JPH07250268A - 車両周辺監視装置 - Google Patents

車両周辺監視装置

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Publication number
JPH07250268A
JPH07250268A JP6042434A JP4243494A JPH07250268A JP H07250268 A JPH07250268 A JP H07250268A JP 6042434 A JP6042434 A JP 6042434A JP 4243494 A JP4243494 A JP 4243494A JP H07250268 A JPH07250268 A JP H07250268A
Authority
JP
Japan
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vehicle
angle
image
camera
image pickup
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Withdrawn
Application number
JP6042434A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Sasaki
一幸 佐々木
Naoto Ishikawa
直人 石川
Kazutomo Fujinami
一友 藤浪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
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Publication of JPH07250268A publication Critical patent/JPH07250268A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 車両の運転操作に対応して監視範囲を調整し
て信頼性の良い車両周辺監視装置を提供する。 【構成】 車両の周辺を監視する装置であって、車両の
周辺を撮像する撮像手段1と、車両の操作状態に基づい
て撮像角度を算出する撮像角度算出手段4と、算出され
た撮像角度に前記撮像手段の撮像角を移動させる撮像角
度移動手段3と、撮像された信号および算出された角度
より物体の位置を算出する物体位置算出手段2と、前記
物体位置算出手段で算出された物体位置に基づいて警報
を出力する警報手段5と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両に設置されたカメラ
より撮像された信号に基づいて危険と判定されたとき警
報を発する車両周辺監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両周辺監視装置は、図6に示す
ように、車両の屋根に車両の周辺を撮像するカメラを固
定し、カメラより撮像された信号に基づいて障害物と衝
突する危険性が有るときは警報を発するようにしてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の車両周辺監視装置においては、車両の周辺を撮像する
カメラは固定されていた。すなわち、図6に示すよう
に、車両後部に設置されたカメラは、車両の後退時に便
なるように車両と近接した範囲が撮像されるように設置
されていた。
【0004】このため、図12(A)に示すように、車
両が走行車線を変更しようとする場合は、変更しようと
する車線の画面は撮像できず、図12(B)に示すよう
に、車両が後退時の後退方向の画面も十分には撮像され
ない、と云った問題があった。
【0005】また、車両が走行中は、車両の近接範囲よ
り図12(C)に示すように、遠方の範囲を撮像した方
が後続車両が有るか否かの判断が容易である。以上のよ
うな問題を解決する方法として、例えばカメラのレンズ
を超広角のものを使用すれば、全ての部分が撮像される
が、このような超広角レンズを使用した場合は、レンズ
の収差が大となって物体の位置検出誤差が非常に多くな
ると共に、モニタに表示される画像が実際の画像と違っ
た感じにとられて運転者は非常に不便であった。
【0006】本発明は車両の運転操作に対応して監視範
囲を調整して信頼性の良い車両周辺監視装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに本発明が採用した手段を図1を参照して説明する。
図1は本発明の基本構成図である。車両の周辺を監視す
