JP3728339B2 - 経糸二重緯糸二重構造の製紙用織物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は製紙用織物に関する。
【0002】
【従来の技術】
製紙用織物に関しては、従来より多くの要求がある。
例えば、
▲1▼表面平滑性、紙料の繊維支持性を向上させてワイヤーマークの発生防止や製紙の歩留りを向上させること、
▲2▼耐摩耗性を向上させ織物の使用寿命を延長させること、良好な走行性、
▲3▼剛性、姿勢安定性、寸法安定性の向上、良好な▲ろ▼水性、小さな保水性の確保、等である。
これらの要求は、互いに関連する点が多く、本来別々に考えるべき問題ではないが、大雑把に言えば、
▲1▼の要求は主に織物の製紙面側に関する問題であり、
▲2▼の要求は主に織物の走行面側に関する問題であり、
▲3▼の要求は主に織物の全体構造に関する問題である。
前述の製紙用織物に対する要求に応えるため従来より多くの提案が成されてきた。しかしながら、未だ充分満足される解決方法が無いのが現状である。
例えば、要求▲1▼の解決には細い糸を用いて緻密に織成して平滑な製紙面を形成することが考えられるが、この様な製紙用織物は糸が細い為に、要求▲2▼の耐摩耗性や要求▲3▼の剛性、姿勢安定性が劣るという欠点がある。
又、紙料の繊維支持性を改善する為、製紙面を緯糸で形成する等、織組織からの試みが成されている。
緯糸で製紙面を形成すると、紙料の繊維が経糸間に存在する▲ろ▼水空間を塞ぐことがないので、▲ろ▼水性も良好なのである。
具体的には、本来の緯糸間に補助緯糸を配置する等であり、一重織、二重織で効果的に実施されているが、それにしても充分に満足できるレベルとはいえないのが実情である。
一方、要求▲2▼の耐摩耗性の向上については、従来より製紙用織物の走行面側を緯糸で形成する緯糸摩耗型として経糸の摩耗を防ぐ方法が実施されている。
一般的に、使用中の織物の使用寿命の延長や、姿勢や寸法安定性の点からも緯糸に耐摩耗作用を受け持たせることが好ましい。
経糸が摩耗すると、当然のことではあるが引張り強度が低下し、織物の寸法が伸びてしまう。
さらに摩耗が進行すると、ついには、張力に耐えきれなくなり織物自体が直接切断してしまい、使用寿命が尽きてしまう。
又、糸の材質の面からは、ポリエステルよりも耐摩耗性を有するポリアミド製の糸を走行面側の緯糸に用いる方法が実施されているが、単に使用する材質の性能を利用するだけであって、画期的効果は得られず、反面ポリアミド製の糸を用いると、要求▲3▼の剛性や姿勢安定性が悪くなるという欠点が有り、ポリエステル製の糸と交互に配置して用いられる程度に止まっている。
又、走行面の緯糸に太い線径の糸を使用することも試みられ、ある程度の改善はなされたが、緯糸と経糸のバランスが崩れ、クリンプ性が悪化し、要求▲1▼のワイヤーマーク発生防止が解決できない等の欠点が有り実用上問題が多かった。
【0003】
上述の様に要求▲1▼,▲2▼,▲3▼は、要求▲1▼を解決しようとすると要求▲2▼の問題が発生してしまう等、言わば相反する問題を抱えているのである。そこで、上述の問題を解決する為、製紙面側と走行面側とを各々別の経糸,緯糸を用いて構成して、両層の織物を接結糸によって一体化した上下二層織物での試みも成されている。すなわち、製紙面側織物には線径の小さい経糸,緯糸を使用して平滑な製紙面を形成し、走行面には線径の大きい経糸,緯糸を使用して耐摩耗性が大きく、剛性のある走行面を形成するのである。
しかしながら、これも必ずしも満足行くものではなかった。
なぜならば、接結糸と製紙面側織物の経糸又は緯糸が交差する接結部において、接結糸が製紙面側織物を走行面側に引き込む為、製紙面側織物表面に凹みが発生し、この凹みのマークを紙に転写するようにワイヤーマークとして発生させてしまう問題がある。
又、最近になって新しい問題が生じてきた。
近年の製紙スピードの高速化、填料の使用量の増大、中性製紙の必要性の増大等の製紙に対する要求が増々厳しくなる中、織物内部で起こる内部摩耗が大きな問題となってきた。
