JP3576708B2 - 中空射出成形用加圧流体圧入装置、および中空射出成形品の製造方法 - Google Patents

中空射出成形用加圧流体圧入装置、および中空射出成形品の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中空射出成形用加圧流体圧入装置、および中空射出成形品の製造方法に関する。さらに詳しくは、金型キャビティ内の溶融樹脂中に、加圧流体を圧入することによって製品の中央部分に中空部を形成するための中空射出成形用加圧流体圧入装置、および、この中空射出成形用加圧流体圧入装置を用いて中空射出成形品を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、金型キャビティ内に射出された溶融樹脂中に加圧流体を圧入して、製品の中央部分に中空部を有する中空射出成形方法が提案され、実用化されている。この中空射出成形方法において、金型キャビティ内の溶融樹脂に直接加圧流体を圧入する加圧流体圧入装置としては、特開平3−164222号公報、特開平6−254956号公報、特開平5−177668号公報など記載のものが知られている。
【0003】
特開平3−164222号公報には、中空針の内部に中空針の軸方向に摺動可能にされた針芯体が配設されており、針芯体には中空針の先端の開口部で開口隙間を有する半径方向に向いた弁が形成されており、更に、中空針はこれを収納したスリーブ内で摺動して、一時的に金型キャビティ内に前進、後退可能に組み立てられている。このような中空針は、加圧流体通路への溶融樹脂の逆流が無く、加圧流体を効率よく確実に溶融樹脂中に圧入できる旨記載されている。
【0004】
特開平6−254956号公報には、金型キャビティに射出された溶融樹脂に加圧流体を圧入するノズルに関し、金型に対して前進、後退の往復運動可能とされており、かつ、加圧流体の供給用弁の動作により加圧流体の圧入、排出可能とされている。また、ノズルの中心孔の出口端にはプラスチック材が逆流することがないように逆止弁、多孔フィルタが設けられ、さらにこれらが設けられたノズル先端の部分に加熱ヒーターが配置されており、加圧流体注入ノズルへの溶融樹脂逆流がなく、金型キャビティ内の溶融樹脂の内部に円滑に加圧流体を注入できる旨記載されている。
【0005】
特開平5−177668号公報には、先端が金型キャビティ内空間に開口したスリ−ブ内に、加圧流体通路を残してスリ−ブの先端面より突出した軸芯が挿入されており、加圧流体通路の少なくとも金型側開口部は、加圧流体は流過させるが溶融樹脂は進入させない隙間にされていると共に、スリ−ブ先端部の周囲には金型キャビティ内空間に連続する溝が形成されているものである。この装置によると、加圧流体通路への溶融樹脂の逆流がなく、加圧流体が溶融樹脂と金型キャビテイ−面との隙間に洩れることがなく、確実に溶融樹脂の深部に加圧流体を圧入できる旨記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平3−164222号公報に記載の装置によると、中空針と針芯体との隙間は溶融樹脂の加圧流体通路への逆流を防止できるが、溶融樹脂から揮発した物質は加圧流体通路に逆流し、温度が低下するにつれて揮発物質が凝縮・固化し、加圧流体通路を閉塞して、加圧流体を注入できなくなることがある。また、溶融樹脂の温度が低下するにつれて、中空針の先端部分と溶融樹脂との間に空隙ができ、次いで、溶融樹脂と金型キャビテイ面との境界面の空隙から加圧流体が漏れ出して中空部を形成できなくなったり、中空部内に必要な流体圧力維持ができなくなって金型キャビテイ面との密着性が悪化し、成形不良または外観の不良な成形品となってしまうと言う欠点がある。
【0007】
