JPH07256755A - 保護膜形成装置及び保護膜形成方法 - Google Patents

保護膜形成装置及び保護膜形成方法

Info

Publication number
JPH07256755A
JPH07256755A JP6056460A JP5646094A JPH07256755A JP H07256755 A JPH07256755 A JP H07256755A JP 6056460 A JP6056460 A JP 6056460A JP 5646094 A JP5646094 A JP 5646094A JP H07256755 A JPH07256755 A JP H07256755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
protective layer
protective
processed
protective film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6056460A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3387194B2 (ja
Inventor
Michio Shinozaki
巳知夫 篠崎
Shigeru Fukai
茂 深井
Nobuaki Honma
信明 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP05646094A priority Critical patent/JP3387194B2/ja
Publication of JPH07256755A publication Critical patent/JPH07256755A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3387194B2 publication Critical patent/JP3387194B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工対象物のカラー画像に保護膜を形成する
にあたり,保護膜非形成部位を避けて保護膜を形成し,
容易にその保護膜非形成部位の形状を変えることが可能
な保護膜形成装置及び保護膜形成方法の開示。 【構成】 保護層を形成したラミネートフィルム14を
一方から巻出し,巻出したこのラミネートフィルム14
をプラスチックカード1上に当接するように案内した
後,ラミネートフィルム14をプラスチックカード1に
加熱加圧してプラスチックカード1上に保護層を形成す
るヒートローラ15とフィードローラ16とを有し,巻
出しリール10の巻出し位置からラミネート位置C2ま
での工程間に,剥離用フィルム19と,ラミネートフィ
ルム14を介して剥離用フィルム19に当接し,プラス
チックカード1上の保護膜非形成部位3の位置及び形状
に合わせて発熱可能なサーマルヘッド17とを備えてい
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばカード,小冊
子,帳票類,成形品,紙製品等の加工対象物に保護膜を
形成する保護膜形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば,昇華性インクを用いてプ
ラスチックカード表面にカラー画像を形成する場合,昇
華性インクの耐久性は乏しいので,カラー画像に耐久性
をもたせるため,プラスチックカードのカラー画像上に
熱ローラによりラミネートフィルムを融着する方法が一
般的に知られている。
【0003】この方法では,熱可塑性のあるラミネート
フィルムをプラスチックカードのカラー画像の上に載
せ,熱ローラとプラテンローラとによってプラスチック
カードとラミネートフィルムとをはさみ,熱ローラを加
熱してプラスチックカードのカラー画像上にラミネート
フィルムを融着させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近時のプラ
スチックカードには,表面にサイン用の粗面部・磁気ス
トライプ・ICチップ或いはホログラムシール等を形成
しているものがある。しかし,このようなサイン用の粗
面部や磁気ストライプ・ICチップ或いはホログラム画