る装置であって、車両の周辺を撮像する撮像手段(1)
と、車両の操作状態に基づいて撮像角度を算出する撮像
角度算出手段(2)と、前記撮像角度算出手段(2)に
よって算出された角度に前記撮像手段(1)の撮像角を
移動させる撮像角度移動手段(3)と、前記撮像手段
(1)で撮像された信号および前記撮像角度算出手段
(2)で算出された角度より物体の位置を算出する物体
位置算出手段(4)と、前記物体位置算出手段(4)で
算出された物体位置に基づいて警報を出力する警報手段
(5)と、を備える。
【0008】また、前記撮像角算出手段(2)が、車両
のハンドル舵角に対応してカメラの撮像左右角(θR
を算出するようにする。また、前記撮像角算出手段
(2)が、車両が前進時には車両の車速に対応してカメ
ラの撮像俯角(θS )を算出するようにする。
【0009】また、前記撮像角算出手段(2)が、車両
がターン信号をオンにしているときには、ターン方向を
撮像するカメラの撮像角を算出するようにする。
【0010】
【作用】撮像角度算出手段2は、車両の操作状態に基づ
いて、すなわち、車両のハンドルを回転させた場合は舵
角に対応したカメラの撮像左右角(θR )を、また車両
が前進時には車速に対応したカメラの撮像俯角(θS
を、また、車両がターン信号を発しているときはハンド
ル舵角に関係なくターン方向を撮像するカメラの撮像角
度を算出する。
【0011】撮像角度移動手段3は撮像角度算出手段2
で算出された角度になるよう撮像手段1の撮像方向を移
動させる。物体位置算出手段4は撮像手段1で撮像され
た信号および撮像角度算出手段2で設定された角度より
物体の位置を算出する。
【0012】警報手段5は物体位置算出手段4で算出さ
れた物体位置に基づいて危険と判断したとき警報を出力
する。以上のように、車両の前進後退、速度、ハンドル
舵角およびターン信号等の操作状態に基づいて撮像方向
を算出してカメラを算出方向に向け、カメラより撮像さ
れた信号およびカメラ角より物体位置を算出し、危険と
判断したとき警報を発するようにしたので、車両の運転
操作に対応して監視範囲が調整されて信頼性の高い警報
を発することができる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例を図2〜図4を参照して説
明する。図2は本発明の実施例の構成図、図3および図
4は同実施例の動作フローチャートである。図2におい
て、11および12は車両の周辺を撮像するカメラ、1
3および14はカメラ11および12で撮像された画像
信号を一時記録するフレームメモリ、15はフレームメ
モリ13および14に記録されている画像データに対し
て、それぞれカメラ11および12のレンズの歪曲収差
を補正して、それぞれメモリ(右)18およびメモリ
(左)19に記録する歪曲収差補正部、16はメモリ1
8または19に記憶されている画像信号の中の路面画像
を除去する路面画像除去部、17は物体のエッジを検出
する物体エッジ検出部である。
【0014】また、20は物体の位置を算出する物体位
置算出部、21は走行軌跡推定部、22は表示警報部、
23はカメラ11および12が撮像する角度を算出する
撮像角度算出部、24は撮像角度算出部23が算出した
角度にカメラ11および12の撮像角度を移動する撮像
角度移動部、25はその他の処理を行なう処理部、26
および27はインタフェース(I/O)、28は処理を
実行するプロセッサ(CPU)である。
【0015】まず歪曲収差補正部15について説明す
る。カメラ11および12で撮像された画像信号は、カ
メラ11および12のレンズに歪曲収差が有る場合は、
以後説明する路面画像除去部16、物体エッジ検出部1
7、物体位置算出部20の処理結果に誤差を発生する。
【0016】すなわち、カメラのレンズに収差が無い場
合、格子状の模様を撮像した場合は図5(A)に示すよ
うに格子状の画像データがフレームメモリに記録され
る。しかし、レンズに収差が有る場合は、図5(B)ま
たは(C)に示すように歪んだ格子状画像が記録され
る。
【0017】収差量は光軸の中心より点Pの距離の3乗
に比例して大きくなる。すなわち、図5(D)に示すよ
うに、収差が無い時の点P(x0 ,y0 )が収差によっ
て点P′(x,y)に結像したものとすると、収差量D
は D=[(x0 −x)2 +(y0 −y)2 0.5 ・・・(1) となり、このDはレンズの中心点より点Pまでの距離の
3乗に比例する。すなわち、 [(x0 −x)2 +(y0 −y)2 0.5 =k[(x0 2−y0 20.5 3 ・・・(2) ただしkは比例定数となる。
【0018】したがって、レンズに収差が存在する場合
