JP2002125961A - 画像診断支援装置 - Google Patents

画像診断支援装置

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JP2002125961A
JP2002125961A JP2000320814A JP2000320814A JP2002125961A JP 2002125961 A JP2002125961 A JP 2002125961A JP 2000320814 A JP2000320814 A JP 2000320814A JP 2000320814 A JP2000320814 A JP 2000320814A JP 2002125961 A JP2002125961 A JP 2002125961A
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mammary gland
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breast
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Satoshi Kasai
聡 笠井
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は画像診断支援装置に関し、乳腺の退
縮程度に応じて乳腺を自動分類し、自動分類した結果を
利用して各種の処理を行なうことができる画像診断支援
装置を提供することを目的としている。 【解決手段】 乳腺退縮の程度に応じて放射線画像を自
動分類する乳腺分類手段3と、該乳腺分類手段3の結果
を出力する乳腺分類結果出力手段4とを有して構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像診断支援装置に
関し、更に詳しくは乳腺の退縮程度に応じて画像を自動
分類し、分類した結果に基づいて各種の処理を行なうよ
うにした画像診断支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】読影医の負担軽減、異常陰影の見落とし
減少を目的とし、肺癌や乳癌などの異常陰影を検出する
コンピュータ診断支援(Computer-Aided Diagnosis:CA
D)が開発されてきた。乳癌の場合は、二大所見といわ
れる腫瘤陰影と微小石灰化を検出することが広く報告さ
れている。
【0003】二大所見検出に関する論文 腫瘤陰影 ○左右乳房を比較することによって検出する方法(Me
d.Phys.,vol.21.No.3,pp.44
5−452) ○アイリスフィルタを用いて検出する方法(信学論(D
−II),Vol.J75−D−11,no.3,p
p.663−670,1992) ○Quoitフィルタを用いて検出する方法(信学論
(D−II),Vol.J76−D−11,no.3,
pp.279−287,1993) ○分割した乳房領域の画素値のヒストグラムに基づく2
値化をして検出する方法(JAMIT Frontie
r 講演論文集,pp.84−85,1995) ○方向性のある多数のラプラシアンフィルタの最小出力
をとる最小方向差分フィルタ(信学論(D−II),V
ol.J76−D−11,no.2,pp.241−2
49,1993) 微小石灰化クラスタ ○乳房領域から石灰化の疑いがある領域を局部化し、陰
影像の光学濃度差や境界濃度差の標準偏差値等から偽陽
性候補を削除する方法(IEEE Trans Bio
med Eng BME−26(4):213−21
9,1979) ○ラプラシアンフィルタ処理を行なった画像を用いて検
出する方法(信学論(D−II),Vol.J71−D
−11,no.10,pp.1994−2001,19
88) ○乳腺等の背景パターンの影響を抑えるためにモルフォ
ロジー解析した画像を使用する検出方法(信学論(D−
II),Vol.J71−D−11,no.7,pp.