特開平6−254956号公報に記載の装置によると、逆止弁の廻りのヒ−タ−が断線した場合は、逆止弁と多孔フィルタ部分の溶融樹脂が固化して、加圧流体を圧入できなくなる。また、ヒ−タ−に過電流が流れた場合には、溶融樹脂が過加熱され、加圧流体を圧入できるが、加圧流体を排気する場合に、樹脂が溶融状態にあり、加圧流体の圧入口付近の通路が溶融樹脂で閉塞され、加圧流体を排気できなくなることがある。さらに、逆止弁廻りの樹脂が、ヒ−タ−による過加熱により逆止弁に付着劣化し、逆止弁から溶融樹脂から揮発した物質が加圧流体通路に逆流し、加圧流体通路を閉塞することがある。
【0008】
特開平5−177668号公報に記載の装置によると、スリ−ブ先端部の周囲に金型空間に連続する溝が形成されているため、溶融樹脂と金型キャビテイ−面との間の空隙に加圧流体が漏れることがないが、溶融樹脂から揮発した物質は加圧流体通路に逆流し、温度が低下するにつれて揮発性物質が凝縮・固化し、加圧流体通路を閉塞して、加圧流体が注入できなくなることがある。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、次のことを目的とする。
1.加圧流体通路へ、溶融樹脂の逆流および溶融樹脂から揮発した物質の逆流がなく、ヒ−タ−も必要なく、加圧流体を確実に溶融樹脂中に圧入できる加圧流体圧入装置を提供すること。
2.この加圧流体圧入装置を用いて、中空部を有する中空射出成形品を効率よく製造する方法を提供すること。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、第1の発明は、金型キャビテイ内に射出された溶融樹脂中に加圧流体を圧入して、中空部を有する中空射出成形体を成形するための加圧流体圧入装置において、スリーブと、このスリーブの内部先端側に、栓体の外壁面とスリーブ内壁面との間に加圧流体通路としての隙間を形成して挿入された栓体とを備え、このスリーブの先端面と栓体の先端部(頭部)裏面側のとの間に、加圧流体は通すが溶融樹脂は侵入させない大きさとされている隙間が形成され、かつ、このスリーブの先端面にはスリーブ先端に挿入された栓体の先端部を取り囲んだ凹部が形成されており、さらに、スリーブの後端側に逆止弁が設けられていることを特徴とする中空射出成形用加圧流体圧入装置を提供する。
【0011】
また、第2の発明は、スリーブ進退用開口を有する金型の金型キャビテイ内に溶融樹脂を射出し、その溶融樹脂中に加圧流体を圧入することによって中空部を形成し、その溶融樹脂を冷却固化した後、中空部内の加圧流体を排出し、型開きして成形品を取り出す中空射出成形品の製造方法において、請求項1に記載の加圧流体圧入装置を用い、加圧流体を圧入する際には、スリーブ先端部を金型キャビテイ内に突出させ、加圧流体を排出する際には、スリーブ先端部を金型キャビテイ面より後退させることを特徴とする中空射出成形品の製造方法を提供する。
【0012】
【発明の実施の態様】
以下、本発明を図面に基いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る中空射出成形用加圧流体圧入装置を装備した射出成形金型の一例であって、加圧流体圧入時の状態を示す縦断面図、図2は、加圧流体排出時の状態を示す縦断面図、図3は、本発明に係る中空射出成形用加圧流体圧入装置の一例の縦断面図、図4は、本発明に係る加圧流体圧入装置を構成するスリ−ブ先端部と栓体の斜視図、をそれぞれ示す。
【0013】
本発明に係る中空射出成形用加圧流体圧入装置によると、図1および図2に示されるように、表裏に面を有し、中央部に中空部を有する中空射出成形品が得られる。図1および図2において、1は金型、1aは固定型、1bは可動型、1cはスリ−ブ進退用開口であり、2は金型キャビテイ−、3は加圧流体圧入装置、4はスリ−ブ、5は栓体、6は加圧流体通路、7は加圧流体供給管、8は油圧シリンダ−、10は中空射出成形品、10aは中空部である。
