JPH07249607A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH07249607A
JPH07249607A JP4273694A JP4273694A JPH07249607A JP H07249607 A JPH07249607 A JP H07249607A JP 4273694 A JP4273694 A JP 4273694A JP 4273694 A JP4273694 A JP 4273694A JP H07249607 A JPH07249607 A JP H07249607A
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JP
Japan
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nitric acid
etching
sample
semiconductor device
manufacturing
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JP4273694A
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English (en)
Inventor
Satoshi Mihara
智 三原
Daisuke Komada
大輔 駒田
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルミニウム或はアルミニウム合金からなる
配線を浸食することなくエッチングによるデポ物を除去
することにより、アフターコロージョンの発生を防止す
ることができる半導体装置の製造方法を提供することに
ある。 【構成】 アルミニウム或はアルミニウム合金のエッチ
ングにより配線の微細加工をする半導体装置の製造方法
において、エッチング後加熱した硝酸溶液に浸漬する浸
漬工程を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に関し、特に、半導体製造過程における配線層の微細加
工に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体製造過程において、アルミ
ニウム(Al)又はアルミニウム合金のエッチングによ
り配線の微細加工をする半導体装置の製造方法が知られ
ている。エッチングは、塩素系ガス又は臭素系ガスによ
る反応性ガスプラズマを用いたドライエッチングにより
行われており、エッチング後の配線は異方性形状が得ら
れる。
【0003】ところで、エッチング後の配線には、通称
デポ物と言われる堆積物等が付着していないことが必要
であり、特に、反応生成物等のデポ物には次のアッシン
グ工程では除去できないものが有ることから、デポ物の
除去は不可欠である。このデポ物は、例えば、希フッ酸
溶液や燐酸溶液に浸すことにより除去することができる
が、希フッ酸溶液は、マスク及び下地のシリコン酸化
(SiO2)膜やアルミニウム配線自体を侵食してしま
い、また、燐酸溶液は、アルミニウムを溶かすので配線
自体を侵食してしまう。
【0004】なお、このデポ物は、ダウンフローアッシ
ング(O2+N2,O2+H2O,O2+CF4)によって
も、或はエッチングした試料を大気に晒さずに真空搬送
してダウンフローアッシング(O2+N2,O2+H2O,
2+CF4)することによっても、除去することはでき
ない。また、エッチング後に純水洗浄するとデポ物が小
さくなるが、これは、アルミニウム又はアルミニウム合
金のエッチングによる反応生成物であるAlCl3が純
水に溶けて除去できただけであり、デポ物を完全に除去
することはできない。
【0005】更に、常温(20℃)の硝酸溶液に浸して
もやはりデポ物の完全除去はできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、デポ物
が完全に除去できないと、エッチング時に吸着したり取
り込んだ塩素(Cl2)や臭素(Br2)が除去しきれな
いのでアフターコロージョンが発生するという問題点が
あった。本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、アルミニウム又はアルミニウム合金