1170−1176,1992) 乳房の放射線画像を読影する場合に、医師は乳腺の退縮
状態に応じて目視で乳房を分類している。分類結果は個
人差が大きく、かつ同一医師でも再現性が低い。また、
異常陰影検出手段に乳腺分類の結果を反映する技術は報
告されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、医師
は乳腺の退縮状態に応じて目視で乳房を分類している。
分類結果は個人差が大きく、かつ同一医師でも再現性が
低い。このため、コンピュータによって乳腺の退縮状態
に応じた分類をすることによって、定量的に解析するこ
とができ、再現性を期待できる。乳腺の分類結果を医師
が読影する際、分類結果を提示することによって、乳腺
の中に潜んでいる異常陰影の可能性を示すことができ、
見落としを減らすことができる。
【0005】コンピュータによる乳房の自動分類に関す
る文献としては、「乳腺実質濃度の評価に基づくマンモ
グラムの自動分類法」(医用電子と生体工学38−2,
pp.93−101,2000)がある。
【0006】厚い乳腺領域が広がっている画像は、異常
陰影と正常組織とのX線吸収量の差が小さいことから、
画素値に差が少ない。これに比べて、乳腺が退縮してい
る乳房では、比較的、異常陰影と正常組織とのX線吸収
量に差があり、画素値の差が大きい。これらのことか
ら、分類結果に応じて、異常陰影の検出手段を変更した
り、異常陰影の閾値を変更する必要がある。
【0007】また、画像をモニタに出力する場合や、フ
ィルムや紙に出力する場合でも、乳腺の分類結果に応じ
て、コントラスト、濃度、周波数強調度を変更すること
が必要である。
【0008】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、乳腺の退縮程度に応じて乳腺を自動分類
し、自動分類した結果を利用して各種の処理を行なうこ
とができる画像診断支援装置を提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1記載の発
明は、乳房を透過した放射線によって作成された放射線
画像を乳腺退縮の程度に応じて自動分類する乳腺分類手
段と、該乳腺分類手段の結果を出力する乳腺分類結果出
力手段とを有することを特徴とする。
【0010】このように構成すれば、乳腺の分類結果を
表示することにより、乳腺の中に埋もれている異常陰影
の危険性を読影医に伝えることができ、読影精度の向上
を期待することができる。
【0011】(2)請求項2記載の発明は、乳房を透過
した放射線によって作成された放射線画像を乳腺退縮の
程度に応じて自動分類する乳腺分類手段と、該乳腺分類
手段の分類結果を利用して前記放射線画像上の異常陰影
候補を検出する異常陰影検出手段とを有することを特徴
とする。
【0012】このように構成すれば、乳腺の中に存在す
る異常陰影は、正常組織との間にX吸収差が少なく、反
対に脂肪組織の中に存在する異常陰影は正常組織との間
のX線吸収差が大きいことを異常陰影検出手段で考慮す
ることにより、異常陰影検出手段の精度向上が期待で
き、読影精度の向上を期待することができる。
【0013】(3)請求項3記載の発明は、乳房を透過
した放射線によって作成された放射線画像を乳腺退縮の
程度に応じて自動分類する乳腺分類手段と、前記放射線
画像を出力する出力手段と、前記乳腺分類手段の分類結
果に応じて出力する画像の階調処理条件又は周波数処理
条件を決定する決定手段とを有することを特徴とする。
【0014】このように構成すれば、乳腺が広がってい
る乳房と乳腺が退縮した乳房では、見え方が異なること
に起因して、乳腺の状態にあった画像処理をすることで
読影精度を向上することができる。
【0015】(4)請求項4記載の発明は、乳房を透過
した放射線画像の場合、管電圧、mAs値、付加フィル
タの種類、管球の種類、焦点サイズ厚み、圧迫圧、拡大
率、チルト角のうち、1つ若しくは複数個を出力するこ
とを特徴とする。
【0016】このように構成すれば、乳房の放射線画像
撮影時の情報を読影に利用することができるため、診断