【0014】
中空射出成形品10を成形する射出成形金型1には、加圧流体圧入装置3を備えている。この加圧流体圧入装置3は、その先端部分が、スリ−ブ4と栓体5とより構成されてなり、図3および図4に示されるように、スリ−ブ4の内部先端側には、栓体5が挿入されている。加圧流体圧入装置3は、加圧流体の圧入時には、スリ−ブ4を金型キャビテイー2の内側に達するまで前進させて(図1参照)、スリ−ブ先端を溶融樹脂に突入させて加圧流体を圧入する機能を果し、また、加圧流体の圧入終了後には、スリ−ブ4を金型キャビテイー2から後退させて(図2参照)、成形品中空部の加圧流体を排出させる機能を果す。スリ−ブ4を、金型キャビテイー2に対して前進・後退させるために、スリ−ブ4の後方に油圧シリンダ−8が連接されてなる。
【0015】
加圧流体圧入装置3のスリ−ブ4には、その長さ方向中央部に貫通した加圧流体通路6が設けられ、スリ−ブ4の先端部から栓体5を加圧流体通路6に挿入され、栓体5の軸部5cに形成されたねじ部5dが加圧流体通路6にねじ込まれている。加圧流体通路6の内壁面と栓体5の軸部5c外壁面との間に、加圧流体は通すが溶融樹脂は侵入させない大きさとされている隙間を形成する。この隙間は、成形時および成形後に、加圧流体のみを通過させる機能を果たす。加圧流体圧入装置3は、成形品の形状、大きさなどにより、一個の成形品に複数個設けることもできる。
【0016】
栓体5のねじ部5dには、その軸方向に溝5eを形成し、かつ、ねじ部5d以外の軸部5cは直径を小さくする。スリ−ブ4と栓体5の軸部5cとの間に形成されるこの間隙は、一般的には0.05〜3mmの範囲で選ぶのが好ましい。間隙を上記範囲とすると、加圧流体は容易に通過させるが、溶融樹脂から揮発した物質の通過を阻止し、揮発物質が通過した場合にはその固化を遅延させる。間隙の特に好ましい範囲は、0.1〜0.2mmである。
【0017】
栓体5は、軸部5cと、その先端部5aに設けられ、軸部5cより直径を大きくされた頭部5bとから構成されている。スリ−ブ4の先端部4aの内側には、栓体5の軸部5cを挿入する孔が穿設された内側先端部4bを設ける。内側先端部4bと外周壁4gとの間には、凹部4dを形成する。外周壁4gと内側先端部4bとは、同一面を形成するようにしてもよいが、外周壁4gを内側先端部4bより外側に延在させるのが好ましい。スリ−ブ4の直径は、成形品の形状、大きさなどにより変わるが、通常、4〜10mmの範囲で選ばれ、内側先端部4bの直径もまた、成形品の形状、大きさなどにより変わるが、通常、3〜6mmの範囲で選ばれる。
【0018】
内側先端部4bには、加圧流体通路6の中心軸から凹部4dに放射状に伸びる浅い溝4cを形成する。内側先端部4bと栓体5の頭部5bは、それぞれの直径をほぼ同じ大きさにするのが好ましい。両者の直径をほぼ同じ大きさにすると、スリ−ブ4の長さ方向中央部に貫通して設けられた挿入用孔(加圧流体通路6)に軸部5cを挿入したときに、溝4cは栓体5の頭部5bの裏面とによって、溶融樹脂への加圧流体の出入り口が形成される。
【0019】
加圧流体の出入り口を形成する溝4cの深さは、0.03〜0.2mmの範囲で選ぶのが好ましく、中でも好ましいのは0.05〜0.1である。加圧流体通路6を通った加圧流体は、スリ−ブ4の先端部4aの浅い溝4cと栓体5の頭部5bの裏面とで形成された出入り口から溶融樹脂内に供給されるが、この際、加圧流体は、加圧流体圧入装置3の先端部の出入り口から横方向に噴出することになる。
【0020】
