JPH07250817A - 医療用画像表示方法及び装置 - Google Patents

医療用画像表示方法及び装置

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Publication number
JPH07250817A
JPH07250817A JP6044391A JP4439194A JPH07250817A JP H07250817 A JPH07250817 A JP H07250817A JP 6044391 A JP6044391 A JP 6044391A JP 4439194 A JP4439194 A JP 4439194A JP H07250817 A JPH07250817 A JP H07250817A
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JP
Japan
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medical image
image
past
medical
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JP6044391A
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English (en)
Inventor
Takasuke Haraki
貴祐 原木
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)
  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 医療用画像を読影する際に、読影対象の医療
用画像に対するより深い観察を読影者に促して、誤読影
を防止する。 【構成】 磁気ディスク11に一旦記録した読影対象の医
療用画像をCRTディスプレイ13に表示し、読影者がそ
の医療用画像を観察している間、または、読影者がその
医療用画像に異常所見なしと判断した後に、CPU12が
磁気ディスク11に記録されている同一被験者の過去の情
報を検索してその過去の情報をCRTディスプレイ13に
表示し、読影者に通知する。また、必要があれば、同一
被験者の過去の医療用画像も併せてCRTディスプレイ
13に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影した被検者の医療
用画像を読影者が読影できるように表示する医療用画像
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線画像に代表される放射線画像等の医
療用画像は、被検者の病気診断用に広く用いられてい
る。このX線画像を得るためには、被写体を透過したX
線を蛍光体層(蛍光スクリーン)に照射し、これにより
可視光を生じさせ、銀塩感光剤をシート状に塗布したフ
ィルムにこの可視光を照射して現像する、所謂スクリー
ン/フィルム法と呼ばれる方法にて得られる放射線写真
が利用されている。この方法では、放射線画像情報はフ
ィルム上に直接に記録される。
【0003】近年、銀塩を使用したフィルムに2次元の
放射線画像を記録する上述した従来方法に代わって、高
感度,高解像度のX線撮像システムとして、蓄積性蛍光
体(輝尽性蛍光体)を使用する方法が利用され始めてい
る(米国特許第3,859,527 号等)。このシステムは、放
射線を照射するとこの放射線エネルギの一部が蓄積さ
れ、その後可視光等の励起光を照射すると蓄積されたエ
ネルギに応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体を利用し
て、人体等の被写体の放射線画像を一旦シート状の蓄積
性蛍光体に記録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザ光
等の励起光で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた
輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を得、この画
像信号に基づいて被写体の放射線画像を写真感光材料等
の記録材料,CRT等に可視像として出力させるシステ
ムである。そして、このX線撮像システムを用いた放射
線画像表示装置が既に提案されている(特開平3−2302
76号,特開平1−107739号公報等)。
【0004】このような方法では、画像情報が直接ディ
ジタル値として得られるので、CRT表示が容易とな
り、将来におけるCRT診断の普及が期待されている。
CRT診断では、ベースマシンとしてワークステーショ
ン,パーソナルコンピュータが用いられる場合が多く、