からなる配線を浸食することなくエッチングによるデポ
物を除去することにより、アフターコロージョンの発生
を防止することができる半導体装置の製造方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、アルミニウ
ム又はアルミニウム合金のエッチングにより配線の微細
加工をする半導体装置の製造方法において、前記エッチ
ング後加熱した硝酸溶液に浸漬する浸漬工程を有するこ
とを特徴とする半導体装置の製造方法により達成され
る。
【0008】また、前記硝酸溶液は、硝酸濃度が40〜
70%であることを特徴とする半導体装置の製造方法に
より達成される。また、前記硝酸溶液は、温度が50〜
70℃、且つ硝酸濃度が50〜70%であることを特徴
とする半導体装置の製造方法により達成される。また、
前記硝酸溶液は、温度が70〜90℃、且つ硝酸濃度が
40〜50%であることを特徴とする半導体装置の製造
方法により達成される。
【0009】また、エッチングされる前記アルミニウム
又はアルミニウム合金を覆うマスクが、シリコン酸化膜
又はレジストからなることを特徴とする半導体装置の製
造方法により達成される。また、エッチングに用いるガ
スは、塩素又は塩素系の混合ガスであることを特徴とす
る半導体装置の製造方法により達成される。
【0010】また、エッチングに用いるガスは、臭素又
は臭素系の混合ガスであることを特徴とする半導体装置
の製造方法により達成される。また、エッチング時の電
極又はステージ温度は、−30〜20℃であることを特
徴とする半導体装置の製造方法により達成される。ま
た、エッチング時の電極又はステージ温度は、80〜1
20℃であることを特徴とする半導体装置の製造方法に
より達成される。
【0011】
【作用】本発明によれば、アルミニウム又はアルミニウ
ム合金のエッチングにより配線の微細加工をする半導体
装置の製造方法において、エッチング後加熱した硝酸溶
液に浸漬する浸漬工程を有することにより、アルミニウ
ム又はアルミニウム合金層からなる配線自体を侵食する
ことなく、デポ物のみを除去することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例による半導体装置の製
造方法を説明する。 (実施例1)半導体装置の製造方法に使用される試料1
0は、図1に示すように、下地であるPSG層11の上
に、窒化チタン/チタン(TiN/Ti)層12を介し
て、配線層であるアルミニウム合金層13を有してい
る。アルミニウム合金層13は、アルミニウム(Al)
−銅(Cu)の合金により形成されている。なお、アル
ミニウム合金層13は、アルミニウム(Al)により形
成してもよい。
【0013】この試料10に対し、平行平板型RIE装
置を用いて、シリコン酸化膜(SiO2)14からなる
マスクにより覆われた(マスキングされた)アルミニウ
ム合金層13を以下の条件でエッチングした。 [エッチング条件] Cl2/BCl3=50/50sccm 圧力 10mTorr RFパワー 700W 電極温度 −20℃ エッチング後の試料10は、図2に示すように、アルミ
ニウム合金層13の側壁及びシリコン酸化膜14の側壁
から上方に側壁デポ物(デポ物)15が付着している。
【0014】この試料10を用いて、以下に示す処理を
行った。 (実施例1−1)試料10を流水状態で10分間の純水
洗浄を行った。純水洗浄により、側壁デポ物15の内で
水に溶けるAlCl3だけは除去できているが、側壁デ
ポ物15を完全に除去することはできない(図3(a)
参照)。
【0015】(実施例1−2)試料10を、硝酸(HN
3)濃度61%で液温20℃の硝酸溶液に1分間及び
3分間浸し、その後15分間の純水洗浄を行った。硝酸
溶液により、側壁デポ物15は純水洗浄の場合に比べて
小さくなっているが、完全に除去することはできない
(図3(b)参照)。
【0016】(実施例1−3)試料10を、フッ酸(H
F)濃度5%のフッ酸溶液に5秒間浸し、その後20分
間の純水洗浄を行った。フッ酸溶液により、側壁デポ物
15は除去できているが、アルミニウム合金層13の側
壁等が侵食されている(図3(c)参照)。 (実施例1−4)試料10を大気に晒した後、O2+H2
