JPH0725859A - トリス(トリブロモフェノキシ)−s−トリアジンの製造方法 - Google Patents

トリス(トリブロモフェノキシ)−s−トリアジンの製造方法

Info

Publication number
JPH0725859A
JPH0725859A JP5168834A JP16883493A JPH0725859A JP H0725859 A JPH0725859 A JP H0725859A JP 5168834 A JP5168834 A JP 5168834A JP 16883493 A JP16883493 A JP 16883493A JP H0725859 A JPH0725859 A JP H0725859A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
added
cyanuric chloride
tribromophenolate
dissolved
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5168834A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2729347B2 (ja
Inventor
Setsuo Nishibori
節夫 西堀
Hideto Kondo
秀人 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DKS Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd filed Critical Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
Priority to JP5168834A priority Critical patent/JP2729347B2/ja
Priority to IL11015394A priority patent/IL110153A/en
Priority to DE69420340T priority patent/DE69420340T2/de
Priority to EP94110023A priority patent/EP0633253B1/en
Publication of JPH0725859A publication Critical patent/JPH0725859A/ja
Priority to US08/726,035 priority patent/US5907040A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2729347B2 publication Critical patent/JP2729347B2/ja
Priority to US09/318,094 priority patent/US6075142A/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Abstract

(57)【要約】 【構成】 塩化シアヌルとトリブロモフェノラート水溶
液とを、第3級アミンの存在下で反応させることを特徴
とするトリス(トリブロモフェノキシ)−s−トリアジ
ンの製造方法。 【効果】 本発明のトリス(トリブロモフェノキシ)−
s−トリアジンの製造方法は、公知文献の製造方法より
も、反応が短時間で終了し、収率および純度も高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トリス(トリブロモフ
ェノキシ)−s−トリアジンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】トリス
(トリブロモフェノキシ)−s−トリアジン化合物は、
フランス特許1566675号によって公知であり、米
国特許3843650号および特開昭47−25232
号によって合成樹脂用難燃剤として優れた特性を有する
ことが公知となっている。しかし、フランス特許156
6675号に記載のトリス(トリブロモフェノキシ)−
s−トリアジン化合物は、純度が低く、収率も低い。
【0003】従来は、トリス(トリブロモフェノキシ)
−s−トリアジンの製造方法として、例えば特開昭47
−25232号および米国特許3843650号に記載
されているように、塩化シアヌルをケトン系溶剤または
環状エーテル系溶剤に溶解し、トリブロモフェノラート
の水溶液またはエタノール溶液を添加する方法がとられ
ている。また、特開昭53−116390号に記載され
ているように、水と有機溶剤との不均一混合溶剤で、相
間移動触媒の存在下、アルカリにて処理する方法が知ら