これらのベースマシンが有するオペレーティングシステ
ムにてファイル管理を行えるので、画像の管理は容易で
ある。従って、CRT診断は、過去に撮影した医療用画
像を今回の医療用画像の読影に役立てることが容易なシ
ステムである。
【0005】例えば、特開平3−230276号に開示された
放射線画像表示装置では、1個の記録媒体に1人の被検
者の放射線画像データを記録しておき、一被検者に関わ
る全ての医療用画像を1個の記録媒体にて一元的に管理
している。また、特開平1−107739号公報に開示された
放射線画像記録/再生装置では、被検者の放射線画像を
表示する際に、同一被検者の過去の放射線画像も併せて
表示して、現在と過去との放射線画像の比較を容易に行
えるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
医療用画像表示装置では、過去の医療用画像における情
報を得るためには、表示された過去の医療用画像を再び
読影するか、被検者の別ファイルから過去の情報を検索
するかしなければならず、非常に煩わしいという問題が
ある。また、過去の画像が常に表示されて場合には、読
影対象の現在の画像が読みにくいという問題がある。
【0007】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、読影者が現在の医療用画像を読影する際に、必
要に応じて、予め記録しておいた被検者の過去の情報を
読影者に容易に通知することができ、読影中の医療用画
像に対するより深い観察を読影者に促すことができ、ま
た、読影者の誤読影の可能性を低減できる医療用画像表
示方法及び装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の第1発明に係る医
療用画像表示方法は、医療用画像に対応した被検者の過
去の所見情報を読影者に通知することを特徴とする。
【0009】本願の第2発明に係る医療用画像表示方法
は、読影者が表示中の医療用画像に対する読影結果を異
常所見なしと判断した場合にのみ被検者に関する情報を
読影者に通知することを特徴とする。
【0010】本願の第3発明に係る医療用画像表示装置
は、その基本構成を示すブロック図である図1に示すよ
うに、被検者の医療用画像を表示する画像表示部2と、
被検者の過去の情報を記録している過去情報記録部4を
有する記録部10と、過去情報記録部4に記録されている
過去の情報を読影者に通知する通知部5とを備えている
ことを特徴とする。
【0011】本願の第4発明に係る医療用画像表示装置
は、被検者の現在の医療用画像に対して読影者が異常所
見なしと読影した場合にのみ、通知部5が被検者に関す
る情報を読影者に通知するようにしたことを特徴とす
る。
【0012】本願の第5発明に係る医療用画像表示装置
は、第3または第4発明において、図1に示すように、
記録部10が被検者の過去の医療用画像を記録する過去画
像記録部3を有し、被検者の情報が読影者に通知される
際に、過去画像記録部3に記録されているる過去の医療
用画像が画像表示部2に表示されるようにしたことを特
徴とする。
【0013】本願の第6発明に係る医療用画像表示装置
は、第5発明において、過去の医療用画像の表示の有無
を切り換え可能にしたことを特徴とする。
【0014】本願の第7発明に係る医療用画像表示装置
は、第5または第6発明において、表示された過去の医
療用画像上で、過去の情報の位置が指し示されるように
したことを特徴とする。
【0015】本願の第8発明に係る医療用画像表示装置
は、第5発明において、読影用の医療用画像を表示する
第1表示器と、参照用の過去の医療用画像を表示する第
2表示器とを備えることを特徴とする。
【0016】本願の第9発明に係る医療用画像表示装置
は、第8発明において、読影用の医療用画像及び参照用
の医療用画像の何れか一方の画像を他方の画像より強調
表示するようにしたことを特徴とする。
【0017】本願の第10発明に係る医療用画像表示装置
は、第8または第9発明において、参照用の医療用画像
における所見領域を示す手段を備えることを特徴とす
る。
【0018】
【作用】第1発明の医療用画像表示方法では、被検者の
現在の医療用画像を読影者が読影する際に、医療用画像
に対応したこの被検者の過去の所見情報を読影者に通知
して、過去の所見情報も鑑みた現在の医療用画像に対す
る読影者の深い読影を促す。
【0019】第2発明の医療用画像表示方法では、読影
前及び読影中には被検者に関する情報を通知せず、表示
中の医療用画像について異常所見なしと読影者が読影し
た場合にのみ、被検者に関する情報を読影者に通知し
て、異常所見なしと判断した医療用画像に対する再観察
の注意を読影者に促す。
【0020】第3発明の医療用画像表示装置では、被検
者の現在の医療用画像を読影者が読影する際に、過去情
