JPH07251300A - プレス機械のブレークスルー緩衝装置 - Google Patents

プレス機械のブレークスルー緩衝装置

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JPH07251300A
JPH07251300A JP4594394A JP4594394A JPH07251300A JP H07251300 A JPH07251300 A JP H07251300A JP 4594394 A JP4594394 A JP 4594394A JP 4594394 A JP4594394 A JP 4594394A JP H07251300 A JPH07251300 A JP H07251300A
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piston
shock absorber
buffer
evaluation signal
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賢二 西川
Masao Tsujino
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Komatsu Ltd
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    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/26Programme control arrangements

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Punching Or Piercing (AREA)
  • Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)
  • Control Of Presses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】プレスに余計な仕事をさせることなく緩衝を行
うと共に、最適な緩衝タイミングを自動的にかつ効率よ
く探索し得るようにする。 【構成】この発明では、プレス機械のスライドの下方に
設けられて、素材打ち抜き時のブレークスルーを緩衝す
る緩衝ピストンを有する緩衝機と、この緩衝機の緩衝ピ
ストンの高さ位置を調整する調整機構とを具えたプレス
機械のブレークスルー緩衝装置において、ブレークスル
ー評価用の所定の状態量を検出するセンサ手段と、前記
緩衝ピストンの調整領域の全範囲内で緩衝ピストンの高
さ位置を複数の異なる位置に変化させ、緩衝ピストンが
前記各高さ位置にある状態において素材打ち抜き加工を
それぞれ行いながら前記センサ手段の検出信号を取り込
み、各加工中における前記検出信号の最大値をそれぞれ
各別に求め、該求められた複数の最大値の中の最も小さ
い値に対応する緩衝ピストン位置を最適ピストン位置と
して決定し、緩衝ピストンがこの最適位置になるよう前
記調整機構を制御する調整手段とを具えるようにしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はプレス機械で素材打抜
き加工時に発生するブレークスルーを緩衝して振動や騒
音を低減するために設けられたプレス機械のブレークス
ルー緩衝装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プレス機械においては、素材が打ち抜か
れる際に所謂ブレークスルー現象が発生し、これに伴っ
て破断音及び振動が発生する。
【0003】かかるブレークスルーを緩衝するための機
構を備えた従来技術として特開昭52−19376号公
報がある。
【0004】この従来技術においては、ボルスタ上のダ
イブロック内に複数の油圧シリンダをそのピストンがダ
イブロックから突出するように設けるとともに、各油圧
シリンダを絞り弁を介して1つの油タンクに接続しかつ
この油タンクのピストンの他方面に圧縮空気を作用させ
るようにしており、各油圧シリンダおよび油タンク間の
油の抵抗と絞り弁によってブレークスルーを緩衝するよ
うにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来技術では、緩衝タイミングを微調整するための構成が
設けられてはいなので、ブレークスルーを効果的に緩衝
し得ない。すなわち、ブレークスルーを緩衝し騒音を効
果的に低減するためには、緩衝のタイミングを素材の打
ち抜きタイミングに対応して微妙に調整することが必要
になるが、最適な緩衝タイミングは、打ち抜き条件(素
材板厚さ、パンチ形状、大きさ、素材材質、あるいは温
度など)により変化するので、都度適正な緩衝タイミン
グを設定するのは非常に困難である。
【0006】またこの従来技術では、絞り弁による流れ
抵抗を利用しているため、ブレークスルーの後にスライ
ドは流れ抵抗に打ち勝って下降しなければならず、プレ
スに余計な仕事をさせてしまう問題がある。
【0007】この発明はこのような実情に鑑みてなされ
たもので、プレスに余計な仕事をさせることなくブレー
クスルーの緩衝を行うと共に、最適な緩衝タイミングを
自動的にかつ効率よく探索し得るプレス機械のブレーク
スルー緩衝装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】第1発明では、
プレス機械のスライドの下方に設けられて、素材打ち抜
き時のブレークスルーを緩衝する緩衝ピストンを有する
緩衝機と、この緩衝機の緩衝ピストンの高さ位置を調整
する調整機構とを具えたプレス機械のブレークスルー緩
衝装置において、前記調整機構を駆動制御して緩衝ピス
トンの高さ位置を緩衝ピストンの調整領域の全範囲内で
複数の異なる位置に変化させる走査制御手段と、素材打
ち抜き加工の際、ブレークスルー評価用の所定の状態量
を測定し、その測定出力に基づいてブレークスルー評価
信号を形成する評価信号形成手段と、緩衝ピストンが前
記各高さ位置にあるときの前記評価信号形成手段の出力
をそれぞれ取り込み、これら取り込まれた各ブレークス
ルー評価信号のうちの最も小さい値に対応する緩衝ピス
トン位置を最適ピストン位置として決定し、この最適ピ
ストン位置に緩衝ピストンを位置させるよう前記調整機
構を制御する調整手段とを具えるようにする。
【0009】係る第1発明によれば、緩衝ピストンをそ
の調整領域の全範囲にわたって移動させてブレークスル
ー評価信号を取り込む。そして、これら複数のブレーク
スルー評価信号のうちの最も小さい値に対応する緩衝ピ
ストン位置を最適ピストン位置として決定する。すなわ
ち、調整範囲の全領域を走査して緩衝ピストンの最適位
置を決定するので、部分的走査のように局所的極小値に
陥ることがなく、最適位置を確実に得ることができる。
【0010】第2発明では、プレス機械のスライドの下
方に設けられて、素材打ち抜き時のブレークスルーを緩
衝する緩衝ピストンを有する緩衝機と、この緩衝機の緩
衝ピストンの高さ位置を調整する調整機構とを具えたプ
レス機械のブレークスルー緩衝装置において、前記調整
機構を駆動制御して緩衝ピストンの高さ位置を緩衝ピス
トンの調整領域内で複数の異なる位置に変化させる走査
制御手段と、素材打ち抜き加工の際、ブレークスルー評
価用の所定の状態量を測定し、その測定出力に基づいて
ブレークスルー評価信号を形成する評価信号形成手段
と、所定の探査打ち切り条件を満足するまで、緩衝ピス
トンが各高さ位置にあるときの前記評価信号形成手段の
出力をそれぞれ取り込み、これら取り込まれた各ブレー
クスルー評価信号のうちの最も小さい値に対応する緩衝
ピストン位置を最適ピストン位置として決定し、この最
適ピストン位置に緩衝ピストンを位置させるよう前記調
整機構を制御する調整手段とを具えるようにする。
【0011】係る第2発明では、緩衝ピストン全領域の
探査を行うのではなく、所定の探査打ち切り条件を満足
すると、この時点で探査を打ち切り、それまでの探査に
よって得られたブレークスルー評価信号によって最適緩
衝ピストン位置を求めるようにしている。
【0012】第3発明では、プレス機械のスライドの下
方に設けられて、素材打ち抜き時のブレークスルーを緩
衝する緩衝ピストンを有する緩衝機と、この緩衝機の緩
衝ピストンの高さ位置を調整する調整機構とを具えたプ
レス機械のブレークスルー緩衝装置において、素材打ち
抜き加工の際、ブレークスルー評価用の所定の状態量を
測定し、その測定出力に基づいてブレークスルー評価信
号を形成する評価信号形成手段と、前記緩衝ピストンに
よる緩衝機能が働いていない状態での前記評価信号形成
手段の出力を記憶する第1の調整手段と、緩衝ピストン
が複数の異なる高さ位置にあるときの前記評価信号形成
手段の出力をそれぞれ取り込み、これら取り込まれた各
ブレークスルー評価信号のうちの最も小さい値に対応す
る緩衝ピストン位置を最適ピストン位置として決定し、
この最適ピストン位置に緩衝ピストンを位置させるよう
前記調整機構を制御する第2の調整手段と、前記第2の
調整手段によって求められる各ブレークスルー評価信号
と前記第1の調整手段によって求められるブレークスル
ー評価信号との差を求め、該差が所定の閾値より大きい
場合は第1のピッチ間隔をもって次の高さ位置に前記緩
衝ピストンを移動するとともに、前記差が前記閾値より
小さい場合は第1のピッチ間隔より短い第2のピッチ間
隔をもって次の高さ位置に前記緩衝ピストンを移動する
ように移動制御する緩衝ピストン移動制御手段とを具え