れている。
【0004】しかしながら、親水性溶剤を使用する製造
方法では、溶剤回収時に水との共沸により水分が含まれ
ることとなり回収溶剤から水分を除去することが困難で
あるため、回収溶剤を反応溶剤として再使用すると、塩
化シアヌルが加水分解を受けて加水分解物が反応系に混
入し、得られる生成物の純度を低下させ、合成樹脂に添
加した場合に樹脂の物性および難燃性を低下させるとい
う問題があった。
【0005】また、非親水性溶剤を使用する製造方法で
は、特開平3−34972号に記載されているように、
高純度、高収率でトリス(トリブロモフェノキシ)−s
−トリアジンが得られるが、反応完結までに長時間熟成
する必要があった。しかしながら、トリブロモフェノラ
ートと塩化シアヌルとの反応において、長時間熟成する
と、水の影響により塩化シアヌルが加水分解を受けて純
度の高いトリス(トリブロモフェノキシ)−s−トリア
ジンが得られない。そこで、非親水性溶剤を使用する製
造方法においては、反応時間の短縮のために、相間移動
触媒を多量に使用することが考えられる。しかし、相間
移動触媒は高価であるため多量に使用することはでき
ず、また実際に相間移動触媒を増加しても反応時間の短
縮効果は少なかった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、相間移動触媒を使用せず、第3級
アミンのみを触媒として反応することにより熟成の必要
がないほど短時間で反応が完結することを発見した。そ
して、塩化シアヌルに対する水の影響を極力減らすこと
により、原料の塩化シアヌルの加水分解を最小限に抑え
ることができる製造方法を見出したのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、塩化シアヌル
とトリブロモフェノラート水溶液とを、第3級アミンの
存在下で反応させることを特徴とするトリス(トリブロ
モフェノキシ)−s−トリアジンの製造方法である。
【0008】(1)トリブロモフェノラートの調製 トリブロモフェノラートの調製はあらかじめ水にアルカ
リ、例えば、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムを溶解
し、冷却した水溶液にトリブロモフェノールを添加し、
加熱するかまたは室温で完全に溶解させて行なう。
【0009】なお、その際に非親水性溶剤を添加するこ
とにより、50%(重量%、以下同様)以上の高濃度の
トリブロモフェノラート水溶液を調製することができ
る。このような高濃度トリブロモフェノラート水溶液を
塩化シアヌルとの反応に用いると、反応器の単位容量あ
たりのトリス(トリブロモフェノキシ)−s−トリアジ
ンの生産量が高く、生産性が良くなる。
【0010】本発明において、トリブロモフェノラート
水溶液の濃度とは、水溶液中のトリブロモフェノラート
をトリブロモフェノールに換算して求めた値である。具
体的には、下式のように、水に対するトリブロモフェノ
ールの濃度として求められる。
【数1】
【0011】高濃度トリブロモフェノラート水溶液の調
製はあらかじめ水にアルカリ、例えば、水酸化ナトリウ
ムや水酸化カリウムを溶解し、冷却した水溶液に非親水
性溶剤を添加し、そこへトリブロモフェノールを添加
し、加熱するかまたは室温で完全に溶解させて行なう。
【0012】操作性においては、あらかじめ非親水性溶
剤を添加しておくと、容易にトリブロモフェノラートを
調製できる。さらに、トリブロモフェノラート調製後の
トリブロモフェノラート水溶液は比重が重く、水層と非
親水性溶剤層に容易に分離し、トリブロモフェノラート
は非親水性溶剤に溶解しないため、分離した非親水性溶
剤を抜き取り、新たにトリブロモフェノールを添加して
溶解すると、反応器の容量に対して一度に多量のトリブ
ロモフェノラートを調製できる。抜き取った非親水性溶
剤は反応溶剤としてそのまま使用できる。生産性におい
ても、反応器の容量に対して一度に多量のトリブロモフ
ェノラートを調製できるため、一回の製造による生産量
を高めることができる。また、反応系内に入る水の量が
少ないため、塩化シアヌルの加水分解を最小限に抑える
ことができ、塩化シアヌルを完全に非親水性溶剤に溶解
させる必要なく分散状態で反応ができる。さらに、塩化
シアヌルの取り扱い上、可能であれば、塩化シアヌル粉
末を直接トリブロモフェノラート溶液へ添加して反応さ
せることもできる。
【0013】(2)塩化シアヌル 本発明に使用される塩化シアヌルは、粉末状のものをそ
のまま反応に使用してもよいし、または非親水性溶剤に
溶解または分散させた塩化シアヌルの溶液または分散液
の状態で反応に使用してもよい。
