JPH07250876A - 気泡発生浴槽の空気取入部における消音構造 - Google Patents

気泡発生浴槽の空気取入部における消音構造

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JPH07250876A
JPH07250876A JP6044188A JP4418894A JPH07250876A JP H07250876 A JPH07250876 A JP H07250876A JP 6044188 A JP6044188 A JP 6044188A JP 4418894 A JP4418894 A JP 4418894A JP H07250876 A JPH07250876 A JP H07250876A
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JP
Japan
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air
air intake
bath
intake
space
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JP6044188A
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Mitsuaki Hashida
光明 橋田
Tomoyuki Hashimoto
智幸 橋本
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、浴槽本体内に気泡混じりの浴湯を
噴出させるために、空気を取り込む際に空気取入部で発
生する吸引音を可及的に消音可能とした気泡発生浴槽の
空気取入部における消音構造に関する。 【構成】 浴湯循環流路(R) に空気取入口を有する空気
取入部(9) を連通連結して浴槽本体(1) 内に気泡混じり
の浴湯を噴出可能とすると共に、空気取入部(9) 内に空
気流路を形成した気泡発生浴槽において、上記空気流路
中に形成される空気よどみ部に吸音材(K) を配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴槽本体内に気泡混じ
りの浴湯を噴出させるために、空気を取り込む際に空気
取入部で発生する吸引音を可及的に消音可能とした気泡
発生浴槽の空気取入部における消音構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、気泡発生浴槽の空気取入部におけ
る消音構造としては、一般に、空気流路中に吸音材や、
あるいは、市販のサイレンサを設けていた。
【0003】吸音材を配設した消音構造の一形態として
は、例えば、実公平1-38468 号公報に示すものがある。
【0004】これは、図5に示すように、図示しない噴
出ノズルの空気取入口等に接続される空気流入管51の一
端に、下部接続口52a を小径とした空気取入筒52を連設
し、同空気取入筒52の内部下方に消音筒53を設けると共
に、同空気取入筒52の上端に取付けた空気量調節部X内
に吸音材54を配設し、かつ、フィルター機能も兼用させ
ている。吸音材54は、ポリエチレンやウレタン発泡体等
で形成している。
【0005】空気量調節部Xは、つまみ55を連設した空
気量調節体56を上記空気取入筒52に螺合させており、つ
まみ55の回転により上下移動可能としている。
【0006】また、つまみ55と空気取入筒52の上端に連
設したフランジ部52b との間に、横側方に開口する環状
の空気取入口57を形成している。
【0007】そして、空気量調節体56の空気取入筒52内
に挿入される部分に空気流通孔58を形成し、かかる空気
流通孔58に上記した吸音材54を配設しているものであ
る。
【0008】空気を取り入れる際に、空気は高速流とな
って騒音を発生させるが、上記構成のように、吸音材54
と消音筒53とにより消音機能を果たすことができる。
【0009】なお、空気量の調節は、つまみ55を上記フ
ランジ部52a に近接離間させて空気取入口57の開口量を
変化させて行う。図5中、59は消音筒53の周壁に多数設
けた小孔である。
【0010】また、市販のサイレンサを用いたものとし
ては、図6に示すように、空気取入筒62の上端に取付け
た空気量調節部Yを構成する空気量調節体56を上記空気
