JPH07248092A - ライニング管の分岐部シール方法 - Google Patents
ライニング管の分岐部シール方法Info
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- JPH07248092A JPH07248092A JP6040723A JP4072394A JPH07248092A JP H07248092 A JPH07248092 A JP H07248092A JP 6040723 A JP6040723 A JP 6040723A JP 4072394 A JP4072394 A JP 4072394A JP H07248092 A JPH07248092 A JP H07248092A
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- Japan
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- branch hole
- branch
- collar
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 流体導管と、その管内にライニングのために
内挿された樹脂管との間は非接着状態であり、その非接
着部分が分岐部で流体分岐路に露出することとなるが、
従来は、その露出部分のシールを簡易に実現し得る手段
がなかった。そこで、前記露出部分の簡易なシール手段
を提供する。 【構成】 分岐継手3に形成された雌ネジ部3fと螺合
自在な雄ネジ部4mと、分岐孔2よりも大径で流体導管
Pの内周面に密着接当自在な鍔部4aとを備えた鍔付き
雄ネジ体4を、その雄ネジ体4の通過が自在で分岐孔2
とは異なる位置の流体導管Pにおける開口部に配置し、
前記鍔付き雄ネジ体4の雄ネジ部4mに索状体5の一端
を係止し、前記索状体5の他端側部分を分岐孔2に通
す。そして、前記索状体5を分岐孔2外から引っ張って
前記鍔付き雄ネジ体4を分岐孔2に挿入した後、前記雌
雄ネジ部3f,4mの螺合締結を実施することにより、
前記露出部分のシールを簡易に行う。
内挿された樹脂管との間は非接着状態であり、その非接
着部分が分岐部で流体分岐路に露出することとなるが、
従来は、その露出部分のシールを簡易に実現し得る手段
がなかった。そこで、前記露出部分の簡易なシール手段
を提供する。 【構成】 分岐継手3に形成された雌ネジ部3fと螺合
自在な雄ネジ部4mと、分岐孔2よりも大径で流体導管
Pの内周面に密着接当自在な鍔部4aとを備えた鍔付き
雄ネジ体4を、その雄ネジ体4の通過が自在で分岐孔2
とは異なる位置の流体導管Pにおける開口部に配置し、
前記鍔付き雄ネジ体4の雄ネジ部4mに索状体5の一端
を係止し、前記索状体5の他端側部分を分岐孔2に通
す。そして、前記索状体5を分岐孔2外から引っ張って
前記鍔付き雄ネジ体4を分岐孔2に挿入した後、前記雌
雄ネジ部3f,4mの螺合締結を実施することにより、
前記露出部分のシールを簡易に行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ライニング管の分岐部
シール方法に関し、更に詳しくは、流体導管に樹脂管を
ライニング状態に内挿したライニング管に分岐孔を形成
した後、その分岐孔に分岐継手を接続する際に、前記分
岐孔の形成箇所のシールを行うライニング管の分岐部シ
ール方法に関する。
シール方法に関し、更に詳しくは、流体導管に樹脂管を
ライニング状態に内挿したライニング管に分岐孔を形成
した後、その分岐孔に分岐継手を接続する際に、前記分
岐孔の形成箇所のシールを行うライニング管の分岐部シ
ール方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスや水等の流体を導くために長期間使
用されている流体導管を更生させる一手段として、前記
流体導管に樹脂管をライニング状態に内挿してライニン
