JP2848255B2 - オフセット印刷用不感脂化処理液 - Google Patents

オフセット印刷用不感脂化処理液

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は不感脂化処理液に関し、
さらに詳しくは、オフセット印刷用原版の不感脂化処理
(以下“エッチング”という)に使用されるオフセット
印刷用不感脂化処理液に関する。本発明の不感脂化処理
液は、特に、例えば酸化亜鉛のような光導電性粉末と樹
脂結着剤とからなる感光層を有する電子写真印刷用原版
(以下“マスター”という)を作成する際に有利に用い
ることができる。
【0002】
【従来の技術】上記したオフセット印刷では、マスター
の感光層表面に帯電、露光、現像及び定着の一連の処理
を施して親油性画像を形成させるのが一般的である。親
油性画像の形成後、不感脂化処理液で非画像部を不感脂
化処理し、そして親油性画像に対しインキを付着させ、
最後に画像を紙に転写する。このような印刷方法で、不
感脂化処理液には、周知の通り、マスターの表面に処理
液を塗布して、その非画像部に親水性皮膜を形成させ、
それによって非画像部における油性インキの付着を防止
するという目的がある。
【0003】従来、不感脂化処理のため、いろいろな種
類の処理液が提案され、かつ用いられている。例えば、
特公昭39−8416号公報には、フェロシアン化合物
またはフェリシアン化合物を主成分とした不感脂化処理
液が開示されている。この種の処理液は、不感脂化力が
強く、物理的強度の高い親水性皮膜を形成するという利
点はあるが、その主成分であるフェロシアン化合物また
はフェリシアン化合物が光や熱に対して不安定であるた
め、経時により不感脂化力が低下するという問題点を有
している。さらに、この処理液の重大な欠点はシアンイ
オンを含有することである。フェロシアン化合物または
フェリシアン化合物は、それ自体安定で人体には有害で
はないとされているが、しかしながら、シアンイオンを
含むため、廃棄の際の廃液からそのイオンが遊離のシア
ンとして検出され、公害上、種々の問題が発生する。
【0004】また、遊離のシアンの発生を回避するため
の、シアンを使用しない(以下“シアンフリー”とい
う)の不感脂化処理液も提案されている。例えば、特公
昭58−5799号公報及び特開昭62−77994号
公報には、ミオ−イノシトールヘキサリン酸エステル
(以下“フィチン酸”という)を主成分とした不感脂化
処理液が開示されている。しかし、これらの公報に開示
のシアンフリーの処理液で形成される親水性皮膜は、十
分な物理的強度が得られないため、非画像部に地汚れが
発生するという問題点を有している。特に、従来よりこ
の分野で使用されているエッチングプロセッサーで、こ
のようなシアンフリーの処理液を用いて不感脂化処理を
行った場合には、不感脂化力の低下を甘受しなければな
らない。
【0005】また、シアンフリーにもかかわらず、不感
脂化力が強く、エッチングプロセッサーによる不感脂化
処理でも、十分に物理的強度の高い親水性皮膜を形成す
る不感脂化処理液も提案されている。例えば、特開平4
−144746号公報には、塩基性塩化アルミニウムを
主成分とした不感脂化処理液が開示されている。この処
理液は、それをフィチン酸を主成分とした不感脂化処理
液と併用することで、物理的強度の高い親水性皮膜が形
成できる。しかし、これら処理液は経時安定性が悪く、
経時変化によってインキの着肉性が不均一になるという
問題点を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
したような問題点及び欠点のない不感脂化処理液を提供
することにある。すなわち、本発明が解決しようとする
課題は、公害上問題となり、光や熱によって劣化するフ
ェロシアン化合物及びフェリシアン化合物を使用せず、
無害の物質のみをその構成成分とし、しかもどのような
不感脂化条件においても非画像部に物理的強度の強い親
