面側経糸と、製紙
面側緯糸の下から次の製紙面側緯糸の上に向かう隣接し
ない製紙面側経糸の間に形成される凹所に配置したりし
てして、凹所を埋めるとともに紙料の保持性を改善する
ことも出来る。さらに、緯糸のナックル間で下方に沈み
込んだ製紙面側経糸の上に配置したりして、経糸の凹所
と緯糸のナックル間による凹凸を解消したりするのであ
る。本発明のさらなる特徴は、接結糸が製紙面側経糸の
上側で該経糸と交差することによって形成する接結部を
補助緯糸が製紙面側経糸の上側に配置されている位置の
隣接部に形成したことである。
【0015】実験により確認されたが、接結糸を用いた
製紙用織物は製紙を行ったとき、接結部の凹みにより紙
にワイヤーマークが発生し、これを防ぐことが出来なか
った。この構造によれば、接結糸の製紙面側経糸の上側
で該経糸と交差する接結部が、補助緯糸が製紙面側経糸
の上側に配置されている位置の隣接部であるため、従来
問題であった接結糸が製紙面側織物の製紙面側経糸とそ
の上側で交差する接結部において接結糸は製紙面側織物
を走行面側に引き込むために製紙面側織物表面に生じた
凹所を隣りにある補助緯糸が埋め、凹所がない平滑な製
紙面を形成することができるという極めて優れた作用が
奏される。従って、実際に紙を抄いた時にも、この凹み
を紙に転写してワイヤーマークとして発生せてしまうこ
とはないのである。
【0016】本発明の他の特徴は接結糸が緯糸方向では
製紙面側緯糸の完全組織で少くとも1回製紙面側経糸と
交差することである。この構造により、接結糸が製紙面
側織物を製紙面側織物の完全組織において少くとも1回
走行面側に引き込むため、接結糸によって引き込まれる
製紙面側織物の完全組織、引き込まれない製紙面側織物
の完全組織が混在すること無く、織物全体に均一に引き
込まれる箇所が分布する。こうして、製紙面全体をさら
に均一に平滑に形成することができるのである。次に実
施例をあげて本発明を具体的に説明する。
【0017】
【実施例】図1から図4は本発明の実施例の完全組織を
示す完全意匠図である。それぞれの意匠図において経糸
はアラビア数字例えば1、2、3で示し、緯糸、補助緯
糸はダッシュを付したアラビア数字例えば1′、2′、
3′で示し、補助緯糸はa接結糸はbで示す。また、図
中×は製紙面側経糸が製紙面側緯糸または補助緯糸の上
にある位置を示し、は走行面側経糸が走行面側緯糸の下
にあって走行面側緯糸を織り込んでいる位置を示す。▲
は接結糸が製紙面側経糸の上側にあって製紙面側織物を
接結している接結部の位置、△は接結糸が走行面側経糸
の下側にあって走行面側織物を接結している接結部の位
置を示す。
【0018】図1の実施例は4シャフトの製紙面側織物
と同じく4シャフトの走行面側織物と両織物を接結する
接結糸からなっている。1、2、3、4は経糸であり製
紙面側経糸と走行面側経糸が上下に配置されている。
1′、4′、5′、8′は緯糸であり製紙面側緯糸と走
行面側緯糸が上下に配置されている。aは補助緯糸であ
る。bは接結糸である。
【0019】まず、製紙面側織物で見てみると、製紙面
側経糸1は製紙面側緯糸1′、2′、3′の上を通り、
次いで製紙面側緯糸4′の下を通って製紙面側に製紙面
側緯糸3本分の長いクリンプを形成している。図1に示
されている補助緯糸aと接結糸bはここでは経糸のクリ
ンプの長さを示すのに加えていない。他の製紙面側経糸
2、3、4も同様に製紙面側に製紙面側緯糸3本分の長
いクリンプを形成しており、製紙面側織物が製紙面側に
製紙面側緯糸3本分の長いクリンプを形成していること
が理解される。経糸2についてみると、緯糸1′と2′
の上を通り緯糸3′の下を通っているが、織物はこの完
全意匠図の繰り返しであるので、次の組織の緯糸4′の
上を通っているので経糸2のクリンプは緯糸3本分とな
るのである。同様に経糸4も緯糸3′、4′、1′の上
を通り緯糸3本分のクリンプを形成している。
【0020】補助緯糸aは製紙面側緯糸1′、2′の間
に配置され、製紙面側経糸3が製紙面側緯糸1′の下か