すなわち、加圧流体は、成形品の肉厚方向ではなく、成形品の表裏面に沿って圧入されるので成形品全体に広がりやすく、均一な中空部10aが安定的に形成しやすい利点がある。また、スリ−ブ4の先端面4bには凹部4dが形成されているので、金型キャビテイ2に射出した溶融樹脂に、加圧流体を注入した際に圧力保持が確実にされ、かつ、スリ−ブ4の先端部この凹部4dを設けられているので、中空成形品が冷却する途中で加圧流体が漏れるのを防止することができる。
【0021】
スリ−ブ4の後端部には、加圧流体供給管7を有するサポ−ト部4fがねじ込まれており、スリ−ブ4とサポ−ト部4fとの連結部には、溶融樹脂から揮発する物質の加圧流体供給管7への逆流を防止するため、逆止弁4eを設ける。逆止弁4eは、加圧流体供給管7より直径を若干大きくされた部分を形成し、この部分に球体を遊嵌して逆止弁4eを形成するのが好ましい。球体を配置した逆止弁4eは、加圧流体を金型キャビテイ−に注入するときは、加圧流体の圧力で開く機構とし、一方、溶融樹脂から揮発した物質が加圧流体供給管7に進入しようとした場合は、逆止弁4eが閉じる機構とするのが好ましい。
【0022】
次に、本発明に係る中空射出成形用加圧流体圧入装置を備えた金型1を用いて、中空射出成形品を製造する方法を説明する。まず、固定型1aと可動型1bからなり、可動型1bにスリ−ブ進退用開口1cを有する金型1を型締すると共に、油圧シリンダ−8に油圧を供給しスリ−ブ4の先端を金型キャビテイ−2内に達するまで前進させ、図1に示されるように、スリ−ブ4を前進位置に保持する。次に、溶融樹脂を金型キャビテイ−2内に射出する。加圧流体の圧入は、金型キャビテイ−2内に成形に必要な全溶融樹脂の一部を射出した後、残りの溶融樹脂の射出しつつ行うか、または、成形に必要な全溶融樹脂の射出完了後に行われる。
【0023】
金型キャビテイ−2内の溶融樹脂中に注入された加圧流体は、溶融樹脂を金型キャビテイ−2の表面に押圧する。この間、金型キャビテイ−2内の溶融樹脂は冷却されて固化する。金型キャビテイ−2内の溶融樹脂がその少なくとも表面が固化し、金型から取り出しても変形が生じない程度まで冷却したあとに、油圧シリンダ−8に油圧を供給して加圧流体圧入装置3を、図2に示す位置に後退させ、スリ−ブ進退用開口1cを通して加圧流体を排出する。スリ−ブ進退用開口1cは、ガス排出を短時間で行うため、5°程度のテ−パ−加工を施しておくのが好ましい。上記操作により、射出成型品の中空部内の加圧流体は、短時間で大気に放出される。中空部内の加圧流体を排出した後、金型1を型開きして中空射出成形体10を取り出す。
【0024】
本発明の第2発明によって中空射出成形品を製造する際に使用できる樹脂は、特に制約はなく、通常、射出成形が適用できる熱可塑性樹脂全般が挙げられる。本発明において、加圧流体とは、常温・常圧下で気体または液体のものであって、溶融樹脂に接触したり、加圧した際に化学変化しないものを言う。具体的には、空気、窒素ガス、炭酸ガス、ヘリウムガス、アルゴンなどの気体、水、グリセリン、流動パラフィンなどの液体が挙げられる。これらの中では、窒素ガス、ヘリウムガスなどの不活性ガスが好ましい。
【0025】
本発明の第2発明によって製造できる中空射出成形品としては、ラジオ、テープレコーダ、CDプレーヤー、ファミリーコンピュータ(ファミコン)、テレビジョンなどの外箱、テレビジョン載置台などの家庭電気製品、パーソナルコンピュータ、オフィスコンピュータ、複写機、プリンターのハウジングなどのOA機器製品、自動車ドアノブ、インスルメントパネルなどの自動車部品、などの内部に中空部を有する各種の成形品が挙げられる。これらの例示は、本発明を限定するものではない。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、次の様な特別に有利な効果を奏し、その産業上の利用価値は極めて大である。
