JP2558155B2 - 製紙面に補助緯糸の水平面を形成した製紙用一重織物 - Google Patents

製紙面に補助緯糸の水平面を形成した製紙用一重織物

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JP2558155B2 JP63215023A JP21502388A JP2558155B2 JP 2558155 B2 JP2558155 B2 JP 2558155B2 JP 63215023 A JP63215023 A JP 63215023A JP 21502388 A JP21502388 A JP 21502388A JP 2558155 B2 JP2558155 B2 JP 2558155B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業状の利用分野] 本発明は、製紙用織物に関する。
[従来の技術] 通常の長網を用いた製紙においては、紙料のスラリー
を走行する製紙用無端織物に供給する。製紙用織物はス
ラリーからセルロース繊維を分離し湿った紙ウエッブを
形成する。つまりこの点からみると、製紙用織物は湿っ
た紙ウエブ形成のフィルターとして作用している。織物
のドレイン孔とも呼ばれるメッシュ開口部はスラリーか
ら水を分離する機能を果す。また長網製紙機において
は、製紙用織物は駆動ベルトとしても機能するので機械
方向の張力を受ける特徴があり姿勢の安定性がよいこと
が必要である。
製紙においては、いくつかの問題があるが特に製紙用
織物に関しては次の事項が要求される。紙料の保持性が
大きいこと、すなわち紙料の製紙面からの流失がすくな
いこと、ワイヤーマークが発生しないこと、水性が良
好で保水性が小さいこと、耐摩耗性が大きいこと、姿勢
の安定性がよいことなどである。
[本発明が解決しようとする課題] 前述の製紙用織物に対する要求に応えるため、従来種
々な提案が成されてきた。しかしながら未だ充分満足さ
れる製紙用織物はないのが現状である。
例えば紙料の保持性をよくし、ワイヤマークの防止の
ため細い糸を用いて繊細に織られた製紙用織物は姿勢の
安定性に欠け、しかも耐摩耗性が悪い欠点を有する。近
年紙料の保持性を改善するため製紙面を緯糸で形成する
ことが試みられている。緯糸で製紙面を形成すると、紙
料が経糸間に存在するドレイン孔を直接塞ぐことがない
ので織物のドレイン性もよくなる効果がある。しかしな
がら緯糸間の間隙が大きいのでワイヤーマークが増加す
る欠点がある。
一つの試みとして緯糸二重織物において、緯糸に通常
織物を形成する経糸と緯糸の交差する形では組織に織り
込まれない細い糸、いわゆる、フローティングヤーンと
呼ばれる浮き糸を配置することにより製紙面の緯糸の本
数を増やして緯糸で製紙面を形成することが提案され
た。この提案は製紙面の緯糸を増やす点では興味のある
技術思想であるが製紙の実態に合っているとはいえな
い。即ちこの様な経糸により組織に織り込まれない緯糸
は将にフローティングヤーンであってスラリーが製紙用
織物に供給されるときに緯糸にかかる流体圧力によって
移動してしまい、いわゆる緯糸の寄りが生じ均一な製紙
面が維持できないので、アイディアとしては面白いが実
用上問題がある。
ワイヤマークの問題は特に緯糸が製紙面に突出する一
重織物の場合顕著である。
ドレイン性を維持するためと、製紙面を微細メッシュ
にしかつ耐摩耗性を付与するため多重織物を使用するこ
とも提案されている。