ら、製紙面側緯糸2′の上に向かう部分と、製紙面側経
糸4が製紙面側緯糸1′の上から、製紙面側緯糸2′の
下に向かう部分の互いに交差する部分の上に配置され、
補助緯糸aは製紙面側緯糸3′、4′の間に配置され、
製紙面側経糸1が製紙面側緯糸3′の上から、製紙面側
緯糸4′の下に向かう部分と、製紙面側経糸2が製紙面
側緯糸3′の下から、製紙面側緯糸4′の上に向かう部
分の互いに交差する部分の上に配置され、両補助緯糸が
隣接する2本の製紙面側経糸が隣接する2本の製紙面側
緯糸間で1本の製紙面側経糸が初の製紙面側緯糸の上か
ら次の製紙面側緯糸の下に向かい、他の製紙面側経糸が
初の製紙面側緯糸の下から次の製紙面側緯糸の上に向か
って製紙面側緯糸間で互いに交差する交差部に形成され
る凹所に配置されていることが理解され、凹所が解消さ
れ繊維支持性が向上した表面が平滑な製紙面側織物を形
成していることが理解される。
【0021】次に、走行面側織物を見てみると、走行面
側緯糸1′は次の完全意匠図と関連して走行面側経糸
4、1、2の下を通り、走行面側経糸3の上を通って織
り込まれ、走行面側に走行面側経糸3本分の長いクリン
プを形成している。他の走行面側緯糸2′、3′、4′
も同様に走行面側に走行面側経糸3本分の長いクリンプ
を形成しており、走行面側織物が走行面側に走行面側経
糸3本分の長いクリンプを形成した緯糸摩耗型織物に形
成されていることが理解される。また、走行面側経糸で
見てみると当然であるが走行面とは逆の方向、すなわち
製紙面側の方に走行面側緯糸3本分の長いクリンプを形
成しており、この実施例では製紙面側織物と同組織に形
成されていることが良く理解される。本実施例のように
製紙面側織物と走行面側織物とを同組織に形成すると、
両織物の密着性が良くなり、網厚を薄くして保水性を小
さくでき、好適であるが、勿論これに限定されるわけで
わなく、走行面側織物は緯糸摩耗型であることが最も重
要であり、異なる組織で形成しても良く、糸の密度を変
更して走行面側織物の経糸、緯糸の本数密度を製紙面側
織物より小さくしても良いことは言うまでもない。
【0022】次に接結糸であるが、緯糸1′と2′の間
にある接結糸bは製紙面側経糸3の上側で該経糸と交差
し、走行面側経糸1の下側で該経糸と交差することによ
って製紙面側織物と走行面側織物を接続している。また
緯糸3′と5′の間の接結糸bは同様に製紙面側経糸2
の上側と走行面側経糸4の下側で該経糸と交差すること
によって製紙面側織物と走行面側織物を接続している。
また、接結糸bが製紙面側経糸3の上側で該経糸と交差
することによって形成する接結部は補助緯糸aが製紙面
側経糸3、4の上側に配置されている位置の隣接部であ
ることが理解され、接結糸bが製紙面側経糸3の上側で
該経糸と交差して、製紙面側織物を走行面側に引き込む
ことにより製紙面側織物表面に生じる凹みを補助緯糸a
が埋めて平滑な製紙面を形成することが理解できる。同
様に緯糸3′と5′の接結糸bも製紙面側経糸2の上側
で該経糸と交差することによって形成する接結部は補助
緯糸aが製紙面側経糸1、2の上側に配置されている位
置の隣接部であることが理解され、接結糸bが製紙面側
経糸2の上側で交差することにより製紙面側織物を走行
面側に引き込むことにより製紙面側織物表面に生じる凹
みを補助緯糸aが埋めて平滑な製紙面を形成することが
理解できる。
【0023】また、この実施例では製紙面側織物は図1
の完全意匠図で1つの完全組織であるので、2本の接結
糸bはともに完全組織内で1回製紙面側経糸の上側で該
経糸と交差する接結部を形成していることが理解でき、
従って、接結糸が製紙面側織物を製紙面側織物の完全組
織の間隔で走行面側に引き込み、接結糸によって引き込
まれる製紙面側織物の完全組織、引き込まれない製紙面
側織物の完全組織が混在すること無く、全体を均一に引
きこみ、製紙面全体をさらに均一に平滑に形成している
ことが理解できる。尚、本実施例では、製紙面側経糸の
上側で該経糸と交差する接結部が製紙面側経糸2、3に
は存在するが製紙面側経糸1、4には存在しないために