従来の接結糸を使用した上下二層織物は、接結糸による接結部の凹みをできるだけ小さくする為、接結糸の接結力を小さくしていた。ところがゝここに大きな問題が存在していたのである。上下二層織物は、当然であるが、上下の織物が異なる為、ヒートセット時の収縮量の差によって寸法差が発生したり、経糸方向の張力に対する緯糸方向の収縮力及び収縮量の差によって寸法差が発生する。
又、抄紙機上でロール間を走行させられると、ロール回転部において外側に位置する織物と、内側に位置する織物とでは伸び寸法が異なるのである。上下二層織物では、この寸法差を接結糸によって無理矢理拘束しているのであるが、従来の上下二層織物は接結力が弱いために、使用中にこの寸法差に絶えきれなくなり、接結糸が伸び、上下織物間で互いにもまれる様に摩耗を受けるので、上側織物の下側と下側織物の上側及び接結糸が摩耗されて、増々接結力が低下し、上下の織物の間に隙間が発生したり、寸法差を解消するため、巾方向に波形のシワが発生する。
巾方向に波形のシワが発生すると、使用中に異常摩耗を起こすだけでなく、▲ろ▼水性等にも影響を及ぼし、紙にマークを発生させたり、巾方向の紙の坪量のバラツキいわゆるBDプロファイル不良を発生させる。
又、さらに内部摩耗が進行すると、ついには上下の織物が分離してしまうこともある。
又、従来の上下二層織物は接結力が小さい為に織物の厚さが厚くなって、保水性が大きくなってしまう。
その為、抄紙機上で高速で回転すると、折り返し回転部で織物に含有されていた水が遠心力によって水滴となって飛び散り、それが、湿紙上に落下して紙にマークを発生させるという現象が発生する。
これらの問題の解決案として特公昭60−37235が提案されている。
この提案も接結糸を使用せず、製紙面を形成する緯糸に接結糸の役割を持たせるという点で、本発明と同様であり興味深い提案であったが、種々欠点も多く未だ実用化されるには至っていない。
欠点については後に図面を示して具体的に説明する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来技術の問題に鑑みて、本発明は接結力が非常に強く、且つ、接結糸による接結部の凹みが発生しない、表面が平滑で紙料の繊維保持性が良好で、尚且つ、織物の厚さも薄くて、保水性が小さい製紙用二層織物を提供するものである。
すなわち、従来の製紙用二層織物が抱えていた問題を全て解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
「1. 製紙面側経糸と走行面側経糸の両糸と織り成して製紙面を形成し且つ製紙面と走行面とを接結する製紙面側緯糸と、走行面側経糸のみと織り成して走行面を形成する走行面側緯糸と、から成る経糸二重緯糸二重構造の製紙用織物において、製紙面側緯糸が1本の製紙面側経糸の上側で交差して形成する製紙面側緯糸ナックルを製紙面側経糸3本おきに形成し、該製紙面側緯糸ナックルの各間で走行面側経糸の下側で交差して走行面を接結する接結部を形成し、製紙面側緯糸には意匠図に示す組織の末端の緯糸である第1製紙面側緯糸と隣接配置された第2製紙面側緯糸が順次2本毎に組となって配置され、第1製紙面側緯糸と第2製紙面側緯糸の製紙面側緯糸ナックルが協働して製紙面に経糸1本を間に挾んだ平織り組織を形成することを特徴とする経糸二重緯糸二重構造の製紙用織物。
2. 走行面側に走行面側緯糸のロングクリンプを形成している、1項に記載された経糸二重緯糸二重構造の製紙用織物。
3. 走行面側に走行面側経糸3本分の走行面側緯糸のロングクリンプを形成している、1項または2項に記載された経糸二重緯糸二重構造の製紙用織物。
4. 走行面側に走行面側経糸7本分の走行面側緯糸のロングクリンプを形成している、1項または2項に記載された経糸二重緯糸二重構造の製紙用織物。
5. 製紙面側経糸の本数が走行面側経糸と同一で、製紙面側緯糸の本数が走行面側緯糸の2倍である、1項ないし4項のいずれか1項に記載された経糸二重緯糸二重構造の製紙用織物。
