JPH0725747Y2 - タイムインジケーター - Google Patents
タイムインジケーターInfo
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- JPH0725747Y2 JPH0725747Y2 JP14695689U JP14695689U JPH0725747Y2 JP H0725747 Y2 JPH0725747 Y2 JP H0725747Y2 JP 14695689 U JP14695689 U JP 14695689U JP 14695689 U JP14695689 U JP 14695689U JP H0725747 Y2 JPH0725747 Y2 JP H0725747Y2
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- JP
- Japan
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- container
- display
- time indicator
- dehumidifying
- dehumidifying agent
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、期間の終点を呈色の鮮明な変化によって明示
することができるタイムインジケーターの改良構成に関
する。
することができるタイムインジケーターの改良構成に関
する。
[従来の技術] 従来、コバルトイオンを含む水溶液については、その呈
色が水分含量の減少方向について赤色から青色に変化す
る性質があることが知られ、この性質は既にタイムイン
ジケーターとして応用されるに至っている。このタイム
インジケーターの従来例としては第12図に示すような構
成であった。図示するタイムインジケーター40は透明で
管状の容器部42内にコバルトイオンを含む水溶液を表示
材料43として充填して表示部41となし、この容器部42の
口部は通気孔44aを備える封止部材44で封止され、さら
にこの封止部材44は固定蓋45によって固定されてなる。
なお、45aは透孔部である。
色が水分含量の減少方向について赤色から青色に変化す
る性質があることが知られ、この性質は既にタイムイン
ジケーターとして応用されるに至っている。このタイム
インジケーターの従来例としては第12図に示すような構
成であった。図示するタイムインジケーター40は透明で
管状の容器部42内にコバルトイオンを含む水溶液を表示
材料43として充填して表示部41となし、この容器部42の
口部は通気孔44aを備える封止部材44で封止され、さら
にこの封止部材44は固定蓋45によって固定されてなる。
なお、45aは透孔部である。
また、上記した従来例を改良したものとして、出願人は
第13図に示すようなタイムインジケーター50を開発する
に至っている。このタイムインジケーター50は、表示部
51を透明で管状の容器部52内にコバルトイオンを含む含
水ゲル材を表示材料として含むものであり、容器部52の
上端部に形成した頭部53の凹部54内に嵌設した通気孔56
aを有する封止部材56によって容器部52の口部が封止さ
れたものである。
第13図に示すようなタイムインジケーター50を開発する
に至っている。このタイムインジケーター50は、表示部
51を透明で管状の容器部52内にコバルトイオンを含む含
水ゲル材を表示材料として含むものであり、容器部52の
上端部に形成した頭部53の凹部54内に嵌設した通気孔56
aを有する封止部材56によって容器部52の口部が封止さ
れたものである。
[考案が解決しようとする課題] 上記した従来例のタイムインジケーター40に於いては、
含有水分の蒸散に伴って表示材料43の実質量が低減し、
表示部41での表示部分が狭小となってしまうこと、また
その表示材料43が特に液剤であり、また封止部材44に要
求される通気性からその垂直状態を維持するために極度
の安定性が構成上要求された。
含有水分の蒸散に伴って表示材料43の実質量が低減し、
表示部41での表示部分が狭小となってしまうこと、また