グ管を形成することが実施されている。このようなライ
ニング管の形成は、例えば、前記流体導管内に樹脂管を
遊嵌した後、その樹脂管の内部を加圧し加熱膨張させる
ことにより、前記樹脂管を前記流体導管の内周面に沿わ
せることによって行われている。ところで、前記流体導
管に分岐部を形成する場合には、従来、分岐継手の外周
面に接続用雄ネジ部を形成し、且つ、その接続用雄ネジ
部を螺着させるための雌ネジ孔を前記流体導管に貫通状
態に形成した上で、その雌ネジ孔に前記接続用雄ネジ部
を螺着締結することによって前記分岐部を形成してい
た。また、前記流体導管に樹脂管が上述したように内挿
されたままの状態で、前記分岐部を形成しようとする場
合には、前記分岐部における流体分岐路が前記樹脂管の
存在によって非開通状態となっているので、その部分を
開通させるべく、前記樹脂管の分岐部相当箇所に貫通孔
を穿設していた。
用されている流体導管を更生させる一手段として、前記
流体導管に樹脂管をライニング状態に内挿してライニン
グ管を形成することが実施されている。このようなライ
ニング管の形成は、例えば、前記流体導管内に樹脂管を
遊嵌した後、その樹脂管の内部を加圧し加熱膨張させる
ことにより、前記樹脂管を前記流体導管の内周面に沿わ
せることによって行われている。ところで、前記流体導
管に分岐部を形成する場合には、従来、分岐継手の外周
面に接続用雄ネジ部を形成し、且つ、その接続用雄ネジ
部を螺着させるための雌ネジ孔を前記流体導管に貫通状
態に形成した上で、その雌ネジ孔に前記接続用雄ネジ部
を螺着締結することによって前記分岐部を形成してい
た。また、前記流体導管に樹脂管が上述したように内挿
されたままの状態で、前記分岐部を形成しようとする場
合には、前記分岐部における流体分岐路が前記樹脂管の
存在によって非開通状態となっているので、その部分を
開通させるべく、前記樹脂管の分岐部相当箇所に貫通孔
を穿設していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記流
体導管に前記樹脂管をライニング状態に内挿した状態で
は、前記流体導管に前記樹脂管が内側から単に沿わされ
ているだけであり、その両者間は非接着状態となってい
る。従って、前記樹脂管に前記貫通孔を穿設した場合に
は、その貫通孔の穿設箇所で、前記両者間の非接着部分
が前記分岐部の流体分岐路に露出することとなるが、従
来は、その露出部分のシールを簡易に実現させる手段が
なかった。そして、前記露出部分のシールが実現されて
いない場合には、前記樹脂管が前記分岐部とは異なる位
置で破損した場合でも、その破損箇所、前記非接着部分
を経由して、前記流体導管内の流体が前記流体導管外へ
漏洩する虞がある、という問題があった。本発明は、こ
のような実情に着目してなされたものであり、前記露出
部分をシールする作業を簡易に行える手段を提供して、
上述した流体導管内からの流体漏洩の問題を確実に解消
できるようにすることを目的としている。
体導管に前記樹脂管をライニング状態に内挿した状態で
は、前記流体導管に前記樹脂管が内側から単に沿わされ
ているだけであり、その両者間は非接着状態となってい
る。従って、前記樹脂管に前記貫通孔を穿設した場合に
は、その貫通孔の穿設箇所で、前記両者間の非接着部分
が前記分岐部の流体分岐路に露出することとなるが、従
来は、その露出部分のシールを簡易に実現させる手段が
なかった。そして、前記露出部分のシールが実現されて
いない場合には、前記樹脂管が前記分岐部とは異なる位
置で破損した場合でも、その破損箇所、前記非接着部分
を経由して、前記流体導管内の流体が前記流体導管外へ
漏洩する虞がある、という問題があった。本発明は、こ
のような実情に着目してなされたものであり、前記露出
部分をシールする作業を簡易に行える手段を提供して、
上述した流体導管内からの流体漏洩の問題を確実に解消
できるようにすることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるライニン
グ管の分岐部シール方法(以下、本発明方法という)
は、流体導管に樹脂管をライニング状態に内挿したライ
ニング管に分岐孔を形成した後、その分岐孔に分岐継手
を接続する際に、前記分岐孔の形成箇所のシールを行う
ライニング管の分岐部シール方法であって、前記分岐継
手に形成された接続用雌ネジ部と螺合自在な雄ネジ部
と、前記分岐孔よりも大径で前記流体導管の内周面に密
着接当自在な鍔部とを備えた鍔付き雄ネジ体を、その鍔
付き雄ネジ体の通過が自在で前記分岐孔とは異なる位置
の前記流体導管における開口部に配置し、且つ、前記鍔
付き雄ネジ体の雄ネジ部に索状体の一端を係止し、且
つ、前記索状体の他端側部分を前記分岐孔に通した上
で、前記索状体を前記分岐孔の外から引っ張って前記鍔
付き雄ネジ体を前記分岐孔に挿入した後、前記雌雄ネジ
部の螺合締結を実施して前記シールを行うことを特徴と
している。
グ管の分岐部シール方法(以下、本発明方法という)
は、流体導管に樹脂管をライニング状態に内挿したライ
ニング管に分岐孔を形成した後、その分岐孔に分岐継手
を接続する際に、前記分岐孔の形成箇所のシールを行う
ライニング管の分岐部シール方法であって、前記分岐継
手に形成された接続用雌ネジ部と螺合自在な雄ネジ部
と、前記分岐孔よりも大径で前記流体導管の内周面に密
着接当自在な鍔部とを備えた鍔付き雄ネジ体を、その鍔
付き雄ネジ体の通過が自在で前記分岐孔とは異なる位置
の前記流体導管における開口部に配置し、且つ、前記鍔
付き雄ネジ体の雄ネジ部に索状体の一端を係止し、且
つ、前記索状体の他端側部分を前記分岐孔に通した上
で、前記索状体を前記分岐孔の外から引っ張って前記鍔
付き雄ネジ体を前記分岐孔に挿入した後、前記雌雄ネジ
部の螺合締結を実施して前記シールを行うことを特徴と
している。
【0005】
【作用】上記本発明方法によれば、前記流体導管の開口
部に配置した前記鍔付き雄ネジ体を、前記分岐孔を通し
た前記索状体を介して前記分岐孔外から引っ張って前記
鍔付き雄ネジ体を前記分岐孔に挿入した後、その鍔付き
雄ネジ体の雄ネジ部と、前記分岐継手の雄ネジ部とを螺
合締結するという簡易な操作でもって、前記流体導管と
その内面にライニングされた樹脂管との間の非接着部分
が前記分岐部で前記流体分岐路に露出する露出部分をシ
ールすることができる。従って、前記露出部分のシール
が簡易に行えるようになる。
部に配置した前記鍔付き雄ネジ体を、前記分岐孔を通し
た前記索状体を介して前記分岐孔外から引っ張って前記
鍔付き雄ネジ体を前記分岐孔に挿入した後、その鍔付き
雄ネジ体の雄ネジ部と、前記分岐継手の雄ネジ部とを螺
合締結するという簡易な操作でもって、前記流体導管と
その内面にライニングされた樹脂管との間の非接着部分
が前記分岐部で前記流体分岐路に露出する露出部分をシ
ールすることができる。従って、前記露出部分のシール
が簡易に行えるようになる。
【0006】
【発明の効果】上記本発明方法によれば、前記露出部分
のシールが上述したように簡易に行えるため、その方法
の実施によって前記シールを簡易且つ確実に行って、従
来の問題、即ち、流体導管内から前記露出部分経由で流
体が漏洩するという問題を解消することができる。
のシールが上述したように簡易に行えるため、その方法
の実施によって前記シールを簡易且つ確実に行って、従
来の問題、即ち、流体導管内から前記露出部分経由で流
体が漏洩するという問題を解消することができる。
【0007】尚、上記本発明方法において、前記鍔付き
雄ネジ体の雄ネジ部外周面に、位置合わせ用の突起を形
成し、且つ、前記流体導管の分岐孔形成位置に、前記突
起を係入自在な凹部を形成しておき、前記鍔付き雄ネジ
体を前記分岐孔に挿入するときに、前記突起を前記凹部
に係入させて位置合わせする場合は、前記鍔部を前記流
体導管の内周面に密着接当させなければならない前記鍔
付き雄ネジ体の前記分岐孔への挿入・位置合わせが、前
