JP2766310B2 - X線診断装置 - Google Patents

X線診断装置

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JP2766310B2
JP2766310B2 JP1121202A JP12120289A JP2766310B2 JP 2766310 B2 JP2766310 B2 JP 2766310B2 JP 1121202 A JP1121202 A JP 1121202A JP 12120289 A JP12120289 A JP 12120289A JP 2766310 B2 JP2766310 B2 JP 2766310B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、X線源から曝射され照射野絞りを介して被
検体を透過したX線を撮影装置内の撮影部材に画像デー
タとして撮影するX線診断装置に関する。
(従来の技術) X線診断装置におけるX線撮影装置は、X線管から曝
射され被検者を透過したX線を例えば画像データとして
イメージングプレートに撮影するものである。このX線
撮影装置においては、照射野絞りを用いてX線管から曝
射されるX線の被検者へのX線被曝線量を最小にするよ
うに制御し、またX線の散乱線を減少させて前記イメー
ジングプレートの撮影像の画質を良好なものにしてい
る。
第4図はこの種のX線撮影装置の一例を示す概略構成
図である。同図において、X線管1はX線を被検者の足
3に曝射するものである。照射野絞り2は前記X線管1
からのX線の被検者3への照射野を特定照射範囲例えば
被検者の足3に制限するものである。被検者の足3の下
部にはカセッテ4が配置され、このカセッテ4の内部に
は蛍光増感紙とフィルム,またはイメージングプレート
が挿入されている。
このような装置によれば、X線管1から曝射されたX
線は照射野絞り2により所定範囲に制限される。そして
この所定範囲内のうちの一部のX線は被検者の足3を透
過してカセッテ4内のフィルムに、残りのX線は被検者
の足3を透過せずに直接カセッテ4内のフィルムに画像
データ(X線像)として撮影される。このフィルムに撮
影されたX線像を読み出すと、第5図に示すような出力
像が得られる。第5図に示すようにフィルム5には前述
した如くX線が被検者の足3を透過した画像部6aと、X
線が被検者の足3を透過せずに直接に到達した高濃度部
6bと、照射野絞り2により制御された所定範囲以外の部
分であって、X線が照射されずに出力画像が黒化しない
不黒化部7とがある。
(発明が解決しようとする課題) 然し乍ら、上記従来のX線撮影装置にあっては、次の
ような問題がある。第5図に示すような出力画像を例え
ばシャーカステンにより観察する場合、診断対象部位で
ある被検者の足3よりも周囲の透明部分である不黒化部
7の方がずっと明るい。このため医師が前記出力画像を
撮影する際にみずらいものとなっていた。また出力画像
がみずらいがために医師が疲れたり、病変部を見落とし
たりしていた。
そこで本発明の目的は、出力画像を見易くして術者の
読影の速度をはやくすることにより術者の疲れをなくす
と共に診断能率を向上し、しかも病変部の見落としを防
止して診断の精度を向上し得るX線診断装置を提供する
ことにある。
[発明の構成] (課題を解決する為の手段) 本発明は上記の課題を解決し目的を達成する為に次の
ような手段を講じた。すなわち本発明は、X線源から曝
射され照射野絞りを介して被検体を透過したX線を撮影
装置内の撮影部材に画像データとして撮影するX線診断
装置において、前記照射野絞りにより少なくとも所定範
囲内に制限される照射野領域を検出する検出手段と、こ
の検出手段から入力する照射野領域データを前記撮影部
材から入力する画像データと共に記憶する手段と、この
手段から読み出した前記画像データを表示する際前記照
射野領域データを読み出し少なくとも前記所定範囲から
前記照射野領域を除く領域の暗度を大きくするように画
像処理する手段とを備えたものである。
(作用) このような手段を講じたことにより、次のような作用
を呈する。照射野絞りにより所定範囲内にX線照射野領
域を制限して撮影された画像データを表示する際に、検
出手段により検出された照射野領域データを読み出し前