その表示材料43が特に液剤であり、また封止部材44に要
求される通気性からその垂直状態を維持するために極度
の安定性が構成上要求された。
また、前記したタイムインジケーター50では、表示材料
55をゲル化剤としたことによって、使用の際に極度の安
定構造が要求されることがなく、また含有水分の蒸散に
際し容器部52の管壁内面上に表示材料55の残部分が付着
残留して表示部51のほぼ全面でその表示機能が維持され
る等の利点がある。しかし、封止材料56はその通気孔56
aから表示部材55よりの蒸散水分を外部へ発散するが、
周囲の湿度が高い状況下にあっては通気孔56aから外部
の水分を反対に受け入れて表示材料55中に吸着されてし
まい、正確な期間表示が得られないという欠点がなおも
ある。このような欠点が生じるのはタイムインジケータ
ー40での場合も同様であるが、ゲル化剤を含む表示材料
55の場合にはより顕著である。
55をゲル化剤としたことによって、使用の際に極度の安
定構造が要求されることがなく、また含有水分の蒸散に
際し容器部52の管壁内面上に表示材料55の残部分が付着
残留して表示部51のほぼ全面でその表示機能が維持され
る等の利点がある。しかし、封止材料56はその通気孔56
aから表示部材55よりの蒸散水分を外部へ発散するが、
周囲の湿度が高い状況下にあっては通気孔56aから外部
の水分を反対に受け入れて表示材料55中に吸着されてし
まい、正確な期間表示が得られないという欠点がなおも
ある。このような欠点が生じるのはタイムインジケータ
ー40での場合も同様であるが、ゲル化剤を含む表示材料
55の場合にはより顕著である。
そこで、本考案では、使用時の安定化構造につき簡易的
な構成を採用し得ると共に、表示機能の低下を来すこと
なく、しかも四季を通じてより正確な期間表示機能を発
揮させることができ、従って精度の高い表示期間の設定
が可能なタイムインジケーターの提供を目的とした。
な構成を採用し得ると共に、表示機能の低下を来すこと
なく、しかも四季を通じてより正確な期間表示機能を発
揮させることができ、従って精度の高い表示期間の設定
が可能なタイムインジケーターの提供を目的とした。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するため、本考案ではタイムインジケ
ーターにつき次の構成とした。
ーターにつき次の構成とした。
即ち、コバルトイオンを機能成分とする含水ゲル状の表
示材料を透明乃至半透明な材料で形成された管状の有底
容器部内に充填して表示部となし、この容器部内の空隙
部分に除湿剤を除湿可能に配し、さらにこの容器部の口
部を蓋部により密閉した構成を特徴とする。
示材料を透明乃至半透明な材料で形成された管状の有底
容器部内に充填して表示部となし、この容器部内の空隙
部分に除湿剤を除湿可能に配し、さらにこの容器部の口
部を蓋部により密閉した構成を特徴とする。
上記した本考案の構成特徴に於いて、表示材料として
は、例えば塩化コバルトの水溶液中にゲル化剤を溶いた
ものを用いることができる。この場合、ゲル化剤として
はカラギナンゲル、ヒドロキシプロピルセルロース、ポ
リビニルアルコール等、コバルトイオンに対し不活性な
ものを適用することができる。またこの表示材料に含有
されるコバルトイオン量は期間表示機能を十分に発揮さ
せるため、好適には1重量%〜10重量%の配合割合であ
る。なお、この表示材料中にはエチレングリコール等の
緩衝剤を適宜混入でき、また呈色の変化を強調するため
着色料を適宜混入しておくこともできる。
は、例えば塩化コバルトの水溶液中にゲル化剤を溶いた
ものを用いることができる。この場合、ゲル化剤として
はカラギナンゲル、ヒドロキシプロピルセルロース、ポ
リビニルアルコール等、コバルトイオンに対し不活性な
ものを適用することができる。またこの表示材料に含有
されるコバルトイオン量は期間表示機能を十分に発揮さ
せるため、好適には1重量%〜10重量%の配合割合であ
る。なお、この表示材料中にはエチレングリコール等の
緩衝剤を適宜混入でき、また呈色の変化を強調するため
着色料を適宜混入しておくこともできる。