記突起の前記凹部への係入によって容易に行われ、上記
本発明方法を実施するときの作業性が改善されるように
なる。
雄ネジ体の雄ネジ部外周面に、位置合わせ用の突起を形
成し、且つ、前記流体導管の分岐孔形成位置に、前記突
起を係入自在な凹部を形成しておき、前記鍔付き雄ネジ
体を前記分岐孔に挿入するときに、前記突起を前記凹部
に係入させて位置合わせする場合は、前記鍔部を前記流
体導管の内周面に密着接当させなければならない前記鍔
付き雄ネジ体の前記分岐孔への挿入・位置合わせが、前
記突起の前記凹部への係入によって容易に行われ、上記
本発明方法を実施するときの作業性が改善されるように
なる。
【0008】また、上記本発明方法において、前記鍔付
き雄ネジ体の鍔部上面に、位置合わせ用の目印を付けて
おき、前記鍔付き雄ネジ体を前記分岐孔に挿入するとき
の位置合わせの目安として、前記目印を利用する場合
も、前記鍔部を前記流体導管の内周面に密着接当させな
ければならない、前記鍔付き雄ネジ体の前記分岐孔への
挿入・位置合わせが容易に行われ、上記本発明方法を実
施するときの作業性が改善されるようになる。
き雄ネジ体の鍔部上面に、位置合わせ用の目印を付けて
おき、前記鍔付き雄ネジ体を前記分岐孔に挿入するとき
の位置合わせの目安として、前記目印を利用する場合
も、前記鍔部を前記流体導管の内周面に密着接当させな
ければならない、前記鍔付き雄ネジ体の前記分岐孔への
挿入・位置合わせが容易に行われ、上記本発明方法を実
施するときの作業性が改善されるようになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1には、本発明方法の手順が順を追って示され
ており、図2及び図3には、本発明方法の実施時に使用
される主要部品の構造の詳細が示されている。
する。図1には、本発明方法の手順が順を追って示され
ており、図2及び図3には、本発明方法の実施時に使用
される主要部品の構造の詳細が示されている。
【0010】図1〜図3において、Pは、ガスを導く流
体導管(以下、ガス管Pという)であり、そのガス管P
の長期間使用後の管更生のため、前記ガス管Pには、樹
脂管1がライニング状態に内挿されてライニング管が形
成されている。そのライニング管の形成は、具体的に
は、前記ガス管P内に樹脂管1を遊嵌した後、その樹脂
管1の内部を加圧し加熱膨張させることにより、前記樹
脂管1を前記ガス管Pの内周面に沿わせることによって
行われている。
体導管(以下、ガス管Pという)であり、そのガス管P
の長期間使用後の管更生のため、前記ガス管Pには、樹
脂管1がライニング状態に内挿されてライニング管が形
成されている。そのライニング管の形成は、具体的に
は、前記ガス管P内に樹脂管1を遊嵌した後、その樹脂
管1の内部を加圧し加熱膨張させることにより、前記樹
脂管1を前記ガス管Pの内周面に沿わせることによって
行われている。
【0011】前記ガス管Pにおいてその管内ガス流路を
分岐させる必要がある要分岐箇所には、分岐部が形成さ
れるが、その分岐部の形成は、前記ガス管P及び前記樹
脂管1を貫通する分岐孔2を穿設し(前記要分岐箇所に
ガス管Pに分岐孔が元から穿設されている場合は、その
分岐孔をそのまま利用し、その分岐孔に対応する樹脂管
1の部分に新たな分岐孔を穿設して、ガス管P及び樹脂
管1の両者を貫通する分岐孔2を形成する)、その分岐
孔2に、接続用雌ネジ部3fが内周面に形成された分岐
継手3を取り付けることにより実現される。
分岐させる必要がある要分岐箇所には、分岐部が形成さ
れるが、その分岐部の形成は、前記ガス管P及び前記樹
脂管1を貫通する分岐孔2を穿設し(前記要分岐箇所に
ガス管Pに分岐孔が元から穿設されている場合は、その
分岐孔をそのまま利用し、その分岐孔に対応する樹脂管
1の部分に新たな分岐孔を穿設して、ガス管P及び樹脂
管1の両者を貫通する分岐孔2を形成する)、その分岐
孔2に、接続用雌ネジ部3fが内周面に形成された分岐
継手3を取り付けることにより実現される。
