JPH07250653A - 成形ツナ肉及びそれを用いたフィリング - Google Patents

成形ツナ肉及びそれを用いたフィリング

Info

Publication number
JPH07250653A
JPH07250653A JP6065477A JP6547794A JPH07250653A JP H07250653 A JPH07250653 A JP H07250653A JP 6065477 A JP6065477 A JP 6065477A JP 6547794 A JP6547794 A JP 6547794A JP H07250653 A JPH07250653 A JP H07250653A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tuna meat
meat
tuna
egg white
molded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6065477A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimitsu Mori
佳光 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
QP Corp
Original Assignee
QP Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by QP Corp filed Critical QP Corp
Priority to JP6065477A priority Critical patent/JPH07250653A/ja
Publication of JPH07250653A publication Critical patent/JPH07250653A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ツナ肉に所定量の卵白を混和した後、全体を
加熱成形した成形ツナ肉。 【効果】 この成形ツナ肉は、原料として生のこま切れ
ツナ肉や缶詰のツナ肉等を用いることができ、マヨネー
ズなどと和えても組織がつぶれず、肉質が軟弱でなくツ
ナ肉らしい塊感と歯ごたえの点で優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な成形ツナ肉及びサ
ンドイッチなどに用いられるフィリングに関する。
【0002】
【従来の技術】ツナの生肉のこま切れ品は用途が狭く、
商品価値の低いものである。また、缶詰のツナ肉は肉質
が極めて軟弱であり、マヨネーズと和えると、肉の組織
がつぶれてペースト化し、外観的にツナ肉らしい塊感が
なく、食感的にも糊状で歯ごたえがなくなり、サンドイ
ッチなどのフィリングとして用いても商品価値の低いも
のにならざるをえなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、外観
的及び食感的に、ツナ肉らしい塊感と歯ごたえとをそな
えたツナ肉の成形品と、それを用いた手づくり感のある
サンドイッチやホットドッグなどのフィリングを提供す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記のツナ
肉の欠点を克服するため種々検討を重ねた結果、ツナ肉
の表面に卵白をまぶした後、加熱処理すると、卵白の凝
固作用でツナ肉どうしの結着が効果的に発現しツナ肉の
組織の保形性が高まることを見い出し、この知見に基づ
き本発明をなすに至った。すなわち本発明は、(1)ツ
ナ肉と卵白とを混和した後、全体を加熱成形してなるこ
とを特徴とする成形ツナ肉、(2)ツナ肉に対し卵白と
小麦粉とを混和するに当り卵白と小麦粉とを、混和物中
合計で(卵白については固形分換算として)2.5〜1
0重量%含有させた後全体を加熱成形してなることを特
徴とする成形ツナ肉、及び(3)(1)項又は(2)項
記載の成形ツナ肉と水中油型乳化食品とを和えてなるこ
とを特徴とするフィリングを提供するものである。
【0005】本発明においてツナ肉は生のマグロ肉、水
煮缶詰、油漬缶詰などを用いることができる。またその
形状は特に制限はなく、フレークでも、塊まりでもよ
く、また、くず肉でもよい。卵白としては、生卵白、乾
燥卵白、冷凍卵白、濃縮卵白などを用いることができ
る。本発明においては、卵白とともに小麦粉を併用する
のが、ツナ肉に対する結着作用を一層高める上で好まし
い。小麦粉は、薄力粉、中力粉、強力粉のいずれでもよ
い。本発明において特に好ましいのは乾燥卵白に対し強
力粉を混合することである。
【0006】本発明において卵白及び小麦粉の含有量は
結着作用を有する量であれば十分であり特に制限はない
が、ツナ肉との混和物中、両者の合計で(以下、卵白の
重量%、重量比を示すときは、固形分換算としての値を
いう)2.5〜10重量%が好ましく、4〜8重量%が
より好ましい。この場合卵白の量が多すぎるとツナ肉の
風味や食感が損なわれる。本発明においては、前記のよ
うに卵白に小麦粉を併用するのが好ましいが、この場
合、卵白と小麦粉を重量比で2:8〜8:2の比で用い
るのが好ましく、3:7〜7:3の比で用いるのがより
好ましい。ツナ肉と卵白又は卵白及び小麦粉の混和は、
ツナ肉の表面に所定量の卵白又は卵白及び小麦粉を付着
ないしは被塗するようにして行うことができ、ツナ肉の
塊の繊維組織を破壊しないよう注意して行うことができ
る。具体的には、例えば攪拌機(ホバートミキサーな
ど)にツナ肉を入れ、ゆっくり攪拌しながら乾燥卵白を
上から少しずつふりかける。ツナ肉の表面にほぼ万遍な
くいきわたったら攪拌を止める。攪拌の程度はできるだ
け軽く必要最小限に済ませる。この時過攪拌するとツナ
肉の組織が壊れてペースト化し、目的とする外観及びす
ぐれた食感の成形ツナ肉ができない。次にこの混和物を
加熱成形する。成形する形状は任意であり、例えば、シ
ート状、ダイス状、不定形を選ぶことができるがこれに
限定されるものではない。加熱方法としては蒸煮(レト
ルト加熱を含む)、包装した後の湯中浸漬などを採用で
きる。加熱条件は、最適条件を適宜に選ぶが飽和水蒸気
中で20〜30分、中心品温が到達温度で80℃以上と
するか、湯(90〜100℃)中で20〜30分加熱す