両経糸間に若干の高低差が生じる。接結部が存在する製
紙面側経糸2、3は走行面側に引き込まれるため低くな
るのである。従って、製紙面側経糸2、3の線径を製紙
面側経糸1、4と比較して若干太くして、高低差を無く
すことが望ましい。この例では、接結糸は製紙面側経糸
2と3と交差するが、製紙面側経糸1と4とは交差して
いないが充分な接結性が得られている。完全組織の大き
さと接結糸の種類によっても相違するが一般的に言えば
経糸の50%以上が接結糸と交差することが望ましい。
【0024】図2の実施例は4シャフトの製紙面側織物
と同じく4シャフトの走行面側織物と両織物を接結する
接結糸からなっている。1、2、3、4は経糸であり製
紙面側経糸と走行面側経糸が上下に配置されている。
1′、2′、3′、4′は緯糸であり製紙面側緯糸と走
行面側緯糸が上下に配置されている。aは補助緯糸であ
る。bは接結糸である。
【0025】まず、製紙面側織物で見てみると、製紙面
側経糸1は製紙面側緯糸2′の下を通り、製紙面側緯糸
3′、4′、次の意匠図の1′の上を通って、製紙面側
に製紙面側緯糸3本分の長いクリンプを形成している。
他の製紙面側経糸2、3、4も同様に製紙面側に製紙面
側緯糸3本分の長いクリンプを形成しており、製紙面側
織物が製紙面側に製紙面側緯糸3本分の長いクリンプを
形成していることが理解される。補助緯糸aは製紙面側
緯糸1′、2′の間に配置され、製紙面側経糸1が製紙
面側緯糸1′の上から、製紙面側緯糸2′の下に向かう
部分の上および製紙面側経糸4が製紙面側緯糸1′の下
から、製紙面側緯糸2′の上に向かう部分の上に配置さ
れ、補助緯糸aも同様に製紙面側緯糸1′、2′の間に
配置され、各補助緯糸が製紙面側緯糸間で製紙面側緯糸
の上から次の製紙面側緯糸の下に向かう製紙面側経糸と
製紙面側緯糸の下から次の製紙面側緯糸の上に向かう製
紙面側経糸の凹所に配置されている。また、他の6本の
補助緯糸aも同様に配置されていることが理解され、繊
維支持性が向上した表面が平滑な製紙面側織物を形成し
ていることが理解される。
【0026】次に、走行面側織物を見てみると、走行面
側緯糸1′は走行面側経糸1、2、3の下を通り、走行
面側経糸4の上を通って織り込まれ、走行面側に走行面
側経糸3本分の長いクリンプを形成している。他の走行
面側緯糸2′、3′、4′も同様に走行面側に走行面側
経糸3本分の長いクリンプを形成しており、走行面側織
物が走行面側に走行面側経糸3本分の長いクリンプを形
成した緯糸摩耗型に形成されていることが理解される。
また、走行面側経糸で見てみると、走行面の反対側面に
走行面側緯糸3本分の長いクリンプを形成しており、製
紙面側織物と同組織に形成されていることが良く理解さ
れる。本実施例のように製紙面側織物と走行面側織物と
を同組織に形成すると、両織物の密着性が良くなり、網
厚を薄くして保水性を小さくでき、好適であるが、勿論
これに限定されるわけでわなく、緯糸摩耗型であること
が最も重要であり、異なる組織で形成しても良いことは
言うまでもない。
【0027】次に接結糸であるが、接結糸bは製紙面側
経糸4の上側で該経糸と交差し、走行面側経糸2の下側
で該経糸と交差することによって製紙面織物と走行面織
物を接続し、次の接結糸bは製紙面側経糸1の上側で該
経糸と交差し、走行面側経糸3の下側で該経糸と交差す
ることによって、次の接結糸bは製紙面側経糸2の上側
で該経糸と交差し、走行面側経糸4の下側で該経糸と交
差することによって、また次の接結糸bは製紙面側経糸
3の上側と走行面側経糸1の下側で該経糸と交差するこ
とによって製紙面側織物と走行面側織物を接続してい
る。
【0028】また、接結糸bが製紙面側経糸4の上側で
該経糸と交差することによって形成する接結部は2本の
補助緯糸aが製紙面側経糸4の上側に配置されている位
置の隣接部であることが理解され、接結糸bが製紙面側
経糸4の上側で該経糸と交差することにより製紙面側織
物を走行面側に引き込んで製紙面側織物表面に生じる凹
みを補助緯糸aが埋めて平滑な製紙面を形成することが
