JPH0725486B2

JPH0725486B2 - エレベ−タ−の運転装置

Info

Publication number: JPH0725486B2
Application number: JP62151741A
Authority: JP
Inventors: 一夫堀場
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1987-06-18
Filing date: 1987-06-18
Publication date: 1995-03-22
Anticipated expiration: 2010-03-22
Also published as: JPS63315472A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明はエレベーターのサービス階を切り放して運転
する装置に関するものである。

〔従来の技術〕

事務所ビル，雑居ビルなどにおいては，各階床ごとの使
用目的の違いにより，営業時間に差異があるため，営業
時間外又は夜間にエレベーターにより部外者が立ち入る
ことがある。そこで，防犯上，保安上等の目的から，例
えば実公昭58-20611号公報に示されているように，エレ
ベーターのかご内操作盤等にサービス階切放しスイツチ
を設け，各階ごとにサービス階切放しを行うようにして
いる。すなわち，このスイツチが操作されると，これに
該当する階を非サービス階とし，かご内でサービス切放
し階の行先ボタンが操作されてもかご呼びが登録され
ず，またサービス切放し階で乗場ボタンが操作されても
乗場呼びが登録されないようにして，部外者がエレベー
ターで立ち入ることを防止するものである。

また，このサービス階切放しは，エレベーターの混雑
時，サービス階を減らしてエレベーター全体のサービス
を向上させることにも利用されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕上記のような従来のエレベーターの運転装置では，サー
ビス階切放しスイツチでサービス階を切り放すようにし
ているため，サービス階切放しを利用してエレベーター
全体のサービスを向上させるには，管理人はエレベータ
ーの混雑度を判断し，サービスの比較的不要な階を切り
放してサービス階床数を減らすことが必要である。すな
わち，管理人は常に正しいエレベーターの混雑度を把握
し，的確にサービス階切放しスイツチを操作しなければ
ならず，管理人に大きな精神的負担を強いることになる
という問題点がある。

この発明は上記問題点を解決するためになされたもの
で，管理人にエレベーターの混雑度の把握と的確な操作
を強いることなく，適切なサービス階切放し動作が行え
るようにしたエレベーターの運転装置を提供することを
目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係るエレベーターの運転装置は，エレベータ
ーの負荷状況が規定値以上になると、負荷の少ない階床
から順次呼び登録を不感にするようにしたものである。

〔作用〕

この発明においては，負荷状況に応じて呼び登録を不感
にしているため，時々刻々変化する負荷状況（交通量）
により，サービスの比較的不要な階を切り放して，全体
のサービス階を減少させる。

〔実施例〕

第１図〜第４図はこの発明の一実施例を示す図で，第１
図〜第３図は回路図，第４図は動作説明図である。

図中，（＋），（−）は直流電源，（１）〜（４）はそ
れぞれ１階〜４階の乗場呼び登録回路，（５）〜（８）
はそれぞれ１階〜４階のかご呼び登録回路，（11）は乗
場で上り呼びが登録されると閉成し解除されると開放す
る上り呼び登録リレー接点（ただし，全階分を代表して
１接点で示した。以下同じ），（12）は同じく下り呼び
に対する登録リレー接点，（13A）〜（13D）はそれぞれ
１号機〜４号機のかご呼び（かご内の行先ボタンによる
呼び）に対する登録リレー接点，（14）は端子Ａ〜Ｆの
入力の断続時間を精算し，端子GH間が閉成している時間
内の上記積算値が規定値以上になると，端子IJ間に出力
を発生し，端子KL間が閉成されるとリセツトされ，端子
MN間の抵抗（15）の調整により上記規定値が調整される
呼び登録時間積算検出器からなる負荷状況検出装置，
（16）は負荷状況検出リレーで，（16a）はその常開接
点，（17）は付勢されると一定時間T₁（例えば５分）後
に動作し消勢されると短時間で復帰する時限リレーで，
（17a），（17b）はその常開接点，（17c），（17d）は
同じく常閉接点，（18）は同じく一定時間T₂（例えば１
秒）に設定された時限リレーで，（18a）はその常閉接
点，（18b），（18c）は同じく常開接点，（19）は付勢
されると直ちに動作し消勢されると一定時間T₃（例えば
0.5秒）後に復帰する時限リレーで，（19a）はその常開
接点，（20）は混雑時検出リレーで，（20a）はその常
開接点，（20b），（20c）は同じく常閉接点である。

次に，この実施例の動作を，第４図を参照して説明す
る。

直流電源（＋），（−）が供給されると，時限リレー
（17）は時間のカウントを開始し，時間T₁を経過すると
動作し，接点（17a）は閉成する。接点（17a）の閉成に
より，時限リレー（18）は時間のカウントを開始し，時
間T₂を経過すると動作し，接点（18a）は開放する。接
点（18a）の開放により，時限リレー（17）は復帰し，
接点（17a）は開放する。これで，時限リレー（18）は
復帰し，接点（18a）は閉成する。以下，第４図に示す
ように，時限リレー（17），（18）は動作及び復帰を繰
り返えし，各接点（17b）〜（17d），（18b），（18c）
はそれぞれ開放及び閉成を繰り返えす。すなわち，時限
リレー（17），（18）によつて，負荷状況検出のサンプ
リング時間設定用の発振回路が構成されている。

