JPH0725804A - グリセリルエーテル類及びその製造法 - Google Patents

グリセリルエーテル類及びその製造法

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JPH0725804A
JPH0725804A JP6097342A JP9734294A JPH0725804A JP H0725804 A JPH0725804 A JP H0725804A JP 6097342 A JP6097342 A JP 6097342A JP 9734294 A JP9734294 A JP 9734294A JP H0725804 A JPH0725804 A JP H0725804A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の一般式(1A)〔式中、R1a及びR2a
同一でも異なっていてもよい炭素数2〜21のアルキル
基〕で表わされるグリセリルエーテル類及びその製造
法。 【化1】 【効果】 アルキルグリセリルエーテル(1A)は、そ
のアルキル部分が炭素鎖のα−位で分岐しているため分
子量が大きい割りには、融点が低く、室温で液体である
ものが多く、物性が良好であるため、潤滑剤や極性油と
しての使用性が良好である。また、水との相互作用も認
められ、乳化剤や保湿剤などとしても有用である。ま
た、本発明方法によれば、安価で供給が充分可能なオレ
オケミカルや合成のアルデヒド及びケトンとグリセリン
とから、アルキルグリセリルエーテルが安価に高収率で
合成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油性汚れ溶解剤、水に
可溶な有機溶剤、極性油、乳化剤、潤滑剤、保湿剤等と
して、又界面活性剤の製造中間体として有用なグリセリ
ルエーテル類及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルキルグリセリルエーテルは、
香料の固定剤(米国特許第2091162号)、石鹸の
添加剤(米国特許第2157022号、同第33504
60号)、有機物質の抽出溶剤(米国特許第21567
24号)、保湿剤(特開平3−14505号、特開平3
−14506号)、水性インキ組成物の成分(特開昭5
8−67770号)、化粧料成分(特開昭52−121
09号、特公昭57−36260号、特公平3−311
87号)等の広い分野で利用されている。
【0003】このアルキルグリセリルエーテルとして
は、魚類の脂質中に存在するパルミチルグリセリルエー
テル(キミルアルコール)やステアリルグリセリルエー
テル(バチルアルコール)などが古くから知られてい
る。これらの天然アルキルグリセリルエーテルは、乳化
剤として優れた性能を有することから広い分野で使用さ
れているが、融点の高い固体であるため、化粧料等の多
成分配合系では使用上の制約が多いという欠点を有して
いる。そこで、種々のアルキル基を有するグリセリルエ
ーテルが合成され、化粧料等に配合されている。その例
としては、ラウリルグリセリルエーテル、β−分岐アル
キルグリセリルエーテル(特開昭52−12109
号)、アルキル鎖のほぼ中央付近にメチル分岐を有する
イソステアリルグリセリルエーテル混合物(特公昭57
−36260号)、テルペンアルコールのグリセリルエ
ーテル(特公平3−31187号)等がある。
【0004】一方、これらのアルキルグリセリルエーテ
ルの製造方法としては、アルコールとエピクロルヒドリ
ンから合成されるアルキルグリシジルエーテル(米国特
許第3024273号、特公昭57−36260号)を
中間体として1,3−ジオキソランを経由して加水分解
する方法(特開昭56−133281号)、及び当該ア
ルキルグリシジルエーテルを直接加水分解する方法(特
開昭49−86307号)が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アルキルグリセリルエーテルは、混合物であるために品
質管理が困難であったり、原料が天然物由来のものであ
るため入手量が制限され、高価になるなどの欠点があっ
た。また、従来のアルキルグリセリルエーテルの合成方
法は、食塩などの廃棄物を大量に生じることや、生産性
が悪く、工程が複雑であることなどから製品が高価なも
のとなってしまうという問題点を有していた。従って、
本発明の目的は、幅広い用途に使用できる新規なアルキ
ルグリセリルエーテル及びその工業的に有利な製造法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは容易
に入手し得る原料を用いてアルキルグリセリルエーテル
を得るべく種々検討してきたところ、アルデヒド又はケ
トン類を原料とし、アセタール又はケタールを経由する
合成法により工業的に有利にアルキルグリセリルエーテ
ルが得られること、さらに、得られた化合物の中には低
融点で使用性が良く、極性油や、化粧料の成分として有
用な新規化合物が存在することを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0007】すなわち、本発明は次の一般式(2)
【0008】
【化4】
【0009】〔式中、R1 は水素原子もしくは炭素数1
〜21のアルキル基を示すか、又はR 2 と一緒になって
炭素数2〜21のアルキレン基を形成し、R2 は炭素数
1〜21のアルキル基を示す。ただし、R1、R2 共に
α位に水素原子を有さないアルキル基である場合を除
く。〕で表わされるカルボニル化合物に、酸触媒下グリ
セリンを反応させ、得られた化合物に水素添加すること
を特徴とする一般式(1)
【0010】
【化5】
【0011】〔式中、R1 及びR2 は前記と同じものを
示す〕で表わされるグリセリルエーテル類の製造法を提
供するものである。
【0012】また、本発明は、次の一般式(1A)
【0013】
【化6】
【0014】〔式中、R1a及びR2aは同一でも異なって
いてもよい炭素数2〜21のアルキル基を示す〕で表わ
されるグリセリルエーテル類を提供するものである。
【0015】本発明において、R1 及びR2 で示される
炭素数1〜21のアルキル基としては、直鎖及び分岐鎖
のいずれも挙げられ、具体的には、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、sec−ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基、ヘプチル基、1−エチルペンチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、
トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキ
サデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデ
シル基、エイコシル基、ヘンエイコシル基、イソヘプタ
デシル基、1−メチルオクチル基、1−メチルデシル基
等が挙げられる。また、R1 とR2 が一緒になって形成
する炭素数2〜21のアルキレン基としては、エチレン
基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレ
ン基、1−メチルペンタメチレン基、2−メチルペンタ
メチレン基、3−メチルペンタメチレン基、1−ter
t−ブチルペンタメチレン基、3−tert−ブチルペ
ンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基
等が挙げられる。
【0016】これらのR1 及びR2 がそれぞれ炭素数2
〜21のアルキル基である場合、式(1)のアルキルグ
リセリルエーテル類は新規化合物であり、潤滑剤、極性
油として、さらに、乳化剤、保湿剤等として有用であ
る。
【0017】本発明方法は、次の反応式で表わすことが
できる。
【0018】
【化7】
【0019】〔式中、R1 及びR2 は前記と同じものを
示す〕
【0020】本発明方法に用いられるカルボニル化合物
(2)には、アルキルアルデヒド及びジアルキルケトン
があるが、このうちアルキルアルデヒドは、例えば脂肪
アルコールの脱水素反応、オレフィンのヒドロホルミル
化反応(オキソ法)、脂肪酸クロライドのローゼムント
還元や脂肪酸よりの直接水素添加等によって容易に得ら
れる。オキソ法の場合直鎖体と分岐体が生成するが精密
蒸留により単品に分離精製することができる。当該アル
キルアルデヒドの具体例を挙げると以下のようになるが
必ずしもこれらに限定されるものではない。例えば、ア
セトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデ
ヒド、イソブチルアルデヒド、バレルアルデヒド、イソ
バレルアルデヒド、カプロンアルデヒド、ヘプチルアル
デヒド、カプリルアルデヒド、2−エチルヘキシルアル
デヒド、ペラルゴンアルデヒド、カプリンアルデヒド、
ウンデカンアルデヒド、ラウリンアルデヒド、トリデカ
ンアルデヒド、ミリスチンアルデヒド、ペンタデカンア
ルデヒド、パルミチンアルデヒド、マルガリンアルデヒ
ド、ステアリンアルデヒド、イソステアリンアルデヒ
ド、2−メチルノニルアルデヒド、2−メチルウンデシ
ルアルデヒド、ベヘニンアルデヒドなどが挙げられる。
【0021】また、本反応に用いられるジアルキルケト
ンは安価なオレオケミカルである脂肪酸の高温脱炭酸二
量化反応やオレフィンの触媒酸化反応(ワッカー法)や
第2級アルコールの酸化、脱水素やシクロアルカンの酸
化等によって容易に得られる。ワッカー法の場合、得ら
れるケトンは分布を持つが精密蒸留により単品に分離精
製することができる。ジアルキルケトンの具体例を挙げ
ると以下のようになるが必ずしもこれらに限定されるも
のではない。例えば、アセトン、メチルエチルケトン、
メチルプロピルケトン、メチルイソプロピルケトン、メ
チルブチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルペ
ンチルケトン、メチルヘキシルケトン、メチルヘプチル
ケトン、メチルオクチルケトン、メチルノニルケトン、
メチルデシルケトン、メチルウンデシルケトン、メチル
ドデシルケトン、メチルトリデシルケトン、メチルテト
ラデシルケトン、メチルペンタデシルケトン、メチルヘ
キサデシルケトン、メチルヘプタデシルケトン、メチル
オクタデシルケトン、メチルノナデシルケトン、メチル
エイコシルケトン、メチルヘンエイコシルケトン、シク
ロヘキサノン、2−メチルシクロヘキサノン、3−メチ
ルシクロヘキサノン、4−メチルシクロヘキサノン、2
−tert−ブチルシクロヘキサノン、4−tert−
ブチルシクロヘキサノン、シクロペンタノン、シクロブ
タノン、シクロプロパノン、シクロドデカノン、シクロ
ヘプタノン、シクロオクタノン、ジエチルケトン、ジプ
ロピルケトン、ジブチルケトン、ジペンチルケトン、ジ
ヘキシルケトン、ジヘプチルケトン、ジオクチルケト
ン、ジノニルケトン、ジウンデシルケトン、ジトリデシ
ルケトン、ジペンタデシルケトン、ジヘプタデシルケト
ン、3−ヘキサノン、3−ヘプタノン、3−オクタノ
ン、4−オクタノン、3−ノナノン、4−ノナノン、3
−デカノン、4−デカノン、3−ウンデカノン、4−ウ
ンデカノン、5−ウンデカノン、3−ドデカノン、5−
ドデカノン、3−トリデカノン、ジイソプロピルケト
ン、ジイソブチルケトンなどが挙げられる。
【0022】本反応の第一段階であるアルキルアルデヒ
ド(2)とグリセリンとの反応はアセタール化反応であ
り、アルキルアルデヒドに対するグリセリンの比率(モ
ル比)は1.5〜0.2好ましくは1.2〜0.6であ
る。この反応は触媒としてパラトルエンスルホン酸、メ
タンスルホン酸、硫酸などの酸触媒をアルキルアルデヒ
ド(2)に対して0.01〜5モル%、好ましくは0.
1〜1モル%用いて行なう。この方法は無溶媒あるいは
キシレン、トルエン、ベンゼン、オクタン、イソオクタ
ン、ヘプタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ペンタン、
ブタン、リグロイン、石油エーテルなどの不活性溶媒あ
るいはこれらの混合溶媒中で、使用するアルデヒドの沸
点にもよるが20〜130℃、好ましくは50〜100
℃の温度にて生成する水を除去しながら行なうのが好ま
しい。温度が低いと反応が進行せず、高いと着色が激し
く副反応が生じる。また、窒素流通条件下、窒素雰囲気
下及び空気雰囲気下のいずれでもよい。反応時間は、種
々の条件によって変りうるが通常1〜30時間が好まし
い。得られたアセタールは中和したのち濾過、洗浄等の
前処理を行なったのち、白土処理、晶析、蒸留などの操
作によって精製できる。
【0023】また、ジアルキルケトン(2)とグリセリ
ンとの反応はケタール化反応であり、ジアルキルケトン
に対するグリセリンの比率(モル比)は1.5〜0.