また、容器部としてはそれ自体に表示部としての機能を
発揮させるために透明乃至半透明成のガラス材、又はポ
リエチレン、ポリプロピレン等のプラスチック材を管状
の容器として形成したものを適用することができる。
発揮させるために透明乃至半透明成のガラス材、又はポ
リエチレン、ポリプロピレン等のプラスチック材を管状
の容器として形成したものを適用することができる。
また、除湿剤としては好適にはオキシクロライドセメン
ト、合成ゼオライト、活性アルミナ、シリカゲル、活性
白土等の固形剤であり、これを例えば、予め不織布等の
通気性シート材からなる包袋内に封入し若しくは別途の
補助容器内に収容せしめた状態で利用できる。なお、こ
の場合、包袋内又は補助容器内の除湿剤は予め容器部と
は別途に密封フィルムなどで密封止され、使用に際して
上記した密封止状態を解除してその除湿機能を発揮させ
るように操作することが必要となる。
ト、合成ゼオライト、活性アルミナ、シリカゲル、活性
白土等の固形剤であり、これを例えば、予め不織布等の
通気性シート材からなる包袋内に封入し若しくは別途の
補助容器内に収容せしめた状態で利用できる。なお、こ
の場合、包袋内又は補助容器内の除湿剤は予め容器部と
は別途に密封フィルムなどで密封止され、使用に際して
上記した密封止状態を解除してその除湿機能を発揮させ
るように操作することが必要となる。
また、本考案に於いては、このような操作上の面倒を解
消するため、予め表示材料と除湿剤とを前記容器部内の
空隙部に設けた隔壁を介して離隔しておき、使用に際し
この隔壁を開裂して、表示材料に対し除湿機能を開始さ
せる構成を採用することもできる。
消するため、予め表示材料と除湿剤とを前記容器部内の
空隙部に設けた隔壁を介して離隔しておき、使用に際し
この隔壁を開裂して、表示材料に対し除湿機能を開始さ
せる構成を採用することもできる。
[作用] 蓋部によって密閉されている容器部内に於いて、表示材
料からの水蒸気はその空隙部に充満するが、この水蒸気
は経時的に除湿剤によって吸着されることになる。従っ
て、次第に表示材料中の水分が失われ、コバルトイオン
量に対し含有水分量が一定割合以下となった時点に於い
て表示材料は当初の赤色から青変する。この青変時点に
於いては、その粘着性能に応じて残部のゲル化剤が固化
状態で容器部の管壁内面上に付着状態となる。
料からの水蒸気はその空隙部に充満するが、この水蒸気
は経時的に除湿剤によって吸着されることになる。従っ
て、次第に表示材料中の水分が失われ、コバルトイオン
量に対し含有水分量が一定割合以下となった時点に於い
て表示材料は当初の赤色から青変する。この青変時点に
於いては、その粘着性能に応じて残部のゲル化剤が固化
状態で容器部の管壁内面上に付着状態となる。
上記した青変するに至るまでの期間はコバルトイオンの
含有量を調整することによって適宜設定される。つま
り、コバルトイオンの含有割合が多くなるに従ってその
表示期間が短縮化されるからである。
含有量を調整することによって適宜設定される。つま
り、コバルトイオンの含有割合が多くなるに従ってその
表示期間が短縮化されるからである。
また、特に同一の容器部を対象とする場合には、その表
示期間が収容される表示材料の量にほぼ比例しているこ
とが確認されている。
示期間が収容される表示材料の量にほぼ比例しているこ
とが確認されている。
[実施例] 次に、本考案の実施例を説明する。
先ず、第一の実施例でのタイムインジケーター1を第1
図に示した。このタイムインジケーター1は透明性材を
管状に成形した容器部3内にコバルトイオンを機能成分
とする含水ゲル状の表示材料4を収容して表示部2とし
た。この容器部3の空隙部3aには通気孔5a…を伴う支持
部材5が水平に嵌設されている。またこの支持部材5面
上には第2図に示すような不織布からなる包袋7内に除
湿剤8を封入した除湿材6が載設されている。さらにこ
の容器部3の口部は蓋部9によって密閉されている。
図に示した。このタイムインジケーター1は透明性材を
管状に成形した容器部3内にコバルトイオンを機能成分
とする含水ゲル状の表示材料4を収容して表示部2とし
