JPH07255224A - 苗植機 - Google Patents

苗植機

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Publication number
JPH07255224A
JPH07255224A JP7436994A JP7436994A JPH07255224A JP H07255224 A JPH07255224 A JP H07255224A JP 7436994 A JP7436994 A JP 7436994A JP 7436994 A JP7436994 A JP 7436994A JP H07255224 A JPH07255224 A JP H07255224A
Authority
JP
Japan
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seedling
pot
seedling box
planting
arm
Prior art date
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Pending
Application number
JP7436994A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichiro Yano
真一郎 矢野
Masabumi Saeki
正文 佐伯
Hideo Izeki
秀夫 井関
Satoru Kato
哲 加藤
Sumi Fukushima
寿美 福島
Hirokazu Naka
弘和 仲
Manabu Namoto
学 名本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 横一列の苗を縦一列に植付けるものの円滑な
植付とメンテナンスの容易化を図る。 【構成】 駆動走行車に植付部を設け、該植付部はフロ
ート、苗箱案内枠体10、押出機構と、苗ホルダー82
を有する受渡機構15と、該受渡機構15が下方位置に
きたとき前記苗ホルダー82の係合部に係合して該係合
部よりポット苗を押出す苗落し櫛具92と、前記係合部
から押出されたポット苗が落下しこれを横に移送させる
横移送ベルトと、該横移送ベルトの終端に設けたポット
苗の植込案内ガイド96を有するものにおいて、前記苗
箱案内枠体10の下方位置で、前記受渡機構15の上下
移動に支障のない位置には、前記苗落し櫛具92と前記
苗ホルダー82の係合部と前記横移送ベルトと前記植込
案内ガイド96に噴水しうる噴霧ノズル110を設けた
苗植機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、苗植機に関するもので
ある。
【0002】
【従来技術】従来公知の特公昭57−22288号公報
には、駆動走行車に植付部を設け、該植付部は、縦横に
多数のポットを連設した軟質合成樹脂製の苗箱を略U型
状に彎曲誘導する苗箱案内枠体と、彎曲している苗箱の
ポットからポット苗を押出す押出機構と、該押出機構に
より押出されたポット苗を植付ける植付爪を有する構造
について記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知のものは、軟
質合成樹脂製の苗箱を略U型状の苗箱案内枠体で彎曲誘
導し、彎曲している苗箱のポットからポット苗を押出
し、押出されたポット苗を植付爪により植付けるように
しているが、実施化すると種々不備の点がある。即ち、
彎曲している苗箱からポット苗を押出すようにしている
が、彎曲させてもあまりポット苗の押出しは容易になら
ず、むしろ、装置が窮屈になる。また、押出されたポッ
ト苗はこれを縦一列にして植付けなくてはならないの
で、押出機構により押出されたポット苗を受止めて下方
位置に誘導する苗ホルダーを有する受渡機構と、該受渡
機構が下方位置にきたとき苗ホルダーの係合部に係合し
て該係合部よりポット苗を押出す苗落し櫛具と、係合部
から押出されたポット苗が落下しこれを横に移送させる
横移送ベルトと、該横移送ベルトの終端に設けたポット
苗の植込案内ガイドを必要とする。このような装置が欠
如する前記公報のものは、横一列に植付けられても、縦