ところで最近製紙の効率を上げるため、製紙速度が非
常に高速になりそのためまた新しい問題が生じてきた。
多重織物は、一重織物ではなしえなかった効果を奏する
が、その構造上、立体空間が大きく、保水性が大きい。
そのため高速で回転すると、無端織物のおり返し回転部
分で遠心力により織物に保有されていた水が飛び散ると
いう現象が発生する。
この点一重織の織物では保水性が小さいのでこの様な
問題は生じない。しかしながら一重織の織物は、前述の
通りワイヤーマークが発生しやすいことと、紙料の保持
性が悪く、製紙の歩留まりが悪い欠点がある。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者は前記の、紙料の保持性が大きいこと、ワイ
ヤーマークが発生しないこと、水性が良好で歩水性が
小さいこと、耐摩耗性が大きいこと、姿勢の安定性がよ
いこと等の問題を解決すべく種々研究の結果、製紙面の
緯糸密度を増大させなくては紙料の保持性を改善できな
いこと、織物の保水性を小さくするためには多重織物で
は限界があり、一重織物を使用する必要があることを解
明し本発明を完成した。
[課題を解決するための手段] 本発明は、 「1 走行面が長いクリンプの緯糸で形成された、4シ
ャフト以上の製紙用織物において、緯糸より線径の小さ
い、補助緯糸を、各緯糸に並べて、隣接する2本の緯糸
の上を通る少なくとも2本の経糸の上に配置し、該補助
緯糸を1回経糸により織り込んだ完全組織を有し、補助
緯糸を完全組織で経糸により2か所以上で上方に押上
げ、製紙面に補助緯糸の水平面を形成した製紙用一重織
物。
2 補助緯糸が各緯糸について1本配設された第1項に
記載された製紙用一重織物。
3 補助緯糸が各緯糸について複数本配設された第1項
に記載された製紙用一重織物。」である。
本発明は、上記の構成の一重織物であるので補助緯糸
は隣接する2本の緯糸の上を通る少なくとも2本の経糸
の上に配置され、完全組織において、1回経糸により織
り込まれるので経糸2本分以上に跨がるほぼ水平なロン
グナックルを製紙面に形成する。したがって本発明の製
紙用織物は線径の小さい補助緯糸と、緯糸のナックルで
製紙面は形成されているところに特徴がある。
補助緯糸は完全組織において1回径糸により織り込ま
れる。本発明の織物はポリアミド糸やポリエステル糸で
製織されるが補助緯糸もポリエステルやポリアミド糸が
好適である。補助緯糸は、各緯糸について並べて配置さ
れ、少なくとも各緯糸に対して1本配設されるが織物が
一重構造を維持する限り2本以上配設することもでき
る。具体的には第27図で後に説明する。
本発明の補助緯糸を配置する基本織物組織としては、
3/1ブロークンサテン、4/1サテン、3/1〜4/1綾織、2/2
綾織などの織物が好適である。なお、2/1綾織の場合は
倍の6シャフト組織で適用できる。
本発明の織物は4シャフト以上であるので走行面を形
成する緯糸はロングクリンプを形成し、耐摩耗性が良好
になる特徴がある。
また本発明の織物は、織物のシャフト数が4以上であ
るので、完全組織において補助緯糸を経糸により2か所
以上で上方に押上げ、製紙面に補助緯糸の水平面を形成
することができる。
[作 用] 上記のように構成された本発明の製紙用織物は、緯糸
の間に補助緯糸が配置されるので、この部分を見ても製
紙面は補助緯糸も含めて緯糸リッチとなり、緯糸により
形成されることが理解される。そして補助緯糸は各緯糸
に並べて配設されているので補助緯糸の分布は均一であ