取入筒62に螺合させ、同空気量調節体66の下端に市販の
サイレンサ64を螺着したものがある。
【0011】かかる図6に示す従来の消音構造において
も、上記従来例と同様に、空気量調節体66につまみ65を
連設し、つまみ65の回転により上下移動可能としてい
る。
【0012】そして、つまみ65と空気取入筒62の上端と
の間に環状の空気取入口67を形成し、さらに、空気取入
筒62内に形成される空気流通孔68に上記したサイレンサ
64を配設しているものである。
【0013】サイレンサ64は周壁に小孔69を設けると共
に、内部にはスポンジ等の吸音材70を収納して構成して
いる。
【0014】また、空気流路中に消音材を配設したもの
として、本出願人が特開平4-208159号公報により示した
ものがある。
【0015】これは、図7に示すように、図示しない噴
出ノズルの空気取入口等に接続される空気流入管71の一
端に、空気取入筒72を連設し、同空気取入筒72の上端に
空気量調節部Zを取付けている。
【0016】また、空気取入筒72内部の上下に、それぞ
れ、第1空気膨張空間78a 、第2空気膨張空間78b を形
成し、両空間78a,78b には、ベルマウス状に形成した消
音筒73a,73b を設けて消音器S1を構成している。
【0017】上記空気量調節部Zは、つまみ75を連設し
た空気量調節体76を上記空気取入筒72に螺合させてお
り、さらに、同空気取入筒72には多数の連通孔70a を設
けた調節本体70を嵌合している。
【0018】そして、つまみ75と空気取入筒72の上端に
連設したフランジ部72a との間に、環状の空気取入口77
を形成している。
【0019】一方、つまみ75には回転体75a を連設し、
同回転体75a を回転させることにより閉塞される前記多
数の連通孔74a の個数を調節可能とし、取入れる空気量
を調節可能としている。
【0020】上記構成において、空気取入筒72の内壁一
面に、吸音材74を配設して、空気を取り入れる際の騒音
をより効果的に消音可能としている。
【0021】即ち、消音筒73a,73b で主に低・中音域の
騒音低減を図りながら、上記吸音材74により主に高音域
の騒音を吸音して、より消音機能を向上させている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の気泡発生浴槽の空気取入部における消音構造は、未
だ、以下のような解決すべき課題を有していた。
【0023】即ち、従来の消音構造は、空気流通孔58,6
8 内に吸音材54や市販のサイレンサ64を配設するもので
あったり、空気流路となる空気取入筒72の内壁面に吸音
材74を配設したものであって、いずれにしても、空気
の抵抗体となってしまうものであった。
【0024】従って、取り入れる空気の圧損が大きくな
り、空気量を減少させてしまうという問題があった。
【0025】これでは、循環する浴湯内に充分な空気量
を混入させることができず、気泡発生浴槽として、使用
者に満足させるようなマッサージ入浴を行えないおそれ
があった。
【0026】そこで、取り込む空気量を減少させること
なく、しかも、空気を吸引する際の騒音を可及的に消す
ことのできる消音構造が望まれていた。
【0027】本発明は、上記した課題を解決することの
できる気泡発生浴槽の空気取入部における消音構造を提
供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明では、浴湯循環流
路に空気取入口を有する空気取入部を連通連結して浴槽
本体内に気泡混じりの浴湯を噴出可能とすると共に、空
気取入部内に空気流路を形成した気泡発生浴槽におい
て、上記空気流路中に形成される空気よどみ部に吸音材
を配設したことを特徴とする気泡発生浴槽の空気取入部
における消音構造に係るものである。
【0029】また、本発明は、上記空気流路内に、空気
膨張空間を形成する空気流入管と、同膨張空間に空気を
導入する消音筒を設け、同消音筒の基部と、空気流入管
との間に形成される空間を空気よどみ部としたことにも
特徴を有する。
【0030】また、本発明は、上記空気取入部の上部に
化粧カバーを取付け、同化粧カバーの下方に上記空気流
路と連通する空間を設け、同空間を空気よどみ部とした
ことにも特徴を有する。
【0031】また、本発明は、浴湯循環流路に空気取入
口を有する空気取入部を連通連結して浴槽本体内に気泡
