JPH07252530A - 超高珪素電磁鋼板の製造方法 - Google Patents
超高珪素電磁鋼板の製造方法Info
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- JPH07252530A JPH07252530A JP4730694A JP4730694A JPH07252530A JP H07252530 A JPH07252530 A JP H07252530A JP 4730694 A JP4730694 A JP 4730694A JP 4730694 A JP4730694 A JP 4730694A JP H07252530 A JPH07252530 A JP H07252530A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 超高珪素鋼板は極めて脆いため、従来からの
電磁鋼板製造に使用される長大連続ラインを通板するこ
とが困難である。本発明は一連の製造工程に沿って長大
ラインの通板を可能にする方法である。 【構成】 超高珪素鋼は、通常の圧延法では表層に等軸
粒、中心部に延伸粒が残りその境目で割れが発生し破断
し易い。そこで材料温度600℃以上で各パス間時間1
0秒を超えて軟化させながら熱間圧延する。更に長大ラ
インが通板可能な板厚まで表面酸化物が付着したままで
圧延するために地鉄と密着性が良く圧延時に剥れないス
ケール構造とする超高珪素電磁鋼板の製造に関するもの
である。
電磁鋼板製造に使用される長大連続ラインを通板するこ
とが困難である。本発明は一連の製造工程に沿って長大
ラインの通板を可能にする方法である。 【構成】 超高珪素鋼は、通常の圧延法では表層に等軸
粒、中心部に延伸粒が残りその境目で割れが発生し破断
し易い。そこで材料温度600℃以上で各パス間時間1
0秒を超えて軟化させながら熱間圧延する。更に長大ラ
インが通板可能な板厚まで表面酸化物が付着したままで
圧延するために地鉄と密着性が良く圧延時に剥れないス
ケール構造とする超高珪素電磁鋼板の製造に関するもの
である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軟磁性材料として電気
機器の鉄心に用いられる超高珪素電磁鋼板のスラブ加熱
方法に関するもので、特に加熱炉の雰囲気を制御するこ
とにより表面酸化物(スケール)を改質し付着したまま
で圧延を行えるようにし、かつ得られた製品の占積率と
磁性が優れている超高珪素電磁鋼板を安定して製造する
方法に関するものである。
機器の鉄心に用いられる超高珪素電磁鋼板のスラブ加熱
方法に関するもので、特に加熱炉の雰囲気を制御するこ
とにより表面酸化物(スケール)を改質し付着したまま
で圧延を行えるようにし、かつ得られた製品の占積率と
磁性が優れている超高珪素電磁鋼板を安定して製造する
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Siを含有する鋼板は優れた軟磁気特性
を有するため、電力用変圧器あるいは回転機の鉄心とし
て用いられている。この種軟磁性材料においては、Si
含有量が増加すると鉄損特性が向上する(鉄損値が低下
する)。特に、Si含有量が6.5%近傍では、鉄損特
性が良好である上に磁歪が零に近づくところから、透磁
率も一段と向上し、従来にない新しい機能をもつ磁性材
料となり得る。
を有するため、電力用変圧器あるいは回転機の鉄心とし
て用いられている。この種軟磁性材料においては、Si
含有量が増加すると鉄損特性が向上する(鉄損値が低下
する)。特に、Si含有量が6.5%近傍では、鉄損特
性が良好である上に磁歪が零に近づくところから、透磁
率も一段と向上し、従来にない新しい機能をもつ磁性材
料となり得る。
【0003】最近、省エネルギーを目的として、鉄損値
が低くかつ電気機器の多様な磁気特性上の要求を満足せ
しめ得る新しい材料として、Siを6.5%あるいはそ
の近傍含有する、超高珪素電磁鋼板が見直され始めた。
が低くかつ電気機器の多様な磁気特性上の要求を満足せ
しめ得る新しい材料として、Siを6.5%あるいはそ
の近傍含有する、超高珪素電磁鋼板が見直され始めた。
【0004】しかしながら、この超高珪素電磁鋼板は極
めて脆いため、工業的に量産する上で多くの問題があ
り、いまだ実用されるに至っていない。超高珪素電磁鋼
板をストリップの状態で処理し工業的量産を行うには、
通常の電磁鋼板製造プロセスのように熱間圧延板を酸洗
によって表面酸化物(スケール)を除去後冷間圧延する
ことが望ましいが、超高珪素電磁鋼板は室温での伸びが
0.5%程度しかなく2.0mm前後の熱延板をライン破
断することなく安定的に酸洗ラインを通板することはか
なり難しい。また、板温度が150℃以上となれば伸び
は15%程度となるが、酸洗ライン全長にわたり板温度
を150℃に保つことは不可能である。そこで表面酸化
物(スケール)が付着したままで圧延を行いある程度板
厚が薄く(酸洗ラインが常温で通板できる板厚)になっ
たところで酸洗を行うことが、工業的に量産する上で必
須となる。
めて脆いため、工業的に量産する上で多くの問題があ
り、いまだ実用されるに至っていない。超高珪素電磁鋼
板をストリップの状態で処理し工業的量産を行うには、
通常の電磁鋼板製造プロセスのように熱間圧延板を酸洗
によって表面酸化物(スケール)を除去後冷間圧延する
ことが望ましいが、超高珪素電磁鋼板は室温での伸びが
0.5%程度しかなく2.0mm前後の熱延板をライン破
断することなく安定的に酸洗ラインを通板することはか
なり難しい。また、板温度が150℃以上となれば伸び
は15%程度となるが、酸洗ライン全長にわたり板温度
を150℃に保つことは不可能である。そこで表面酸化
物(スケール)が付着したままで圧延を行いある程度板
厚が薄く(酸洗ラインが常温で通板できる板厚)になっ
たところで酸洗を行うことが、工業的に量産する上で必
須となる。
【0005】従来の知見によれば、例えば特公昭59−