Oダウンフローに2分間及び5分間晒して、アッシング
処理を行った。しかし、側壁デポ物15は殆ど除去でき
ずに残っている(図4(a)参照)。
【0017】なお、O2+H2Oアッシング条件は以下の
通りであり、ダウンフローアッシング装置を用いた。 [アッシング条件] O2/H2O=900/100sccm 圧力 1.0Torr μ波パワー 1.5KW 電極温度 200℃ (実施例1−5)試料10を大気に晒した後、O2+C
4ダウンフローに2分間晒して、アッシング処理を行
った。しかし、側壁デポ物15は殆ど除去できずに残っ
ている(図4(b)参照)。
【0018】なお、O2+CF4アッシング条件は以下の
通りであり、ダウンフローアッシング装置を用いた。 [アッシング条件] O2/CF4=800/200sccm 圧力 0.8Torr μ波パワー 1.5KW 電極温度 40℃ (実施例1−6)試料10を大気に晒すことなく、真空
搬送してO2+H2Oダウンフローに晒して、エッチング
・アッシングの連続処理を行った。しかし、側壁デポ物
15は除去できずに残っている(図4(a)参照)。ア
ッシング時間は、1,2,4分間と変えたが、何れの場
合も側壁デポ物15は除去できない。
【0019】なお、アッシング条件は以下の通りであ
り、ダウンフローアッシング装置を用いた。 [アッシング条件] O2/H2O=900/100sccm 圧力 1.0Torr μ波パワー 1.5KW 電極温度 200℃ (実施例1−7)試料10を大気に晒すことなく、真空
搬送してO2+CF4ダウンフローに晒して、エッチング
・アッシングの連続処理を行った。しかし、側壁デポ物
15は除去できずに残っている(図4(b)参照)。ア
ッシング時間は、1,2,4分間と変えて試みたが、何
れの場合も側壁デポ物15は除去できない。
【0020】なお、アッシング条件は以下の通りであ
り、ダウンフローアッシング装置を用いた。 [アッシング条件] O2/CF4=800/200sccm 圧力 0.8Torr μ波パワー 1.5KW 電極温度 40℃ (実施例1−8)試料10を、60℃に加熱した硝酸濃
度61%の硝酸溶液に60秒間浸した後、純水洗浄を1
0分間行った。この処理により、側壁デポ物15は完全
に除去することができた。この際、配線自体のアルミニ
ウム合金層13を侵食することなく、シリコン酸化膜1
4及びPSG層11のシリコン酸化膜をエッチングして
膜厚が減少することもない状態で、側壁デポ物15のみ
を除去することができた(図5参照)。
【0021】即ち、試料10は、60℃に加熱した硝酸
濃度61%の硝酸溶液に60秒間浸した浸漬工程を経る
こととなる。 (実施例1−9)試料10を、80℃に加熱した硝酸濃
度40%の硝酸溶液に20秒間浸した後、純水洗浄を1
0分間行った。この処理により、側壁デポ物15は完全
に除去することができた。この際、配線自体のアルミニ
ウム合金層13を侵食することなく、シリコン酸化膜1
4及びPSG層11のシリコン酸化膜をエッチングして
膜厚が減少することもない状態で、側壁デポ物15のみ
を除去することができた(図5参照)。
【0022】即ち、試料10は、80℃に加熱した硝酸
濃度40%の硝酸溶液に20秒間浸した浸漬工程を経る
こととなる。以上、(実施例1−8)及び(実施例1−
9)に示すように、加熱した硝酸溶液に浸漬する浸漬工
程を経ることにより、配線部であるアルミニウム合金層
13、シリコン酸化膜14及び下地であるPSG層11
を侵食することなく、側壁デポ物15のみを完全に除去
することができる。 (実施例2)この実施例に示す試料10は、アルミニウ
ム(Al)−銅(Cu)−チタン(Ti)の合金である
アルミニウム合金層13からなる配線層を有している
(図1参照)。
【0023】この試料10に対し、平行平板型RIE装
置を用いて、シリコン酸化膜14によりマスキングされ
たアルミニウム合金層13を以下の条件でエッチングし
た。 [エッチング条件] HBr/Ar=50/50sccm 圧力 30mTorr RFパワー 500W 電極温度 80℃ エッチング後の試料10は、アルミニウム合金層13の
側壁及びシリコン酸化膜14の側壁から上方に側壁デポ
物15が付着している(図2参照)。
【0024】この試料10を用いて、以下に示す処理を