【0014】(3)溶剤 本発明に使用される溶剤は非親水性溶剤であれば特に限
定はないが、例えば塩化メチレン、クロロホルム、四塩
化炭素、トリクロロエチレン、パークロロエチレン、テ
トラクロロエチレン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサ
ン等の飽和炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン置
換芳香族炭化水素類が挙げられる。好ましくは、塩化シ
アヌルの溶解度の高い溶剤、例えばクロロホルム、塩化
メチレン等のハロゲン化炭化水素類である。さらに、塩
化シアヌルを溶解または分散させるのに、これらの溶剤
を2種以上併用することもできる。また、塩化シアヌル
を溶解または分散させるのに使用する溶剤と、トリブロ
モフェノラートを水に高濃度で溶解させるために添加す
る非親水性溶剤とは異なってもよい。トリブロモフェノ
ラートを水に高濃度で溶解させるための非親水性溶剤は
2種以上併用しても差し支えない。蒸留によって回収さ
れた溶剤は、そのまま再使用することができ、必要であ
れば、脱水剤によって水分を除くこともできる。塩化シ
アヌルを溶解または分散させるのに必要な溶剤量は、特
に限定はされないが、塩化シアヌルに対して2.0倍重
量以上であるのが好ましい。それ未満であると、反応操
作が困難となる。高濃度トリブロモフェノラート水溶液
調製のための溶剤はトリブロモフェノラート調製後に反
応器上部より抜き取ることができるため、その溶剤量は
特に限定されないが、トリブロモフェノールに対して
0.1倍重量以上であるのが好ましい。
【0015】(4)第3級アミン 本発明に使用される第3級アミンとしては、例えばトリ
メチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミ
ン、トリブチルアミン、トリアミルアミン、トリヘキシ
ルアミン、トリオクチルアミン、トリベンジルアミン、
ジエチルベンジルアミン、トリフェニルアミン、ピリジ
ン、テトラメチルエチレンジアミン等が挙げられる。好
ましくは、水溶性の高い第3級アミンである。添加量
は、塩化シアヌルに対して0.01〜5.0%である。
【0016】第3級アミンは、あらかじめトリブロモフ
ェノラートの溶液へ添加するか、あるいは塩化シアヌル
の溶液へ添加してもよい。添加時期については、反応
前、反応後、熟成中のいずれの時期に添加してもよい。
反応後、または熟成中に添加する場合は、添加温度は、
第3級アミンの沸点と非親水性溶剤の沸点のいずれか低
い温度以下であるのが好ましい。
【0017】(5)製造方法 本発明の製造方法においては、例えば、トリブロモフェ
ノラート水溶液を調製し、これを、非親水性溶剤に溶解
または分散した塩化シアヌルと第3級アミンの溶液へ滴
下するか、または、このトリブロモフェノラート水溶液
に、第3級アミンと塩化シアヌル粉末を添加する。滴下
または添加した後、必要であれば熟成を行ない、常圧下
または減圧下で非親水性溶剤を反応系より除去すること
により、高純度のトリス(トリブロモフェノキシ)−s
−トリアジンが得られる。
【0018】反応温度は特に限定されないが、塩化シア
ヌルの溶液または分散液にトリブロモフェノラート水溶
液を滴下する際に回収溶剤を使用した場合は、トリブロ
モフェノラート水溶液の滴下の直前までは塩化シアヌル
の加水分解抑制のために10℃以下に冷却した方がよ
く、滴下が開始されれば溶剤の沸点まで反応温度を上げ
てもよい。好ましくは、塩化シアヌルの加水分解を極力
抑えるため、低温で滴下した方がよい。
【0019】(6)添加剤 さらに、本発明においては、還元剤、安定剤、消泡剤等
の添加剤を使用することもできる。
【0020】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではな
い。
【0021】実施例1 撹拌機、冷却コンデンサー、温度計、滴下ロートを有す
る500ml容量の反応器に、塩化メチレン130g、
塩化シアヌル20g(0.108モル)を加えて溶解ま
たは分散させた後、トリエチルアミン0.8gを加え
た。
【0022】次いで、撹拌機、冷却コンデンサー、温度
計を有する500ml容量の他の反応器に、水130
g、水酸化ナトリウム13.6g(0.34モル)を加
えて溶解し、10℃以下に冷却した。冷却後、2,4,
6−トリブロモフェノール(TBP)110g(0.3
3モル)を添加して溶解させた。こうして調製したトリ
ブロモフェノラート溶液(TBP濃度46%)を、反応
温度3〜30℃で、上述した塩化シアヌル溶液に滴下し
た。滴下終了後、還流下で熟成した。
【0023】サンプリングを、滴下終了時点(熟成0.
