JPH07248138A - 換気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通気抵抗が同一になるようにフレキシブルに
引き回しできるチューブにて接続する換気装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 換気を必要とする複数の部屋２に通気口３を
それぞれ設け、室外４と連通する送風装置５と前記通気
口３とを通気抵抗が同一になるようにフレキシブルに引
き回しできるチューブ６にて接続する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、おもに事務所や住宅の
空気を入れかえる換気装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、住宅の高気密化が進み、この結果
換気の必要性が高まっており、各部屋における確実な空
気の入れ替えができる換気装置が求められている。

【０００３】以下、従来の換気装置について図４および
図５を参照しながら説明する。従来、室外１０１と連通
する送風装置１０２と複数の部屋１０３に設けられた通
気口１０４とを接続するする方法として塩化ビニールや
鋼板からなるダクト１０５を用い、建物１０６の天井裏
１０７等にある梁１０８を避けるために曲がり部材１０
９等を併用しそれぞれのダクト１０５を接続しながら設
置していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の換気
装置では、天井裏１０７の梁１０８の形状や位置関係に
よっては、剛体のダクト１０５を通すスペースがなく配
管できないことがあったり、また自在に設置することが
できず多くのダクト１０５を張り巡らして無理な配管を
しなければならないという問題があった。また、ダクト
１０５は送風装置１０２の設置位置に合わせて天井１１
０から吊す必要があり多くの労力と施工費を必要として
いた。また、このようなダクト方式では曲がり等がたく
さんあるので通気抵抗が大きくなり、送風装置１０２に
近い通気口１０４ａからは通気風量が多くなり、逆に送
風装置１０２から遠い通気口１０４ｂからは極端に通気
風量が減少することになりそれぞれの部屋１０３におけ
る風量バランスが悪いという問題があった。

【０００５】本発明は上記課題を解決するもので、どの
ような空間スペースであっても簡単にしかも安く短時間
で施工できるとともに、それぞれの通気口から同一の通
気風量を得ることができる換気装置を提供することを目
的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の換気装置は上記
目的を達成するために、換気を必要とする複数の部屋に
それぞれ設けられる通気口と、室外と連通する送風装置
と、この送風装置と前記通気口とをそれぞれ接続するチ
ューブとを備え、前記チューブの通気抵抗が同一になる
ようにフレキシブルに引き回しできる構成としたもので
ある。

【０００７】また、上記目的を達成するための第２の手
段は、チューブの長さを同一に設け、通気抵抗を同一と
する構成としたものである。

【０００８】また、上記目的を達成するための第３の手
段は、チューブの長さあるいはチューブの径の選択によ
って通気抵抗を同一とする構成としたものである。

【０００９】

【作用】本発明は上記した第１の手段の構成により、天
井裏の梁形状や位置関係に関係なく簡単にしかも安く短
時間で施工できるとともに、天井に吊す必要もなくなる
こととなる。また、通気抵抗が同一になるようにフレキ
シブルなチューブを引き回すので、それぞれの通気口か
ら同一の通気風量を得ることができることとなる。

【００１０】また、第２の手段の構成により、チューブ
の長さが同一なので、どのような設置状態であっても確
実な通気量を確保でき、それぞれの通気口における風量
バランスがより確実にできることとなる。

【００１１】また、第３の手段の構成により、通気抵抗
が同一になるようにチューブの長さおよび径を選択する
ので、送風装置と通気口の距離がそれぞれ違ってもそれ
ぞれの通気口における風量バランスを確実にすることが
できる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の第１実施例について図１を参
照しながら説明する。

【００１３】図に示すように、建物１内の換気を必要と
する複数の部屋２に通気口３をそれぞれ設け、室外４と
連通する送風装置５と前記通気口３とを通気抵抗が同一
になるようにフレキシブルに引き回しできるチューブ６
にて接続する。

【００１４】上記構成において、通気口３と送風装置５
とを接続するチューブ６は自在に引き回すことができる
ので天井裏７に梁８が突出しているような空間スペース
であっても隙間をぬって簡単に張り巡らすことができ、
また、フレキシブルなチューブ６を張り巡らすので天井
裏７の天面９に吊す必要がなく、天井裏７の床面１０に
放置するだけでよいこととなる。また、柔軟な曲がりで
それぞれの通気口３に接続するのでそれぞれの通気抵抗
が同一となり、同一の通気風量を得ることができること
となる。