行った。 (実施例2−1)試料10を流水状態で10分間の純水
洗浄を行ったが、側壁デポ物15を完全に除去すること
はできない(図3(a)参照)。 (実施例2−2)試料10を、硝酸(HNO3)濃度6
1%で液温20℃の硝酸溶液に1分間及び3分間浸し、
その後15分間の純水洗浄を行った。硝酸溶液により、
側壁デポ物15は純水洗浄の場合に比べて小さくなって
いるが、完全に除去することはできない(図3(b)参
照)。
【0025】(実施例2−3)試料10を、フッ酸(H
F)濃度5%のフッ酸溶液に5秒間浸し、その後20分
間の純水洗浄を行った。フッ酸溶液により、側壁デポ物
15は除去できているが、アルミニウム合金層13の側
壁等が侵食されている(図3(c)参照)。 (実施例2−4)試料10を大気に晒した後、O2+H2
Oダウンフローに2分間及び5分間晒して、アッシング
処理を行った。しかし、側壁デポ物15は殆ど除去でき
ずに残っている(図4(a)参照)。
【0026】なお、O2+H2Oアッシング条件は以下の
通りであり、ダウンフローアッシング装置を用いた。 [アッシング条件] O2/H2O=900/100sccm 圧力 1.0Torr μ波パワー 1.5KW 電極温度 200℃ (実施例2−5)試料10を大気に晒した後、O2+C
4ダウンフローに2分間晒して、アッシング処理を行
った。しかし、側壁デポ物15は殆ど除去できずに残っ
ている(図4(b)参照)。
【0027】なお、O2+CF4アッシング条件は以下の
通りであり、ダウンフローアッシング装置を用いた。 [アッシング条件] O2/CF4=800/200sccm 圧力 0.8Torr μ波パワー 1.5KW 電極温度 40℃ (実施例2−6)試料10を大気に晒すことなく、真空
搬送してO2+H2Oダウンフローに晒して、エッチング
・アッシングの連続処理を行った。しかし、側壁デポ物
15は除去できずに残っている(図4(a)参照)。ア
ッシング時間は、1,2,4分間と変えたが、何れの場
合も側壁デポ物15は除去できない。
【0028】なお、アッシング条件は以下の通りであ
り、ダウンフローアッシング装置を用いた。 [アッシング条件] O2/H2O=900/100sccm 圧力 1.0Torr μ波パワー 1.5KW 電極温度 200℃ (実施例2−7)試料10を大気に晒すことなく、真空
搬送してO2+CF4ダウンフローに晒して、エッチング
・アッシングの連続処理を行った。しかし、側壁デポ物
15は除去できずに残っている(図4(b)参照)。ア
ッシング時間は、1,2,4分間と変えて試みたが、何
れの場合も側壁デポ物15は除去できない。
【0029】なお、アッシング条件は以下の通りであ
り、ダウンフローアッシング装置を用いた。 [アッシング条件] O2/CF4=800/200sccm 圧力 0.8Torr μ波パワー 1.5KW 電極温度 40℃ (実施例2−8)試料10を、60℃に加熱した硝酸濃
度61%の硝酸溶液に60秒間浸した後、純水洗浄を1
0分間行った。この処理により、側壁デポ物15は完全
に除去することができた。この際、配線自体のアルミニ
ウム合金層13を侵食することなく、シリコン酸化膜1
4及びPSG層11のシリコン酸化膜をエッチングして
膜厚が減少することもない状態で、側壁デポ物15のみ
を除去することができた(図5参照)。
【0030】即ち、試料10は、60℃に加熱した硝酸
濃度61%の硝酸溶液に60秒間浸した浸漬工程を経る
こととなる。 (実施例2−9)試料10を、80℃に加熱した硝酸濃
度40%の硝酸溶液に20秒間浸した後、純水洗浄を1
0分間行った。この処理により、側壁デポ物15は完全
に除去することができた。この際、配線自体のアルミニ
ウム合金層13を侵食することなく、シリコン酸化膜1
4及びPSG層11のシリコン酸化膜をエッチングして
膜厚が減少することもない状態で、側壁デポ物15のみ
を除去することができた(図5参照)。
【0031】即ち、試料10は、80℃に加熱した硝酸
濃度40%の硝酸溶液に20秒間浸した浸漬工程を経る
こととなる。以上、(実施例2−8)及び(実施例2−
9)に示すように、加熱した硝酸溶液に浸漬する浸漬工
程を経ることにより、配線部であるアルミニウム合金層
13、シリコン酸化膜14及び下地であるPSG層11