理解できる。次の接結糸bも製紙面側経糸1の上側で該
経糸と交差することによって形成する接結部は補助緯糸
aが製紙面側経糸1の上側に配置されている位置の隣接
部であることが理解され、同時に接結糸bが製紙面側経
糸1の上側で交差することにより製紙面側織物を走行面
側に引き込んで製紙面側織物表面に生じる凹みを補助緯
糸aが埋めて平滑な製紙面を形成することが理解でき
る。他の接結糸bも同様である。
【0029】また、本実施例の製紙面側織物は図2の完
全意匠図で1つの完全組織であるので、4本の接結糸b
はともに完全組織内で1回製紙面側経糸の上側で該経糸
と交差する接結部を形成していることが理解でき、従っ
て、接結糸が製紙面側織物を製紙面側織物の完全組織の
間隔で走行面側に引き込み、接結糸によって引き込まれ
る製紙面側織物の完全組織、引き込まれない製紙面側織
物の完全組織が混在すること無く、全体を均一に引きこ
み、製紙面全体をさらに均一に平滑に形成することが理
解できるのである。尚、本実施例では、前述の実施例1
とは異なり、製紙面側経糸の上側で交差する接結部が全
ての製紙面側経糸に存在するために経糸間に高低差が生
じることがないので、経糸によって線径を変更させる必
要はない。
【0030】図3の実施例は5シャフトの製紙面側織物
と同じく5シャフトの走行面側織物と両織物を接結する
接結糸からなっている。1、2、3、4、5は経糸であ
り製紙面側経糸と走行面側経糸が上下に配置されてい
る。1′、2′、3′、4′、5′は緯糸であり製紙面
側緯糸と走行面側緯糸が上下に配置されている。aは補
助緯糸である。bは接結糸である。
【0031】まず、製紙面側織物で見ると、製紙面側経
糸1は製紙面側緯糸5′、1′、2′、3′の上を通
り、次いで製紙面側緯糸4′の下を通って製紙面側に製
紙面側緯糸4本分の長いクリンプを形成している。他の
製紙面側経糸2、3、4、5も同様に製紙面側に製紙面
側緯糸4本分の長いクリンプを形成しており、製紙面側
織物が製紙面側に製紙面側緯糸4本分の長いクリンプを
形成していることが理解される。補助緯糸aは製紙面側
経糸2が製紙面側緯糸1′の下から、製紙面側緯糸2′
の上に向かう部分の該経糸の上と、製紙面側経糸5が製
紙面側緯糸1′の上から、製紙面側緯糸2′の下に向か
う部分の該経糸の上、及び製紙面側緯糸1′、2′のナ
ックル間の下方に沈み込んでいる製紙面側経糸3、4の
上に配置され、補助緯糸が製紙面側緯糸間で製紙面側緯
糸の上から次の製紙面側緯糸の下に向かう製紙面側経糸
と製紙面側緯糸の下から次の製紙面側緯糸の上に向かう
製紙面側経糸により形成される凹所、並びに製紙面側緯
糸のナックル間で下方に沈み込んだ製紙面側経糸の上に
配置されていることが理解される。また、他の補助緯糸
aも同様に配置されていることが理解され、繊維支持性
が向上した表面が平滑な製紙面側織物を形成すると共に
製紙面側経糸の凹所と製紙面側経糸のナックル間におけ
る凹みと緯糸のナックル部の凸部を解消し、さらに表面
平滑性を向上させていることが理解される。
【0032】次に、走行面側織物を見てみると、走行面
側緯糸1′は走行面側経糸3、4、5、1の下を通り、
走行面側経糸2の上を通って織り込まれ、走行面側に走
行面側経糸4本分の長いクリンプを形成している。他の
走行面側緯糸2′、3′、4′、5′も同様に走行面側
に走行面側経糸4本分の長いクリンプを形成しており、
走行面側織物が走行面側に走行面側経糸4本分の長いク
リンプを形成した緯糸摩耗型に形成されていることが理
解される。また、走行面側経糸で見てみると走行面とは
逆の紙面側に走行面側緯糸4本分の長いクリンプを形成
しており、製紙面側織物と同組織に形成されていること
が良く理解される。本実施例のように製紙面側織物と走
行面側織物とを同組織に形成すると、両織物の密着性が
良くなり、網厚を薄くして保水性を小さくでき、好適で
あるが、勿論これに限定されるわけでわなく、緯糸摩耗
型であることが最も重要であり、異なる組織で形成して
も良いことは言うまでもない。
【0033】次に接結糸であるが、接結糸bは製紙面側