一列には植付けられない。さて、前記のように横一列の
ものを縦一列に植付けるものにあっては、そのあたり
が、泥土で汚染されると、装置が複雑化しているだけ
に、動かなくなるという課題がある。
【0004】
【発明の目的】横一列の苗を縦一列に植付けるものの円
滑な植付という作動の確実化、メンテナンスの容易化。
【0005】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、駆動
走行車に植付部を設け、該植付部は田面に浮上滑走する
フロートと、縦横に多数のポットを連設した軟質合成樹
脂製の苗箱を略U型状に誘導する苗箱案内枠体と、該苗
箱のポットからポット苗を押出す押出機構と、該押出機
構により押出されたポット苗を受止めて下方位置に誘導
する苗ホルダーを有する受渡機構と、該受渡機構が下方
位置にきたとき前記苗ホルダーの係合部に係合して該係
合部よりポット苗を押出す苗落し櫛具と、前記係合部か
ら押出されたポット苗が落下しこれを横に移送させる横
移送ベルトと、該横移送ベルトの終端に設けたポット苗
の植込案内ガイドを有するものにおいて、前記苗箱案内
枠体の下方位置で、前記受渡機構の上下移動に支障のな
い位置には、前記苗落し櫛具と前記苗ホルダーの係合部
と前記横移送ベルトと前記植込案内ガイドに噴水しうる
噴霧ノズルを設けた苗植機としたものである。
【0006】
【作用】通過中の苗ホルダー82、あるいは苗ホルダー
82が上動するときに、噴霧ノズル110より水を噴射
させてベルト14および苗ホルダー82等に付着してい
る土を洗い流す。
【0007】
【実施例の構成】本発明の一実施例を図面により説明す
ると、1は駆動走行車、2はその前輪、3はその後輪、
4はその運転席で乗用型に形成されている。前記駆動走
行車1の後部には、平行リンクの上下動機構5を介して
植付部6が取付けられる。7は前記上下動機構5の作動
用シリンダーである。前記植付部6は、田面を浮上して
滑走するフロート8の上部に、特殊形状の苗箱9を供給
する苗箱案内枠体10と、該苗箱案内枠体10に供給さ
れた先行苗箱9の植付けが終了になったとき、次いで供
給される後続苗箱9を定位置で停止させる停止機構11
と、苗箱9よりポット苗12(図11)を押出す押出機
構13と、該押出機構13により押出された苗12を受
け止めて下方の横移送ベルト14迄移動させる受渡機構
15と、前記ベルト14により横送されたポット苗12
を順次植付ける植付機構16及び空苗箱収納部17から
形成されている。
【0008】前記苗箱9は、反復使用が可能のように全
体が軟質合成樹脂で形成され、稲苗一株分の大きさに形
成されたポット18を縦・横に多数連設した構造であ
り、該ポット18の上縁側が連結片で連結され、該ポッ
ト18の底部19には、前記押出機構13の押出ピン2
0が挿入されるように、十字状等の任意形状の切目21
が設けられ、苗箱9の側部には、後述する下方送り爪2
2(図8)の係合する係合孔23が、所定のピッチを置
いて形成されている。前記苗箱9は、前記のように軟質
の合成樹脂で形成されているから、縦方向にも横方向に
も自由に彎曲する構造であり、前記苗箱案内枠体10
は、前記苗箱9が上から嵌められるように前記苗箱9の
左右幅に形成され、上方から嵌めた前記苗箱9が前記苗
箱案内枠体10に案内されて摺動しながら下降し、下端
ではUターンして上昇する。24は下端のUターン路、
25は苗箱9の上側供給部、26は同下側供給部であ
る。
【0009】苗箱9を供給する前記上側供給部25およ
び前記下側供給部26は、上下二又に形成され、上下に
各2枚ずつ苗箱9を供給しておいて、交互に使用する。
前記上側供給部25および下側供給部26のすぐ下部の
垂直降下部28には供給部25、26のいずれかから落
下した苗箱9の停止機構11を設ける。該停止機構11
は苗箱案内枠体10の外方の側方に膨出した縦膨出部2
9に上下方向に長い長孔30を設け、該長孔30には苗
箱案内枠体10の内側から外側に向けて横軸31が挿通
され、該横軸31には上下可動板32の下端が上下可動
に取付けられる。該上下可動板32の横断面はチャンネ
ル状であって、前記縦膨出部29の外面に当接されて設
けられており、長孔30に沿って横軸31が上下動する