像を形成している部分をラミネートすると,サイン用粗
面部にインク文字が定着しなかったり,磁気ストライプ
と磁気ヘッドとの接触性が悪くなったり,ICチップの
場合にはICチップの端子部分の接触性が悪化する問題
がある。また,ホログラム画像の上にラミネートがなさ
れると,ホログラム画像が劣化するという問題がある。
【0005】そこで,ラミネートする場合には,プラス
チックカードのカラー画像を押圧し,磁気ストライプや
ICチップ等の端子のある部位には当たらない押圧面形
状を有する熱ローラを複数準備しておき,プラスチック
カードのカラー画像に応じて対応する熱ローラを交換す
る必要がある。このため,被加工物であるプラスチック
カード或いは小冊子の非ラミネート部分がさまざまな形
状を有する場合には,多数の熱ローラを必要とすると共
に,ラミネートを施すものが多品種小量物である場合に
は,熱ローラの交換に多大な手間がかかる問題がある。
【0006】
【発明の目的】本発明にかかる保護膜形成方法は,この
ような問題に着目してなされたものであり,加工対象物
のカラー画像に保護膜を形成するにあたり,保護膜非形
成部位を避けて保護膜を形成し,容易にその保護膜非形
成部位の形状を変えることが可能な保護膜形成方法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の保護膜形成装置は,保護層を形成したラミ
ネートフィルムを一方から巻出し,巻出したこのラミネ
ートフィルムをその保護層が画像を描出した加工対象物
上に当接するように案内した後,巻き取りを行うラミネ
ートフィルム搬送手段と,前記ラミネートフィルムを前
記加工対象物に加熱加圧して前記加工対象物上に保護層
を形成する加熱加圧手段とを有する保護膜形成装置にお
いて,前記ラミネートフィルム搬送手段の巻出し位置か
ら前記加工対象物の位置までのフィルム搬送工程間に,
前記ラミネートフィルムの保護層に当接して前記ラミネ
ートフィルムの長手方向に移送可能な剥離用フィルム
と,前記ラミネートフィルムを介して前記剥離用フィル
ムに当接し,前記加工対象物上の保護膜非形成部位の位
置及び形状に合わせて発熱可能なサーマルヘッドとを備
えていることを特徴とする。
【0008】本発明の保護膜形成方法は,画像を描出し
た加工対象物上に,保護層を形成したラミネートフィル
ムの保護層を当てるフィルム当接工程と,このラミネー
トフィルムを介して前記加工対象物を加熱加圧する加熱
加圧工程とを経ることにより,前記加工対象物の画像上
に保護層を転写する保護膜形成方法において,前記フィ
ルム当接工程と前記加熱加圧工程との間に,前記ラミネ
ートフィルムの前記保護層を形成した方の一面に剥離用
フィルムを接触させ,前記ラミネートフィルムの他面に
サーマルヘッドを当て,このサーマルヘッドの発熱制御
によりを前記ラミネートフィルムの前記保護層の所定形
状を前記剥離用フィルムに転写する工程を有することを
特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の保護膜形成装置によれば,ラミネート
フィルムの送り速度に対応させてサーマルヘッドの発熱
制御を行うことによりラミネートフィルムの保護層の剥
離形状を自由に変更できるから,加工対象物上に保護す
る画像のほかに,磁気ストライプ或いはICチップ或い
はホログラムシールなどの保護膜非形成部位が設けられ
ている場合に,この保護膜非形成部位の位置及び形状に
応じてラミネートフィルムから保護層を剥離できる。
【0010】従って,加熱加圧手段で加工対象物にラミ
ネートフィルムの保護層を被覆するとき,加工対象物上
の保護膜非形成部位がラミネートフィルムの保護層で被
覆されてしまうことが防止されるとともに,加工対象物
のそのほかの部位は保護層により被覆できる。その際,
加工対象物が多様な種類を有しており,その非被覆部位
が多様な形状を有していても,例えばパーソナルコンピ
ュータ等を用いてサーマルヘッドの発熱制御を行うだけ
で保護層の除去形状及び除去位置を容易に変更すること
ができる。
【0011】又,本発明の保護膜形成方法によれば,フ
ィルム当接工程と加熱加圧工程との間において,ラミネ
ートフィルムの保護層を加工対象物に形成する前に非被
覆部位に相当する位置及び形状を剥離フィルムに転写し