た。この容器部3の空隙部3aには通気孔5a…を伴う支持
部材5が水平に嵌設されている。またこの支持部材5面
上には第2図に示すような不織布からなる包袋7内に除
湿剤8を封入した除湿材6が載設されている。さらにこ
の容器部3の口部は蓋部9によって密閉されている。
本考案の第二の実施例でのタイムインジケーター10を第
3図に示す。このタイムインジケーター10では、表示材
料4を収納して表示部11を構成する細管状の容器部12を
備え、さらにこの容器部12の口縁部上には管径をより大
きくした頭部13が連設されている。この頭部13には容器
部12の口部と連通状の凹部14を有し、この凹部14内には
通気性材からなる支持部材15が容器部12の口部を封じる
ように嵌設され、この支持部材15上には除湿材6が載設
支持されている。また蓋部16が容器部12内を密閉してい
る。なお、空隙部12aは容器部12の上部から凹部14に渡
って存在している。タイムインジケーター10に於いて、
表示材料4は除水に従ってその体積が縮小傾向となる
が、第4図及び第5図には表示材料の青変時点、即ち期
間終了時点での表示材料4′の形態を示した。この表示
材料4′は容器部12の内壁面上に付着形態となることを
示す。従って、表示部11ではほぼ全周面に渡って表示材
料4′の青変状態を確認することができる。
3図に示す。このタイムインジケーター10では、表示材
料4を収納して表示部11を構成する細管状の容器部12を
備え、さらにこの容器部12の口縁部上には管径をより大
きくした頭部13が連設されている。この頭部13には容器
部12の口部と連通状の凹部14を有し、この凹部14内には
通気性材からなる支持部材15が容器部12の口部を封じる
ように嵌設され、この支持部材15上には除湿材6が載設
支持されている。また蓋部16が容器部12内を密閉してい
る。なお、空隙部12aは容器部12の上部から凹部14に渡
って存在している。タイムインジケーター10に於いて、
表示材料4は除水に従ってその体積が縮小傾向となる
が、第4図及び第5図には表示材料の青変時点、即ち期
間終了時点での表示材料4′の形態を示した。この表示
材料4′は容器部12の内壁面上に付着形態となることを
示す。従って、表示部11ではほぼ全周面に渡って表示材
料4′の青変状態を確認することができる。
本考案の第三の実施例でのタイムインジケーター20を第
6図に示す。このタイムインジケーター20では、透明材
料からなる管状の容器部22内に表示材料4を収容して表
示部21が構成されている。この容器部22の口部上には蓋
部23がその凹部24を介して密嵌着され、また容器部22の
底部外面上には座台25が嵌設され全体を垂直に支持して
いる。また第7図に示すように、容器部22内の空隙部22
aに挿入できる程度の大きさの補助容器26が支持板27面
上に垂下状態で支持杆28、28を介して支持されている。
この補助容器26は、蓋部23の凹部24内に支持板27を嵌設
した状態で蓋部23が密嵌着された場合に、支持板27が容
器部22の口部縁との間で固定されることによって容器部
22の空隙部22aの適宜位置に安定的に配位される。
6図に示す。このタイムインジケーター20では、透明材
料からなる管状の容器部22内に表示材料4を収容して表
示部21が構成されている。この容器部22の口部上には蓋
部23がその凹部24を介して密嵌着され、また容器部22の
底部外面上には座台25が嵌設され全体を垂直に支持して
いる。また第7図に示すように、容器部22内の空隙部22
aに挿入できる程度の大きさの補助容器26が支持板27面
上に垂下状態で支持杆28、28を介して支持されている。
この補助容器26は、蓋部23の凹部24内に支持板27を嵌設
した状態で蓋部23が密嵌着された場合に、支持板27が容
器部22の口部縁との間で固定されることによって容器部
22の空隙部22aの適宜位置に安定的に配位される。
上記した第一乃至第三の実施例でのタイムインジケータ
ー1,10及び20では、予め除湿剤部を表示材料4に対し分
離しておくことが必要となる。この場合、図示はしない
が、除湿材6、又は除湿剤8を収容封止した補助容器26