るようにしている。
【0013】係る第3発明によれば、緩衝機能が働いて
いない状態において打ち抜きを行ったときのブレークス
ルー評価信号と、緩衝機能を働かせて緩衝ピストンの高
さ位置を各種変えて打ち抜きを行ったときのブレークス
ルー評価信号をそれぞれ比較し、これらの差が所定の閾
値より大きい場合は比較的長い第1のピッチ間隔をもっ
て次の高さ位置に緩衝ピストンを移動し、前記差が前記
閾値より小さい場合は比較的狭い第2のピッチ間隔をも
って次の高さ位置に緩衝ピストンを移動するようにして
いる。すなわち、ブレークスルー評価信号の緩衝ピスト
ン位置に関する特性を考慮し、最適ピストン位置の近傍
の領域では走査ピッチを細かくしてより最適なピストン
位置を得るようにするとともに、それ以外の領域では粗
いピッチで走査を行うようにして、高速走査を可能にし
ている。
【0014】第4発明では、プレス機械のスライドの下
方に設けられて、素材打ち抜き時のブレークスルーを緩
衝する緩衝ピストンを有する緩衝機と、この緩衝機の緩
衝ピストンの高さ位置を調整する調整機構とを具えたプ
レス機械のブレークスルー緩衝装置において、素材打ち
抜き加工の際、ブレークスルー評価用の所定の状態量を
測定し、その測定出力に基づいてブレークスルー評価信
号を形成する評価信号形成手段と、 緩衝ピストンの現
在位置が予め設定された複数のブロック分割領域のうち
の何れに属するかを判定する領域判定手段と、前記複数
のブロック分割領域別に、前記緩衝ピストンの移動方向
及び移動量が予め設定記憶される記憶手段と、前記領域
判定手段の判定結果に対応する前記緩衝ピストンの移動
方向及び移動量を前記記憶手段から読み出し、緩衝ピス
トンを該読み出した移動方向に読み出した量だけ移動さ
せることにより緩衝ピストンをその調整領域の範囲内で
複数の異なる高さ位置に位置させる緩衝ピストン移動制
御手段と、緩衝ピストンが複数の異なる高さ位置にある
ときの前記評価信号形成手段の出力をそれぞれ取り込
み、これら取り込まれた各ブレークスルー評価信号のう
ちの最も小さい値に対応する緩衝ピストン位置を最適ピ
ストン位置として決定し、この最適ピストン位置に緩衝
ピストンを位置させるよう前記調整機構を制御する調整
手段とを具えるようにしている。
【0015】係る第4発明によれば、各種状態量に基づ
いて緩衝ピストンの現在位置が複数のブロック領域の何
れに属するかを判定する。緩衝ピストンの移動方向及び
その移動量は、各ブロック領域別に予め設定されてい
る。したがって、緩衝ピストンが何れのブロック領域に
属するかが判定されると、その移動方向及び移動量が一
義的に決定される。すなわちこの第3発明によれば、緩
衝ピストンの現在位置が自動的に判定され、その判定結
果に応じてその移動方向及び移動量が決定されるので、
任意の緩衝ピストン位置から探索走査を開始することが
できる。また、各ブロック領域に応じた移動量に設定さ
れているので、より正確な最適位置を高速探査すること
ができる。
【0016】第5発明によれば、プレス機械のスライド
の下方に設けられて、素材打ち抜き時のブレークスルー
を緩衝する緩衝ピストンを有する緩衝機と、この緩衝機
の緩衝ピストンの高さ位置を調整する調整機構とを具え
たプレス機械のブレークスルー緩衝装置において、素材
打ち抜き加工の際、ブレークスルー評価用の所定の状態
量を測定し、その測定出力に基づいてブレークスルー評
価信号を形成する評価信号形成手段と、前記緩衝ピスト
ンの最適位置の決定後の素材打ち抜き加工の際、前記ブ
レークスルー評価信号に基づいて当該緩衝ピストン位置
が許容条件を満足するか否かを監視する監視手段と、前
記許容条件を満足していない場合、前記ブレークスルー
評価信号に基づいて緩衝ピストン位置の再探査を行い、
該再探査によって得られた最適位置に緩衝ピストンを自
動的に移動する再探査手段とを具えるようにしている。
【0017】係る第5発明によれば、打ち抜き加工の
際、緩衝ピストン位置が適正であるか否かをチェック
し、所定の許容条件を満足していない場合は緩衝ピスト
ン位置の再探査を行い、該再探査によって得られた最適
位置に緩衝ピストンを自動的に移動するようにしてい
る。
【0018】第6発明では、プレス機械のスライドの下
方に設けられて、素材打ち抜き時のブレークスルーを緩
衝する緩衝ピストンを有する緩衝機と、この緩衝機の緩
衝ピストンの高さ位置を調整する調整機構とを具えたプ
レス機械のブレークスルー緩衝装置において、プレス負
荷を検出するプレス負荷検出手段と、騒音または該騒音
に対応する状態量を測定する測定手段と、素材打ち抜き
加工の際、前記測定結果のうちの前記プレス負荷信号が
最大値となった後の測定信号のみを評価対象として該測
定信号の最大ピークを求め、この最大ピークをブレーク
スルー評価信号として出力する評価信号形成手段と、こ
の評価信号形成手段から出力されるブレークスルー評価
信号に基づいて緩衝ピストン位置の最適位置を探査する
探査手段とを具えるようにしている。
【0019】すなわち、ブレークスルー用の評価信号と
して用いられる騒音信号や騒音に対応する状態量信号
(例えばプレス各部の振動加速度、その一例としてはス
ライド上下方向加速度)は、打ち抜き加工の際、打ち抜
き材への接触時に1回目のピークが発生し、その後打ち
抜き材が実際に打ち抜かれるときに2回目のピークが発
生する性質を持っている。したがって、緩衝機能が働い
て前記2回目のピークが小さくなってきて1回目のピー
クと2回目のピークが同等の大きさになってきた際に
は、これらを混同して評価してしまう恐れがある。
【0020】そこで第6発明においては、プレス負荷信
号は打ち抜き材が打ち抜かれる直前に最大負荷を発生す
るという特性を利用して、騒音信号や騒音に対応する状
態量信号のブレークスルー時の信号を得るに当たって、
従来は経験的に得られたプレスクランク角をトリガとし
て信号評価領域を決めていたのを、プレス負荷の最大値
時点をトリガとして信号評価領域を決定して、より高精
度の信号抽出をなし得るようにしている。
【0021】第7発明では、プレス機械のスライドの下
方に設けられて、素材打ち抜き時のブレークスルーを緩
衝する緩衝ピストンを有する緩衝機と、この緩衝機の緩
衝ピストンの高さ位置を調整する調整機構とを具えたプ
レス機械のブレークスルー緩衝装置において、騒音また
は該騒音に対応する状態量を測定する測定手段と、前記
緩衝ピストンによる緩衝機能が働いていない状態におい
て素材打ち抜き加工を行った際の前記測定手段の測定信
号の正負の最大値に対応するプレスクランク角をそれぞ
れ求め、これら各プレスクランク角で挟まれた期間の前
後にそれぞれ所定のマージン時間を加算した期間を検索
対象期間として設定する手段と、素材打ち抜き加工の
際、前記測定手段の出力信号のうちの前記検索対象期間
に含まれる信号のみを評価対象として該測定信号の最大
ピークを求め、この最大ピークをブレークスルー評価信
号として出力する評価信号形成手段と、この評価信号形
成手段から出力されるブレークスルー評価信号に基づい
て緩衝ピストン位置の最適位置を探査する探査手段とを
具えるようにしている。
【0022】係る第7発明によれば、緩衝機能が働いて
いない状態のときには、素材打ち抜き時のピーク波形が
素材接触時に発生するピーク波形より明らかに大きくな
る性質を利用して、スライド加速度信号や騒音信号のブ
レークスルー時の信号を得るに当たって、これら信号の
緩衝機能が働いていない状態のときの正負の最大値およ
び該正負の最大値に対応するプレスクランク角をそれぞ
れ求め、これら各プレスクランク角に基づいて検索対象
期間を設定するとともに、その後緩衝ピストン位置の探
査を行う際、前記信号のうち前記設定された検索対象期
間に含まれる信号のみを処理対象として最適ピストン位
置の探索処理を行うようにしている。すなわち、緩衝機
能が働いていない状態においては、打ち抜き材を打ち抜
く時に発生する前記2回目のピーク波形が緩衝によって
小さくなることはないので、そのピークは打ち抜き材の
接触時に発生する1回目のピーク波形より明らかに大き
くなる。したがって、緩衝機能が働いていないときの前
記測定信号の最大値を求めれば、これは明らかに2回目
のピーク波形に相当することになる。よって、その正負
の最大値に対応するプレスクランク角をそれぞれ求め、
これら各プレスクランク角で挟まれた期間の前後にそれ
ぞれ所定のマージン時間を加算した期間を検索対象期間
として設定するようにすれば、2回目のピーク波形のみ
を処理対象とする検索対象期間を正確に設定することが
できる。
【0023】
【実施例】以下この発明を添付図面に示す実施例に従っ
て詳細に説明する。
【0024】図1に、ブレークスルー緩衝装置を装填し
たプレス機械を示す。図1(a)は正面図、図1(b)は側面
図である。
【0025】図1において、上下動するスライド1には
上型2が固設され、また上型2には、パンチ3及び複数
のポスト4が取り付けられている。ポスト4は伸縮自在
である。また、ボルスタ5には下型6が取り付けられ、
下型6にはダイス7が取り付けられている。
【0026】下型6のポスト4と対向する位置には緩衝
機本体8がそれぞれ設けられている。なお、緩衝機本体
8はボルスタ5の上、またはその中に配設するようにし
てもよい。
【0027】緩衝機本体8はポストに当接する緩衝ピス
トン9とシリンダ10で構成されていて、該シリンダ1
0は油が充填された配管11を介して油圧タンク12に
接続されている。
【0028】油圧タンク12の上には、ブレークスルー
時の緩衝機本体の緩衝タイミング(緩衝ピストン9の高
