JPH0324931A - 射出成形用ノズル装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、溶融した合或樹脂と流体を金型に注入し、合
戒樹脂の中空型物等を射出或形するノズル装置に関する
。

（従来の技術） 従来より、合或樹脂の中空型物等を或形する射出戒形法
の技術として、例えば、特公昭５９−４９９０２号公報
に記載のように、加熱溶融した合或樹脂（以下「溶融樹
脂」という）を金型内に注入し、しかるのち、ガス体の
み、或いはガス体と溶融樹脂とを圧人して金型のキャビ
ティーを満たすことによって中空型物を戒形するガス注
入射出戒形法が知られている。

上記ガス注入射出戒形法において、第６図に示すような
ノズル装置ａが用いられている。このノズル装Ｗａは、
射出シリンダーｂの吐出口Ｃに装着され、ノズル装置ａ
の先端側のノズル孔ｄを開閉する弁体ｅをノズル本体ｇ
内に有し、ノズル本体ｇと弁体ｅにより樹脂通路ｉを形
成すると共に弁体ｅ内にガス等の流体注入通路ｆを設け
たもので、ノズル装置ａの先端部が図示しない金型の注
入口に係合されると、ノズル孔ｄを介して金型内に溶融
樹脂を注入し、弁体ｅによりノズル孔ｄを閉弁して樹脂
通路ｉを遮断し、流体注入通路ｆから金型のキャビティ
ーに充填された樹脂内にガス等の流体を注入するように
なっている。

（発明が解決しようとする課Ｂ） しかしながら、上記従来技術のような射出成形用ノズル
装置においては、常温に近いガス等の流体を注入すると
、弁体ｅが冷却され弁体ｅとノズル本体ｇの間にある樹
脂が固化し、ノズル先端部の樹脂通路ｉが閉塞された状
態となり、射出シリンダーｂから溶融樹脂の吐出圧を増
大しても流動せず内圧によりノズル装置が破損する恐れ
があった。

本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので
、その目的とするところは、ノズル先端部で樹脂が固化
して詰まることのないガス注入戒形が可能な射出威形用
ノズル装置を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 本発明射出戒形用ノズル装置は、後端に小径部と後方に
大径部を備え、前端に金型の注入口に係合する樹脂用ノ
ズル孔と流体注入ノズル孔を備えたノズルシリンダーと
、該ノズルシリンダー内に前後方向に摺動自在に設けら
れ、後部に小径部と後方に大径部を閉鎖する弁を有した
差圧ピストンと、樹脂圧力が所定値に達するまで差圧ピ
ストンの弁を小径部と後方に大径部で閉弁保持するべく
押圧するバネとからなり、前記差圧ピストンには、その
略中央部に前後方向に貫通した溶融樹脂通路と、該溶融
樹脂通路の後方に差圧ピストンの弁が開弁のときノズル
シリンダー内に形成される後部空洞部に連通ずる流入口
と、前方に樹脂用ノズル孔に連通ずる流出口とを設け、
ストンの大径部と、該凹所に連通する流体注入通路を設
けたことを特徴とするものである。

である。

また、本発明射出成形用ノズル装置は、内部の前方に小
径部と後方に大径部を設けてなり、且つ、後端に小径部
と後方に大径部を備え、前端に金型の注入口に係合する
樹脂用ノズル孔と流体注入ノズル孔を備えたノズルシリ
ンダーと、後端に小径部と後方に大径部を閉鎖する弁を
有し該ノズルシリンダーの小径部と大径部にそれぞれ係
合して前後方向に摺動自在となされた小径ピストンと大
径ピストンとからなる差圧ピストンと、樹脂圧力が所定
値に達するまで差圧ピストンの弁を小径部と後方に大径
部で閉弁保持するべく押圧するバネとからなり、差圧ピ
ストンには、その略中央部に前後方向に貫通した溶融樹
脂通路と、該溶融樹脂通路の後部に差圧ピストンの弁が
開弁のときノズルシリンダー内に形成される後部空洞部
に連通ずる流入口と、前部に樹脂用ノズル孔に連通ずる
流出口とを設けると共に、前記ノズルシリンダーには、
差圧ピストンの弁が閉弁のときノ且つ、該空隙部に凸片
を設けたことを特徴とするものである。