【0012】前記分岐継手3の前記分岐孔2への取り付
けに際しては、図2〜4に示すように、前記分岐継手3
の接続用雌ネジ部3fと螺合自在な雄ネジ部4mと、前
記分岐孔2よりも大径でガス管P内周面に密着接当自在
な鍔部4aとを備えた鍔付き雄ネジ体4を準備する。ま
た、前記鍔付き雄ネジ体4の鍔部4aと前記ライニング
管との間に介装されて上下押圧力によって自在に変形す
るように環状ゴム板にて構成されたパッキン6、及び、
前記分岐継手3の底面(管側配置面)と前記ライニング
管との間に介装されて前記分岐継手3の取付姿勢のレベ
リングを行うレベル調整座金7も準備される。尚、前記
鍔付き雄ネジ体4における鍔部4aの管側配置面は、前
記ライニング管の内周面に倣う形状に加工されている
(図4参照)。このような形状に加工するのは、前記分
岐継手3を前記分岐孔2に取り付けた取付状態でのシー
ル性を向上させること等を配慮した結果である。また、
前記レベル調整座金7の管側配置面は、前記ライニング
管の外周面に倣う形状に加工され、その反対側の面は、
平面に加工されている(図4参照)。このような形状に
加工するのは、前記分岐継手3を前記分岐孔2に正確に
取り付けること等を配慮した結果である。
けに際しては、図2〜4に示すように、前記分岐継手3
の接続用雌ネジ部3fと螺合自在な雄ネジ部4mと、前
記分岐孔2よりも大径でガス管P内周面に密着接当自在
な鍔部4aとを備えた鍔付き雄ネジ体4を準備する。ま
た、前記鍔付き雄ネジ体4の鍔部4aと前記ライニング
管との間に介装されて上下押圧力によって自在に変形す
るように環状ゴム板にて構成されたパッキン6、及び、
前記分岐継手3の底面(管側配置面)と前記ライニング
管との間に介装されて前記分岐継手3の取付姿勢のレベ
リングを行うレベル調整座金7も準備される。尚、前記
鍔付き雄ネジ体4における鍔部4aの管側配置面は、前
記ライニング管の内周面に倣う形状に加工されている
(図4参照)。このような形状に加工するのは、前記分
岐継手3を前記分岐孔2に取り付けた取付状態でのシー
ル性を向上させること等を配慮した結果である。また、
前記レベル調整座金7の管側配置面は、前記ライニング
管の外周面に倣う形状に加工され、その反対側の面は、
平面に加工されている(図4参照)。このような形状に
加工するのは、前記分岐継手3を前記分岐孔2に正確に
取り付けること等を配慮した結果である。
【0013】そして、前記分岐継手3を前記分岐孔2へ
実際に取り付ける場合は、先ず、前記鍔付き雄ネジ体4
を、その鍔付き雄ネジ体4の通過が自在で前記分岐孔2
とは異なる位置のガス管Pにおける開口部P1に配置
し、且つ、前記鍔付き雄ネジ体4の雄ネジ部4mに索状
体5(具体的には、ワイヤ)の一端を係止し、且つ、前
記索状体5の他端側部分を、図1(イ)に示すように前
記分岐孔2に通す。そして、図1(ロ)に示すように、
前記索状体5を前記分岐孔2の外から引っ張って前記鍔
付き雄ネジ体4を前記分岐孔2に挿入する。尚、この挿
入過程では、前記分岐継手3にも前記索状体5を挿通さ
せておく。そして、これらの操作を終えた後、図1
(ハ)に示すように、前記パッキン6及び前記レベル調
整座金7を所定位置に配置させた上で、前記鍔付き雄ネ
ジ体4の雄ネジ部4mと、前記分岐継手3の雌ネジ部3
fとを螺合させつつそれらの締結を行うことにより、前
記分岐孔2の形成箇所のシールを実現させる。尚、前記
索状体5は、前記雌雄ネジ部3f,4mの螺合・締結後
に取り外す。
実際に取り付ける場合は、先ず、前記鍔付き雄ネジ体4
を、その鍔付き雄ネジ体4の通過が自在で前記分岐孔2
とは異なる位置のガス管Pにおける開口部P1に配置
し、且つ、前記鍔付き雄ネジ体4の雄ネジ部4mに索状
体5(具体的には、ワイヤ)の一端を係止し、且つ、前
記索状体5の他端側部分を、図1(イ)に示すように前
記分岐孔2に通す。そして、図1(ロ)に示すように、
前記索状体5を前記分岐孔2の外から引っ張って前記鍔