さ位置)を調整するための緩衝タイミング調整機構13
が設けられ、これらの詳細構成を図2に示す。
【0029】図2において、油タンク12内には、緩衝
タイミングピストン部材14が設けられ、この部材14
のピストン部15によって画成された油室内には油16
が充填されている。上記緩衝タイミングピストン部材1
4は上方に爪17を有し、以下の機構によって上下に移
動可能なようになっている。
【0030】すなわち、モータ、例えばステッピングモ
ータ18の回転軸はウォームギア19に連結されてお
り、ウォームギア19はウオームホイール20に噛合さ
れている。ウォームホイール20は軸受21によって支
承されたナット22に結合されている。ナット22の内
径側にはネジ22aが形成され、このネジ22aは回転
拘束キー27により回転を拘束され、上下方向にのみ移
動可能なガイド23の外周に形成されたネジ23aに螺
合している。
【0031】ガイド23の上方部分は緩衝タイミングピ
ストン14の上方に形成された爪17に当接するように
なっており、ガイド23の上方への移動に伴って緩衝タ
イミングピストン14も上方へ移動するように構成され
ている。エアが充填されたエア室24はエア配管25を
介して図示しないエア供給源に接続されており、該エア
室24内のエア圧を調整することにより緩衝タイミング
ピストン14が下方に押し下げられるように構成されて
いる。
【0032】すなわち、緩衝タイミングピストン14を
上方に移動させる(緩衝タイミングを遅くする)場合
は、モータ18の回転をウォームギア19、ウォームホ
イール20、ナット22を介してガイド23に伝えるこ
とによりガイド23を上方に移動させ、これにより緩衝
タイミングピストン14を上方に移動させる。この結
果、緩衝機本体8の緩衝ピストン9が下方に移動され
る。
【0033】また、緩衝タイミングピストン14を下方
に移動させる(緩衝タイミングを早くする)場合は、エ
ア供給源を制御することによってエア室24内のエア圧
を上昇させることによって行う。そして、緩衝タイミン
グピストン14が下方に移動されると、緩衝機本体8の
緩衝ピストン9が上方に移動される。
【0034】コントローラ30は、上記モータ18の回
転制御および前記エア供給源の制御を行うことにより、
緩衝ピストン9を上下方向に移動調整して緩衝タイミン
グを調整する。
【0035】また、コントローラ30には、図3にも示
すように、プレス負荷を検出するプレス負荷センサ31
の検出出力、緩衝シリンダのシリンダ油圧を検出するシ
リンダ油圧センサ32の検出出力、スライドの上下方向
加速度を検出するスライド加速度計33の検出出力が入
力されており、コントローラ30はこれら検出値に基づ
いて下記の演算処理を行い、該演算結果に基づいて緩衝
タイミングピストン14の上下位置を調整制御する。な
お、シリンダ油圧センサ32の代わりにポスト4が緩衝
ピストン9に接触したことを検出するセンサを設けても
よく、またスライド加速度計33の代わりに騒音を測定
する騒音センサまたは騒音に対応する状態量を測定する
センサ(プレス各部の振動加速度を測定するセンサな
ど)を設けるようにしてもよい。
【0036】すなわち、騒音に対応する状態量としてプ
レス各部の振動加速度があり、その一例としてスライド
加速度がある。
【0037】また、図3において、緩衝ピストン9の高
さ位置がコントローラ30にフィードバック入力される
ようにしてもよい。
【0038】ここで、ブレークスルー時の騒音レベル
と、緩衝タイミングの遅早との関係は、例えば図4に示
すようになる。すなわち、この図4に示すグラフは、打
ち抜き加工の際のブレークスルーが発生する時点の騒音
レベルを、緩衝タイミングを各種変化させてプロットし
たものであり、図4によれば、ブレークスルー時の騒音
が最小になる最適タイミングが存在する。
【0039】また、図5に示すように、騒音レベルと相
関が高い信号、例えばスライド加速度と緩衝タイミング
の関係も、図4と同様になる。なお、この場合のスライ
ド加速度は、勿論打ち抜き加工中におけるブレークスル
ー時のスライド加速度を示すものである。
【0040】従って、コントローラ30においては、ス
ライド加速時計33(または騒音計)の検出出力に基づ
いて上記の最適タイミング位置となるように、上記緩衝
タイミング調整機構13を調整制御して緩衝機本体8の
緩衝ピストン9の高さ位置を調整する。プレス負荷セン
サ31やシリンダ油圧センサ32の出力はその最適位置
演算の際に用いられる。
【0041】まず、該調整制御に関する第1の実施例に
ついて説明する。
【0042】図6はその基本的な流れを示すもので、コ
ントローラ30は、緩衝タイミング調整機構13を駆動
制御することにより、緩衝機本体8の緩衝ピストン9を
調整範囲内の全領域で移動走査し、該走査に伴って緩衝
ピストンの各位置毎にブレークスルー時のスライド加速
度信号やブレークスルー時の騒音信号などのブレークス
ルー評価信号を求める(ステップ100)。
【0043】すなわち、ブレークスルーは素材が実際に
打ち抜かれるときに発生するので、その評価信号を得る
には、例えばブレークスルー時に対応する所定のプレス
クランク角度範囲内の前記スライド加速度信号(や騒音
信号など)を取り込み、該角度範囲内におけるスライド
加速度信号の最大値(最大振幅)をブレークスルー評価
信号とする。また、複数回の打ち抜き加工における前記
最大値の平均値をブレークスルー評価信号とすることも
できる。さらに、他に、ブレークスルー時の前記スライ
ド加速度信号の積分値をブレークスルー評価信号とする
こともできる。このようにして、緩衝ピストンの各位置
毎のブレークスルー評価信号を順次サンプリングするこ
とにより、図5に示したようなデータを得る。そして、
該得られたデータからスライド評価信号が最小となる位
置を最適タイミング位置と決定し(ステップ101)、
該決定した位置へ緩衝ピストン9を移動する(ステップ
102)。
【0044】図7は上記調整制御の詳細手順を示すもの
で、まず緩衝ピストン9を最も低い位置へ移動して、実
際に打ち抜き加工を実行する(ステップ110、11
1)。そして、該打ち抜き加工の際の例えばスライド加
速時計33の検出出力に所定の処理を加えることにより
(例えば、ノイズ対策のためのローパスフィルタ通過処
理、ブレークスルー時に対応する所定クランク角度範囲
内での最大ピーク算出演算、複数回の打ち抜きデータの
平均化など)ブレークスルー評価信号を求め、これを記
憶する(ステップ112)。
【0045】次に、緩衝ピストン9を微小距離x(例え
ば0.1mm)だけ上昇させて実際に打ち抜き加工を実行
し、このときの得たブレークスルー評価信号を記憶す
る。これ以降、ピストン位置が上限位置にくるまで、同
様の処理を繰り返し実行する(ステップ113〜11
6)。
【0046】そして、上記の処理によって得られた、調
整範囲全領域におけるブレークスルー評価信号を演算処
理することによりブレークスルー評価信号が最小となる
最適ピストン位置を決定する(ステップ117)。
【0047】そして、該決定した最適ピストン位置へ緩
衝ピストン9を移動する(ステップ118)。
【0048】なお、上記ピストン位置の走査において、
ピストン位置を最も高い位置から低い位置に向かって走
査するようにしてもよい。
【0049】次に、図8に従って第2の実施例について
説明する。
【0050】この第2実施例では、最初ある程度粗い刻
みx1(例えば0.1mm)で全体を走査して暫定最適位置を
決定し、その後より細かい刻みx2(例えば0.05mm)で
その周辺を探査して最適位置を決定するようにしてい
る。
【0051】すなわち、まず緩衝ピストン9を最も低い
位置へ移動して、実際に打ち抜き加工を実行する(ステ
ップ120、121)。そして、該打ち抜きの際のブレ
ークスルー評価信号を求め、これを記憶する(ステップ
122)。
【0052】次に、緩衝ピストン9を微小距離x1(例
えば0.1mm)だけ上昇させて実際に打ち抜き加工を実行
し、このとき得たブレークスルー評価信号を記憶する。
これ以降、ピストン位置が上限位置にくるまで、同様の
処理を繰り返し実行する(ステップ123〜126)。
【0053】そして、上記の処理によって得られた、調
整範囲全領域におけるブレークスルー評価信号を演算処
理することにより評価信号が最小となる位置を求め、該
位置を暫定的な最適ピストン位置P´として決定する
(ステップ127)。
【0054】次に、緩衝ピストン9を上記暫定最適ピス
トン位置P´の近傍位置、例えばP´−α(例えばα=
2x1)の位置に移動して打ち抜き加工を実行し、この
とき得たブレークスルー評価信号を記憶する(ステップ
128〜130)。
【0055】次に緩衝ピストン9を上記微小距離x1よ
り小さい微小距離x2(例えばx2=1/2・x1)だけ上昇
させて打ち抜き加工を実行し、このとき得たブレークス
ルー評価信号を記憶する(ステップ131〜133)。
【0056】これ以降、ピストン位置がP´+αの位置
に来るまで距離x2のピッチをもって緩衝ピストン位置
を変化させながら上記と同様の処理を繰り返し実行する
(ステップ131〜134)。
【0057】そして、上記の処理によって得られた、暫
定最適位置近傍領域におけるブレークスルー評価信号を
演算処理することにより該評価信号が最小となる位置を
求め、該位置を最終的な最適ピストン位置Pとして決定
する(ステップ135)。
【0058】そして、該決定した最適ピストン位置へ緩
衝ピストン9を移動する(ステップ136)。
【0059】このように、第2実施例では、最適タイミ
ング位置付近に関し、より細かなピッチでの走査を行う