経糸2の上側で該経糸と交差し走行面側経糸4の下側で
該経糸と交差することによって、また次の接結糸bは製
紙面側経糸5の上側で該経糸と交差し走行面側経糸2の
下側で該経糸と交差することによって、また次の接結糸
bは製紙面側経糸3の上側で該経糸と交差し走行面側経
糸5の下側で該経糸と交差することによって、また次の
接結糸bは製紙面側経糸1の上側で該経糸と交差し走行
面側経糸3の下側で該経糸と交差することによって、ま
た次の接結糸bは製紙面側経糸4の上側で該経糸と交差
し走行面側経糸1の下側で該経糸と交差することによっ
て製紙面側織物と走行面側織物を接続している。
【0034】また、接結糸bが製紙面側経糸2の上側で
交差することによって形成する接結部は補助緯糸aが製
紙面側経糸2、3、4、5の上側に配置されている位置
の隣接部であることが理解され、同時に接結糸bが製紙
面側経糸2の上側で該経糸と交差することにより製紙面
側織物を走行面側に引き込んで製紙面側織物表面に生じ
る凹みを補助緯糸aが埋めて平滑な製紙面を形成するこ
とが理解できる。他の4本の接結糸bも同様である。ま
た、本実施例の製紙面側織物は図3の完全意匠図で1つ
の完全組織であるので、5本の接結糸bともに緯糸方
向、経糸方向で製紙面側織物の完全組織内で1回製紙面
側経糸の上側で交差する接結部を形成していることが理
解でき、従って、接結糸が製紙面側織物を製紙面側織物
の完全組織の間隔で走行面側に引き込み、接結糸によっ
て引き込まれる製紙面側織物の完全組織、引き込まれな
い製紙面側織物の完全組織が混在すること無く、全体を
均一に引きこみ、製紙面全体をさらに均一に平滑に形成
することが理解できるのである。
【0035】図4の実施例は5シャフトの製紙面側織物
と同じく5シャフトの走行面側織物と両織物を接結する
接結糸からなっている。1、2、3、4、5は経糸であ
り製紙面側経糸と走行面側経糸が上下に配置されてい
る。1′、2′、3′、4′、5′は緯糸であり製紙面
側緯糸と走行面側緯糸が上下に配置されている。aは補
助緯糸である。bは接結糸である。
【0036】まず、製紙面側織物で見てみると、製紙面
側経糸1は製紙面側緯糸5′、1′、2′、3′の上を
通り、次いで製紙面側緯糸4′の下を通って製紙面側に
製紙面側緯糸4本分の長いクリンプを形成している。他
の製紙面側経糸2、3、4、5も同様に製紙面側に製紙
面側緯糸4本分の長いクリンプを形成しており、製紙面
側織物が製紙面側に製紙面側緯糸4本分の経糸の長いク
リンプを形成していることが理解される。補助緯糸aは
製紙面側経糸2が製紙面側緯糸1′の上から、製紙面側
緯糸2′の下に向かう部分の該経糸の上と、製紙面側経
糸5が製紙面側緯糸1′の下から、製紙面側緯糸2′の
上に向かう部分の該経糸の上、及び製紙面側緯糸1′、
2′のナックル間の下方に沈み込んでいる製紙面側経糸
3の上に配置され、補助緯糸が製紙面側緯糸間で製紙面
側緯糸の上から次の製紙面側緯糸の下に向かう製紙面側
経糸、製紙面側緯糸の下から次の製紙面側緯糸の上に向
かう製紙面側経糸の形成する凹所、並びに製紙面側緯糸
のナックル間で下方に沈み込んだ製紙面側経糸の上に配
置されていることが理解される。また、他の4本補助緯
糸aも同様に配置されていることが理解され、繊維支持
性が向上した表面が平滑な製紙面側織物を形成すると共
に製紙面側経糸の形成する凹所と製紙面側緯糸のナック
ル間による経糸の沈みによる凹所と緯糸ナックルの凸所
による凹凸を解消し、さらに表面平滑性を向上させてい
ることが理解される。
【0037】次に、走行面側織物を見てみると、走行面
側緯糸1′は走行面側経糸1、2、3、4の下を通り、
走行面側経糸5の上を通って織り込まれ、走行面側に走
行面側経糸4本分の長いクリンプを形成している。他の
走行面側緯糸2′、3′、4′、5′も同様に走行面側
に走行面側経糸4本分の長いクリンプを形成しており、
走行面側織物が走行面側に走行面側緯糸4本分の長いク
リンプを形成した緯糸摩耗型に形成されていることが理