ことにより縦膨出部29を上下摺動させる。前記横軸3
1は上下可動板32を突き抜けて外方に突き出してい
て、前記左右方向の横軸31の突き出た部分にストッパ
ー取付アーム33の下端部を軸止する。
【0010】ストッパー取付アーム33の上端部には、
苗箱案内枠体10内の苗箱通路34に透孔35から突入
するストッパー36が固定されていて、該ストッパー3
6が苗箱通路34内に突入したり退却したりする。前記
上下可動板32の上端部には横軸31と平行の左右方向
のピン37が設けられ、該ピン37には、前記苗箱案内
枠体10側に上端を係止した強バネ38と弱バネ39の
それぞれの下端が係止するように取付ける。即ち、弱バ
ネ39は最初からピン37に係止しておくが、強バネ3
8はピン37に対し隙間を空けて設け、弱バネ39が伸
びてからピン37に係合して作用するように構成する。
前記ストッパー36の下方には第2ストッパー40を設
ける。第2ストッパー40は、押出ピン20の上方位置
に設けた左右方向の軸41に前後中間位置が軸止され、
後端42は傾斜して前方に突出して垂直降下部28の後
壁に形成した凹部43の内側に係合してそれ以上は上動
しないようにし、後端42は図2、3のように後から見
ると横の外に曲げて突出部44となり、突出部44は押
出ピン20と一緒に動く移動突起45が前方に突き出す
と移動突起45が突出部44の下に係合して、第2スト
ッパー40は凹部43に係合したまま下がらないように
固定される。前記第2ストッパー40の前部の上部に
は、該前部を下方に弾圧するバネ46が取付けてある。
47は、前記横軸31の近傍に設けたT型軸31aに左
右方向には回動自在に取付けたアームである。
【0011】48は凹部43の近傍位置の苗箱案内枠体
10の後方に設けた停止用レバー、49はその係止爪
で、前記停止用レバー48は、上部位置を左右方向の軸
50により軸止し、停止爪49が苗箱9の係合孔23に
係合して苗箱9をストップさせる。51は苗箱引下しア
ームで前記下方送り爪22は該苗箱引下しアーム51の
上端に形成される。苗箱引下しアーム51および停止用
レバー48はバネにより常時苗箱案内枠体10に弾着さ
れる。52は植付伝動部に設けたカウンター軸(図1
1)であり、該カウンター軸52にアーム53の下部側
を前後揺動自在に取付け、前記アーム53に前後方向の
ロッド54の前端を軸着し、該ロッド54の後端にベル
クランク55(なお、図8と図10、図11のベルクラ
ンク55は、向きが反対である)を介して苗箱引下しア
ーム51の下端を取付ける。56は前記アーム53の反
対側に突出す前記アーム53と一緒に動くコロ57付き
アームである。58はカウンター軸52の近傍に設けた
駆動軸であり、該駆動軸58にはアーム59とカム60
を設ける。該アーム59にはロッド61の下端が軸着さ
れ、ロッド61の上端には、第二カウンター軸62に軸
止したアーム63の先端を軸止し、第二カウンター軸6
2には歯車64を固定し、該歯車64を前記押出ピン2
0の前後方向の取付杆65の下面のラックギヤ64aに
係合させる。前記カム60にアーム56のコロ57が当
接し、カム60が回転するとコロ57とアーム56を介
してアーム53を揺動させる。
【0012】しかして、図4に前記押出機構13の前記
押出ピン20により押出された苗12を受け止めて下方
の横移送ベルト14迄移動させる受渡機構15を示す。
植付ミッション66には駆動軸67(カウンター軸52
と同一でもよい)が設けられる。駆動軸67にはアーム
68の基部を固定し、アーム68の先端にはロッド69
の一端をピン70で軸着し、ロッド69の他端はアーム
71の先端に軸止し、アーム71の基部はケース74に
取付けた第三カウンター軸75に固定する。第三カウン
ター軸75には上下動アーム72の基部を固定する。第
三カウンター軸75のやや上方位置にはケース74に取
付けられている第四カウンター軸76を設け、第四カウ
ンター軸76に上下動アーム77の基部を固定し、上下
動アーム72と上下動アーム77は平行リンクにし、そ
の先端部に軸78、79により連結体80を取付けて平
行リンクを構成する。連結体80にはネジ81で前記受
渡機構15が取付られ、前記受渡機構15には苗ホルダ
ー82が取付けられる。したがって、受渡機構15は平