報記録部4に記録されているこの被検者の過去の情報が
通知部5により読影者に通知される。よって、過去の情
報も鑑みて、現在の医療用画像に対する読影者の深い読
影が促される。
【0021】第4発明の医療用画像表示装置では、読影
前及び読影中には被検者に関する情報が通知されず、表
示中の医療用画像について異常所見なしと読影者が読影
した場合にのみ、通知部5により被検者に関する情報が
読影者に示される。よって、異常所見なしと判断した医
療用画像に対する再観察の注意が読影者に促される。
【0022】第5発明の医療用画像表示装置では、被検
者の情報に加えて、異常所見がある被検者の過去の医療
用画像も読影者に通知される。よって、過去の医療用画
像と読影対象の現在の医療用画像との比較を容易に行え
る。また、過去に異常所見があった場合に限り、その過
去の医療用画像を表示するので、表示すべき過去の医療
用画像を絞り、読影処理の軽減化を図る。
【0023】第6発明の医療用画像表示装置では、過去
の医療用画像の表示の有無を自由に切り換える。よっ
て、現在の医療用画像の読影時に過去の医療用画像が目
障りになることがなく、必要時にのみ過去の医療用画像
が表示される。
【0024】第7発明の医療用画像表示装置では、表示
された過去の医療用画像上に、異常所見の位置をマーキ
ングにより指し示す。よって、異常であった部位が読影
者に容易に認識される。
【0025】第8発明の医療用画像表示装置では、読影
用の医療用画像と参照用の過去の医療用画像とを、それ
ぞれ別々の表示器に表示する。よって、読影用の医療用
画像の表示に影響を与えることなく、参照用の過去の医
療用画像が表示される。
【0026】第9発明の医療用画像表示装置では、読影
用の医療用画像及び参照用の医療用画像の何れか一方の
画像が他方の画像より強調表示されている。よって、両
者の医療用画像の識別が容易である。
【0027】第10発明の医療用画像表示装置では、参照
用の医療用画像における所見領域をマーキングにて示
す。よって、読影者が所見位置を容易に認識できる。
【0028】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
いて具体的に説明する。
【0029】図1は、本発明に係る医療用画像表示装置
の基本構成を示すブロック図である。図1において、1
は撮影された画像を格納する画像格納部であり、画像格
納部1には読影対象の被検者の医療用画像が格納されて
いる。画像格納部1には、画像を表示する画像表示部2
と、過去の医療用画像を記録している過去画像記録部3
とが接続されている。また、4は被検者の過去の医療用
画像に対する情報を記録している過去情報記録部であ
り、過去情報記録部4には、その過去の情報を読影者に
通知する通知部5が接続されている。この過去画像記録
部3及び過去情報記録部4にて記録部10が構成されてい
る。
【0030】次に、動作について説明する。予め、被検
者の過去の医療用画像が過去画像記録部3に記録されて
おり、その過去の医療用画像における情報が過去情報記
録部4に記録されている。撮影された被検者の現在の医
療用画像は、一旦画像格納部1に格納された後、読影時
には、その医療用画像が画像格納部1から読み出されて
画像表示部2に表示される。そして、現在の医療用画像
の読影前,読影中または読影後に、過去情報記録部4に
記録されている過去の情報が通知部5に読み出され、通
知部5によって読影者に知らされる。
【0031】図2は、本発明の医療用画像表示装置の一
実施例の構成を示す模式図である。図2において、11は
図1における画像格納部1と、過去画像記録部3及び過
去情報記録部4からなる記録部10とを兼ねた磁気ディス
クであり、磁気ディスク11には読影対象の現在の医療用
画像,同一被検者の過去の医療用画像及びこの過去の医
療用画像における情報が記録されている。磁気ディスク
11には、データバス14を介してCPU12及びCRTディ
スプレイ13が接続されている。CRTディスプレイ13
は、図1における画像表示部2及び通知部5を兼ねてお
り、読影対象の現在の医療用画像及び同一被検者の過去
の情報と、必要に応じて同一被検者の過去の医療用画像
とを表示する。CPU12は、磁気ディスク11, CRTデ
ィスプレイ13における一連の動作を制御する。また、C
PU12には、読影者が外部入力動作を行うための入力器
15がデータバス14を介して接続されている。
【0032】次に、動作について説明する。予め、磁気
ディスク11には、被検者の過去の医療用画像及びこの過
去の医療用画像における情報が記録されている。そし
て、観察しようとする被検者の現在の医療用画像を磁気
ディスク11内に記録する。なお、医療用画像を磁気ディ
スク11内に記録する方法としては、フィルムからの画像
信号を量子化して記録する方法、輝尽蛍光体によるディ