本発明に用いられる合或樹脂は、一般の射出或形あるい
は押し出し戒形に使用される熱可塑性樹脂であるが、必
要に応じて熱硬化性樹脂も使用できる。

また、本発明で用いられる流体としては、例えば、窒素
ガス、炭酸ガス、空気等の常温でガス状の物質となり得
るものが好適に使用されるが、液状の発泡剤等であって
もよい。

（作用） 本発明射出戒形用ノズル装置は上記した構成により、射
出シリンダー内の溶融樹脂が所定値の樹脂圧力になる前
は、圧縮バネによって差圧ピストンは小径部と後方に大
径部の方向に後退して押圧され、差圧ピストンの弁が小
径部と後方に大径部を閉塞している。この閉弁状態によ
って射出シリンダーとノズル装置の溶融樹脂通路とは連
通を断っている。一方、この通状態となされている。

また、射出シリンダー内の溶融樹脂が所定値の樹脂圧力
になると、この樹脂圧力によって差圧ピストンが圧縮バ
ネに抗してノズル孔側に前進し、差圧ピストンの弁が開
き溶融樹脂が溶融樹脂通路内に流入する。このとき流体
注入通路は閉じる。

このように、小径部と後方に大径部と流体注入通路は差
圧ピストンによって交互に開閉され、溶融樹脂が金型内
に射出されている間は流体は注入されない。また、流体
が注入されている間は溶融樹脂が射出さるので差圧ピス
トン内の樹脂通路の溶融樹脂を冷却固化することがない
。

（実施例） 本発明射出戒形用ノズル装置の実施例を図面を参照しな
がら説明する。

第１図において、■は射出シリンダー　２は溶融樹脂の
射出を行うスクリュー、３は後端が射出シリンダー１の
吐出口４に装着され、前端が図示しない金型の注入口に
係合するノズル装置である．ノズル装置３は、ノズルシ
リンダー５と、該ノズルシリンダー５内に前後方向に摺
動自在に設けらる差圧ピストン６と、差圧ピストン６を
射出シリンダー１の方向に押圧する圧縮バネ７とから構
或されている。

ノズ／Ｌｚシリンダー５は、射出シリンダー１の吐出口
４に螺着して取着される取付基部５ｌと、図示しない金
型の注入口に係合するノズル部５２とからなり、取付基
部５ｌにノズル部５２を螺着することにより組み立てら
れる構造となっており、その内部の前方に小径部５３と
後方に大径部５４を設けると共に、後端に小径部と後方
に大径部５５を設け、前端に第１図乃至第２図に示すよ
うに金型の注入口に係合する樹脂用ノズル孔５６と流体
注入ノズル孔５７を設けたものである。

差圧ピストン６は、ノズルシリンダー５の小径部５３に
係合する小径ピストン６ｌとノズルシリンダー５の大径
部５４に係合する大径ピストン６２とからなり、更に後
端に小径部と後方に大径部５５を開閉する弁６３を有し
たものである。

ノズルシリンダー５内に差圧ピストン６を摺動自在に取
付けるには、先ず、取付基部５１の内部に差圧ピストン
６の弁６３を摺動自在に挿入し、弁６３を小径部と後方
に大径部５５に押圧する圧縮バネ７を取付基部５１の内
周面と大径ピストン６２の外周面との間に挿着して、取
付基部６１からはみ出した部分の差圧ピストン６をノズ
ル部６２内に挿入し、取付基部６ｌにノズル部６２を螺
着することにより組み立てられる。

