JPH0725120Y2 - 自動車用シートにおけるインサートワイヤの構造 - Google Patents

自動車用シートにおけるインサートワイヤの構造

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JPH0725120Y2
JPH0725120Y2 JP1989022282U JP2228289U JPH0725120Y2 JP H0725120 Y2 JPH0725120 Y2 JP H0725120Y2 JP 1989022282 U JP1989022282 U JP 1989022282U JP 2228289 U JP2228289 U JP 2228289U JP H0725120 Y2 JPH0725120 Y2 JP H0725120Y2
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insert wire
cushion body
trim cover
mold
wire
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洋之 佐伯
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Tachi S Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車用シートの発泡体製クッション体内に埋
設するインサートワイヤ、詳しくは、シートの発泡体製
クッション体成形用モールドにおける上型内に、磁石で
吸着した後、クッション体と一体成形してクッション体
内に埋設するインサートワイヤの構造に関する。
(従来の技術) 凹窪状の上面を有する発泡体製クッション体の上面に沿
ってトリムカバーで被覆するには、以下の如く方法で行
なっている。即ち、トリムカバーの裏面における凹窪内
に位置する部分に吊込布を縫着し、この吊込布を前記ク
ッション体の上面に設けた凹溝内に挿込む。次に、この
吊込布を凹溝底部内にあらかじめ埋設したインサートワ
イヤにホッグリングで結着する。すると、トリムカバー
はクッション体の凹窪状上面に浮き上げることがないよ
うに被覆される。
ところで、前記クッション体内に埋設するインサートワ
イヤはクッション体成形用のモールドにおける上型内面
に磁石で吸着することにより、上型に固定している。そ
して、このインサートワイヤはモールド内にクッション
体成形用発泡液を注入した際に、その圧力によって回転
しないように第10図に示すようにコ字状に折曲させると
共に、多数の磁石(M)・・・によって上型に吸着して
いる。第10図において(W)はインサートワイヤを示
す。
なお、前記ホッグリングで吊込布をインサートワイヤに
結着する部分は、モールドにおける磁石を設けた部分で
ある。
(考案が解決しようとする課題) 以上の前記コ字状に折曲させたインサートワイヤ(W)
を多数の磁石(M)・・・を使用することによって上型
に固定してモールドでクッション体を発泡成形すると、
前記磁石(M)・・・を設けたインサートワイヤ(W)
の両端部分は空間部(穴)となる。そのため、インサー
トワイヤ(W)の直線部に前記トリムカバーの吊込布を
結着すると、インサートワイヤ(W)の両端はクッショ
ン体に支持されていないため、インサートワイヤ(W)
はトリムカバーの張力などによってクッション体から外
れる虞れがある。
そこで、本考案はインサートワイヤがモールド内におい
て回転しないように、また、クッション体に埋設後、外
れる虞れがないようにすることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 以上の目的を達成するための本考案は、シートの発泡体
製クッション体成形用モールドにおける上型内に、トリ
ムカバーの吊込布結着用通孔を形成する磁石で、吸着し
てクッション体と一体成形する一本のインサートワイヤ
において、該インサートワイヤは前記磁石に吸着されト
リムカバーを吊込む直線状本体と、この本体の一端より
略直角状に折曲させると共にトリムカバーの吊込個所以
外のクッション体内に埋設してインサートワイヤの回転
を防止する第1折曲部と、前記本体の他端より前記第1
折曲部と反対方向且つ同一平面状に略直角状に折曲させ
ると共にトリムカバーの吊込個所以外のクッション体内
に埋設してインサートワイヤの回転を防止する第2折曲
部とから構成してなるものである。
(作用) インサートワイヤは両端が夫々逆方向に折曲されている
ため、一端側に上型内面から剥離方向の荷重が加わる
と、他端側が上型内面に接合する。従って、インサート
ワイヤの直線状本体のみを磁石で吸着することにより、
