JPH06142735A - タンデム圧延機速度制御装置 - Google Patents
タンデム圧延機速度制御装置Info
- Publication number
- JPH06142735A JPH06142735A JP4290607A JP29060792A JPH06142735A JP H06142735 A JPH06142735 A JP H06142735A JP 4290607 A JP4290607 A JP 4290607A JP 29060792 A JP29060792 A JP 29060792A JP H06142735 A JPH06142735 A JP H06142735A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tension
- value
- speed
- electric motor
- rolling mill
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明は、電動機負荷電流値と圧延材張力値
とを入力し、張力偏差値を算出し、予め定めた演算式に
基づいて垂下量を求め、圧延機用電動機の回転速度を制
御する速度補正出力値を演算する垂下率特性補正演算装
置と、速度補正出力値と速度基準値との差を演算し、電
動機駆動装置の制御回路に入力する制御信号演算回路と
を備えたタンデム圧延機速度制御装置である。 【効果】 本発明により、タンデム圧延機速度制御装置
の応答性を高めることが可能である。
とを入力し、張力偏差値を算出し、予め定めた演算式に
基づいて垂下量を求め、圧延機用電動機の回転速度を制
御する速度補正出力値を演算する垂下率特性補正演算装
置と、速度補正出力値と速度基準値との差を演算し、電
動機駆動装置の制御回路に入力する制御信号演算回路と
を備えたタンデム圧延機速度制御装置である。 【効果】 本発明により、タンデム圧延機速度制御装置
の応答性を高めることが可能である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延材を複数台の圧延
機で連続して順次直列的に圧延するタンデム圧延設備に
おいて、圧延機駆動用電動機の負荷に応じて、圧延機駆
動用電動機の速度を補正するタンデム圧延機速度制御装
置に関する。
機で連続して順次直列的に圧延するタンデム圧延設備に
おいて、圧延機駆動用電動機の負荷に応じて、圧延機駆
動用電動機の速度を補正するタンデム圧延機速度制御装
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、鋼板などをタンデム圧延する圧
延機においては、圧延ロールのロール径設定の誤りや、
速度基準設定の誤りなどにより、上流側圧延機と下流側
圧延機の速度のアンバランスが生じ、圧延材に対して過
大な張力や、板切れなどが発生する。
延機においては、圧延ロールのロール径設定の誤りや、
速度基準設定の誤りなどにより、上流側圧延機と下流側
圧延機の速度のアンバランスが生じ、圧延材に対して過
大な張力や、板切れなどが発生する。
【０００３】これらを防ぎ、安定な操業を行うため、タ
ンデム圧延機の速度制御装置には、タンデム圧延機駆動
用電動機に流れる負荷電流Ｉに応じて速度基準を補正す
る垂下特性補正演算装置が備えられている。
ンデム圧延機の速度制御装置には、タンデム圧延機駆動
用電動機に流れる負荷電流Ｉに応じて速度基準を補正す
る垂下特性補正演算装置が備えられている。
【０００４】この従来の垂下特性補正演算装置は垂下特
性補正係数Ｋを速度基準ｖの関数として算出し、次式
（１）により速度補正量ｖを算出するのが、一般的であ
った。 ｖd ＝（Ｉ／Ｉ0 ）×Ｋ×ｖR ・・・（１） ここで、Ｉ0 は圧延機駆動用電動機の定格電流である。
性補正係数Ｋを速度基準ｖの関数として算出し、次式
（１）により速度補正量ｖを算出するのが、一般的であ
った。 ｖd ＝（Ｉ／Ｉ0 ）×Ｋ×ｖR ・・・（１） ここで、Ｉ0 は圧延機駆動用電動機の定格電流である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
垂下特性補正演算装置において、その速度補正出力ｖd
を算出する際の垂下特性補正係数Ｋは、速度基準ｖR の
関数となっているが、速度を関数とした場合には、過大
な張力や、板切れを防止し安定な操業を行うためには、
このＫの値を圧延速度全範囲において、完全に零とする
ことはできない。
垂下特性補正演算装置において、その速度補正出力ｖd
を算出する際の垂下特性補正係数Ｋは、速度基準ｖR の
関数となっているが、速度を関数とした場合には、過大
な張力や、板切れを防止し安定な操業を行うためには、