は、例えば x0 ≒x(1−k(x2 +y2 )) y0 ≒y(1−k(x2 +y2 )) ・・・(3) なる演算を行って歪曲収差を補正する。
【0019】歪曲収差補正部15は、フレームメモリ1
3および14に記録されている画素データについて式
(3)の演算を行ってレンズの収差を補正を行なって、
それぞれ、メモリ18および19に記録する。また式
(3)の演算を行ってフレームメモリの画素の補正を行
なった場合、補正後のメモリ18および19にデータぬ
けが生ずる。このようなデータぬけの画素に対しては隣
接する画素のデータを基にして補間を行なう。
【0020】カメラ11および12は、例えば、図6に
示すように、車両後部に路面よりHなる高さに設置され
て、車両後方を撮像する。また、カメラ11および12
は、図11(A)に示すように、モータによりX′軸を
回転軸として回転してカメラの俯角θS を、またY′軸
を回転軸としてカメラの左右角θR を変化させて撮像角
を移動させる。
【0021】また、θS およびθR を変化させる方法と
して、図11(B)に示すように、鏡の設置角度を変化
させてカメラの撮像角度を変化するようにしても良い。
そこで、以後の説明を容易にするため、図7に示すよう
に、カメラ設置点での座標をX′,Y′およびZ′で表
わし、路面での座標をX,YおよびYで表わすものとす
る。したがって、カメラの設置俯角θS =90のとき
は、 X=X′,Y=Y′+H,Z=Z′ ・・・(4) となる。
【0022】カメラ11および12のレンズの光軸は、
図8に示すように、両光軸ともZ′軸と一致させ、距離
Lだけ離れて設置される。まず、物体位置算出部20で
の物体位置の算出方法について説明する。図8におい
て、X′軸は両カメラのレンズの中心点を結ぶ方向にと
り、X′軸は路面と平行になるようにカメラ11および
12を設置する。
【0023】Y′軸は、Z′軸とX′軸とに垂直となる
軸で、路面に垂直な軸である。以後の説明を容易にする
ため、X′,Y′およびZ′軸のO点はカメラ(左)1
2のレンズの中心にとる。このように設置されたカメラ
11および12によって撮像され、メモリ18および1
9に記録されている点P(XP ′,YP ′,ZP ′)の
記録を、それぞれPL (xLP,yLP)およびP
R (xRP,yRP)とすると、点Pまでの距離ZP ′は ZP ′=Lf/(xLP−xRP) ・・・(5) ただし、Lは両レンズの間隔 fはレンズの焦点距離 で表わされる。
【0024】したがって、物体位置算出部20は、メモ
リ19よりxLPを、またメモリ18よりxRPを読取って
P ′を算出する。また、点P(XP ′,YP ′,
P ′)のYP ′は、図8より、 YP ′=Atan ΦL =ZP ′tan ΦL /sin θL =ZP ′yLP/f ・・・(6) =LyLP/(xLP−xRP) ・・・(7) で表わされる。
【0025】また、点P(XP ′,YP ′,ZP ′)の
P ′は、図8より、 XP ′=Acos θL =ZP ′cos θL / sinθL =ZP ′xLP/f ・・・(8) =LxLP/(xLP−xRP) ・・・(9) で表わされる。
【0026】なお、物体のX軸方向の位置をカメラ11
および12の中央よりの距離としたい場合は、X軸距離
P ′は XP ′=XP ′−L/2 ・・・(10) なる演算を行なえば良い。
【0027】カメラが図6で示すように、垂直方向より
θS 下方向に向けられている場合は補正が必要となる。
カメラの俯角がθS である場合、図7に示すようにな
る。X′,Y′およびZ′座標で表わした点Pの位置X
P ′,YP ′およびZP ′は路面座標X,YおよびZで
表わすと図7で示すようになる。
【0028】したがって、式(5),(7)および
(9)で算出したZP ′,YP ′およびXP ′を用いて
X,YおよびZ座標で表わした点Pの値をXP ,YP
よびZPとすると、 XP =XP ′ ・・・(11) YP =H−ZP ′cos θS +YP ′sin θS ・・・(12) ZP =ZP ′sin θS +YP ′cos θS ・・・(13) となる。
【0029】また、カメラの左右の撮像角がθR の場合
は、Y軸を回転軸としてθR 回転する補正を行なう。物
体位置算出部20は式(11)〜(13)の演算を行っ
て物体位置を算出する。
【0030】つぎに路面画像除去部16について説明す
る。路面に白線や文字等が描かれている場合、この白線
や文字は物体と判定されて距離が算出される。しかし、
路面の白線や文字は車両の走行には何んら障害となるも
のでは無く、このような高さ0の物体は予め除去すれば