れば十分である。品温は100℃以下に抑えるのが風味
の点で好ましい。
【0007】また加熱処理の代りに、超高圧処理を行っ
てもよい。この処理条件としては、例えば、500〜1
万atmで数分〜数10分間処理する方法が採用でき
る。本発明の成形ツナ肉は塊状組織の保持性がよく、そ
のまま、従来のツナ肉と同様各種の食品の調理に用いら
れる。特に本発明の成形肉はマヨネーズ、ドレッシン
グ、サラダドレッシングなどの水中油型乳化食品と和え
ても組織がつぶれず、適度な固形感が残るので、このよ
うにしてサンドイッチ、ホットドッグなどのフィリング
として用いるのに好適である。
【0008】
【作用】ツナ肉の表面を卵白又は卵白と小麦粉でまぶし
た後、加熱処理すると、熱の作用でツナ肉どうしの効果
的な結着作用が発現し、塊状となったツナ肉の物理的強
度を増すものと推察された。すなわち、これをマヨネー
ズ等の水中油型乳化食品と和えてサンドイッチやホット
ドッグ等のフィリングとして用いると、ツナ肉が塊状を
保ち易くなる。また卵白及び小麦粉を併用した場合に一
層その効果が優れる理由についてはまだ定かではないが
卵白アルブミンと小麦グルテンをそれぞれ含有しており
これらの蛋白質が熱凝固して両者の相互作用によりツナ
肉の結着作用を高めているものと考えられる。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、生のこま切れツナ肉や
缶詰のツナ肉等を用いても、塊感と歯ごたえを残した肉
質の軟弱でない成形ツナ肉とすることができ、これは各
種の食品の調理に用いることができる。またこの成形ツ
ナ肉を用いてサンドイッチ等のフィリングをつくること
ができる。このフィリングにおいて成形ツナ肉は水中油
型乳化食品と接触しても肉の組織がつぶれることもな
く、ツナ肉の塊感を外観的に維持し、ツナ肉の食感を保
持する。したがってツナサンドイッチなどの商品におい
て、本発明のフィリングは外観及び食感ともに優れ、商
品の品質を需要者に的確にアピールできるものである。
また本発明の成形ツナ肉は冷凍耐性がある。したがって
冷凍耐性のあるマヨネーズなどと和えれば、冷凍保存の
きくサンドイッチ用フィリングとすることもできる。
【0010】次に、本発明の試験例を示す。 (試験例) (本発明品)缶詰のツナ肉を液切りした後ホバートミキ
サーに入れ、撹拌してツナ肉の塊を軽度にほぐしなが
ら、その上から、乾燥卵白を全体がほぼ均一になるよう
に少しずつまぶす。乾燥卵白の添加量は表1に示すよう
に2.5〜10重量%とした。次にこれを約2cm厚で
バット上に広げ、蒸煮加熱処理して全体をブロック状に
成形したあと、室温まで冷却することにより成形ツナ肉
とした。また、この成形ツナ肉をほぼ2cm角のダイス
状に細断した後、等量のマヨネーズとで混和してツナサ
ンドイッチのフィリングとした。 (比較品)缶詰のツナ肉を液切りした後そのまま等量の
マヨネーズと和えて、ツナサンドイッチのフィリングと
した。上記の本発明品と比較品とを、各々スライスした
サンドイッチ用のパンに挟んだ後、包丁でパンを対角線
に沿って二分する。そして、その切断面の外観と、サン
ドイッチの食感とを比較テストした。その結果を表1に
示した。
【0011】
【表1】
【0012】次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に
説明する。
【0013】
【実施例】
実施例1 30クォートのホバートミキサーに、缶詰の水煮ツナ肉
20kgを入れた。フック型の撹拌羽根でゆっくり撹拌
しながら、乾燥卵白を1kg上から少しずつふりかけて
いき、ほぼ万遍なくいきわたらせて攪拌を止めた。上記
の混和物を30cm四方のステンレス製のバット状にほ
ぼ2cm厚で均一に敷きつめた。これを飽和蒸気が充満
した蒸煮加熱ボックスに入れ、30分間加熱保持したあ
と、真空冷却して中心品温をほぼ20℃まで冷却し、成
形ツナ肉とした。この成形ツナ肉は外観、食感ともに優
れ、肉質が軟弱でなく良好で水中油型乳化食品と混和し
ても肉の組織がつぶれることがなかった。
【0014】実施例2 実施例1で得られた成形ツナ肉をダイサーにて、一辺が
ほぼ2cmのダイス状にカットする。このカット品10
kgとマヨネーズ10kgとをホバートミキサーにてゆ
っくり混和し、ツナスプレッドタイプのサラダのフィリ
ングとした。このツナスプレッドタイプのサラダの具
は、時間が経過してもその中のツナ肉は組織がつぶれる
ことなく、作り立てのツナ肉らしい塊感が保持され外観
及び食感ともに優れるもので手づくり感を需要者にアピ
ールするものであった。他に好みに合せて、玉ネギ(3
〜10mmのダイス状)やキウリ(2〜3mm厚のスラ
イス)などを適量(5〜15%程度)混和できる。
【0015】実施例3 乾燥卵白1kgの代りに、乾燥卵白500gと小麦粉
(強力粉)500gとを組み合わせて用いた以外は実施
例1と全く同様にして、成形ツナ肉を製造した。このよ
うにして得られた成形ツナ肉はツナ肉らしい塊感があ
り、外観及び食感ともに優れたものであり、卵白のみを
用いた実施例1のものに比べて特に食感上で弾力感が向
上して肉厚感がでてくる点で優れるものであった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ツナ肉と卵白とを混和した後、全体を加
    熱成形してなることを特徴とする成形ツナ肉。
  2. 【請求項2】 ツナ肉に対し卵白と小麦粉とを混和する
    に当り卵白と小麦粉とを、混和物中合計で(卵白につい
    ては固形分換算として)2.5〜10重量%含有させた
    後全体を加熱成形してなることを特徴とする成形ツナ
    肉。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の成形ツナ肉と水中
    油型乳化食品とを和えてなることを特徴とするフィリン
    グ。
JP6065477A 1994-03-10 1994-03-10 成形ツナ肉及びそれを用いたフィリング Pending JPH07250653A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6065477A JPH07250653A (ja) 1994-03-10 1994-03-10 成形ツナ肉及びそれを用いたフィリング