行状態のまま上下回動する。
【0013】前記苗ホルダー82は、苗箱9から押出さ
れたポット苗12が一個ずつ嵌合する係合部83と、係
合部83の底部に設けた停止爪84を有する。前記押出
ピン20でポット18より押出されるポット苗12は過
剰に押出されることがあるので、過剰押出を防止するた
めに、係合部83の底部に停止爪84を設け、ポット苗
12は停止爪84により停止する。該停止爪84は、取
付台85の下面に設けた軸86に固定され、軸86の端
部にコロ87を取付けたアーム88を設け、コロ87を
カム89に当接させる。90はバネである。前記ベルト
14の上方位置の前記苗ホルダー82の移動軌跡X(図
17)の下端部には、該苗ホルダー82の係合部83の
間に係合してポット苗12をベルト14上に落下させる
苗落櫛爪91を有する苗落し櫛具92を設ける。
【0014】前記ベルト14は、左右一対設けられ、そ
れぞれ外側に反対回転するように設け、ベルト14の表
面には前側部分にだけ突起93群を3列設け、ポット苗
12の土の部分は、突起93の間に落下し、ベルト14
の回動でそれぞれ左右側に搬送され、1本ずつ一列に植
付けられる。94は植付機構16の苗植込杆、95は苗
植込杆94を取付けた苗植込回転盤、図5の96はベル
ト14の終端に設けたポット苗12がその間の通路97
を通って落下する左右2枚の植込案内ガイド、98は通
路97の苗入口である。
【0015】しかして、前記苗落し櫛具92と前記ベル
ト14のうち突起93のあるところと前記植込案内ガイ
ド96の苗入口98の部分と下降した苗ホルダー82に
は上方から水を吹き付けうる噴霧ノズル110を設け
る。噴霧ノズル110は、前記移動軌跡XよりもUター
ン路24側であって、苗ホルダー82の移動に支障のな
い位置とし、図5、17のように前側斜め下方で、左右
方向に幅広く噴霧しうる構成とする。噴霧ノズル110
は、図5のように、一個のベルト14に一個の割合で設
けられ、図5では2条植えだから左右二個配置され、図
14では6条植なので左右方向の送水分岐パイプ112
が長くなって六個配置される。送水分岐パイプ112に
は送水ホース113の先端が接続され、送水ホース11
3の基部はポンプ114を介してタンク115に接続す
る。実施例のポンプ114は、駆動走行車1の前側位置
に固定し、タンク115は、駆動走行車1の前側部に設
けた載置台116上に着脱自在に載置し、ゴムバンド1
17等の止具により載置台116に固定し、図示は省略
するが、タンク115内には残量検知センサーを設ける
か、あるいはタンク115自体の重量を測定して残量を
感知するか等の手段により、タンク115内の残量を感
知して操縦部に表示し、別途用意したタンク115と交
換して使用する。
【0016】なお、図14において118はバッテリ
ー、119はポンプ114のモーター、120はモータ
ー119をたとえば苗ホルダー82が下降したときに合
せて噴水するようにタイミングおよび噴水時間を調節す
る間欠タイマー、121はメインスイッチである。前記
噴霧ノズル110を取付けた送水分岐パイプ112は、
その中央部分を取付板122に固定してあり、取付板1
22はケース74の下側に設けた苗箱中央押えガイド1
23に止めネジで固定し、苗箱中央押えガイド123は
苗箱案内枠体10のUターン路24の下部に設けた左右
方向の横杆124に固定する。また、図15、16にお
いて、125は噴霧口、126は噴霧キャップ、127
は取付キャップである。
【0017】図18、19は、他の実施例であり、上下
動アーム72を固定したは第三カウンター軸75に押圧
カム体128を取付け、押圧カム体128の近傍位置に
ポンプ作動スイッチ129を設ける。押圧カム体128
は軸75に対する取付位置を変更可能にし、ポンプ作動
スイッチ129に接触するタイミングおよび接触時間を
変更しうるように構成する。なお、図10の100は
窓、図4、11、18の101は上下動アーム72の上
死点で停止させるゴムストッパー、図11の103はア
ーム53とコロ57付アーム56をロ方向に回転させる
バネ、図1の104は苗箱9の予備棚である。
【0018】
【実施例の具体的作用】次に実施例の作用を述べる。公
知の方法で、軟質合成樹脂の苗箱9の各ポット18にポ
