JPH0725233B2 - オフセット印刷用不感脂化処理液 - Google Patents

オフセット印刷用不感脂化処理液

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JPH0725233B2
JPH0725233B2 JP26844090A JP26844090A JPH0725233B2 JP H0725233 B2 JPH0725233 B2 JP H0725233B2 JP 26844090 A JP26844090 A JP 26844090A JP 26844090 A JP26844090 A JP 26844090A JP H0725233 B2 JPH0725233 B2 JP H0725233B2
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代嗣 斉藤
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は不感脂化処理液に関し、さらに詳しく述べる
と、オフセット印刷用原版の不感脂化処理に使用される
オフセット印刷用不感脂化処理液に関する。本発明の不
感脂化処理液は、特に、例えば酸化亜鉛のような光導伝
性粉末と樹脂結着剤とからなる感光層を有する電子写真
印刷用原版(以下、“マスター”と記す)を作成する際
に有利に用いることができる。
〔従来技術〕
上記したオフセット印刷では、一般に、マスターの感光
層表面に帯電、露光、現像及び定着の一連の処理を施し
て親油性画像を形成させ、次いで不感脂化処理液で非画
像部を不感脂化処理し、親油性画像にインキを付着さ
せ、最後に画像を紙に転写する印刷方法が知られてい
る。ここで不感脂化処理液には、周知の通り、マスター
の表面に処理液を塗布してその非画像部に親水性皮膜を
形成せしめ、それによって非画像部における油性インキ
の付着を防止するという目的がある。
従来、不感脂化処理のため、いろいろな種類の処理液が
提案され、かつ用いられている。例えば、特公昭39−84
16号公報には、フェロシアン化合物またはフェリシアン
化合物を主成分として含有する不感脂化処理液が、また
特公昭58−5799号公報、特開昭62−77994号公報には、
ミオーイノシトールヘキサリン酸エステル(以下“フィ
チン酸”と記す)を主成分として含有するシアンフリー
の不感脂化処理液が開示されている。
しかし、これらの処理液によって生成される親水性皮膜
は弱く一時的なものであるため、オフセット印刷でマス
ターを使用する場合には不感脂化処理によって生成した
親水性皮膜を補強する目的で給湿液中に上記親水主剤
(フェロシアン化合物、フェリシアン化合物、フィチン
酸等)を一定濃度以上(好ましくは50mg/L以上)含有さ
せる必要がある。しかし、給湿液中に上記親水化主剤が
一定濃度以上含まれる場合インキの乳化、分離が非常に
起こりやすく、良好な印刷は出来ない。また、給湿液中
に上記親水化主剤が一定濃度以上含まれない場合は、イ
ンキの乳化、分離は起こりにくいが親水性皮膜の補強が
十分に出来ないため非画像部の親水性の低下により地汚
れが発生し、良好な印刷は出来ない。
これに対し、PS版を使ったオフセット印刷では、非画像
部の親水性が非常に強いため、マスター用給湿液に必要
な上記親水化主剤等を含有する必要がなくインキの乳
化、分離はほとんど起こらない。
従来の酸化亜鉛マスターペーパーを使ったオフセット印
刷ではインキの乳化、分離が起こり易いために使用でき
るインキの種類がPS版を使ったオフセット印刷に比べ少
なく、限られると言う問題点がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上記したような問題点及び欠点の無い
不感脂化処理液を提供することにある。
すなわち、本発明が解決しようとする課題は、マスター
を使用したオフセット印刷に於て、フェロシアン化合
物、フェリシアン化合物、フィチン酸等を含まないイン
キ選択性の高い給湿液(例えば、従来マスターを使用し