る。
経糸に沿って切断した断面でみると、補助緯糸は製紙
面に突出する緯糸ナックル間の、経糸の上に配置される
ことにより突出した緯糸ナックルによる凹凸を解消して
平滑な製紙面を形成しているのが理解される。
また補助緯糸に沿って切断すると、補助緯糸は経糸2
本分以上に跨がるロングナックルを製紙面に形成してい
るのがわかる。織物の構造については実施例において図
面に基ずき具体的に説明する。
本発明の特徴の一つは、補助緯糸を完全組織において
一回経糸で織込んだことである。これにより、補助緯糸
は完全に織物の組織となり使用中に移動することもな
く、しかも織物に剛性を与え姿勢の維持が良好になる作
用をも奏する。
本発明において他の重要なことは、この本発明の織物
が製紙用織物としてあくまで一重織の織物である、とい
うことである。一重織の織物の立体空間が少なくしたが
って保水性が小さく、高速製紙において織物からの水の
飛散が発生しないという優れた機能を生かし、半面緯糸
が製紙面に突出する為に生ずるワイヤマークの発生とい
う、構造的な問題をも解決して、紙に平滑性を与えると
ともに水空間を形成して水性を改善し、さらに、製
紙面の緯糸密度を大きくして紙料保持性を改善したもの
である。従って本発明で用いる補助緯糸は線径が緯糸よ
り小さいことが必要である。
補助緯糸の線径を緯糸の線径より小さくすることによ
り、織物の厚みを小さくし立体空間を少なくして保水性
を減少することが出来る。また、補助緯糸が太いと水
空間が、太い補助緯糸により塞がれ小さくなるが補助緯
糸を細くすることにより製紙面の水空間を良好に維持
することが出来る。
[実施例] 次に本発明の実施例を完全組織を示す意匠図で示しな
がら順次図面に基ずいて具体的に説明する。説明の都合
上まず初めに補助緯糸を配置する基本の織物の代表的な
4シャフト〜8シャフトの織物を、第1図、第5図、第
9図、第12図、第19図、第22図に示す。勿論本発明はこ
れ以外のシャフト数の織物でもよくその事は例えば第25
図第26図の10シャフトの実施例からも理解されることで
ある。
完全意匠図において経糸および緯糸はアラビヤ数字、
例えば1.2.3.で示し、また補助緯糸はダッシュを付した
アラビヤ数字例えば1′.2′.3.′で示めす。図中×は
経糸が緯糸の上にある位置を示すがこの×はまた緯糸が
経糸によって組織に織り込まれている位置を示す。△は
経糸が補助緯糸を下から上に押し上げる位置を示し、補
助緯糸の上にある×は、補助緯糸が経糸によって組織に
織り込まれている位置を示す。
第1図は4シャフトの3/1綾織の織物の完全組織を示
す。
第2図は、第1図の4シャフト3/1綾織の織物の各緯
糸1.2.3.4.に1本づつの補助緯糸、2′.4′.6′.8′を
配置した本発明の実施例であって、補助緯糸2′につい
てみると、経糸2により1回組織に織り込まれ、また経
糸3と4により2箇所で上方に押し上げられるのであ
る。このように隣接する2本の緯糸1.3の上を通る少な
くとも2本の経糸3.4の上に配置した補助緯糸2′は経
糸3.4により少なくとも2箇所で上方に押し上げられる
ので下方に沈むことは無く経糸1.3.4の上に配置され水
平面を形成する。こうして、製紙面は、補助緯糸と緯糸
のナックルによる水平面となりワイヤマークが防止され
る。なお、第2図においては、第1図の緯糸1〜4
は、′のない、1357で示されている。
第3図は、第1図の織物の各緯糸に2本の補助緯糸を
配置した本発明の実施例である。補助緯糸は、2′.