物体の位置算出処理が簡単となる。
【0031】路面画像を除去する原理を図9を参照して
説明する。図9(A)はカメラ11で撮像され、メモリ
18に記録されている右画像を示す。図9(A)におい
て、30aおよびbは路面上に画かれた白線、また31
は物体(ポール)を示している。
【0032】そこで、メモリ18に記録されている右画
像は全て高さ0、すなわち路面上に画かれている画像だ
と仮定する。この右画像を左カメラ12が撮像したとし
て右画像を左画像に投影した画像を演算によって算出す
る(図9(B))。このようにして算出した投影画像を
左画像(メモリ19)に重畳すると図9(C)のように
なる。
【0033】すなわち、右側カメラ11で撮像された画
像を投影した場合、路面上に画かれている白線等の模様
は左側カメラ12で撮像された模様と位置、輝度共に一
致し、物体が路面より高くなるに従って差が大きくな
る。したがって、図9(D)に示すように、左画像デー
タと投影画像データの差を求めることによって高さのあ
る物体を構成する画素以外の路面を構成する画素の輝度
値は0または0に近い値となり、所定しきい値以下を0
とすれば、全て0となる。これにより高さのある部分の
みが0以外の値として取り出されて路面画像を除去する
ことができる。
【0034】そこで、次に右画像を全て高さ0とした投
影画像の算出方法について説明する。右画像の点P
R (xRP,yRP)に対応する投影画像の点をPL ′(x
LP′,y LP′)とする。
【0035】図7に示すように、カメラ座標のX′軸と
路面座標のX軸は平行であり、また、カメラによって撮
像する掃査線のx軸(図8のxL 軸およびxR 軸)も共
に平行であるとすると、同一物体を撮像した場合の撮像
画像のyL とyR 値は一致する。
【0036】したがって、 yLP′=yRP ・・・(14) となる。また、xLP′は、画像の全てが路面上であると
すれば、式(12)で示すYPの値は0となり、 0=HP −ZP ′cos θS +YP ′sin θS ・・・(15) となる。
【0037】そこで、式(15)のZP ′およびYP
に式(5)のZP ′および式(7)のYP ′を代入して
LP′を求めると、 xLP′=(Lfcos θS −LyRPsin θS )/H+xRP ・・・(16) となる。
【0038】路面画像除去部16は式(14)および
(16)の演算を行なって投影画像(図9(B))を算
出する。投影画像が作成されると左画像、すなわちメモ
リ19に記録されているデータとの差を求めて路面画像
を除去する(図9(D))。
【0039】つぎに物体エッジ検出部17について説明
する。図10(A)は、図9(A)で説明したと同様な
路面上に画かれた白線30aおよびbと路面上の物体
(ポール)31を左側カメラ12が撮像し、メモリ19
に記録されている画像データを示す。
【0040】メモリ19に記録されているm行n列の画
像データの輝度値Im,n を水平方向に掃査し、 |Im,n+1 −Im,n |≧E0 ならば Em,n =1 |Im,n+1 −Im,n |<E0 ならば Em,n =0 ・・・(17) ただし、E0 はしきい値 なる処理を行なって微分画像を求めると、図10(B)
に示すように、物体や路面に画かれている文字等の縦方
向エッジ部分が“1”に、その他の部分は“0”とな
る。
【0041】このようにして求めた微分画像(図10
(B))と、前述した路面画像除去部16で求めた差分
画像(図9(D))と重ね合せてアンドを取ると、図1
0(C)で示す物体のエッジ部分のみが抽出される。し
たがって、この抽出された物体のエッジ部分について物
体の3次元位置を算出させるようにすることによって、
演算処理を大幅に低減させることができる。
【0042】つぎに、図3および図4を参照して実施例
の動作を説明する。処理S1では、撮像角度算出部23
は、I/O26より入力される車両のギヤー等より得ら
れる前後退信号より、車両が前進か後退かを判別し、前
進の場合は処理S5に、後退の場合は処理S2に移る。
【0043】処理S2では、撮像角度算出部23は、図
12(B)に示すように、車両の近辺が撮像できるよう
に、予め決められた俯角θS を設定し、次に処理S3に
移ってI/O26よりハンドルの舵角を読み込み、処理
S4に移って読込んだ舵角で車両が後退する方向を撮像
できるように左右角θR を算出する。
【0044】また、車両が前進の場合、処理S5では、
撮像角度算出部23は、I/O26を介して入力される
車両の速度が或る速度以上で有るか否かの判定を行な
い、判定がNOの場合は処理S1に、またYESの場合