混じりの浴湯を噴出可能とすると共に、空気取入部内に
空気流路を形成した気泡発生浴槽において、上記空気取
入部は、浴湯循環流路に連通連結する空気流入管と、同
空気流入管内に配設した消音器と、同消音器の上方に設
けた空気量調節部とを具備し、前記消音器は、第1・第
2空気膨張空間と、各膨張空間に空気をそれぞれ導入す
る第1・第2消音筒とを具備し、前記空気量調節部は、
空気量調節開口と、同開口の開口面積を変化させる固定
板及び可動板と、同可動板に連設する操作ハンドルと、
同操作ハンドルの上部を覆う化粧カバーとを具備し、し
かも、前記空気流路内で、消音筒の基部と前記空気流入
管との間に形成される空気よどみ部、及び、前記空気量
調節部の化粧カバーの下方に形成され、前記空気流路と
連通する空気よどみ部とに、吸音材を設けたことにも特
徴を有する。
【0032】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づき、具体的に説
明する。
【0033】図1は本発明に係る空気取入部における消
音構造を具備する気泡発生浴槽の概略説明図、図2は同
消音構造を示す断面図、図3は取込む空気量の変化を示
すグラフである。
【0034】本発明に係る空気取入部における消音構造
を具備する気泡発生浴槽Bは、図1に示すように、浴室
の床面に設置した浴槽本体1と、浴室の外部に設置した
ポンプユニットUとの間に、浴湯吸込流路R1と、後述す
る噴出ノズル4,5 に連結した浴湯強送流路R2とからなる
浴湯循環流路Rを介設して構成している。
【0035】そして、浴槽本体1を上方開口の箱形に形
成すると共に、周縁に一定幅の鍔状縁部1aを形成し、短
辺側の浴槽壁1bにそれぞれ2個づつの足用の噴出ノズル
4,4と背用の噴出ノズル5,5 とを取付けている。
【0036】また、縁部1aに空気取入部9を設けてお
り、同空気取入部9と上記の各噴出ノズル4,5 とを吸気
管28を介して連結している。
【0037】また、長辺側の浴槽壁1cには浴湯吸入口6
を設け、さらに、底部1dには浴湯排水口7を設けてい
る。
【0038】ポンプユニットUは、平面視長方形状の箱
形に形成したケーシング8内に、循環ポンプPと、同循
環ポンプを駆動する駆動モータMと、循環ポンプPに連
結して浴湯を濾過する濾過機Qと、同濾過機Qや駆動モ
ータMを制御する制御部D等を収納している。
【0039】かかる構成により、浴槽本体1内の浴湯を
循環させながら、エジェクタ効果により循環する浴湯内
に空気を混入させ、噴出ノズル4,5 から気泡混じりの浴
湯を噴出させる、所謂、エアーブロー運転を行うことが
でき、入浴者は快適なマッサージ入浴を行うことができ
る。なお、図1中、2はリモコン、3は給湯機、U1はア
ースである。
【0040】ここで、空気取入部9の構造について、以
下に説明する。
【0041】空気取入部9は、図2に示すように、吸気
管28に接続する空気流入管10を接続具Jにより浴槽本体
1の縁部1aに取付固定し、同空気流入管10の上部に空気
量調節部Aを配設している。
【0042】空気流入管10の上端にはフランジ部10a を
形成しており、また、同フランジ部10a の下方にはねじ
部10b を形成している。そして、浴槽本体1の縁部1aに
設けた取付孔に空気流入管10を挿通すると共に、ねじ部
10b で螺着し、上記フランジ部10a を縁部1bに密着状態
に取付固定している。
【0043】空気量調節部Aは、外気を取込み、上述し
た噴出ノズル4,5 へ空気を空気流入管10、吸気管28を介
して送ると共に、取入れる空気量を零から最大量まで調
節可能としたものである。
【0044】以下、空気量調節部Aの構成について詳述
する。
【0045】図2に示すように、上記空気流入管10の上
端には、固定板12を流入管用Oリング21を介して、3個
の取付ねじ22で連結固定している。
【0046】即ち、空気流入管10のフランジ部10a の周
面にOリング装着凹部10c を設け、同凹部10c にOリン
グ21を取付けることにより、固定板12を空気流入管10に
密着状態に連結している。
【0047】同固定板12は、空気量調節開口となる空気
取入開口11を有しており、同空気取入開口11を幅広の円
弧状スリット形状に形成すると共に、同空気取入開口11
にはOリング20を取付けている。
【0048】かかるOリング20によりシール性能を向上
させ、空気取入開口11と空気導入開口13とを整合させて