6. 走行面側経糸が走行面側緯糸を下側から織り込んで形成する走行面側ナックルを形成している走行面側経糸の隣の走行面側経糸の位置において、製紙面側緯糸が走行面側経糸の下側で交差して走行面を接結する接結部を形成する、1項ないし4項のいずれか1項に記載された経糸二重緯糸二重構造の製紙用織物。」
に関する。
【0006】
製紙用織物の場合、製紙面側を平織組織で形成することが理想的である。
平織組織は経糸と緯糸が一本毎に交差して、経糸と緯糸のナックルが交互に形成される組織であるため、紙料の繊維を保持する緯糸及び経糸のナックルの数が他の組織のものより最も多く有り、これらが同一平面に同じレベルで均一に配列されることによって、抄造される紙の面も平滑にすることができるからである。
しかし、平織組織の一重織物では走行面側も平織組織となるため、経糸がすぐに摩耗してしまい耐摩耗性に問題がある。
そこで、製紙面に平織組織を使用して、走行面には耐摩耗性を有する組織を使用した上下二層織物が考え出されたわけであるが、前述の様に接結部の凹み、内部摩耗、保水性等の問題があった。
【0007】
本発明は製紙面側緯糸2本1組で製紙面に実質上の平織組織を形成させるともに製紙面と走行面とを接結させることによって上記課題を解決することができた。
ナックルとは経糸と緯糸が交差して形成する交差部であるが、本発明では次のように定義する。
製紙面側では、経糸または緯糸の相手側の糸の上側で交差する方の糸の名称をナックルに付して呼ぶ。したがって製紙面側経糸が製紙面側緯糸の上側で交差したナックルは製紙面側経糸ナックルであり、製紙面側緯糸が製紙面側経糸の上側で交差したナックルは製紙面側緯糸ナックルである。
一方走行面側では、経糸または緯糸の相手側の糸の下側で交差する方の糸の名称をナックルに付して呼ぶ。したがって走行面側経糸が走行面側緯糸の下側で交差したナックルは走行面側経糸ナックルであり、走行面側緯糸が走行面側経糸の下側で交差したナックルは走行面側緯糸ナックルである。
またナックルとナックルの間をクリンプと言う。したがって同一緯糸と異なる経糸により形成された経糸ナックルと経糸ナックルの間には緯糸のクリンプが形成され、同一の経糸と異なる緯糸により形成された緯糸ナックルと緯糸ナックルの間には経糸のクリンプが形成される。
二層織物には接結糸が経糸に沿った経糸接結型織物と、緯糸に沿った緯糸接結型織物があるが、本発明の織物は織物を形成する緯糸が接合しているので緯糸接結型織物である。
【0008】
本発明の第一の特徴は、1本の製紙面側経糸の上側で交差して形成する製紙面側緯糸ナックルを製紙面側経糸3本置きに形成し、この製紙面側緯糸ナックルの各間でこの緯糸が必ず走行面側経糸の下側で交差して走行面を接結する接結部を配置する。そして製紙面側緯糸を、意匠図に示す組織の末端の緯糸である第1製紙面側緯糸と隣接配置された第2製紙面側緯糸が順次2本毎に組となって配置され、第1製紙面側緯糸と第2製紙面側緯糸の製紙面側緯糸ナックルを協働させて経糸1本を介在させた製紙面に実質上の平織組織を形成させたことである。
【0009】
又、本発明おいては製紙面側経糸と走行面側経糸の本数を同一にし、走行面側緯糸の本数を製紙面側緯糸の1/2とし、走行面側織物を3/1綾織で織成し、製紙面側緯糸が走行面側経糸の下側で交差して走行面側織物を接結する接結部を、走行面側経糸が走行面側緯糸を下側から織り込んで形成する走行面側経糸ナックルを形成している走行面側経糸の位置の隣りの走行面側経糸の位置で形成することが好ましい。
本発明は製紙面側経糸3本置きに製紙面側緯糸ナックルを形成し、このナックルの各間で接結部を形成する製紙面側緯糸に、平織の製紙面の形成と、接結糸の役割をもたせることによって、前述した様な十分に優れた効果を奏することができるのであるが、接結部も同様に平織組織で形成されることになるのである。
接結部が上記の様に平織組織に形成されるということは、接結部の数が多くなるということであって、接結部を形成する位置の走行面側経糸が異なるという問題が発生しやすくなる。
例えば、ある位置では走行面側経糸ナックルを形成している走行面側経糸の隣りの経糸であり、ある位置では、経糸1本分離れた経糸であるというようにである。この様に接結部を形成する位置の経糸が異なると当然接結部の高さのレベルが異なることになる。