て除去するので,ラミネートフィルムの保護層を加工対
象物に被覆するときに,加工対象物の非被覆部位が保護
層で被覆されることが防止される。
【0012】特に,サーマルヘッドの発熱制御を行うこ
とにより,ラミネートフィルムの送り速度並びに剥離フ
ィルムの送り速度に対応させてラミネートフィルムの保
護層の剥離形状を自由に変更できるので,加工対象物が
多様な種類を有しており,その非被覆部位が多様な形状
を有していても,例えばパーソナルコンピュータ等を用
いてサーマルヘッドの発熱制御を行うだけで保護層の除
去形状及び除去位置を容易に変更することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例にかかる保護膜形成装
置を図面に基づいて説明する。
【0014】図1は本発明の実施例にかかる保護膜形成
装置の主要部の構成を示したものであり,図2はこの保
護膜形成装置により表面をラミネートする加工対象物と
してのプラスチックカードを示している。
【0015】図1,図2において符号1は加工対象物と
してのプラスチックカードを示す。
【0016】本実施例では,加工対象物としてプラスチ
ックカード1を使用しているが,個人識別用のパスポー
トやノート等の小冊子,カルテや紙カード等のデータを
記入する帳票類,或いは曲面を有するプラスチック成形
品や紙製品等にも画像が描出され得るので,本発明の保
護膜形成方法の加工対象物として適用用途がある。
【0017】また,これらの加工対象物に形成された画
像には,印刷・転写・複写・プリンターによる印字・手
書き等の各種手段による絵・文字・写真・グラフィック
等が含まれる。これらの画像を描出する材質には,熱転
写フィルムにより転写される昇華性インクがあるが,昇
華性インクに限らずインクジェットプリンタなどのイン
クや,レーザープリンタのトナー或いは染料・顔料・シ
ール・写真なども有り得る。
【0018】このプラスチックカード1では表面のIC
チップ3を除いた部位が保護膜形成部位とされており,
プラスチックカード1の表面には写真2a,文字2bが
画像として昇華性インクにより描出されている。保護膜
非形成部位3にはICチップ4が取り付けられている。
保護膜非形成部位3に設けられるものとしてはICチッ
プ4のほかに磁気ストライプやホログラム画像を描出し
たシール,或いはサイン用の粗面部等などが有り得る。
【0019】図1において符号5は保護膜形成装置の全
体を示す。この保護膜形成装置5は通常はオーバーコー
ターとして独立した装置として用いられているが,例え
ば,プラスチックカード1等の加工対象物に写真2a及
び文字2bを描写するプリンターに付加されることも有
り得る。
【0020】この保護膜形成装置5は,ラミネートフィ
ルム搬送手段6と,加熱加圧手段7と,サーマルヘッド
8と,剥離用フィルム9とを備えている。
【0021】ラミネートフィルム搬送手段6は,巻出し
リール10と,巻取りリール11と,ガイドローラ1
2,13からなる。巻取りリール11は図示しないサー
ボモータによりラミネートフィルム14の巻取り方向に
回転する。巻出しリール10は巻取りリール11からの
巻取り力により回転すると共に,弛緩しないように巻取
り力に対して抵抗力が付与されている。
【0022】ラミネートフィルム14はベースフィルム
上に加熱により融着する熱融着性のある保護層が形成さ
れており,保護層は熱により加工対象物(ここではプラ
スチックカード1)に付着するプラスチックによって形
成されている。ラミネートフィルム14をプラスチック
カード1にガイドするガイドローラ12,13の間隔は
一定とされており,ガイドローラ12,13の間の中央
部に,加熱加圧手段としてのヒートローラ15及びフィ
ードローラ16が配設されている。
【0023】また,巻出しリール10からヒートローラ
14までの間の工程には,サーマルヘッド17とプラテ
ンローラ18とがラミネートフィルム14及び剥離用フ
ィルム19を介して対向して配設されている。剥離用フ
ィルム19は巻出し用リール20からプラテンローラ1
8を介して巻取り用リール21に巻取られる。なお,剥
離用フィルム19はの搬送速度はラミネートフィルム1
4の搬送速度と同じである。
【0024】円筒型のヒートローラ15の片方の端部は