ようにしたので、最適位置をより正確に得ることができ
る。また、上記第1、第2実施例では、調整可能な全領
域を走査するようにしたので、一部領域を走査する場合
のように局所的最小値位置が得られることなく、真の最
小値位置を得ることが可能になる。
【0060】次に、第3実施例について説明する。
【0061】図9は、第3実施例の基本的な流れを示す
ものである。この第3実施例では、ある所定の手続に従
って緩衝ピストン9の最適位置を探査し、探査打ち切り
条件を満足すれば全ての領域の探査が終わっていなくて
もこの時点で探査を終了する(ステップ140)。そし
て、これら探査したデータを用いて最適位置を決定し
(ステップ141)、該決定した位置に緩衝ピストン9
を移動させる(ステップ142)。
【0062】図10は第3実施例のより詳細な手順を示
すもので、まず緩衝ピストン9を最も低い位置へ移動し
て打ち抜き加工を実行し、そのときのブレークスルー評
価信号を処理記憶する(ステップ150〜152)。
【0063】そして、このとき得られたブレークスルー
評価信号から緩衝機能が効いているか否かを判断する
(ステップ153)。具体的には、例えば、緩衝機8の
シリンダ油圧センサ32の検出出力が所定の閾値c1よ
り大きいか否かを判定し、シリンダ油圧値≧閾値c1の
とき緩衝機能が効いていると判断し、シリンダ油圧値<
閾値c1のとき緩衝機能が効いていないと判断する。そ
して、緩衝機能が効いていると判断された場合は、ポス
ト4を短くして(ステップ154)、再度上記と同様の
処理を実行する。
【0064】このようにして、緩衝機能が効かなくなる
まで、ポスト4の長さを短くする。そして、緩衝機能が
効いていないと判断されたときのブレークスルー評価信
号を、緩衝なし時のブレークスルー評価信号値S0とし
て記憶する(ステップ155)。
【0065】次に、緩衝ピストン9の位置をx1だけ上
昇させて打ち抜き加工を実行し、このとき得られたブレ
ークスルー評価信号を記憶する(ステップ156〜15
8)。
【0066】そして、このとき得られた評価信号値と先
に求めた緩衝なし時の評価信号S0の差を求め、この差
が所定の閾値αより大きいか否かを判定する(ステップ
159)。なお、閾値αは、例えばα=−100m/s2(s2は
sの2乗である)、あるいはα=−a×S0(a=0.2)などの
負の値である。
【0067】上記判定の結果、S−S0≧αが成立する
場合は、次にピストン位置が上限か否かを判定し(ステ
ップ160)、ピストン位置が上限にならない限り、再
度ステップ156〜159の処理を繰り返し実行する。
なお、ピストン位置が上限になった場合はポスト4を長
くして最初のステップ150に復帰する(ステップ16
1)。
【0068】このように、S−S0≧αが成立する間
は、緩衝ピストン9の位置をx1ずつ上昇させながら打
ち抜き加工を実行し、各位置での評価信号を処理記憶す
るようにする。
【0069】このような処理を実行している間に、ステ
ップ159の判定でS−S0≧αが成立しなくなったと
する。このような場合、コントローラ30は緩衝ピスト
ン9の位置を前記距離x1より短い距離x2(x2<x1、
例えばx1=0.1mm、x2=0.05mm)だけ上昇させて打ち抜
き加工を実行し、そのときの評価信号を処理記憶する
(ステップ162〜164)。
【0070】つぎに、既に最適位置を過ぎこれ以上の探
査は無駄であると判断する打ち切り条件を満足するか否
かを判定する(ステップ165)。この打ち切り条件と
しては、例えば、 S−Smin>βである、 またはβ≧S−Smin>0がN回以上連続する とする。
【0071】Smin:現時点までのブレークスルー評価
信号の最小値 β:閾値、例えばβ=70m/s2 またはβ=b(S0−Smin),b=0.2など N:例えば3 上記打ち切り条件が成立しない場合は、次にピストン位
置が上限か否かを判定し(ステップ166)、ピストン
位置が上限にならない限り、再度ステップ162〜16
5の処理を繰り返し実行する。
【0072】その後、打ち切り条件が成立すると、今ま
で得られたブレークスルー評価信号を処理することによ
り評価信号が最小となる最適ピストン位置を決定する
(ステップ167)。
【0073】そして、該決定した最適ピストン位置へ緩
衝ピストン9を移動する(ステップ168)。
【0074】上記図10の実施例によれば、図11に示
すように、S>S0+αが成立している間は粗いピッチ
x1で探査を実行し、S<S0+αが成立している間はx
1より細かなピッチx2で探査を行うようにしている。こ
のため、比較的速い探査時間で、最適位置をより正確に
得ることができる。
【0075】次に、図12に従って第4実施例について
説明する。
【0076】この第4実施例では、緩衝機能が働いてい
る状態から所定ピッチxでの探査を始め、その後打ち切
り条件を満足した時点で探査を終了するようにしてい
る。
【0077】次に、図13にしたがって、第5実施例に
ついて説明する。
【0078】この第5実施例では、各種状態量に基づい
て現在の緩衝ピストン位置が予め設定された複数のブロ
ック分割領域の何れに属するかを判定する。緩衝ピスト
ンの移動方向及びその移動量は、各ブロック領域別に予
め設定されている。したがって、緩衝ピストンが何れの
ブロック領域に属するかが判定されると、その移動方向
及び移動量が一義的に決定される。すなわちこの第5実
施例では、緩衝ピストンの現在位置を自動的に判定し、
その判定結果に応じてその移動方向及び移動量を決定す
るようにしているので、任意の緩衝ピストン位置から探
索走査を開始することができる。また、各ブロック領域
毎に最適な移動量が設定されているので、最適位置をよ
り正確に高速探査することができる。
【0079】図12において、まず緩衝ピストン9を最
も低い位置へ移動して打ち抜き加工を実行し、そのとき
得たブレークスルー評価信号を記憶する(ステップ17
0〜172)。
【0080】そして、このとき得られた評価信号から緩
衝機能が効いているか否かを判断する(ステップ17
3)。そして、緩衝機能が効いていると判断された場合
は、ポスト4を短くして(ステップ174)、再度上記
と同様の処理を実行する。
【0081】このようにして、緩衝機能が効かなくなる
まで、ポスト4の長さを短くする。そして、緩衝機能が
効いていないと判断されたときの評価信号を、緩衝なし
時の評価信号値S0として記憶する(ステップ17
5)。
【0082】次に、探査の初期位置を決定する(ステッ
プ176)。
【0083】この初期位置の決定方法としては、例えば
次のような手法がある。
【0084】(1)緩衝ピストン9の可動範囲の中央位置
を初期位置とする。
【0085】(2)ワークの板厚t、プレス下死点からの
追い込み量γ、緩衝なし時の下死点での緩衝ピストン9
とポスト4との間の空隙dとすると、緩衝なし 時
の位置より(d+γ+t*0.5)だけ上昇した位置を初
期位置とする。
【0086】つぎに、上記のようにして決定した初期位
置へ緩衝ピストン9を移動して打ち抜きを実行し、この
とき得られたブレークスルー評価信号を記憶する(ステ
ップ177〜179)。
【0087】つぎに、前記した打ち切り条件を満足する
か否かを判定する(ステップ180)。そして、打ち切
り条件を満足しない場合は、現在位置を評価し、この評
価結果に基づいて移動方向および移動量を決定する。
【0088】例えば、緩衝ピストン9の位置を、図14
に示すように、領域1〜領域4の4つの領域に分割した
場合、スライド加速度は各領域毎に図15の上欄に示す
ような特徴を持つ。すなわち、図15によれば、スライ
ド加速度は、領域1においては大きく、領域2において
は大きな値から極小値を経て中ぐらいの値へ変化し、ま
た領域3及び4においては中ぐらいの値となる。また、
図15によれば、プレス負荷は、領域1、2および4に
おいては増加せず、領域3においてのみ増加する。ま
た、緩衝機油圧の立上がり時刻からピーク時刻までの時
間差は、領域1及び2においては小となり、領域3にお
いて小〜中となり、領域4において大となる。したがっ
て、これら3つの状態信号の値を図15の特性と照合す
ることにより、緩衝ピストン9が現在領域1〜4のどの
位置に位置しているかを判定することができる。
【0089】上記のようにして、現在位置がどの領域に
属するかを判定した後、最適位置を含んでいる領域2に
向かって探査が行われるように、図16及び17に示す
ようにして移動方向及び移動量を決定する。
【0090】すなわち、図16に示すように、現在位置
が領域1に属している場合は、移動方向はピストン上げ
方向とし、その移動量はx1(例えば0.1mm)とする。ま
た、現在位置が領域3に属している場合は、移動方向は
ピストン下げ方向とし、その移動量はx1とする。ま
た、現在位置が領域4に属している場合は、移動方向は
ピストン下げ方向とし、その移動量は上記x1より大き
なx3(例えば0.2mm)とする。
【0091】また、現在位置が最適位置を含む領域2に
属している場合は、図17に示すような、分類に分けて
移動方向及び移動距離を制御する。すなわち、領域1か
ら領域2に移行した時点においては、移動方向はピスト
ン上げ方向とし、移動量は上記x1より短いx2(例えば
0.05mm)とする。また、領域3から領域2に移行した時
点においては、移動方向はピストン下げ方向とし、移動
量は上記と同じx2とする。また、領域2内での移動の
場合は、移動方向はピストン下げ方向とし、移動量は上
記と同じx2とする。
【0092】以上のようにして現在領域が判別され、該