0時間)、熟成0.5時間後、1.0時間後、1.5時
間後、2.0時間後および2.5時間後の各時点で行な
った。サンプルをメタノール中へ注ぎ、濾別乾燥し、メ
トラーにて融点を測定した。
【0024】結果を表1に示す。
【0025】なお、TBP(2,4,6−トリブロモフ
ェノール)の濃度は、下式により求めた。
【0026】
【数2】
【0027】比較例1 撹拌機、冷却コンデンサー、温度計、滴下ロートを有す
る500ml容量の反応器に、塩化メチレン130g、
塩化シアヌル20g(0.108モル)を加えて溶解ま
たは分散させた後、トリフェニルエチルホスホニウムブ
ロマイド0.6gを加えた。
【0028】次いで、撹拌機、冷却コンデンサー、温度
計を有する500ml容量の他の反応器に、水130
g、水酸化ナトリウム13.6g(0.34モル)を加
えて溶解し、10℃以下に冷却した。冷却後、2,4,
6−トリブロモフェノール110g(0.33モル)を
添加して溶解させた。溶解後、冷却したトリブロモフェ
ノラート溶液(TBP濃度46%)を、反応温度3〜3
0℃で、上述した塩化シアヌル溶液に滴下した。滴下終
了後、還流下で熟成した。
【0029】サンプリングを、滴下終了時点(熟成0.
0時間)、熟成0.5時間後、1.0時間後、1.5時
間後、2.0時間後および2.5時間後の各時点で行な
った。サンプルをメタノール中へ注ぎ、濾別乾燥し、メ
トラーにて融点を測定した。
【0030】結果を表1に示す。
【0031】比較例2 撹拌機、冷却コンデンサー、温度計、滴下ロートを有す
る500ml容量の反応器に、塩化メチレン130g、
塩化シアヌル20g(0.108モル)を加えて溶解ま
たは分散させた後、トリフェニルエチルホスホニウムブ
ロマイド0.6gを加えた。
【0032】次いで、撹拌機、冷却コンデンサー、温度
計を有する500ml容量の他の反応器に、水130
g、水酸化ナトリウム13.6g(0.34モル)を加
えて溶解し、10℃以下に冷却した。冷却後、2,4,
6−トリブロモフェノール110g(0.33モル)を
添加して溶解させた。溶解後、冷却したトリブロモフェ
ノラート溶液(TBP濃度46%)を、反応温度3℃〜
還流下で、上述した塩化シアヌル溶液に滴下した。滴下
終了後、熟成した。
【0033】サンプリングを、滴下終了時点(熟成0.
0時間)、熟成0.5時間後、1.0時間後、1.5時
間後、2.0時間後および2.5時間後の各時点で行な
った。サンプルをメタノール中へ注ぎ、濾別乾燥し、メ
トラーにて融点を測定した。
【0034】結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】実施例2 撹拌機、冷却コンデンサー、温度計、滴下ロートを有す
る500ml容量の反応器に、塩化メチレン160g、
塩化シアヌル25g(0.136モル)を加えて溶解ま
たは分散させた後、30%トリメチルアミン水溶液1.