2、好ましくは1.2〜0.6である。この反応は、触
媒としてパラトルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、
硫酸などの酸触媒をジアルキルケトン(2)に対して
0.1〜5モル%、好ましくは1〜3モル%用いて行な
う。この反応は無溶媒あるいはキシレン、トルエン、ベ
ンゼン、オクタン、イソオクタン、ヘプタン、ヘキサ
ン、シクロヘキサン、ペンタン、リグロイン、石油エー
テルなどの不活性溶媒中あるいはこれらの混合溶媒中
で、使用するケトンの沸点にもよるが40〜130℃、
好ましくは70〜100℃の温度にて生成する水を除去
しながら行なうのが好ましい。温度がこれより低いと反
応が進行せず高いと着色が激しく副反応が生じ好ましく
ない。また窒素流通条件下、窒素雰囲気下及び空気雰囲
気下のいずれでもよい。反応時間は種々の条件によって
変りうるが通常5〜200時間が好ましい。得られたケ
タールは中和したのち濾過、洗浄等の前処理を行なった
のち、白土処理、晶析、蒸留などの操作によって精製す
ることができる。
【0024】第二段階のアセタールあるいはケタール
〔(3)及び(4)〕の水素添加反応は、パラジウム、
ロジウム、ルテニウム、プラチナ等、通常の水素化分解
触媒をアセタノールあるいはケタールに対し、5〜50
00ppm 添加し、水素圧を常圧〜250kg/cm2 、温度
を50〜250℃とし、1〜30時間反応させればよ
い。上記水素化分解触媒は、これらをカーボン、アルミ
ナ、シリカ、ケイソウ土、酸化チタン等に0.1〜20
%担持させたものを使用してもよい。なお、水素化分解
触媒としては、パラジウムが特に好ましく、そのpHは5
〜8のものが特に好ましい。又、水分はあらかじめ除去
されていることが好ましい。この反応は無溶媒でも、デ
カン、オクタン、イソオクタン、ヘプタン、ヘキサン、
シクロヘキサン等の不活性溶媒を用いてもよい。また、
アセタール、ケタールの原料であるグリセリンやアルキ
ルアルデヒド、ジアルキルケトンを添加してもよい。さ
らに、リン酸などの酸性物質を微量添加してもよい。反
応は密閉方式でも、水素流通方式でもよい。
【0025】反応混合物から本発明化合物(1)を単離
するには、濾過を行なって触媒を除去したのち、常法に
より、例えば溶媒留去、洗浄、再結晶、蒸留、クロマト
グラフィー等を単独又は組み合せて行なうことができ
る。
【0026】なお、この反応においては、本発明化合物
(1)以外に、下記の化合物(5)及び(6)が副生す
る。
【0027】
【化8】
【0028】〔式中、R1 及びR2 は前記と同じものを
示す〕
【0029】反応混合物中に、化合物(6)が多く含ま
れている場合には、反応混合物を濾過し、エバポレート
した後充分量の0.1〜1Nの塩酸等の酸触媒とエタノ
ールの混合酸性水溶液中で加水分解することにより、化
合物(6)を本発明化合物(1)と化合物(2)に変換
させた後に単離するのが好ましい。
【0030】
【発明の効果】本発明のアルキルグリセリルエーテル
(1A)は、そのアルキル部分が炭素鎖のα−位で分岐
しているため、分子量が大きい割りには、融点が低く、
室温で液体であるものが多く、物性が良好であるため、
潤滑剤や極性油としての使用性が良好である。また、水
との相互作用も認められ、乳化剤や保湿剤などとしても
有用である。また、本発明方法によれば、安価で供給が
充分可能なオレオケミカルや合成のアルデヒド及びケト
ンとグリセリンとから、アルキルグリセリルエーテルが
安価に高収率で合成できる。さらに、食塩が副生する通
常のエーテル化反応とは異なり、廃棄物を出さず生産性
も良い反応であるので近年の環境問題の点からも優れて
いる。さらに、エーテル化に際し、エピクロルヒドリン
やアルキルハライドのような有機塩素や有機臭素や有機
ヨウ素を含有する原料を使用しないので、得られるアル
キルグリセリルエーテルは完全に有機塩素や有機臭素や
有機ヨウ素を含まない安定性に優れたものとなる。そし
て、従来のグリシジルエーテルを加水分解して得られる
グリセリルエーテルはエポキシ基が残存する可能性があ
るが、本発明によればそのような心配もなく安全性にも
優れたものである。
【0031】
【実施例】以下に実施例を挙げさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0032】実施例1 3−ヘキシルオキシ−1,2−プロパンジオール(1
a)の合成:
【0033】(1)2−ペンチル−1,3−ジオキソラ
ン−4−メタノール(4a)及び2−ペンチル−1,3
−ジオキサン−5−オール(3a) 温度計、還流冷却器、ディーン−スタークトラップ、塩
化カルシウム管及び攪拌器を備えた容量3lの反応容器
にカプロアルデヒド400g(3.994モル)、グリ
セリン404.5g(4.392モル)、パラトルエン
スルホン酸1水和物3.80g(0.02モル)及びヘ
キサン400mlを仕込んだ。攪拌しながら昇温し、69
〜77℃で4時間反応を行ない、計算量の水を留去し
た。反応終了後60℃に冷却し、炭酸ナトリウム4.2
4g(0.04モル)を加えて中和し、60℃で30分
間攪拌したのち、除々に130℃まで昇温し、ヘキサン
350mlを回収し、粗標記化合物(3a)及び(4a)
774.9gを得た。このものを濾過したのちビグリュ
ー管(20cm×1.5cmφ)を通して減圧蒸留を行な
い、標記化合物(3a)及び(4a)668.04gを
得た(収率96.0%)。b.p.87〜102℃/0.3
mmHg、ガスクロマトグラフィー純度94.1%、水酸基
価372.0(理論値322.0)。
【0034】(2)3−ヘキシルオキシ−1,2−プロ
パンジオール(1a) 0.5lのオートクレーブに(1)で得た化合物(3
a)及び(4a)200g(1.148モル)及び5%
Pd/C(乾燥品:50%含水品を真空ポンプで減圧、
室温で1日乾燥したもの)(エヌ・イー・ケムキャット
社製「5%Pdカーボン粉末50%含水品,E−typ
e,pH6.9」)4g(2重量%)を仕込んだ。水素圧
10kg/cm2 にて攪拌しながら昇温し、190℃にて水
素圧20kg/cm2 で3時間、さらに190℃にて水素圧
200kg/cm2 で4時間反応させた。反応終了後、メン
ブランフィルター(PTFE 0.2μm )を用い加圧
濾過を行ない、粗標記化合物(1a)及び1,3−ビス
ヘキシルオキシ−2−プロパノール(1a′)の混合物
188.33gを得た。(粗収率93.1%)。ガスク
ロマトグラフィー純度90%。(1a)/(1a′)=
7/3(重量比)。
【0035】このものに水/ヘキサン/メタノール=2
00ml/200ml/200mlを加えて振盪し、得られた
下層をさらにヘキサン200mlで抽出した。ヘキサン2
00ml抽出の下層を、酢酸エチルで3回抽出(200m
l,100ml,100ml)したのちエバポレートし、7
3.29gの粗標記化合物(1a)を得た。これをさら
にビグリュー管(20cm×1.5cmφ)を通して減圧蒸
留を行ない標記化合物(1a)55.7gを得た。b.p.
116〜118℃/1.5mmHg。ガスクロマトグラフィ
ー純度95.1%。水酸基価637.2(理論値63
6.7)。
【0036】実施例2 3−ヘキシルオキシ−1,2−プロパンジオール(1
a)の合成:0.5lのオートクレーブに実施例1の
(1)で得た(3a)及び(4a)200g(1.14
8モル)及び5%Pd/C(乾燥品:50%含水品を真
空ポンプで減圧、室温で1日乾燥したもの)(エヌ・イ
ー・ケムキャット社製「5%Pdカーボン粉末50%含
水品,E−type,pH6.9」)4g(2重量%)を
仕込んだ。水素圧10kg/cm2 にて攪拌しながら昇温
し、190℃にて水素圧20kg/cm2 で1時間反応させ
た。反応率30%、水素添加選択率90%、生成物は標
記化合物(1a)49%、2−ペンチル−4−ヘキシル
オキシメチル−1,3−ジオキソランを51%含む混合
物であった。
【0037】実施例3 3−ヘプチルオキシ−1,2−プロパンジオール(1
b)の合成: (1)2−ヘプチル−1,3−ジオキソラン−4−メタ
ノール(4b)及び2−ヘプチル−1,3−ジオキサン
−5−オール(3b)
【0038】温度計、還流冷却器、ディーン−スターク
トラップ、塩化カルシウム管及び攪拌器を備えた容量3
lの反応容器にヘプチルアルデヒド400g(3.50
3モル)、グリセリン354.84g(3.853モ
ル)、パラトルエンスルホン酸1水和物3.33g
(0.0175モル)、トルエン200ml及びヘキサン
200mlを仕込んだ。攪拌しながら昇温し、82〜94
℃で5時間反応を行ない計算量の水を留去した。反応終
了後60℃に冷却し、炭酸ナトリウム3.71g(0.