図示しない支持アームに支持されており,図示しないサ
ーボモータ及びギア機構によりプラスチックカード1の
搬送速度V1に合わせて一定の周速度で回転される。ヒ
ートローラ15の内部にはヒータ22が配設されてい
る。ヒータ22はヒートローラ15の他方の開放端部か
ら突出しており,図示しない通電制御装置により発熱制
御される。
【0025】プラスチックカード1がフィードローラ1
6に向かって搬送される領域であってフィードローラ1
6の近傍手前には,例えば光学センサやタッチセンサな
どからなる検知センサ23が配設されている。センサ2
3とラミネート開始位置C2までの距離αは一定とされ
ている。
【0026】又,プラスチックカード1をフィードロー
ラ16に向かって搬送する送り機構は,図示しないサー
ボモータにより回転駆動される一対のゴムローラ24,
24によって構成され,プラスチックカード1はゴムロ
ーラ24,24の回転によってフィードローラ16に向
かって搬送される。
【0027】巻取りリール11の単位時間当たりの巻取
り量はラミネートフィルム1の巻取り量の増大により変
化すると共に,加熱されたラミネートフィルム1は延び
るので,サーボモータの角速度だけではラミネート開始
位置でのラミネートフィルム1の搬送速度は定められな
い。従って,ラミネートフィルム1が加熱される前のガ
イドローラ12にラミネートフィルム1の搬送速度検出
用のパルスジェネレータが装着されている。そして,ガ
イドローラ12の半径及びこのパルスジェネレータの発
信パルスに基づいて,ラミネートフィルム1の搬送速度
が検知されるから,ガイドローラ12の回転周速がプラ
スチックカード1の搬送速度に合うように,ヒートロー
ラ15及び巻取りリール11の回転を制御する。
【0028】ゴムローラ24,24を回転させるサーボ
モータ,ヒートローラ15を回転させるサーボモータ,
フィードローラ16を回転させるサーボモータ,巻取り
リール11を回転させるサーボモータは図示しない制御
装置により制御される。
【0029】次に,プラスチックカード1の保護膜非形
成部位3の長手方向の領域に合わせてラミネートフィル
ム1の保護層を除去する際の,プラスチックカード1と
ラミネートフィルム1及びサーマルヘッド17の発熱制
御について説明する。
【0030】サーマルヘッド17の発熱制御は,プラス
チックカード1の長さ,センサ23の離間距離α,搬送
速度V1,サーマルヘッド17の位置C1からラミネー
ト開始位置C2までの距離L,プラスチックカード1に
おける保護膜非形成部位3の領域(V1・t1,V1・
t2)に基づいて制御される。
【0031】先ず,サーマルヘッド17とプラテンロー
ラ18との剥離開始位置C1と,ヒートローラ15とフ
ィードローラ16とが最接近するラミネート開始位置C
2とは一定に保持されている。そして,剥離開始位置C
1からラミネート開始位置C2までラミネートフィルム
14が延在する距離Lrは一定に設定されている。この
距離Lはプラスチックカード1の全長Lcより長く設定
されている。
【0032】ゴムローラ24,24の回転によりフィー
ドローラ16に向かって搬送されるプラスチックカード
1の搬送速度V1は一定とされている。従って,プラス
チックカード1の挿入前端部1aから保護膜非形成部位
3の開始位置までの距離は(V1・t1)と表され,保
護膜非形成部位3の開始位置から終了位置までの距離は
(V1・t2)と表され,保護膜非形成部位3の終了位
置からプラスチックカード1の後端部までは(V1・t
3)と表される。ここで,t1,t2,t3は該当距離
を搬送速度V1で割った時間を示し,パルス数に変換で
きる。従って,プラスチックカード1の全長は{(V1
・t1)+(V1・t2)+(V1・t3)}と表さ
れ,ラミネート開始位置C2から保護膜非形成部位3の
開始位置までの距離は{α+V1・t1}と表される。
また,ラミネート開始位置C2から保護膜非形成部位3
の終了位置までの距離は{α+(V1・t1)+(V1
・t2)}と表される。
【0033】一方,プラスチックカード1とラミネート
フィルム14とが融着しているときの搬送速度はそれぞ
れ等しいから,ラミネートフィルム14の融着が開始し
た位置から保護層の剥離開始位置までの距離は{α+
(V1・t1)}と表され,ラミネートフィルム1の保
