JPH0725529A - 張力制御装置 - Google Patents

張力制御装置

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Publication number
JPH0725529A
JPH0725529A JP19433893A JP19433893A JPH0725529A JP H0725529 A JPH0725529 A JP H0725529A JP 19433893 A JP19433893 A JP 19433893A JP 19433893 A JP19433893 A JP 19433893A JP H0725529 A JPH0725529 A JP H0725529A
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JP
Japan
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tension
speed
deviation
motor
current
Prior art date
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Pending
Application number
JP19433893A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuuji Mitsumune
雄二 光宗
Yusuke Tabata
勇輔 田畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH0725529A publication Critical patent/JPH0725529A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テンションメータを使用しないで、ラインの
速度制御が簡単かつ安定に行える張力制御装置を提供す
る。 【構成】 目標となるモータの電流基準3と実電流フィ
ードバック14との偏差15を計算し、この偏差15が
デッドバンド16範囲内にあるか否かを判断し、デッド
バンド16範囲外と判断すると、プラス又はマイナスの
極性を有する一定量17を加算して、速度補正を偏差値
カウンター19により積算し、この積算補正量をライン
の速度基準6にフィードバックさせてモータ5を駆動さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鉄鋼及び紙パルプ分
野等に使用されるロール駆動機構の張力制御に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図4はロール駆動装置の張力制御をモー
タ電流制御により実現した方法を示すブロック図であ
る。図において、1は張力制御系において目標となる張
力基準、2は張力基準1を電流基準3に変換するための
張力−電流変換器、4は上記電流基準3に基づいてモー
タ5を駆動制御する電流制御装置である。図5は張力制
御をモータ速度制御により実現した方法を示すブロック
図であり、特にテンションメータにより張力フィードバ
ックを行っている。図において、6はロール駆動装置の
目標として設定されるラインの速度基準、7はテンショ
ンメータ(TM)によりラインの実張力を検出してフィー
ドバックする張力フィードバック、8は張力基準1と張
力フィードバック7との偏差を速度に補正する張力偏差
−速度補正変換器、9はラインの速度基準6に上記張力
偏差−速度補正変換器8にて算出された補正速度を加え
て計算したモータ速度基準、10はモータ5の速度制御
装置である。
【0003】次に、上記従来装置の動作について説明す
る。図4に示したモータ電流制御方式では、張力制御系
の目標値である張力基準1を設定した後、この張力基準
1を張力−電流変換器2によってモータ電流基準3に変
換し、電流制御装置4へ出力する。そして、電流制御装
置4はモータ5に付与する電流がモータの電流基準3と
なるように制御する。また、図5のテンションメータを
利用して張力フィードバックを行うモータ速度制御方式
では、張力基準1とテンションメータにより検出した張
力フィードバック7の偏差を、張力偏差−速度補正変換
器8を通してライン速度基準6に加算し、モータ速度基
準9とする。そして、速度制御装置10はモータ速度基
準9となるようにモータの回転数を制御する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の張力制御装置は
以上のように構成されており、それぞれ図4及び図5の
制御系において下記に述べる問題点があった。まず、図
4に示すモータ電流制御系においては、外部等からライ
ンに対して張力外乱が発生しても、これら外乱をカット
できないという問題点がある。また、図5に示すモータ
速度制御系においては、テンションメータ(TM)をライ
ンに設置して目標張力と実張力を比較し、補正をかけな
ければならず、制御系が複雑、高価になるという煩わし
さがある。併せて、駆動系の制御ゲイン・速度変動率の
設定により張力への影響度に差が生じてくる問題があ
る。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、テンションメータ等を設置
しなくても良く、しかもラインの速度制御が簡単でかつ
動作に安定性を有する張力制御装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る張力制御
装置は、まず張力を制御しようとするラインの基本制御
系を速度制御としておき、目標となる張力基準にしたが
って駆動系に与える電流目標値(電流基準)を決める。そ
して、電流基準と実電流フィードバックの偏差を見て上
記基本駆動系の速度基準に補正を加える。この補正の加
え方として次のような工夫をしている。即ち、上記偏差