035モル)を加えて中和し、60℃で30分間攪拌し
たのち水100mlを加えて60℃で30分間攪拌した。
その後、静置分層し、上層を飽和食塩水(100ml)で
2回洗浄したのちエバポレートし、粗標記化合物(3
b)及び(4b)636.8gを得た。このものをビグ
リュー管(20cm×1.5cmφ)を通して減圧蒸留し標
記化合物(3b)及び(4b)591.21gを得た
(収率89.6%)。b.p.87〜102℃/0.4mmH
g。ガスクロマトグラフィー純度99.8%。水酸基価
303.2(理論値298.0)。
【0039】(2)3−ヘプチルオキシ−1,2−プロ
パンジオール(1b) 0.5lのオートクレーブに(1)で得た化合物(3
b)及び(4b)100g(0.531モル)及び5%
Pd/C(乾燥品:50%含水品を真空ポンプで減圧、
室温で1日乾燥したもの)(エヌ・イー・ケムキャット
社製「5%Pdカーボン粉末50%含水品,E−typ
e,pH6.9」)2g(2重量%)を仕込んだ。水素圧
10kg/cm2 にて攪拌しながら昇温し、190℃にて水
素圧20kg/cm2 で6時間、さらに190℃にて水素圧
200kg/cm2 で4時間反応させた。反応終了後メンブ
ランフィルター(PTFE 0.2μm )を、用い加圧
濾過を行ない粗標記化合物(1b)と1,3−ビスヘプ
チルオキシ−2−プロパノール(1b′)の混合物8
8.91gを得た。(粗収率88%)。ガスクロマトグ
ラフィー純度90%。(1b)/(1b′)=7/3
(重量比)。
【0040】このものに水/ヘキサン/メタノール=1
00ml/100ml/100mlを加えて振盪した。得られ
た下層と、上層をさらに水/メタノール=50ml/50
mlで9回下層へ抽出したものを集めて、酢酸エチルで2
回(200ml,100ml)抽出した。酢酸エチル抽出物
をエバポレートしたのち、ビグリュー管(20cm×1.
5cmφ)を通して減圧蒸留し、標記化合物(1b)3
6.46gを得た。b.p.115〜117℃/0.3mmH
g。ガスクロマトグラフィー純度98.3%。水酸基価
598.4(理論値589.7)。
【0041】実施例4 3−イソプロポキシ−1,2−プロパンジオール(1
c)の合成:0.5lのオートクレーブにソルケタール
136g(1.029モル)及び5%Pd/C(乾燥
品:50%含水品を真空ポンプで減圧、室温で1日乾燥
したもの)(エヌ・イー・ケムキャット社製「5%Pd
カーボン粉末50%含水品,E−type,pH6.2
4」)2.7g(2重量%)を仕込んだ。水素圧10kg
/cm2 にて攪拌しながら昇温し、190℃にて水素圧7
0kg/cm2 で4時間、さらに190℃にて水素圧200
kg/cm2 で4時間反応させた。反応終了後、イソプロパ
ノールに溶解し、キョーワード600s 13.6gを
通して減圧濾過し、得られたイソプロパノール溶液をエ
バポレートして粗標記化合物(1c)と1,3−ビスイ
ソプロポキシ−2−プロパノール(1c′)の混合物1
29.63gを得た(粗収率93.9%)。ガスクロマ
トグラフィー純度91.6%。(1c)/(1c′)=
63/37(重量比)。このもの129.32gをビグ
リュー管(20cm×1.5cmφ)を用いて減圧蒸留し、
b.p.67〜69℃/0.5mmHgの留分として標記化合物
(1c)を58.13g得た。ガスクロマトグラフィー
純度99.9%。水酸基価824.9(理論値836.
37)。
【0042】実施例5 3−(1−メチルプロポキシ)−1,2−プロパンジオ
ール(1d)の合成: (1)2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン
−4−メタノール(4d) 温度計、還流冷却器、ディーン−スタークトラップ、塩
化カルシウム管及び攪拌器を備えた3lの反応容器にメ
チルエチルケトン400g(5.547モル)、グリセ
リン561.91g(6.102モル)、パラトルエン
スルホン酸1水和物21.10g(0.1109モル)
及びヘキサン400mlを仕込んだ。攪拌しながら昇温
し、67〜74℃で30時間反応を行ない、計算量の水
を留去した。反応終了後60℃に冷却し、炭酸ナトリウ
ム23.51g(0.2218モル)を加えて中和し、
60℃で30分間攪拌したのち、除々に120℃まで昇
温し、ヘキサン400mlを回収し、濾過ののち粗標記化
合物(4d)894.74gを得た。ビグリュー管(2
0cm×1.5cmφ)を用いて減圧蒸留し、標記化合物
(4d)725.14gを得た(収率89.4%)。b.
p.101〜104℃/17mmHg。ガスクロマトグラフィ
ー純度99.1%。水酸基価381.8(理論値38
3.8)。
【0043】(2)3−(1−メチルプロポキシ)−
1,2−プロパンジオール(1d) 0.5lのオートクレーブに(1)で得た化合物(4
d)150g(1.026モル)及び5%Pd/C(乾
燥品:50%含水品を真空ポンプで減圧、室温で1日乾
燥したもの)(エヌ・イー・ケムキャット社製「5%P
dカーボン粉末50%含水品,E−type,pH6.
9」)3g(2重量%)を仕込んだ。水素圧10kg/cm
2 にて攪拌しながら昇温し、190℃にて水素圧20kg
/cm2 で6時間、さらに190℃にて水素圧200kg/
cm2 で3時間反応させた。反応終了後メンブランフィル
ター(PTFE 0.2μm )を用い加圧濾過を行ない
粗標記化合物(1d)と1,3−ビス(1−メチルプロ
ポキシ)−2−プロパノール(1d′)の混合物14
1.76gを得た(粗収率93.2%)。ガスクロマト
グラフィー純度86.3%。(1d)/(1d′)=7
/3(重量比)。
【0044】このものをビグリュー管(10cm×1.5
cmφ)を用いて、減圧蒸留し、b.p.69〜70℃/0.