を予め適当な包袋内に密封しておき、使用に際しその包
袋を開封して除湿剤部を取り出して、これを容器部内に
適宜セットする操作手段による用法が考えられる。
ー1,10及び20では、予め除湿剤部を表示材料4に対し分
離しておくことが必要となる。この場合、図示はしない
が、除湿材6、又は除湿剤8を収容封止した補助容器26
を予め適当な包袋内に密封しておき、使用に際しその包
袋を開封して除湿剤部を取り出して、これを容器部内に
適宜セットする操作手段による用法が考えられる。
第8図に示す本考案の第四の実施例でのタイムインジケ
ーター30は上記した操作上の不便を解消したものであ
る。このタイムインジケーター30は、透明材料からなる
管状の容器部32内に表示材料4を収容して表示部31とな
し、またこの容器部32上にはその空隙部32dに位置する
内壁面上に段差部32aが、またその口部近傍の外周面上
に係止突状32b及び32cが上下に順に夫々形成されてい
る。段差部32a上には隔壁33が嵌入支持され、容器部32
の空隙部32dを上下に区分している。また係止突状32b及
び32cに対応して蓋部34上にはその端縁近傍の内周面上
に係合突状34aを有する。蓋部34を容器部32の口部上に
嵌着した時に、この係合突状34aは、先ず係止突状32bを
越えて第一段の係合状態となる(第8図参照)。また同
時に補助容器36は支持杆37,37によって支持板38面上に
垂下状態で固定され、またこの支持板38は蓋部34の凹部
35内に嵌挿されて補助容器36を隔壁33によって区分され
た上部空隙内に配位されている。また蓋部34と容器部32
との嵌接部にはシール部材39によってシールされてい
る。また補助容器36は除湿剤8を収容しその口部が通気
性シート材29によって封止され、またそれ自体硬質材に
よりその底部外形が尖鋭状の尖頭部36aとして成形され
ている。また第9図に示すように、隔壁33は支持環33a
の内周面間に渡って樹脂フィルム材など破断容易な材料
若しくは構成からなる隔膜部33bを有し、この隔膜部33b
面上には予め被破断溝33cが形成されている。従って、
蓋部34が下向きに押圧されることによって、その係合突
状34aが係止突状32cを越えてより下方の位置に達したと
きには第10図に示すように、尖頭部36aは隔膜部33bを突
き破る位置にまで及ぶ。このため隔膜部33bは被破断溝3
3cに従って開裂され、その開裂位置に通気穴部分が形成
される。このような操作によって容器部32内では表示材
料4からの蒸発水分が経時的に除湿剤8に吸着される状
態となり、その期間表示機能が開始されることになる。
ーター30は上記した操作上の不便を解消したものであ
る。このタイムインジケーター30は、透明材料からなる
管状の容器部32内に表示材料4を収容して表示部31とな
し、またこの容器部32上にはその空隙部32dに位置する
内壁面上に段差部32aが、またその口部近傍の外周面上
に係止突状32b及び32cが上下に順に夫々形成されてい
る。段差部32a上には隔壁33が嵌入支持され、容器部32
の空隙部32dを上下に区分している。また係止突状32b及
び32cに対応して蓋部34上にはその端縁近傍の内周面上
に係合突状34aを有する。蓋部34を容器部32の口部上に
嵌着した時に、この係合突状34aは、先ず係止突状32bを
越えて第一段の係合状態となる(第8図参照)。また同
時に補助容器36は支持杆37,37によって支持板38面上に
垂下状態で固定され、またこの支持板38は蓋部34の凹部
35内に嵌挿されて補助容器36を隔壁33によって区分され
た上部空隙内に配位されている。また蓋部34と容器部32
との嵌接部にはシール部材39によってシールされてい
る。また補助容器36は除湿剤8を収容しその口部が通気
性シート材29によって封止され、またそれ自体硬質材に
よりその底部外形が尖鋭状の尖頭部36aとして成形され
ている。また第9図に示すように、隔壁33は支持環33a
の内周面間に渡って樹脂フィルム材など破断容易な材料
若しくは構成からなる隔膜部33bを有し、この隔膜部33b
面上には予め被破断溝33cが形成されている。従って、