たオフセット印刷では使用不可とされていたPS版を用い
るオフセット印刷に使用されている給湿液)を使用可能
とするための、給湿液による補強の必要が無い非常に優
れた親水性皮膜を形成することの出来る不感脂化処理液
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記した課題は、本発明によれば、塩基性塩化アルミニ
ウムを含有することを特徴とするオフセット印刷用不感
脂化処理液で不感脂化処理をすることによって解決する
ことが出来る。
オフセット印刷における不感脂化処理は、版の非画像部
表面にある金属イオンと反応し、生成した化合物が水不
溶の親水性化合物となる必要がある。マスターの場合は
酸性溶液で処理することにより表面の酸化亜鉛がイオン
化(Zn2+)される。塩基性塩化アルミニウム及びその誘
導体は金属イオンと反応しオフセット印刷用不感脂化処
理液となり得る必要条件である水不溶の親水性化合物
(ゲル)となる性質をもっている。この親水性化合物は
フェロシアン化合物、フェリシアン化合物、フィチン酸
等により生成される親水性化合物とは大きく性質が異な
り非常に親水性が高く強いものである。
本発明で用いる塩基性塩化アルミニウムは、アルミニウ
ムヒドロキシクロライド、アルミニウムクロロハイドロ
キサイド或はヒドロキシアルミニウムクロライドなどと
呼ばれる無機のイオン性ポリマーで、その構造はAln(O
H)mCl3n-mで示され、nとmの値によって塩基度の違う
ものがある。塩基性塩化アルミニウムは、水処理溶凝集
剤(ポリ塩化アルミニウム:PAC)として多く用いられて
いる。
以上説明したように、我々は鋭意研究の結果、塩基性塩
化アルミニウムが非常に良好な親水性皮膜を形成する事
を発見した。さらに、塩基性塩化アルミニウムを含有す
る不感脂化処理液を使用することによりマスターを使用
したオフセット印刷に於いてもインキ選択性の高い給湿
液を使用することが出来ると言う目的を達成することが
出来た。
本発明の不感脂化処理液に於て、塩基性塩化アルミニウ
ムは単独でまたは混合して用いることができるが、その
使用量(混合する場合はその総量)は好ましくは、不感
脂化処理液中0.01重量%以上である。また、その他の親
水化主剤とも混合して使用できる。
本発明の不感脂化処理液は、親水化主剤としての塩基性
塩化アルミニウムのほか、色々な添加剤を任意に含有す
ることができる。有用な添加剤としては、例えば、pH調
整剤、pH緩衝剤、湿潤剤、浸透剤、防腐剤、防錆剤、そ
の他をあげることができる。pH調整剤としては、有機及
び無機の酸類、及び塩基性化合物を使用できる。pH緩衝
剤としては、リン酸塩類、カルボン酸塩類等を使用でき
る。湿潤剤としては、アルコール類、エチレングリコー
ル類、ソルビトール、グリセリン、アラビアゴム等を使
用できる。更に、浸透剤として界面活性剤類等を、防腐
剤としてサリチル酸、デヒドロ酢酸ナトリウム等を、防
錆剤としてEDTA、アミン類等を、その他として水溶性高
分子等を使用できる。
本発明の不感脂化処理液は、上記したような各種の成分
を水、例えばイオン交換水または水道水に溶解すること
によって調製することができる。
本発明のオフセット印刷用不感脂化処理液は、単独でも
十分に効果はあるが、従来のフェロシアン化合物、フェ
リシアン化合物、フィチン酸、及び異種の凝集剤を主剤
とする不感脂化処理液と併用することにより、更に効果
は向上する。また、不感脂化処理後、熱、光、高周波等
のエネルギーを与えることも効果を向上するための手段
である。
本発明の不感脂化処理液を使用する場合の不感脂化処理
方法としては、エッチングプロセッサーエッチング及び
ハンドエッチング等がある。また、異種の不感脂化処理
液を併用する場合には(例えば2種類)、先ず1つの不
感脂化処理液でプロセッサーエッチングし、熱により乾
燥した後、さらにもう1つの不感脂化処理液でプロセッ
サーエッチングする事が望ましい。
〔実施例〕 製造例 以下、本発明の実施例で使用した不感脂化処理液の製造
方法を示す。
製造例1は本発明による不感脂化処理液の製造方法、製