モールド内におけるインサートワイヤの回転を防止する
ことができる。
また、このインサートワイヤを埋設した発泡体製クッシ
ョン体をトリムカバーで被覆した際、トリムカバーの裏
面側に縫着した吊込布をホッグリングでインサートワイ
ヤにおける直線部に結着すると、インサートワイヤはト
リムカバー方向に引っ張られるが、インサートワイヤの
両端の双方又はいずれか一方がクッション体の底面側に
支持されているため、インサートワイヤがトリムカバー
の張力によってクッション体から脱落或いは回転するこ
ともないので、トリムカバーを確実に固定することがで
きる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図はシートクッション用の発泡体製クッション体発
泡成形用モールド内に、インサートワイヤ(4)をセッ
トした状態を示し、インサートワイヤ(4)は一本のワ
イヤからなり、このインサートワイヤ(1)はモールド
の上型(1)内面に設けた三ケの磁石(3)、(3)、
(3)に吸着され、この磁石(3)・・・は上型(1)
内面に沿って張設した粗毛布などの補強布(5)に設け
た通孔を挿通してモールド内に臨ませて補強布(5)の
内側に設けたインサートワイヤ(4)を吸着している。
第1図において図中(2)は下型で、この下型(2)に
はインサートワイヤ(4)の直線状本体(41)に沿って
後述するトリムカバー(7)の吊込布(71)を挿込む凹
溝(61)成形用の突条(21)が設けてある。
以上のインサートワイヤ(4)は、第2図に示すように
上型(1)内面に三ケの磁石(31)、(31)、(31)に
よって吸着されており、このインサートワイヤ(4)は
前記磁石(31)・・・によって両端と中央部とが吸着さ
れる直線状本体(41)と、この直線状本体(41)の一端
より直角状に延設した第1折曲部(42)と、この第1折
曲部(42)に対して反対方向で前記直線状本体(41)の
他端から延設した第2折曲部(43)とから構成され、こ
の第2折曲部(43)及び第1折曲部(42)は第3図に示
すように同一平面状に折曲されている。
また、この第1、2折曲部(42)(43)は、図4に示す
ように、トリムカバー(7)の吊込個所以外のクッショ
ン体(6)内であるクッション体(6)に設けた凹溝
(61)に対応しない場所に埋設される。
そして、第1、第2折曲部(42)(43)の夫々の末端
は、略環状に折曲成形されている。
以上の如くモールド内における上型(1)に補強布
(5)とインサートワイヤ(4)を配設した後、モール
ド内にクッション体発泡液を注入してクッション体
(6)を発泡成形する。
第4図、第5図は前述の如く上面に凹溝(61)を有し、
この凹溝(61)の底面下方内にインサートワイヤ(4)
が埋設され、底面には補強布(5)が一体に止着され、
シートクッションの外形形状に成形されている。そし
て、このクッション体(6)の底面には前記磁石(31)
・・・によって開孔された通孔(31a)、(31a)、(31
a)が凹溝(61)の底面に三ケ設けてあり、この通孔(3
1a)・・・からインサートワイヤ(4)の直線状本体
(41)が、外部から視覚され、この通孔(31a)・・・
におけるインサートワイヤ(4)の直線状本体(41)
に、トリムカバー(7)の吊込布(71)が、ホッグリン
グ(73)によって結着される。
トリムカバー(7)は第4図に示すようにクッション体
(6)を被覆するように袋状に縫製し、その裏面側に吊
込布(71)を袋状に縫着し、この袋状の吊込布(71)の
内部にワイヤ製芯材(72)を挿入したものであり、吊込
布(71)をクッション体(6)の凹溝(61)内に挿込
み、前記通孔(31a)・・・を設けた位置で吊込布(7
1)を芯材(72)と共にインサートワイヤ(4)の直線
状本体(41)にホッグリング(73)で結着すると、第6
図乃至第9図に示すシートクッション(S)が得られ
る。
なお、前記トリムカバー(7)は表皮(7a)、発泡体製
ワディング(7b)、ワディングカバー(7c)に積層体か
ら構成され、また、このトリムカバー(7)の端末はフ
レーム(8)側にホッグリングに結着される。前記クッ
ション体(6)はフレーム(8)に張架したばね製支持
体(81)上に支持されている。
斯して、インサートワイヤ(4)は前述の如く形状であ
るので、モールドの上型(1)に磁石(31)・・・で吸
着させて固定した後、モールド内にクッション体成形用
発泡液を注入すると、その注入液によって、磁石(31)
・・・に吸着されていない第1折曲部(42)又は第2折
曲部(43)のいずれか一方に対して剥離方向の負荷が加
わるが、第1折曲部(42)又は第2折曲部(43)の他方
が上型(1)の補強布(5)に接合する。そのため、モ