を侵食することなく、側壁デポ物15のみを完全に除去
することができる。 (実施例3)この実施例に係る半導体装置の製造方法に
使用される試料20は、図6に示すように、下地である
PSG層21の上に、窒化チタン/チタン(TiN/T
i)層22を介して、配線層であるアルミニウム(A
l)−銅(Cu)−チタン(Ti)の合金層(アルミニ
ウム合金層)23を有している。
【0032】この試料20に対し、平行平板型RIE装
置を用いて、レジスト24によりマスキングされたアル
ミニウム合金層23を以下の条件でエッチングした。 [エッチング条件] HBr=100sccm 圧力 30mTorr RFパワー 500W 電極温度 80℃ エッチング後の試料20は、図7に示すように、アルミ
ニウム合金層23の側壁及びレジスト24の側壁に側壁
デポ物(デポ物)25が付着している。
【0033】この試料20を用いて、以下に示す処理を
行った。 (実施例3−1)試料20を大気に晒した後、O2+H2
Oダウンフローに2分間及び5分間晒して、アッシング
処理を行った。しかし、レジスト24はアッシングされ
ているが側壁デポ物25は殆ど除去できずに残っている
(図8(a)参照)。
【0034】なお、O2+H2Oアッシング条件は以下の
通りであり、ダウンフローアッシング装置を用いた。 [アッシング条件] O2/H2O=900/100sccm 圧力 1.0Torr μ波パワー 1.5KW 電極温度 200℃ (実施例3−2)試料20を大気に晒した後、O2+C
4ダウンフローに2分間晒して、アッシング処理を行
った。しかし、レジスト24はアッシングされているが
側壁デポ物25は殆ど除去できずに残っている(図8
(b)参照)。
【0035】なお、O2+CF4アッシング条件は以下の
通りであり、ダウンフローアッシング装置を用いた。 [アッシング条件] O2/CF4=800/200sccm 圧力 0.8Torr μ波パワー 1.5KW 電極温度 40℃ (実施例3−3)試料20を大気に晒すことなく、真空
搬送してO2+H2Oダウンフローに晒して、エッチング
・アッシングの連続処理を行った。しかし、レジスト2
4はアッシングされているが側壁デポ物25は除去でき
ずに残っている(図8(a)参照)。アッシング時間
は、2,5分間と変えたが、何れの場合も側壁デポ物2
5は除去できない。
【0036】なお、アッシング条件は以下の通りであ
り、ダウンフローアッシング装置を用いた。 [アッシング条件] O2/H2O=900/100sccm 圧力 1.0Torr μ波パワー 1.5KW 電極温度 200℃ (実施例3−4)試料20を大気に晒すことなく、真空
搬送してO2+CF4ダウンフローに晒して、エッチング
・アッシングの連続処理を行った。しかし、レジスト2
4はアッシングされているが側壁デポ物25は除去でき
ずに残っている(図8(b)参照)。アッシング時間
は、3,4分間と変えて試みたが、何れも側壁デポ物2
5は除去できない。
【0037】なお、アッシング条件は以下の通りであ
り、ダウンフローアッシング装置を用いた。 [アッシング条件] O2/CF4=800/200sccm 圧力 0.8Torr μ波パワー 1.5KW 電極温度 40℃ (実施例3−5)側壁デポ物25が除去できずに残って
いる試料20(図8(a),(b)参照)を、流水状態
で10分間の純水洗浄を行ったが、側壁デポ物25を完
全に除去することはできない(図8(c)参照)。
【0038】(実施例3−6)側壁デポ物25が除去で
きずに残っている試料20(図8(a),(b)参照)
を、硝酸(HNO3)濃度61%で液温20℃の硝酸溶
液に1分間及び3分間浸し、その後15分間の純水洗浄
を行った。硝酸溶液により、側壁デポ物25は純水洗浄
のみよりは小さくなっているが、完全に除去することは
できない(図9(a)参照)。
【0039】(実施例3−7)側壁デポ物25が除去で
きずに残っている試料20(図8(a),(b)参照)
を、フッ酸(HF)濃度5%のフッ酸溶液に5秒間浸
し、その後20分間の純水洗浄を行った。フッ酸溶液に
より、側壁デポ物25は除去できているが、アルミニウ
ム合金層23の側壁等が侵食されている(図9(b)参
照)。
【0040】(実施例3−8)側壁デポ物25が除去で
きずに残っている試料20(図8(a),(b)参照)