がデッドバンド内にあるか否かを判断し、デッドバンド
範囲外と判断するとシーケンサーのサンプリング周期毎
にプラス又はマイナスの極性を有する一定量(一定速度)
を加算して行き、カウンターにより積算補正量を求め、
その積算補正量を基本駆動系(速度制御系)にフィードバ
ックするものである。なお、ラインの基本制御系として
は、電流制御方式、電圧制御方式でも構わないし、ま
た、電流基準と実電流フィードバックの偏差を検出する
代りに、速度基準と実速度フィードバックとの偏差、又
は電圧基準と実電圧フィードバックの偏差を検出してデ
ッドバンドと比較しても良い。
【0007】
【作用】この発明における張力制御装置を採用すること
により、テンションメータ等により実張力をフィードバ
ックできないプラントにおいて、ラインの基本制御系で
ある速度制御(電流制御、電圧制御)に一切影響を与えな
いで、安定かつ緩やかな張力補正制御ができる。また、
設備が複雑かつ高価なテンションメータを設置する必要
もなくなる。
【0008】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の一実施例に係る張力制御の
動作を説明するためのブロック図、図2は本発明が適用
される張力制御装置の一構成例を示す概略図である。ま
ず、図2によりこの発明の張力制御が適用される装置例
について説明する。11はロール駆動ラインの各セクシ
ョン間に設けられたルーパーと呼ばれるもので、片方の
セクションが停止した場合に、キャリッジ11aが上下
動して鉄板、パルプ等(以下、被ロール部材100と呼
ぶ)の長さ(送り)を調節し、もう一方のセクションにお
いて連続してロール運転することを可能にするものであ
る。12は#5ブライドルロールと呼ばれ、当該セクシ
ョンの基本回転数を決定する装置であり、ロール12a
のうち少なくとも一つにモータが設けられ(一般的には
ロール12a全てにモータが設けられている)、このモ
ータを速度制御により駆動させている。また、13は#
6ブライドルロールと呼ばれ、板、パルプ等の被ロール
部材100のたわみを取るためのもので、電流制御系で
駆動されている。今、ルーパー11の前のセクションが
停止した場合を考えると、ルーパー11以降のセクショ
ンを連続して運転するために、ルーパー11内において
被ロール部材100の長さを調節するようにキャリッジ
11aが上下動する。この時、キャリッジ11aの引張
り等により被ロール部材100のB部に張力の変動が起
こり、同じくA部の張力も変動しようとする。この張力
変動を最小限に抑えるように当発明が#5ブライドルロ
ール12の速度制御に使用される。
【0009】次に図1により、本発明を、図2の張力制
御装置、特に#5ブライドルロールの速度制御系に適用
する例について説明する。まず、ラインの張力基準を基
にして駆動系の目標値となる#5ブライドルロールのモ
ータの電流基準1を算出する。その一方で、#5ブライ
ドルロール駆動モータの実電流フィードバック14を検
出して、上記電流基準1と実電流フィードバック14の
偏差15を計算する。次に、ステップ20及びステップ
21において、上記偏差15とデッドハンド(不感帯)1
6の上限値、下限値と比較して偏差の極性を判別する。
例えば、ステップ20に示すように、偏差15がデッド
バンド16を超えると、偏差の極性はプラスとなり、シ
ーケンサのサンプリング周期毎に加える一定量(一定速
度値)17のプラス側を使用する。また、ステップ21
に示すように、偏差15がデッドバンド16を下回る
と、偏差の極性はマイナスとなり一定量(一定速度値)1
7のマイナス側を使用する。なお、不感帯であるデッド
バンド16及び一定量(一定速度)17の値は、ラインの
状態、モータの特性等を考慮して前もって或いはその都
度中央制御装置等により設定される。そして、上記一定
量(一定速度)17をリミッタ18により制限(上限値及
び下限値)を付けて偏差値カウンター19に加算して行
く。そして、この加算された値が補正量となり、ライン
の基準制御系としての速度基準6にフィードバックさ
れ、モータの速度基準9を算出し、速度制御装置10を
通してモータ5を駆動制御するのである。なお、偏差値
カウンター19はライン停止にてリセットすれば良い。
また、リミッタ値の幅を小さくすることにより検出器が
誤動作しても大きな制御誤差は生じないようにすること
ができる。
【0010】実施例2.図3はこの発明が適用される実
施例2に係る張力制御装置を示す構成図である。図にお
いて、22は被ロール部材100のスリップを抑えるた
めに設けられた#3ブライドルロールと呼ばれる装置
で、テンションメーター23からの張力フィードバック
を利用して電流制御により運転されている。24はヘル
パーロール群と言って、1つのコンバーターでたくさん
のインバーターを有し交流モータによりロール駆動をし
ているものであり、小容量のモーターが数多く使用され
ている。25は#4ブライドルロールと呼ばれ、当該セ
クションの速度を決定するマスターロールである。な
お、上記ヘルパーロール群24及び#4ブライドルロー
ル25は速度制御により運転されている。ここで、#4
ブライドルロール25の入側のC部分での張力26が速
度に応じて変化するという現象が出た。それは高速にお
いては適度な張りがあるが、低速になると弛み気味にな
るというものであった。ヘルパーロール群24の台数が
多く、しかも一般的にVF制御のVVVF制御で駆動さ
れているため、低速域での制御精度が悪く、#3ブライ
ドルロール22においてテンションメータによる張力制
御を行っても、#4ブライドルロール25までその張力
制御がキープできない問題がある。そこで上記問題点を
解決するために、#4ブライドルロール25の前の張力
26を安定させる目的で、ヘルパーロール群24及び#
4ブライドルロール25のコンバーター電源の電流値を
シーケンサに取り組み、図1で説明したようにモータ電
流基準1と実電流フィードバック14の偏差15を算出