0gを加えた。
【0037】次いで、撹拌機、冷却コンデンサー、温度
計を有する500ml容量の他の反応器に、水150
g、水酸化ナトリウム17.1g(0.43モル)を加
えて溶解し、10℃以下に冷却した。冷却後、2,4,
6−トリブロモフェノール136g(0.41モル)を
添加して溶解させた。こうして調製したトリブロモフェ
ノラート溶液(TBP濃度48%)を、反応温度3〜3
0℃で、上述した塩化シアヌル溶液に滴下した。滴下終
了後、還流下で30分間熟成した。熟成後、常圧下にて
塩化メチレンを留去した。
【0038】生成物を濾別乾燥し、白色結晶のトリス
(トリブロモフェノキシ)−s−トリアジンを得た。
【0039】結果を表2に示す。
【0040】実施例3 撹拌機、冷却コンデンサー、温度計、滴下ロートを有す
る500ml容量の反応器に、塩化メチレン160g、
塩化シアヌル25g(0.136モル)を加えて溶解ま
たは分散させた後、30%トリメチルアミン水溶液1.
0gを加えた。
【0041】次いで、撹拌機、冷却コンデンサー、温度
計を有する500ml容量の他の反応器に、水150
g、水酸化ナトリウム17.1g(0.43モル)、亜
硫酸ソーダ0.07gを加えて溶解し、10℃以下に冷
却した。冷却後、2,4,6−トリブロモフェノール1
36g(0.41モル)を添加して溶解させた。こうし
て調製したトリブロモフェノラート溶液(TBP濃度4
8%)を、反応温度3〜30℃で、上述した塩化シアヌ
ル溶液に滴下した。滴下終了後、還流下で30分間熟成
した。熟成後、常圧下にて塩化メチレンを留去した。
【0042】生成物を濾別乾燥し、白色結晶のトリス
(トリブロモフェノキシ)−s−トリアジンを得た。
【0043】結果を表2に示す。
【0044】実施例4 撹拌機、冷却コンデンサー、温度計を有する500ml
容量の反応器に、水150g、水酸化ナトリウム17.
1g(0.43モル)、亜硫酸ソーダ0.07gを加え
て溶解し、10℃以下に冷却した。冷却後、2,4,6
−トリブロモフェノール136g(0.41モル)を添
加して溶解させた。溶解後、10℃以下に冷却して、塩
化メチレン160gと30%トリメチルアミン水溶液
1.0gを加えた。こうして調製したトリブロモフェノ
ラート溶液(TBP濃度48%)に、反応温度3〜30
℃で、塩化シアヌル粉末25g(0.136モル)を添
加した。添加後、還流下で30分間熟成した。熟成後、
常圧下にて塩化メチレンを留去した。
【0045】生成物を濾別乾燥し、白色結晶のトリス
(トリブロモフェノキシ)−s−トリアジンを得た。
【0046】結果を表2に示す。
【0047】比較例3 撹拌機、冷却コンデンサー、温度計、滴下ロートを有す
る500ml容量の反応器に、塩化メチレン160g、
塩化シアヌル25g(0.136モル)を加えて溶解ま
たは分散させた後、トリエチルベンジルアンモニウムク
ロライド0.8gを加えた。
【0048】次いで、撹拌機、冷却コンデンサー、温度
計を有する500ml容量の他の反応器に、水150
g、水酸化ナトリウム17.1g(0.43モル)を加
えて溶解し、10℃以下に冷却した。冷却後、2,4,
6−トリブロモフェノール136g(0.41モル)を
添加して溶解させた。溶解後、冷却したトリブロモフェ
ノラート溶液(TBP濃度48%)を、反応温度3〜3
0℃で、上述した塩化シアヌル溶液に滴下した。滴下終
了後、還流下で30分間熟成した。熟成後、常圧下にて
塩化メチレンを留去した。
【0049】生成物を濾別乾燥し、白色結晶のトリス
(トリブロモフェノキシ)−s−トリアジンを得た。
【0050】結果を表2に示す。
【0051】
【表2】
【0052】実施例5 撹拌機、冷却コンデンサー、温度計、滴下ロートを有す
る500ml容量の反応器に、塩化メチレン150g、
塩化シアヌル50g(0.271モル)を加えて溶解ま
たは分散させた後、30%トリメチルアミン水溶液1.