このＫの値を圧延速度全範囲において、完全に零とする
ことはできない。
【０００６】このため、板厚制御などで圧延機駆動用電
動機の速度を修正する際は、速度修正に伴う電流の変化
により、垂下特性補正演算装置から速度補正出力ｖd が
算出され、この補正は板厚制御のための速度修正を打ち
消すように働くため、板厚制御などに悪影響を及ぼし、
この結果、板厚制御精度が上がらず、製品品質上、好ま
しくないという問題があった。
動機の速度を修正する際は、速度修正に伴う電流の変化
により、垂下特性補正演算装置から速度補正出力ｖd が
算出され、この補正は板厚制御のための速度修正を打ち
消すように働くため、板厚制御などに悪影響を及ぼし、
この結果、板厚制御精度が上がらず、製品品質上、好ま
しくないという問題があった。
【０００７】従って、本発明は、圧延材にかかる張力を
検出することにより、過大な張力や、板切れにならない
張力範囲を算出し、その範囲内では、垂下特性補正係数
Ｋを零として、板厚制御などに悪影響を及ぼさないよう
にし、板厚制御などの精度を向上させることができる、
タンデム圧延機速度制御装置を提供することを目的とす
る。
検出することにより、過大な張力や、板切れにならない
張力範囲を算出し、その範囲内では、垂下特性補正係数
Ｋを零として、板厚制御などに悪影響を及ぼさないよう
にし、板厚制御などの精度を向上させることができる、
タンデム圧延機速度制御装置を提供することを目的とす
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、タンデム状態
に設置された前段の圧延機と後段の圧延機との間に設け
られ、圧延される圧延材に働く張力を検出し、圧延材張
力値として出力する張力検出器と、前段の圧延機用電動
機を駆動する電動機駆動装置と、圧延機用電動機に速度
基準値を予め演算して与える速度基準演算回路と、電動
機駆動装置に流れる電動機負荷電流値を測定する負荷測
定器と、電動機負荷電流値と圧延材張力値とを入力し、
張力偏差値を算出し、予め定めた演算式に基づいて垂下
量を求め、圧延機用電動機の回転速度を制御する速度補
正出力値を演算する垂下率特性補正演算装置と、速度補
正出力値と速度基準値との差を演算し、電動機駆動装置
の制御回路に入力する制御信号演算回路とを具備してな
るタンデム圧延機速度制御装置である。
に設置された前段の圧延機と後段の圧延機との間に設け
られ、圧延される圧延材に働く張力を検出し、圧延材張
力値として出力する張力検出器と、前段の圧延機用電動
機を駆動する電動機駆動装置と、圧延機用電動機に速度
基準値を予め演算して与える速度基準演算回路と、電動
機駆動装置に流れる電動機負荷電流値を測定する負荷測
定器と、電動機負荷電流値と圧延材張力値とを入力し、
張力偏差値を算出し、予め定めた演算式に基づいて垂下
量を求め、圧延機用電動機の回転速度を制御する速度補
正出力値を演算する垂下率特性補正演算装置と、速度補
正出力値と速度基準値との差を演算し、電動機駆動装置
の制御回路に入力する制御信号演算回路とを具備してな
るタンデム圧延機速度制御装置である。
【０００９】
【作用】本発明のタンデム圧延機速度制御装置において
は、タンデム状態に設置された前段の圧延機と後段の圧
延機との間に張力検出器を設け、圧延される圧延材に働
く張力を検出し、圧延材張力値として出力し、前段の圧
延機用電動機に速度基準値を予め演算して与え、電動機
駆動装置に流れる電動機負荷電流値を測定し、電動機負
荷電流値と圧延材張力値とを垂下率特性補正演算装置に
入力し、張力偏差値を算出し、予め定めた演算式に基づ
いて垂下量を求め、圧延機用電動機の回転速度を制御す
る速度補正出力値を演算し、速度補正出力値と速度基準
値との差を演算し、電動機駆動装置の制御回路に入力す
る。
は、タンデム状態に設置された前段の圧延機と後段の圧
延機との間に張力検出器を設け、圧延される圧延材に働
く張力を検出し、圧延材張力値として出力し、前段の圧
延機用電動機に速度基準値を予め演算して与え、電動機
駆動装置に流れる電動機負荷電流値を測定し、電動機負
荷電流値と圧延材張力値とを垂下率特性補正演算装置に
入力し、張力偏差値を算出し、予め定めた演算式に基づ
いて垂下量を求め、圧延機用電動機の回転速度を制御す
る速度補正出力値を演算し、速度補正出力値と速度基準
値との差を演算し、電動機駆動装置の制御回路に入力す
る。
【００１０】
【実施例】次に本発明の一実施例を説明する。図１にお
いて、１０はタンデム状態に設置された前段の圧延機１
と後段の圧延機２との間に設けられ、圧延される圧延材
３に働く張力を検出し、圧延材張力値として出力する張
力検出回路１０、１４は前段の圧延機用電動機１５を駆
動する電動機駆動装置、１２は圧延機用電動機１５に速