判別結果に基づいて移動方向及び移動量が決定される
と、該決定した方向及び距離だけ緩衝ピストン9を移動
する。以下、このようなステップ177〜181の処理
を打ち切り条件を満足するまで繰り返し実行する。
【0093】その後、打ち切り条件が成立すると、今ま
で得られたブレークスルー評価信号を処理することによ
り評価信号が最小となる最適ピストン位置を決定する
(ステップ182)。
【0094】そして、該決定した最適ピストン位置へ緩
衝ピストン9を移動する(ステップ183)。
【0095】このようにこの実施例によれば、現在領域
を判別し、この判別結果に基づいて移動方向及び適正な
移動量を決定するようにしたので、任意の初期位置から
の高速検索が検索が可能になる。
【0096】次に、図18及び図19に従って第6実施
例について説明する。
【0097】この第6実施例は、長時間運転に伴う最適
位置のズレ(プレス自体の熱変形やダイハイト変化や油
温変化を原因とする)を考慮したものである。
【0098】図18はその基本的動作手順を示すもの
で、最も騒音及び振動を減少させることができるピスト
ン位置を探査決定してその位置に緩衝ピストン9を移動
してプレスを運転中(ステップ190、191)、最適
位置を保持しているか否かを監視し(ステップ192、
193)、最適位置をずれた場合は最適位置をもう一度
探査し直し(ステップ194)、該再探査した位置へ緩
衝ピストン9を移動するようにしている(ステップ19
5)。
【0099】図19はその詳細手順例を示すもので、ま
ず、適宜の手法で緩衝ピストン9の最適位置を探査決定
した後、該決定位置へ緩衝ピストン9を移動してプレス
の打ち抜き運転を実行しているとする(ステップ200
〜203)。
【0100】この打ち抜き運転毎に、ブレークスルー評
価信号が常時監視されて記憶されており、(ステップ2
04)。該記憶データにしたがって現在のピストン位置
が真の最適位置にあるか否かが常時判断される(ステッ
プ204、205)。
【0101】この監視条件としては、例えば次のような
手法がある。
【0102】すなわち、下式が成立すると、現位置が最
適位置から外れている可能性が有ると判断する。
【0103】S−Smin≦δ S:評価信号 Smin :現時点までに記憶したブレークスルー評価信号
の最小値 δ:閾値(例えば70m/s2、又はa×Smin a=0.2な
ど) そして、上記監視条件によって現位置が最適位置から外
れていると判断すると、以下の再探査を実行する。ま
た、外れていないと判断された場合は、監視を続行す
る。
【0104】再探査においては、まず緩衝ピストン9を
微小な所定距離xだけ上昇させた後、打ち抜きを行っ
て、得られたブレークスルー評価信号を記憶する(ステ
ップ206〜208)。さらに、今度は緩衝ピストン9
を距離2xだけ下降させた後、打ち抜きを行ってこのと
き得られたブレークスルー評価信号を記憶する(ステッ
プ209〜211)。
【0105】次に、これら+x,0,−xの3点のうち
で最もブレークスルー評価信号の小さい位置を新しい最
適位置として決定する(ステップ212)。
【0106】そして、今回決定したピストン位置が先に
設定された最適位置と異なるか否かを判定し(ステップ
213)、異なった場合はこの新しい最適位置へ緩衝ピ
ストン9を移動して打ち抜きを行い、そのとき得られた
ブレークスルー評価信号を処理記憶する(ステップ21
4〜216)。
【0107】そして、この後ステップ206〜212の
手順を実行することにより、新しい最適位置、およびそ
の前後の±x位置の3点のブレークスルー評価信号を
得、最も評価信号の小さい位置を新しい最適位置として
再度求める。
【0108】次に、今回決定された最適位置が前回と異
なるか否かを再度判定する。このように、決定された最
適位置が前回の最適位置と一致するまでステップ206
〜216の手順を繰り返し実行する。なお、本例では、
−x,0,+xの3位置を測定評価するようにしている
が(ステップ206〜212)、これを0位置及び±n
x(n≧2)位置を測定評価するようにしてもよい。
【0109】そして、ステップ213の判定で、今回決
定された最適位置が前回と一致した場合は、その位置で
打ち抜きを行ってそのときの評価信号を記憶し(ステッ
プ217、218)、この記憶したセンサデータを用い
て再探査の終了条件を満足するか否かを判定する(ステ
ップ219)。
【0110】終了条件としては、例えば下式を用い、下
式が成立した場合終了条件を満足するとする。
【0111】S−Smin≧ε S:評価信号 Smin :現時点までに記憶したブレークスルー評価信号
の最小値 ε:閾値(例えば50mm/s2、又はb×Smin b=0.1など) 終了条件を満足した場合は、現在の評価信号を最小値パ
ラメータSminに代入して、監視ルーチンに復帰する。
【0112】また、終了条件が満足されない場合も、I
を+1した後、監視ルーチンに戻って、ステップ203
からの手順を再度実行する(ステップ219〜22
2)。なお、I≧N(=例えば3)になった場合、すな
わち終了条件を満足せずに監視ルーチンに戻ることがN
回以上になった場合は、ステップ200に戻って探査か
らやり直すようにする。
【0113】このようにこの実施例では、常時打ち抜き
信号を監視して、緩衝ピストンが最適位置から外れてい
ないかを監視し、外れている可能性有りと判断された場
合は再探査処理を行うようにしたので、長期間の運転が
行われた場合でも、常に緩衝ピストンを最適位置を保つ
ことができる。
【0114】次に、図20〜図23に従って第7実施例
について説明する。
【0115】打ち抜き加工の際、ブレークスルー評価用
に用いられるスライド上下方向加速度の波形は図20
(a)に示すようになる。すなわち、かかる波形において
は、パンチ3がワークに接触する際に1回目のピーク波
形が発生し、その後ワークが打ち抜かれる際に2回目の
ピークが発生する。このため、単にスライド加速度信号
の最大ピークを検出し、このピークを最小にするように
制御した際は、1回目のピークが2回目のピークより大
きかったりまたはこれらピークが同等の大きさである場
合、本当に評価したい打ち抜き時の加速度を誤認定して
しまう。特に、緩衝機能が働いているときには、2回目
のピークが小さくなって1回目のピークの大きさに近づ
いてくる。この現象は、騒音信号、その他騒音と相関の
高い部分の加速度信号を用いても同様に現れる。
【0116】そこでこの第7実施例では、プレス負荷信
号に着目し、このプレス負荷信号によって真に評価した
い打ち抜き時点のスライド加速度信号を取り出すように
している。
【0117】すなわち、打ち抜き加工の際、プレス負荷
は図20(b)に示すような波形となる。このプレス負荷
の波形を図20(a)に示すスライド上下方向加速度波形
と比較してみた場合、スライド加速度はプレス負荷が最
大となった時点t1以降に、打ち抜き時のピークが発生
している。別言すれば、接触時のピークは上記時点t1
以前に発生する。
【0118】この点に着目してこの第7実施例では、プ
レス負荷を監視し、該プレス負荷が最大となった後のス
ライド加速度のピークをもってブレークスルー評価信号
として採用するようにする。
【0119】以下、その詳細を図21に示すフローチャ
ートに従って説明する。
【0120】打ち抜き加工の際には、ブレークスルー時
点の前後にある程度確実な余裕を持ったプレスクランク
角度範囲のブレークスルー評価用のスライド加速度信号
(や騒音信号)およびプレス負荷信号を所定の時間周期
で順次サンプリングし(図22参照)、これらのデータ
を図23に示すように、メモリに順次記憶していく(ス
テップ230)。
【0121】つぎに、これらデータを用いてプレス負荷
の最大値Pmaxを探し、この最大値Pmaxが記憶されてい
る記憶エリアのインデックス番号i(時刻t1に相当)
を求める(ステップ231)。次に、スライド加速度信
号のデータのうちi番目以降のデータを検索対象とし、
これらデータの中から−側の最大値(a1)および+側
の最大値a2を求める。そして、これら各最大振幅を加
算することにより最大振幅値a(=a1+a2)を求め
る。
【0122】そして、このようにして求めた最大振幅値
aをブレークスルー評価信号として用いる。
【0123】次に、図24に従って第8実施例について
説明する。
【0124】この第8実施例は、先の図10に示した第
3実施例を変形したものであり、緩衝機能が働いていな
いときには、前述した打ち抜き時の最大加速度ピーク
(2回目のピーク)が、接触時の加速度ピーク(1回目
のピーク)より明らかに大きい現象を利用して、緩衝な
し時にスライド加速度信号の最大値を求め、この最大値
に対応するプレスクランク角を基準として探査期間を設
定し、該設定した探査期間のみの信号処理によって打ち
抜き時の最大加速度を確実に得られるようにしている。
【0125】すなわち、緩衝機能が働いていない状態に
おいては、打ち抜き材を打ち抜く時に発生する前記2回
目のピーク波形が緩衝によって小さくなることはないの
で、そのピークは打ち抜き材の接触時に発生する1回目
のピーク波形より明らかに大きくなる。したがって、緩
衝機能が働いていないときの前記測定信号の最大値を求
めれば、これは明らかに2回目のピーク波形に相当する
ことになる。よって、該最大値に対応するプレスクラン
ク角を求め、このプレスクランク角を基準として探査期
間を設定するようにすれば、2回目のピーク波形のみを
処理対象とする検索対象期間を正確に設定することがで
きる。
【0126】図24のフローチャートにおいては、ステ