空気導入開口面積を変化させる際に、その変化量の微妙
な調節を行えるようにしている。
【0049】さらに、同空気取入開口11から下方へ小径
の第1消音筒36を伸延させている。
【0050】かかる第1消音筒36は消音器Sの一部を構
成するものであり、消音器Sについては後述する。
【0051】また、固定板12は円盤状に形成すると共
に、空気流入管10の上端に嵌合できるように、周縁にエ
プロン部12a を連設しており、さらに、同心円的に一定
間隔をあけて上記取付ねじ22を挿通するための取付ねじ
孔を設けている。
【0052】また、中央にはボルト孔12c を有する筒状
突起部12b を突設しており、同筒状突起部12b を用いて
後述するガイド体16を取付けるようにしている。
【0053】一方、空気流入管10の上端部周縁に形成し
た上記フランジ部10a には、上記取付ねじ孔に対応する
3個の流入管側取付ねじ孔22b を設けている。従って、
固定板12は空気流入管10の上端と、Oリング21を介し
て、上記取付ねじ22により密着した状態で確実に固定さ
れることになる。
【0054】また、上記固定板12の上面には、空気導入
開口13を有する可動板14が平行状態に重合して接触状態
となるように配設されており、空気取入開口11と同様に
空気量調節開口となる 同可動板14は円盤状に形成されており、同可動板14の周
縁を、上記固定板12の回りに回転自在に取付けた円筒状
の操作ハンドル15の内部に一体的に連設している。
【0055】そして、上記空気導入開口13は前記空気取
入開口11と整合する位置に設け、しかも、上記空気導入
開口13の形状は、広幅の円弧状スリットと狭幅のスリッ
トとを組合せた形状に形成している。
【0056】さらに、可動板14の中央には前記筒状突起
部12b を嵌入する嵌入孔14a を設けている。なお、空気
取入開口11と空気導入開口13のそれぞれの形状は、互い
に入れ替えても差支えない。
【0057】操作ハンドル15は、円筒状に形成すると共
に、上述したように内部に可動板14を連設しており、同
調節板14の上部に凹状の上部空間15c を形成している。
【0058】また、操作ハンドル15の周壁をエプロン状
に形成すると共に、同周壁の内部には空気導入空間c1を
形成し、さらに、同空気導入空間c1は上記上部空間15c
と連通している。
【0059】そして、取付状態にあっては、同エプロン
状の周壁下端と浴槽本体1の縁部1aの上面との間に、わ
ずかな間隙eを形成するようにしている。
【0060】かかる間隙eは主空気取入口を形成するも
のであり、操作ハンドル15の周壁内周面15b と前記固定
板12の外周面との間に形成される下端開口の環状間隙c2
を介して上記空気導入空間c1と連通している。
【0061】ここで、操作ハンドル15の取付構造につい
て説明すると、図2において、16は後述する化粧カバー
17を嵌装するガイド体であり、これは、操作ハンドル15
及び可動板14を可動板12の回りに回転自在に取付ける役
目も果たすものである。
【0062】即ち、操作ハンドル15を、前記固定板12に
設けた筒状突起部12b が可動板14の中央に設けた嵌入孔
14a に貫通する状態で、かつ、同可動板14が固定板12に
接触状態に重なるように取付け、さらに、筒状突起部12
b に操作ハンドル15の上方からガイド体16を嵌着し、筒
状突起部12b のボルト孔12a に固定ねじ24を螺着してい
る。23は固定ねじ24と筒状突起部12b との間に介設した
ワッシャである。
【0063】かかる構成により、固定板12にはガイド体
16のみが直接取付けられることになり、可動板14は操作
ハンドル15と共に、固定板12とガイド板16との間で回転
自在の状態で取付けられることになる。
【0064】従って、操作ハンドル15を回すことによ
り、空気取入開口11と空気導入開口13とを整合させて空
気導入開口面積を調節自在に変化させることができる。
【0065】また、操作ハンドル15の上部に形成された
上部空間15c には化粧カバー17が取付けられている。
【0066】即ち、化粧カバー17をガイド体16のカバー
支持部16a に嵌合して取付けている。そして、同カバー
支持部16a は、弾性をもたせるように、円周方向に一定
の間隔をあけて形成している。
【0067】しかも、ガイド体16の外径は、操作ハンド
ル15の上部内径よりも小としているので、化粧カバー17