ット苗12を育苗する。育苗後の苗箱9を、上側供給部
25および下側供給部26に夫々装填し、いずれか一方
の苗箱9を苗箱通路34に自重落下させると、ストッパ
ー36に当たり停止する。このとき、ストッパー36
は、強弱バネ38、39で上方から吊設されているか
ら、まず弱バネ39が伸び、ついで強バネ38が伸びて
衝撃を緩和しながらストッパー36により苗箱9を停止
させる。
【0019】この状態で、駆動走行車1を運転して前進
すると、図11の駆動軸58の回転により、アーム5
9、ロッド61、アーム63、第二カウンター軸62を
介して歯車64を回転させるから、歯車64と噛合うラ
ックギヤ64aにより押出機構13の取付杆65を前後
動させる。取付杆65が後動すると図6の押出ピン20
と移動突起45は後方に突出し、移動突起45によりア
ーム47をニ方向(図9)に回動させ、アーム47と一
体のストッパー取付アーム33を横軸31を中心にニ方
向に回動させ、ストッパー取付アーム33に固定されて
いるストッパー36を苗箱通路34から退避させ、スト
ッパー36により停止していた苗箱9を落下させる。同
時に、移動突起45の後動により第2ストッパー40の
後端42の横の突出部44を持ち上げて、その後端42
を後壁の凹部43に係合させるから、落下した苗箱9
は、第2ストッパー40に当接して停止する(図9)。
なお、停止用レバー48の係止爪49は図8のように窓
100から内側に突入し、苗箱9の下端を係止する。
【0020】一方、図11の駆動軸58の回転により、
カム60も回転し、カム60に当接するコロ57を押し
てアーム56をカウンター軸52を中心に回動させ、ア
ーム56と一体回動のアーム53をカウンター軸52中
心に揺動させて、アーム53に軸止されているロッド5
4を前後方向に往復移動させ、ベルクランク55を介し
て前記Uターン路24の直前の垂直降下路28に臨む下
方送り爪22を上下動させ、下動するとき苗箱9の係合
孔23に係合して引下げる。なお、苗箱9がストッパー
36より外れて落下すると、アーム47はホ方向に動い
て移動突起45とは当接しなくなる。
【0021】この状態で、前記のように駆動軸58が回
転して押出機構13が後動すると、横一列の数個の押出
ピン20を一緒に突出させて、ポット18内のポット苗
12を数個一緒に押出す。このとき、受渡機構15の苗
ホルダー82は上動していて押出ピン20の後側に待機
しているから、押し出されたポット苗12は苗ホルダー
82の係合部83に係合する。しかして、例えば、駆動
軸58が回転しカム60が回転してアーム56を回転さ
せると、カウンター軸52が回動してカウンター軸52
の延長である駆動軸67を回転させる等の回転伝達によ
り、駆動軸67を回転させる(植付ミッション66より
直接回転させる等伝達は要件ではない)。そして、駆動
軸67の回転により、アーム68、ロッド69、アーム
71を介して平行リンクの上下動アーム72、77を上
下動させて連結体80を下動させ、このことにより受渡
機構15を下動させて苗ホルダー82は移動軌跡Xを通
って下動し、ベルト14の前側上方位置まで移動する
と、係合部83に苗落し櫛具92の苗落櫛爪91が係合
してポット苗12を押出し、ポット苗12は係合部83
より外れて根部の土の部分は、ベルト14の突起93の
間に落下する。落下したポット苗12は、ベルト14に
よりそれぞれ左右側に搬送され、植込案内ガイド96、
96の苗入口98から通路97に嵌合する。嵌合したポ
ット苗12は上から苗植込杆94により土の部分を挾ん
で植付ける。
【0022】この植付作業では、苗落し櫛具92と、ベ
ルト14と、係合部83付近は、次第に泥にまみれて、
植付作業は円滑に行なえなくなる。しかし、本願は、前
記移動軌跡Xの下部を移動する苗ホルダー82に水を吹
き付けられるように噴霧ノズル110が設けられ、噴霧
ノズル110には、タンク115からの水がポンプ11
4により送水ホース113を通って供給されているか
ら、噴霧ノズル110から噴射された水は、苗落し櫛具
92とベルト14と苗入口98および苗ホルダー82に
噴射する。したがって、付着した泥土は洗浄されるの
で、係合部83からポット苗12は容易に離脱し、ベル
ト14上面の泥土はないので、ベルト14上に落下する