水性皮膜を形成し、経時安定性にも優れたシアンフリー
のオフセット印刷用不感脂化処理液を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、本発明
によれば、無機のイオン性ポリマーである塩基性塩化ア
ルミニウムもしくはその誘導体と、非イオン性界面活性
剤の一種であるポリプロピレンオキサイド−ポリエチレ
ンオキサイドブロック共重合体もしくはその誘導体とを
主成分として含むオフセット印刷用不感脂化処理液によ
って解決することができる。
【0008】本発明の不感脂化処理液は、フィチン酸ま
たはその誘導体を主成分として含むオフセット印刷用不
感脂化処理液を併用して使用する。オフセット印刷にお
ける不感脂化処理では、版の非画像部表面にある金属イ
オンと反応して生成した化合物が、水不溶の親水性化合
物となる必要がある。また、マスターの場合、周知の通
り、酸性溶液である不感脂化処理液でエッチングするこ
とにより、その表面の酸化亜鉛がイオン化(Zn2+)さ
れる。このイオン化された亜鉛イオンがフィチン酸等の
親水化主剤と反応し、オフセット印刷用不感脂化処理液
となり得る必要条件である水不溶の親水性化合物を生成
する性質を持っている。
【0009】本発明の不感脂化処理液は、好ましくは、
pH=7もしくはそれ以下の酸性溶液として用いることが
できる。pH値が7を上廻ると、不感脂化処理液としての
性能が著しく低下するので、避けることが望ましい。不
感脂化処理液のさらに好ましいpH値は、約3〜約5であ
る。pH値の調整は、例えば、有機及び無機の酸類、例え
ばカルボン酸類、具体的にはコハク酸、アジピン酸、酢
酸等のような常用のpH調整剤を処理液に含ませることに
よって、容易に行うことができる。
【0010】本発明によるオフセット印刷用不感脂化処
理液において主成分として用いられる塩基性塩化アルミ
ニウムもしくはその誘導体とポリプロピレンオキサイド
−ポリエチレンオキサイドブロック共重合体もしくはそ
の誘導体の混合溶液は、従来の塩基性塩化アルミニウム
のみを主成分とした不感脂化処理液に比べ、経時安定性
が高く、経時変化によって起きる不均一なインキの着肉
性の問題を解決することができる。
【0011】また、塩基性塩化アルミニウムもしくはそ
の誘導体とポリプロピレンオキサイド−ポリエチレンオ
キサイドブロック共重合体もしくはその誘導体の混合溶
液は、フィチン酸またはその誘導体を主成分とした不感
脂化処理液と併用することで、上記説明した亜鉛イオン
とフィチン酸の反応効率を増加させ、従来のフィチン酸
のみを主成分とした不感脂化処理液に比べ、物理的強度
の高い親水性皮膜を形成することができる。
【0012】本発明の不感脂化処理液で1つの主成分と
して用いられる塩基性塩化アルミニウムは、例えばポリ
塩化アルミニウム(PAC)、アルミニウムヒドロキシ
クロライド、アルミニウムクロロハイドロキサイド、ヒ
ドロキシアルミニウムクロライドなどと呼ばれる無機の
イオン性ポリマーを包含し、次の構造式:〔Al2 (O
H)n Cl6-n m (ただし0<n<6、m>1)で示
され、また、式中のnとmの値によって塩基度を変更可
能である。
【0013】また、もう1つの主成分であるポリプロピ
レンオキサイド−ポリエチレンオキサイドブロック共重
合体は、ポリプロピレングリコール基を疎水基とし、ポ
リエチレングリコール基を親水基とした高分子量の非イ
オン性界面活性剤で、次の構造式:HO(CH2 CH2
O)a (CH(CH3 )CH2 O)b (CH2 CH
2O)c H(ただしa+c≧1、b≧1)で示され、ま
た、含まれる疎水基と親水基の比率によって親水性−疎
水性バランス(H.L.B.)を変更可能である。
【0014】本発明の不感脂化処理液において、塩基性
塩化アルミニウムもしくはその誘導体は、単独でまたは
混合して用いることができるが、その使用量(混合する
場合はその総量)は0.1〜50重量%で、好ましくは
5〜30重量%である。また、ポリプロピレンオキサイ