接結部の高さが異なると、製紙面側緯糸ナックルに若干の高低差を発生させ、製紙面の平滑性に多少影響を及ぼすことになるのであるが、この問題は走行面を3/1綾織で織成すことにより解決される。走行面側経糸ナックルを形成している走行面側経糸の隣りの走行面側経糸の位置で全ての接結部を形成することができ、全ての接結部の高さレベルも同一となり、製紙面側緯糸ナックルの全てを同一の高さに形成させることができるのである。尚、走行面を7/1組織にしても、ほぼ同等の効果を得ることができる。
【0010】
上述の様に、本発明は第一の特徴によって十分に優れた効果を奏するが走行面の組織を限定することによってより良い効果を奏することが可能となるのである。
尚、本発明の製紙用織物に使用する線材としては特に限定されるものではないが、ポリエステエル、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド等の合成樹脂のモノフィラメントやマルチフィラメントが好適であり、中でも、織物の剛性、耐摩耗性等を考慮して経糸、製紙面側緯糸にはポリエステエルモノフィラメント、走行面側緯糸にはポリエステエルモノフィラメントとポリアミドモノフィラメントを併用することが好ましい。
又、高温で使用される場合においてはポリフェニレンサルファイドモノフィラメントを使用することも好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を実施例である図面に基づいて従来例と比較しながら具体的に説明する。第1図は、本発明の実施例の完全組織を示す意匠図である。
【0012】
意匠図において、×印は製紙面側緯糸が製紙面側経糸の上側で交差している部分、本発明では製紙面側緯糸ナックルを示している。組織図において×印は普通経糸が上側にある場所を示すのが一般的であるが、本実施例においては説明の都合上製紙面側緯糸が製紙面側経糸の上側にある場所を示すこととした。
○印は製紙面側緯糸が走行面側経糸の下側で交差して接結している接結部すなわち走行面側緯糸ナックルを示す。▲印は走行面側経糸が走行面側緯糸を下側から織り込んだ走行面側経糸ナックルを示している。
又、製紙面側経糸と走行面側経糸は上下に重なっており、ダッシュを付さないアラビア数字で示されている。
製紙面側緯糸は2本がペアで配置されており、ダッシユを付したアラビア数字で示されている。走行面側緯糸はペアの製紙面側緯糸の真下に1本の割合で配置されており、a,b,c...hのアルファベットで示されている。
意匠図では、ペアを形成する製紙面側緯糸2本隣接配置されているように示した。例えば、製紙面側緯糸1′,2′がペアを形成しており、その下に走行面側緯糸aが配置されていることを示している。
【0013】
第1図の製紙面側緯糸について見てみると、第2製紙面側緯糸と組になって平織を形成する第1製紙面側緯糸である製紙面側緯糸1’は製紙面側経糸1の上側を通って製紙面側緯糸ナックルを形成し、次いで製紙面側経糸2と走行面側経糸2の間を通った後、走行面側経糸3の下側を通って接結部を形成し、次いで製紙面側経糸4と走行面側経糸4の間を通っている。製紙面側緯糸ナックルは次に続く完全意匠図の製紙面側経糸1の部分でも形成される為、製紙面側経糸2,3,4の製紙面側経糸3本置きに形成され、走行面織物の接結部すなわち走行面側緯糸ナックルは、製紙面側緯糸ナックルの間で形成されていることが理解される。
【0014】
第1製紙面側緯糸と組になって平織を形成する第2製紙面側緯糸である製紙面側緯糸2’は走行面側経糸1の下側を通って接結部を形成し、次いで製紙面側経糸2と走行面側経糸2の間を通った後、製紙面側経糸3の上側を通って製紙面側緯糸ナックルを形成し、次いで製紙面側経糸4と走行面側経糸4の間を通っている。製紙面側緯糸1′と同様に、製紙面側緯糸ナックルを製紙面側経糸3本置きに形成し、接結部は製紙面側緯糸ナックルの間で形成されていることが理解できる。
【0015】
