JPH07247608A - 耐力壁パネルの上端支持構造 - Google Patents

耐力壁パネルの上端支持構造

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JPH07247608A
JPH07247608A JP6776494A JP6776494A JPH07247608A JP H07247608 A JPH07247608 A JP H07247608A JP 6776494 A JP6776494 A JP 6776494A JP 6776494 A JP6776494 A JP 6776494A JP H07247608 A JPH07247608 A JP H07247608A
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JP
Japan
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piece
bearing wall
wall panel
load
frame
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JP6776494A
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English (en)
Inventor
Kazuya Kondo
和也 近藤
Tetsuo Shimada
哲郎 島田
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National House Industrial Co Ltd
Original Assignee
National House Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐力壁パネルの水平方向の位置調整を簡易にか
つ作業性よく行うことができ、施工性を向上しうる。 【構成】耐力壁パネル2の枠組6の上端に垂直な受片9
A、9Bを設け、かつ梁材3下面に、前記受片9A、9
Bとの間の間隙長さLを変化しうるスペーサ12を隔て
て垂下する支持片11A、11Bを有する梁下金具10
をボルト止めするとともに、受片9A、9Bと支持片1
1A、11Bとをスペーサ12を通るボルト14を用い
て結合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐力壁パネルとその上
方でのびる梁材に固定される梁下金具との間の水平方向
のずれを便宜に吸収しうる耐力壁パネルの上端支持構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、外壁、間仕切り壁などの壁体を一
体可搬のいわゆる壁パネルを架構体に取付けることによ
り形成するパネルを用いる工法の家屋が普及している。
【0003】又このような工法の家屋において、荷重を
うける耐力壁部分は、図14に例示するように、H形鋼
からなる垂直かつ一対の縦枠材a、aを水平な横枠材
b、bで継いだ鋼製の枠組cを有する耐力壁パネルpを
用いて形成される。
【0004】この耐力壁パネルpは、その下端が布基
礎、梁材などにボルト止めされるとともに、上端は、従
来、図14に示すように、前記縦枠材aの上端部に溶接
等によって予め固着されかつ該縦枠材aの上端をこえて
上方にのびる垂直なネジ軸d、dを、耐力壁パネルpの
上方でのびる梁材h下面にボルト止めされた角パイプ状
の梁下金具eの下片e1に設けた孔に挿通しかつこのネ
ジ軸d、dにナットf、fを夫々螺着することにより支
持されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の耐力壁パネルの上端支持構造にあっては、前記
ナットfと梁下金具eの下片e1上面との間に隙間gを
設けることにより垂直方向のクリアランスを確保しうる
反面、縦枠材aに固着されたネジ軸dを前記下片e1の
孔に通すため水平方向のクリアランスが全く取れないた
め、耐力壁パネルと梁下金具との間の水平方向のずれを
吸収できず、その位置調整に多大の手間を要するなど現
場での施工工数を増大させ、施工性を低下させることが
しばしばあった。
【0006】本発明は、耐力壁パネルの枠組上端に設け
た受片と、梁材下面にボルト止めされる梁下金具の支持
片とを、その間の間隙長さを変化しうるスペーサを介在
させてボルト結合することを基本として、耐力壁パネル
と梁下金具との間の水平方向のずれを手間を要すること
なく便宜に吸収でき、現場での施工工数の増加を防ぎ、
施工性を向上しうる耐力壁パネルの上端支持構造の提供
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、垂直かつ一対
の縦枠材を水平な巾方向の横枠材で継いだ鋼製の枠組を
有し、家屋において荷重を受ける耐力壁部分を形成する
耐力壁パネルの上端を、前記家屋の構造体をなしかつこ
の耐力壁パネルの上方で巾方向にのびる水平な梁材に連
係させる耐力壁パネルの上端支持構造であって、前記枠
組の上端に巾方向に向き合って立上がる垂直な受片を設
けるとともに、前記梁材下面に、前記向き合う各受片と
の間の間隙長さを変化しうるスペーサを隔てて垂下する