度基準値を予め演算して与える速度基準演算回路、１１
は電動機負荷電流値Ｉと圧延材張力値Ｔとを入力し、張
力偏差値を算出し、予め定めた演算式に基づいて垂下量
を求め、圧延機用電動機１５の回転速度を制御する速度
補正出力値を演算する垂下率特性補正演算装置、１６は
速度補正出力値と速度基準値との差を演算し、電動機駆
動装置１４の制御回路に入力する制御信号演算回路であ
り、圧延材３を圧延機１２で連続して順次直列的に圧延
するタンデム圧延設備において、圧延材３にかかる張力
を検出する張力検出器１０ａと、張力検出器１０ａによ
り検出された張力値と、圧延機用電動機１５の負荷か
ら、圧延機１の速度補正量を演算する垂下率特性補正演
算回路１１を備えたタンデム圧延機の速度補正装置であ
る。
いて、１０はタンデム状態に設置された前段の圧延機１
と後段の圧延機２との間に設けられ、圧延される圧延材
３に働く張力を検出し、圧延材張力値として出力する張
力検出回路１０、１４は前段の圧延機用電動機１５を駆
動する電動機駆動装置、１２は圧延機用電動機１５に速
度基準値を予め演算して与える速度基準演算回路、１１
は電動機負荷電流値Ｉと圧延材張力値Ｔとを入力し、張
力偏差値を算出し、予め定めた演算式に基づいて垂下量
を求め、圧延機用電動機１５の回転速度を制御する速度
補正出力値を演算する垂下率特性補正演算装置、１６は
速度補正出力値と速度基準値との差を演算し、電動機駆
動装置１４の制御回路に入力する制御信号演算回路であ
り、圧延材３を圧延機１２で連続して順次直列的に圧延
するタンデム圧延設備において、圧延材３にかかる張力
を検出する張力検出器１０ａと、張力検出器１０ａによ
り検出された張力値と、圧延機用電動機１５の負荷か
ら、圧延機１の速度補正量を演算する垂下率特性補正演
算回路１１を備えたタンデム圧延機の速度補正装置であ
る。
【００１１】即ち、図１において、１０は張力検出回
路、Ｉは電動機駆動装置１４より検出された負該電流、
１１は張力検出回路１０と負荷電流Ｉに基づき垂下量を
演算する垂下特性補正演算装置とからなり、垂下特性補
正演算装置１１は速度基準演算回路１２の演算結果を補
正し、電動機駆動装置１４に速度基準を与える構成であ
る。
路、Ｉは電動機駆動装置１４より検出された負該電流、
１１は張力検出回路１０と負荷電流Ｉに基づき垂下量を
演算する垂下特性補正演算装置とからなり、垂下特性補
正演算装置１１は速度基準演算回路１２の演算結果を補
正し、電動機駆動装置１４に速度基準を与える構成であ
る。
【００１２】次に、その動作を説明する。
【００１３】張力検出回路１０は、圧延機間の張力を検
出し、垂下特性補正演算回路１１に出力すると、垂下特
性補正演算回路１１は予め目標として設定されている設
定張力と張力検出回路１０により検出された張力との張
力偏差値ΔＴを算出する。
出し、垂下特性補正演算回路１１に出力すると、垂下特
性補正演算回路１１は予め目標として設定されている設
定張力と張力検出回路１０により検出された張力との張
力偏差値ΔＴを算出する。
【００１４】垂下特性補正係数Ｋは図２に示すように前
述の張力偏差値ΔＴの関数とし、張力偏差値ΔＴが過大
な張力や板切れなどを引き起こさない範囲にあるときに
は、垂下特性補正係数Ｋを零としている。垂下特性補正
演算回路１１は前述のようにして算出された垂下特性補
正係数Ｋと電動機駆動装置１４により検出された負該電
流Ｉから前述の（１）式により垂下特性補正量を演算
し、速度基準演算回路１２の出力を補正し、電動機駆動
装置１４に速度基準として与える。このことにより、圧
延状態が安定して張力変動がすくないところでは垂下特
性補正量を零あるいは微少にできるため、速度基準演算
回路１２の速度基準値が、垂下特性による補正がなされ
ずに電動機駆動装置１４に与えられ、従来に較べて制御
応答が向上する。
述の張力偏差値ΔＴの関数とし、張力偏差値ΔＴが過大
な張力や板切れなどを引き起こさない範囲にあるときに
は、垂下特性補正係数Ｋを零としている。垂下特性補正
演算回路１１は前述のようにして算出された垂下特性補
正係数Ｋと電動機駆動装置１４により検出された負該電
流Ｉから前述の（１）式により垂下特性補正量を演算
し、速度基準演算回路１２の出力を補正し、電動機駆動
装置１４に速度基準として与える。このことにより、圧
延状態が安定して張力変動がすくないところでは垂下特
性補正量を零あるいは微少にできるため、速度基準演算
回路１２の速度基準値が、垂下特性による補正がなされ
ずに電動機駆動装置１４に与えられ、従来に較べて制御
応答が向上する。
【００１５】以上の説明は、張力検出回路１０の検出張
力と目標として設定された設定張力との張力偏差値ΔＴ
を用いたが、検出張力の微分を用いて、垂下特性補正量
を演算しても良い。
力と目標として設定された設定張力との張力偏差値ΔＴ