ド−ポリエチレンオキサイドブロック共重合体もしくは
その誘導体の使用量(混合する場合はその総量)は1×
10-4〜5重量%で、好ましくは1×10-3〜1×10
-1重量%である。これらの主成分は、その使用量が上記
した範囲を下回る場合、使用量の減少に伴い親水性皮膜
強度及び経時安定性が低下し、また、反対に上記した範
囲を上回る場合、不感脂化処理液の粘度が上昇し、マス
ター細部における不感脂化が不十分となる。
【0015】本発明の不感脂化処理液において、必要に
応じては、2種類もしくはそれ以上の塩基性塩化アルミ
ニウムもしくはその誘導体と2種類もしくはそれ以上の
ポリプロピレンオキサイド−ポリエチレンオキサイドブ
ロック共重合体もしくはその誘導体を混合して使用して
も良い。さらに、塩基性塩化アルミニウムもしくはその
誘導体とポリプロピレンオキサイド−ポリエチレンオキ
サイドブロック共重合体もしくはその誘導体に加えて、
オフセット印刷用不感脂化処理液において通常用いられ
ているいろいろな添加剤を任意に使用することができ
る。有用な添加剤として、例えば、pH調整剤、pH緩衝
剤、湿潤剤、浸透剤、防腐剤、防錆剤、その他を挙げる
ことができる。pH調整剤としては、有機及び無機の酸類
を使用できる。湿潤剤としては、アルコール類、エチレ
ングリコール類、ソルビトール、グリセリン、アラビア
ゴム等を使用できる。さらに、浸透剤として界面活性剤
類を、防腐剤としてサリチル酸、デヒドロ酢酸ナトリウ
ム等を、防錆剤としてエチレンジアミン四酢酸(以下 "
EDTA" という)、アミン類等を、その他として水溶
性高分子等を使用できる。
【0016】本発明の不感脂化処理液は、従来よりこの
分野で使用されているエッチングプロセッサーのいずれ
の処理機においても使用することができる。また、必要
に応じては、その他の処理機で用いてもよい。さらにま
た、本発明の処理液をハンドエッチング用として用いて
も、十分にその特性を活用することができる。また、本
発明の不感脂化処理液に他の不感脂化処理液を併用する
場合、併用する不感脂化処理液には、種々な化合物をそ
の主成分、すなわち、親水化主剤として含ませることが
できる。また、併用する不感脂化処理液がシアンフリー
の場合、フィチン酸もしくはその誘導体を有利に用いる
ことができる。また、フィチン酸もしくはその誘導体以
外の親水化主剤を用いても良い。フィチン酸もしくはそ
の誘導体は、単独で用いることも、さもなければ、他の
親水化主剤と混合して用いることもできる。
【0017】
【作用】本発明による不感脂化処理液では、自体不感脂
化力が強い塩基性塩化アルミニウムもしくはその誘導体
を第1の主成分として使用し、かつこれに、従来使用さ
れていなかったポリプロピレンオキサイド−ポリエチレ
ンオキサイドブロック共重合体もしくはその誘導体を第
2の主成分として併用することにより、第1の主成分の
特性を生かしつつ、経時安定性及びインキの着肉性を改
良するものである。
【0018】
【実施例】以下、本発明を、本発明による不感脂化処理
液の製造方法、そして実施例及び比較例を参照して説明
する。例中の「部」は、特に断りのある場合を除いて、
「重量部」である。なお、本発明は、以下の説明に限定
されないことを理解されたい。
【0019】製造例1(本発明例) 次のような処方で本発明による不感脂化処理液を調製
し、60℃の恒温槽で1カ月間強制劣化させた。 水 689.0部 ポリ塩化アルミニウム50%溶液 300.0部 (多木化学製「タキバイン#1500」) ポリプロピレンオキサイド−ポリエチレンオキサイド ブロック共重合体(第一工業製薬製「エパン740」) 1.0部 グリセリン 10.0部 ─────────────────────────────────── 計 1000部 pH測定値=4.45製造例2 (本発明例) 次のような処方で本発明による不感脂化処理液を調製
し、60℃の恒温槽で1カ月間強制劣化させた。