ジタル信号を直接記録する方法の何れでも良い。
【0033】図3は、過去の情報を読影者に常に通知す
る場合の動作の流れを示すフローチャートである。読影
者が、観察対象の被検者の医療用画像をCRTディスプ
レイ13に表示するように、入力器15を介してCPU12に
指令を出すと(ステップS1)、CPU12はこの指令に
従って磁気ディスク11内を検索し、対象となる医療用画
像を読み出し、データバス14を介してCRTディスプレ
イ13に転送して表示させる(ステップS2)。CRTデ
ィスプレイ13に表示された医療用画像を読影者が読影し
ている間に、CPU12は、磁気ディスク11内に同一被検
者の過去の情報が記録されているか否かを検索し(ステ
ップS3)、記録されている場合には(ステップS4:
YES)、その情報をCRTディスプレイ13に表示させ
て読影者に通知する(ステップS5)。なお、読影前に
被検者の過去の情報をCRTディスプレイ13に表示して
過去の情報を事前に読影者に通知するようにしても良
い。
【0034】図4は、読影者が現在の医療用画像に異常
所見がないと判断した場合に限り、過去の情報を読影者
に通知するようにした場合の動作の流れを示すフローチ
ャートである。読影者が、観察対象の被検者の医療用画
像をCRTディスプレイ13に表示するように、入力器15
を介してCPU12に指令を出すと(ステップS11)、C
PU12はこの指令に従って磁気ディスク11内を検索し、
対象となる医療用画像を読み出し、データバス14を介し
てCRTディスプレイ13に転送して表示させる(ステッ
プS12)。読影者がCRTディスプレイ13に表示された
医療用画像を読影し終えると、その読影結果が入力器15
を介してCPU12に入力される(ステップS13)。読影
結果が「異常所見あり」である場合には(ステップS1
4:YES)、そのままリターンする。一方、読影結果
が「異常所見なし」である場合(ステップS14:N
O)、CPU12は、磁気ディスク11内に同一被検者の過
去の情報が記録されているか否かを検索し(ステップS
15)、記録されているときには(ステップS16:YE
S)、その情報をCRTディスプレイ13に表示させて読
影者に通知する(ステップS17)。
【0035】図3,図4の何れの方法においても、観察
対象の医療用画像の読影動作が完了して異常所見があっ
た場合には、次回の読影時に通知されるようにその情報
が磁気ディスク11内に記録される。また、その観察対象
の医療用画像も併せて磁気ディスク11内に記録される。
【0036】図3に示す方法は、事前の予備知識として
読影者に過去の情報を通知して、過去に異常所見があっ
た被検者の医療用画像に対して、より深い観察を促すこ
とを目的とした方法である。一方、図4に示す方法は、
予備知識という先入観をなくして示唆する情報量を最小
限に抑え、読影者が異常所見なしと判断して次の別の医
療用画像を表示しようとする際に情報を通知して再観察
を促すことを目的とした方法である。何れの方法でも、
被検者の過去の情報を調べて、誤読影を防止し、読影者
のより深い読影を図ることを目的としている。
【0037】本実施例では、CPU12の指示により、過
去の情報だけでなく、同一被検者の過去の医療用画像も
CRTディスプレイ13に表示することができる。この場
合、常に過去の医療用画像を表示するのではなく、過去
に異常所見があった場合にのみ、その異常所見の医療用
画像を読影対象の医療用画像と共にCRTディスプレイ
13に表示する。過去の医療用画像をCRTディスプレイ
13に表示する方法としては、現在の医療用画像に並べて
同時に表示しても良いし、また、切り換え表示によって
現在の医療用画像と交互に表示するようにしても良い。
【0038】この過去の医療用画像表示の場合も、上述
した過去の情報の通知例と同様に、異常所見がある場合
には常にCRTディスプレイ13に表示する方法と、読影
者が現在の医療用画像に対して異常所見なしと判断した
場合にのみCRTディスプレイ13に表示する方法とがあ
る。何れの方法においても、過去の医療用画像を常に表
示するのではなく、異常所見を呈する過去の医療用画像
のみを表示するので、読影処理の負担の軽減化を図るこ
とができる。なお、この過去の医療用画像の表示の有無
は、入力器15を介したCPU12の指示により切り換えが
可能である。
【0039】また、過去の医療用画像をCRTディスプ
レイ13に表示する場合に、異常所見が存在する部位をマ
ーキングにて表示して、読影者がその部位を容易に認識
できるようにする。図5に、その表示例を示す。このマ
ーキングMの表示の有無も、入力器15を介したCPU12
の指示により切り換えが可能である。
【0040】上述の実施例では、過去の情報をCRTデ
ィスプレイ13に表示して読影者に通知する構成とした
が、音声情報により過去の情報を読影者に通知するよう