を用いたが、検出張力の微分を用いて、垂下特性補正量
を演算しても良い。
【００１６】
【発明の効果】本発明によれば、垂下特性補正による速
度補正は、張力検出装置の出力に基づく張力偏差とした
ため、張力偏差が小さく、圧延が安定している状態で
は、垂下特性補正係数Ｋが零にでき、これにより、速度
制御に対する応答が従来より向上するので、板厚制御な
どで、圧延機駆動用電動機の速度を修正する場合には、
その制御精度が向上し、その結果、製品品質を向上させ
ることが出来る。
度補正は、張力検出装置の出力に基づく張力偏差とした
ため、張力偏差が小さく、圧延が安定している状態で
は、垂下特性補正係数Ｋが零にでき、これにより、速度
制御に対する応答が従来より向上するので、板厚制御な
どで、圧延機駆動用電動機の速度を修正する場合には、
その制御精度が向上し、その結果、製品品質を向上させ
ることが出来る。
【図１】本発明の一実施例を示すタンデム圧延機速度制
御装置の構成図である。
御装置の構成図である。
【図２】図１の垂下特性補正係数を、張力偏差値の関数
としたときのグラフ説明である。
としたときのグラフ説明である。
１０ 張力検出回路 １１ 垂下特性補正演算回路 １２ 速度基準演算回路 １６ 制御信号演算回路
Claims (1)
- 【請求項１】 タンデム状態に設置された前段の圧延機
と後段の圧延機との間に設けられ、圧延される圧延材に
働く張力を検出し、圧延材張力値として出力する張力検
出器と、前記前段の圧延機用電動機を駆動する電動機駆
動装置と、前記圧延機用電動機に速度基準値を予め演算
して与える速度基準演算回路と、前記電動機駆動装置に
流れる電動機負荷電流値を測定する負荷測定器と、前記
電動機負荷電流値と前記圧延材張力値とを入力し、張力
偏差値を算出し、予め定めた演算式に基づいて垂下量を
求め、前記圧延機用電動機の回転速度を制御する速度補
正出力値を演算する垂下率特性補正演算装置と、前記速
度補正出力値と前記速度基準値との差を演算し、前記電
動機駆動装置の制御回路に入力する制御信号演算回路と
を具備してなるタンデム圧延機速度制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4290607A JPH06142735A (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | タンデム圧延機速度制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4290607A JPH06142735A (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | タンデム圧延機速度制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06142735A true JPH06142735A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=17758195
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4290607A Pending JPH06142735A (ja) | 1992-10-29 | 1992-10-29 | タンデム圧延機速度制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06142735A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5809817A (en) * | 1997-03-11 | 1998-09-22 | Danieli United, A Division Of Danieli Corporation Corporation | Optimum strip tension control system for rolling mills |
-
1992
- 1992-10-29 JP JP4290607A patent/JPH06142735A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5809817A (en) * | 1997-03-11 | 1998-09-22 | Danieli United, A Division Of Danieli Corporation Corporation | Optimum strip tension control system for rolling mills |
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