ポット苗12の姿勢も乱れず、苗入口98上に至り、苗
入口98も泥土が洗浄されているので詰まりが防止さ
れ、苗植込杆94による植付けを確実にし、苗ホルダー
82の係合部83に付着した泥土も洗浄されるので、係
合部83にポット苗12は容易かつ確実に係合する。ま
た、常時泥土に噴霧しているので、固くこびりつくこと
も防止でき、メンテナンスも容易になる。そして、タン
ク115内の水が無くなったときは、ゴムバンド117
を外して別のタンク115と交換するから、水の補給も
簡単である。
【0023】また、図18、19の第二実施例では、平
行リンクの第三カウンター軸75に押圧カム体128が
設けてあるので、上下動アーム72、77の上下回動と
同期作動できるから、押圧カム体128を同期回転さ
せ、ポンプ作動スイッチ129を同期押圧するので、こ
のとき、噴霧ノズル110より水を噴射させる。したが
って、平行リンクの上下動アーム72、77の回動と同
期させて噴霧ノズル110より水を噴射させ得る。この
場合、押圧カム体128はネジを緩めて位置変更自在に
しておくと、ポンプ作動スイッチ129のオンオフのタ
イミングを変更して、最適な作業を行なえる。例えば、
苗ホルダー82が戻りかけたとき水を噴射して、苗ホル
ダー82の泥土を良好に除去する等行える。また、間欠
タイマー120あるいはポンプ作動スイッチ129等の
手段により噴霧のタイミングおよび時間を変更調節する
ことにより、効率よく泥土を流せるので、水の使用量を
節約し、タンク115の交換も少なくし、作業全体の能
率を向上させる。
【0024】
【効果】本発明は、駆動走行車に植付部を設け、該植付
部は田面に浮上滑走するフロートと、縦横に多数のポッ
トを連設した軟質合成樹脂製の苗箱を略U型状に誘導す
る苗箱案内枠体と、該苗箱のポットからポット苗を押出
す押出機構と、該押出機構により押出されたポット苗を
受止めて下方位置に誘導する苗ホルダーを有する受渡機
構と、該受渡機構が下方位置にきたとき前記苗ホルダー
の係合部に係合して該係合部よりポット苗を押出す苗落
し櫛具と、前記係合部から押出されたポット苗が落下し
これを横に移送させる横移送ベルトと、該横移送ベルト
の終端に設けたポット苗の植込案内ガイドを有するもの
において、前記苗箱案内枠体の下方位置で、前記受渡機
構の上下移動に支障のない位置には、前記苗落し櫛具と
前記苗ホルダーの係合部と前記横移送ベルトと前記植込
案内ガイドに噴水しうる噴霧ノズルを設けた苗植機とし
たものであるから、 イ、公知例と異なり、横一列のポット苗12を、縦一列
に植付けできる。 ロ、横一列のポット苗12を、縦一列に植付けするか
ら、装置が複雑になるが、付着泥土を洗浄するので、作
用は円滑である。 ハ、噴霧ノズルの噴霧タイミングは調節可能にしたか
ら、苗ホルダーの係合部が戻るとき洗浄することもで
き、洗浄効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体側面図。
【図2】 苗箱と第2ストッパーと移動突起の供給前
後面図。
【図3】 苗箱と第2ストッパーと移動突起の供給後
後面図。
【図4】 植付部側面図。
【図5】 同背面図。
【図6】 停止機構の斜視図。
【図7】 同断面図。
【図8】 第2ストッパーおよび係止爪の側面図。
【図9】 停止機構の作用状態図。
【図10】 第2ストッパーおよび係止爪の作用状態
図。
【図11】 駆動機構の側面図。
【図12】 ベルトと受渡機構の平面図。
【図13】 受渡機構の斜視図。
【図14】 回路図。
【図15】 噴霧ノズル110の拡大斜視図。
【図16】 同断面図。
【図17】 同作用状態図。
【図18】 他の実施例図。
【図19】 回路図。
【符号の説明】
1…駆動走行車、2…前輪、3…後輪、4…運転席、5
…上下動機構、6…植付部、7…作動用シリンダー、8
…フロート、9…苗箱、10…苗箱案内枠体、11…停
止機構、12…ポット苗、13…押出機構、14…ベル
ト、15…受渡機構、16…植付機構、17…収納部、
18…ポット、19…底部、20…押出ピン、21…切
目、22…送り爪、23…係合孔、24…Uターン路、
25…上側供給部、26…下側供給部、28…垂直降下
部、29…縦膨出部、30…長孔、31…横軸、31a