の性能向上を利用することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。図1は本発明の第1の実
施の形態例を示すブロック図である。図において、1は
画像データを入力する画像データ入力手段、2は該画像
データ入力手段1の出力を受けて放射線画像データを記
憶する画像データ記憶手段、3は画像データ記憶手段2
に記憶されている画像データを読み出して乳腺を分類す
る乳腺分類手段である。4は該乳腺分類手段3の出力を
読み出して乳腺分類結果を出力する乳腺分類結果出力手
段である。この構成において、乳腺分類手段3として
は、例えばコンピュータが用いられ、該コンピュータと
しては、例えばUNIX(登録商標)やWindows
(登録商標)が用いられる。このように構成された装置
の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0018】放射線画像の撮影は、X線フィルムを用い
て行なわれる。これらのX線写真を図1に示す装置に入
力するためには、スクリーンフィルムシステムで撮影さ
れたアナログ画像を、レーザフィルムディジタイザ等で
ディジタル化したデータを用いてもよいし、CR(コン
ピューティッド ラジオグラフィー:Computed
Radiography)やFPD(フラット パネ
ル ディデクタ:Flat Panel Detect
or)等のディジタル画像を用いてもよい。
【0019】レーザディジタイザは、フィルム上をレー
ザビームで走査し、透過した光量を測定し、その値をア
ナログディジタル変換することによりディジタル画像デ
ータとして画像データ入力手段1に入力するものであ
る。
【0020】画像の入力には、CCD等の光センサを用
いる装置を使用することも可能である。また、フィルム
を読み取るのではなく、特開昭55−12429号公報
に記載されているような、蓄積性蛍光体を用いたディジ
タル画像を直接出力することのできる撮影装置を接続す
ることも可能である。この場合には、フィルムが不要に
なり、コストダウンを図ることができる。
【0021】また、2次元的に配列された複数の検出素
子によりX線画像を撮像して電気信号として出力するフ
ラットパネルディテクタ(FPD)から得たX線画像を
入力することもできる。例えば、特開平6−34209
8号公報に記載されているように、照射されたX線の強
度に応じた電荷を生成する光導電層と、生成された電荷
を2次元的に配列された複数のコンデンサに蓄積する方
式が用いられる。
【0022】また、特開平9−90048号公報に記載
されているように、X線を増感紙等の蛍光体層に吸収さ
せて蛍光を発生させ、その蛍光の強度を画素毎に設けた
フォトダイオード等の光検出器で検出する方式も用いら
れる。蛍光の検知手段としては他にCCDやC−MOS
センサを用いる方法もある。また、X線の照射により可
視光を発するX線シンチレータと、レンズアレイ及び各
々のレンズに対応するエリアセンサとを組み合わせた構
成も用いられる。
【0023】前記の種々の構成によりディジタルX線画
像を得る際には、撮影部位や診断目的にもよるが、例え
ばマンモグラム(乳房のX線画像)に対しては、画像の
実効画素サイズが200μm以下であることが好まし
く、100μm以下であることが更に好ましい。この発
明の画像診断支援装置の性能を最大限に発揮させるため
には、例えば実効画素サイズ50μm程度で入力した画
像データを記憶し、表示する構成が好ましい。
【0024】乳腺分類手段3で分類処理に使用する陰影
候補検出のための解析に使用する画像データの画素サイ
ズは入力された画像の画素サイズと等しくする必要はな
く、例えば入力画像の実効画素サイズを50μmとし、
陰影候補検出に使用する画像データは、入力画像を間引
き処理して実効画素サイズ100μmに変換したものを
使用してもよい。また、画像の階調数は10ビット以上
が好ましく、12ビット以上が特に好ましい。また、単
純X線画像に限る必要はなく、CTやMRI等の撮影装
置から得られた画像データを入力する構成をとることも
可能である。
【0025】画像データ記憶手段2では、入力された画
像データが必要に応じて圧縮を施されて格納される。こ
こで、データ圧縮としては公知のJPEG、DPCM、