ップ245〜ステップ246、ステップ249〜ステッ
プ251、ステップ256〜ステップ257のみが、先
の図10のフローチャートとは異なり、それ以外の各ス
テップは図10と全く同じである。
【0127】以下 図24のフローチャートに従って詳
細に説明する。
【0128】まずステップ240〜244の手順で、緩
衝機能が効かなくなるまで、ポスト4の長さを短くす
る。
【0129】つぎに、緩衝機能が効いていない状態にお
いて、打ち抜きを行い、その際のセンサデータ(例えば
スライド加速度)を所定のサンプリング周期をもって連
続的に記憶する(図25,図26参照、ステップ24
5)。
【0130】打ち抜きが終了すると、これら記憶したセ
ンサデータから−側、+側の最大値−a1,+a2を探
し、これら最大値の入っている記憶部のインデックス番
号j,k(j<k)を得る。このインデックス番号j,
kが時刻t1,t2に対応する。また、両最大値を加算し
て最大振幅データa0(=a1+a2)を得る(ステップ2
46)。
【0131】次に、緩衝ピストン9の位置をx1だけ上
昇させて打ち抜き加工を実行し、このときのセンサデー
タを前記同様にして採集して記憶する。(ステップ24
7〜249)。すなわち、このステップ247以降は、
緩衝ピストン9を段々上昇させて緩衝機能がより効くよ
うにしているので、前記スライド加速度信号の2回目の
ピークが段々小さくなってきて1回目のピークの大きさ
に近づいてくる。よって、これ以降の処理では、ステッ
プ250の処理によって検索対象領域を制限してセンサ
データの最大値を求めるようにしている。
【0132】すなわち、ステップ250においては、先
に求めた時刻t1から予め設定された所定時間Δ1を引い
た時刻(t1−Δ1)から、前記時刻t2に予め設定された
所定時間Δ2を加えた時刻(t2+Δ2)までの間のセンサ
データを対象にして最大振幅aiを求めるようにしてい
る(図27、28参照,ステップ250)。
【0133】そして、そのとき得られた最大振幅ai
と、先に求めた緩衝なし時の最大振幅a0の差を求め、
この差が所定の閾値αより大きいか否かを判定する(ス
テップ251)。
【0134】上記判定の結果、ai−a0≧αが成立する
場合は、次にピストン位置が上限か否かを判定し(ステ
ップ252)、ピストン位置が上限にならない限り、再
度ステップ247〜252の処理を繰り返し実行する。
なお、ピストン位置が上限になった場合はポスト4を長
くして最初のステップ240に復帰する(ステップ25
3)。
【0135】このように、ai−a0≧αが成立する間
は、緩衝ピストン9の位置をx1ずつ上昇させながら打
ち抜き加工を実行し、各位置での最大振幅aiを記憶す
るようにする。
【0136】このような処理を実行している間に、ステ
ップ251の判定でai−a0≧αが成立しなくなったと
する。このような場合、コントローラ30は緩衝ピスト
ン9の位置を前記距離x1より短い距離x2(x2<x1、
例えばx1=0.1mm、x2=0.05mm)だけ上昇させて打ち抜
き加工を実行し、そのときのセンサデータを採集記憶す
る(ステップ254〜256)。
【0137】そして、前記同様にして、時刻t1−Δ1〜
t2+Δ2の間の評価信号を対象にして最大振幅aiを求
める(ステップ257)。
【0138】つぎに、既に最適位置を過ぎこれ以上の探
査は無駄であると判断する打ち切り条件を満足するか否
かを判定する(ステップ258)。
【0139】上記打ち切り条件が成立しない場合は、次
にピストン位置が上限か否かを判定し(ステップ25
9)、ピストン位置が上限にならない限り、再度ステッ
プ254〜258の処理を繰り返し実行する。
【0140】その後、打ち切り条件が成立すると、得ら
れた複数のブレークスルー評価信号を処理することによ
り評価信号が最小となる最適ピストン位置を決定する
(ステップ260)。
【0141】そして、該決定した最適ピストン位置へ緩
衝ピストン9を移動する(ステップ261)。
【0142】上記図10の実施例によれば、先の図11
に示したように、最初は粗いピッチx1で探査を実行
し、ai<a0+αが成立した後はx1より細かなピッチ
x2で探査を行うとともに、各位置での探査対象領域を
t1−Δ1〜t2+Δ2の部分に制限するようにしている。
このため、速い探査時間で、最適位置をより正確に得る
ことができる。
【0143】次に、図29に従って第9実施例について
説明する。
【0144】この図29に示す第9実施例は、先の図1
3に示した第5実施例を変形したものであり、ステップ
275〜276、ステップ280〜281が先の図13
に示すフローチャートとは異なり、それ以外の各ステッ
プは、図13と全く同じである。
【0145】まず、ステップ270〜274の手順で、
緩衝機能が効かなくなるまで、ポスト4の長さを短くす
る。
【0146】そして、緩衝機能が効いていない状態にお
いて、打ち抜きを行い、そのときのセンサデータを所定
のサンプリング周期をもって連続的に記憶する(ステッ
プ275)。
【0147】打ち抜きが終了すると、これら記憶したセ
ンサデータから−側、+側の最大値−a1,+a2を探
し、これら最大値の入っている記憶部のインデックス番
号j,k(j<k)を得る。このインデックス番号j,
kが時刻t1,t2に対応する。また、両最大値を加算し
て最大振幅データa0(=a1+a2)を得る(ステップ2
76)。
【0148】次に、先の第5実施例で説明したような方
法を用いて探査の初期位置を決定する(ステップ27
7)。
【0149】つぎに、上記のようにして決定した初期位
置へ緩衝ピストン9を移動して打ち抜きを実行し、この
ときのセンサデータを採取記憶する(ステップ278〜
280)。そして、前記同様にして、時刻t1−Δ1〜t
2+Δ2の間のセンサデータを対象にして最大振幅aiを
求める(ステップ281)。
【0150】つぎに、打ち切り条件を満足するか否かを
判定する(ステップ282)。そして、打ち切り条件を
満足しない場合は、図14〜図17によって説明した手
法を用いて、現在位置を評価し、この評価結果に基づい
て移動方向および移動量を決定する(ステップ28
3)。
【0151】以上のようにして現在領域が判別され、移
動方向及び移動量が決定されると、該決定した方向及び
距離だけ緩衝ピストン9を移動する。以下、このような
ステップ278〜283の処理を打ち切り条件を満足す
るまで繰り返し実行する。
【0152】その後、打ち切り条件が成立すると、得ら
れた複数のブレークスルー評価信号を処理することによ
り評価信号が最小となる最適ピストン位置を決定する
(ステップ284)。
【0153】そして、該決定した最適ピストン位置へ緩
衝ピストン9を移動する(ステップ285)。
【0154】このようにこの実施例においては、先に示
した第8実施例のように、緩衝機能が働いていないとき
には、前述した打ち抜き時の最大加速度(2回目のピー
ク)が、接触時の加速度(1回目のピーク)より明らか
に大きい現象を利用して、評価信号の一部領域のみの探
査によって打ち抜き時の最大加速度を確実に得られるよ
うにしている。また、現在位置の判別結果から移動方向
及び移動量を決定するようにしているので、任意の位置
から緩衝ピストンの走査を開始できる。
【0155】ところで、金型が多段パンチの場合、打ち
抜き時の評価信号は図30に示すようになる。この図3
0は、2段パンチの場合を想定している。すなわち、多
段パンチの場合、その段数に応じた数だけ打ち抜き時の
ピークが発生する。
【0156】したがって、このような2段パンチの場
合、2段目の打ち抜きに伴う信号を分離する場合は、 (1)3回目のピークを抽出する (2)プレス負荷が最大となった後のピークを採用する。
【0157】等の方法がある。
【0158】またさらに、1段目の打ち抜きに伴う騒
音、振動を抑えたい場合は、 (1)2回目のピークを抽出する (2)一度、プレス負荷が極大値をとった後、次の極大値
に達するまでの間のピークを採用する 等の方法により、1段目の打ち抜きに伴う信号を抽出
し、該抽出した信号をブレークスルー評価信号として前
述した各実施例と同様の方法を行えばよい。
【0159】また、2回目及び3回目のピークによる騒
音、振動を抑えたい場合は、これら各信号をブレークス
ルー評価信号として前述した各実施例と同様の方法を行
うことにより、複数の緩衝機をそれぞれ最適位置に制御
するようにすればよい。
【0160】図31は、各緩衝機3の緩衝ピストン9の
高さ位置をオペレータ操作できる操作ボタンを設けるよ
うにしたものであり、複数の緩衝ピストンを同時または
個別に動かすことを切換選択する切換スイッチ40、選
択された緩衝ピストン9を下降させる下降ボタン41、
選択された緩衝ピストン9を上昇させるための上昇ボタ
ン42、緩衝ピストンを個別に動かす場合所望の緩衝ピ
ストンを選択するためのテンキー43を有する操作装置
43がコントローラ30に接続されている。
【0161】これら各ボタンの信号はコントローラ30
に入力され、その信号内容に従って図2に示した緩衝タ
イミング調整機構が駆動制御されることにより、緩衝ピ
ストンがその操作内容に対応して上下駆動される。
【0162】なお、複数の緩衝機本体8は1つの緩衝タ
イミング機構によって制御するようにしてもよく、また
各緩衝機本体に各別に設けれた緩衝タイミング機構によ
ってそれぞれ制御するようにしてもよい。
【0163】また、緩衝タイミング調整機構の構成も実
施例に示したものと同等の機能を達成できるものであれ
ば、他の任意の機構を採用するようにしてもよい。