3mmHgの留分として標記化合物(1d)を6.53g得
た。ガスクロマトグラフィー純度99.9%。水酸基価
761.9(理論値757.2)。
【0045】実施例6 3−(1,3−ジメチルブトキシ)−1,2−プロパン
ジオール(1e)の合成: (1)2−メチル−2−イソブチル−1,3−ジオキソ
ラン−4−メタノール(4e) 温度計、還流冷却器、ディーン−スタークトラップ、塩
化カルシウム管及び攪拌器を備えた2lの反応容器にメ
チルイソブチルケトン790g(7.887モル)、グ
リセリン484.2g(5.258モル)、パラトルエ
ンスルホン酸1水和物20.0g(0.105モル)及
びヘキサン400mlを仕込んだ。攪拌しながら昇温し、
85〜90℃で105時間反応を行ない、計算量の水を
留去した。反応終了後40℃に冷却し、炭酸ナトリウム
22.29g(0.210モル)を加えて中和し、50
℃で1時間攪拌したのち水300mlを加えて室温で30
分間攪拌し、静置分層した。下層をのぞいたのち飽和食
塩水で2回(250ml/200ml)洗浄して芒硝で乾燥
し、エバポレートし、粗標記化合物(4e)1050.
1gを得た(純度81.1%)。粗収率93%。このも
のを減圧蒸留し、標記化合物(4e)824.5gを得
た(収率90.0%)。b.p.76℃/1mmHg。ガスクロ
マトグラフィー純度97.3%。水酸基価314.1
(理論値322.03)。
【0046】(2)3−(1,3−ジメチルブトキシ)
−1,2−プロパンジオール(1e) 0.5lのオートクレーブに(1)で得た化合物(4
e)290g(1.664モル)及び5%Pd/C(乾
燥品:50%含水品を真空ポンプで減圧、室温で1日乾
燥したもの)(エヌ・イー・ケムキャット社製「5%P
dカーボン粉末50%含水品,E−type,pH6.2
4」)2.9g(1重量%)を仕込んだ。水素圧10kg
/cm2 にて攪拌しながら昇温し、190℃にて水素圧7
0kg/cm2で11時間、さらに190℃にて水素圧20
0kg/cm2 で10時間反応させた。反応終了後キョーワ
ード600s 27gを通して濾過し、粗標記化合物
(1e)と1,3−ビス−(1,3−ジメチルブトキ
シ)−2−プロパノール(1e′)の混合物288.5
gを得た(粗収率98.3%)。ガスクロマトグラフィ
ー純度90.6%。(1e)/(1e′)=72/28
(重量比)。得られた混合物192.38gをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶離液:クロロホルム/
メタノール)で精製した。2番目に留出するフラクショ
ンをビグリュー管(12cm×1.5cmφ)を用いて減圧
蒸留し、標記化合物(1e)116.87gを得た。b.
p.89〜90℃/0.5mmHg。ガスクロマトグラフィー
純度100%。水酸基価632.0(理論値636.6
9)。
【0047】実施例7 3−(1,3−ジメチルブトキシ)−1,2−プロパン
ジオール(1e)の合成:0.5lのオートクレーブに
実施例6の(1)で得た(4e)100g(0.574
モル)及び5%Pd/C(乾燥品:50%含水品を真空
ポンプで減圧、室温で1日乾燥したもの)(エヌ・イー
・ケムキャット社製「5%Pdカーボン粉末50%含水
品,E−type,pH6.24」)1.0g(1重量
%)を仕込んだ。水素圧10kg/cm2 にて攪拌しながら
昇温し、190℃にて水素圧70kg/cm2 で4時間反応
させた。反応率60%。水素添加選択率90%。生成物
は、標記化合物(1e)42%、1,3−ビス−(1,
3−ジメチルブトキシ)−2−プロパノール7%及び2
−メチル−2−イソブチル−4−(1,3−ジメチルブ
トキシ)−1,3−ジオキソラン51%の混合物であっ
た。標記化合物(1e)は実施例6と同様にシリカゲル
カラムクロマトグラフィーにより単離できた。
【0048】実施例8 3−(1,3−ジメチルブトキシ)−1,2−プロパン
ジオール(1e)の合成:0.5lのオートクレーブに
実施例6の(1)で得た(4e)50g(0.287モ
ル)及び5%Pd/C(乾燥品:50%含水品を真空ポ
ンプで減圧、室温で1日乾燥したもの)(エヌ・イー・
ケムキャット社製「5%Pdカーボン粉末50%含水
品,E−type,pH6.24」)1.0g(1重量
%)を仕込んだ。水素圧10kg/cm2 にて攪拌しながら
昇温し、190℃にて水素圧20kg/cm 2 で6時間反応
させた。反応率99%。水素添加選択率90%。生成物
は、標記化合物(1e)72%、1,3−ビス−(1,
3−ジメチルブトキシ)−2−プロパノール26%及び
2−メチル−2−イソブチル−4−(1,3−ジメチル
ブトキシ)−1,3−ジオキソラン2%の混合物であっ
た。標記化合物(1e)は実施例6と同様にシリカゲル
カラムクロマトグラフィーにより単離できた。
【0049】実施例9 3−(1,3−ジメチルブトキシ)−1,2−プロパン
ジオール(1e)の合成:0.5lのオートクレーブに
実施例6の(1)で得た(4e)30g(0.172モ
ル)及び5%Pd/C(乾燥品:50%含水品を真空ポ
ンプで減圧、室温で1日乾燥したもの)(エヌ・イー・
ケムキャット社製「5%Pdカーボン粉末50%含水
品,E−type,pH6.24」)1.5g(5重量
%)を仕込んだ。水素圧20kg/cm2 にて水素を5l/
min で流通しつつ、攪拌しながら昇温し、190℃にて
水素圧20kg/cm2 で6時間、水素を5l/min で流通
して反応させた。反応率100%。水素添加選択率90
%。生成物は標記化合物(1e)74%及び1,3−ビ
ス−(1,3−ジメチルブトキシ)−2−プロパノール
26%の混合物であった。標記化合物は実施例6と同様
にシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより単離でき
た。
【0050】実施例10 3−(1,3−ジメチルブトキシ)−1,2−プロパン
ジオール(1e)の合成:0.5lのオートクレーブに
実施例6の(1)で得た(4e)30g(0.172モ