を、60℃に加熱した硝酸濃度61%の硝酸溶液に60
秒間浸した後、純水洗浄を10分間行った。この処理に
より、側壁デポ物25は完全に除去することができた。
この際、アルミニウム合金層23からなる配線自体を侵
食することなく、PSG層21のシリコン酸化膜をエッ
チングして膜厚が減少することもない状態で、側壁デポ
物25のみを除去することができた(図10参照)。
【0041】即ち、試料20は、60℃に加熱した硝酸
濃度61%の硝酸溶液に60秒間浸した浸漬工程を経る
こととなる。 (実施例3−9)側壁デポ物25が除去できずに残って
いる試料20(図8(a),(b)参照)を、80℃に
加熱した硝酸濃度40%の硝酸溶液に20秒間浸した
後、純水洗浄を10分間行った。この処理により、側壁
デポ物25は完全に除去することができた。この際、ア
ルミニウム合金層23からなる配線自体を侵食すること
なく、PSG層21のシリコン酸化膜をエッチングして
膜厚が減少することもない状態で、側壁デポ物25のみ
を除去することができた(図10参照)。
【0042】即ち、試料20は、80℃に加熱した硝酸
濃度40%の硝酸溶液に20秒間浸した浸漬工程を経る
こととなる。以上、(実施例3−8)及び(実施例3−
9)に示すように、加熱した硝酸溶液に浸漬する浸漬工
程を経ることにより、配線部であるアルミニウム合金層
23及び下地であるPSG層21を侵食することなく側
壁デポ物25のみを完全に除去することができる。
【0043】なお、上記各実施例において、エッチング
装置としてECRやマグネトロンRIEを用いた場合も
同様の結果が得られる。また、エッチングに用いるガス
は、シリコン酸化膜をマスクとして使用する場合、塩素
(Cl2)ガス又は塩素(Cl2)系の混合ガス(Cl2
+BCl3,Cl 2+N2,Cl2+BCl3+SiCl4
Cl2+BCl3+N2)でもよく、この場合、エッチン
グ時の電極又はステージ温度は、−30〜20℃であれ
ばよい。
【0044】更に、シリコン酸化膜又はレジストをマス
クとして使用する場合、臭素系ガス(Br2,HBr,
BBr3)又はこれらの臭素系ガスにN2,He,Ar,
Cl2等のガスを添加した混合ガスでもよく、この場
合、エッチング時の電極又はステージ温度は、80〜1
20℃であればよい。このように、アルミニウム又はア
ルミニウム合金を塩素系ガス又は臭素系ガスでエッチン
グした後に生ずるデポ物は、半導体製造過程において、
濃度40〜70%で50℃以上に加熱した硝酸溶液に浸
す浸漬工程を経ることにより、配線部・マスク・下地等
を侵食することなく除去することが可能となる。そし
て、デポ物を完全に除去することにより、アウターコロ
ージョンを抑制することが可能となる。
【0045】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、アルミニ
ウム又はアルミニウム合金からなる配線を浸食すること
なくエッチングによるデポ物を除去することができる。
更に、デポ物除去により、アフターコロージョンの発生
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1及び実施例2による半導体装
置の製造方法に使用する試料のエッチング前を示す説明
図である。
【図2】本発明の実施例1及び実施例2による半導体装
置の製造方法に使用する試料のエッチング後を示す説明
図である。
【図3】図2の試料に対する実施例1及び実施例2によ
る各処理を示しており、(a)は試料を純水洗浄した状
態を示す説明図、(b)は試料をHNO3(20℃)処
理した状態を示す説明図、(c)は試料をHF(5%)
処理した状態を示す説明図である。
【図4】図2の試料に対する実施例1及び実施例2によ
る各処理を示しており、(a)は試料をO2/H2Oダウ
ンフローアッシングした状態を示す説明図、(b)は試
料をO2/CF4ダウンフローアッシングした状態を示す
説明図である。
【図5】図2の試料に対する実施例1及び実施例2によ
る各処理を示しており、試料を加熱HNO3処理した状
態を示す説明図である。
【図6】本発明の実施例3による半導体装置の製造方法
に使用する試料のエッチング前を示す説明図である。
【図7】本発明の実施例3による半導体装置の製造方法