289号公報、特公昭60−40921号公報に開示さ
れているように、表面にスケールが付着したままの熱間
圧延板を直接的に圧延するとスケールが破砕、剥離して
問題となりこれまで工業的量産規模でかかる冷間圧延は
行われていない。
289号公報、特公昭60−40921号公報に開示さ
れているように、表面にスケールが付着したままの熱間
圧延板を直接的に圧延するとスケールが破砕、剥離して
問題となりこれまで工業的量産規模でかかる冷間圧延は
行われていない。
【0006】表面酸化物(スケール)について提案され
た技術としては、特開昭60−145318号、特開昭
61−69927号、特開昭61−69924号及び特
開昭62−130219号各公報に開示の技術がある。
これらの技術はいずれも高温スラブ加熱時の炉内の酸素
濃度を低くすることによって酸化減量を少なくするこ
と、あるいは高温酸化に伴う疵の発生防止を目的として
いる。
た技術としては、特開昭60−145318号、特開昭
61−69927号、特開昭61−69924号及び特
開昭62−130219号各公報に開示の技術がある。
これらの技術はいずれも高温スラブ加熱時の炉内の酸素
濃度を低くすることによって酸化減量を少なくするこ
と、あるいは高温酸化に伴う疵の発生防止を目的として
いる。
【0007】例えば特開昭60−145318号公報に
は、高温加熱時にはスラブ表面に大量のノロが生成し、
加熱炉の操業性を損なうばかりでなく表面疵発生をもた
らすことから、それを防止する方法として、スラブ表面
温度が1250℃以上において、加熱雰囲気中のO2 濃
度を1%以下にすること、またガス燃焼型炉での加熱温
度の上限を1230℃にすべきことが提案されている。
は、高温加熱時にはスラブ表面に大量のノロが生成し、
加熱炉の操業性を損なうばかりでなく表面疵発生をもた
らすことから、それを防止する方法として、スラブ表面
温度が1250℃以上において、加熱雰囲気中のO2 濃
度を1%以下にすること、またガス燃焼型炉での加熱温
度の上限を1230℃にすべきことが提案されている。
【0008】また、特開昭61−69927号公報で
は、ノロの大量発生による炉壁熔損や歩留まり低下、高
温加熱中のスラブ表面の粒界酸化によるホットコイルの
耳割れ、スラブ表面の脱炭に起因する最終製品の磁性劣
化、更にはスラブ柱状晶の粗大化等の防止を目的とし
て、電気的加熱炉での加熱は、温度を1310〜135
0℃、雰囲気は非酸化性に限定すること、そして燃料燃
焼炉での均熱温度の上限は1250℃にすべきことが提
案されている。
は、ノロの大量発生による炉壁熔損や歩留まり低下、高
温加熱中のスラブ表面の粒界酸化によるホットコイルの
耳割れ、スラブ表面の脱炭に起因する最終製品の磁性劣
化、更にはスラブ柱状晶の粗大化等の防止を目的とし
て、電気的加熱炉での加熱は、温度を1310〜135
0℃、雰囲気は非酸化性に限定すること、そして燃料燃
焼炉での均熱温度の上限は1250℃にすべきことが提
案されている。
【0009】更に特公昭61−69924号公報では、
誘導加熱方式でスラブを高温に加熱した場合スラブ表面
温度が1325℃を超えると熔損が始まるので、132
5℃以上ではO2 濃度を10%以下に制御すべきである
ことを提案している。そしてその実施例には、加熱温
度:1350℃でO2 濃度:10%以下及び加熱温度1
370℃でO2 濃度:1%以下の例が示されている。
誘導加熱方式でスラブを高温に加熱した場合スラブ表面
温度が1325℃を超えると熔損が始まるので、132
5℃以上ではO2 濃度を10%以下に制御すべきである
ことを提案している。そしてその実施例には、加熱温
度:1350℃でO2 濃度:10%以下及び加熱温度1
370℃でO2 濃度:1%以下の例が示されている。
【0010】また更に特開昭62−130219号公報
では、歩留まり低下や加熱炉操業に重大な支障をきたす
熔融状態のスラグの発生を防止するために、雰囲気中の
O2濃度を次式 O2 (%)=36.4−5.0lnT(℃) 以下にすることを提案している。そしてその具体的な値
としては1300℃で0.55%以下、1350℃で
0.36%以下、1400℃で0.18%以下の範囲が
示されているが、これはO2 濃度を下げればこの成分で
熔融スラグが発生しにくくなるという熱力学的事項を数
式化したものである。
では、歩留まり低下や加熱炉操業に重大な支障をきたす
熔融状態のスラグの発生を防止するために、雰囲気中の
O2濃度を次式 O2 (%)=36.4−5.0lnT(℃) 以下にすることを提案している。そしてその具体的な値
としては1300℃で0.55%以下、1350℃で
0.36%以下、1400℃で0.18%以下の範囲が
示されているが、これはO2 濃度を下げればこの成分で
熔融スラグが発生しにくくなるという熱力学的事項を数
式化したものである。
【0011】これらの技術は、スラブ加熱時の炉内の酸
素濃度を低くすることによって酸化減量を少なくするこ
と、あるいは高温酸化に伴う疵の発生防止を目的とした
ものであり、加熱炉内の雰囲気制御により、冷間圧延し
ても破砕、剥離しない表面酸化物(スケール)を生成さ
せることを目的としたものではない。
素濃度を低くすることによって酸化減量を少なくするこ
と、あるいは高温酸化に伴う疵の発生防止を目的とした
ものであり、加熱炉内の雰囲気制御により、冷間圧延し
ても破砕、剥離しない表面酸化物(スケール)を生成さ
せることを目的としたものではない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、軟磁性材料
として電気機器の鉄心に用いられる超高珪素電磁鋼板の
スラブ加熱方法に関するもので、特に加熱炉の雰囲気を
制御することにより表面酸化物(スケール)を改質し付
着したままで圧延を行えるようにし、かつ得られた製品
の占積率と磁性が優れている超高珪素電磁鋼板を安定し
て製造する方法を提供することを目的とするものであ
る。
として電気機器の鉄心に用いられる超高珪素電磁鋼板の
スラブ加熱方法に関するもので、特に加熱炉の雰囲気を