解される。また、走行面側経糸で見てみると当然である
が走行面とは逆の面側に走行面側緯糸4本分の長いクリ
ンプを形成しており、製紙面側織物と同組織に形成され
ていることが良く理解される。本実施例のように製紙面
側織物と走行面側織物とを同組織に形成すると、両織物
の密着性が良くなり、網厚を薄くして保水性を小さくで
き、好適であるが、勿論これに限定されるわけでわな
く、緯糸摩耗型であることが最も重要であり、異なる組
織で形成しても良いことは言うまでもない。
【0038】次に接結糸であるが、接結糸bは製紙面側
経糸3の上側で該経糸と交差し走行面側経糸1の下側で
該経糸と交差することによって、また次の接結糸bは製
紙面側経糸5の上側で該経糸と交差し走行面側経糸3の
下側で該経糸と交差することによって、また次の接結糸
bは製紙面側経糸2の上側で該経糸と交差し走行面側経
糸5の下側で該経糸と交差することによって、また次の
接結糸bは製紙面側経糸4の上側で該経糸と交差し走行
面側経糸2の下側で該経糸と交差することによって、ま
た次の接結糸bは製紙面側経糸1の上側で該経糸と交差
し走行面側経糸4の下側で該経糸と交差することによっ
て製紙面側織物と走行面側織物を接続している。
【0039】また、接結糸bが製紙面側経糸3の上側で
交差することによって形成する接結部は補助緯糸aが製
紙面側経糸2、3の上側に配置されている位置の隣接部
であることが理解され、同時に接結糸bが製紙面側経糸
3の上側で交差することにより製紙面側織物を走行面側
に引き込んで製紙面側織物表面に生じる凹みを補助緯糸
aが埋めて平滑な製紙面を形成することが理解できる。
他の4本の接結糸bも同様である。また、本実施例の製
紙面側織物は織物全体と同様、図4に示した意匠図で1
つの完全組織であるので、5本の接結糸bはともに緯糸
方向、経糸方向で製紙面側織物の完全組織内で1回製紙
面側経糸の上側で交差する接結部を形成していることが
理解でき、従って、接結糸が製紙面側織物を製紙面側織
物の完全組織の間隔で走行面側に引き込み、接結糸によ
って引き込まれる製紙面側織物の完全組織、引き込まれ
ない製紙面側織物の完全組織が混在すること無く、全体
を均一に引きこみ、製紙面全体をさらに均一に平滑に形
成することが理解できるのである。実施例1〜4はいず
れも製紙面側の織物と、走行面側の織物は同一の大きさ
の完全組織を有しているが、本発明は必ずしも両織物が
同一の大きさの完全組織である必要はなく、例えば、走
行面側の織物が大きい完全組織を有し、その一完全組織
上に製紙面側織物の複数個数の完全組織が載置され接結
された構造であっても良い。
【0040】図5は図4のA−A線の矢印方向から見た
断面図である。この断面図からも、接結糸2″が製紙面
側経糸3の上側で交差することにより製紙面側織物を走
行面側に引き込んで製紙面側織物表面に生じる凹みを補
助緯糸3′が埋めて平滑な製紙面を形成することが良く
理解できる。
【0041】図6は従来例を示す完全組織の意匠図、図
7は図6のB−B線の矢印方向から見た断面図である。
走行面側の完全組織を考える場合、走行面側経糸は、製
紙面側経糸の半分であり1、3、5の部分に配置されて
いるため、意匠図も経糸1、3、5で考えるべきである
が、くり返される組織はやはり経糸1からはじまるので
完全組織の大きさを理解する場合経糸は存在しないが完
全組織としては経糸配置部1〜6からなるとするのがこ
の例では合理的である。緯糸も同じで9′に緯糸はない
が完全組織の大きさとしては緯糸配置1′〜9′からな
るとする。図6をこのようにみると2シャフトの平織り
組織の製紙面側織物と、1、3、5の経糸からなる3シ
ャフトの走行面側織物と両織物を接結する接結糸からな
っており、当然であるが製紙面側織物には補助緯糸は配
置されていない。1、2、3、4、5、6は経糸であ
り、1′、2′、3′、4′、5′、6′が緯糸であ
る。走行面側の本数は経糸と、緯糸とも製紙面側の半分
である。bは接結糸である。
【0042】図7から良く理解できるように、接結糸b
が製紙面側経糸1の上側で交差することにより製紙面側