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6065477A JPH07250653A (ja) 1994-03-10 1994-03-10 成形ツナ肉及びそれを用いたフィリング

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07250653A true JPH07250653A (ja) 1995-10-03

Family

ID=13288229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6065477A Pending JPH07250653A (ja) 1994-03-10 1994-03-10 成形ツナ肉及びそれを用いたフィリング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07250653A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103445242A (zh) * 2012-05-29 2013-12-18 丘比株式会社 馅料

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103445242A (zh) * 2012-05-29 2013-12-18 丘比株式会社 馅料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2390866C (en) Meat emulsion product
US4113889A (en) Process for making hydrated peanut products and products made thereby
JPH02410A (ja) こんにゃくを利用した加工食品及びその製造方法
RU2361461C1 (ru) Способ приготовления вяленого формованного рыбного продукта
JP3025914B2 (ja) 食品素材の製造法
PL82796B1 (ja)
JPH07250653A (ja) 成形ツナ肉及びそれを用いたフィリング
JPH04320663A (ja) フレーク状食品の製造法
JP3596381B2 (ja) 新規ながんもどき及びその製造法
US2116634A (en) Process of making rolled oats cereal flakes
JPS58134964A (ja) 海藻を含有するス−プ類の製造方法
JP3414276B2 (ja) 豆腐加工食品の製造法
JPS6046946B2 (ja) 穴子および鰻類かば焼風加工食品の製造法
JPS63160554A (ja) 食品素材およびその加工食品の製造法
JP4254188B2 (ja) 畜肉加工食品に用いる生地肉の製造方法
KR910005621B1 (ko) 냉동 연제품의 제조방법
JPH09219A (ja) 帆立貝貝柱の加工方法
RU2033734C1 (ru) Способ приготовления продукта с мясной начинкой
KR820001209B1 (ko) 고형물을 혼입한 두부의 제조방법
CA1108924A (en) Process for making hydrated peanut products and products made thereby
JPS581903B2 (ja) 筋肉様繊維性食品の製造方法
JP2022105992A (ja) 成形肉冷凍食品及びその製造方法
RU2137375C1 (ru) Способ производства чесночной булки
JPS594979B2 (ja) 新食品素材の製造法
JPH07147888A (ja) 衣つき即席乾燥肉食品及びその製造方法