付き雄ネジ体4を前記分岐孔2に挿入する。尚、この挿
入過程では、前記分岐継手3にも前記索状体5を挿通さ
せておく。そして、これらの操作を終えた後、図1
(ハ)に示すように、前記パッキン6及び前記レベル調
整座金7を所定位置に配置させた上で、前記鍔付き雄ネ
ジ体4の雄ネジ部4mと、前記分岐継手3の雌ネジ部3
fとを螺合させつつそれらの締結を行うことにより、前
記分岐孔2の形成箇所のシールを実現させる。尚、前記
索状体5は、前記雌雄ネジ部3f,4mの螺合・締結後
に取り外す。
【0014】前記鍔付き雄ネジ体4の雄ネジ部4mに前
記索状体5の一端を係止する治具としては、図2及び図
3に示す係止治具8を使用する。その係止治具8は、具
体的には、前記索状体5の先端に接続したボルト状体8
aの先端側部分に、ワッシャ8bを中間に挟んで複数
(図示の実施例では、2個)のゴム筒8dを外嵌させ、
更にその基端側にナット8eを外嵌螺合させてなる治具
であり、その治具によれば、前記ナット8eを先端側へ
締め付けることにより、前記ゴム筒8dを前記係止が自
在な状態まで拡径させることができるようになってい
る。尚、前記ナット8eを基端側へ緩めることで、前記
ゴム筒8dを前記係止解除状態まで縮径させることがで
きるのはいうまでもない。
記索状体5の一端を係止する治具としては、図2及び図
3に示す係止治具8を使用する。その係止治具8は、具
体的には、前記索状体5の先端に接続したボルト状体8
aの先端側部分に、ワッシャ8bを中間に挟んで複数
(図示の実施例では、2個)のゴム筒8dを外嵌させ、
更にその基端側にナット8eを外嵌螺合させてなる治具
であり、その治具によれば、前記ナット8eを先端側へ
締め付けることにより、前記ゴム筒8dを前記係止が自
在な状態まで拡径させることができるようになってい
る。尚、前記ナット8eを基端側へ緩めることで、前記
ゴム筒8dを前記係止解除状態まで縮径させることがで
きるのはいうまでもない。
【0015】また、前記鍔付き雄ネジ体4における雄ネ
ジ部4mの外周面には、図4に示すように位置合わせ用
の突起4bが形成されている。一方、前記ガス管Pにお
ける分岐孔2の形成位置には、図4に示すように前記突
起4bを係入自在な凹部2aが形成されている。そし
て、前記鍔付き雄ネジ体4を前記分岐孔2に挿入すると
きには、前記突起4bを前記凹部2aに係入させること
により、前記鍔付き雄ネジ体4の位置合わせ(更に詳し
くは、前記鍔付き雄ネジ体4の鍔部4aを前記ライニン
グ管の内周面に確実に接当させることが可能な前記鍔付
き雄ネジ体4の位置合わせ)が容易に行えるようになっ
ている。
ジ部4mの外周面には、図4に示すように位置合わせ用
の突起4bが形成されている。一方、前記ガス管Pにお
ける分岐孔2の形成位置には、図4に示すように前記突
起4bを係入自在な凹部2aが形成されている。そし
て、前記鍔付き雄ネジ体4を前記分岐孔2に挿入すると
きには、前記突起4bを前記凹部2aに係入させること
により、前記鍔付き雄ネジ体4の位置合わせ(更に詳し
くは、前記鍔付き雄ネジ体4の鍔部4aを前記ライニン
グ管の内周面に確実に接当させることが可能な前記鍔付
き雄ネジ体4の位置合わせ)が容易に行えるようになっ
ている。
【0016】次に、別実施例について説明する。前記鍔
付き雄ネジ体4における鍔部4aの上面に、図5に示す
ように、位置合わせ用の目印4dを付けておき、前記鍔
付き雄ネジ体4を前記分岐孔2に挿入するときの位置合
わせ(更に詳しくは、前記鍔付き雄ネジ体4の鍔部4a
を前記ライニング管の内周面に確実に接当させることが
可能な前記鍔付き雄ネジ体4の位置合わせ)の目安とし
て、前記目印4を利用するようになっている実施例も考
えられる。尚、この実施例においては、前記係止治具8
の先端部に、六角ナット状部分8fが形成され、前記鍔
付き雄ネジ体4の内周面が、前記六角ナット状部分8f
と嵌合自在な六角孔状部分4fに形成されている。これ
ら六角ナット状部分8fと六角孔状部分4fとを、前記