に構成しても良い。このような場合には、スピーカ,マ
イクロフォン等からなる録音/再生機能部材を設け、過
去の情報をハードディスクに記録しておき、現在の医療
用画像を読影する際に常に、または、現在の医療用画像
の読影により異常所見なしと判断した場合にのみ、この
過去の情報をハードディスクから再生して読影者に通知
するようにすれば良い。
【0041】ところで、上述の実施例では、1台のCR
Tディスプレイ上に現在と過去との医療用画像を同時に
表示するか、1台のCRTディスプレイにて現在と過去
との医療用画像を表示する切り換えて表示するようにし
ている。ところが、前者の方法では、同一画面上に2枚
の画像を表示するので、画像縮小,重ね合わせなどの技
法を用いなければならず、1枚当たりの画像表示領域が
小さくなり、かえって診断率の低下を招く可能性があ
る。また、後者の方法では、画像切換えの煩わしさが問
題となる。よって、現在の医療用画像と過去の医療用画
像とを別々のCRTディスプレイにて表示することが考
えられる。
【0042】図6は、このような構成とした本発明の医
療用画像表示装置の他の実施例の構成を示す模式図であ
る。図6において、図2と同一番号を付した部分は同一
部分を示すのでその説明は省略する。データバス14に
は、読影対象の現在の医療用画像を表示する白黒CRT
ディスプレイ16と、同一被検者の過去の医療用画像及び
過去の情報とを表示するカラーCRTディスプレイ17と
が接続されており、現在の医療用画像と過去の医療用画
像とが別々のCRTディスプレイに表示されるようにな
っている。
【0043】次に、動作について説明する。読影者が、
入力器15を介してCPU12に指令を出すと、CPU12は
磁気ディスク11内を検索して、読影対象となる現在の医
療用画像を読み出し、データバス14を介して白黒CRT
ディスプレイ16に転送して表示させる。また同時に、C
PU12は読影画像に対応する過去の医療用画像及びその
過去画像の所見情報を磁気ディスク11から読み出し、デ
ータバス14を介してカラーCRTディスプレイ17に転送
して表示させる。この際、過去画像の所見領域にカラー
でマーキングを施す。
【0044】本例のマーキングは、所見が見受けられる
場所 (領域) を枠で囲むことである。ここで、所見情報
別にマーキングの種類を変えると有効である。所見情報
別とは、症例別と懐疑度別とのことである。症例とは、
いわゆる病気の種類のことであり、胸部で言えば、「悪
性新生物」 (いわゆる癌) ,「結核」,「気胸」などが
ある。懐疑度とは、症状の疑わしさの度合いのことであ
り、「はっきりと疑わしい」, 「疑わしい」, 「どちら
ともいえない」などで分類される。これらの所見情報別
にマーキングの線を変更するわけである。例えば、「悪
性新生物」に相当する領域は実線, 「結核」に相当する
領域は破線、「気胸」に相当する領域は二点鎖線という
ように、症例別に線の種類を変えてでマーキングする。
また、例えば、「はっきりと疑わしい」を赤色, 「疑わ
しい」を黄色, 「どちらともいえない」を青色というよ
うに、懐疑度別に色分けしてマーキングする。
【0045】図7は、胸部を撮像した場合におけるこの
マーキング例を示す模式図である。肺の右上葉部におけ
る領域A1は青色の実線でマーキングされており、「悪
性新生物がどちらともいえない」ことを示し、肺の左上
葉部における領域A2は赤色の二点鎖線でマーキングさ
れており、「気胸がはっきりと疑わしい」ことを示し、
肺の左下葉部における領域A3は黄色の破線でマーキン
グされており、「結核が疑わしい」ことを示している。
このようなマーキングを実施することにより、読影者は
マーキングの種類,色を見るだけで症例及び懐疑度を極
めて容易に認識できる。
【0046】本例でも、現在の医療用画像の表示時にお
いて常に過去の医療用画像を表示するようにしても良い
し、現在の医療用画像の表示時に過去の医療用画像の表
示の有無を読影者の希望により切り換えるようにしても
良い。前者の方法では、常に表示されているので所見情
報等が入手しやすく、診断上有効であって、診断率の向
上につながる。後者の方法では、1被験者に対して必ず
しも2枚の画像を常に読影する必要がなく、目の負担を
軽減できる。
【0047】また、本例では、読影対象の現在の医療用
画像に対する画像処理と同じ処理を連動して過去の医療
用画像にも施す。画像処理とは、階調処理, 周波数処
理, 移動・回転処理など画像そのものに対して何らかの
処理を施す作業である。一般に画像処理を行う理由は、
読影者が診断しやすいような画像を形成するためであ
る。現在の医療用画像に行われた画像処理と同様な画像
処理を過去の医療用画像にも連動して行って、常に同一
条件の画像を表示することにより、診断しやすい環境を
提供する。なお、読影者によっては、過去の医療用画像