ウェーブレット圧縮等の手法を用いた可逆圧縮又は非可
逆圧縮が用いられる。可逆圧縮はデータ圧縮に伴う診断
情報の劣化が無いため好ましい。
【0026】小規模な診断では、データ量はさほど多く
ないので、画像データを圧縮せずに画像記憶手段として
の磁気ディスク等に格納することもできる。この場合、
光磁気ディスクに比べて、画像データの格納、読み出し
は非常に高速にできるようになる。画像の読影時には、
高速なサイクルタイムが必要であるため、必要な画像デ
ータを半導体メモリに格納することも行なわれる。
【0027】画像データ記憶手段2に格納された画像は
順次読み出され、乳腺分類手段3によって画像処理が行
なわれる。乳腺分類手段3は、画像データ記憶手段2に
記憶された画像データを読み出して、階調処理、周波数
処理、ダイナミックレンジ圧縮処理、マルチ周波数処理
等の処理を行なって乳腺を分類する。階調処理として
は、例えば特公平6−44796号公報、特公平5−6
9347号公報に記載されている。また、周波数強調処
理は、特公昭62−62373号公報、特公昭62−6
2376号公報に記載されている。また、ダイナミック
レンジ圧縮処理は、特許登録第266318号公報に記
載されている。更に、マルチ周波数処理は、特開平10
−75395号公報に記載されている。この場合におい
て、乳腺分類手段3は、乳腺の状態に応じて画像処理を
変える処理を行なう。
【0028】ここで、画像処理としては、例えば周波数
強調処理が用いられ、周波数強調度は、周波数処理のパ
ラメータ、ダイナミックレンジ圧縮処理のパラメータ、
マルチ周波数処理のパラメータを含む。階調を決定する
場合、厚い乳腺領域が広がっている(白い部分が多い)
場合には、病変と正常組織の間の画素値に差がないの
で、画像処理を強めにかけて見やすくする等の方法が用
いられる。具体的には、周波数処理とかダイナミックレ
ンジ圧縮処理を強めにかけること等をいう。
【0029】乳腺の分類の方法としては、例えば胸筋の
濃度を基準として乳腺を分類し、乳腺領域の変動をヒス
トグラム化し、乳房における乳腺の割合がどれくらいで
あるかを判断することが行われる。
【0030】このように乳房に占める乳腺の割合を求め
て、複数段階に分類しておくようにする。そして、この
分類結果を利用し、分類ごとに、階調処理、周波数処
理、ダイナミックレンジ圧縮処理、マルチ周波数処理等
の画像処理条件を決定する。これにより、乳腺退縮の程
度に応じて適切な出力画像になるように処理することが
でき、画像診断を支援することができる。乳腺分類結果
出力手段4は、乳腺分類手段3の分類結果に基づき、分
類された乳腺画像を出力する。乳腺分類結果出力手段4
の結果出力は、専用のダイヤログに表示してもよいし、
画像にオーバレイする形で表示してもよい。また、電子
カルテ等のレポートに付加してもよい。出力の方法とし
ては、CRT等のモニタに表示したり、フィルム又は紙
に出力する方法等が用いられる。
【0031】図2は乳腺の実質濃度に基づく分類例を示
す図である。この図は本発明の一実施例におけるディス
プレイ上に表示した表示画面中のメイン画像の一例を中
間調画像の写真で示す図である。(a)は脂肪性であ
り、乳腺は退縮して、乳房はほぼ完全に脂肪に置き換え
られている。病変が撮影範囲に入っておれば、検出は容
易である。(b)は乳腺散在を示しており、脂肪に置き
換えられた乳房内に乳腺実質が散在している。病変の検
出は比較的容易である。(c)は不均一濃度を示してお
り、乳腺実質内に脂肪が混在し、不均一な濃度を呈して
いる。病変が正常乳腺に隠される危険性がある。(d)
は若い女性に多く、乳房のほぼ全面にわたり、乳腺が存
在している。加齢と共に、乳腺は退縮し、(a)に示す
ように乳腺は殆ど見られないようになる。
【0032】乳腺分類手段の結果出力は、専用のダイア
ログにて表示してもよいし、画像にオーバレイする形で
表示してもよい。また、電子カルテ等のレポートに付加
するようにしてもよい。
【0033】この実施の形態例によれば、乳腺の分類結
果を表示(出力)することにより、乳腺の中に埋もれて
いる異常陰影の危険性を読影医に伝えることができ、読
影精度の向上を期待することができる。