鍔付き雄ネジ体4の雄ネジ部4mと前記分岐継手3の雌
ネジ部3fとの螺合・締結時において嵌合させることと
すれば、その締結作業が容易に行えるようになる。
付き雄ネジ体4における鍔部4aの上面に、図5に示す
ように、位置合わせ用の目印4dを付けておき、前記鍔
付き雄ネジ体4を前記分岐孔2に挿入するときの位置合
わせ(更に詳しくは、前記鍔付き雄ネジ体4の鍔部4a
を前記ライニング管の内周面に確実に接当させることが
可能な前記鍔付き雄ネジ体4の位置合わせ)の目安とし
て、前記目印4を利用するようになっている実施例も考
えられる。尚、この実施例においては、前記係止治具8
の先端部に、六角ナット状部分8fが形成され、前記鍔
付き雄ネジ体4の内周面が、前記六角ナット状部分8f
と嵌合自在な六角孔状部分4fに形成されている。これ
ら六角ナット状部分8fと六角孔状部分4fとを、前記
鍔付き雄ネジ体4の雄ネジ部4mと前記分岐継手3の雌
ネジ部3fとの螺合・締結時において嵌合させることと
すれば、その締結作業が容易に行えるようになる。
【0017】また、上述の実施例は、ガスを導く流体導
管(即ち、ガス管)を更生させたライニング管の分岐部
をシールする場合に本発明方法を適用したものであった
が、本発明方法は、ガス管以外の流体導管を更生させた
ライニング管、例えば、水道水を導く水道管を更生させ
たライニング管の分岐部をシールする場合においても適
用することができる。
管(即ち、ガス管)を更生させたライニング管の分岐部
をシールする場合に本発明方法を適用したものであった
が、本発明方法は、ガス管以外の流体導管を更生させた
ライニング管、例えば、水道水を導く水道管を更生させ
たライニング管の分岐部をシールする場合においても適
用することができる。
【0018】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】本発明方法の手順を示す説明図
【図2】本発明方法の実施時に使用される主要部品を示
す縦断面図
す縦断面図
【図3】本発明方法の実施時に使用される主要部品を示
す横断面図
す横断面図
【図4】その一部である鍔付き雄ネジ体の位置合わせ機
構を示す説明図
構を示す説明図
【図5】前記位置合わせ機構の別態様を示す説明図
1 樹脂管 2 分岐管 2a 凹部 3 分岐継手 4 鍔付き雄ネジ体 4a 鍔部 4b 突起 4d 目印 4m 雄ネジ部 5 索状体 P 流体導管(ガス管)
Claims (3)
- 【請求項1】 流体導管(P)に樹脂管(1)をライニ
ング状態に内挿したライニング管に分岐孔(2)を形成
した後、その分岐孔(2)に分岐継手(3)を接続する
際に、前記分岐孔(2)の形成箇所のシールを行うライ
ニング管の分岐部シール方法であって、 前記分岐継手(3)に形成された接続用雌ネジ部(3
f)と螺合自在な雄ネジ部(4m)と、前記分岐孔
(2)よりも大径で前記流体導管(P)の内周面に密着
接当自在な鍔部(4a)とを備えた鍔付き雄ネジ体
(4)を、その鍔付き雄ネジ体(4)の通過が自在で前
記分岐孔(2)とは異なる位置の前記流体導管(P)に
おける開口部に配置し、且つ、前記鍔付き雄ネジ体
(4)の雄ネジ部(4m)に索状体(5)の一端を係止
し、且つ、前記索状体(5)の他端側部分を前記分岐孔
(2)に通した上で、前記索状体(5)を前記分岐孔
(2)の外から引っ張って前記鍔付き雄ネジ体(4)を
前記分岐孔(2)に挿入した後、前記雌雄ネジ部(3
f),(4m)の螺合締結を実施して前記シールを行うラ
イニング管の分岐部シール方法。 - 【請求項2】 前記鍔付き雄ネジ体(4)の雄ネジ部
(4m)外周面に、位置合わせ用の突起(4b)を形成
し、且つ、前記流体導管(P)の分岐孔(2)形成位置
に、前記突起(4b)を係入自在な凹部(2a)を形成
しておき、前記鍔付き雄ネジ体(4)を前記分岐孔
(2)に挿入するときに、前記突起(4b)を前記凹部
(2a)に係入させて位置合わせする請求項1記載のラ