0gを加えた。
【0053】次いで、撹拌機、冷却コンデンサー、温度
計を有する500ml容量の他の反応器に、水96g、
水酸化ナトリウム34.2g(0.86モル)を加えて
溶解し、10℃以下に冷却した。冷却後、反応溶剤の塩
化メチレン130gを加え、2,4,6−トリブロモフ
ェノール272g(0.82モル)を添加して溶解させ
た。こうして調製したトリブロモフェノラート溶液(T
BP濃度74%)を、反応温度3〜30℃で、上述した
塩化シアヌル溶液に滴下した。滴下終了後、還流下で3
0分間熟成した。熟成後、常圧下にて塩化メチレンを留
去した。
【0054】生成物を濾別乾燥し、白色結晶のトリス
(トリブロモフェノキシ)−s−トリアジンを得た。
【0055】結果を表3に示す。
【0056】実施例6 撹拌機、冷却コンデンサー、温度計、滴下ロートを有す
る500ml容量の反応器に、塩化メチレン150g、
塩化シアヌル50g(0.271モル)を加えて溶解ま
たは分散させた後、30%トリメチルアミン水溶液1.
0gを加えた。
【0057】次いで、撹拌機、冷却コンデンサー、温度
計を有する500ml容量の他の反応器に、水96g、
水酸化ナトリウム34.2g(0.86モル)、亜硫酸
ソーダ0.14gを加えて溶解し、10℃以下に冷却し
た。冷却後、反応溶剤の塩化メチレン130gを加え、
2,4,6−トリブロモフェノール272g(0.82
モル)を添加して溶解させた。こうして調製したトリブ
ロモフェノラート溶液(TBP濃度74%)を、反応温
度3〜30℃で、上述した塩化シアヌル溶液に滴下し
た。滴下終了後、還流下で30分間熟成した。熟成後、
常圧下にて塩化メチレンを留去した。
【0058】生成物を濾別乾燥し、白色結晶のトリス
(トリブロモフェノキシ)−s−トリアジンを得た。
【0059】結果を表3に示す。
【0060】実施例7 撹拌機、冷却コンデンサー、温度計を有する500ml
容量の反応器に、水96g、水酸化ナトリウム34.2
g(0.86モル)、亜硫酸ソーダ0.14gを加えて
溶解し、10℃以下に冷却した。冷却後、反応溶剤の塩
化メチレン130gを加え、2,4,6−トリブロモフ
ェノール272g(0.82モル)を添加した。溶解
後、10℃以下に冷却して、30%トリメチルアミン水
溶液1.0gと塩化メチレン150gを添加した。こう
して調製したトリブロモフェノラート溶液(TBP濃度
74%)に、反応温度3〜30℃で、塩化シアヌル粉末
50g(0.271モル)を添加した。添加後、還流下
で30分間熟成した。熟成後、常圧下にて塩化メチレン
を留去した。
【0061】生成物を濾別乾燥し、白色結晶のトリス
(トリブロモフェノキシ)−s−トリアジンを得た。
【0062】結果を表3に示す。
【0063】比較例4 撹拌機、冷却コンデンサー、温度計、滴下ロートを有す
る500ml容量の反応器に、塩化メチレン160g、
塩化シアヌル25g(0.136モル)を加えて溶解ま
たは分散させた後、テトラブチルアンモニウムブロマイ
ド0.8gを加えた。
【0064】次いで、撹拌機、冷却コンデンサー、温度
計を有する500ml容量の他の反応器に、水150
g、水酸化ナトリウム17.1g(0.43モル)を加
えて溶解し、10℃以下に冷却した。冷却後、2,4,
6−トリブロモフェノール136g(0.41モル)を
添加した。溶解後、冷却したトリブロモフェノラート溶
液(TBP濃度48%)を、反応温度3〜30℃で、上
述した塩化シアヌル溶液に滴下した。滴下終了後、還流
下で30分間熟成した。熟成後、常圧下にて塩化メチレ
ンを留去した。
【0065】生成物を濾別乾燥し、白色結晶のトリス
(トリブロモフェノキシ)−s−トリアジンを得た。
【0066】結果を表3に示す。
【0067】
【表3】
【0068】
【発明の効果】本発明のトリス(トリブロモフェノキ
シ)−s−トリアジンの製造方法は、公知文献の製造方
法よりも、反応が短時間で終了し、収率および純度も高
い。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化シアヌルとトリブロモフェノラート
    水溶液とを、第3級アミンの存在下で反応させることを
    特徴とするトリス(トリブロモフェノキシ)−s−トリ
    アジンの製造方法。
  2. 【請求項2】 塩化シアヌルが非親水性溶剤に溶解また
    は分散させた塩化シアヌルの溶液または分散液であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の製造方法。
JP5168834A 1993-07-08 1993-07-08 トリス(トリブロモフェノキシ)−s−トリアジンの製造方法 Expired - Lifetime JP2729347B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5168834A JP2729347B2 (ja) 1993-07-08 1993-07-08 トリス(トリブロモフェノキシ)−s−トリアジンの製造方法
IL11015394A IL110153A (en) 1993-07-08 1994-06-28 PROCESS FOR THE PRODUCTION OF TRIS (TRIBROMOPHENOXY) -s- TRIAZINE