1.本発明に係る中空射出成形用加圧流体圧入装置は、スリ−ブとスリーブの内部先端側に、加圧流体通路としての隙間を形成して挿入された栓体とを備え、かつ、スリーブ先端に挿入された栓体の先端部を取り囲んだ凹部が形成されており、さらに、スリ−ブの後端部には、逆止弁が設けられていることにより、加圧流体通路への溶融樹脂の逆流、および溶融樹脂から揮発した物質の逆流がなく、ヒ−タ−も必要なく、加圧流体を確実に溶融樹脂中に圧入できる。
2.本発明に係る中空射出成形用加圧流体圧入装置は、加圧流体は、成形品の肉厚方向ではなく、成形品の表裏面に沿って平行に圧入されるので成形品全体に広がりやすく、成形品に均一な中空部を安定的に形成することができる。
3.本発明に係る中空射出成形品の製造方法によると、加圧流体圧入装置を油圧シリンダ−で前進、後退させることにより、加圧流体の圧入、排気を確実に行うことができ、中空射出成形品を効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中空射出成形用加圧流体圧入装置を装備した射出成形金型の一例であって、加圧流体圧入時の状態を示す縦断面図である。
【図2】加圧流体排出時の状態を示す縦断面図である。
【図3】本発明に係る中空射出成形用加圧流体圧入装置の一例の縦断面図である。
【図4】本発明に係る加圧流体圧入装置を構成するスリ−ブ先端部と栓体の斜視図である。
【符号の説明】
1:金型
1a:固定型
1b:可動型
1c:スリ−ブ進退用開口
2:金型キャビテイ−
3:加圧流体圧入装置
4:スリ−ブ
4a:先端部
4b:内側先端部
4c:溝
4d:凹部
4e:逆止弁
4f:サポ−ト部
4g:外周壁
5:栓体
5a:先端部
5b:頭部
5c:軸部
5d:ねじ部
5e:溝
6:加圧流体通路
7:加圧流体供給管
8:油圧シリンダ−
10:中空射出成形体
10a:中空部

Claims (3)

  1. 金型キャビテイ内に射出された溶融樹脂中に加圧流体を圧入して、中空部を有する射出成形体を成形するための加圧流体圧入装置において、スリーブと、このスリーブの内部先端側に、栓体の外壁面とスリーブ内壁面との間に加圧流体通路としての隙間を形成して挿入された栓体とを備え、このスリーブの先端面と栓体の先端部(頭部)裏面側との間に、加圧流体は通すが溶融樹脂は侵入させない大きさとされている隙間が形成され、かつ、このスリーブの先端面にはスリーブ先端に挿入された栓体の先端部を取り囲んだ凹部が形成されており、さらに、スリーブの後端側に逆止弁が設けられていることを特徴とする中空射出成形用加圧流体圧入装置。
  2. スリーブ先端部は、外側から内側方向に順に、外周壁、凹部、加圧流体通路を穿設した内側先端部がそれぞれ形成されてなり、この内側先端部には溝が放射状に刻設され、この内側先端部に穿設した加圧流体通路には、内側先端部とほぼ同じ直径の頭部を有する栓体が挿入されてなり、内側先端部に刻設された溝と栓体の頭部裏面側とによって加圧流体は通すが溶融樹脂は侵入させない大きさとされている隙間を形成してなる、請求項1記載の中空射出成形用加圧流体圧入装置。
  3. スリーブ進退用開口を有する金型の金型キャビテイ内に溶融樹脂を射出し、その溶融樹脂中に加圧流体を圧入することによって中空部を形成し、その溶融樹脂を冷却固化した後、中空部内の加圧流体を排出し、型開きして成形品を取り出す中空射出成形品の製造方法において、請求項1に記載の加圧流体圧入装置を用い、加圧流体を圧入する際には、スリーブ先端部を金型キャビテイ内に突出させ、加圧流体を排出する際には、スリーブ先端部を金型キャビテイ面より後退させることを特徴とする中空射出成形品の製造方法。
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