JPH0725222U - 吸気先行冷却型内燃機関における水温センサーの取付け構造 - Google Patents

吸気先行冷却型内燃機関における水温センサーの取付け構造

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JPH0725222U
JPH0725222U JP5562693U JP5562693U JPH0725222U JP H0725222 U JPH0725222 U JP H0725222U JP 5562693 U JP5562693 U JP 5562693U JP 5562693 U JP5562693 U JP 5562693U JP H0725222 U JPH0725222 U JP H0725222U
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JP
Japan
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cooling water
water temperature
combustion engine
internal combustion
temperature sensor
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JP5562693U
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Inventor
勉 川村
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シリンダヘッドにおける冷却水ジャケットを吸
気ポート側と排気ポート側の気筒列の方向に区画し、先
ず吸気ポート側をラジエータからの冷却水にて冷却し、
次に排気ポート側をシリンダブロックの冷却水ジャケッ
トからの冷却水にて冷却するようにした、いわゆる、吸
気先行冷却型内燃機関において、内燃機関の水温検知用
の水温センサーの精度、応答性を向上させ、かつ吸気管
路側方のデッドスペースを利用した水温センサーの取付
け構造を提供する。 【構成】前記吸気先行冷却型内燃機関において、シリン
ダヘッド3における吸気ポート8側の長手側面3a部分
のうち、シリンダヘッド3の締結ヘッドボルト4の挿通
部5に対向するうち一箇所に、冷却水ジャケットに対す
る開口部10aをもうけ、これを吸気管路9接続用フラ
ンジ部6と一体の蓋体6aにて塞ぐように構成し、この
蓋体6aに内燃機関1の水温検知用の水温センサー21
を貫通固定させた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は吸気先行冷却型内燃機関において、冷却水温を検知するための水温セ ンサーの取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、シリンダブロックの上面に締結したシリンダヘッドにおける冷却水ジャ ケットを、吸気ポート側を気筒列の方向に延びる第1冷却水ジャケットと、排気 ポート側を気筒列の方向に延びる第2冷却水ジャケットとに区画し、先ず、吸気 ポート側部分をラジエータからの冷却水にて冷却し、次に、排気ポート側部分を シリンダブロックの冷却水ジャケットからの冷却水にて冷却するようにした、い わゆる吸気先行冷却型内燃機関が提案されている。(実開平2−63052号公 報) 他方、内燃機関の冷却水ジャケットには、実公平4−52463号公報に 示すように、シリンダブロック、またはシリンダヘッドの冷却水ジャケットに内 燃機関制御用の水温センサーが取付けられ、その設置場所は、通常冷却水ジャケ ットの通路断面積が水温センサーの断面積に対して充分大きい断面の通路に設置 されたり、あるいは、全冷却水が通過しない部位に設置されることが多い。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このように、水温センサーの設置部の通路断面積が大きいと冷却水の流速が遅 くなることから、水温変化に対する水温センサーの応答が悪くなる。また、冷却 水の流路幅が広過ぎたり、冷却水流が分岐していると水温センサーに当たる冷却 水の水温値にバラツキが生じ、冷却水温によって制御する内燃機関等の制御の精 度が低いという問題があった。さらに、シリンダブロック、または、シリンダヘ ッドに水温センサーを取付ける場合、取付け場所のスペースが十分確保できない 問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】 この技術的課題を解決するため本考案は、シリンダブロックの上面に締結した シリンダヘッドにおける冷却水ジャケットを、吸気ポート側を気筒列の方向に延 びる第1冷却水ジャケットと、排気ポート側を気筒列の方向に延びる第2冷却水 ジャケットとに区画して成る吸気先行冷却型内燃機関において、前記シリンダヘ ッドにおける吸気ポート側の長手側面のうち、当該シリンダヘッドをシリンダブ ロックの上面に締結するボルトの挿通部に該当する部分のうちの一箇所に、前記 第1冷却水ジャケットに対する開口部を設け、この開口部を、前記シリンダヘッ ドにおける吸気ポート側の長手側面に対する吸気管路接続用フランジ部と一体の 蓋体にて塞ぐように構成し、この蓋体に、内燃機関の水温検知用の水温センサー を貫通固定したことを特徴とする。
【0005】
【作用】
上記構成によれば、水温センサーが取付けられた吸気管路接続用フランジ部と 一体の蓋体と、シリンダヘッド締結ボルトの挿通部とに挟まれた通路断面積の小 さい第1冷却水ジャケットの通路を、冷却水が他に分岐して流れることなく全冷 却水が流れるため、前記通路の断面方向の冷却水温のバラツキが少なくなり、か つ、冷却水の流速が速いため、水温センサーへの熱伝達が速く、水温センサーの 水温変化に対する応答性が速くなる。また、水温センサーを前記吸気管路接続用 フランジ部の蓋体に取付けるため、吸気管路側方の空間を利用でき、簡単に取付 けることができる。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1、図2、図3に基づいて説明する。 図において、符号1で示される内燃機関は、シリンダブロック2とこのシリン ダブロック2の上面に対して気筒列の両側に沿って配設した複数本のヘッドボル ト4にて締結したシリンダヘッド3とによって構成されている。 前記シリンダヘッド3における一方の長手側面3aには、各気筒における吸気 ポート8の吸気管路9が、当該各吸気管路9の先端間に一体的に造形したフラン ジ部6を複数本のボルトにて締結することによって接続されている。
【0007】 前記シリンダヘッド3の内部における冷却水ジャケットは、各気筒の相互間を 繋ぐように造形した仕切り板7によって、吸気ポート8側を気筒列の方向に延び る第1冷却水ジャケット10と、排気ポート11側を気筒列の方向に延びる第2 冷却水ジャケット12とに区画されている。その仕切り板7と連らなる前記ヘッ ドボルト4の挿通部5が第1冷却水ジャケット10の通路の中に突出するように 形成されている。 また、前記第2冷却水ジャケット12と、シリンダブロック2における冷却水 ジャケットとは、各気筒の外側に設けた通孔13を介して連通している。
【0008】 前記シリンダヘッド3における長手方向の両端部のうち出力側の一端部には、 前記第1冷却水ジャケット10の一端に連通するサーモスタット弁室14を凹み 形成すると共に、前記第2冷却水ジャケット12からラジエーター15への冷却 水出口管16を設ける。前記サーモスタット弁室14に、ラジエータ15からの 冷却水入口管17を接続すると共に、このサーモスタット弁室14内に、冷却水 の温度が低い状態では第2冷却水ジャケット12から第1冷却水ジャケット10 へのバイパス通路18を開いているが、冷却水の温度が所定の温度まで上昇する と、前記バイパス通路18を閉じる一方、ラジエータ15からの冷却水の全てを 第1冷却水ジャケット10に流入するように作動するサーモスタット弁19を設 ける。 他方、前端側の他端部には、前記第1冷却水ジャケット10からの冷却水出口 23を設け、これをクランク軸からの動力伝達によって回転駆動される冷却水ポ ンプ24の吸い込み口に連通し、当該冷却水ポンプ24を、この吐出口がシリン ダブロック2における冷却水ジャケットに連通するように、前記シリンダブロッ ク2における長手方向の両端部のうち前端側の側面に取付ける。
【0009】 さらにまた、シリンダヘッド3における一方の長手側面3aにおいて、前記仕 切り板7と連らなるヘッドボルト4の挿通部5のうちの一箇所、本実施例におい ては、第1冷却水ジャケット10の最下流に位置する部分には第1冷却水ジャケ ット10に開口部10aを穿設し、この開口部10aを、前記各吸気管路9にお ける接続用フランジ部6に一体的に造形した蓋体6aにて塞ぎ、この蓋体6aに これを貫通して設けたねじ穴20に、水温検知用の水温センサー21をねじ込み 固定している。 なお、本実施例の場合は、ヘッドボルト4の挿通部5の外にシリンダヘッド3 における動弁機構室とシリンダブロック2におけるクランクケース内とを互いに 連通するためのオイル落としを兼ねたブローバイガス通路25を形成しており、 この場合には通路面積が確保できないので、前記蓋体6aの裏面に凹所6cを設 けている。
【0010】 この構成において、冷却水の温度が所定の温度まで上昇していない暖機運転で は、サーモスタット弁19は、ラジエータ15からの通路を閉じる一方、バイパ ス通路18を開いているから、シリンダブロック2における冷却水ジャケット内 の冷却水は、通孔13を介してシリンダヘッド3における第2冷却水ジャケット 12に流出したのち、バイパス通路18から第1冷却水ジャケット10内に流れ 、この第1冷却水ジャケット10から冷却水ポンプ24にて前記シリンダブロッ ク2における冷却水ジャケットに送り込まれる循環を行う。
【0011】 そして、冷却水の温度が所定の温度まで上昇すると、前記サーモスタット弁1 9がラジエータ15からの通路を開く一方、バイパス通路18を閉じるように作 動することにより、ラジエータ15にて冷やされた冷却水は、先ず、シリンダヘ ッド3における第1冷却水ジャケット10に流入して、シリンダヘッド3のうち 吸気ポート8側の部分を冷却したのち、冷却水ポンプ24によりシリンダブロッ ク2における冷却水ジャケットに送り込まれ、次いで、シリンダブロック2にお ける冷却水ジャケットから通孔13を介してシリンダヘッド3における第2冷却 水ジャケット12に流入したのち、ラジエータ15に至る循環を行うのである。
【0012】 したがって、暖機 運転時でも、通常運転時でも、循環する冷却水の全てが前記第1冷却水ジャケッ ト10に流入し、前記接続用フランジ部6に一体的に造形した蓋体6aに取付け た水温センサー21と前記ブローバイガス通路25の部分とに挟まれた通路断面 積の小さい通路22を流れるので、通路断面方向の冷却水温のバラツキが少なく 、流速も速いため、水温センサー21の水温変化に対する応答性も速くなる。ま た、前記蓋体6aの裏面に凹所6cを設けたので、前記通路22において、応答 性能に要する水温センサー21の冷却水ジャケットへの挿入代を確保しつつ、水 路抵抗の増大を引き起こすことなく冷却水を循環させることができる。
【0013】 なお、以上の実施例では、第1冷却水ジャケットの最下流に位置するヘッドボ ルトの挿通部に該当する部分に、第1冷却水ジャケットに対する開口部を設け、 この開口部を吸気管路接続用フランジ部と一体の蓋体にて塞ぐように構成し、こ の蓋体に水温センサーを取付けるようにした場合について説明したが、本考案で はこのようなものに限られないのは勿論であり、前記実施例のヘッドボルトの挿 通部以外の第1冷却水ジャケット内のヘッドボルトの挿通部に該当する部分のも のであってもよい。また、前記実施例では、蓋体の裏面に凹所を設けた場合につ いて説明したが、本考案には、蓋体の裏面の形状に限定されない。
【0014】
【考案の効果】
本考案により次のような効果が得られる。 循環する冷却水の全てが流入する吸気管路接続用フランジ部に一体的に造形した 蓋体とシリンダヘッドの締結ボルトの挿通部とに挟まれた通路断面積の小さい冷 却水ジャケットの通路に水温センサーを配置したので、通路断面方向の冷却水温 のバラツキが少なくなり、よって水温センサーの水温検知値の精度が向上し、か つ、流速も速いため、水温センサーの水温変化に対する応答遅れを防止する効果 がある。さらに、水温センサーを前記蓋体に取付けるように構成したので、吸気 管路側方のデッドスペースを利用でき、取付け場所のスペースも十分確保できる 効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す内燃機関の部分斜視図で
ある。
【図2】図1のB−B視部分断面図である。
【図3】図1のA−A視平断面図である。
【符号の説明】
1 内燃機関 2 シリンダブロック 3 シリンダヘッド 3a シリンダヘッドの長手側面 4 ヘッドボルト 5 挿通部 6 フランジ部 6a 蓋体 8 吸気ポート 9 吸気管路 10 第1冷却水ジャケット 10a 開口部 11 排気ポート 12 第2冷却水ジャケット 21 水温センサー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダブロックの上面に締結したシリン
    ダヘッドにおける冷却水ジャケットを、吸気ポート側を
    気筒列の方向に延びる第1冷却水ジャケットと、排気ポ
    ート側を気筒列の方向に延びる第2冷却水ジャケットと
    に区画して成る吸気先行冷却型内燃機関において、前記
    シリンダヘッドにおける吸気ポート側の長手側面のう
    ち、当該シリンダヘッドをシリンダブロックの上面に締
    結するボルトの挿通部に該当する部分のうちの一箇所
    に、前記第1冷却水ジャケットに対する開口部を設け、
    この開口部を、前記シリンダヘッドにおける吸気ポート
    側の長手側面に対する吸気管路接続用フランジ部と一体
    の蓋体にて塞ぐように構成し、この蓋体に、内燃機関の
    水温検知用の水温センサーを貫通固定したことを特徴と
    する吸気先行冷却型内燃機関における水温センサーの取
    付け構造。
JP5562693U 1993-10-14 1993-10-14 吸気先行冷却型内燃機関における水温センサーの取付け構造 Pending JPH0725222U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007315320A (ja) * 2006-05-26 2007-12-06 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の水温センサ取り付け構造
EP1630376A3 (en) * 2004-08-31 2011-07-06 Aichi Machine Industry Co. Ltd. Internal combustion engine
JP2016031033A (ja) * 2014-07-28 2016-03-07 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の冷却構造

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