制御することにより表面酸化物(スケール)を改質し付
着したままで圧延を行えるようにし、かつ得られた製品
の占積率と磁性が優れている超高珪素電磁鋼板を安定し
て製造する方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、重量%でSi:5.0〜7.1%を含有し
残部実質的にFe及び不可避的不純物からなる超高珪素
鋼のインゴットあるいは連続鋳造スラブを1100℃を
超え1200℃以下の温度で加熱し、累積圧下率50%
を超えた圧下率でリバース圧延後1100℃を超え12
00℃以下の温度域で再加熱し熱間圧延する方法におい
て、被圧延材料の温度を600℃以上、各パス間時間を
10秒を超えて圧延し巻取後、表面酸化物(スケール)
が付着したままの状態で板温度150〜750℃の温度
域で圧延し、次いで表面酸化物を除去し、焼鈍後4〜5
8%の圧下率で酸洗前の圧延温度が高い程高圧下率にな
るような冷間圧延を行い、しかる後に最終焼鈍を施すこ
とを特徴とする超高珪素電磁鋼板の製造方法にある。更
に本発明は、重量比でSi:5.0〜7.1%を含有し
残部実質的にFe及び不可避的不純物からなる材料のス
ラブ加熱に際し、まず雰囲気中のO2 濃度が3%以下の
条件下で1100℃を超え1200℃以下の温度域に1
0〜120分加熱することを特徴としている。
に本発明は、重量%でSi:5.0〜7.1%を含有し
残部実質的にFe及び不可避的不純物からなる超高珪素
鋼のインゴットあるいは連続鋳造スラブを1100℃を
超え1200℃以下の温度で加熱し、累積圧下率50%
を超えた圧下率でリバース圧延後1100℃を超え12
00℃以下の温度域で再加熱し熱間圧延する方法におい
て、被圧延材料の温度を600℃以上、各パス間時間を
10秒を超えて圧延し巻取後、表面酸化物(スケール)
が付着したままの状態で板温度150〜750℃の温度
域で圧延し、次いで表面酸化物を除去し、焼鈍後4〜5
8%の圧下率で酸洗前の圧延温度が高い程高圧下率にな
るような冷間圧延を行い、しかる後に最終焼鈍を施すこ
とを特徴とする超高珪素電磁鋼板の製造方法にある。更
に本発明は、重量比でSi:5.0〜7.1%を含有し
残部実質的にFe及び不可避的不純物からなる材料のス
ラブ加熱に際し、まず雰囲気中のO2 濃度が3%以下の
条件下で1100℃を超え1200℃以下の温度域に1
0〜120分加熱することを特徴としている。
【0014】以下本発明を詳細に説明する。極めて脆い
超高珪素電磁鋼板を工業的に量産するに際して解決され
ねばならない技術的課題は、表面酸化物(スケール)が
付着したままで圧延を可能とすることである。そのため
には地鉄と密着性が良くかつ圧延後の酸洗で落ち易いス
ケール構造とすることである。
超高珪素電磁鋼板を工業的に量産するに際して解決され
ねばならない技術的課題は、表面酸化物(スケール)が
付着したままで圧延を可能とすることである。そのため
には地鉄と密着性が良くかつ圧延後の酸洗で落ち易いス
ケール構造とすることである。
【0015】通常の電磁鋼板製造プロセスにおいては、
熱間圧延板は酸洗によって表面スケールを除去された後
冷間圧延される。本発明者らは、例えば酸洗ラインに安
定してストリップを通板できるようにすべく熱間圧延板
を直接的に冷間圧延することを考えた。そこで、本発明
者らは、表面にスケールが付着したままの熱間圧延板を
直接的に圧延してみた。材料(ストリップ)温度をわず
か150℃程度まで高めることによって、Siを6.5
%前後含有する超高珪素電磁鋼の場合、スケールの破
砕、剥離を生じることなく冷間圧延することができた。
すなわち本発明者らは、超高珪素電磁鋼板ストリップを
150〜750℃の温度域で圧延すると熱間圧延表面の
スケールが全く剥離することなく圧延できるという画期
的な現象を発見した。
熱間圧延板は酸洗によって表面スケールを除去された後
冷間圧延される。本発明者らは、例えば酸洗ラインに安
定してストリップを通板できるようにすべく熱間圧延板
を直接的に冷間圧延することを考えた。そこで、本発明
者らは、表面にスケールが付着したままの熱間圧延板を
直接的に圧延してみた。材料(ストリップ)温度をわず
か150℃程度まで高めることによって、Siを6.5
%前後含有する超高珪素電磁鋼の場合、スケールの破
砕、剥離を生じることなく冷間圧延することができた。
すなわち本発明者らは、超高珪素電磁鋼板ストリップを
150〜750℃の温度域で圧延すると熱間圧延表面の
スケールが全く剥離することなく圧延できるという画期
的な現象を発見した。
【0016】次に、本発明における成分条件及びプロセ
ス条件の限定理由を説明する。Siは、本発明の目標が
磁歪の最小となる略6.5%Si鉄の薄板厚製品を工業
的に製造し得るプロセスの確立にあることに鑑み、6.
5%Siを中心として若干の上下幅を持つ範囲内であれ
ばよい。Si含有量の下限は、従来市販されていない範
囲で5.0%とし、可及的に6.5%Siに近い量であ
ることが本発明の目的である。一方、Si含有量が7.
1%を超えると材料の加工性が急激に劣化するにもかか
わらず得られる製品の磁気特性はそれ以上向上しない。
よってSi含有量の上限は7.1%とする。上記以外の
成分については特に限定しない。次いで、溶鋼は鋳造さ
れ、熱間圧延される。鋳造に関し、本発明では特に限定
条件はなく、一般的な方法を用いることができる。最
近、鋳造技術として開発されつつある薄板鋳造法、すな
わち2.0mm厚前後に鋳造し、熱間圧延を省略するか、
あるいは形状矯正程度の軽圧下を加えて、直接冷間圧延
への供給素材とする方法で作成された薄板にも本発明は
適用できる。
ス条件の限定理由を説明する。Siは、本発明の目標が
磁歪の最小となる略6.5%Si鉄の薄板厚製品を工業
的に製造し得るプロセスの確立にあることに鑑み、6.
5%Siを中心として若干の上下幅を持つ範囲内であれ
ばよい。Si含有量の下限は、従来市販されていない範
囲で5.0%とし、可及的に6.5%Siに近い量であ
ることが本発明の目的である。一方、Si含有量が7.