【0034】図3は本発明の第2の実施の形態例を示す
ブロック図である。図1と同一のものは、同一の符号を
付して示す。図において、1は放射線画像データを入力
する画像データ入力手段、2は該画像データ入力手段1
の出力を一時的に記憶する画像データ記憶手段、3は画
像データ記憶手段2に記憶されている画像データを読み
出して、乳腺の分類処理を行なう乳腺分類手段である。
【0035】5は異常陰影検出のためのパラメータを保
存する異常陰影検出パラメータ保存手段、6は該異常陰
影検出パラメータ保存手段5に保存されている異常陰影
検出パラメータを用いて異常陰影候補を検出する異常陰
影検出手段である。このように構成された装置の動作を
説明すれば、以下の通りである。
【0036】放射線画像データは、画像データ入力手段
1を介して先ず画像データ記憶手段2に一時記憶され
る。乳腺分類手段3は、画像データ記憶手段2に記憶さ
れている画像データを読み出して、乳腺の退縮状況に応
じて幾つかのパターンに分類する。この分類に用いる手
法は、図1の乳腺分類手段3の動作と同じである。
【0037】異常陰影検出手段6は、乳腺分類手段3に
て分類された分類結果を受けて、異常陰影検出パラメー
タ保存手段5から最適なパラメータを取り出して、異常
陰影の検出を行なう。この場合、画像上に占める乳腺の
割合が多い画像は、異常陰影と正常組織の画素値の差が
少ないため、例えば、異常陰影候補領域とその周辺の正
常組織の画素値差を求めている閾値等は甘く(多くの候
補を異常陰影候補とするように)設定する。乳腺がほと
んど退縮している画像は、異常陰影候補領域とその周辺
の正常組織の画素値差が大きいことが多いため、比較
的、厳しい(少ない候補を異常陰影候補とする)ように
設定する。このように、閾値の特徴に応じて乳腺分類結
果に応じた設定を行なう。また、乳腺分類の結果を利用
して、画像処理方法を変えた画像で異常陰影候補の検出
を行なってもよい。
【0038】この実施の形態例によれば、乳腺の中に存
在する異常陰影は、正常組織との間にX線吸収差が少な
く、反対に脂肪組織の中に存在する異常陰影は正常組織
との間のX線吸収差が大きいことを異常陰影検出手段6
で考慮することにより、異常陰影検出手段の精度向上が
期待でき、読影精度の向上を期待することができる。
【0039】図4は本発明の第3の実施の形態例を示す
ブロック図である。図3と同一のものは、同一の符号を
付して示す。図において、1は放射線画像データを入力
する画像データ入力手段、2は入力される画像データを
一時的に記憶する画像データ記憶手段、3は画像データ
記憶手段2に記憶されている画像データを読み出して、
乳腺の分類処理を行なう乳腺分類手段である。
【0040】7は画像処理のためのパラメータを保存す
る画像処理パラメータ保存手段、8は該画像処理パラメ
ータ保存手段7に保存されているパラメータを用いて画
像処理を行なう画像処理手段、9は該画像処理手段8の
画像処理結果を出力する出力手段である。このように構
成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0041】放射線画像データは、画像データ入力手段
1を介して先ず画像データ記憶手段2に一時記憶され
る。乳腺分類手段3は、画像データ記憶手段2に記憶さ
れている画像データを読み出して、乳腺の退縮状況に応
じて幾つかのパターンに分類する。この分類に用いる手
法は、図1の乳腺分類手段3の動作と同じである。
【0042】画像処理手段8は、画像処理パラメータ保
存手段7に保存されている画像処理パラメータを用い
て、乳腺分類手段3により分類された画像に対して画像
処理を行なう。この画像処理は、例えば画像のコントラ
スト、LUT(ルックアップテーブル)、濃度、周波数
強調度を決定するパラメータの何れか1つ、若しくは複
数を用い、パラメータにあった画像処理を行なうことが
できる。
【0043】出力手段9は、画像処理手段8の画像処理
結果を出力する。この場合において、異常陰影画像が乳
房の放射線画像の場合、管電圧、mAs値、付加フィル
タの種類、管球の種類、焦点サイズ厚み、圧迫圧、拡大
率、チルト角のうち、1つ若しくは複数個を出力するよ