蓋部34が下向きに押圧されることによって、その係合突
状34aが係止突状32cを越えてより下方の位置に達したと
きには第10図に示すように、尖頭部36aは隔膜部33bを突
き破る位置にまで及ぶ。このため隔膜部33bは被破断溝3
3cに従って開裂され、その開裂位置に通気穴部分が形成
される。このような操作によって容器部32内では表示材
料4からの蒸発水分が経時的に除湿剤8に吸着される状
態となり、その期間表示機能が開始されることになる。
次に、前記した本考案の第一の実施例でのタイムインジ
ケーター1を適用して、表示材料4の充填量が1gの場
合、3gの場合及び5gの場合について室温(25℃)下に於
ける期間表示の表示時点を確認し第11図に示した。
ケーター1を適用して、表示材料4の充填量が1gの場
合、3gの場合及び5gの場合について室温(25℃)下に於
ける期間表示の表示時点を確認し第11図に示した。
なお、容器部3の仕様は次のとおり。
形成材料 ;ポリエチレン 口部位置での内径;1.5cm 深さ ;10cm また表示材料4の構成は次のとおり。
塩化コバルト …10重量% カラギナン …2 〃 エチレングリコール…4 〃 水 …84 〃 また、除湿材6の構成は次のとおり。
包袋7の材料;不織布 除湿剤8 ;オキシクロライドセメント 除湿剤の量 ;3g 第11図に示す特性αは、その表示期間が表示材料4の充
填量にほぼ比例していることを示し、従って、本考案に
係るタイムインジケーターによれば、周囲の湿度環境に
全く影響されることなく、表示材料中の当初の含水量に
応じた期間表示機能が発揮され得ることが確認される。
填量にほぼ比例していることを示し、従って、本考案に
係るタイムインジケーターによれば、周囲の湿度環境に
全く影響されることなく、表示材料中の当初の含水量に
応じた期間表示機能が発揮され得ることが確認される。
[考案の効果] 本考案は上記した構成を特徴とすることから、次のよう
な効果を奏する。
な効果を奏する。
表示材料から蒸散する水分は直接的に除湿剤によって経
時的に吸着され、表示材料中の水分が絶えず減少傾向と
なることから、その表示期間は極めて正確である。
時的に吸着され、表示材料中の水分が絶えず減少傾向と
なることから、その表示期間は極めて正確である。
この表示期間精度の向上から、タイムインジケーターと
しての用途は飛躍的に増大する。即ち、表示材料からの
水分の蒸散量は周囲の温度条件によって左右されること
になるが、表示期間精度の向上から利用時の温度条件に
従った温度表示が可能であり、冷蔵庫内でのような特定
温度条件下での利用の場合には、その温度条件下での表
示期間のものとして予め設定しておけば良いのである。
しての用途は飛躍的に増大する。即ち、表示材料からの
水分の蒸散量は周囲の温度条件によって左右されること
になるが、表示期間精度の向上から利用時の温度条件に
従った温度表示が可能であり、冷蔵庫内でのような特定
温度条件下での利用の場合には、その温度条件下での表
示期間のものとして予め設定しておけば良いのである。
また、ゲル状の表示材料が適用されることから、その期
間表示は明確であり、また横転等の際にも表示材料と除
湿剤との混合は容易に生じることがないから、構成上簡
易的なものとすることができ、従って安価に製造し得る
利点がある。
間表示は明確であり、また横転等の際にも表示材料と除
湿剤との混合は容易に生じることがないから、構成上簡
易的なものとすることができ、従って安価に製造し得る
利点がある。
第1図…本考案の第一の実施例でのタイムインジケータ
ーの縦断面正面図、第2図…同除湿材の破断面斜視図、
第3図…同第二の実施例での中央縦断面正面図、第4図
…同A−A横断面図、第5図…同縦断面正面図、第6図
…同第三の実施例での縦断面正面図、第7図…補助容器
部分の分解斜視図、第8図…同第四の実施例での縦断面
正面図、第9図…同補助容器部分の分解斜視図、第10図
…同説明的斜視図、第11図…同表示期間の特性図、第12
図…従来例の中央縦断面正面図、第13図…同中央縦断面
正面図。 図面符号の説明 1,10,20,30…タイムインジケーター、2,11,21,31…表示