は処理S6に移る。処理S6の処理は、車両が市街地を
走行している時は高速道路上を走行中には問題とならな
い対向車線車両や道路脇の標識等が障害物と判定されて
ブザー等を鳴動することがあり、この誤鳴動を防止する
ためのものであり、別に設けたスイッチを運転者がON
/OFFすることによって高速道路走行中か市街地走行
中かを判定させるようにしても良い。
【0045】処理S7では、撮像角度算出部23は、I
/O26を介して入力されるターン信号がONかOFF
かを判定し、判定がONならば処理S7に移って、図1
2(A)に示すように、ターンする方向の車線の状態が
撮像できるカメラ角θS およびθR を設定する。
【0046】また、処理S6でターン信号がOFFなら
ば処理S8に移ってI/O26より車速を読込み、処理
S9に移って、車速が低速の場合は車両に近く、また高
速の場合は遠方を撮像できる角度θS を読込んだ車速よ
り算出する。続いて処理S10に移ってI/O26より
ハンドル舵角を読込み、舵角に応じてθR を算出する。
【0047】処理S12では、撮像角度24は、前述し
た処理で算出した角度θS およびθ R にカメラ11およ
び12の撮像角度を移動する。処理S13では、処理部
25は、カメラ11および12で撮像した画像データ
を、それぞれフレームメモリ13および14に記録す
る。
【0048】処理S14では、歪曲収差補正部15は、
フレームメモリ13および14に記録されているデータ
に対して、カメラ11および12のレンズの収差に対応
する補正を行なって、それぞれ、メモリ18および19
に記録する。処理S15では、物体エッジ検出部17
は、メモリ19に記録されている左画像データを水平方
向に掃査して、式(17)で示す演算を行なわせて左画
像の微分画像(図10(B))を作成して図示しないメ
モリに記録する。
【0049】処理S16では、路面画像除去部16は、
メモリ18に記録されている右画像を路面上画像と仮定
して左画像に投影した投影画像(図9(B))を作成し
て図示しないメモリに記録する。処理S17では、路面
画像除去部16は、メモリ18に記録されている左画像
より処理S16で作成した投影画像データを減算した差
分画像(図9(D))を作成して図示しないメモリに記
録する。
【0050】処理S18では、物体エッジ検出部17
は、処理S15で作成した微分画像(図10(B))と
処理S17で作成した差分画像(図9(D))より物体
のエッジを表わす物体エッジ画像(図10(C))を作
成して図示しないメモリに記録する。
【0051】処理S19では、処理部25は、処理S1
8で作成した物体エッジ画像データのエッジ部分につい
て、測定すべき物体の左右画像の対応点をメモリ18お
よび19より抽出する。処理S20では、物体位置算出
部20は、処理S19で抽出された点に対応する距離を
算出する。
【0052】処理S21では、表示警報部22は、処理
S20の処理結果より障害物が有るか否かを判定し、判
定がNOの場合は処理S22に移って、図示しないモニ
タにフレーメモリ13または14に記録されている画像
を表示す。処理S23では、走行軌跡推定部21は、I
/O26を介して舵角信号を読込む。
【0053】処理S24では、走行軌跡推定部21は、
処理S23で読込んだ舵角より車両が走行する軌跡を推
定する。処理S25では、表示警報部22は、検出され
た障害物に対して車両が衝突の可能性が有るか否かを処
理S24の走行軌跡と比較して判定し、判定がYESの
場合は処理S26に移って図示しないブザーより警報を
発すると共にモニタに撮像画像を表示する。また、衝突
の可能性が無い場合は処理S22に移ってモニタに撮像
画像を表示して処理S1に移る。
【0054】なお、以上説明した実施例では、右側画像
より投影画像を作成して左側画像に重畳したが、左側画
像より投影画像を作成して右側画像に重畳するようにし
てもよい。また、実施例ではカメラによって撮像された
全画像データの全てに対して行なうようにしていたが、
車両にとって障害物となりうる程度の大きさの物体であ
れば画像データ中の例えば20本程度の水平方向の検査
ラインを設定し、この設定された範囲の物体に対して処
理することによって演算処理を大幅に短縮できる。
【0055】以上説明した実施例では撮像手段はカメラ
11および12であったが、物体の位置を算出方法とし
ては、例えば、「中沢、中島、小林;“ファイバーグレ
イティングを用いた3次元形状計測システムの開発”、
電子情報通信学会論文誌、Vol.J69−D,No. 12,
pp. 1929−1935,1986」や特開平5−20
1298号公報に記載されているような照射されたスポ