1%を超えると材料の加工性が急激に劣化するにもかか
わらず得られる製品の磁気特性はそれ以上向上しない。
よってSi含有量の上限は7.1%とする。上記以外の
成分については特に限定しない。次いで、溶鋼は鋳造さ
れ、熱間圧延される。鋳造に関し、本発明では特に限定
条件はなく、一般的な方法を用いることができる。最
近、鋳造技術として開発されつつある薄板鋳造法、すな
わち2.0mm厚前後に鋳造し、熱間圧延を省略するか、
あるいは形状矯正程度の軽圧下を加えて、直接冷間圧延
への供給素材とする方法で作成された薄板にも本発明は
適用できる。
【0017】ところで、このように温間圧延で伸びるス
ケールの生成及び構造について説明する。鉄が高温で酸
素、空気等のガスに接触する際、その表面に反応生成物
の被膜(スケール)が生成する。まず酸素が鉄表面に活
性化吸着し、鉄表面は正に、酸素は負にイオン化し、こ
の結果生じる電場の作用により極めて薄い酸化被膜を形
成する。
ケールの生成及び構造について説明する。鉄が高温で酸
素、空気等のガスに接触する際、その表面に反応生成物
の被膜(スケール)が生成する。まず酸素が鉄表面に活
性化吸着し、鉄表面は正に、酸素は負にイオン化し、こ
の結果生じる電場の作用により極めて薄い酸化被膜を形
成する。
【0018】そこで、本発明者らは、高温で形成される
スケール構造がどのようになるか調査した。大部分はウ
スタイト(FeO)となり、その上にマグネタイト(F
e3O4 )、ヘマタイト(Fe2 O3 )の組成となる。
ほぼ600℃よりウスタイトが形成され、スケールの厚
さの大部分がウスタイトである。
スケール構造がどのようになるか調査した。大部分はウ
スタイト(FeO)となり、その上にマグネタイト(F
e3O4 )、ヘマタイト(Fe2 O3 )の組成となる。
ほぼ600℃よりウスタイトが形成され、スケールの厚
さの大部分がウスタイトである。
【0019】高珪素含有鋼は、700〜900℃の加熱
では、非晶質のSiO2 薄層が、1100℃以上では2
FeO・SiO2 (ファイアライト)が形成され、これ
らが耐酸化保護膜として作用する。Siが6.5%含有
したところでは、1100℃における酸化量は、Siが
含まれないものと比較すると約1/100に減少する。
しかし、ファイアライトとウスタイトの共晶温度110
0℃を超えた高温では溶融相が生じ、イオンの移動度が
極めて大きくなるため耐酸化性は、甚だしく劣化する。
では、非晶質のSiO2 薄層が、1100℃以上では2
FeO・SiO2 (ファイアライト)が形成され、これ
らが耐酸化保護膜として作用する。Siが6.5%含有
したところでは、1100℃における酸化量は、Siが
含まれないものと比較すると約1/100に減少する。
しかし、ファイアライトとウスタイトの共晶温度110
0℃を超えた高温では溶融相が生じ、イオンの移動度が
極めて大きくなるため耐酸化性は、甚だしく劣化する。
【0020】更に、その機械特性を調査した。スケール
の機械的性質は、厚さの影響を強く受け、一般的には、
厚さが薄い方がメタルとの密着性が強固となることが知
られている。金属が酸化物を生成する場合、その酸化物
の容積とその酸化物に含まれる金属原子の容積の比が1
に近いほどメタルと酸化被膜間で生じる応力は小さくな
り、密着性が増すということが知られている。一方、温
度変化に起因する熱応力についても、一般的には、金属
とその酸化物の熱膨張係数の比が1に近いほど密着性に
対して有利になると考えられている。鉄のスケールでは
この比がFe−FeO間では0.84とその条件をかな
り満たしている。
の機械的性質は、厚さの影響を強く受け、一般的には、
厚さが薄い方がメタルとの密着性が強固となることが知
られている。金属が酸化物を生成する場合、その酸化物
の容積とその酸化物に含まれる金属原子の容積の比が1
に近いほどメタルと酸化被膜間で生じる応力は小さくな
り、密着性が増すということが知られている。一方、温
度変化に起因する熱応力についても、一般的には、金属
とその酸化物の熱膨張係数の比が1に近いほど密着性に
対して有利になると考えられている。鉄のスケールでは
この比がFe−FeO間では0.84とその条件をかな
り満たしている。
【0021】親和力がFeより大きい元素の場合は元素
の方が優先的に酸化を受け、その元素の外方拡散が酸素
の内方拡散より速い場合には選択酸化が、逆の場合に
は、内部酸化が生じる。このような選択酸化、内部酸化
は結晶粒界で生じ易く、そのためSiを多量に含む鋼に
おいては、サブスケールが粒界に沿って深く侵入してい
る組織を呈する。
の方が優先的に酸化を受け、その元素の外方拡散が酸素
の内方拡散より速い場合には選択酸化が、逆の場合に
は、内部酸化が生じる。このような選択酸化、内部酸化
は結晶粒界で生じ易く、そのためSiを多量に含む鋼に
おいては、サブスケールが粒界に沿って深く侵入してい
る組織を呈する。
【0022】このように機械的特性と密着性に及ぼす影
響を整理すると高Si含有鋼は、特にSiは、酸素との
親和力が大きいため選択酸化あるいは内部酸化によっ
て、スケールと素地の界面が複雑に入り組んだ構造とな
り、スケールの密着性が良好となる。これは高Si含有
鋼においてファイアライトが生成した場合である。ファ
イアライトは低温においては、非常に脆いため、常温に
おける固着力を低下させるが、ウスタイトとの共晶温度
以上の高温で溶融相が生じた場合には極めて剥離しにく
くなる。その理由は、溶融相が機械的な剥離応力を分
散、緩和させるためであると考える。
響を整理すると高Si含有鋼は、特にSiは、酸素との
親和力が大きいため選択酸化あるいは内部酸化によっ
て、スケールと素地の界面が複雑に入り組んだ構造とな
り、スケールの密着性が良好となる。これは高Si含有
鋼においてファイアライトが生成した場合である。ファ
イアライトは低温においては、非常に脆いため、常温に
おける固着力を低下させるが、ウスタイトとの共晶温度
以上の高温で溶融相が生じた場合には極めて剥離しにく
くなる。その理由は、溶融相が機械的な剥離応力を分
散、緩和させるためであると考える。
【0023】そこでこれらの改善条件を明確にするため
の詳細な実験を続け最終的に以下の条件を得た。加熱に
おいてO2 濃度を低くしてスケール厚みを薄くすること
が重要である。O2 濃度に関してはスラブ表面のガス流
速にも依存するが、O2 濃度を変えて、1200℃×3
0分加熱した時のスケール厚さを図1に示す。O2 濃度
が3%以下であるとスケールが極端に薄くなることが判
明した。すなわち、圧延が可能となるスケールとするた
めには、1100〜1200℃までの加熱で薄いファイ
アライトを生成させることが重要である。そのために加
熱炉雰囲気をO2 濃度3%以下とすることを見いだし
た。図1に示すようにO2 濃度3%以下とするとスケー
ル厚さが極端に薄くなり耐酸化保護膜となることがわか
る。
の詳細な実験を続け最終的に以下の条件を得た。加熱に
おいてO2 濃度を低くしてスケール厚みを薄くすること
が重要である。O2 濃度に関してはスラブ表面のガス流
速にも依存するが、O2 濃度を変えて、1200℃×3
0分加熱した時のスケール厚さを図1に示す。O2 濃度
が3%以下であるとスケールが極端に薄くなることが判
明した。すなわち、圧延が可能となるスケールとするた
めには、1100〜1200℃までの加熱で薄いファイ
アライトを生成させることが重要である。そのために加
熱炉雰囲気をO2 濃度3%以下とすることを見いだし
た。図1に示すようにO2 濃度3%以下とするとスケー