護層の剥離開始位置から剥離終了位置までの距離は{V
1・t2}と表される。
【0034】従って,ラミネート開始位置C2からサー
マルヘッド17の剥離開始位置C1まで距離がLである
場合,L≧(α+V1・t1)であることが望ましい。
サーマルヘッド17からラミネート開始位置C2までの
ラミネートフィルム14が長いために,剥離開始位置C
1からラミネート開始位置C2までの距離Lに対して,
L−(α+V1・t1)=βの余分な距離が存在する場
合には,β/V1=Δtだけプラスチックカード1を搬
送するゴムローラ24,24を停止させる。βは加工対
象物の長さによって変化するので,加工対象物の長さに
合わせて遅延時間Δtを設定する。これによって保護膜
非形成部位3の剥離開始位置が特定される。保護膜非形
成部位3の剥離終了位置はV1・t2により設定され
る。
【0035】保護膜非形成部位3の幅方向の長さは加工
対象物であるプラスチックカード1によってあらかじめ
サーマルヘッド17の発熱制御装置に幅方向の目標値と
して記憶させておく。
【0036】このように,本実施例の保護膜形成装置及
び保護膜形成方法は,保護層を形成したラミネートフィ
ルム14を一方から巻出し,巻出したこのラミネートフ
ィルム14をプラスチックカード1上に当接するように
案内した後,ラミネートフィルム14をプラスチックカ
ード1に加熱加圧してプラスチックカード1上に保護層
を形成するヒートローラ15とフィードローラ16とを
有し,巻出しリール10の巻出し位置からラミネート位
置C2までの工程間に,剥離用フィルム19と,ラミネ
ートフィルム14を介して剥離用フィルム19に当接
し,プラスチックカード1上の保護膜非形成部位3の位
置及び形状に合わせて発熱可能なサーマルヘッド17と
を備えていることを特徴とする。
【0037】この実施例の保護膜形成装置によれば,プ
ラスチックカード1の保護膜非形成部位3の領域及びラ
ミネートフィルム14の搬送速度V1に対応させてサー
マルヘッド17の発熱制御を行うことにより,ラミネー
トフィルム14の保護層の剥離形状を自由に変更できる
から,プラスチックカード1に熱昇華性インクからなる
画像のほかに,磁気ストライプ或いはICチップ或いは
ホログラムシールなどの保護膜非形成部位3が設けられ
ている場合に,この保護膜非形成部位3の位置及び形状
3’に応じてラミネートフィルム14から保護層を剥離
できる。
【0038】従って,ヒートローラ15及びフィードロ
ーラ16でプラスチックカード1にラミネートフィルム
14の保護層をラミネートするとき,保護膜非形成部位
3がラミネートフィルム14の保護層でラミネートされ
てしまうことが防止されるとともに,プラスチックカー
ド1のそのほかの部位は保護層により被覆できる。その
際,加工対象物が多様な種類を有しており,その非被覆
部位が多様な形状を有していても,例えばパーソナルコ
ンピュータ等を用いてサーマルヘッドの発熱制御を行う
だけで保護層の除去形状及び除去位置を容易に変更する
ことができる。
【0039】
【発明の効果】本発明の保護膜形成装置によれば,ラミ
ネートフィルムの送り速度並びに剥離フィルムの送り速
度に対応させてサーマルヘッドの発熱制御を行うことに
よりラミネートフィルムの保護層の剥離形状を自由に変
更できるから,加工対象物上に熱昇華性インクからなる
画像のほかに,磁気ストライプ或いはICチップ或いは
ホログラムシールなどの保護膜非形成部位が設けられて
いる場合に,この保護膜非形成部位の位置及び形状に応
じてラミネートフィルムから保護層を剥離できる。
【0040】従って,加熱加圧手段で加工対象物にラミ
ネートフィルムの保護層を被覆するとき,加工対象物上
の保護膜非形成部位がラミネートフィルムの保護層で被
覆されてしまうことが防止されるとともに,加工対象物
のそのほかの部位は保護層により被覆できる。その際,
加工対象物が多様な種類を有しており,その非被覆部位
が多様な形状を有していても,例えばパーソナルコンピ
ュータ等を用いてサーマルヘッドの発熱制御を行うだけ
で保護層の除去形状及び除去位置を容易に変更すること
ができる。
【0041】又,本発明の保護膜形成方法によれば,フ
ィルム当接工程と加熱加圧工程との間に設けられた保護
層除去工程において,ラミネートフィルムの保護層を加
工対象物に形成する前に非被覆部位に相当する位置及び
