JPH0513240Y2

JPH0513240Y2 -

Info

Publication number: JPH0513240Y2
Application number: JP1988008601U
Authority: JP
Priority date: 1988-01-26
Filing date: 1988-01-26
Publication date: 1993-04-07
Anticipated expiration: 2003-01-26
Also published as: JPH01112747U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野この考案は、バツク・ボードを備えるところの
乗り物シートに使用されるシート・バツクに関す
る。

背景技術この種のシート・バツクでは、バツク・ボード
のエツジがパイプ・フレームに組み付けられるシ
ート・バツク・クツシヨンのへこみに収められる
構造を採用するので、そのシート・バツク・クツ
シヨンにおいては、そのバツク・ボードが人為的
に押されて繰返し接触されることによつてパツド
切れを生じ、また、そのバツク・ボードのエツジ
が表面に現われて外観品質上問題があつた。

また、シート・バツク・クツシヨンは、実公昭
54−19924号公報に開示されたように、裏あて材
として麻、木綿、化学繊維などの布状物や不織布
をクツシヨン本体のひれ部の裏面に一体発泡させ
る構造が採用されるのであるが、そのひれ部をバ
ツク・ボードに固定すると、シート・バツク・フ
レームとそのシート・バツク・クツシヨンとの間
に組付けずれを生じ、そして、そのバツク・ボー
ドのエツジがそのひれ部で被われ、ボード裏面に
ビード状に突き出されて見映えが悪くなるに加え
て、そのバツク・ボードのエツジのところでパツ
ド切れやカバー切れが生じる不具合があつた。

考案の目的・課題この考案の目的・課題は、シート・バツク・フ
レームおよびバツク・ボードをはめ込むシート・
バツク・クツシヨンのへこみの開口部分を補強
し、そのバツク・ボードのエツジを被うそのシー
ト・バツク・クツシヨンの部分やカバーの部分に
生じるパツド切れやカバー切れを避け、そして、
そのシート・バツク・フレームとそのシート・バ
ツク・クツシヨンとの間に生じる組付けずれを防
止し、ボード裏面を平坦に仕上げ可能にして外観
仕上りを美麗にするところの乗り物シートに使用
されるシート・バツクの提供にある。

具体例の説明以下、この考案の乗り物シートに使用されるシ
ート・バツクの特定された具体例について、図面
を参照して説明する。

第１および２図は、乗用車のドライバ・シート
に適用されたこの考案の乗り物シートに使用され
るシート・バツクの具体例１０を示している。

そのシート・バツク１０は、シート・クツシヨ
ン（図示せず）のシート・クツシヨン・フレーム
に取り付けられたパイプ・フレーム１１、そのパ
イプ・フレーム１１に固定的に取り付けられた複
数のワイヤ１２，１２，１２、そのパイプ・フレ
ーム１１の前面側において、そのパイプ・フレー
ム１１に組み付けられたシート・バツク・クツシ
ヨン１３、そのパイプ・フレーム１１の後面側に
おいて、そのパイプ・フレーム１１に固定的に取
り付けられたバツク・ボード１４、および、シー
ト・バツク・カバー１５から組み立てられ、そし
て、そこでは、そのシート・バツク・クツシヨン
１３が、そのパイプ・フレーム１１およびバツ
ク・ボード１４ははめ込むへこみ１７を後面に開
口させて裏基布１８をそのへこみ１７に固定的に
配置し、そして、エツジ巻付け代１９，１９がそ
のへこみ１７の開口縁から外側に伸長されたその
裏基布１８のみから形成されてそのバツク・ボー
ド１４のエツジを被つたところである。

そのパイプ・フレーム１１および複数のワイヤ
１２，１２，１２は、通常に具体化され、そのパ
イプ１１は、ブラケツト（図示せず）を介してそ
のシート・クツシヨン・フレームに取り付けら
れ、そして、そのバツク・ボード１４を取り付け
るために、所定の位置にボード・ブラケツト１
６，１６，１６，１６，１６，１６を溶接した。

その複数のワイヤ１２，１２，１２は、上下方
向に適宜の間隔を置いて、両端をそのパイプ・フ
レーム１１に溶接された。

また、そのバツク・ボード１４も通常に具体化
された。すなわち、このバツク・ボード１４は、
複数のねじ２０をそのボード・ブラケツト１６，
１６，１６，１６，１６，１６にねじ込んでその
パイプ・フレーム１１の後面側に止められた。

そのシート・バツク・クツシヨン１３は、予め
そのエツジ巻付け代１９，１９を備えたその裏基
布１８をセツトした型において、樹脂から発泡成
形され、その裏基布１８は、そのへこみ１７にお
いて、そのシート・バツク・クツシヨン１３に一
体化された。