ル)、5%Pd/C(乾燥品:50%含水品を真空ポン
プで減圧、室温で1日乾燥したもの)(エヌ・イー・ケ
ムキャット社製「5%Pdカーボン粉末50%含水品,
E−type,pH6.24」)0.6g(2重量%)及
びグリセリン6g(0.0651モル)を仕込んだ。水
素圧20kg/cm2 にて水素を2.5l/min で流通しつ
つ、攪拌しながら昇温し、190℃にて水素圧20kg/
cm2で6時間、水素を2.5l/min で流通して反応さ
せた。反応率100%。水素添加選択率90%。生成物
は標記化合物(1e)83%、及び1,3−ビス−
(1,3−ジメチルブトキシ)−2−プロパノール17
%の混合物であった。標記化合物は実施例6と同様にシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで単離できた。
【0051】実施例11 3−(1,3−ジメチルブトキシ)−1,2−プロパン
ジオール(1e)の合成: (1)2−メチル−2−イソブチル−1,3−ジオキソ
ラン−4−メタノール(4e) 温度計、還流冷却器、ディーン−スタークトラップ、塩
化カルシウム管及び攪拌器を備えた2lの反応容器にメ
チルイソブチルケトン326.3g(3.258モ
ル)、グリセリン200g(2.172モル)、パラト
ルエンスルホン酸1水和物8.3g(0.0436モ
ル)、トルエン200ml及びヘキサン200mlを仕込ん
だ。攪拌しながら昇温し90〜93℃で12時間反応を
行ない計算量の水を留去した。反応終了後60℃に冷却
し、炭酸ナトリウム9.24g(0.0872モル)を
加えて中和し、60℃で30分間攪拌した。そののち除
々に150℃まで昇温しヘキサン及びトルエン等を回収
し濾過したのちビグリュー管(20cm×1.5cmφ)を
用いた減圧蒸留によって標記化合物(4e)341gを
得た(収率90.1%)。b.p.65〜68℃/0.5mm
Hg。ガスクロマトグラフィー純度98.9%。水酸基価
306.1(理論値322.03)。
【0052】(2)3−(1,3−ジメチルブトキシ)
−1,2−プロパンジオール(1e) 0.5lのオートクレーブに(1)で得た(4e)30
g(0.172モル)、5%Pd/C(乾燥品:50%
含水品を真空ポンプで減圧、室温で1日乾燥したもの)
(エヌ・イー・ケムキャット社製「5%Pdカーボン粉
末50%含水品,K−type,pH8.2」)1.5g
(5重量%)及びグリセリン6.88g(0.0747
モル)を仕込んだ。水素圧10kg/cm2 にて水素を2.
5l/min で流通しつつ、攪拌しながら昇温し、190
℃にて水素圧20kg/cm2 で6時間、水素を2.5l/
min で流通して反応させた。反応率100%。水素添加
選択率90%。生成物は標記化合物(1e)86%及び
1,3−ビス−(1,3−ジメチルブトキシ)−2−プ
ロパノールの混合物であった。標記化合物は実施例6と
同様にシリカゲルカラムクロマトグラフィーで単離でき
た。
【0053】実施例12 3−(1−ヘプタデシルオクタデシルオキシ)−1,2
−プロパンジオール(1f)の合成:
【0054】(1)2,2−ジヘプタデシル−1,3−
ジオキソラン−4−メタノール(4f) 温度計、還流冷却器、ディーン−スタークトラップ、塩
化カルシウム管及び攪拌器を備えた500mlの反応容器
に、ジヘプタデシルケトン200g(0.395モ
ル)、グリセリン36.34g(0.395モル)、パ
ラトルエンスルホン酸1水和物0.38g(0.002
モル)及びヘキサン50mlを仕込んだ。攪拌しながら昇
温し、100℃で136時間反応を行ない、計算量の水
を留去しさらにヘキサンを留去して化合物(4f)を含
む反応混合物225.26gを得た。(ガスクロマトグ
ラフィーによる反応率85.4%。)このうち124.
31gをヘキサン600mlに溶解し、炭酸ナトリウム
1.2gを加えて中和し、50℃で1時間攪拌した。そ
ののち、50℃で不溶物を濾過し、室温に冷却して析出
する未反応のジヘプタデシルケトンを7.87g回収し
た。濾液は、−20℃に冷却して結晶を析出させたの
ち、結晶を濾集しデシケーターで減圧乾燥して標記化合
物(4f)95.23gを得た。(収率75.2%)。
m.p.37〜39℃。
【0055】(2)3−(1−ヘプタデシルオクタデシ
ルオキシ)−1,2−プロパンジオール(1f)
【0056】0.5lのオートクレーブに(1)で得た
化合物(4f)50g(0.086モル)、ヘキサン1
00ml及び5%Pd/C(乾燥品:50%含水品を真空
ポンプで減圧、室温で1日乾燥したもの)(エヌ・イー
・ケムキャット社製「5%Pdカーボン粉末50%含水
品,E−type,pH6.24」)0.9g(1.8重
量%)を仕込んだ。水素圧10kg/cm2 にて攪拌しなが
ら昇温し、190℃にて水素圧175〜250kg/cm2
で2時間反応させた。反応終了後、濾過助剤としてセラ
イト545を用い、減圧濾過して触媒を除去し、エバポ
レートして標記化合物(1f)を含む混合物を43.3
3g得た(粗収率86.4%)。m.p.36〜38℃。こ
のうち5gをクロロホルム20mlに溶解し、ワコーゲル
C−200 150gを充填したシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにより精製した。まずクロロホルムで副
生物及び原料を回収した後、引き続いてクロロホルム/
メタノール=98/2に溶媒を変えて、標記化合物(1
f)が0.95g得られた(収率16.4%)。 m.p.
55〜56℃。ガスクロマトグラフィー純度98.6
%。
【0057】標記化合物(1f)のスペクトル IR(KBr, cm-1):3416(O-H伸縮), 2920, 2848(C-H伸縮),
1468, 1378(C-H変角), 1116(C-O-C伸縮), 1092,1050(C-
O伸縮), 720(CH2横ゆれ)
【0058】NMR(CDCl3, δppm):0.88(6H,3重線,J=
6.5Hz, -CH3 )、1.00〜1.70(64H, ブロード, -CH2 -)、1.