DE69420340T DE69420340T2 (de) 1993-07-08 1994-06-28 Verfahren zur Herstellung von Tris(tribromophenoxy)-s-Triazinen
EP94110023A EP0633253B1 (en) 1993-07-08 1994-06-28 Process for production of tris(tribromophenoxy)-s-triazine
US08/726,035 US5907040A (en) 1993-07-08 1996-10-07 Process for production of tris(tribromophenoxy)-s-triazine
US09/318,094 US6075142A (en) 1993-07-08 1999-05-25 Process for production of tris (tribromophenoxy)-s-triazine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5168834A JP2729347B2 (ja) 1993-07-08 1993-07-08 トリス(トリブロモフェノキシ)−s−トリアジンの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0725859A true JPH0725859A (ja) 1995-01-27
JP2729347B2 JP2729347B2 (ja) 1998-03-18

Family

ID=15875391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5168834A Expired - Lifetime JP2729347B2 (ja) 1993-07-08 1993-07-08 トリス(トリブロモフェノキシ)−s−トリアジンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2729347B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008065982A1 (fr) 2006-12-01 2008-06-05 Kuraray Co., Ltd. Adhésif sensible à la pression pour films optiques
WO2010064551A1 (ja) 2008-12-05 2010-06-10 株式会社クラレ 光学フィルム用粘着剤組成物
WO2011152514A1 (ja) 2010-06-04 2011-12-08 株式会社クラレ 光学フィルム用粘着剤組成物および粘着型光学フィルム
US8129030B2 (en) 2007-03-26 2012-03-06 Kuraray Co., Ltd. Acrylic block copolymer composition and molded article thereof
US8268928B2 (en) 2008-11-11 2012-09-18 Kuraray CC., Ltd. Thermoplastic polymer composition and sheet-like molded article therefrom
US8697811B2 (en) 2008-02-15 2014-04-15 Kuraray Co., Ltd. Curable resin composition and cured resin
WO2020138498A1 (ja) 2018-12-28 2020-07-02 株式会社クラレ 加飾フィルム用のベースフィルムおよびそれを含む加飾フィルム
US10935697B2 (en) 2017-02-16 2021-03-02 Kuraray Co., Ltd. Resin composition including acrylic block copolymer and light diffusing agent
KR20220119186A (ko) 2015-01-27 2022-08-26 주식회사 쿠라레 아크릴계 블록 공중합체 및 점접착제 조성물

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008065982A1 (fr) 2006-12-01 2008-06-05 Kuraray Co., Ltd. Adhésif sensible à la pression pour films optiques
US8236417B2 (en) 2006-12-01 2012-08-07 Kuraray Co., Ltd. Pressure-sensitive adhesive for optical films
US8129030B2 (en) 2007-03-26 2012-03-06 Kuraray Co., Ltd. Acrylic block copolymer composition and molded article thereof
US8697811B2 (en) 2008-02-15 2014-04-15 Kuraray Co., Ltd. Curable resin composition and cured resin