ル厚さが極端に薄くなり耐酸化保護膜となることがわか
る。
【0024】更にウスタイトとの共晶温度(1100
℃)以上にして溶融相を形成し、剥離しにくいスケール
をつくることが重要である。溶融相が生じるとイオンの
移動度が極めて大きくなるためその時の加熱炉のO2 濃
度を、極力低減することが望ましい。この発明ではスラ
ブの加熱においては、誘導加熱炉や電気抵抗炉等の電気
的加熱炉で行うのが好ましい。通常誘導加熱炉や電気抵
抗炉等の電気的加熱炉の雰囲気は、O2 濃度0.3%以
下となっている。すなわちO2 濃度を低める理由は、前
掲図1にも示したとおり、1100℃以上加熱した時の
酸素濃度が高くなるとスケール層が厚くなり、スケール
が付着したままでの圧延がしにくくなるためである。
℃)以上にして溶融相を形成し、剥離しにくいスケール
をつくることが重要である。溶融相が生じるとイオンの
移動度が極めて大きくなるためその時の加熱炉のO2 濃
度を、極力低減することが望ましい。この発明ではスラ
ブの加熱においては、誘導加熱炉や電気抵抗炉等の電気
的加熱炉で行うのが好ましい。通常誘導加熱炉や電気抵
抗炉等の電気的加熱炉の雰囲気は、O2 濃度0.3%以
下となっている。すなわちO2 濃度を低める理由は、前
掲図1にも示したとおり、1100℃以上加熱した時の
酸素濃度が高くなるとスケール層が厚くなり、スケール
が付着したままでの圧延がしにくくなるためである。
【0025】実際に加熱炉のO2 濃度を変化させた時の
スケール付き圧延状況を調査した。重量比で、Si:
6.5%、C:0.003%、Mn:0.16%、P:
0.005%、S:0.001%、total N:0.00
13%、残部:実質的にFeからなる50kg鋼塊を、加
熱炉O2 濃度2%、1200℃で加熱した後熱間圧延
し、10パスで1.8mm厚さとした(Aコイル)。比較
のため加熱炉O2 濃度15%、1200℃で加熱した後
熱間圧延し10パスで1.8mm厚さに仕上げた(Bコイ
ル)。このA,Bの2コイルについて表面酸化物(スケ
ール)が付着したままで材料温度:1)室温(約23
℃)、2)150℃、3)440℃、4)750℃で圧
延した。この時の材料(ストリップ)の表面酸化物(ス
ケール)の剥離程度を表1に示す。
スケール付き圧延状況を調査した。重量比で、Si:
6.5%、C:0.003%、Mn:0.16%、P:
0.005%、S:0.001%、total N:0.00
13%、残部:実質的にFeからなる50kg鋼塊を、加
熱炉O2 濃度2%、1200℃で加熱した後熱間圧延
し、10パスで1.8mm厚さとした(Aコイル)。比較
のため加熱炉O2 濃度15%、1200℃で加熱した後
熱間圧延し10パスで1.8mm厚さに仕上げた(Bコイ
ル)。このA,Bの2コイルについて表面酸化物(スケ
ール)が付着したままで材料温度:1)室温(約23
℃)、2)150℃、3)440℃、4)750℃で圧
延した。この時の材料(ストリップ)の表面酸化物(ス
ケール)の剥離程度を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】Aコイルは、室温で圧延したものは表面酸
化物(スケール)の破砕、剥離が甚だしく、剥落したス
ケールが圧延油に混入したり圧延ロールに付着したりし
て、圧延材表面に疵を発生する等の問題を生じた。しか
し、圧延温度を150℃,440℃,750℃と高めて
いくと、表面酸化物(スケール)の破砕、剥離は全くな
く、圧延は順調に行われた。Bコイルは、室温で圧延し
たものは、表面酸化物の破砕、剥離が甚だしく、スケー
ル層が厚い分温度を上げても一部剥離が見られる。
化物(スケール)の破砕、剥離が甚だしく、剥落したス
ケールが圧延油に混入したり圧延ロールに付着したりし
て、圧延材表面に疵を発生する等の問題を生じた。しか
し、圧延温度を150℃,440℃,750℃と高めて
いくと、表面酸化物(スケール)の破砕、剥離は全くな
く、圧延は順調に行われた。Bコイルは、室温で圧延し
たものは、表面酸化物の破砕、剥離が甚だしく、スケー
ル層が厚い分温度を上げても一部剥離が見られる。
【0028】このように、加熱炉のO2 濃度を制御する
ことにより材料に表面酸化物(スケール)が付着したま
まで、スケールを破砕、剥離せしめることなく圧延する
ことができるという知見は、全く知られておらず新規な
知見である。以上のように通常行われている程度の温度
域の150〜750℃で圧延を行えば、表面酸化物(ス
ケール)付き状態でもスケール破砕もなく圧延できるこ
とがわかった。
ことにより材料に表面酸化物(スケール)が付着したま
まで、スケールを破砕、剥離せしめることなく圧延する
ことができるという知見は、全く知られておらず新規な
知見である。以上のように通常行われている程度の温度
域の150〜750℃で圧延を行えば、表面酸化物(ス
ケール)付き状態でもスケール破砕もなく圧延できるこ
とがわかった。
【0029】本発明において材料(スラブ)を1100
℃を超え1200℃以下の温度領域に予備加熱する。1
100℃以下では十分な軟化が進まず1200℃以上で
は過大に粒成長する。更に累積圧下率50%以上の圧下
率を適用する圧延を施して材料に歪を導入した後、11
00℃を超え1200℃以下の温度域に再加熱して結晶
粒を微細均一化させる。こうすることによって次の熱間
圧延段階で材料の破断を防止し得る。十分な軟化を達成
するには、累積圧下率を50%以上とする。スラブの加
熱温度は、1100℃を超え1200℃の温度域とす
る。加熱温度が1100℃に満たないと十分な軟化が行
われず、一方加熱温度が1200℃を超えると材料に過
大な粒成長を生じる。
℃を超え1200℃以下の温度領域に予備加熱する。1
100℃以下では十分な軟化が進まず1200℃以上で
は過大に粒成長する。更に累積圧下率50%以上の圧下
率を適用する圧延を施して材料に歪を導入した後、11
00℃を超え1200℃以下の温度域に再加熱して結晶
粒を微細均一化させる。こうすることによって次の熱間
圧延段階で材料の破断を防止し得る。十分な軟化を達成
するには、累積圧下率を50%以上とする。スラブの加
熱温度は、1100℃を超え1200℃の温度域とす
る。加熱温度が1100℃に満たないと十分な軟化が行
われず、一方加熱温度が1200℃を超えると材料に過
大な粒成長を生じる。
【0030】図2に圧延温度とパス間時間による軟化状
況を示す。パス間時間が10秒を超えかつ圧延温度が6
00℃以上で熱間圧延を行えばコイル全長、全幅にわた
り耳割れ及び破断なく圧延できることがわかり組織をみ
ると十分軟化しているのがわかった。この圧延は、通常
の連続熱間圧延で行うこともできるが圧延機の前後にフ
ァーネスコイラを配置したステッケルミルで圧延するこ
とが望ましい。均熱時間については、ファイアライトの
生成に必要な下限が10分であり、長すぎるとファイア
ライトが厚くなりすぎて密着性が劣化するので上限を1
20分と規定した。
況を示す。パス間時間が10秒を超えかつ圧延温度が6
00℃以上で熱間圧延を行えばコイル全長、全幅にわた
り耳割れ及び破断なく圧延できることがわかり組織をみ
ると十分軟化しているのがわかった。この圧延は、通常
の連続熱間圧延で行うこともできるが圧延機の前後にフ
ァーネスコイラを配置したステッケルミルで圧延するこ
とが望ましい。均熱時間については、ファイアライトの
生成に必要な下限が10分であり、長すぎるとファイア
ライトが厚くなりすぎて密着性が劣化するので上限を1
20分と規定した。
【0031】ところで、このスケール厚みであるが2.