織物を走行面側に引き込んで製紙面側織物表面に生じる
凹み7が発生し、実際に紙を抄いた時にワイヤーマーク
を発生させてしまうことが良く理解できる。また、意匠
図から製紙面側織物が2シャフトの平織り組織であるた
めに、織物全体の完全組織の中に製紙面側織物の製紙面
側緯糸、製紙面側経糸それぞれの糸の完全組織が3個形
成されていることが理解でき、接結糸が緯糸方向、経糸
方向で製紙面側緯糸の3個の完全組織内で1回しか製紙
面側経糸の上側で交差する接結部を形成してないことが
理解でる。従って、接結糸によって引き込まれる製紙面
側織物の完全組織、引き込まれない製紙面側織物の完全
組織が混在し、製紙面全体を均一に平滑に形成すること
が出来ないことが理解されるのである。
【0043】例えば、製紙面側緯糸1′では、製紙面側
経糸1、2と製紙面側経糸3、4と製紙面側経糸5、6
と織り合わされて形成される3個の完全組織が存在して
おり、接結糸bの接結部は経糸1にしか存在しないので
製紙面側経糸1、2と織り合わされて形成される完全組
織のみが走行面側に引き込まれ、他の製紙面側経糸3、
4と製紙面側経糸5、6と織り合わされて形成される完
全組織は引き込まれないのである。次に本発明の実施例
である図4に示した製紙用織物と、図6に示した従来例
である製紙用織物との比較試験をあげて本発明の効果を
説明する。織物構成、試験結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】[注] シート平滑度:中質紙配合の原料パルプをタッピスタン
ダードシートテストマシンで坪料70g/m相当の紙
シートを抄造し、常法に従って平滑シートを作成し、ベ
ックの平滑度計にて織物面に接していた紙の面の平滑度
を側定した。平滑度80以下では実用価値がない。ワイ
ヤーマークは視覚によって判定した。従来例は接結部凹
所となるので紙が厚くなり斜めの連続した黒い線となっ
て視える。実施例にはこのようなマークは発生しない。
【0046】
【発明の効果】本発明の製紙用織物は前述のように、製
紙面側と走行面側とを各々別の経糸、緯糸を用いて構成
した2層の織物を接結糸によって一体化した織物であっ
ても接結糸と製紙面側織物とが織り成す接結部において
製紙面側織物表面に凹みが発生せず、表面平滑性が優れ
ているので、実際に紙を抄造してもシート平滑度が良く
紙質が向上するという優れた効果を奏するのである
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の完全組織を示す意匠図であ
る。
【図2】本発明の他の実施例の完全組織を示す意匠図で
ある。
【図3】本発明の他の実施例の完全組織を示す意匠図で
ある。
【図4】本発明の他の実施例の完全組織を示す意匠図で
ある。
【図5】図4のA−A線の矢印方向から見た断面図であ
る。
【図6】従来例の完全組織を示す意匠図である。
【図7】図6のB−B線の矢印方向から見た断面図であ
る。
【符号の説明】
1 経糸 2 経糸 3 経糸 4 経糸 5 経糸 6 経糸 7 凹み 1′ 緯糸 2′ 緯糸 3′ 緯糸 4′ 緯糸 5′ 緯糸 a 補助緯糸 b 接結糸

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)製紙面側経糸と製紙面側緯糸で構
    成され、製紙面側に経糸の長いクリンプを形成し、製紙
    面側緯糸間に該緯糸より線径の小さい補助緯糸を配置し
    た3シャフト以上の製紙面側織物と、(b)走行面側経
    糸と走行面側緯糸で構成され、走行面を該緯糸の長いク
    リンプで形成した緯糸摩耗型の走行面側織物と、(c)
    製紙面側経糸とその上側で交差し、走行面側経糸とその
    下側で交差して製紙面側織物と走行面側織物とを接続す
    る接結糸、とからなる、製紙面側織物に補助緯糸を配置
    した経糸2重緯糸2重製紙用織物。
  2. 【請求項2】 接結糸が製紙面側経糸とその上側で交差
    することにより形成する接結部を、補助緯糸が製紙面側