【0020】 水 824.7部 ポリ塩化アルミニウム50%溶液 150.0部 (多木化学製「バンノールタンホワイト」) ポリプロピレンオキサイド−ポリエチレンオキサイド ブロック共重合体(旭電化工業製「プルロニックP85」) 0.3部 マロン酸 25.0部 ─────────────────────────────────── 計 1000部 pH測定値=3.81製造例3 (本発明例) 次のような処方で本発明による不感脂化処理液を調製
し、60℃の恒温槽で1カ月間強制劣化させた。
【0021】 水 469.95部 ポリ塩化アルミニウム50%溶液 500.00部 (多木化学製「バンノールタンホワイト」) ポリプロピレンオキサイド−ポリエチレンオキサイド ブロック共重合体(第一工業製薬製「エパン750」) 0.05部 グルコサミン塩酸塩(甲陽ケミカル製) 30.00部 ─────────────────────────────────── 計 1000部 pH測定値=3.70製造例4 (本発明例) 次のような処方で本発明による不感脂化処理液を調製
し、60℃の恒温槽で1カ月間強制劣化させた。
【0022】 水 739.77部 ポリ塩化アルミニウム50%溶液 250.00部 (多木化学製「タキバイン#1500」) ポリプロピレンオキサイド−ポリエチレンオキサイド ブロック共重合体(旭電化工業製「プルロニックP84」) 0.03部 ポリプロピレンオキサイド−ポリエチレンオキサイド ブロック共重合体(第一工業製薬製「エパン750」) 0.20部 アラビアゴム 10.00部 ─────────────────────────────────── 計 1000部 pH測定値=4.63製造例5 (本発明例) 次のような処方で本発明による不感脂化処理液を調製
し、60℃の恒温槽で1カ月間強制劣化させた。
【0023】 水 619.2部 ポリ塩化アルミニウム50%溶液 150.0部 (多木化学製「PAC300M」) ポリ塩化アルミニウム50%溶液 200.0部 (多木化学製「バンノールタンホワイト」) ポリプロピレンオキサイド−ポリエチレンオキサイド ブロック共重合体(旭電化工業製「プルロニックP84」) 0.8部 硫酸カリウムアルミニウム 30.0部 ─────────────────────────────────── 計 1000部 pH測定値=3.95製造例6 (参考例) 次のような処方で従来の不感脂化処理液を調製し、60
℃の恒温槽で1カ月間強制劣化させた。
【0024】 水 650部 ポリ塩化アルミニウム50%溶液 300部 (多木化学製「タキバイン#1500」) グルコサミン塩酸塩(甲陽ケミカル製) 50部 ─────────────────────────────────── 計 1000部 pH測定値=4.40製造例7 (参考例) 次のような処方で従来の不感脂化処理液を調製し、60
℃の恒温槽で1カ月間強制劣化させた。
【0025】 水 910部 フィチン酸 30部 マロン酸 20部 アジピン酸 20部 エチレングリコール 16部 EDTA−二ナトリウム 4部 ─────────────────────────────────── 計 1000部 水酸化ナトリウムを添加して、処理液のpH値を4.50
に調整した。
【0026】製造例8(参考例) 次のような処方で従来の不感脂化処理液を調製し、60
℃の恒温槽で1カ月間強制劣化させた。 水 889部 フェロシアン化カリウム 20部 リン酸一アンモニウム 60部 クエン酸二アンモニウム 30部 EDTA−二ナトリウム 1部 ─────────────────────────────────── 計 1000部 水酸化カリウムを添加して、処理液のpH値を4.50に
調整した。
【0027】実施例1 製造例1及び7において調製した不感脂化処理液を使用
して、次のような手順で印刷試験を行った。 〔製版〕−〔第1次不感脂化処理(ES−1)(製造例
1の処理液による〕−〔乾燥〕−〔第2次不感脂化処理
(ES−2)(製造例7の処理液による〕−〔印刷〕 岩崎通信機製の電子製版機(AP−10EX)、マスタ
ーペーパー(EL−3)及び現像液(AP−10セッ