には画像処理が不要であると考えている人もいると思わ
れるので、現在の医療用画像,過去の医療用画像に対し
てそれぞれ独立に画像処理を施せるシステム、或いは、
連動/独立を切り換えることが可能なシステムも考えら
れる。
【0048】また、本例では、読影対象の現在の医療用
画像を表示する白黒CRTディスプレイ16に入射する光
量を測定し、白黒CRTディスプレイ16と、過去の医療
用画像を表示するカラーCRTディスプレイ17との輝度
を連動して調節する。読影しやすいディスプレイの輝度
は、ディスプレイに入射する光量によって左右される。
よって、白黒CRTディスプレイ16の光量を測定して自
動的に輝度の調整を行うわけであるが、その時同時にカ
ラーCRTディスプレイ17の輝度調節も行って、同輝度
にする。勿論、白黒CRTディスプレイ16とカラーCR
Tディスプレイ17とについてそれぞれの入射光量を測定
して、それぞれ独立して輝度を調節する方法も考えられ
る。
【0049】なお、カラーCRTディスプレイ17のサイ
ズを白黒CRTディスプレイ16に比べて小さくしても良
い。過去の医療用画像は、読影対象の現在の医療用画像
に比べて重要度が小さい。そして、過去の医療用画像に
ついては所見情報が表示されるので、その医療用画像が
小さくても問題にならない。ディスプレイサイズを小さ
くすることにより、読影者の目の疲れを軽減できる。
【0050】上述の実施例では、過去の医療用画像をカ
ラーCRTディスプレイ17に表示したが、白黒CRTデ
ィスプレイ16とは異なる別の白黒CRTディスプレイに
過去の医療用画像を表示するようにしても良い。
【0051】以上のように、読影対象の現在の医療用画
像と過去の医療用画像とを別々のディスプレイにそれぞ
れ独立に表示するので、縮小, 移動, 重ね合わせ, 画像
切り換えなどの技法を用いずに同時に両方の医療用画像
を表示できるので、診断率が向上すると共に、操作が煩
わしくないという利点がある。
【0052】なお、上述の実施例では、記録媒体として
磁気ディスクを使用したが、これに限らず、光磁気ディ
スク,マグネティックテープ等の他の記録媒体を用いて
も良い。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、第1発明の医療用
画像表示方法では、被検者の現在の医療用画像を読影者
が読影する際に、この被検者の過去の所見情報を読影者
に通知するので、医療用画像に対する読影者の深い読影
を促すことができ、誤読影の可能性を低減できる。
【0054】第2発明の医療用画像表示方法では、表示
中の医療用画像について異常所見なしと読影者が読影し
た場合にのみ、被検者に関する情報を読影者に通知する
ので、先入観なしに表示中の医療用画像を読影すること
ができるとともに、異常所見なしと判断した医療用画像
に対する再観察の注意を読影者に促して、誤読影の可能
性を低減できる。
【0055】第3発明の医療用画像表示装置では、被検
者の現在の医療用画像を読影者が読影する際に、この被
検者の過去の情報が読影者に通知されるので、医療用画
像に対する読影者の深い読影を促すことができ、誤読影
の可能性を低減できる。
【0056】第4発明の医療用画像表示装置では、表示
中の医療用画像について異常所見なしと読影者が読影し
た場合にのみ、被検者に関する情報を読影者に通知する
ので、先入観なしに表示中の医療用画像を読影すること
ができるとともに、異常所見なしと判断した医療用画像
に対する再観察の注意を読影者に促して、誤読影の可能
性を低減できる。
【0057】第5発明の医療用画像表示装置では、異常
所見があった被検者の過去の医療用画像を表示するの
で、過去と現在との医療用画像の比較を容易に行える。
また、過去に異常所見があった場合に限り、その過去の
医療用画像を表示するので、読影処理の軽減化を図るこ
とができる。
【0058】第6発明の医療用画像表示装置では、過去
の医療用画像の表示の有無を自由に切り換えれるので、
現在の医療用画像の読影時に過去の医療用画像が目障り
になることがなく、必要時にのみ過去の医療用画像を表
示できる。
【0059】第7発明の医療用画像表示装置では、表示
された過去の医療用画像上に、異常所見の位置をマーキ
ングにより指し示すので、何処が異常であるかを読影者
が瞬時に判別できる。
【0060】第8発明の医療用画像表示装置では、読影
用の医療用画像と参照用の過去の医療用画像とを、それ
ぞれ別々のディスプレイに表示するので、読影用の医療
用画像に対して縮小等の操作を行わなくてすみ、しかも
読影者に画像切り替え等の作業負担を掛けなくてすむの
で、読影を安定して行えて、その結果、診断率を向上で
きる。
【0061】第9発明の医療用画像表示装置では、読影
用の医療用画像及び参照用の医療用画像の何れか一方の