外周と操作ハンドル15の上部内周との間には間隙dが形
成されることになる。
【0068】従って、化粧カバー17は外観上では操作ハ
ンドル15の上部に遊嵌されたように見える。
【0069】また、化粧カバー17の表面には、気泡発生
量の増減するための操作方向を示す空気量目盛を設けて
いる。これは、ラベルを貼付するか、あるいは化粧カバ
ー17に直接刻設している。そして、操作ハンドル15に設
けた目印26を空気量目盛に合わせながら操作できるよう
にしている。
【0070】なお、15a は操作ハンドル15に周面に凹凸
形成したすべり止めであり、入浴者が同ハンドル15を握
ったときにすべることなく扱えるようにしている。ま
た、固定板12にはストッパーを突設して、操作ハンドル
15が必要以上に回転しないようにしている。
【0071】ここで、上記構成の空気取入部9に形成さ
れる空気流路について説明する。
【0072】本実施例では、図2に示すように、前記操
作ハンドル15の下方において、同ハンドル15のエプロン
状の外周下端縁と、浴槽本体1の縁部1aとの間に形成さ
れる間隙eにより主空気取入口となる下部空気取入口31
を形成すると共に、操作ハンドル15の上部内周面15e と
前記化粧カバー17の外周縁との間に形成される間隙d
を、副空気取入口としての上部空気取入口32としてい
る。
【0073】そして、両間隙d,e と、前記した操作ハン
ドル15の周壁内に設けた空気導入空間c1とを連通させて
いる。
【0074】即ち、下部空気取入口31(間隙e)は、前
述したように、操作ハンドル15の周壁内周面15b と前記
可動板14の外周面との間に形成される下端開口の環状間
隙c2を介して上記空気導入空間c1と連通し、さらに、同
空気導入空間c1を操作ハンドル15内の上部空間15c に連
通させ、外気を空気導入開口13へ導くことができる。
【0075】また、上部空気取入口32(間隙d)から
は、外気が直接操作ハンドル15内の上部空間15c を通
り、さらに、ガイド体16のカバー支持部16a に形成した
図示しない切欠部を通って空気導入開口13へと導くこと
ができる。
【0076】そして、空気導入開口13からは、空気流入
管10中を通り、さらに、吸気管28を通って浴湯循環流路
R中の浴湯内に混入される(図1参照)。
【0077】このように、上部空気取入口32を設ている
ので浴湯が浴槽本体1から溢れる状態となっても、空気
は図2に示す矢印fのように2方向から吸引されるの
で、例えば、下部空気取入口31が浴湯に浸って塞がれて
も安定した空気の供給を行うことができる。
【0078】上記してきたように、空気流路は、下部空
気取入口31(間隙e)・上部空気取入口32(間隙d)、
上部空間15c 、環状間隙c2、空気導入空間c1、空気導入
開口13、空気取入開口11、空気流入管10により形成され
ることになる。
【0079】上記構成の気泡発生浴槽Bにおいて、本発
明の要旨となるのは、上記空気流路中に形成される空気
よどみ部に、吸音材Kを配設したことにある。
【0080】ここで、空気よどみ部とは、上記空気流路
中において、空気振動は伝達されるが、空気流路とはな
らない空間を指している。
【0081】即ち、上記空気流路の一部を形成する空気
流入管10の内部に、空気膨張空間の上部をなす第1膨張
空間41を形成し、さらに、空気量調節部Aの固定板13に
設けた空気取入開口11から下方へ小径の第1消音筒36を
伸延させ、前記第1膨張空間41に第1消音筒36より空気
を導入するように構成している。
【0082】そして、第1消音筒36の基部と、空気膨張
空間41を形成する空気流入管10の内壁面41a との間に形
成される空間を空気よどみ部に含めており、同空間に吸
音材Kを配設している。
【0083】上記第1消音筒36及び第1膨張空間41は、
本実施例においては消音器Sの一部を構成するものであ
り、消音器Sは、同第1消音筒36及び第1膨張空間41
と、その下方に設けた第2消音筒37と、同第2消音筒37
より空気が導入される第2膨張空間42とから構成した膨
張型に形成している。
【0084】第2消音筒37は上端の開口部分がテーパ状
をなすベルマウス形状としており、空気の流入を円滑に
行えるようにして騒音の発生を可及的に抑えるようにし
ている。
【0085】かかる膨張型の消音器Sにより、空気を取
り込んだ際に、空気流路中を伝播する騒音は、消音筒36