イニング管の分岐部シール方法。 - 【請求項3】 前記鍔付き雄ネジ体(4)の鍔部(4
a)上面に、位置合わせ用の目印(4d)を付けてお
き、前記鍔付き雄ネジ体(4)を前記分岐孔(2)に挿
入するときの位置合わせの目安として、前記目印(4)
を利用する請求項1記載のライニング管の分岐部シール
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6040723A JPH07248092A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | ライニング管の分岐部シール方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6040723A JPH07248092A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | ライニング管の分岐部シール方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07248092A true JPH07248092A (ja) | 1995-09-26 |
Family
ID=12588533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6040723A Pending JPH07248092A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | ライニング管の分岐部シール方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07248092A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000018466A (ja) * | 1998-07-01 | 2000-01-18 | Shonan Gosei Jushi Seisakusho:Kk | 鍔付枝管とその取付構造及び管ライニング工法 |
GB2401158A (en) * | 2003-05-01 | 2004-11-03 | Glynwed Pipe Systems Ltd | A pipe fitting for tapping into a pipe |
JP2007205385A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Mirai Ind Co Ltd | 連結具の取付構造、保護管接続装置、およびパッキン |
JP2008274981A (ja) * | 2007-04-25 | 2008-11-13 | Tokyo Gas Co Ltd | 被ライニング既設配管の穿孔部封止処理工法及び穿孔部封止処理構造 |
JP2009243566A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Sekisui Chem Co Ltd | 既設管のライニング管と分岐管との接続方法 |
JP2014084939A (ja) * | 2012-10-23 | 2014-05-12 | Yone Kk | 更生管に形成された穿孔部の周縁部封止方法及び周縁部封止構造 |
-
1994
- 1994-03-11 JP JP6040723A patent/JPH07248092A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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GB2401158B (en) * | 2003-05-01 | 2006-03-22 | Glynwed Pipe Systems Ltd | A pipe fitting |
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