3′:5′.6′:8′.9′:11′.12′.である。5′.6′の
補助緯糸についてみると、5′は経糸3により完全組織
で1回織り込まれ経糸1と4により2箇所で上方に押し
上げられ経糸1.2.4の上に配置され水平面を形成してい
る。また補助緯糸6′は、経糸2により1回組織に織り
込まれ、経糸1と4により2箇所で上方に押し上げられ
経糸1.3.4の上に配置されて水平面を形成している。
第4図は、第3図と同じく各緯糸に2本の補助緯糸を
配置し、補助緯糸の織り込み位置をかえた実施例であ
る。例えば補助緯糸5′についてみると、経糸2により
完全組織で1回織り込まれ、経糸1と4により2箇所で
上方に押し上げられ経糸1.3.4の上に配置されて水平面
を形成しているのである。即ち、補助緯糸5′は第3図
では経糸3により組織に織り込まれていたが第4図にお
いては経糸2により織り込まれているのである。
第5図は4シャフト3/1崩し綾織の織物の完全組織を
示す。
第6図は、第5図の織物の各緯糸1.2.3.4.に1本づつ
の補助緯糸2′.4′.6′.8′を配置した本発明の実施例
である。第6図の実施例において、例えば補助緯糸4′
は経糸2により組織に1回織り込まれ、経糸1と3によ
り上方に押し上げられ経糸1.3.4の上に配置されて水平
面を形成している。
第7図と第8図は第5図の各緯糸1.2.3.4に2本づつ
の補助緯糸2′.3′:5′.6′:8′.9′:11′.12′を配置
した本発明の実施例である。両実施例は補助緯糸の織り
込み位置を変えている。第7図の補助緯糸5′は経糸2
により組織に織り込まれ、経糸1と3により2箇所で上
方に押し上げられ経糸1.3.4の上に配置されて水平面を
形成しているが、第8図では補助緯糸5′は経糸4によ
り組織に織り込まれ、また経糸1と3によって2箇所で
上方に押し上げられ、経糸1.2.3の上に配置され水平面
を形成している。
第9図は、5シャフト3/2崩し綾織の織物の完全組織
を示す完全意匠図である。
第10図と第11図は第9図の織物の各緯糸に補助緯糸を
配置した本発明の実施例である。第10図は第9図の織物
の各緯糸1.2.3.4.5に1本ずつ補助緯糸2′.4′.6′.
8′.10′を配置したもので、補助緯糸2′についてみる
と、2′は経糸3により組織に織り込まれ、経糸2と5
により上方に押し上げられ、経糸1.2.4.5の上に配置さ
れ水平面を形成している。
第11図の織物は、第9図の織物の各緯糸1.2.3.4.5に
2本ずつの補助緯糸2′.3′:5′.6′:8′.9′:11′.1
2′:14′.15′を配置したもので補助緯糸2′について
みると、2′は経糸4により組織に織り込まれ経糸2、
5によって上方に押し上げられ、経糸1.2.3.5の上に配
置され水平面を形成している。
第12図は5シャフト4/1サテン織の織物である。
第13図から第15図に示す織物は第12図の織物の各緯糸
に補助緯糸を1本づつ配置した本発明の実施例であり、
第16図〜第18図の織物は、第12図の織物の各緯糸に補助
緯糸を2本配置した本発明の実施例である。
第13図についてみると補助緯糸2′は経糸2により組
織に織り込まれ経糸3と5により2箇所で上方に押し上
げられ経糸1.3.4.5.の上に配置され水平面を形成してい
る。
第14図の実施例では、補助緯糸2′は経糸1により組
織に織り込まれ、経糸2、3、5により3箇所で上方に
押し上げられ経糸2.3.4.5の上に配置され水平面を形成
している。シャフト数が多くなるとこのように補助緯糸
の押上箇所を多くすることにより補助緯糸の沈みを防止
し水平な製紙面を形成することができる。
第15図の織物は、第13図の織物と補助緯糸の織り込み
位置と押し上げ位置を変えたものであって補助緯糸2′
についてみると、2′は経糸5により組織に織り込ま
れ、経糸2と3により上方に押し上げられ、経糸1.2.3.
4の上に配置され水平面を形成している。
第16図の織物は、第12図の織物の各緯糸に2本づつの
補助緯糸を配置した実施例であって、補助緯糸2′につ
いてみると2′は経糸2により組織に織り込まれ、経糸
3と5によって2箇所で上方に押し上げられ経糸1.3.4.
5の上に配置され水平面を形成している。
第17図の実施例では、第12図の織物の各緯糸1.2.3.4.