30〜1.70(2H,ブロード, -OH)、3.28(1H,5重線, J=5.0H
z, >CH-O-)、3.40〜3.90(5H,多重線, -OCH2 CH(OH)CH2 O
H)
【0059】実施例13 3−(1−ヘプタデシルオクタデシルオキシ)−1,2
−プロパンジオール(1f)の合成:
【0060】(1)2,2−ジヘプタデシル−1,3−
ジオキソラン−4−メタノール(4f) 温度計、還流冷却器、ディーン−スタークトラップ、塩
化カルシウム管及び攪拌器を備えた容量1lの反応容器
にジヘプタデシルケトン500g(0.986モル)、
グリセリン99.92g(1.085モル)、パラトル
エンスルホン酸1水和物3.75g(0.0197モ
ル)及びヘキサン160mlを仕込んだ。攪拌しながら昇
温し、100℃で190時間反応を行ない、計算量の水
を除去したのち60℃に冷却した。炭酸ナトリウム2
0.88g(0.197モル)を加えて、60℃で1時
間攪拌し中和したのち、濾過により35.29gの不溶
物を除去し、室温に冷却し、析出する未反応のジヘプタ
デシルケトン36.32gを、濾過により回収した。濾
液は、−20℃に冷却し、析出する結晶を濾集し、減圧
乾燥したのち化合物(4f)487.28gを得た。
(収率85.1%)m.p.37〜39℃。
【0061】(2)3−(1−ヘプタデシルオタデシル
オキシ)−1,2−プロパンジオール(1f) 1lのオートクレーブに(1)で得た化合物(4f)2
00g(0.344モル)、ヘキサン400ml及び5%
Pd/C(乾燥品:50%含水品を真空ポンプで減圧、
室温で1日乾燥したもの)(エヌ・イー・ケムキャット
社製「5%Pdカーボン粉末50%含水品,E−typ
e,pH6.24」)3.8g(1.9重量%)を仕込ん
だ。水素圧10kg/cm2 にて攪拌しながら昇温し、19
0℃にて水素圧200kg/cm2 で15時間反応させた。
【0062】反応終了後、濾過助剤としてキョーワード
600s 20gを通し、減圧濾過して、触媒を除去
し、〔濾集物36.17g(触媒とジヘプタデシルケト
ン)〕エバポレートして得た151.11gのうち15
0gをエタノール500mlに溶解し、36%HCl 1
5g、H2O 135gと共に、温度計、還流冷却器、
攪拌棒を備えた1lの4つ口フラスコに仕込んで80℃
で24時間還流攪拌した。冷却して析出する不溶物(1
35.18g)は濾集されてヘキサンより晶析して7
7.72gのジヘプタデシルケトンが回収され、濾液は
濃縮され標記化合物(1f)と1,3−ビス−(1−ヘ
プタデシルオクタデシルオキシ)−2−プロパノールの
混合物 57.08g(A)が得られた。また、反応終
了後の溶液部分は、エタノールをエバポレートし、ヘキ
サン200mlに再溶解し、水さらに飽和重曹水で洗浄し
て芒硝で乾燥し、エバポレートして5.85gの標記化
合物(1f)と1,3−ビス(1−ヘプタデシルオクタ
デシルオキシ)−2−プロパノールの混合物(B)を得
た。(A)と(B)62.93gをクロロホルム100
mlに溶解し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ワ
コーゲルC−200 400g)により精製した。まず
クロロホルムで溶出して副生物を分離し、次いでクロロ
ホルム/メタノール=98/2で溶出して標記化合物
(1f)39.37gを得た。(回収したジヘプタデシ
ルケトンを考慮した収率62%) m.p.55〜56℃。ガスクロマトグラフィー純度99.
3%。HPLC純度98.4%。水酸基価190.6
(理論値192.47)。
【0063】実施例14 3−(1−ペンチルヘキシルオキシ)−1,2−プロパ
ンジオール(1g)の合成: (1)2,2−ジペンチル−1,3−ジオキソラン−4
−メタノール(4g) 温度計、還流冷却器、ディーン−スタークトラップ、塩
化カルシウム管及び攪拌器を備えた容量1lの反応容器
にジペンチルケトン400g(2.349モル)、グリ
セリン259.59g(2.819モル)、パラトルエ
ンスルホン酸1水和物4.47g(0.0235モル)
及びヘキサン120mlを仕込んだ。攪拌しながら昇温
し、100℃で126時間反応を行ない、計算量の水を
除去したのち60℃に冷却し、炭酸ナトリウム24.9
1g(0.235モル)を加え、60℃で1時間攪拌
し、水100mlを加えて50〜60℃で15分間攪拌し
たのち静置し、水層を除去した。有機層を水100mlで
洗浄したのちエバポレートし、粗化合物(4g)56
3.05g(ガスクロマトグラフィー純度87.0%)
を得た。このうち561.20gを蒸留し、化合物(4
g)412.86gを得た(収率72.1%)。b.p.1
28〜130℃/1mmHg。ガスクロマトグラフィー純度
97.7%。水酸基価237.4(理論値229.
6)。
【0064】(2)3−(1−ペンチルヘキシルオキ
シ)−1,2−プロパンジオール(1g) 0.5lのオートクレーブに(1)で得た化合物(4
g)50g(0.205モル)、ヘキサン200ml及び
5%Pd/C(乾燥品:50%含水品を真空ポンプで減
圧、室温で1日乾燥したもの)(エヌ・イー・ケムキャ
ット社製「5%Pdカーボン粉末50%含水品,E−t
ype,pH6.24」)1g(2重量%)を仕込んだ。
水素圧10kg/cm2 にて攪拌しながら昇温し、130℃
にて水素圧200kg/cm2 で6時間、さらに190℃に
て水素圧200kg/cm2 で3時間反応させた。この間、
時々サンプリングを行なった。反応終了後、濾過助剤と
してキョーワード600sを通し、減圧濾過して触媒を
除去しエバポレートし、40.2gの粗標記化合物(1
g)を得た。このものと、エタノール200ml、36%
HCl 1g、H2O 100gを温度計、還流冷却
器、攪拌棒を備えた500mlの反応容器に仕込んで80
℃で3時間還流攪拌を行なった。反応終了後室温まで冷
却して、エタノールをエバポレートしたのちヘキサン2
00mlを加えて水100mlで洗浄、さらに飽和重曹水1
00mlで洗浄し、芒硝で乾燥した。エバポレートしたの
ち、得た油状物質38gの減圧蒸留を行なって標記化合
物(1g)21.79gを得た(収率57.3%)。b.
p.143〜145℃/1mmHg。ガスクロマトグラフィー
純度97.1%。水酸基価442.0(理論値455.