から第1膨張空間41に入射して反射し、互いに干渉打ち
消し合って消音され、さらに、ベルマウス37から第2膨
張空間42へと入射し、第1膨張空間41と同様な機能によ
り2段階で消音されることになる。
【0086】しかも、空気よどみ部に配設した吸音材K
によりさらに吸音されて、確実に消音されることにな
り、浴室F内では静かな環境でブロー運転を行うことが
できる。
【0087】また、吸音材Kを配設した空気よどみ部
は、空気の流れに直接関係がなく、空気の流れの抵抗に
なることがないので、圧損により取込空気量を減少させ
たりすることがない。
【0088】従って、所望する大容量の空気を取込みな
がら、かつ、大きな消音効果を得ることができる。
【0089】ところで、上記吸音材Kとしては耐水性に
優れたものが好ましく、例えば、アルミナ、ジルコニア
等の多孔質焼結体、または、ネオプレンゴム、天然ゴ
ム、ポリエチレン、ウレタン樹脂、エチレン−プロピレ
ン三量体等の発泡剤、または、スレンレスフィラメン
ト、ポリフッ化ビニル(PVF)を使用することができ
る。
【0090】また、本実施例では、化粧カバー17の下方
に形成した上部空間15c を空気よどみ部に含めており、
同上部空間15c にも吸音材Kを配設している。
【0091】さらに、図3に示すように、上記第2消音
筒37と第2膨張空間42を形成する空気流入管10の内壁面
42a との間の空間を空気よどみ部として、同空間に吸音
材Kを配設することもできる。
【0092】図4に、吸音材Kを配設した場合と配設し
ない場合との空気量の変化を示しており、横軸は操作ハ
ンドル15の開度を、縦軸は取り込む空気量を表してい
る。図4からも分かるように、操作ハンドル15の各開度
において、吸音材Kを配設した場合でも、配設しない場
合でも、取り込む空気量は殆ど変わっていない。
【0093】従って、吸音材Kは空気の流れに対して抵
抗となることがなく、十分な空気を取り込むことができ
ることが分かる。しかも、大きな消音効果を得ることが
できる。
【0094】本実施例では、上記した第1消音筒36の基
部と、第1膨張空間41を形成する空気流入管10の内壁面
41a との間に形成される空間、化粧カバー17の下方に形
成した上部空間15c に吸音材Kを配設しており、取入空
気は、 イ)下部空気取入口31(間隙e)→環状間隙c2→空気導
入空間c1→空気導入開口13→空気取入開口11と流入する
ものと、 ロ)上部空気取入口32(間隙d)→上部空間15c →空気
導入開口13→空気取入開口11と流入するものとが、さら
に、第1消音筒36→第1膨張空間41→第1消音筒37→第
2膨張空間42→吸気管28と流れ、その間において、消音
器Sと吸音材Kとにより十分に消音されることになる。
【0095】しかも、取込空気量を減少させたりするこ
とがなく、充分な空気量を確保することができる。
【0096】なお、本実施例では、上記したように、空
気流路中に第1消音筒36、第1膨張空間41、及び、第2
消音筒37、第2膨張空間42の二段構造の消音器Sを設け
ているが、必ずしも二段構造に限定するものではない。
【0097】さらに、空気よどみ部に吸音材Kを配設し
たことにより空気溜まりがなくなり、例えば、ブロー運
転を停止した場合に、かかる空気溜まりによる異常音も
防止することができる。
【0098】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明では以
下の効果を奏する。
【0099】空気流路面等ではなく、空気の流れに直
接影響のない空気よどみ部に吸音材を配設しているの
で、同吸音材は空気の流れの抵抗とならず、圧損により
取込み空気量が減少したりすることがなく、十分な空気
量を取り込むことができ、かつ、大きな消音効果を得る
ことができる。
【0100】空気膨張空間を利用できるので、空気取
入部を大きくすることなく、空気膨張型の消音と吸音材
による消音ができる。
【0101】化粧カバーの下方空間等の余分な空間を
消音のために利用でき、また、吸音材の取付けが容易で
ある。また、音が漏れ易い空気取入口に近接して吸音材
を取付けることになるので、大きな消音効果を得ること
ができる。
【0102】空気膨張空間で空気膨張型の消音と吸音
材による消音ができ、しかも、そこで消音されない音
は、空気取入口に近接した化粧カバー下方の吸音材によ
り消音されるために消音効果が大きく、かつ、十分な空