5に2本づつの補助緯糸2′.3′:5′.6′:8′.9′:1
1′.12′:14′.15′を配置し各補助緯糸を経糸により1
回組織に織り込み3箇所で上方に押し上げたものであ
る。補助緯糸2′についてみると、2′は経糸1により
組織に織り込まれ、経糸2.3.5により3個所で上方に押
し上げられ、経糸2.3.4.5の上に配置され水平面を形成
している。
第18図は、第12図の織物の各緯糸に2本づつの補助緯
糸を配置した実施例である。補助緯糸2′についてみる
と2′は経糸5により1回組織に織り込まれ、経糸2と
3によって2箇所で上方に押し上げられ経糸1.2.3.4の
上に配置され水平面を形成している。
第19図は6シャフト2/1綾織の織物である。第20図は
第19図の織物の各緯糸に補助緯糸を1本づつ配置した実
施例であり、補助緯糸2′についてみると2′は経糸2
により組織に織り込まれ経糸3と6により2箇所で上方
に押し上げられ、経糸1.3.4.5.6の上に配置され水平面
を形成している。
第21図は第19図の織物の各緯糸に2本づつの補助緯糸
を配置した実施例であり、補助緯糸2′についてみる
と、2′は経糸2により組織に織り込まれ、経糸3と6
によって上方に押し上げられ経糸1.3.4.5.6の上に配置
され水平面を形成している。補助緯糸3′についてみる
と、3′は経糸4により組織に織り込まれ、経糸3と6
によって上方に押し上げられ経糸1.2.3.5.6の上に配置
され水平面を形成している。
第22図は、8シャフト2/2綾織の織物である。
第23図は第22図の織物の各緯糸に補助緯糸を1本づつ
配置した実施例であり、補助緯糸2′についてみると
2′は経糸2により組織に織り込まれ経糸1と5により
2箇所で上方に押し上げられ、経糸1.3.4.5.6.7.8の上
に配置され水平面を形成している。
第24図は第22図の織物の各緯糸に補助緯糸を2本づつ
配置した実施例であり、補助緯糸2′と3′についてみ
ると2′は経糸4により組織に織り込まれ経糸1と5に
より2箇所で上方に押し上げられ、経糸1.2.3.5.6.7.8
の上に配置され水平面を形成している。補助緯糸3′は
経糸2により組織に織り込まれ経糸1と5により2箇所
で上方に押し上げられ、経糸1.3.4.5.6.7.8の上に配置
され水平面を形成している。
第25図は10シャフト4/1サテン織の織物の各緯糸に1
本づつの補助緯糸を配置した実施例であり第26図は10シ
ャフト4/1サテン織りの織物の各緯糸に2本づつの補助
緯糸を配置した実施例である。
第25図についてみると、補助緯糸6′は経糸9により
組織に織り込まれ、経糸1.3.4.6.8.により5箇所で上方
に押し上げられ経糸1.2.3.4.5.6.7.8.10の上に配置され
水平面を形成している。
第26図に、ついてみると、補助緯糸5′は経糸6によ
り組織に織り込まれ、経糸1.3.5.8.10.により5箇所で
上方に押し上げられ経糸1.2.3.4.5.7.8.9.10.の上に配
置され水平面を形成している。補助緯糸6′は経糸10に
より組織に織り込まれ、経糸1.3.5.6.8.により5箇所で
上方に押し上げられ経糸1.2.3.4.5.6.7.8.9.の上に配置
され水平面を形成している。
第27図は、第12図の織物の各緯糸に3本ずつの補助緯
糸を配置した実施例である。補助緯糸2′.3′.4′:
6′.7′.8′:10′.11′.12′:14′.15′.16′:18′.1
9′.20′が第12図の緯糸1.2.3.4.5に配置されている。
補助緯糸2′についてみると2′は経糸3により1回織
り込まれ経糸2と5により上方に押し上げられ経糸1.2.