記所定範囲から前記照射野領域を除く領域を、すなわち
X線が照射されていない領域の暗度を大きくするように
画像処理して表示するので、相対的に出力画像を見易く
できる。これにより術者の疲れをなくすと共に術者の読
影の速度がはやくなるので、診断能率を向上できる。ま
た病変部の見落としを防止できるので、診断の精度を向
上できる。
(実施例) 第1図は本発明に係るX線診断装置の主要部を示す概
略構成図である。なお第4図に示す部分と同一部分は同
一符号を付しその詳細は省略する。
本実施例が特徴とするところは、照射野絞り2により
少なくとも所定範囲内に制限される照射野領域を検出す
る検出手段10と、この検出手段10から入力する照射野領
域データD2を前記フィルム5から入力する画像データD1
と共に記憶する手段としてのディジタルラジオグラフィ
装置11と、このディジタルラジオグラフィ装置11から読
み出した前記画像データD1を表示する際、前記照射野領
域データD2を読み出し前記所定範囲から前記照射野領域
を除く領域、すなわち前記照射野絞り2により遮蔽され
た領域を黒くさせるように画像処理する手段としてのデ
ィジタル画像表示装置12とを備えた点にある。
前記検出手段10は、例えばポテンショメータを前記照
射野絞り2に組み込んでこれにより撮影時に位置寸法を
電気信号で検出するものである。また検出手段10として
は、X線検出器(例えばフィルム,イメージングプレー
ト,イメージインテンファイヤ)からの強弱信号を一次
元または二次元解析し、照射野領域と照射野でない領域
を判定するものでも良い。
前記ディジタルラジオグラフィ装置11は、例えば前記
X線検出器(イメージングプレート,イメージインテン
ファイヤ,フィルムディジタイザー等)からの出力をA/
D変換したディジタル出力を、ハードディスク,光ディ
スク等の記憶媒体に記憶するものである。すなわち前記
照射野絞り2により遮蔽された領域については、その画
像データ(出力画像)の付随情報として前記メモリ,ハ
ードディスク,光ディスク等に記憶する。ここで画像の
付随情報は、一般に患者氏名,生年月日,診断科目,画
像サイズ,分割撮影フォーマット等である。
第2図および第3図は、照射野絞り2で遮蔽された領
域をディジタルラジオグラフィ装置11に付属情報として
記憶しておく方法の第1および第2の実施例を示す概略
構成図である。
前記ディジタル画像表示装置12は、図示の如く画像デ
ータを診断用に表示する時のみ、照射野絞り2で遮蔽さ
れたと判定されている領域(斜線部分)のデータを真っ
黒になるように画像処理する。この表示装置12は、例え
ばCRTイメージャー,レーザーイメージャでフィルム・
ハードコピーを作る装置またはCRT像モニターに表示す
る装置などである。
次にこのように構成された実施例の作用について説明
する。まず照射野絞り2を所定範囲内すなわち検出手段
10の有効検出範囲内に制限する。そうすると、この検出
手段10により照射野領域が検出され、この領域データは
ディジタルラジオグラフィ装置11の記録媒体に記憶され
る。
一方、X線管1から爆射され照射野絞り2により所定
範囲内に制限されたX線照射野および被検者の足3を透
過したX線は、画像データとしてフィルムに撮影され
る。さらにこの画像データD1は、前記ディジタルラジオ
グラフィ装置11の記憶媒体に記憶される。そしてディジ
タルラジオグラフィ装置11から前記画像データD1を読み
出してディジタル画像表示装置12に表示する際に、検出
手段10により検出された照射野領域データD2を読み出
し、前記所定範囲から前記照射野絞り2の領域を除く領
域を、すなわち第2図および第3図で示す斜線部分(X
線が照射されていない領域)を黒くさせるように処理す
る。すなわち、検出手段10の有効検出範囲内であって、
照射野絞りにより遮蔽された領域のみを直接的にそのデ
ータを書き換えることなく、表示するときのみ書き換え
るようにしている。
従って、相対的に出力画像を見易くできる。これによ
り術者の疲れをなくすと共に術者の読影の速度がはやく
なるので、診断能率を向上できる。また病変部の見落と
しを防止できるので、診断の精度を向上できる。さらに
は術者の目に明るい光が入り込まず、診断部位濃度に光
彩を調整できるので、術者の関心領域に対する視覚の分
解能を向上できる。