US8268928B2 (en) 2008-11-11 2012-09-18 Kuraray CC., Ltd. Thermoplastic polymer composition and sheet-like molded article therefrom
WO2010064551A1 (ja) 2008-12-05 2010-06-10 株式会社クラレ 光学フィルム用粘着剤組成物
US8883896B2 (en) 2008-12-05 2014-11-11 Kuraray Co., Ltd. Adhesive composition for an optical film
WO2011152514A1 (ja) 2010-06-04 2011-12-08 株式会社クラレ 光学フィルム用粘着剤組成物および粘着型光学フィルム
KR20220119186A (ko) 2015-01-27 2022-08-26 주식회사 쿠라레 아크릴계 블록 공중합체 및 점접착제 조성물
US10935697B2 (en) 2017-02-16 2021-03-02 Kuraray Co., Ltd. Resin composition including acrylic block copolymer and light diffusing agent
WO2020138498A1 (ja) 2018-12-28 2020-07-02 株式会社クラレ 加飾フィルム用のベースフィルムおよびそれを含む加飾フィルム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2729347B2 (ja) 1998-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6344756B2 (ja)
JP2729347B2 (ja) トリス(トリブロモフェノキシ)−s−トリアジンの製造方法
EP1770084B1 (en) Method for producing (z)-1-phenyl-1-diethylaminocarbonyl-2-aminomethyl cyclopropane hydrochloride
EP0633253B1 (en) Process for production of tris(tribromophenoxy)-s-triazine
US5446212A (en) Reduced methyl bromide process for making tetrabromobisphenol-A
EP0524634B1 (en) Process for the preparation of 1,2-naphtho-quinonediazido-5-sulfonyl chloride
JPH09255609A (ja) 9,9−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フ ェニル)フルオレンの製造方法
US5155256A (en) Process for preparing 2-bromoethyl acetate
RU2026280C1 (ru) Способ получения 2,2-бис(3,5-дибром-4-гидроксифенил)пропана
JP2729348B2 (ja) トリス(トリブロモフェノキシ)−s−トリアジンの製造方法
JP2002047292A (ja) フェニルボロン酸類およびトリフェニルボロキシン類の製造方法
JP2729346B2 (ja) トリス(トリブロモフェノキシ)−s−トリアジンの製造方法
US2577900A (en) Process for producing anils
JP3938413B2 (ja) 有機りん化合物の製造方法
KR860001889B1 (ko) 2,3-디클로로프로피오니트릴의 제법
JP2890846B2 (ja) ビス(3,5−ジブロモ−4−ジブロモプロポキシフェニル)プロパンの分離回収方法
JP2927880B2 (ja) 4,4’‐ジヒドロキシ‐3,3’,5,5’‐テトラメチルジフェニルメタンの製造方法
JP4288715B2 (ja) トリス(ジブロモプロピル)イソシアヌレートの製造方法
JPS60132933A (ja) ニトロジアリ‐ルアミンの製造方法
US2447419A (en) Preparation of diphenylacetonitrile
US4062860A (en) Process for preparing 3,4-dicyano-1,2,5-thiadiazole
JPH083090A (ja) テトラブロモビスフェノ−ルaビスジブロモプロピルエ−テルの製造方法
JPH039107B2 (ja)
JPH0621092B2 (ja) 4−ベンジルオキシフエノ−ルの製造方法
JPS59130850A (ja) N,n′−ジホルミルヒドラジンの製法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131219

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131219

Year of fee payment: 16

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131219

Year of fee payment: 16

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term