【0164】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
緩衝ピストンの調整領域の全範囲を走査して緩衝ピスト
ンの最適位置を決定するようにしたので、部分的走査の
ように局所的極小値に陥ることがなく、最適位置を確実
に得ることができる。
【0165】またこの発明によれば、緩衝ピストン全領
域の探査を行うのではなく、所定の探査打ち切り条件を
満足すると、この時点で探査を打ち切り、それまでの探
査によって得られたブレークスルー評価信号によって最
適緩衝ピストン位置を求めるようにしているので、短い
探査時間でより正確な緩衝ピストン最適位置を得ること
ができる。
【0166】またこの発明では、ブレークスルー評価信
号の緩衝ピストン位置に関する特性を考慮し、最適ピス
トン位置の近傍の領域では走査ピッチを細かくするとと
もに、それ以外の領域では粗いピッチで走査を行うよう
にしているので、より最適な緩衝ピストン位置を比較的
短時間に得ることが可能になる。
【0167】またこの発明によれば、緩衝ピストンの現
在位置が複数のブロック分割領域の何れに属するかを判
定し、その判定結果に応じて予め設定された方向に予め
設定された量だけ移動するようにして緩衝ピストンの走
査を行うようにしたので、任意の緩衝ピストン位置から
探索走査を開始することができ、また、各ブロック領域
に応じた量だけ移動されるので、より正確な最適位置を
高速探査することができる。
【0168】またこの発明によれば、打ち抜き加工の
際、緩衝ピストン位置が適正であるか否かをチェック
し、所定の許容条件を満足していない場合は緩衝ピスト
ン位置の再探査を行い、該再探査によって得られた最適
位置に緩衝ピストンを自動的に移動するようにしている
ので、緩衝機能を常にベストの状態で働かすことがで
き、ブレークスルーによる騒音及び振動を好適に抑える
ことができる。
【0169】またこの発明によれば、プレス負荷信号は
打ち抜き材が打ち抜かれる直前に最大負荷を発生すると
いう特性を利用して、スライド加速度信号や騒音信号の
ブレークスルー時の信号を得る際、加工中におけるこれ
ら信号のうちのプレス負荷信号が最大値となった後の信
号のみを評価対象として演算処理を行うようにしている
ので、真に評価の必要な素材打ち抜き時のピーク波形を
打ち抜き材の接触時に発生するピーク波形と混同するこ
となく得ることができるようになる。
【0170】またこの発明によれば、緩衝機能が働いて
いない状態のときには、素材打ち抜き時のピーク波形が
素材接触時に発生するピーク波形より明らかに大きくな
る性質を利用して、スライド加速度信号や騒音信号のブ
レークスルー時の信号を得るに当たって、これら信号の
緩衝機能が働いていない状態のときの正負の最大値およ
び該正負の最大値に対応するプレスクランク角をそれぞ
れ求め、これら各プレスクランク角に基づいて検索対象
期間を設定するとともに、その後緩衝ピストン位置の探
査を行う際、前記信号のうち前記設定された検索対象期
間に含まれる信号のみを処理対象として最適ピストン位
置の探索処理を行うようにしたので、真に評価の必要な
素材打ち抜き時のピーク波形を打ち抜き材の接触時に発
生するピーク波形と混同することなく得ることができる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブレークスルー緩衝装置を備えたプレス装置を
示す図。
【図2】緩衝タイミング調整機構の詳細を示す断面図。
【図3】この発明の実施例について制御系の構成例を示
す図。
【図4】騒音レベルと緩衝タイミングの関係を示すグラ
フ。
【図5】スライド加速度と緩衝タイミングの関係を示す
グラフ。
【図6】この発明の第1実施例の概略を示すフローチャ
ート。
【図7】第1実施例の詳細手順例を示すフローチャー
ト。
【図8】この発明の第2実施例を示すフローチャート。
【図9】この発明の第3実施例の概略を示すフローチャ
ート。
【図10】第3実施例の詳細手順例を示すフローチャー
ト。
【図11】緩衝ピストン位置と走査ピッチの関係を示す
グラフ。
【図12】第4実施例の詳細手順例を示すフローチャー
ト。
【図13】第5実施例の詳細手順例を示すフローチャー
ト。
【図14】第5実施例によるブロック分割態様を示す
図。
【図15】現ピストン位置が何れのブロックに属するか
を判別する手法を示す図。
【図16】分割領域毎の移動方向及び移動量を示す図。
【図17】分割領域毎の移動方向及び移動量を示す図。
【図18】この発明の第6実施例の概略を示すフローチ
ャート。
【図19】第6実施例の詳細手順例を示すフローチャー
ト。
【図20】スライド加速度及びプレス負荷信号のブレー
クスルー時付近のタイムチャート。
【図21】この発明の第7実施例の概略を示すフローチ
ャート。
【図22】センサデータの記憶態様を説明するためのタ
イムチャート。
【図23】センサデータの記憶態様を説明するための図
表。
【図24】この発明の第8実施例の概略を示すフローチ
ャート。
【図25】緩衝なし時のセンサデータの記憶態様を説明
するためのタイムチャート。
【図26】緩衝なし時のセンサデータの記憶態様を説明
するための図表。
【図27】緩衝あり時のセンサデータの記憶態様を説明
するためのタイムチャート。
【図28】緩衝あり時のセンサデータの記憶態様を説明
するための図表。
【図29】この発明の第8実施例の概略を示すフローチ
ャート。
【図30】多段パンチの場合のセンサデータの波形を示
すグラフ。
【図31】緩衝ピストン上下制御用の操作装置を示す
図。
【符号の説明】
1…スライド 2…上型 3…パンチ 4…ポスト 5…ボルスタ 6…下型 7…ダイ 8…緩衝機本体 9…緩衝ピストン 10…緩衝シリンダ 11…油圧配管 12…油圧タンク 13…緩衝タイミング調整機構 14…緩衝タイミングピストン部材 15…ピストン部 16…油 17…爪 18…モータ 19…ウォームギア 20…ウォームホイール 21…軸受 22…ナット 23…ガイド 24…エア室 25…エア配管 30…コントローラ 31…負荷センサ 32…シリンダ油圧センサ 33…スライド加速時計 40…切換スイッチ 41…下降ボタン 42…上昇ボタン
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図27
【補正方法】変更
【補正内容】
【図27】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図28
【補正方法】変更
【補正内容】
【図28】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図29
【補正方法】変更
【補正内容】
【図29】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図30
【補正方法】変更
【補正内容】
【図30】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図31
【補正方法】変更
【補正内容】
【図31】

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレス機械のスライドの下方に設けられ
    て、素材打ち抜き時のブレークスルーを緩衝する緩衝ピ
    ストンを有する緩衝機と、この緩衝機の緩衝ピストンの
    高さ位置を調整する調整機構とを具えたプレス機械のブ
    レークスルー緩衝装置において、 前記調整機構を駆動制御して緩衝ピストンの高さ位置を
    緩衝ピストンの調整領域の全範囲内で複数の異なる位置
    に変化させる走査制御手段と、 素材打ち抜き加工の際、ブレークスルー評価用の所定の
    状態量を測定し、その測定出力に基づいてブレークスル
    ー評価信号を形成する評価信号形成手段と、 緩衝ピストンが前記各高さ位置にあるときの前記評価信
    号形成手段の出力をそれぞれ取り込み、これら取り込ま
    れた各ブレークスルー評価信号のうちの最も小さい値に
    対応する緩衝ピストン位置を最適ピストン位置として決
    定し、この最適ピストン位置に緩衝ピストンを位置させ
    るよう前記調整機構を制御する調整手段と、 を具えるプレス機械のブレークスルー緩衝装置。
  2. 【請求項2】プレス機械のスライドの下方に設けられ
    て、素材打ち抜き時のブレークスルーを緩衝する緩衝ピ
    ストンを有する緩衝機と、この緩衝機の緩衝ピストンの
    高さ位置を調整する調整機構とを具えたプレス機械のブ
    レークスルー緩衝装置において、 前記調整機構を駆動制御して緩衝ピストンの高さ位置を
    緩衝ピストンの調整領域内で複数の異なる位置に変化さ
    せる走査制御手段と、 素材打ち抜き加工の際、ブレークスルー評価用の所定の
    状態量を測定し、その測定出力に基づいてブレークスル
    ー評価信号を形成する評価信号形成手段と、 所定の探査打ち切り条件を満足するまで、緩衝ピストン
    が各高さ位置にあるときの前記評価信号形成手段の出力
    をそれぞれ取り込み、これら取り込まれた各ブレークス
    ルー評価信号のうちの最も小さい値に対応する緩衝ピス
    トン位置を最適ピストン位置として決定し、この最適ピ
    ストン位置に緩衝ピストンを位置させるよう前記調整機
    構を制御する調整手段と、 を具えるプレス機械のブレークスルー緩衝装置。
  3. 【請求項3】前記打ち切り条件は、当該緩衝ピストン位
    置におけるブレークスルー評価信号と、現探査時点まで
    のブレークスルー評価信号のなかの最小値との差が所定