うにすることができる。これによれば、乳房の放射線画
像撮影時の情報を読影に利用することができるため、診
断の性能向上を期待することができる。
【0044】この実施の形態例によれば、乳腺が広がっ
ている乳房と、乳腺が退縮した乳房とでは、見え方が異
なることに起因して、乳腺の状態にあった画像処理を行
なうことで、読影精度を向上させることができる。
【0045】なお、上述の実施の形態例は本発明の一例
であり、この構成に限られるものではない。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。 (1)請求項1記載の発明によれば、乳腺の分類結果を
表示することにより、乳腺の中に埋もれている異常陰影
の危険性を読影医に伝えることができ、読影精度の向上
を期待することができる。
【0047】(2)請求項2記載の発明によれば、乳腺
の中に存在する異常陰影は、正常組織との間にX吸収差
が少なく、反対に脂肪組織の中に存在する異常陰影は正
常組織との間のX線吸収差が大きいことを異常陰影検出
手段で考慮することにより、異常陰影検出手段の精度向
上が期待でき、読影精度の向上を期待することができ
る。
【0048】(3)請求項3記載の発明によれば、乳腺
が広がっている乳房と乳腺が退縮した乳房では、見え方
が異なることに起因して、乳腺の状態にあった画像処理
をすることで読影精度を向上することができる。
【0049】このように、本発明によれば、乳腺の退縮
程度に応じて乳腺を自動分類し、自動分類した結果を利
用して各種の処理を行なうことができる画像診断支援装
置を提供することができる。
【0050】(4)請求項4記載の発明によれば、乳房
の放射線画像撮影時の情報を読影に利用することができ
るため、診断の性能向上を期待することができる。この
ように、本発明によれば、乳腺の退縮程度に応じて乳腺
を自動分類し、自動分類した結果を利用して各種の処理
を行なうことができる画像診断支援装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態例を示すブロック図
である。
【図2】乳腺実質濃度に基づく分類例を示す図で、本発
明の一実施例におけるディスプレイ上に表示した表示画
面中のメイン画像の一例を中間調画像の写真で示す図で
ある。
【図3】本発明の第2の実施の形態例を示すブロック図
である。
【図4】本発明の第3の実施の形態例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 画像データ入力手段 2 画像データ記憶手段 3 乳腺分類手段 4 乳腺分類結果出力手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳房を透過した放射線によって作成され
    た放射線画像を乳腺退縮の程度に応じて自動分類する乳
    腺分類手段と、 該乳腺分類手段の結果を出力する乳腺分類結果出力手段
    とを有することを特徴とする画像診断支援装置。
  2. 【請求項2】 乳房を透過した放射線によって作成され
    た放射線画像を乳腺退縮の程度に応じて自動分類する乳
    腺分類手段と、 該乳腺分類手段の分類結果を利用して前記放射線画像上
    の異常陰影候補を検出する異常陰影検出手段とを有する
    ことを特徴とする画像診断支援装置。
  3. 【請求項3】 乳房を透過した放射線によって作成され
    た放射線画像を乳腺退縮の程度に応じて自動分類する乳
    腺分類手段と、 前記放射線画像を出力する出力手段と、 前記乳腺分類手段の分類結果に応じて出力する画像の階
    調処理条件又は周波数処理条件を決定する決定手段とを
    有することを特徴とする画像診断支援装置。
  4. 【請求項4】 乳房を透過した放射線画像の場合、管電
    圧、mAs値、付加フィルタの種類、管球の種類、焦点
    サイズ厚み、圧迫圧、拡大率、チルト角のうち、1つ若
    しくは複数個を出力することを特徴とする請求項3記載
    の画像診断支援装置。
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