そして、この製紙面側緯糸1′,2′がペアを形成しており、製紙面側緯糸1′の製紙面側緯糸ナンクルと製紙面側緯糸2′の製紙面側緯糸ナックルを組み合わせると製紙面側経糸1と製紙面側経糸3の部分に製紙面側緯糸ナックルが形成され製紙面側経糸1本置きに製紙面側緯糸ナックルが形成されて、緯糸ナックルの間に経糸が1本配置された平織組織に近似した実質上の平織組織が製紙面に形成されていることが理解される。平織組織を形成するペアの第1製紙面側緯糸、第2製紙面側緯糸である製紙面側緯糸3’、4’も同様にペアを形成し、製紙面側経糸2,4の部分に製紙面側緯糸ナックルが形成され、実質上の平織組織が形成されていることが理解される。
【0016】
次に走行面側織物について説明する。
走行面側緯糸aは製紙面側緯糸1′,2′のペアの下に配置されており、走行面側経糸2によって下側から織り込まれ、走行面側経糸3,4と次に続く完全組織の走行面側経糸1の下を通って走行面側に走行面側経糸3本分のロングクリンプを形成していることが理解できる。走行面側緯糸b,c,dも同様に走行面側に走行面側経糸3本分のロングクリンブを形成している。
走行面側経糸は連続する走行面側緯糸3本の上側を通り、次いで走行面側緯糸1本の下側を通って織り込み3/1組織を形成している。
例えば、走行面側経糸1は走行面側緯糸a,b,cの上側を通り、次いで走行面側緯糸dの下側を通って、3/1組織を形成している。走行面側経糸ナックルは走行面側緯糸dの部分で形成している。
走行面側経糸ナックルでみれば走行面側経糸2,3,4は走行面側経糸1を走行面側緯糸1本分、順次ずらして配置されており、走行面が3/1組織の綾織に織成されていることが理解される。
【0017】
又、本実施例では意匠図の▲印の隣りに○印が配置されていることより走行面側経糸ナックルの形成部の隣りに走行面側緯糸ナックル接結部が形成されていることが理解できる。
例えば、走行面側経糸2は走行面側緯糸aの位置で走行面側経糸ナックルを形成しており、この両隣の走行面側経糸1,3の位置でそれぞれ製紙面側緯糸2′,1′が接結部を形成しているのである。
この様に、接結部を形成している部分の走行面側経糸の位置すなわち接結部である走行面側経糸ナックルの高さも同じとなり、結果として製紙面側緯糸ナックルの高さが同一となって平滑な製紙面が得られるのである。
【0018】
図2は本発明の別の実施例を示す完全意匠図である。
本実施例は図1に示した実施例の製紙面側の経糸と緯糸の本数をそれぞれ2倍にして走行面側緯糸が走行面側経糸によって下側から織り込まれる部分の走行面側経糸ナックル(意匠図の▲印)を半分に減らした組織である。
これによって走行面は7/1組織となり、走行面側緯糸が走行面側経糸7本分のロングクリンプを形成することになり、耐摩耗性が良好となる。
図1,図2に示した実施例では、接結部を製紙面側緯糸ナックルの中心の位置に形成しているが、これに限定される訳ではなく、例えば製紙面側緯糸1′が走行面側経糸3の部分で形成している接結部を走行面側経糸4の部分に移動して形成することも可能である。
この様にすると、製紙面側緯糸が製紙面側緯糸ナックルから接結部へ下がる角度が左右対象でなくなるため片側の角度がきつくなり、これを緩和しようとする力が働き、製紙面側経糸は右方に走行面側経糸は左方に若干移動して重なりがずれるので、最近の高速で脱水力が大きい抄紙機において緩慢脱水をさせるには好適である。
又、織物の厚さを薄くして保水性を小さくできる利点もある。
【0019】
図3は図1のA−A′線で切断した横断面図である。
製紙面側緯糸1′が製紙面側経糸1の部分で製紙面側緯糸ナックル17を形成し、走行面側経糸3の部分で接結部18を形成し、製紙面側緯糸2′は製紙面側経糸3の部分で製紙面側緯糸ナックル17を形成し、走行面側経糸1の部分で接結部18を形成しており、両糸とも、製紙面側経糸3本置きに製紙面側緯糸ナックルが形成され、この製紙面側緯糸ナックル間の中心で、且つ、走行面側経糸2のナックルの隣の経糸の位置で接結部が形成されていることが良く理解できる。従って、製紙面側緯糸ナックルが走行面側に引き込まれる力、角度が同一となり、同一平面に形成されるのである。
