JPH07256Y2 - 注入発泡型 - Google Patents

注入発泡型

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JPH07256Y2
JPH07256Y2 JP2732590U JP2732590U JPH07256Y2 JP H07256 Y2 JPH07256 Y2 JP H07256Y2 JP 2732590 U JP2732590 U JP 2732590U JP 2732590 U JP2732590 U JP 2732590U JP H07256 Y2 JPH07256 Y2 JP H07256Y2
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JP
Japan
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elastic body
needle
molding
molded product
needle insertion
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JP2732590U
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English (en)
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JPH03116908U (ja
Inventor
元伸 石田
Original Assignee
西川化成株式会社
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、注入発泡型の改良に関する。
(従来の技術) 一般に、軟質及び半硬質の発泡成形品を成形する際、発
泡成形品の気泡が独立気泡で成形品内部の気泡にガスが
溜まっていると、このエアが上記発泡成形品の冷却に伴
って収縮し、その結果、発泡成形品の表面側に凹部が形
成されて見栄えが悪くなるという問題がある。そこで、
例えば特開昭63−109018号公報に開示されているよう
に、成形後に発泡成形品に針を突き刺して小孔を形成
し、この小孔から製品内部の気泡を連通し溜まっている
ガスを排出するようになされた注入発泡型が知られてい
る。
(考案が解決しようとする課題) ところが、上記の公報例のものでは、発泡成形品に単に
小孔を形成するだけなので、発泡成形品全体の気泡の連
通化が十分行うことができず、そのため、発泡成形品に
ガスの収縮による凹部が形成されて見栄えが低下すると
いう問題があり、また、針の摺動部に発泡成形材料が付
着し、針の摺動を妨げ連続的な成形が困難になる問題が
ある。
本考案はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、発泡成形品に単に針を突き刺すだけ
でなく、この針を介して強制的に独立気泡を連通化し得
る適切な連通手段を講ずることにより、発泡成形品全体
の独立気泡を破壊して気泡の連通化を完全に行わしめ、
よって発泡成形品にエアの収縮による凹部が形成される
のを確実に防止して見栄えの向上を図らんとすることに
ある。さらには、上記針周りに適切な部材を配置するこ
とにより、針突刺し部からの発泡成形材料の漏れを確実
に防止せんとすることにもある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本考案の解決手段は、キャ
ビティに発泡成形材料を注入して発泡硬化させることに
より発泡成形品を成形する注入発泡型を対象とする。そ
して、このような注入発泡型において、型成形部に弾性
体を設ける。さらに、該弾性体に常時は弾性体の反発力
により隙間なく密着せしめられる針挿入部を設ける。ま
た、圧縮エア供給源に接続された開口部を先端側に有す
る針を上記弾性体の針挿入部に対応して配置する。加え
て、上記針を成形前には上記弾性体の後方に後退移動さ
せる一方、成形後には弾性体の反発力に抗してその針挿
入部に刺通せしめるよう前進移動させる移動手段を設け
るものとする。
(作用) 上記の構成により、本考案では、型成形部に設けられた
弾性体の針挿入部に対応して配置された針は、成形前に
は移動手段の後退作動により上記弾性体の後方に後退移
動させられ、この状態で上記針挿入部は上記弾性体の反
発力により隙間なく密着せしめられている。一方、成形
後には上記針は、上記移動手段の前進作動により弾性体
の反発力に抗して前進移動させられ、上記弾性体の針挿
入部に刺通せしめられて、その先端側が発泡成形品の内
部に突き刺される。
したがって、この針が発泡成形品に突き刺された状態
で、圧縮エア源を作動させれば、この圧縮エア供給源に
接続された針先端側開口部から圧縮エアが上記発泡成形
品の内部に噴射され、このエア噴射圧により注入発泡型
内の圧力バランスがくずれて独立気泡が破壊されること
で気泡の連通化が完全に行われ、よって発泡成形品にガ
スの収縮による凹部が形成されるのが確実に防止されて
見栄えの向上が図られることとなる。
さらには、上記針を挿入していない時は、上記弾性体の
針挿入部は弾性体の反発力により隙間なく密着せしめら
れていることから、上記針挿入部からの発泡成形材料の
漏れが確実に防止されることになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案の実施例に係る注入発泡型Aを示し、該
注入発泡型Aは、下型1、上型2および中型3,3でもっ
て構成され、型締め状態でキャビティ4を形成するよう
になされている。そして、上記注入発泡型Aのキャビテ
ィ4に例えばポリウレタン原液等の発泡成形材料を注入
して発泡硬化させることにより、成形品本体b1内にレイ
ンフォースメントb2,b2が埋設され、かつ表皮材b3が一
体的に接合された発泡成形品Bを成形するようになされ
ている。
また、上記上型2の型成形部2aには、シリコンゴム等か
らなる弾性体5がねじ6,6,…(第3図および第4図に表
われる)により脱落しないように取り付けられ、該弾性
体5には、第5図に拡大詳示するように、常時は弾性体
5の反発力により隙間なく密着せしめられる複数(第5
図では1つのみ表れる)の切込み状の針挿入部5a,5a,…
が長手方向に所定間隔をあけて形成されている。
さらに、上記上方2には、下型に延びるピストンロッド
7aを有する移動手段としての流体圧シリンダ7が配置さ
れ、該流体圧シリンダ7のピストンロッド7a先端には、
通路8aを有する縦断面矩形の中継部材8が接続され、か
つ該中継部材8の下面には、開口部9a(第3図および第
4図に表われる)を先端側側部に有する複数本の針9,9,
…が上記弾性体5の各針挿入部5aに対応して配置されて
いる。
また、上記流体圧シリンダ7のピストンロッド7aには、
フレシキブルパイプ10が挿入され、その一端は、第2図
に拡大詳示するように、上記中継部材8の通路8aに接続
具11,12を介して、他端は圧縮エア供給源としての圧縮
エアポンプ13にそれぞれ接続され、これにより上記各針
9の開口部9aが上記圧縮エアポンプ13に接続されるよう
になされている。そして、上記各針9を、成形前には、
上記流体圧シリンダ7の収縮作動により、第3図に示す
ように、上記弾性体5の後方に後退移動させる一方、成
形後には、流体圧シリンダ7の伸張作動により、第4図
および第6図に示すように、前進移動させて弾性体5の
反発力に抗してその針挿入部5aに刺通せしめるようにな
されている。そして、この刺通状態で、上記各針9の先
端側を上記発泡成形品Bの成形品本体b1内部に突き刺す
ようになされている。
このように、上記実施例では、上型2の型成形部2aに設
けられた弾性体5の各針挿入部5aに対応して配置された
各針9を、成形前には流体圧シリンダ7の収縮作動によ
り上記弾性体5の後方に後退移動させ、この状態で上記
弾性体5の各針挿入部5aを第5図に示す如く弾性体5の
反発力により隙間なく密着せしめている。一方、成形後
には上記各針9を上記流体圧シリンダ7の伸張作動によ
り前進移動させ、第6図に示す如く弾性体5の反発力に
抗してその各針挿入部5aに刺通せしめ、各針9の先端側
を発泡成形品Bの成形品本体b1内部に突き刺す。
したがって、この各針9を発泡成形品Bの成形品本体b1
に突き刺した状態で、圧縮エアポンプ13を作動させれ
ば、該圧縮エアポンプ13に接続された針先端側開口部9a
から圧縮エアを上記成形品本体b1内部に噴射させること
ができ、このエア噴射圧により、注入発泡型A内の型締
め圧力と発泡成形品Bの独立気泡による発泡圧力との間
の圧力バランスをくずして独立気泡を破壊することで、
気泡の連通化を完全に行い得、これにより発泡成形品B
にガスの収縮による凹部が形成されるのを確実に防止し
て見栄えの向上を図ることができる。
さらに、上記実施例では、上記各針9を挿入していない
時は、上記弾性体5の各針挿入部5aを弾性体5の反発力
により隙間なく密着せしめいていることから、上記各針
挿入部5aからの発泡成形材料の漏れを確実に防止するこ
とができる。
また、上記実施例では、各針9の開口部9aを先端側側部
に形成したので、該各針9を発泡成形品Bの成形品本体
b1内部に突き刺した際、上記開口部9aの目詰まりを確実
に防止することができる。
(考案の結果) 以上説明したように、本考案によれば、型成形部に設け
られた弾性体に、常時は弾性体の反発力により隙間なく
密着せしめられる針挿入部を設け、かつ圧縮エア供給源
に接続された開口部を先端側に有する針を上記弾性体の
針挿入部に対応して配置し、上記針を成形前には上記弾
性体の後方に後退移動させる一方、成形後には弾性体の
反発力に抗してその針挿入部に刺通せしめるよう前進移
動させるようにした。したがって発泡成形品の独立気泡
を上記針からの圧縮エアのエア圧によって破壊して気泡
の連通化を完全に行い、発泡成形品にガスの収縮による
凹部が形成されるのを確実に防止して見栄えの向上を図
ることができる。さらには、上記針挿入部からの発泡成
形材料の漏れを弾性体の反発力によって確実に防止し、
連続的な成形を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る注入発泡型の縦断面図、
第2図は中継部材部分の要部拡大縦断面図、第3図は針
の後退状態における注入発泡型の縦断面図、第4図は針
の前進状態における注入発泡型の縦断面図、第5図は針
を突き刺す前の弾性体の針挿入部を示す要部拡大平面
図、第6図は針を突き刺した状態の弾性体の針挿入部を
示す要部拡大平面図である。 2a……型成形部 4……キャビティ 5……弾性体 5a……針挿入部 7……流体圧シリンダ(移動手段) 9……針 9a……開口部 13……圧縮エアポンプ(圧縮エア供給源) A……注入発泡型 B……発泡成形品

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャビティに発泡成形材料を注入して発泡
    硬化させることにより発泡成形品を成形する注入発泡型
    であって、型成形部に設けられた弾性体と、該弾性体に
    設けられ、常時は弾性体の反発力により隙間なく密着せ
    しめられる針挿入部と、上記弾性体の針挿入部に対応し
    て配置され、圧縮エア供給源に接続された開口部を先端
    側に有する針と、該針を成形前には上記弾性体の後方に
    後退移動させる一方、成形後には弾性体の反発力に抗し
    てその針挿入部に刺通せしめるよう前進移動させる移動
    手段とを備えたことを特徴とする注入発泡型。
JP2732590U 1990-03-16 1990-03-16 注入発泡型 Expired - Lifetime JPH07256Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2732590U JPH07256Y2 (ja) 1990-03-16 1990-03-16 注入発泡型

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JP2732590U JPH07256Y2 (ja) 1990-03-16 1990-03-16 注入発泡型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03116908U JPH03116908U (ja) 1991-12-03
JPH07256Y2 true JPH07256Y2 (ja) 1995-01-11

Family

ID=31530186

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JP2732590U Expired - Lifetime JPH07256Y2 (ja) 1990-03-16 1990-03-16 注入発泡型

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JPH03116908U (ja) 1991-12-03

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