画像を他方の画像より強調表示するので、両者の医療用
画像の識別を容易に行える。
【0062】第10発明の医療用画像表示装置では、参照
用の医療用画像における所見領域をマーキングにて示す
ので、読影者が所見位置を容易に認識できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の医療用画像表示装置の基本構成を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の医療用画像表示装置の一実施例の構成
を示す模式図である。
【図3】本発明の医療用画像表示装置における動作手順
を示すフローチャートである。
【図4】本発明の医療用画像表示装置における動作手順
を示すフローチャートである。
【図5】本発明の医療用画像表示装置における表示例を
示す図である。
【図6】本発明の医療用画像表示装置の他の実施例の構
成を示す模式図である。
【図7】本発明の医療用画像表示装置におけるマーキン
グ例を示す図である。
【符号の説明】
1 画像格納部 2 画像表示部 3 過去画像記録部 4 過去情報記録部 5 通知部 10 記録部 11 磁気ディスク 12 CPU 13 CRTディスプレイ 14 データバス 15 入力器 16 白黒CRTディスプレイ 17 カラーCRTディスプレイ M マーキング

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検者の医療用画像を読影者が読影でき
    るように表示する医療用画像表示方法において、医療用
    画像に対応した被検者の過去の所見情報を読影者に通知
    することを特徴とする医療用画像表示方法。
  2. 【請求項2】 被検者の医療用画像を読影者が読影でき
    るように表示する医療用画像表示方法において、読影者
    が表示中の医療用画像に対する読影結果を異常所見なし
    と判断した場合にのみ被検者に関する情報を読影者に通
    知することを特徴とする医療用画像表示方法。
  3. 【請求項3】 被検者の医療用画像を読影者が読影でき
    るように表示手段(2)に表示する医療用画像表示装置
    において、医療用画像に対応した被検者の過去の情報を
    記録しておく記録手段(10)と、該記録手段(10)に記
    録されている過去の情報を読影者に通知する通知手段
    (5)とを備えることを特徴とする医療用画像表示装
    置。
  4. 【請求項4】 被検者の医療用画像を読影者が読影でき
    るように表示手段(2)に表示する医療用画像表示装置
    において、被検者に関する情報を記録しておく記録手段
    (10)と、該記録手段(10)に記録されている情報を読
    影者に通知する通知手段(5)と、読影者が表示中の医
    療用画像に対する読影結果を入力する入力手段(15)
    と、該入力手段(15)にて異常所見なしと入力された場
    合にのみ前記通知手段(5)が情報を読影者に通知する
    ように制御する制御手段(12)とを備えることを特徴と
    する医療用画像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段(10)は、被検者の過去の
    医療用画像も記録しており、前記通知手段(5)が情報
    を読影者に通知する際に、前記記録手段(10)に記録さ
    れている過去の医療用画像を前記表示手段(2)に表示
    するように構成したことを特徴とする請求項3または4
    記載の医療用画像表示装置。
  6. 【請求項6】 過去の医療用画像の表示の有無の切り換
    えを行う切換手段(12,15)を備えることを特徴とする
    請求項5記載の医療用画像表示装置。
  7. 【請求項7】 表示された過去の医療用画像上に、これ
    に対応した過去の情報の位置を指し示す手段(12,15,
    M)を備えることを特徴とする請求項5または6記載の
    医療用画像表示装置。
  8. 【請求項8】 前記表示手段(2)は、読影用の医療用
    画像を表示する第1表示器(16)と、参照用の過去の医
    療用画像を表示する第2表示器(17)とを備えることを
    特徴とする請求項5記載の医療用画像表示装置。
  9. 【請求項9】 読影用の医療用画像及び参照用の医療用
    画像の何れか一方の画像を他方の画像より強調表示する
    ように構成したことを特徴とする請求項8記載の医療用
    画像表示装置。
  10. 【請求項10】 参照用の医療用画像における所見領域
    を示す手段(12,17)を備えることを特徴とする請求項
    8または9記載の医療用画像表示装置。
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