4.5の上に配置され水平面を形成している。
各実施例において補助緯糸が形成する水平面が製紙面
であり、本発明の製紙用織物の製紙面は水平な平滑面で
あることが理解される。
次に第28図は補助緯糸の配置を説明するために第18図
の織物を緯糸1に沿ってI.I′で切断した横断面図であ
り、Aは第18図の緯糸1である。断面で示される経糸1
〜5は第18図の経糸1〜5を示す。緯糸Aの下に経糸1
が配置され、経糸2.3.4.5が緯糸Aの上に配置されてい
る。補助緯糸2′は経糸5により組織に織り込まれ、経
糸1.2.3.4の上に配置され水平面が形成されていること
がわかる。補助緯糸3′は経糸2により組織に織り込ま
れ、経糸1.3.4.5の上に配置され水平面を形成してい
る。
実施例1 第13図の織物を第1表に示す糸で構成し、その作用効
果を比較のため従来の2/2綾織の織物の効果と共に第1
表に併せて示す。
第1表 実施例1 従来品 織り組織 4/1サテン織 2/2綾織 経糸mm 0.25 0.25 緯糸mm 0.30 0.30 補助緯糸mm 0.15 経糸本数/インチ 58 58 総緯糸本数/インチ 90 38 *1水性秒 4.5 5.3 *2歩留り% 73 61 *3摩耗切断時間 33 21 [注] *1新聞損紙を離解し、フリーネス170mlとなして作成
した0.04%濃度のパルプ液を織物上に水位300mmとし、
織り物面の垂直から15゜傾斜させてパルプ液を織物面に
流したときの水位0までの時間 *2(製造された紙の重量/使用したパルプの重量)×
100=歩留まり(%) *3日本フイルコン社製摩耗試験機(登録実用新案第13
50124号)を使用して測定した。
尚、フィラーは重質炭酸カルシウムを使用した。
実施例2 第18図の織物を第2表に示す糸で構成したその作用効
果を比較のため従来の3/1サテン織の織物の効果と共に
第2表に併せて示す。
第2表 実施例2 従来品 織り組織 4/1サテン織 3/1サテン織 経糸mm 0.25 0.25 緯糸mm 0.27 0.30 補助緯糸mm 0.12 経糸本数/インチ 58 58 総緯糸本数/インチ 120 43 *1水性秒 4.9 6.4 *2歩留り% 84 66 *3摩耗切断時間 31 25 [注] *1新聞損紙を離解し、フリーネス170mlとなして作成
した0.04%濃度のパルプ液を織物上に水位300mmとし、
織り物面の垂直から15゜傾斜させてパルプ液を織物面に
流したときの水位0までの時間 *2(製造された紙の重量/使用したパルプの重量)×
100=歩留まり(%) *3日本フイルコン社製摩耗試験機(登録実用新案第13
50124号)を使用して測定した。
尚、フィラーは重質炭酸カルシウムを使用した。
[効果] このように本発明の製紙用織物は製紙の歩留まりが極
めて優れており、水性が良く、ワイヤマークも無く、
水の飛散もなく、耐摩耗性も非常に良好である。
【図面の簡単な説明】
第1図、第5図、第9図、第12図、第19図、第22図は本
発明の製紙用織物の基本織物の完全意匠図を示す。第2
図〜第4図、第6図〜第8図、第10図、第11図、第13図
〜第18図、第20図、第21図、第23図〜第27図は、本発明
の実施例を示す完全意匠図である。第28図は第18図をI
I′線で切断した横断面図である。 図面のアラビヤ数字は経糸と緯糸を示し、′を付したア
ラビヤ数字は補助緯糸を示す。×は、経糸が緯糸の上に
ある位置を示し、△は経糸が緯糸を押し上げる位置を示
す。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行面が長いクリンプの緯糸で形成され
    た、4シャフト以上の製紙用織物において、緯糸より線
    径の小さい、補助緯糸を、各緯糸に並べて、隣接する2
    本の緯糸の上を通る少なくとも2本の経糸の上に配置
    し、該補助緯糸を1回経糸により織り込んだ完全組織を
    有し、補助緯糸を完全組織で経糸により2か所以上で上
    方に押上げ、製紙面に補助緯糸の水平面を形成した製紙
    用一重織物。
  2. 【請求項2】補助緯糸が各緯糸について1本配設された
    特許請求の範囲第1項に記載された製紙用一重織物。
  3. 【請求項3】補助緯糸が各緯糸について複数本配設され
    た特許請求の範囲第1項に記載された製紙用一重織物。
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