3mm厚の熱延板で25μm超であり、0.3mm厚の製品
にすると3.3μmにもなる。このままで絶縁性確保の
点からは特に問題ではないが、磁気特性の点からは問題
である。すなわち、鋼板を積層してコアーとなした場合
に実質的に磁束の通る鉄分の割合(占積率)が減少し磁
束密度が低下する。そこで、この表面酸化物を除去し、
その後に塗布量を制御した薄い絶縁被膜を塗布すること
が占積率を上げ、磁性を向上させるために有効である。
表面酸化物を除去する方法として酸洗法が一般的であ
り、本発明でもこの酸洗法を採用することができる。そ
こで、表面酸化物(スケール)付き冷間圧延した後に、
酸洗を行ったところ、その表面粗度が冷間圧延時の温度
に対応して粗くなることを見いだした。
3mm厚の熱延板で25μm超であり、0.3mm厚の製品
にすると3.3μmにもなる。このままで絶縁性確保の
点からは特に問題ではないが、磁気特性の点からは問題
である。すなわち、鋼板を積層してコアーとなした場合
に実質的に磁束の通る鉄分の割合(占積率)が減少し磁
束密度が低下する。そこで、この表面酸化物を除去し、
その後に塗布量を制御した薄い絶縁被膜を塗布すること
が占積率を上げ、磁性を向上させるために有効である。
表面酸化物を除去する方法として酸洗法が一般的であ
り、本発明でもこの酸洗法を採用することができる。そ
こで、表面酸化物(スケール)付き冷間圧延した後に、
酸洗を行ったところ、その表面粗度が冷間圧延時の温度
に対応して粗くなることを見いだした。
【0032】図3は2.0mm厚の熱延板を各種温度で表
面酸化物(スケール)付きで0.3mmに圧延した後に、
フッ酸で表面酸化物を除去した後の表面粗度(Ra ,R
max)に及ぼす圧延温度の影響を示す。この図から、圧
延温度が高くなると表面粗度が大きくなり、特に750
℃を超える温度から急激に粗くなることがわかる。この
圧延温度と鋼板表面粗度との関係は、圧延温度下での硬
度変化が表面酸化物と鋼板母材との間で、異なるためと
思われる。
面酸化物(スケール)付きで0.3mmに圧延した後に、
フッ酸で表面酸化物を除去した後の表面粗度(Ra ,R
max)に及ぼす圧延温度の影響を示す。この図から、圧
延温度が高くなると表面粗度が大きくなり、特に750
℃を超える温度から急激に粗くなることがわかる。この
圧延温度と鋼板表面粗度との関係は、圧延温度下での硬
度変化が表面酸化物と鋼板母材との間で、異なるためと
思われる。
【0033】図4は、表面酸化物を除去した状態と、表
面酸化物の付いた状態との鋼板母材の表面から測定した
高度の温度による変化を示す。750℃までは母材の硬
度は表面酸化物より大きく、750℃を超えると母材の
硬度は表面酸化物と同じ程度に急激に小さくなる。この
ため、750℃程度までは圧延によって表面酸化物が鋼
板母材中に食い込むことはないが、この温度を超えると
母材中に表面酸化物が食い込み、酸洗後の表面粗度が粗
くなったものと考えられる。
面酸化物の付いた状態との鋼板母材の表面から測定した
高度の温度による変化を示す。750℃までは母材の硬
度は表面酸化物より大きく、750℃を超えると母材の
硬度は表面酸化物と同じ程度に急激に小さくなる。この
ため、750℃程度までは圧延によって表面酸化物が鋼
板母材中に食い込むことはないが、この温度を超えると
母材中に表面酸化物が食い込み、酸洗後の表面粗度が粗
くなったものと考えられる。
【0034】ところで、鋼板表面粗度が大きくなると、
容易に予想できるように鋼板を積層してコアーを作成し
た時に鋼板間に隙間が生じ、実質的な鉄分の割合が急激
に大きくなるまでの、750℃以内の圧延温度を本発明
の必須な構成条件とした。特に、450℃以内である
と、一般的な冷間圧延技術の範囲で略圧延が行えるので
有利である。
容易に予想できるように鋼板を積層してコアーを作成し
た時に鋼板間に隙間が生じ、実質的な鉄分の割合が急激
に大きくなるまでの、750℃以内の圧延温度を本発明
の必須な構成条件とした。特に、450℃以内である
と、一般的な冷間圧延技術の範囲で略圧延が行えるので
有利である。
【0035】上述のように、150℃以上であれば圧延
破断もなく、スケール破砕もなく圧延可能であり、そし
て750℃以下であればその酸洗後の表面粗度の小さい
ことが明らかになった。しかし、その表面粗度は通常、
#1000程度の砥石で研磨した圧延ロールを用いて圧
延した鋼板表面粗度である1μ以下のRa に比べ大き
い。
破断もなく、スケール破砕もなく圧延可能であり、そし
て750℃以下であればその酸洗後の表面粗度の小さい
ことが明らかになった。しかし、その表面粗度は通常、
#1000程度の砥石で研磨した圧延ロールを用いて圧
延した鋼板表面粗度である1μ以下のRa に比べ大き
い。
【0036】そこで、本発明者らはこの酸洗後の鋼板を
通常の冷間圧延を行い、更に良い占積率を得ることに成
功した。しかも、この圧延時の圧下率をできるだけ小さ