気量を取り込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気取入部における消音構造を具
備する気泡発生浴槽の概略説明図である。
【図2】同空気取入部における消音構造を示す断面図で
ある。
【図3】空気取入部における消音構造の変容例を示す断
面図である。
【図4】取込む空気量の変化を示すグラフである。
【図5】従来の空気取入部における消音構造の一形態を
示す説明図である。
【図6】従来の空気取入部における消音構造の一形態を
示す説明図である。
【図7】従来の空気取入部における消音構造の一形態を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 浴槽本体 9 空気取入部 10 空気流入管 12 固定板 14 可動板 15 操作ハンドル 15c 上部空間 17 化粧カバー 36 消音筒 37 ベルマウス 41 第1空気膨張空間 42 第2空気膨張空間 A 空気量調節部 B 気泡発生浴槽 K 吸音材 S 消音器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴湯循環流路(R) に空気取入口を有する
    空気取入部(9) を連通連結して浴槽本体(1) 内に気泡混
    じりの浴湯を噴出可能とすると共に、空気取入部(9) 内
    に空気流路を形成した気泡発生浴槽において、 上記空気流路中に形成される空気よどみ部に吸音材(K)
    を配設したことを特徴とする気泡発生浴槽の空気取入部
    における消音構造。
  2. 【請求項2】 上記空気流路内に、空気膨張空間を形成
    する空気流入管(10)と、同膨張空間に空気を導入する消
    音筒を設け、同消音筒の基部と、空気流入管(10)との間
    に形成される空間を空気よどみ部としたことを特徴とす
    る請求項1記載の気泡発生浴槽の空気取入部における消
    音構造。
  3. 【請求項3】 上記空気取入部(9) の上部に化粧カバー
    (17)を取付け、同化粧カバー(17)の下方に上記空気流路
    と連通する空間を設け、同空間を空気よどみ部としたこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の気泡発生浴槽の
    空気取入部における消音構造。
  4. 【請求項4】 浴湯循環流路(R) に空気取入口を有する
    空気取入部(9) を連通連結して浴槽本体(1) 内に気泡混
    じりの浴湯を噴出可能とすると共に、空気取入部(9) 内
    に空気流路を形成した気泡発生浴槽において、 上記空気取入部(9) は、浴湯循環流路(R) に連通連結す
    る空気流入管(10)と、同空気流入管(10)内に配設した消
    音器(S) と、同消音器(S) の上方に設けた空気量調節部
    (A) とを具備し、 前記消音器(S) は、第1・第2空気膨張空間(41),(42)
    と、各膨張空間(41),(42)に空気をそれぞれ導入する第
    1・第2消音筒(36), (37)とを具備し、 前記空気量調節部(A) は、空気量調節開口と、同開口の
    開口面積を変化させる固定板(12)及び可動板(14)と、同
    可動板(14)に連設する操作ハンドル(15)と、同操作ハン
    ドル(15)の上部を覆う化粧カバー(17)とを具備し、 しかも、前記空気流路内で、消音筒(36),(37) の基部と
    前記空気流入管(10)との間に形成される空気よどみ部、
    及び、前記空気量調節部(A) の化粧カバー(17)の下
    方に形成され、前記空気流路と連通する空気よどみ部と
    に、吸音材(K) を設けたことを特徴とする気泡発生
    浴槽の空気取入部における消音構造。
JP6044188A 1994-03-15 1994-03-15 気泡発生浴槽の空気取入部における消音構造 Pending JPH07250876A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008149294A (ja) * 2006-12-20 2008-07-03 Matsushita Electric Works Ltd 微細気泡発生装置

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