ールドにおけるクッション体発泡成形の際、インサート
ワイヤ(4)がモールド内において確実に固定できる。
一方、クッション体(6)にトリムカバー(7)の吊込
布(71)を吊込みシートクッション(S)を形成する
と、クッション体(6)内に埋設しているインサートワ
イヤ(4)の第1、第2折曲部(42)、(43)が吊込布
(71)を結着する直線状本体に対して、夫々逆方向に折
曲成形され且つ両折曲部(42)(43)がクッション体
(6)内に埋設されているため、トリムカバー(7)の
張力によってインサートワイヤ(4)がクッション体
(6)から脱出することがない。
(効果) 本考案は叙上の如くインサートワイヤを直線状本体と、
その両端に夫々逆方向に略直角状に折曲した第1折曲部
と第2折曲部とからなるため、モールドの上型にセット
した場合に、第1、第2折曲部を磁石で吸着することな
くインサートワイヤが確実に固定され、モールド内に注
入したクッション体成形用発泡液の圧力によって第1折
曲部又は第2折曲部のいずれか一方にモールドの上型に
対して剥離方向の力が作用するが、その際、他方がモー
ルドの上型に接合することにより、インサートワイヤの
クッション体発泡用発泡液による回転が防止されインサ
ートワイヤが外れ落ちることがない。そのため、クッシ
ョン体内の所定位置にインサートワイヤを確実に埋設成
形することができる。
また、クッション体におけるそのインサートワイヤの第
1、第2折曲部には磁石によって生じる通孔が開孔され
ず、その全体がクッション体内に埋設されると共に、第
1、第2折曲部はクッション体内に反対方向且つ同一平
面状に埋設されている。従って、第1、第2折曲部間の
直線状本体にトリムカバーを吊込んだ際、直線状本体に
トリムカバーの吊込みによって回転力が作用するが、そ
の際、第1又は第2折曲部のいずれか一方が回転力によ
ってクッション体を載置するフレーム側に支持される。
そのため、シート成形後、トリムカバーの張力によって
インサートワイヤがクッション体内から抜出することが
ない。
【図面の簡単な説明】
第1図はモールド内にセットしたインサートワイヤを示
す断面図、第2図は第1図におけるII-II線断面図、第
3図は第2図におけるIII-III線断面図、第4図はイン
サートワイヤを埋設したクッション体とトリムカバーの
斜視図、第5図はインサートワイヤを埋設したクッショ
ン体の部分切欠平面図、第6図は本案に係るインサート
ワイヤを使用して製造した自動車用シートのシートクッ
ションを示す斜視図、第7図は第6図におけるVII-VII
線断面図、第8図は第7図におけるA部の拡大図、第9
図は第6図に示すシートクッションを裏返して一部を切
欠して示す斜視図、第10図は従来品の平面図である。 図中、(1)は上型、(31)、(31)、(31)は磁石、
(4)はインサートワイヤ、(41)は直線状部、(42)
は第1折曲部、(43)は第2折曲部を夫々示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートの発泡体製クッション体成形用モー
    ルドにおける上型内に、トリムカバーの吊込布結着用通
    孔を形成する磁石で、吸着してクッション体と一体成形
    する一本のインサートワイヤにおいて、 該インサートワイヤは前記磁石に吸着されてトリムカバ
    ーを吊込む直線状本体と、この本体の一端より略直線状
    に折曲させると共にトリムカバーの吊込個所以外のクッ
    ション体内に埋設してインサートワイヤの回転を防止す
    る第1折曲部と、前記本体の他端より前記第1折曲部と
    反対方向且つ同一平面状に略直線状に折曲させると共に
    トリムカバーの吊込個所以外のクッション体内に埋設し
    てインサートワイヤの回転を阻止する第2折曲部とから
    構成してなる自動車用シートにおけるインサートワイヤ
    の構造。
JP1989022282U 1989-02-28 1989-02-28 自動車用シートにおけるインサートワイヤの構造 Expired - Lifetime JPH0725120Y2 (ja)

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DE112015006485T5 (de) * 2015-04-24 2018-01-04 Ykk Corporation Clipbuchse, Schaumformkörper und Herstellungsverfahren für einen Schaumformkörper

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