く選ぶこと、すなわち150〜750℃での圧延を最終
板厚近くまですることが、この表面粗度改善のための圧
延時の生産効率アップと圧延の破断防止、更に酸洗時の
板通板の安定性に有効である。これは、板破断のない温
間で薄くまで圧延しておけば、曲げに強いので、室温で
も圧延時の割れが少なく、また酸洗時の板破断がなく、
高速での通板が可能になるためである。
通常の冷間圧延を行い、更に良い占積率を得ることに成
功した。しかも、この圧延時の圧下率をできるだけ小さ
く選ぶこと、すなわち150〜750℃での圧延を最終
板厚近くまですることが、この表面粗度改善のための圧
延時の生産効率アップと圧延の破断防止、更に酸洗時の
板通板の安定性に有効である。これは、板破断のない温
間で薄くまで圧延しておけば、曲げに強いので、室温で
も圧延時の割れが少なく、また酸洗時の板破断がなく、
高速での通板が可能になるためである。
【0037】図5は種々の温度で圧延した鋼板を、酸洗
後に圧下量を変えて#1000の砥石で研磨した圧延ロ
ールを用いて室温で圧延した時の表面粗度(Ra ,R
max )を示した。酸洗前の圧延温度が150℃の場合は
4%、450℃の場合は25%、750℃の場合は58
%の圧下量で圧延を行えば、Ra が1μm以下の平滑な
圧延ロールと同等な表面粗度状態が得られる。750℃
を超えた場合にはその後の冷間圧延を行っても、Rmax
はなかなか下がらず、線状の疵の模様が残存する。
後に圧下量を変えて#1000の砥石で研磨した圧延ロ
ールを用いて室温で圧延した時の表面粗度(Ra ,R
max )を示した。酸洗前の圧延温度が150℃の場合は
4%、450℃の場合は25%、750℃の場合は58
%の圧下量で圧延を行えば、Ra が1μm以下の平滑な
圧延ロールと同等な表面粗度状態が得られる。750℃
を超えた場合にはその後の冷間圧延を行っても、Rmax
はなかなか下がらず、線状の疵の模様が残存する。
【0038】従って、本発明では圧延ロールの表面の仕
上がり状態に対応した表面が得られ、結果として最高の
占積率が達成できる、酸洗前の圧延温度が150〜75
0℃では4〜58%の圧下率を構成条件とした。
上がり状態に対応した表面が得られ、結果として最高の
占積率が達成できる、酸洗前の圧延温度が150〜75
0℃では4〜58%の圧下率を構成条件とした。
【0039】なお、酸洗後の鋼板は再結晶を目的とした
焼鈍を行うことにより、鋼板を軟らかくしておくと、そ
の後の冷間圧延で表面粗さを平滑にし易い。この焼鈍条
件としては780〜1000℃で、低温度では長時間、
高温度では短時間行う必要がある。
焼鈍を行うことにより、鋼板を軟らかくしておくと、そ
の後の冷間圧延で表面粗さを平滑にし易い。この焼鈍条
件としては780〜1000℃で、低温度では長時間、
高温度では短時間行う必要がある。
【0040】この時に、酸洗前の圧延温度が高い程、す
なわち、酸洗後の表面粗度が大きくなる程、その後の圧
延で圧下量を大きくする必要がある。圧延温度は鋼板が
薄くなっているので、特に高くする必要はない。傾向と
して温度を上げた程、圧延歩留まりは良くなるが、その
差は僅かである。
なわち、酸洗後の表面粗度が大きくなる程、その後の圧
延で圧下量を大きくする必要がある。圧延温度は鋼板が
薄くなっているので、特に高くする必要はない。傾向と
して温度を上げた程、圧延歩留まりは良くなるが、その
差は僅かである。
【0041】このように表面粗度改善を狙った圧延をし
た後に、800〜1020℃の温度域で焼鈍し、再結晶
と粒成長を行って製品とする。焼鈍時間は温度が低い時
は長く、温度が高い時は短くなり、30秒間〜3時間程
度が採用される。また、通常は表面に絶縁抵抗を持たせ
るために、この焼鈍過程の前、あるいは後に薄い絶縁コ
ーティングが施される。
た後に、800〜1020℃の温度域で焼鈍し、再結晶
と粒成長を行って製品とする。焼鈍時間は温度が低い時
は長く、温度が高い時は短くなり、30秒間〜3時間程
度が採用される。また、通常は表面に絶縁抵抗を持たせ
るために、この焼鈍過程の前、あるいは後に薄い絶縁コ
ーティングが施される。
【0042】
〔実施例1〕Si:6.53%を含有し残部Fe及び不
可避的不純物を含む50kgインゴットを作成し、加熱炉
雰囲気中のO2 濃度を変化させたガス燃焼型のスラブ加
熱炉で均熱温度を種々に変化させた条件下に加熱し、6
00℃以上パス間時間10秒以上の熱間圧延により1.
8mm厚の鋼板とした。この鋼板から幅8cm×長さ12cm
の試料45枚を準備し各5枚ずつについて表面酸化膜を
付けたまま室温,150℃,270℃,300℃,45
0℃の板温で0.23mmまで圧延した。その時のスケー
ル剥離状況とスケール付き圧延時の割れ状況を表2に示
した。
可避的不純物を含む50kgインゴットを作成し、加熱炉
雰囲気中のO2 濃度を変化させたガス燃焼型のスラブ加
熱炉で均熱温度を種々に変化させた条件下に加熱し、6
00℃以上パス間時間10秒以上の熱間圧延により1.