部、3,12,22,32…容器部、4…表示材料、6…除湿材、
8…除湿剤、9,16,23,34…蓋部、26,36…補助容器、33
…隔壁。
ーの縦断面正面図、第2図…同除湿材の破断面斜視図、
第3図…同第二の実施例での中央縦断面正面図、第4図
…同A−A横断面図、第5図…同縦断面正面図、第6図
…同第三の実施例での縦断面正面図、第7図…補助容器
部分の分解斜視図、第8図…同第四の実施例での縦断面
正面図、第9図…同補助容器部分の分解斜視図、第10図
…同説明的斜視図、第11図…同表示期間の特性図、第12
図…従来例の中央縦断面正面図、第13図…同中央縦断面
正面図。 図面符号の説明 1,10,20,30…タイムインジケーター、2,11,21,31…表示
部、3,12,22,32…容器部、4…表示材料、6…除湿材、
8…除湿剤、9,16,23,34…蓋部、26,36…補助容器、33
…隔壁。
Claims (3)
- 【請求項1】コバルトイオンを機能成分とする含水ゲル
状の表示材料を透明乃至半透明な材料で形成された管状
の有底容器部内に充填して表示部となし、この容器部内
の空隙部分に除湿剤を除湿可能に配し、さらにこの容器
部の口部を蓋部により密閉した構成を特徴とするタイム
インジケーター。 - 【請求項2】固体状の除湿剤を通気性包袋内に封入して
除湿材として構成し、この除湿材が前記容器部の空隙部
分に配された支持部材上に載設支持されてなる請求項1
のタイムインジケーター。 - 【請求項3】前記容器部内の空隙部を密な状態で上下に
区分する開裂可能な隔壁を前記容器部の口部面に沿って
配設し、この隔壁によって区分された上記空隙部の上部
域内に除湿剤を収容して上口部が通気性部材によって封
止され底壁外面が尖鋭形状の補助容器を前記蓋部の内方
面上に垂下固定して有し、またこの蓋部が前記容器部に
対し下動可能に構成されていることを特徴とする請求項
1のタイムインジケーター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14695689U JPH0725747Y2 (ja) | 1989-12-19 | 1989-12-19 | タイムインジケーター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14695689U JPH0725747Y2 (ja) | 1989-12-19 | 1989-12-19 | タイムインジケーター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0385593U JPH0385593U (ja) | 1991-08-29 |
JPH0725747Y2 true JPH0725747Y2 (ja) | 1995-06-07 |
Family
ID=31693491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14695689U Expired - Lifetime JPH0725747Y2 (ja) | 1989-12-19 | 1989-12-19 | タイムインジケーター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0725747Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4662653B2 (ja) * | 2001-06-19 | 2011-03-30 | ニッソー樹脂株式会社 | 乾燥剤 |
KR101899392B1 (ko) * | 2016-10-25 | 2018-09-17 | 이지훈 | 중량물 승강장치 |
-
1989
- 1989-12-19 JP JP14695689U patent/JPH0725747Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0385593U (ja) | 1991-08-29 |
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