し、この偏差15とデッドバンド16を比較して、偏差
15がデッドバンド16を上回るか下回るかによってプ
ラス又はマイナスの一定補正量(速度)17を加え、偏差
値カウンター19により積算して、この積算補正量を基
準制御系であるヘルパーロール群24又は#4ブライド
ルロールの速度基準6にフィードバックしてモータの速
度を制御する。
【0011】その他の実施例.図1に示す張力制御方式
では、モータの基本駆動制御系として速度制御を採用し
たものを示したが、基本制御系として電流制御方式又は
電圧制御方式であっても良く、電流制御の場合は、一定
量17は電流値となり積算された電流補正値をラインの
電流基準にフィードバックしてモータの電流基準を算出
し電流制御装置によりモータを駆動することになる。ま
た、電圧制御のばあいは一定量17は電圧値となりライ
ンの電圧基準にフィードバックされることになる。また
上記実施例では、駆動モータの電流基準3と実電流フィ
ードバック14の偏差15を基にデッドバンド16と比
較して補正量を積算しているが、速度基準と実速度フィ
ードバックの偏差、あるいは電圧基準と実電圧フィード
バックの偏差を基にして補正量を積算しても構わない。
【0012】
【発明の効果】以上のように、この発明によればテンシ
ョンメータ等の実張力をフィードバックする機構を設置
しなくてもラインの張力制御ができるので、設備のメン
テナンス及びコストが安価となり、構造上簡素化され
る。また、一定量を積算カウントして行くので、ライン
の張力制御の補正が緩やかとなり、かつ不安定にならな
く、応答性は悪いが急変するような外乱は無視してくれ
る効果がある。更に、本来の基本制御である速度制御
(電流制御、電圧制御)には一切影響を与えなく、他の補
正制御と併用しても悪い干渉が出ない効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る張力制御の動作を説
明するブロック図である。
【図2】この発明が適用される張力制御装置の一構成例
を示す概略図である。
【図3】この発明が適用される張力制御装置の他の構成
例を示す概略図である。
【図4】従来の電流制御方式によるロール駆動機構のブ
ロック図を示す。
【図5】従来の速度制御方式によるロール駆動機構のブ
ロック図を示す。
【符号の説明】
3 電流基準 5 モータ 6 ラインの速度基準 9 モータ速度基準 10 速度制御装置 11 ルーパー 12 #5ブライドルロール 13 #6ブライドルロール 14 実電流フィードバック 15 偏差 16 デッドバンド 17 一定量 18 リミッタ 19 偏差値カウンター 22 #3ブライドルロール 24 ヘルパーロール群 25 #4ブライドルロール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被ロール部材をモータ駆動のロールによ
    りライン移送するロール駆動機構において、目標となる
    モータの電流基準、電圧基準、又は速度基準と、モータ
    の実電流、実電圧、又は実速度フィードバック値との偏
    差を計算する手段と、上記偏差がデッドバンド内にある
    か否かを判断し、デッドバンド範囲外と判断するとプラ
    ス又はマイナスの極性を有する一定量を加算して行き、
    速度、電流又は電圧の積算補正量を求める手段を設け、
    上記積算補正量を、ラインの基本制御系となる速度基
    準、電流基準、又は電圧基準にフィードバックさせてモ
    ータを駆動することを特徴とする張力制御装置。
JP19433893A 1993-07-09 1993-07-09 張力制御装置 Pending JPH0725529A (ja)

Priority Applications (1)

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JP19433893A JPH0725529A (ja) 1993-07-09 1993-07-09 張力制御装置

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JP19433893A JPH0725529A (ja) 1993-07-09 1993-07-09 張力制御装置

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JPH0725529A true JPH0725529A (ja) 1995-01-27

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ID=16322933

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JP19433893A Pending JPH0725529A (ja) 1993-07-09 1993-07-09 張力制御装置

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JP (1) JPH0725529A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017018981A (ja) * 2015-07-10 2017-01-26 東芝三菱電機産業システム株式会社 ブライドルロールのロードバランス制御装置
CN109794980A (zh) * 2019-03-17 2019-05-24 长沙长泰智能装备有限公司 切板机速度与张力控制系统及控制方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017018981A (ja) * 2015-07-10 2017-01-26 東芝三菱電機産業システム株式会社 ブライドルロールのロードバランス制御装置
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