…T型横軸、32…上下可動板、33…ストッパー取付
アーム、34…苗箱通路、35…透孔、36…ストッパ
ー、37…ピン、38…強バネ、39…弱バネ、40…
第2ストッパー、41…軸、42…後端、43…凹部、
44…突出部、45…移動突起、46…バネ、47…ア
ーム、48…停止用レバー、49…係止爪、50…軸、
51…アーム、52…カウンター軸、53…53、54
…ロッド、55…ベルクランク、56…アーム、57…
コロ、58…駆動軸、59…アーム、60…カム、61
…ロッド、62…第二カウンター軸、63…アーム、6
4…歯車、64a…ラックギヤ、65…取付杆、66…
植付ミッション、67…駆動軸、68…アーム、69…
ロッド、70…ピン、71…アーム、74…ケース、7
5…第三カウンター軸、72…上下動アーム、76…第
四カウンター軸、77…上下動アーム、78、79…
軸、80…連結体、81…ネジ、82…苗ホルダー、8
3…係合部、84…停止爪、85…取付台、86…軸、
87…コロ、88…アーム、89…カム、90…バネ、
91…苗落櫛爪、92…苗落し櫛具、93…突起、94
…苗植込杆、95…苗植込回転盤、96…植込案内ガイ
ド、97…通路、98…苗入口、100…窓、101…
ストッパー、103…バネ、104…載置棚、110…
噴霧ノズル、112…送水分岐パイプ、113…送水ホ
ース、114…ポンプ、115…タンク、116…載置
台、117…ゴムバンド、118…バッテリー、119
…モーター、120…間欠タイマー、121…メインス
イッチ、122…取付板、123…苗箱中央押えガイ
ド、124…横杆、125…噴霧口、126…噴霧キャ
ップ、127…取付キャップ、128…押圧カム体、1
29…ポンプ作動スイッチ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 哲 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 福島 寿美 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 仲 弘和 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 名本 学 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動走行車に植付部を設け、該植付部は
    田面に浮上滑走するフロートと、縦横に多数のポットを
    連設した軟質合成樹脂製の苗箱を略U型状に誘導する苗
    箱案内枠体と、該苗箱のポットからポット苗を押出す押
    出機構と、該押出機構により押出されたポット苗を受止
    めて下方位置に誘導する苗ホルダーを有する受渡機構
    と、該受渡機構が下方位置にきたとき前記苗ホルダーの
    係合部に係合して該係合部よりポット苗を押出す苗落し
    櫛具と、前記係合部から押出されたポット苗が落下しこ
    れを横に移送させる横移送ベルトと、該横移送ベルトの
    終端に設けたポット苗の植込案内ガイドを有するものに
    おいて、前記苗箱案内枠体の下方位置で、前記受渡機構
    の上下移動に支障のない位置には、前記苗落し櫛具と前
    記苗ホルダーの係合部と前記横移送ベルトと前記植込案
    内ガイドに噴水しうる噴霧ノズルを設けた苗植機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、噴霧ノズルの噴霧タ
    イミングは調節可能にした苗植機。
JP7436994A 1994-03-18 1994-03-18 苗植機 Pending JPH07255224A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009082050A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 畦塗り機
JP2020195315A (ja) * 2019-05-31 2020-12-10 井関農機株式会社 苗移植機

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