に使用する試料のエッチング後を示す説明図である。
【図8】図7の試料に対する実施例3による各処理を示
しており、(a)は試料をO2/H2Oダウンフローアッ
シングした状態を示す説明図、(b)は試料をO2/C
4ダウンフローアッシングした状態を示す説明図、
(c)は試料を純水洗浄した状態を示す説明図である。
【図9】図7の試料に対する実施例3による各処理を示
しており、(a)は試料をHNO3(20℃)処理した
状態を示す説明図、(b)は試料をHF(5%)処理し
た状態を示す説明図である。
【図10】図7の試料に対する実施例3による各処理を
示しており、試料を加熱HNO3処理した状態を示す説
明図である。
【符号の説明】
10…試料 11…PSG層 12…窒化チタン/チタン層 13…アルミニウム合金層 14…シリコン酸化膜 15…側壁デポ物(デポ物) 20…試料 21…PSG層 22…窒化チタン/チタン層 23…アルミニウム合金層 24…レジスト 25…側壁デポ物(デポ物)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム又はアルミニウム合金のエ
    ッチングにより配線の微細加工をする半導体装置の製造
    方法において、 前記エッチング後加熱した硝酸溶液に浸漬する浸漬工程
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記硝酸溶液は、硝酸濃度が40〜70%であることを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記硝酸溶液は、温度が50〜70℃、且つ硝酸濃度が
    50〜70%であることを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記硝酸溶液は、温度が70〜90℃、且つ硝酸濃度が
    40〜50%であることを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れかに記載の半導体
    装置の製造方法において、 エッチングされる前記アルミニウム又はアルミニウム合
    金を覆うマスクが、シリコン酸化膜又はレジストからな
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れかに記載の半導体
    装置の製造方法において、 エッチングに用いるガスは、塩素又は塩素系の混合ガス
    であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至5の何れかに記載の半導体
    装置の製造方法において、 エッチングに用いるガスは、臭素又は臭素系の混合ガス
    であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 エッチング時の電極又はステージ温度は、−30〜20
    ℃であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 エッチング時の電極又はステージ温度は、80〜120
    ℃であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000033371A1 (fr) * 1998-11-27 2000-06-08 Showa Denko K.K. Composition et procede pour eliminer des chants
US6627553B1 (en) 1998-11-27 2003-09-30 Showa Denko K.K. Composition for removing side wall and method of removing side wall
JP4690512B2 (ja) * 1998-09-15 2011-06-01 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト エッチングした垂直金属線上のポリマー沈積、エッチングした金属線の腐食およびエッチングした金属フィーチャの湿式洗浄時における腐食を減少させる方法

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