形状を剥離フィルムに転写して除去するので,ラミネー
トフィルムの保護層を加工対象物に被覆するときに,加
工対象物の非被覆部位が保護層で被覆されることが防止
される。
【0042】特に,サーマルヘッドの発熱制御を行うこ
とにより,ラミネートフィルムの送り速度並びに剥離フ
ィルムの送り速度に対応させてラミネートフィルムの保
護層の剥離形状を自由に変更できるので,加工対象物が
多様な種類を有しており,その非被覆部位が多様な形状
を有していても,例えばパーソナルコンピュータ等を用
いてサーマルヘッドの発熱制御を行うだけで保護層の除
去形状及び除去位置を容易に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本実施例にかかる保護膜形成装置の主要
部の構成を示した概略図である。
【図2】図2は加工対象物としてのプラスチックカード
の平面図である。
【符号の説明】
1 プラスチックカード 2 保護膜形成装置 3 保護膜非形成部位 4 ICチップ 10 巻出しリール 11 巻取りリール 12 ガイドローラ 13 ガイドローラ 14 ラミネートフィルム 15 ヒートローラ 16 フィードローラ 17 サーマルヘッド 18 プラテンローラ 19 剥離用フィルム 20 巻出しリール 21 巻取りリール 22 ヒータ 23 センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】保護層を形成したラミネートフィルムを一
    方から巻出し,巻出したこのラミネートフィルムをその
    保護層が加工対象物上に当接するように案内した後,巻
    き取りを行うラミネートフィルム搬送手段と,前記ラミ
    ネートフィルムを前記加工対象物に加熱加圧して前記加
    工対象物上に保護層を形成する加熱加圧手段とを有する
    保護膜形成装置において,前記ラミネートフィルム搬送
    手段の巻出し位置から前記加工対象物の位置までのフィ
    ルム搬送工程間に,前記ラミネートフィルムの保護層に
    当接して前記ラミネートフィルムの長手方向に移送可能
    な剥離用フィルムと,前記ラミネートフィルムを介して
    前記剥離用フィルムに当接し,前記加工対象物上の保護
    膜非形成部位の位置及び形状に合わせて発熱可能なサー
    マルヘッドとを備えていることを特徴とする保護膜形成
    装置。
  2. 【請求項2】画像を描出した加工対象物上に,保護層を
    形成したラミネートフィルムの保護層を当てるフィルム
    当接工程と,このラミネートフィルムを介して前記加工
    対象物を加熱加圧する加熱加圧工程とを経ることによ
    り,前記加工対象物の画像上に保護層を転写する保護膜
    形成方法において,前記フィルム当接工程と前記加熱加
    圧工程との間に,前記ラミネートフィルムの前記保護層
    を形成した方の一面に剥離用フィルムを接触させ,前記
    ラミネートフィルムの他面にサーマルヘッドを当て,こ
    のサーマルヘッドの発熱制御によりを前記ラミネートフ
    ィルムの前記保護層の所定形状を前記剥離用フィルムに
    転写する工程を有することを特徴とする保護膜形成方
    法。
JP05646094A 1994-03-28 1994-03-28 保護膜形成装置及び保護膜形成方法 Expired - Fee Related JP3387194B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05646094A JP3387194B2 (ja) 1994-03-28 1994-03-28 保護膜形成装置及び保護膜形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05646094A JP3387194B2 (ja) 1994-03-28 1994-03-28 保護膜形成装置及び保護膜形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07256755A true JPH07256755A (ja) 1995-10-09
JP3387194B2 JP3387194B2 (ja) 2003-03-17