前記差圧ピストン６には、その略中央部に前後方向に貫
通した溶融樹脂通路６４と、該溶融樹脂通路６４の後方
に差圧ピストン６の弁６３が開弁のときノズルシリンダ
ー５内に形成される後部空洞部５８に連通ずる複数個の
流入口６５と、前方に樹脂用ノズル孔５６に連通ずる流
出口６６とが設けられ、更に小径ピストン６１の外周面
に凸片６７を突設している。

また、ノズルシリンダー５の小径部５３には、すると共
に、ノズルシリンダー５の凹所５８ａに７閉弁のときノ
ズルシリンダー６の凸片６７を嵌合し得る凹所５８ａと
、該凹所５８ａに凸片８１を有したバイプ８が取付けら
れている．該流体注入通路８１は、差圧ピストン６の弁
６３が開弁のとき差圧ピストン６の凸片６７により閉鎖
されるようになっている。

次に、上記実施例における射出戒形用ノズル装置の作動
について図面に基づいて説明する。

予め、射出シリンダー１内に、溶融樹脂をスクリュー２
で可塑化し貯めておく。このときの差圧ピストン９の位
置関係を第４図（ａ）に示す。即ち、圧縮バネ７によっ
て差圧ピストン６は小径部と後方に大径部５５の方向に
押圧されており、差圧ピストン６の弁６３が小径部と後
方に大径部５５を閉塞している。この閉弁状態によって
射出シリンダー１とノズル装置３の溶融樹脂通路６４と
は連通を断っている。

この位置における差圧ピストン６と流体注入通路８１の
関係は、差圧ピストン６の前端が樹脂用ノズル孔５６か
らはなれて前部空洞部５８ｂを形成所５８ａを介して連
通ずるようになっている。即ち、流体注入通路は開とな
っている。また、前部空洞部５８ｂと凹所５８ａとは、
ノズルシリンダー５の小径部５３に係合する小径ピスト
ン６１の外周摺動面により遮断されている。

次に、樹脂を金型内に射出するためスクリュー２によっ
て溶融可塑化した樹脂に所定の射出圧力をかけると、こ
の樹脂圧力によって差圧ピストン６が圧縮バネ７に抗し
て樹脂用ノズル孔５６側に前進し、弁６３が小径部と後
方に大径部５５から離れる。このとき、差圧ピストン６
は前端がノズルシリンダー６の受面６９に当接するまで
前進するが、流体注入通路８１は第２図（ｂ）に示すよ
うに前進の途中において差圧ピストン６の凸片６７の嵌
合によって閉鎖される。即ち、この状態においては、小
径部と後方に大径部５５は開弁状態となり、射出シリン
ダ−１から溶融樹脂が溶融樹脂通路６４に入り、樹通じ
る経路は遮断され閉となる。

次に、所定量の樹脂が金型内に射出されると、スクリュ
ー２による樹脂圧力が除かれ、差圧ピストン６は圧縮バ
ネ７の力によって第２図（ｂ）の状態から第２図（ａ）
の状態に戻り、小径部と後方に大径部５５が閉弁され、
流体注入通路８１が開となる。

通り金型の注入口からキャビテイーの樹脂内に注入され
、中空型物が戒形される。

尚、上記実施例において小径ピストン６ｌの外周面に凸
片６７を突設したが、大径ピストン６１の外周面に突出
してもよい。

また、他の実施例を説明すると、第５図において、射出
戒形用ノズル装置はノズルシリンダー５内にノズルシリ
ンダー５の小径部５３に係合する小径ピストン６１とノ
ズルシリンダー５の大径部５４に係合する大径ピストン
６２を摺動自在に設け、小径部と後方に大径部５５が閉
弁のとき、小径ピストン６１と大径部５４との間に形成
される空隙部５８して大径ピストン６２の外周縁６８が
流体注入通通するようになっている。