【0020】
又、製紙面側緯糸1′,2′の製紙面側緯糸ナックルが製紙面側経糸1本置きに形成されており、協働して平織組織を形成していることが理解できる。
走行面側緯糸aは走行面側経糸2によって下側から織り込まれ、走行面側経糸3,4,1の3本分のロングクリンプを形成していることが理解できる。
又、製紙面側経糸2,4が製紙面側緯糸から受ける影響は、製紙面側経糸2,4の部分ではどちらも製紙面側緯糸1′,2′が走行面側に下がっていく途中であり、互いに交差している部分であって、影響をほとんど受けない。
又、受けたとしてもその力は同じである為製紙面側経糸2,4も同じ高さに形成される。
こうして全ての製紙面側緯糸ナックル、製紙面側経糸ナックルが実質上平織組織で、同一平面上に形成され、平滑な製紙面を形成することができるのである。
【0021】
図4は、従来の最も良く使用されている製紙用二層織物の横断面図である。
走行面側経糸本数が製紙面側経糸の半分である。
製紙面は平織を形成し、走行面は走行面側に走行面側経糸2本分のロングクリンプを形成している。
図面から理解できる様に製紙面側緯糸1′は製紙面側経糸6本で繰り返し単位を形成している。
通常、接結糸は製紙面側緯糸2本或いは4本置きに、製紙面側緯糸に隣接するように配置される。
又、図面から理解される様に繰り返し単位の中で製紙面側経糸1,3,5の部分で3個の製紙面側緯糸ナックルが形成され、製紙面側接結部は製紙面側経糸1の部分で形成されている。
従って、製紙面側経糸1のみが接結糸1″により走行面側に引き込まれ、その近傍に凹みが発生し、結果として製紙面全体に虫食い状に凹みが発生してワイヤーマークを発生させてしまうのである。
又、接結糸によって製紙面と走行面を接結している為、接結糸の摩耗、伸びによる前述した様な問題を発生させるのである。
【0022】
図5は、特公昭60−37235公報に示されている経糸三重緯糸二重構造の製紙用織物の横断面図である。経糸が三重構造なので本発明と多少異なるが、製紙面は本発明と同様、製紙面側緯糸2本の製紙面側緯糸ナックルが協働して製紙面に平織組織を形成しているが、この織物は製紙面側緯糸の組織に重大な問題が有った。
製紙面側緯糸1′は製紙面側経糸5,7の部分で製紙面側緯糸ナックルを形成し、製紙面側緯糸2′は製紙面側経糸1,3,9の部分で製紙面側緯糸ナックルを形成している。製紙面側緯糸10本で繰り返し単位を構成しているのである。製紙面側緯糸1′が形成している製紙面側緯糸ナックルは5,7の2個であって、どちらも同じ様に走行面側に引き込まれるので同一平面に形成される。
製紙面側緯糸2′が形成している製紙面側緯糸ナックルは1,3,9の3個形成されており、接結部も2本の経糸5,7と交差していて、製紙面側緯糸1′とは全く組織が異なるため、製紙面側緯糸1′と製紙面側緯糸2′の製紙面側緯糸ナックル間に差異が発生する。
【0023】
又、製紙面側緯糸2′の3個の製紙面側緯糸ナックルの内、3と9の両端の製紙面側経糸3と9の部分で形成されている製紙面側緯糸ナックルは、同じ様に走行面側に引き込まれるので同一平面に形成されるが、製紙面側経糸1の部分に形成されている製紙面側緯糸ナックルは両端のナックル3,9間に形成されており、両端のナックルとは異なった引き込まれ方をするので、高く形成され、ナックル間に高低差が発生してしまう。
結局、製紙面側緯糸1′、2′を合わせると3種類の製紙面側緯糸ナックルが形成されてしまうのである。さらにナックルを形成していない製紙面側経糸について見てみると、製紙面側経糸4,8の部分では、本発明と同様、製紙面側緯糸1′,2′が走行面側に下がっていく途中であり、あまり影響を受けないのであるが、製紙面側経糸2,6,10の部分では製紙面側緯糸が下を通過している部分であって、製紙面側緯糸によって押し上げられる部分である。従って、製紙面側経糸ナックル間にも高低差が発生し、凹凸な製紙面しか形成できず、ワイヤーマークを発生させてしまうのである。
【0024】
【実施例】