44)。
【0065】標記化合物(1g)のスペクトル IR(NEAT, cm-1):3396(O-H伸縮), 2928, 2860(C-H伸
縮),1462, 1380(C-H変角), 1098(C-O-C伸縮), 1064,105
0, 930(C-O伸縮), 724(CH2横ゆれ)
【0066】NMR(CDCl3, δppm):0.88(6H,3重線,J=
6.7Hz, -CH3 )、1.00〜1.70(16H, ブロード, -CH2 )、2.2
0〜2.70(2H,ブロード, -OH)、3.28(1H,5重線, J=5.0H
z, >CH-O-)、3.40〜4.00(5H,多重線, -O-CH2 -CH(OH)CH2
OH)
【0067】実施例15 3−(1−ヘプチルオクチルオキシ)−1,2−プロパ
ンジオール(1h)の合成: (1)2,2−ジヘプチル−1,3−ジオキソラン−4
−メタノール(4h) 温度計、還流冷却器、ディーン−スタークトラップ、塩
化カルシウム管及び攪拌器を備えた容量300mlの反応
容器にジヘプチルケトン100g(0.442モル)、
グリセリン44.75g(0.486モル)、パラトル
エンスルホン酸1水和物1.68g(0.00832モ
ル)及びヘキサン30mlを仕込んだ。攪拌しながら昇温
し、100℃で78時間反応を行ない計算量の水を留去
したのち60℃に冷却し、炭酸ナトリウム8.82g
(0.0832モル)を加えて中和し、60℃で1時間
攪拌した。さらに水50mlを加えて60℃で1時間攪拌
したのち静置し、水層を除去した。さらに水50mlで3
回洗浄して得た有機層を芒硝で乾燥し、エバポレートし
て粗化合物(4h)134.93gを得た(ガスクロマ
トグラフィー純度90%)。このものを蒸留して、化合
物(4h)101.65gを得た(収率76.5%)。
b.p.152〜153℃/0.5mmHg。ガスクロマトグラ
フィー純度97.2%。水酸基価194.9(理論値1
86.72)。
【0068】(2)3−(1−ヘプチルオクチルオキ
シ)−1,2−プロパンジオール(1h) 0.5lのオートクレーブに(1)で得た化合物(4
h)60g(0.200モル)及び5%Pd/C(乾燥
品:50%含水品を真空ポンプで減圧、室温で1日乾燥
したもの)(エヌ・イー・ケムキャット社製「5%Pd
カーボン粉末50%含水品,E−type,pH6.2
4」)1.2g(2重量%)を仕込んだ。水素圧10kg
/cm2 にて攪拌しながら昇温し130℃にて水素圧70
kg/cm2 で5時間、さらに190℃にて水素圧70kg/
cm2 で2時間反応させた。この間、時々サンプリングを
行なった。反応終了後、濾過助剤としてキョーワード6
00s6.0gを用い減圧濾過して触媒を除去しエバポ
レートし、51.97gの粗標記化合物(1h)を得
た。このものと、エタノール200ml、36%HCl1
0g、H2O 90gを温度計、還流冷却器、攪拌棒を
備えた500mlの反応容器に仕込んで80℃で3時間還
流攪拌を行なった。反応終了後室温に冷却してエタノー
ルをエバポレートしたのちヘキサン200mlを加えて水
100mlで洗浄、さらに飽和重曹水100mlで洗浄し、
芒硝で乾燥した。エバポレートしたのち得た油状物質5
0.57gの減圧蒸留を行なって標記化合物(1h)2
6.95gを得た(収率53.3%)。b.p.160〜1
62℃/0.4mmHg。ガスクロマトグラフィー純度9
6.8%。水酸基価360.7(理論値370.9
6)。
【0069】標記化合物(1h)のスペクトル IR(NEAT, cm-1):3412(O-H伸縮), 2924, 2856(C-H伸
縮),1462, 1378(C-H変角), 1104(C-O-C伸縮), 1062,105
0(C-O伸縮), 722(CH2横ゆれ)
【0070】NMR(CDCl3, δppm):0.89(6H,3重線,J=
6.4Hz, -CH3 )、1.08〜1.70(24H, ブロード, -CH2 )、2.2
0〜2.60(2H,ブロード, -OH)、3.27(1H,5重線, J=5.6H
z, >CH-O-)、3.37〜4.00(5H,多重線, -O-CH2 -CH(OH)-CH
2 OH)
【0071】実施例16〜19 実施例15と同様の方法によって表1に示したようなア
ルキルグリセリルエーテルを合成した。なお、物質(融
点)の比較のため表2に示す化合物を合成した。
【0072】
【表1】
【0073】
【表2】
【0074】本発明化合物は比較化合物に示す直鎖アル
キルグリセリルエーテルの約2倍のアルキル鎖長でも同
様の融点となることが判る。
【0075】試験例1 本発明化合物0.1gとスクワラン1.4gとを加熱溶
解し、室温にてイオン交換水3.5gを一気に添加し、
ホモジナイザーを用いて9000rpm で2分間攪拌し評
価サンプルを調製した。得られた評価サンプルの性状を
表3に示す。
【0076】試験例2 水の可溶化率は、本発明化合物1gに、室温にて、スパ
チュラで攪拌しながらイオン交換水を徐々に添加して行
き、水を分離し始めるところまで加えた水の重量%で示
した。水の可溶化率が大きい程化合物と水の相互作用が
大きいことを示し、エモリエント作用や保湿作用の尺度
となる。結果を表3に示す。
【0077】
【表3】
【0078】本発明のアルキルグリセリルエーテル(1
A)は水酸基のような極性基を有しているため、親水
性、吸湿性があり皮膚への吸着性が良かったり、極性基
を持った油との相溶性が良い。しかも公知のグリセリル
エーテル(比較化合物(a)、(b))がW/O乳化を
するのとは異なり、同じぐらいの炭素数でもα−位で分
岐しているためO/W乳化を与え、極性を非常に持った
油であると言える。また液晶などの会合体が形成されに
くくなって、水に溶けにくく、見かけ上、油としての性
質も強くなっている。従って、本発明化合物は、化粧料
に応用した場合は皮膚に塗布すると洗浄に対する抵抗力
が強く、皮膚上での残留性の高い持続性に優れたエモリ
エント剤や保湿剤として有用性が高い。また極性油とし
て、他の極性油との相溶性が良好で潤滑剤へ応用でき
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1A) 【化1】 〔式中、R1a及びR2aは同一でも異なっていてもよい炭
    素数2〜21のアルキル基を示す〕で表わされるグリセ
    リルエーテル類。
  2. 【請求項2】 次の一般式(2) 【化2】 〔式中、R1 は水素原子もしくは炭素数1〜21のアル
    キル基を示すか、又はR 2 と一緒になって炭素数2〜2
    1のアルキレン基を形成し、R2 は炭素数1〜21のア
    ルキル基を示す。ただし、R1、R2 共にα位に水素原
    子を有さないアルキル基である場合を除く。〕で表わさ
    れるカルボニル化合物に、酸触媒下グリセリンを反応さ
    せ、得られた化合物に水素添加することを特徴とする一
    般式(1) 【化3】 〔式中、R1 及びR2 は前記と同じものを示す〕で表わ
    されるグリセリルエーテル類の製造法。
  3. 【請求項3】 水素添加をパラジウム触媒を用いて行な
    うことを特徴とする請求項2記載のグリセリルエーテル
    類の製造法。
  4. 【請求項4】 水素添加を活性炭に担持された触媒を用
    いて行なうことを特徴とする請求項2又は3記載のグリ
    セリルエーテル類の製造法。
  5. 【請求項5】 水素添加をpHが5〜8の触媒を用いて行
    なうことを特徴とする請求項2、3又は4記載のグリセ
    リルエーテル類の製造法。
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