（発明の効果） 本発明射出戒形用ノズル装置は、上記の通りの構或にな
されているので、従来のノズル装置と違って弁体内にガ
ス等の流体注入通路を設けたものではないから、流体注
入に伴って溶融樹脂通路内の樹脂が固化するということ
がなく、樹脂通路が固化した樹脂で詰まり閉塞されると
いうことがない。従って、射出シリンダーから溶融樹脂
の吐出圧を増大しなくても良好な流動状態下で成形生産
を続けることができ、ノズル装置が破損するという恐れ
もなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明射出戒形用ノズル装置の一実施例を示す
縦断面図、第２図はその正面図、第３図は第１図中の■
一■線により切断し矢印方向にみた断面図、第４図（ａ
），（ｂ）は差圧ピストンの作動説明図、第５図は他の
実施例を示す縦断面図、第６図は従来例を説明する射出
成形用ノズル装置の縦断面図である。 符号の説明 １・・射出シリンダー　２・・スクリュー　３ノズル装
置、４・・吐出口、５・・ノズルシリンダー　５３・・
小径部、５４・・大径部、５５・・小径部と後方に大径
部、５６・・樹脂用ノズル孔、５７・・流体注入ノズル
孔、５８・・後部空洞部、５８ａ・・凹所、５８ｂ・・
前部空洞部、５８ｃ・・空隙部、６・・差圧ピストン、
６１・・小径ピストン、６２・・大径ピストン、６３・
・弁、６４・・溶融樹脂通路、６５・・流入口、６６・
・流出口、６７・・凸片、６８・・外周縁、７・・圧縮
バネ、８・・パイプ、８１・・流体注入通路。 第４図 （α） （１ 第１図 第２図 第３図 第５図 −１９８−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　後端に樹脂導入口を備え、前端に金型の注入口に係
   合する樹脂用ノズル孔と流体注入ノズル孔を備えたノズ
   ルシリンダーと、該ノズルシリンダー内に前後方向に摺
   動自在に設けられ、後部に樹脂導入口を閉鎖する弁を有
   した差圧ピストンと、樹脂圧力が所定値に達するまで差
   圧ピストンの弁を樹脂導入口で閉弁保持するべく押圧す
   るバネとからなり、前記差圧ピストンには、その略中央
   部に前後方向に貫通した溶融樹脂通路と、該溶融樹脂通
   路の後方に差圧ピストンの弁が開弁のときノズルシリン
   ダー内に形成される後部空洞部に連通する流入口と、前
   方に樹脂用ノズル孔に連通する流出口とを設け、且つ外
   周面に凸片を突設すると共に、前記ノズルシリンダーに
   は、流体注入ノズル孔に連通し差圧ピストンの凸片を嵌
   合し得る凹所と、該凹所に連通する流体注入通路を設け
   たことを特徴とする射出成形用ノズル装置。 ２　内部の前方に小径部と後方に大径部を設けてなり、
   且つ、後端に樹脂導入口を備え、前端に金型の注入口に
   係合する樹脂用ノズル孔と流体注入ノズル孔を備えたノ
   ズルシリンダーと、後端に樹脂導入口を閉鎖する弁を有
   し該ノズルシリンダーの小径部と大径部にそれぞれ係合
   して前後方向に摺動自在となされた小径ピストンと大径
   ピストンとからなる差圧ピストンと、樹脂圧力が所定値
   に達するまで差圧ピストンの弁を樹脂導入口で閉弁保持
   するべく押圧するバネとからなり、差圧ピストンには、
   その略中央部に前後方向に貫通した溶融樹脂通路と、該
   溶融樹脂通路の後部に差圧ピストンの弁が開弁のときノ
   ズルシリンダー内に形成される後部空洞部に連通する流
   入口と、前部に樹脂用ノズル孔に連通する流出口とを設
   けると共に、前記ノズルシリンダーには、差圧ピストン
   の弁が閉弁のときノズルシリンダーの大径部と小径ピス
   トンとの間に形成される空隙部に流体注入ノズル孔を連
   通させ、且つ、該空隙部に連通する流体注入通路を設け
   たことを特徴とする射出成形用ノズル装置。