Family

ID=13027719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05646094A Expired - Fee Related JP3387194B2 (ja) 1994-03-28 1994-03-28 保護膜形成装置及び保護膜形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3387194B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002018151A1 (en) * 2000-09-03 2002-03-07 Hewlett-Packard Indigo B.V. Laminated image printing
JP2002298115A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Japan Servo Co Ltd ラミネータ装置
WO2008108904A1 (en) * 2007-03-08 2008-09-12 Fargo Electronics, Inc. Card holder for a credential production device
JP2010143182A (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 Toyota Motor Corp 膜−保護層材連続接合方法及び装置
US7922407B2 (en) 2007-03-08 2011-04-12 Hid Global Corporation Credential production print ribbon and transfer ribbon cartridges
US8834046B2 (en) 2007-03-08 2014-09-16 Assa Abloy Ab Inverted reverse-image transfer printing
US8845218B2 (en) 2007-03-08 2014-09-30 Assa Abloy Ab Credential production device having a unitary frame
US9180706B2 (en) 2007-03-08 2015-11-10 Assa Abloy Ab Cantilevered credential processing device component
CN106926549A (zh) * 2015-12-29 2017-07-07 航天信息股份有限公司 卡片覆膜机

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002018151A1 (en) * 2000-09-03 2002-03-07 Hewlett-Packard Indigo B.V. Laminated image printing
US7241355B1 (en) 2000-09-03 2007-07-10 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Laminated image printing method
JP2002298115A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Japan Servo Co Ltd ラミネータ装置
JP4739561B2 (ja) * 2001-03-30 2011-08-03 日本電産サーボ株式会社 ラミネータ装置
WO2008108904A1 (en) * 2007-03-08 2008-09-12 Fargo Electronics, Inc. Card holder for a credential production device
US7665920B2 (en) 2007-03-08 2010-02-23 Fargo Electronics, Inc. Card holder for a credential production device
US7922407B2 (en) 2007-03-08 2011-04-12 Hid Global Corporation Credential production print ribbon and transfer ribbon cartridges
US8834046B2 (en) 2007-03-08 2014-09-16 Assa Abloy Ab Inverted reverse-image transfer printing
US8845218B2 (en) 2007-03-08 2014-09-30 Assa Abloy Ab Credential production device having a unitary frame
US9180706B2 (en) 2007-03-08 2015-11-10 Assa Abloy Ab Cantilevered credential processing device component
JP2010143182A (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 Toyota Motor Corp 膜−保護層材連続接合方法及び装置
CN106926549A (zh) * 2015-12-29 2017-07-07 航天信息股份有限公司 卡片覆膜机

Also Published As

Publication number Publication date
JP3387194B2 (ja) 2003-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4525212B2 (ja) 熱転写プリンタ
JP2003316265A (ja) 感熱性粘着シートの搬送および切断方法並びに感熱性粘着シート用プリンタ
JP3387194B2 (ja) 保護膜形成装置及び保護膜形成方法
JP2009062088A (ja) シート貼付装置及び貼付方法
JP6009263B2 (ja) 転写装置
JP3333970B2 (ja) 感熱画像保護層転写装置
US20040146329A1 (en) Printer with reverse image sheet
JP2002154724A (ja) 転写装置と転写物の製造方法
JPH11263032A (ja) 再転写プリンタ装置
JPH0858124A (ja) 熱転写印刷装置
JP2004074635A (ja) 被転写媒体、印刷装置及び印刷方法
JP4277511B2 (ja) 転写装置および転写方法
JP3613480B2 (ja) ラベルプリンタ
JP5898401B2 (ja) 情報記録装置
JPH10138544A (ja) プリンタ
JP2021123088A (ja) 画像形成装置
JP2005212116A (ja) 転写画像形成装置
JP2020029072A (ja) 印刷装置及び印刷装置の制御方法
JP2021094832A (ja) 画像形成装置
JP2005225168A (ja) 印刷装置及び印刷方法
JPH06333108A (ja) 印字発券方法
JP2005122537A (ja) 通帳類印刷装置及び通帳類印刷方法
JP2005246792A (ja) 通帳類印刷装置及び通帳類印刷方法
JP2003103811A (ja) 印刷装置、および印刷方法
JP2002096490A (ja) 印刷装置及び印刷方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080110

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090110

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100110

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100110

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110110

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120110

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees