JPH07251955A

JPH07251955A - 給紙カセット

Info

Publication number: JPH07251955A
Application number: JP6044482A
Authority: JP
Inventors: Toshihisa Nakamura; 寿久中村
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1994-03-15
Filing date: 1994-03-15
Publication date: 1995-10-03

Abstract

(57)【要約】【目的】ケース部に一体化させた分離壁を設け、分離
機構を単純化させて部品点数を減らし、かつ記録紙の分
離性能を向上させる。【構成】記録紙Ｐが装填されるケース部１と、該ケー
ス部１で上方向に移動可能に支持され、かつ記録紙が載
置される底板２と、この底板２を上方向に付勢するスプ
リング３と、記録紙を給紙方向に送り出す分離コロ11
と、前記ケース部と一体的に形成され、かつ記録紙を掛
止させる分離壁10とを備えた給紙カセット。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置，プ
リンタ，複写機等の画像形成装置に装着されて記録紙を
供給する給紙カセットに係り、特に記録紙を分離するた
めの分離壁を備えた給紙カセットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図７は画像形成装置に装着された給紙カ
セットを示す側面断面図である。

【０００３】図８は従来の給紙カセットの一例を示す側
面断面図であり、図７に基づいて説明した部材に対応す
る部材については、同一符号を付して説明を省略する。

【０００４】図７において、１は記録紙Ｐが装填される
ケース部、２は軸２aによって揺動可能に支持され、か
つ記録紙Ｐが載置される底板、３は底板２の揺動端を上
方に付勢するスプリング、４は記録紙Ｐの紙幅方向の移
動を規制する側板、５は支持アーム５aの後端部が側板
４で揺動可能に支持され、かつ支持アーム５aの先端部
に記録紙Ｐを掛止する爪部５bが形成された分離爪、６
は分離爪５の支持アーム５aと共に記録紙Ｐの搬送方向
の移動を規制する後板である。

【０００５】ケース部１に装填された記録紙Ｐは、底板
２を介して付勢手段であるスプリング３によって搬送方
向端部付近が上方に付勢され、分離爪５の爪部５bは、
上方に付勢された記録紙Ｐの搬送方向端部付近を掛止す
る。

【０００６】給紙カセットは、画像形成装置に記録紙Ｐ
を供給するため、図示の装着位置に装着される。記録紙
Ｐの分離給紙時、分離コロ11を矢印方向に回転させるこ
とにより、１枚または複数の記録紙Ｐが搬送方向に押し
出され、搬送方向に押し出された記録紙Ｐは、爪部５b
によって掛止されて湾曲する。このとき、分離コロ11と
記録紙Ｐとの摩擦力が記録紙Ｐ間の摩擦力よりも大きい
ため、最上部の記録紙Ｐが最も湾曲して爪部５bを乗り
越える。爪部５bを乗り越えた１枚の記録紙Ｐは、搬送
ローラ対12によって搬送を開始される。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この分
離爪５を用いた給紙装置では、記録紙Ｐの一枚の厚さ及
びスプリング３の付勢力により記録紙Ｐが爪部５bを乗
り越えない場合もありジャムリの原因にもなっていた。
また爪部５は経年変化により変形することで記録紙Ｐの
重送、さらには紙厚によるジャムリ等生じさせる原因と
もなっていた。さらに給紙機構が複雑なため部品点数、
組立工程数が多くコストアップにつながっていた。さら
にメンテナンス時にも手間がかかるという欠点があっ
た。

【０００８】本発明の目的は、上記の問題を解決するた
め、ケース部の一部分に分離壁を形成して記録紙の分離
を行うようにし、かつコスト低減が図れるようにした給
紙カセットを提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため記録紙が装填されるケース部と、前記ケー
ス部の上方向に移動可能に支持され、かつ記録紙が載置
される底板と、この底板を上方向に付勢する付勢手段と
を備えた給紙カセットにおいて、前記ケース部に該ケー
ス部と一体的に形成させた前記記録紙の分離を行う分離
壁を備えたことを特徴とする。

【００１０】さらに、前記分離壁を記録紙の分離する方
向に沿って階段状に形成させたことを特徴とする。

【００１１】さらに、前記分離壁に摩擦パットを備えた
ことを特徴とする。

【００１２】さらに、前記分離壁を記録紙の分離する方
向に沿って階段状にし、かつ前記分離壁の幅方向に前記
段階状を複数の階段状ブロックとして形成させ、該階段
状ブロックの隣接部を互い違いにずらして配列させたこ
とを特徴とする。

【００１３】さらに、前記分離壁が、記録紙の搬送方向
に沿って延長し、排出ローラ対に至る近傍までをガイド
するガイド部を備えたことを特徴とする。

【００１４】

【作用】上記の構成によれば、記録紙の一端が分離壁に
沿って通紙方向に傾斜され掛止されるので、最上位の記
録紙の分離搬送に伴い、その最上位の記録紙と接触して
いる下位の記録紙が移動せずに済み、簡単な分離構成で
記録紙の重送、記録紙先端の折れ曲がり等が防止され
る。

【００１５】さらに、前記分離壁を記録紙の分離する方
向に沿って階段状にすることにより、最上位の記録紙
と、その最上位の記録紙と接触している下位の記録紙と
の分離において、下位の記録紙が最上位の記録紙に摩
擦、静電力等よってつられて搬送されないように、前記
下位の記録紙先端を前記階段状に掛止させ記録紙の重送
を防止している。

【００１６】さらに、前記分離壁の斜面に摩擦パットを
設けることにより、最上位の記録紙と、その最上位の記
録紙と接触している下位の記録紙との分離において、前
記下位の記録紙先端部が前記摩擦パットの摩擦力を受け
て最上位の記録紙の搬送につられないようにさせ、記録
紙の重送を防止している。

【００１７】さらに、前記分離壁を記録紙の分離する方
向に沿って階段状にし、かつ前記分離壁の幅方向に前記
段階状を複数の階段状ブロックとして形成させ、該階段
状ブロックの隣接部を互い違いにずらして配列させたこ
とにより、最上位の記録紙と、その最上位の記録紙と接
触している下位の記録紙との分離において、前記下位の
記録紙が最上位の記録紙に摩擦、静電力等よってつられ
て搬送されないように、前記下位の記録紙の先端部を前
記互い違いの階段状部分で掛止させて、記録紙の重送を
防止するようにしている。

【００１８】さらに、前記分離壁を搬送方向に延長する
ことにより、分離領域を長くして記録紙の分離をし易い
ようにするとともに、記録紙を搬送ローラ対までガイド
させて、搬送途中のひっかかりや紙詰まりを防止するよ
うにしている。

【００１９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、図１ないし図６において、図７および図８
に基づいて説明した部材に対応する部材については、同
一符号を付して説明する。

【００２０】図１は本発明の給紙カセットの第１実施例
を示す斜視図、図２は第１実施例の記録紙を装填した側
面断面図である。

【００２１】図１において、１は記録紙Ｐが装填される
ケース部、２は軸2aによって揺動可能に支持され、かつ
記録紙Ｐが載置される底板、３は底板２の揺動端を上方
に付勢するスプリング、４は記録紙Ｐの紙幅方向の移動
を規制する側板、６は板バネ７を支持し、かつ記録紙Ｐ
の反搬送方向を規制するエンドフェンス、８は記録紙Ｐ
を搬送方向に送り出す分離コロ11を軸支する分離コロ
軸、９は上方向に付勢された底板２の揺動端を制止する
ストッパー、10は記録紙の一端を斜めに掛止させ、分離
し易くさせる分離壁、11は記録紙を搬送方向に送り出す
分離コロである。

【００２２】図２は記録紙Ｐをケース部２に装填した状
態でもので、記録紙Ｐの後端は板バネ７によって斜めに
規制され、記録紙Ｐの一方側の先端部分は斜めに傾斜し
た分離壁10の面に沿って掛止させられる。この状態で分
離コロ11が矢印Ｃの方向に回転し最上位の記録紙Ｐを搬
送ローラ対12の方向へ送り出す。このとき最上位の記録
紙Ｐに接する下位２番目の記録紙Ｐは紙間の摩擦等によ
り最上位の記録紙Ｐにつられて搬送方向に移動するが、
その先端部分において分離壁10により掛止され、それ以
上は移動していかない。これによって、前記最上位の記
録紙Ｐとそれに接触している下位の記録紙Ｐとの分離な
される。

【００２３】図３から５は前記分離壁の他の実施例を示
す斜視図である。

【００２４】図３に示す分離壁18は、その斜面に記録紙
Ｐの分離する方向に沿って階段状13を有して成り、記録
紙Ｐの各先端を該階段状13の段差部分に掛止させ、記録
紙Ｐの搬送すべき最上位の記録紙Ｐとそれに接している
２番目の記録紙Ｐの分離を図るべく、前記最上位の記録
紙Ｐは分離コロ11により押し出されて前記階段状13の段
差部分を乗り越え、２番目の記録紙Ｐはその先端部を前
記段差部分に掛止させて搬送方向への進行を阻止させる
ようになっている。これによって、前記最上位の記録紙
Ｐとそれに接触している下位の記録紙Ｐとの分離なされ
る