ットを撮像する撮像手段を用いてもよい。
【0056】上記論文や公開特許公報には、前述した実
施例のカメラ11または12のいづれか1方を投光器に
置き替えて、投光器より多数のレーザ光のスポットを路
面に照射させ、照射されたスポットをカメラで撮像す
る。照射されたスポットが高さのある物体に照射された
場合は、スポットが路面に照射された時の撮像画像の輝
点位置より移動する。
【0057】上記論文や公開特許公報に記載されている
物体位置の算出は、撮像され画像の輝点位置および移動
量より物体位置を算出している。したがって、本発明の
撮像手段および物体位置算出手段として、上記論文や公
開特許公報に記載されている方法を用いても良い。
【0058】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、そ
の発明の主旨に従った各種変形が可能である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
の効果が得られる。車両の前進後退、速度、ハンドル舵
角およびターン信号等の操作状態に基づいて撮像方向を
算出してカメラを算出方向に向け、カメラより撮像され
た信号およびカメラ角より物体位置を算出し、危険と判
断したとき警報を発するようにしたので、車両の運転操
作に対応して監視範囲が調整されて信頼性の高い警報を
発することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成図である。
【図2】本発明の実施例の構成図である。
【図3】同実施例の動作フローチャートである。
【図4】同実施例の動作フローチャートである。
【図5】同実施例のレンズ収差補正の説明図である。
【図6】同実施例のカメラ設置側説明図である。
【図7】同実施例のカメラ俯角補正の説明図である。
【図8】同実施例の3次元位置測定説明図である。
【図9】同実施例の路面画像除去の説明図である。
【図10】同実施例の物体エッジ検出の説明図である。
【図11】カメラの撮像角移動を説明するための図であ
る。
【図12】カメラの撮像範囲の説明図である。
【符号の説明】
1 撮像手段 2 撮像角度算出手段 3 撮像角度移動手段 4 物体位置算出手段 5 警報手段 11,12 カメラ 13,14 フレームメモリ 15 歪曲収差補正部 16 路面画像除去部 17 物体エッジ検出部 20 物体位置算出部 21 走行軌跡推定部 22 表示警報部 23 撮像角度算出部 24 撮像角度移動部 25 処理部 26,27 インタフェース(I/O) 28 プロセッサ(CPU)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 1/00 G08G 1/16 C 7531−3H H04N 7/18 J

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の周辺を監視する装置であって、 車両の周辺を撮像する撮像手段(1)と、 車両の操作状態に基づいて撮像角度を算出する撮像角度
    算出手段(2)と、 前記撮像角度算出手段(2)によって算出された角度に
    前記撮像手段(1)の撮像角を移動させる撮像角度移動
    手段(3)と、 前記撮像手段(1)で撮像された信号および前記撮像角
    度算出手段(2)で算出された角度より物体の位置を算
    出する物体位置算出手段(4)と、 前記物体位置算出手段(4)で算出された物体位置に基
    づいて警報を出力する警報手段(5)と、を備えたこと
    を特徴とする車両周辺監視装置。
  2. 【請求項2】 前記撮像角算出手段(2)が、車両のハ
    ンドル舵角に対応してカメラの撮像左右角(θR )を算
    出するようにしたことを特徴とする請求項1記載の車両
    周辺監視装置。
  3. 【請求項3】 前記撮像角算出手段(2)が、車両が前
    進時には車両の車速に対応してカメラの撮像俯角
    (θS )を算出するようにしたことを特徴とする請求項
    1または2記載の車両周辺監視装置。
  4. 【請求項4】 前記撮像角算出手段(2)が、車両がタ
    ーン信号をオンにしているときには、ターン方向を撮像
    するカメラの撮像角を算出するようにしたことを特徴と
    する請求項1,2または3記載の車両周辺監視装置。
JP6042434A 1994-03-14 1994-03-14 車両周辺監視装置 Withdrawn JPH07250268A (ja)

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