8mm厚の鋼板とした。この鋼板から幅8cm×長さ12cm
の試料45枚を準備し各5枚ずつについて表面酸化膜を
付けたまま室温,150℃,270℃,300℃,45
0℃の板温で0.23mmまで圧延した。その時のスケー
ル剥離状況とスケール付き圧延時の割れ状況を表2に示
した。
【0043】
【表2】
【0044】加熱炉のO2 温度が3%以下でウスタイト
とファイアライトの共晶温度1100℃以上で溶融相が
でき冷延時の圧延温度が150℃以上のものは、圧延時
のスケール剥離かつ冷延割れもなく安定した圧延が可能
であった。
とファイアライトの共晶温度1100℃以上で溶融相が
でき冷延時の圧延温度が150℃以上のものは、圧延時
のスケール剥離かつ冷延割れもなく安定した圧延が可能
であった。
【0045】〔実施例2〕Si:6.75%を含有し残
部Fe及び不可避的不純物を含む50kgインゴットを作
成し、雰囲気中のO2 濃度2%、1200℃で加熱し1
000℃以上各パス間時間10秒以上の熱間加工により
1.8mm厚の鋼板とした。この鋼板から幅8cm×長さ1
2cmの試料40枚を準備し各5枚ずつについて表面酸化
膜を付けたまま室温−0.509mm、152℃−
0.316mm、152℃−0.325mm、445℃
−0.325mm、445℃−0.409mm、756
℃−0.342mm、756℃−0.615mm、80
0℃−0.615mmの各板厚に圧延した。
部Fe及び不可避的不純物を含む50kgインゴットを作
成し、雰囲気中のO2 濃度2%、1200℃で加熱し1
000℃以上各パス間時間10秒以上の熱間加工により
1.8mm厚の鋼板とした。この鋼板から幅8cm×長さ1
2cmの試料40枚を準備し各5枚ずつについて表面酸化
膜を付けたまま室温−0.509mm、152℃−
0.316mm、152℃−0.325mm、445℃
−0.325mm、445℃−0.409mm、756
℃−0.342mm、756℃−0.615mm、80
0℃−0.615mmの各板厚に圧延した。
【0046】その後、(フッ酸+硫酸)で酸洗しなお、
〜については酸洗減厚を9μm、,は15μm
見込んだ。更に室温(約25℃)で#1000砥石で研
磨した圧延ロールで0.30mm厚まで圧延した。この時
のスケール剥離状況とスケール付き圧延時の冷間圧延割
れ、及び酸洗後の表面粗度と酸洗後の圧延板粗度を表3
に示す。
〜については酸洗減厚を9μm、,は15μm
見込んだ。更に室温(約25℃)で#1000砥石で研
磨した圧延ロールで0.30mm厚まで圧延した。この時
のスケール剥離状況とスケール付き圧延時の冷間圧延割
れ、及び酸洗後の表面粗度と酸洗後の圧延板粗度を表3
に示す。
【0047】板温度が150℃以上であればスケール付
きの圧延時の冷間割れもなく、かつスケール剥離もなく
安定した圧延が可能であった。酸洗後の粗い表面も、本
発明範囲の圧下率で冷延することにより、Ra ,Rmax
も小さく、良好な占積率が得られた。なお800℃でス
ケール付き圧延したものは酸洗後のRmax が大きく、そ
の後の冷間圧延でもなかなか平滑にはならずRmax が大
きかった。
きの圧延時の冷間割れもなく、かつスケール剥離もなく
安定した圧延が可能であった。酸洗後の粗い表面も、本
発明範囲の圧下率で冷延することにより、Ra ,Rmax
も小さく、良好な占積率が得られた。なお800℃でス
ケール付き圧延したものは酸洗後のRmax が大きく、そ
の後の冷間圧延でもなかなか平滑にはならずRmax が大
きかった。
【0048】
【表3】
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、極めて脆い超高珪素電
磁鋼板を冷間圧延における材料割れ、処理ラインに通板
する時の曲げ部の割れを惹起するため工業的量産が困難
であった略6.5%Si含有鋼を、熱間圧延条件に厳し
い条件を付けることなく材料破断、割れを生じることな
くスケール付きで冷間圧延可能にするとともに、従来、
電磁鋼板製造のために一般的に用いられている処理ライ
ンで工業的に量産できる。また、得られた製品は占積率
に優れているため磁気特性が良好である。
磁鋼板を冷間圧延における材料割れ、処理ラインに通板
する時の曲げ部の割れを惹起するため工業的量産が困難
であった略6.5%Si含有鋼を、熱間圧延条件に厳し
い条件を付けることなく材料破断、割れを生じることな
くスケール付きで冷間圧延可能にするとともに、従来、
電磁鋼板製造のために一般的に用いられている処理ライ
ンで工業的に量産できる。また、得られた製品は占積率
に優れているため磁気特性が良好である。
【図1】スケール厚さに及ぼす加熱炉内酸素濃度の影響
を示した図である。
を示した図である。
【図2】圧延温度とパス間時間で破断しないでコイル作
成可能範囲を示した図である。
成可能範囲を示した図である。
【図3】熱延板を表面酸化物(スケール)付きで圧延し
た後に、酸洗した鋼板表面粗度(Ra ,Rmax )に及ぼ
す圧延温度の影響を示す図である。
た後に、酸洗した鋼板表面粗度(Ra ,Rmax )に及ぼ
す圧延温度の影響を示す図である。
【図4】熱延板について、表面酸化物を除去した状態と
表面酸化物の付いた状態との鋼板母材の表面から測定し
た硬度の温度での変化を示す図である。
表面酸化物の付いた状態との鋼板母材の表面から測定し
た硬度の温度での変化を示す図である。
【図5】種々の温度で圧延した鋼板を、酸洗後に圧下を
変えて#1000の砥石で研磨した圧延ロールを用いて
室温で圧延した時の表面粗度(Ra ,Rmax )を示す図
である。
変えて#1000の砥石で研磨した圧延ロールを用いて
室温で圧延した時の表面粗度(Ra ,Rmax )を示す図
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 重量%でSi:5.0〜7.1%を含有
し残部実質的にFe及び不可避的不純物からなる超高珪
素鋼のインゴットあるいは連続鋳造スラブを、1100
℃を超え1200℃以下の温度で加熱し、累積圧下率5
0%を超えた圧下率でリバース圧延後1100℃を超え
1200℃以下の温度域で再加熱し熱間圧延する方法に
おいて、被圧延材料の温度を600℃以上、各パス間時
間を10秒を超えて圧延し巻取後、表面酸化物(スケー
ル)が付着したままの状態で板温度150〜750℃の
温度域で圧延し、次いで表面酸化物を除去し、焼鈍後4
〜58%の圧下率で酸洗前の圧延温度が高い程高圧下率
になるような冷間圧延を行い、しかる後に最終焼鈍を施
すことを特徴とする超高珪素電磁鋼板の製造方法。 - 【請求項2】 重量%でSi:5.0〜7.1%を含有
し残部実質的にFe及び不可避的不純物からなる材料の
スラブ加熱に際し、まず雰囲気中のO2 濃度が3%以下
の条件下で1100℃を超え1200℃以下の温度域に
10〜120分加熱することを特徴とする請求項1記載
の超高珪素電磁鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4730694A JPH07252530A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 超高珪素電磁鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4730694A JPH07252530A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 超高珪素電磁鋼板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07252530A true JPH07252530A (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=12771611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4730694A Pending JPH07252530A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 超高珪素電磁鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07252530A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011079025A (ja) * | 2009-10-08 | 2011-04-21 | Mitsubishi-Hitachi Metals Machinery Inc | 電磁鋼板用冷間圧延設備及び圧延方法 |
WO2018074531A1 (ja) * | 2016-10-18 | 2018-04-26 | Jfeスチール株式会社 | 電磁鋼板製造用の熱延鋼板およびその製造方法 |
-
1994
- 1994-03-17 JP JP4730694A patent/JPH07252530A/ja active Pending
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