次に本発明の効果を、具体的実施例をあげて従来例との比較試験で具体的に示す。
【0025】
実施例1
表1に示した材質、線径の糸を用い、示される密度で図1の組織に織成した。
【0026】
比較例1
表1に示した材質、線径の糸を用い、示される密度で図4の組織に織成した。
【0027】
比較例2
表1に示した材質、線径の糸を用い、示される密度で図5の組織に織成した。
比較試験の結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
(註)
*1 シート平滑度;ベック平滑度試験機による紙シートの織物サイドの平滑度(秒)
以上の比較試験により本発明の製紙用織物は、シート平滑度において従来例と比し極めて良好な結果を示した。
【0030】
【発明の効果】
本発明は、接結糸を使用しないで形成したため、接結糸の摩耗、伸びによる、内部摩耗が発生して製紙面と走行面の間に間隔が発生したり、シワが発生したりすることがなく、製紙面側緯糸ナックル、製紙面側経糸ナックルが同一平面上に形成されるため、凹凸がない平滑な製紙面を形成することができ、紙にワイヤーマークを発生させることがないのである。
さらに、製紙面側緯糸に製紙面の形成と製紙面側経糸と走行面の接結の役割をさせているため、織物の厚さを薄くすることができ、保水性を小さくすることが可能となり、水滴を飛び散らすという問題をも解決することができる優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の完全組織を示す意匠図である。
【図2】本発明の実施例の他の完全組織を示す意匠図である。
【図3】図1の織物をA−A′線で切断した横断面図である。
【図4】従来の製紙用二層織物の横断面図である。
【図5】特公昭60−37235号公報に示される製紙用二層織物の横断面図である。
【符号の説明】
1 経糸
2 経糸
3 経糸
1′ 製紙面側緯糸
2′ 製紙面側緯糸
3′ 製紙面側緯糸
1″ 接結糸
a 走行面側緯糸
b 走行面側緯糸
c 走行面側緯糸
17 製紙面側緯糸ナックル
18 接結部
Claims (6)
- 製紙面側経糸と走行面側経糸の両糸と織り成して製紙面を形成し且つ製紙面と走行面とを接結する製紙面側緯糸と、走行面側経糸のみと織り成して走行面を形成する走行面側緯糸と、から成る経糸二重緯糸二重構造の製紙用織物において、製紙面側緯糸が1本の製紙面側経糸の上側で交差して形成する製紙面側緯糸ナックルを製紙面側経糸3本おきに形成し、該製紙面側緯糸ナックルの各間で走行面側経糸の下側で交差して走行面を接結する接結部を形成し、隣接する2本の製紙面側緯糸の製紙面側緯糸には意匠図に示す組織の末端の緯糸である第1製紙面側緯糸と隣接配置された第2製紙面側緯糸が順次2本毎に組となって配置され、第1製紙面側緯糸と第2製紙面側緯糸の製紙面側緯糸ナックルが協働して製紙面に経糸1本を間に挾んだ平織り組織を形成することを特徴とする経糸二重緯糸二重構造の製紙用織物。
- 走行面側に走行面側緯糸のロングクリンプを形成している、請求項1に記載された経糸二重緯糸二重構造の製紙用織物。
- 走行面側に走行面側経糸3本分の走行面側緯糸のロングクリンプを形成している、請求項1または2に記載された経糸二重緯糸二重構造の製紙用織物。
- 走行面側に走行面側経糸7本分の走行面側緯糸のロングクリンプを形成している、請求項1または2に記載された経糸二重緯糸二重構造の製紙用織物。
- 製紙面側経糸の本数が走行面側経糸と同一で、製紙面側緯糸の本数が走行面側緯糸の2倍である、請求項1ないし4のいずれか1項に記載された経糸工重緯糸二重構造の製紙用織物。
- 走行面側経糸が走行面側緯糸を下側から織り込んで形成する走行面側ナックルを形成している走行面側経糸の隣の走行面側経糸の位置において、製紙面側緯糸が走行面側経糸の下側で交差して走行面を接結する接結部を形成する、請求項1ないし4のいずれか1項に記載された経糸二重緯糸二重構造の製紙用織物。
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