ト)を使用し、オフセット印刷用刷版を製版した。この
刷版を上記手順に従い不感脂化処理液で処理した後、米
国エー・ビー・ディック社(AB Dick)製オフセ
ット印刷機(AB Dick350)で印刷に供した。
印刷インキは、大日本インキ化学工業製「Fグロス墨#
85」、給湿液は岩崎通信機製給湿液U(15倍希釈)
を使用した。また、不感脂化処理は、岩崎通信機製エッ
チングプロセッサーHP−5Aを用いて実施した。得ら
れた印刷結果(地汚れ発生枚数及びインキの着肉性)を
下記の第1表に示す。
【0028】実施例2〜7 前記実施例1に記載の手法を繰り返した。但し、本例の
場合、処理条件を下記の第1表に記載のように変更し
た。得られた印刷結果(地汚れ発生枚数及びインキの着
肉性)を下記の第1表に示す。比較例1〜4 前記実施例1に記載の手法を繰り返した。但し、本例の
場合、比較のために従来の処理液及び処理方法を使用し
た。使用した処理条件を下記の第1表に記載する。得ら
れた印刷結果(地汚れ発生枚数及びインキの着肉性)を
下記の第1表に示す。
【0029】
【表1】
【0030】上記した第1表に記載した印刷結果から判
るように、本発明による塩基性塩化アルミニウムもしく
はその誘導体とポリプロピレンオキサイド−ポリエチレ
ンオキサイドブロック共重合体もしくはその誘導体を含
有する不感脂化処理液(製造例1〜5)を用いた実施例
1〜7では、非常に優れた印刷物が得られた。しかし、
本発明による物質を含まない、従来の塩基性塩化アルミ
ニウムもしくはその誘導体を含有した不感脂化処理液ま
たはフィチン酸、フェロシアン化合物及びフェリシアン
化合物を主成分とした不感脂化処理液(製造例6〜8)
を用いた比較例1〜4では、経時変化によるインキの着
肉性の低下と非画像部の地汚れが目立ち、十分な印刷物
は得られなかった。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の不感脂
化処理液は、公害上問題となり、光や熱によって劣化す
るフェロシアン化合物及びフェリシアン化合物を含ま
ず、また、どのような不感脂化条件、特にプロセッサー
エッチングにおいても、非画像部に物理的強度の強い親
水性皮膜が形成でき、かつ経時変化した際のインキの着
肉性にも優れた処理液である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−308780(JP,A) 特開 平6−297876(JP,A) 特開 平4−144746(JP,A) 特開 平2−150393(JP,A) 特開 平2−48996(JP,A) 特開 昭62−261490(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41N 3/08 G03G 13/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩基性塩化アルミニウムもしくはその誘
    導体及びポリプロピレンオキサイド−ポリエチレンオキ
    サイドブロック共重合体もしくはその誘導体を含むこと
    を特徴とするオフセット印刷用不感脂化処理液。
  2. 【請求項2】 pH=7もしくはそれ以下の酸性溶液であ
    る、請求項1に記載のオフセット印刷用不感脂化処理
    液。
  3. 【請求項3】 前記塩基性塩化アルミニウムがポリ塩化
    アルミニウムである、請求項1に記載のオフセット印刷
    用不感脂化処理液。
  4. 【請求項4】 前記不感脂化処理液が第1の処理液と第
    2の処理液の対からなり、その際、第1の処理液が請求
    項1に記載の処理液でありかつ第2の処理液がフィチン
    酸またはその誘導体を主成分として含むオフセット印刷
    用不感脂化処理液である、請求項1に記載のオフセット
    印刷用不感脂化処理液。
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