    の閾値より大きくなる状態が1または複数回連続するこ
    ととする請求項2記載のプレス機械のブレークスルー緩
    衝装置。
  4. 【請求項4】前記打ち切り条件は、当該緩衝ピストン位
    置におけるブレークスルー評価信号と、現探査時点まで
    のブレークスルー評価信号のなかの最小値との差が所定
    の閾値と零の間にある状態が複数回連続することとする
    請求項2記載のプレス機械のブレークスルー緩衝装置。
  5. 【請求項5】プレス機械のスライドの下方に設けられ
    て、素材打ち抜き時のブレークスルーを緩衝する緩衝ピ
    ストンを有する緩衝機と、この緩衝機の緩衝ピストンの
    高さ位置を調整する調整機構とを具えたプレス機械のブ
    レークスルー緩衝装置において、 素材打ち抜き加工の際、ブレークスルー評価用の所定の
    状態量を測定し、その測定出力に基づいてブレークスル
    ー評価信号を形成する評価信号形成手段と、 前記緩衝ピストンによる緩衝機能が働いていない状態で
    の前記評価信号形成手段の出力を記憶する第1の調整手
    段と、 緩衝ピストンが複数の異なる高さ位置にあるときの前記
    評価信号形成手段の出力をそれぞれ取り込み、これら取
    り込まれた各ブレークスルー評価信号のうちの最も小さ
    い値に対応する緩衝ピストン位置を最適ピストン位置と
    して決定し、この最適ピストン位置に緩衝ピストンを位
    置させるよう前記調整機構を制御する第2の調整手段
    と、 前記第2の調整手段によって求められる各ブレークスル
    ー評価信号と前記第1の調整手段によって求められるブ
    レークスルー評価信号との差を求め、該差が所定の閾値
    より大きい場合は第1のピッチ間隔をもって次の高さ位
    置に前記緩衝ピストンを移動するとともに、前記差が前
    記閾値より小さい場合は第1のピッチ間隔より短い第2
    のピッチ間隔をもって次の高さ位置に前記緩衝ピストン
    を移動するように移動制御する緩衝ピストン移動制御手
    段と、 を具えるプレス機械のブレークスルー緩衝装置。
  6. 【請求項6】プレス機械のスライドの下方に設けられ
    て、素材打ち抜き時のブレークスルーを緩衝する緩衝ピ
    ストンを有する緩衝機と、この緩衝機の緩衝ピストンの
    高さ位置を調整する調整機構とを具えたプレス機械のブ
    レークスルー緩衝装置において、 素材打ち抜き加工の際、ブレークスルー評価用の所定の
    状態量を測定し、その測定出力に基づいてブレークスル
    ー評価信号を形成する評価信号形成手段と、 緩衝ピストンの現在位置が予め設定された複数のブロッ
    ク分割領域のうちの何れに属するかを判定する領域判定
    手段と、 前記複数のブロック分割領域別に、前記緩衝ピストンの
    移動方向及び移動量が予め設定記憶される記憶手段と、 前記領域判定手段の判定結果に対応する前記緩衝ピスト
    ンの移動方向及び移動量を前記記憶手段から読み出し、
    緩衝ピストンを該読み出した移動方向に読み出した量だ
    け移動させることにより緩衝ピストンをその調整領域の
    範囲内で複数の異なる高さ位置に位置させる緩衝ピスト
    ン移動制御手段と、 緩衝ピストンが複数の異なる高さ位置にあるときの前記
    評価信号形成手段の出力をそれぞれ取り込み、これら取
    り込まれた各ブレークスルー評価信号のうちの最も小さ
    い値に対応する緩衝ピストン位置を最適ピストン位置と
    して決定し、この最適ピストン位置に緩衝ピストンを位
    置させるよう前記調整機構を制御する調整手段と、 を具えるプレス機械のブレークスルー緩衝装置。
  7. 【請求項7】プレス機械のスライドの下方に設けられ
    て、素材打ち抜き時のブレークスルーを緩衝する緩衝ピ
    ストンを有する緩衝機と、この緩衝機の緩衝ピストンの
    高さ位置を調整する調整機構とを具えたプレス機械のブ
    レークスルー緩衝装置において、 素材打ち抜き加工の際、ブレークスルー評価用の所定の
    状態量を測定し、その測定出力に基づいてブレークスル
    ー評価信号を形成する評価信号形成手段と、 前記緩衝ピストンの最適位置の決定後の素材打ち抜き加
    工の際、前記ブレークスルー評価信号に基づいて当該緩
    衝ピストン位置が許容条件を満足するか否かを監視する
    監視手段と、 前記許容条件を満足していない場合、前記ブレークスル
    ー評価信号に基づいて緩衝ピストン位置の再探査を行
    い、該再探査によって得られた最適位置に緩衝ピストン
    を自動的に移動する再探査手段と、 を具えるプレス機械のブレークスルー緩衝装置。
  8. 【請求項8】前記許容条件は、当該加工中におけるブレ
    ークスルー評価信号と、現加工時点までの前記ブレーク
    スルー評価信号の中の最小値との差を求め、この差が所
    定の閾値より小さいことであるとする請求項7記載のプ
    レス機械のブレークスルー緩衝装置。
  9. 【請求項9】前記再探査手段は、 再探査以前に設定された最適位置および該最適位置から
    所定距離だけ離れた上下位置の少なくとも計3位置に緩
    衝ピストンを位置させ、緩衝ピストンがこれら各高さ位
    置にある状態において前記ブレークスルー評価信号を取
    り込み、これら複数のブレークスルー評価信号のうちの
    最も小さい値に対応する緩衝ピストン位置を最適ピスト
    ン位置として決定し、この最適ピストン位置に緩衝ピス
    トンを位置させるよう前記調整機構を制御する調整手段
    を具える請求項7記載のプレス機械のブレークスルー緩
    衝装置。
  10. 【請求項10】プレス機械のスライドの下方に設けられ
    て、素材打ち抜き時のブレークスルーを緩衝する緩衝ピ
    ストンを有する緩衝機と、この緩衝機の緩衝ピストンの
    高さ位置を調整する調整機構とを具えたプレス機械のブ
    レークスルー緩衝装置において、 プレス負荷を検出するプレス負荷検出手段と、 騒音または該騒音に対応する状態量を測定する測定手段
    と、 素材打ち抜き加工の際、前記測定結果のうちの前記プレ
    ス負荷信号が最大値となった後の測定信号のみを評価対
    象として該測定信号の最大ピークを求め、この最大ピー
    クをブレークスルー評価信号として出力する評価信号形
    成手段と、 この評価信号形成手段から出力されるブレークスルー評
    価信号に基づいて緩衝ピストン位置の最適位置を探査す
    る探査手段と、 を具えるプレス機械のブレークスルー緩衝装置。
  11. 【請求項11】プレス機械のスライドの下方に設けられ
    て、素材打ち抜き時のブレークスルーを緩衝する緩衝ピ
    ストンを有する緩衝機と、この緩衝機の緩衝ピストンの
    高さ位置を調整する調整機構とを具えたプレス機械のブ
    レークスルー緩衝装置において、 騒音または該騒音に対応する状態量を測定する測定手段
    と、 前記緩衝ピストンによる緩衝機能が働いていない状態に
    おいて素材打ち抜き加工を行った際の前記測定手段の測
    定信号の正負の最大値に対応するプレスクランク角をそ
    れぞれ求め、これら各プレスクランク角で挟まれた期間
    の前後にそれぞれ所定のマージン時間を加算した期間を
    検索対象期間として設定する手段と、 素材打ち抜き加工の際、前記測定手段の出力信号のうち
    の前記検索対象期間に含まれる信号のみを評価対象とし
    て該測定信号の最大ピークを求め、この最大ピークをブ
    レークスルー評価信号として出力する評価信号形成手段
    と、 この評価信号形成手段から出力されるブレークスルー評
    価信号に基づいて緩衝ピストン位置の最適位置を探査す
    る探査手段と、 を具えるプレス機械のブレークスルー緩衝装置。
  12. 【請求項12】プレス機械のスライドの下方に設けられ
    て、素材打ち抜き時のブレークスルーを緩衝する緩衝ピ
    ストンを有する緩衝機と、この緩衝機の緩衝ピストンの
    高さ位置を調整する調整機構とを具えたプレス機械のブ
    レークスルー緩衝装置において、 操作入力に対応して緩衝ピストン高さ位置を可変するた
    めの操作指令を発生し、該操作指令を前記調整機構に入
    力する操作手段を具えるようにしたプレス機械のブレー
    クスルー緩衝装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001246658A (ja) * 1999-12-28 2001-09-11 Ube Ind Ltd 成形機の中子制御方法および装置
CN104097347A (zh) * 2013-04-12 2014-10-15 迪斯油压工业(昆山)有限公司 油压机缓冲作用位置自动调节装置
JP2018167328A (ja) * 2018-08-09 2018-11-01 コマツ産機株式会社 制御システム、プレス機械、及びプレス機械の制御方法
US10576705B2 (en) 2014-08-19 2020-03-03 Komatsu Industries Corporation Control system, press machine, and control method for press machine

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