造例2及び3は従来技術による不感脂化処理液の製造方
法を示す。
製造例1 次のような処方で不感脂化処理液を調製した: 水 670部 ポリ塩化アルミニウム(多木化学製タキバイン#1500)
300部 コハク酸 10部 エチレングリコールモノエチルエーテル 10部イノシトール 10部 計 1000部 製造例2 不感脂化処理液を次のような処方で調製した。
水 889部 フェロシアン化カリウム 20部 リン酸一アンモニウム 60部 クエン酸二アンモニウム 30部EDTA−2ナトリウム 1部 計 1000部 なお、EDTAはエチレンジアミン四酢酸である。
製造例3 不感脂化処理液を次のような処方で調製した。
処理液の処方 水 910部 フィチン酸 30部 マロン酸2 20部 アジピン酸 20部 エチレングリコール 16部EDTA−2ナトリウム 4部 計 1000部 水酸化ナトリウムでpH=4.5に調整した。
実施例 不感脂化処理効果の確認テストは次のようにして行なっ
た。
岩崎通信機製の電子製版機(IP−701W)、マスターペー
パー(ML−10)及び現像液(VP−3セット)を使用し、
製版した。この版を上記製造例に従い調製した不感脂化
処理液で処理し、篠原鉄工所製オフセット印刷機(フジ
オフセット58)で印刷を行なった。
また給湿液は、(1)富士写真フィルム製PS版用エッチ
ング液(EU−3)を100倍希釈、(2)兆司印刷製マッ
クス液を100倍希釈、そして(3)SK液製造製ウエッブ
ファント(セブンスター)を500倍希釈で使用した。イ
ンキは、従来技術による不感脂化処理液では印刷が困難
であった(A)群青(大日本インキ化学工業製Fグロス
群青#65N)、(B)赤(大日本インキ化学工業製Fグ
ロス赤#18N)及び(C)紺藍(大日本インキ化学工業
製Fグロス紺藍#62N)を使用した。
不感脂化処理はIP−701W内蔵のコンバーターとアグファ
ゲバルト製プロセッサー(530N)を使用し次の手順で行
なった。製版→第1次不感脂化処理(コンバーター:ド
ライエッチング)→第2次不感脂化処理(530N:ウエッ
トエッチング)→印刷 実施例とそのテスト結果を、下記第1表に示す。
本発明は、第1表に限られるものではない。
上記した第1表に記載の結果から判るように、本発明に
よる塩基性塩化アルミニウムを含有する処理液(製造例
1)を用いた実施例1〜18ではPS版用給湿液(1)〜
(3)を使用し、従来技術では印刷が困難であったイン
キ(A)〜(C)を使用しても全く問題がなく、非常に
優れた印刷物が得られた。しかし、本発明による物質を
含まない、従来のフェロシアン化合物、フェリシアン化
合物、フィチン酸等を含有した不感脂化処理液(製造例
2及び3)による組合せの比較例1〜6では地汚れが目
立ち、十分な印刷物は得られなかった。
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本発明の不感脂化処理液を使用
することによって、マスターを使ったオフセット印刷に
従来使用できなかったPS版用給湿液(フェロシアン化合
物、フェリシアン化合物、フィチン酸等を含有しない給
湿液)を使用した場合でも、非画像部の地汚れの無い非
常に良好な印刷物が得られた。これにより、従来のエッ
チング液と給湿液では得られなかった高いインキ選択性
が得られた。
本発明はマスターを使ったオフセット印刷でもPS版を使
ったオフセット印刷と同様の広いインキ選択性を可能と
する、優れた親水性皮膜を形成することの出来る不感脂
化処理液を提供するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩基性塩化アルミニウムを含有することを
    特徴とするオフセット印刷用不感脂化処理液。
JP26844090A 1990-10-08 1990-10-08 オフセット印刷用不感脂化処理液 Expired - Fee Related JPH0725233B2 (ja)

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