なお照射野絞り2による遮蔽された領域のデータを書
き換えて記録媒体に記録するのでなく、表示するときの
み黒くなるように書き換えるようにしている理由の一つ
は遮蔽された領域を示す情報に誤りがあった場合に診断
上必要データを破壊してしまうことを避けるためであ
る。また診断用画像データは、入射X線量対フィルムデ
ンシティまたは入射X線量対CRT輝度の関係を逆にして
観察したい(通例ネガ/ポジ反転と呼ぶ。)ことがある
ので、ネガ表示のガンマ特性の場合とポジ表示の場合で
は書き替えるべき値が逆になる。従って、このような場
合に記録する時にデータを書き換えておくのは具合が悪
いためである。この実施例によれば、画像データと共に
照射野絞り2で遮蔽された領域を示す付随情報を記録す
る場合、万一その領域に誤りがあった場合でも、CRT表
示装置あるいはフィルム書込装置でその領域を黒化させ
る機能を働せないだけであり、必要な画像データを見る
ことができる。領域情報の誤りは、画像データを解析し
て照射野絞り2により遮蔽された領域を判定するような
場合に発生しやすい。その結果、画像診断上見る必要の
ない領域からの強い光に邪魔されることがなくなり、医
師の読影を容易にすることができる。
なお本発明は上述した実施例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能
であるのは勿論である。
[発明の効果] 本発明によれば、照射野絞りにより所定範囲内にX線
照射野領域を制限して撮影された画像データを表示する
際に、検出手段により検出された照射野領域データを読
み出し前記所定範囲から前記照射野領域を除く領域を、
すなわちX線が照射されていない領域の暗度を大きくす
るように画像処理して表示するので、相対的に出力画像
を見易くできる。これにより術者の疲れをなくすと共に
術者の読影の速度がはやくなるので、診断能率を向上で
きる。また病変部の見落としを防止できるので、診断の
精度を向上し得るX線診断装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るX線診断装置の主要部を示す概略
構成図、第2図および第3図は、照射野絞りで遮蔽され
た領域をディジタルラジオグラフィ装置11に情報として
記憶しておく方法の第1および第2の実施例を示す概略
構成図、第4図はこの種のX線撮影装置の一例を示す概
略構成図、第5図は出力画像をシャーカステンに表示し
た概略図である。 1……X線管、2……照射野絞り、3……被検者の足、
4……カセッテ、5……フィルム、6a……画像部、6b…
…高濃度部、7……不黒化部、10……検出手段、11……
ディジタルラジオグラフィ、12……ディジタル画像表示
装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線源から曝射され照射野絞りを介して被
    検体を透過したX線を撮影装置内の撮影部材に画像デー
    タとして撮影するX線診断装置において、前記照射野絞
    りにより少なくとも所定範囲内に制限される照射野領域
    を検出する検出手段と、この検出手段から入力する照射
    野領域データを前記撮影部材から入力する画像データと
    共に記憶する手段と、この手段から読み出した前記画像
    データを表示する際前記照射野領域データを読み出し少
    なくとも前記所定範囲から前記照射野領域を除く領域の
    暗度を大きくするように画像処理する手段とを具備した
    ことを特徴とするX線診断装置。
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JP2748051B2 (ja) * 1991-04-30 1998-05-06 富士写真フイルム株式会社 被写体像内画像点決定方法
JP2002282245A (ja) * 2001-03-23 2002-10-02 Mitsubishi Space Software Kk 画像表示装置
JP5311846B2 (ja) * 2008-02-29 2013-10-09 富士フイルム株式会社 画像処理方法および装置並びに放射線画像撮影処理方法および装置

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