【００２５】図４に示す分離壁15は、分離壁15の斜面に
摩擦パット14を備えたもので、この摩擦パット14によ
り、最上位の記録紙Ｐとそれに接している２番目の記録
紙Ｐの分離において、紙間の摩擦により最上位の記録紙
Ｐの搬送につられて移動する前記２番目の記録紙Ｐを、
その先端部において掛止させるようにさせ記録紙Ｐの分
離を成している。

【００２６】図５に示す分離壁16は、記録紙Ｐの分離す
る方向に沿って階段状にし、かつ前記分離壁16の幅方向
に前記段階状を複数の階段状ブロック19として形成さ
せ、該階段状ブロック19の隣接部を互い違いにずらして
配列させることで、前記階段状の段差を細かくさせ、最
上位の記録紙Ｐとそれに接している２番目の記録紙Ｐの
分離において、紙間の摩擦により最上位の記録紙Ｐの搬
送につられて移動する前記２番目の記録紙Ｐを、その先
端部において前記階段状ブロック19の段差にひっかかり
易いようにさせ記録紙Ｐの分離を成している。

【００２７】図６に示すものは、分離壁10を搬送方向に
延長してガイド部17を形成させることで、最上位の記録
紙Ｐとそれに接している下位の記録紙Ｐとの分離行程を
長くでき、かつ搬送ローラ対12の近傍まで記録紙Ｐを案
内することができるようにしたものである。

【００２８】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１の構成に
よれば、分離機構を単純化できるので部品点数を低減で
き、コスト低減及びメンテ性の向上等が図れると共に、
斜面の分離壁で用紙の分離をさせることができるので、
薄い用紙に対しても分離精度が落ちることなく達成でき
る。

【００２９】さらに、請求項２から４によれば、記録紙
の搬送時、搬送する用紙と分離される用紙との分離性能
が良好になり、紙厚の種類に関係なく分離精度の向上が
図れる。したがって分離の前後、搬送途中における用紙
のジャムりや紙づまり、折れ曲がり等が防げる。

【００３０】さらに、請求項５によれば、分離壁を搬送
ローラ対まで延長させてガイド部を形成することによ
り、用紙の搬送ガイドも兼ねることができる。また分離
壁の領域が長くなることにより、分離しずらい状態のも
のでも確実に分離がなされる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の分離壁を備えた給紙カセットの第１実
施例を示す斜視図である。

【図２】第１実施例の側面断面図である。

【図３】第２実施例の要部を示す斜視図である。

【図４】第３実施例の要部を示す斜視図である。

【図５】第４実施例の要部を示す斜視図である。

【図６】第５実施例の断面図である。

【図７】従来の給紙カセットの一例を示す斜視図であ
る。

【図８】従来の給紙カセットの一例を示す側面断面図で
ある

【符号の説明】

１…ケース部、２…底板、 2a…軸、３…スプリン
グ、４…側板、５…分離爪、６…エンドフェン
ス、７…板バネ、８…分離コロ軸、９…ストッパ
ー、 10,15,16,18…分離壁、 11…分離コロ、 12…
搬送ローラ対、 13…階段状、 14…摩擦パット、 17
…ガイド部 19…階段状ブロック。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】記録紙が装填されるケース部と、前記ケ
ース部の上方向に移動可能に支持され、かつ記録紙が載
置される底板と、この底板を上方向に付勢する付勢手段
とを備えた給紙カセットにおいて、前記ケース部に該ケ
ース部と一体的に形成させ、かつ前記ケース部に装填さ
れた前記記録紙の一端部を斜め方向に掛止させる分離壁
とを備えたことを特徴とする給紙カセット。
【請求項２】前記分離壁が、記録紙の分離する方向に
沿って階段状になっていることを特徴とする請求項１記
載の給紙カセット。
【請求項３】前記分離壁に摩擦パットを備えたことを
特徴とする請求項１記載の給紙カセット。
【請求項４】前記分離壁が、記録紙の分離する方向に
沿って階段状を成し、かつ前記分離壁の幅方向に前記段
階状が複数の階段状ブロックとして分割され、該階段状
ブロックの隣接部を互い違いにずらして形成させたこと
を特徴とする請求項１記載の給紙カセット。
【請求項５】前記分離壁が、記録紙の搬送方向に沿っ
て延長し、排出ローラ対に至る近傍までをガイドするガ
イド部を備えたことを特徴とする請求項１記載の給紙カ
セット。