そのように構成されたので、第２図に示される
ように、そのシート・バツク・クツシヨン１３
は、そのパイプ・フレーム１１をそのへこみ１７
にはめ込ませて、そのパイプ・フレーム１１の前
面側において、そのパイプ・フレーム１１に組み
付けられ、その後に、その裏基布１８は、そのエ
ツジ巻付け代１９，１９をそのバツク・ボード１
４のエツジに被せてタツカ止めされた。勿論、そ
のエツジ巻付け代１９，１９は、そのバツク・ボ
ード１４のエツジに接着されてもよい。

そのような構造に組み立てられて製造されたこ
のシート・バツク１０では、そのパイプ・フレー
ム１１およびバツク・ボード１４をはめ込んだそ
のシート・バツク・クツシヨン１３のへこみ１７
の開口部分がその裏基布１８で補強され、そのバ
ツク・ボード１４のエツジを被うそのシート・バ
ツク・クツシヨン１３の部分が省かれてボード裏
面が平坦に仕上げられ、そして、そのバツク・ボ
ード１４のエツジのところでパツド切れやカバー
切れが避けられ、また、そのバツク・ボード１４
がその裏基布１８のみからなるそのエツジ巻付け
代１９，１９でそのパイプ・フレーム１１に固定
されるので、そのパイプ・フレーム１１とそのシ
ート・バツク・クツシヨン１３との間に組付けず
れが生じなくなつてそのパイプ・フレーム１１と
そのシート・バツク・クツシヨン１３とが互いに
一体的に組み付けられてその後に行なわれるその
シート・バツク・カバー１５を被せる縫製作業が
容易になつた。また、そのように、ボード裏面が
平坦に仕上げられたことによつて、そのシート・
バツク１０は、外観が美麗に仕上げられた。

先のように、図面を参照して説明されたこの考
案の具体例から明らかであるように、この考案の
属する技術の分野における通常の知識を有する者
にとつて、この考案の内容は、その考案の課題を
成し遂げるためにその考案の成立に必須であつて
その考案の性質であるところのその考案の技術的
本質に由来し、そして、それを内在させると客観
的に認められる態様に容易に具体化される。

考案の利便・利益上述から理解されるように、この考案の乗り物
シートに使用されるシート・バツクは、シート・
バツク・クツシヨンがパイプ・フレームおよびバ
ツク・ボードをはめ込むへこみを後面に開口させ
て裏基布をそのへこみに固定的に配置し、そし
て、エツジ巻付け代がそのへこみの開口縁から外
側に伸長されるその裏基布のみから形成されてそ
のバツク・ボードのエツジを被うところであるの
で、そのシート・バツク・クツシヨンのへこみの
開口部分がその裏基布で補強され、そのバツク・
ボードのエツジを被うそのシート・バツク・クツ
シヨンの部分が省かれてボード裏面が平坦に仕上
げられ、そして、そのバツク・ボードのエツジの
ところでパツド切れやカバー切れが避けられ、ま
た、そのバツク・ボードがその裏基布のみからな
るそのエツジ巻付け代でそのパイプ・フレームに
固定されてそのパイプ・フレームとそのシート・
バツク・クツシヨンとの間に生じる組付けずれが
防止され、シート・バツク・カバーを取り付ける
縫製作業が容易になり、そして、そのように、そ
のボード裏面が平坦に仕上げられることによつて
外観仕上りが美麗になり、その結果、乗り物シー
トにとつて非常に有用で実用的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、乗用車のドライバ・シートに適用さ
れたこの考案の乗り物シートに使用されるシー
ト・バツクの分解斜視図、および、第２図は、シ
ート・バツク・カバーを省いた第１図に示すシー
ト・バツクの横断面図である。１３……シート・バツク・クツシヨン、１７…
…へこみ、１８……裏基布、１９，１９……エツ
ジ巻付け代。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】シート・クツシヨン・フレームに取り付けられ
るパイプ・フレーム、そのパイプ・フレームに固
定的に取り付けられる複数のワイヤ、そのパイ
プ・フレームの前面側において、そのパイプ・フ
レームに組み付けられるシート・バツク・クツシ
ヨン、および、そのパイプ・フレームの後面側に
おいて、そのパイプ・フレームに固定的に取り付
けられるバツク・ボードよりなるものにおいて、そのシート・バツク・クツシヨンが、そのパイ
プ・フレームおよびバツク・ボードをはめ込むへ
こみを後面に開口させて裏基布をそのへこみに固
定的に配置し、そして、エツジ巻付け代が、そのへこみの開口縁から外
側に伸長されるその裏基布のみから形成されてそ
のバツク・ボードのエツジを被うところに特徴がある乗り物シートに使用されるシ
ート・バツク。