    経糸の上側に配置されている位置の隣接部に配置した、
    請求項1に記載された製紙面側織物に補助緯糸を配置し
    た経糸2重緯糸2重製紙用織物。
  3. 【請求項3】 接結糸が緯糸方向では製紙面側緯糸の完
    全組織内で、経糸方向では製紙面側経糸の完全組織内で
    少なくとも1回製紙面側経糸の上側で該経糸と交差する
    接結部を形成する、請求項1または2に記載された製紙
    面側織物に補助緯糸を配置した経糸2重緯糸2重製紙用
    織物。
  4. 【請求項4】 製紙面側経糸と走行面側経糸の経糸本数
    密度と製紙面側緯糸と走行面側緯糸の緯糸本数密度が同
    一である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載され
    た製紙面側織物に補助緯糸を配置した経糸2重緯糸2重
    製紙用織物。
  5. 【請求項5】 接結糸の線径が製紙面側緯糸の線径より
    小さい、請求項1ないし4のいずれか1項に記載された
    製紙面側織物に補助緯糸を配置した経糸2重緯糸2重製
    紙用織物。
  6. 【請求項6】 走行面側緯糸の線径が製紙面側緯糸の線
    径より大きい、請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    された製紙面側織物に補助緯糸を配置した経糸2重緯糸
    2重製紙用織物。
  7. 【請求項7】 走行面側経糸の線径が製紙面側経糸の線
    径より大きい、請求項1ないし6のいずれか1項に記載
    された製紙面側織物に補助緯糸を配置した経糸2重緯糸
    2重製紙用織物。
  8. 【請求項8】 補助緯糸を製紙面側緯糸間に複数本配置
    した、請求項1ないし7のいずれか1項に記載された製
    紙面側織物に補助緯糸を配置した経糸2重緯糸2重製紙
    用織物。
  9. 【請求項9】 2本の隣接していない製紙面側経糸が隣
    接する2本の製紙面側緯糸間で1本の経糸が初めの緯糸
    の上から次の緯糸の下に向う位置の経糸の上と、他の経
    糸が初めの緯糸の下から次の緯糸の上に向う位置の経糸
    の上に補助緯糸を配置し、この補助緯糸を完全組織で少
    くとも1回製紙面側経糸で織り込んでなる、請求項1な
    いし8のいずれか1項に記載された製紙面側織物に補助
    緯糸を配置した経糸2重緯糸2重製紙用織物。
  10. 【請求項10】 隣接する2本の製紙面側経糸が隣接す
    る2本の製紙面側緯糸間で1本の該経糸が初めの該緯糸
    の上から次の緯糸の下に向い、次の経糸が初めの緯糸の
    下から次の緯糸の上に向って互いに交差する交差部の経
    糸の上に、補助緯糸を配置し、この補助緯糸を完全組織
    で少くとも1回製紙面側の経糸で織り込んでなる、請求
    項1ないし8のいずれか1項に記載された製紙面側織物
    に補助緯糸を配置した経糸2重緯糸2重製紙用織物。
  11. 【請求項11】 2本の隣接していない製紙面側経糸が
    隣接する2本の製紙面側緯糸間で1本の経糸が初めの緯
    糸の上から次の緯糸の下に向う位置の経糸の上と、他の
    経糸が初めの緯糸の下から次の緯糸の上に向う位置の経
    糸の上であって、かつ、該2本の経糸の間の緯糸によっ
    て織り込まれた下方に沈んだ経糸の上に補助緯糸を配置
    し、この補助緯糸を完全組織で少くとも1回製紙面側の
    経糸で織り込んでなる、請求項1ないし8のいずれか1
    項に記載された製紙面側織物に補助緯糸を配置した経糸
    2重緯糸2重製紙用織物。
JP08519694A 1994-03-18 1994-03-18 製紙面側織物に補助緯糸を配置した経糸2重緯糸2重製紙用織物 Expired - Lifetime JP3444373B2 (ja)

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