【００１５】なお、第１実施例では送風装置５を用いて
説明したが、排気装置を使ってそれぞれの部屋から排気
してもよく、給気装置を使ってそれぞれの部屋に給気し
てもよい。

【００１６】つぎに、本発明の第２実施例について図２
を参照しながら説明する。なお、第１実施例と同一部分
には同一符号をつけて詳細な説明は省略する。

【００１７】図に示すように、チューブ６の長さを同一
とし、送風装置５に近い通気口３ａに接続するときはチ
ューブ６ａの余分なところをとぐろ巻１１の状態で天井
裏７の床面１０に放置する。逆に送風装置５から遠い位
置にある通気口３ｂのときはチューブ６ｂを巻かずにそ
のまま接続している。

【００１８】上記構成において、チューブ６ａをとぐろ
巻１１しても、チューブ６ｂのようにストレートに設置
しても、とぐろ巻１１の部分の曲率半径を大きく形成で
きるので、通気抵抗の差はほとんどなくなり、チューブ
６の長さを同一とすることにより確実な通気量を確保で
き、それぞれの通気口３における風量バランスをより確
実にできることとなる。

【００１９】つぎに、本発明の第３実施例について図３
を参照しながら説明する。なお、上記第１実施例、およ
び第２実施例と同一部分には同一符号をつけて詳細な説
明は省略する。

【００２０】図に示すように、チューブ６の通気抵抗を
同一にするために送風装置５に近い通気口３ａと接続す
るときは、径が細く長さの短いチューブ６ａを使用し、
遠い所にある通気口３ｂと接続するときは、径が太くて
長さの長いチューブ６ｂを使用する。

【００２１】上記構成において、チューブ６ａ、６ｂの
長さと径を選択してそれぞれの通気口３ａ、３ｂまでの
通気抵抗を同じにさせているので、それぞれの通気口に
おける通気量が同一となり、風量バランスをより確実に
できることとなる。

【００２２】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば換気を必要とする複数の部屋にそれぞれ設け
られる通気口と、室外と連通する送風装置と、この送風
装置と前記通気口とをそれぞれ接続するチューブとを備
え、前記チューブを通気抵抗が同一となるように引き回
しできるので、天井裏の梁形状や位置関係に関係なく簡
単にしかも安く短時間で施工できるとともに、チューブ
を吊す必要がなく天井裏内に放置しておくだけでよく、
また、フレキシブルなチューブを柔軟な曲がりで引き回
すので、それぞれの通気口までの通気抵抗が同一とな
り、同一の通気風量を得ることができる換気装置を提供
できる。

【００２３】また、チューブの長さを同一とすることに
よりどのような設置状態であっても同一な通気量を確保
でき、それぞれの通気口における風量バランスをより確
実にすることができる。

【００２４】また、通気口までの距離によりチューブの
長さと径を選択し通気抵抗が同一になるようにできるの
で、それぞれの通気口における風量バランスをより確実
にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例の換気装置の施工状態を示
す断面図

【図２】同第２実施例の換気装置の施工状態を示す斜視
図

【図３】同第３実施例の換気装置の施工状態を示す斜視
図

【図４】従来の換気装置の施工状態を示す断面図

【図５】従来の換気装置の施工状態を示す斜視図

【符号の説明】

２ 部屋 ３ 通気口 ４ 室外 ５ 送風装置 ６ チューブ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 換気を必要とする複数の部屋にそれぞれ
   設けられる通気口と、室外と連通する送風装置と、この
   送風装置と前記通気口とをそれぞれ接続するチューブと
   を備え、前記チューブを通気抵抗が同一になるようにフ
   レキシブルに引き回しできる構成とした換気装置。
2. 【請求項２】 チューブの長さを同一に設け、通気抵抗
   を同一とした請求項１記載の換気装置。
3. 【請求項３】 チューブの長さあるいはチューブの径の
   選択によって通気抵抗を同一とした請求項１記載の換気
   装置。