今，サンプリング時間T₁のカウント中，すなわち，時限
リレー接点（17d）の閉成中に,1号機〜４号機の乗場呼
び及びかご呼びのすべての呼び登録時間積算値が規定値
以上になると，負荷状況検出リレー（16）は付勢され，
接点（16a）は閉成する。これで，時限リレー（19）は
付勢され，接点（19a）は閉成する。次に，サンプリン
グ時間T₁が終了し，時限リレー（17）が動作すると，接
点（17b）は閉成し，（＋）−（19a）−（17b）−（2
0）−（−）の回路により，混雑時検出リレー（20）は
付勢され，接点（20a）は閉成する。また，接点（20
b），（20c）は開放するため,2階の乗場呼び及びかご呼
び登録回路（２），（６）は切り放されて不感となり，
それらの呼びは登録不能となつて,2階にはかごが停止し
ないことになる。

時限リレー（18）が時間T₂後に動作すると，接点（18
c）は閉成するので，負荷状況検出装置（14）はリセツ
トされ，負荷状況検出リレー（16）は消勢されて，接点
（16a）は開放する。これで，時限リレー（19）は時間T
₃後に復帰する。しかし，この間に接点（18b）は閉成す
るので，（＋）−（19a）−（18a）−（20）−（−）の
回路により，混雑時検出リレー（20）は付勢される。ま
た，時限リレー（17）の復帰により，接点（17c）が閉
成すると，（＋）−（20a）−（17c）−（20）−（−）
の回路により，混雑時検出リレー（20）は自己保持す
る。しがつて，時限リレー（19）が接点（16a）の開放
後時間T₃経過して復帰し，接点（19a）が開放しても，
混雑時検出リレー（20）は消勢されない。次のサンプリ
ング時間T₁の間に，再び負荷状況検出リレー（16）が付
勢されると，接点（16a）は閉成し，時限リレー（19）
は付勢され，接点（19a）は閉成し，混雑時検出リレー
（20）の保持は継続する。そして，その次のサンプリン
グ時間T₁の間に負荷状況検出リレー（16）が付勢されな
いと，時限リレー（19）は付勢されず，接点（19a）は
閉成しない。そして，時限リレー（17）が動作して接点
（17c）が開放すると，混雑度検出リレー（20）は消勢
され，接点（20b）は開放する。また，接点（20b），
（20c）は閉成し,2階の乗場呼び及びかご呼びの登録は
不能となり,2階のエレベーターサービスは復帰する。

このようにして，エレベーターが混雑すると，定められ
た階床のサービスを切り放すことにより，サービス階を
減少させ運転効率を向上するようにしている。

実施例では，エレベーターの負荷状況を，一定時間内の
すべての呼びの登録時間の積算値によつて検出するよう
にしたが，これに限るものではない。例えば，各かごの
到着予想時間の平均値，未応答時間の平均値等によつて
検出するようにしてもよい。

また，実施例では，サービス切放し階をあらかじめ定め
られた１階床としたが，混雑時に合わせて一定の優先順
序で順次切り放したり，各階ごとの負荷状況検出器の出
力によつて負荷の少ない階から順次切り放したりすれ
ば，いつそう実情に即した望ましいものとなる。

〔発明の効果〕

以上説明したとおりこの発明では，エレベーターの負荷
状況が規定値以上になると、負荷の少ない階床から順次
呼び登録を不感にするようにしたので，管理人にエレベ
ーターの混雑度の把握と的確な操作を強いることなく，
適切なサービス階切放しを行つて，エレベーター全体の
サービス向上を図ることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図はこの発明によるエレベーターの運転装
置の一実施例を示す図で，第１図〜第３図は回路図，第
４図は動作説明図である。図中，（１）〜（４）は１階〜４階の乗場呼び登録回
路，（５）〜（８）は１階〜４階のかご呼び登録回路，
（14）は負荷状況検出装置，（16）は負荷状況検出リレ
ー，（20）は混雑時検出リレ−，（20b），（20c）はサ
ービス階切放し回路（混雑時検出リレー接点）である。なお，図中同一符号は同一部分を示す。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】エレベーターの負荷状況を検出するエレベ
ーター負荷状況検出装置と、各階の負荷状況を検出する
各階負荷状況検出装置と、上記エレベーター負荷状況検
出装置が規定値以上の負荷状況を検出すると上記各階負
荷状況検出装置の出力により負荷の少ない階床から順次
呼び登録を不感にするサービス階切放し回路とを備えて
なるエレベーターの運転装置。