支持片を有する梁下金具をボルト止めするとともに、受
片と支持片とをスペーサを通るボルトを用いて結合す
る。
【0008】なお前記枠組の縦枠材は、枠組の巾方向に
向き合うフランジを有する溝形材からなり、前記受片
は、前記フランジにより形成されることが望ましい。
【0009】又前記スペーサは、斜面を当接させる断面
三角状の一対の楔状片からなることが望ましい。
【0010】又前記スペーサは、斜面を当接させる断面
三角状の一対の楔状片からなりかつ楔状片は予め支持片
に固定されていることがさらに望ましい。
【0011】又前記受片は、枠組上端に取付けられ枠組
の全巾に亘る長さの底片を有する枠金具の前記底片両端
で立上がるとともに、前記梁下金具は、前記枠組の略全
巾の長さかつ梁材下面にボルト止めされる上片の両端に
前記支持片を垂下させることが望ましい。
【0012】
【作用】耐力壁パネルの枠組上端に設けた受片と、梁材
下面にボルト止めされかつ前記受片との間の間隙長さを
変化しうるスペーサを隔てて垂下する支持片を有する梁
下金具の前記支持片とを、前記スペーサを通るボルトを
用いて結合する。従って、耐力壁パネルと梁下金具との
間の水平方向のずれをスペーサによって便宜に吸収で
き、現場での位置調整のための作業を容易とし、施工性
を向上しうる。
【0013】又前記枠組の縦枠材のフランジにより前記
受片を形成することによって、該受片形成用の専用の金
具を省略でき、部材点数を減じ、施工工数を削減しう
る。
【0014】さらに前記スペーサを、斜面を当接させる
断面三角状の一対の楔状片から形成することにより、種
々変化する前記水平方向のずれをこの一対の楔状片のみ
を用いて吸収することが可能となり、厚さの異なる多種
類のスペーサを準備する必要がなく、施工工数の削減を
図りうるとともに、コストダウンにも役立つ。
【0015】又前記楔状片を予め支持片に固定しておく
ことによって、水平方向の位置調整をさらに簡略化で
き、施工性をより一層向上しうる。
【0016】なお前記受片を前記枠組上端に取付けられ
る枠金具の底片両端で立上がらせ、かつ前記支持片を梁
材下面にボルト止めされる上片の両端で垂下させた場合
には、枠組上方でスペーサを介して受片と支持片とをボ
ルト結合しうるため、該枠組に予め工場において外装
材、内装材などの面材を添着しておくことができ、現場
での施工工数を削減しうる。
【0017】又前記スペーサを、複数枚の薄片から形成
することによって、前記水平方向のずれの量に合わせて
精度よくしかも手間を要することなく位置調整すること
が可能となり、施工の能率化を図りうる。
【0018】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図1〜6において本発明の耐力壁パネルの上端支持
構造は、家屋において荷重を受ける耐力壁部分を形成す
る耐力壁パネル2の上端を、水平な梁材3に連係させ
る。
【0019】前記耐力壁パネル2は、図2に示すよう
に、垂直かつ一対の縦枠材4、4を水平かつ巾方向(図
1に矢印で示す)にのびる横枠材5、5で継いだ鋼製の
枠組6を有する。
【0020】又前記縦枠材4は、本実施例では、枠組6
の巾方向にのびるウエブ21の両縁に枠組6の巾方向に
向き合う、すなわちウエブ21と直角にフランジ7、7
を設けた断面H字の形鋼材からなるとともに、その下端
には脚片22が水平に固着されている。
【0021】なお縦枠材4を、枠組6の巾方向に向き合
うフランジ7、7を有する断面コ字の溝形材から形成し
てもよい。
【0022】又前記横枠材5は、枠組6の巾方向にのび
る垂直なウエブ23の上下に水平なフランジ24、24
を設けた断面H字の形鋼材からなり、前記一対の縦枠材
4、4間かつその上端から下方に揃えた位置と下端から
上方に隔たる位置とに夫々水平に架け渡される。
【0023】なお前記縦枠材4には、前記横枠材5の上
下のフランジ24、24と高さを揃えて補強板25…が
前記ウエブ21、フランジ7、7に溶着されることによ
り配設される。
【0024】前記枠組6の上端には、該枠組6の巾方向
に向き合って立上がる垂直な受片9A、9B、9A、9
Bが設けられ、又この受片9A、9Bは、本実施例で
は、前記縦枠材4のフランジ7、7の前記補強板25よ
りも上方の上端部により形成される。
【0025】又前記梁材3は、図1に示すように、基礎
F上から立上がる鋼製の柱26に一端がボルト止めされ
かつ耐力壁パネル2の上方で巾方向にのびる水平なラチ
ス梁27からなり、該柱26と共に家屋の構造体Aを形
成する。なお梁材3は、ラチス梁の他、I形鋼、溝形鋼
など種々の形鋼材から形成しうる。
【0026】前記梁材3の水平な下弦材29下面には、
本実施例では、該下面にボルト止めされる上金物30
と、この上金物30に上下動自在に連係される下金物3
1とからなる梁下金具10が固定される。
【0027】前記梁下金具10の上金物30は、梁材3
下面にボルト止めされる水平な上板32と、該上板32
の両端で立下がる立下げ板33、33と、この立下げ板
33、33下端を継ぐ水平な下板34とからなる角パイ
プ状をなす。
【0028】又前記下金物31は、図1、図2に示すよ
うに、前記縦枠材4のウエブ21上端部に当接する垂直
かつ矩形の基片35と、この基片35の前記巾方向の両
側から前記受片9A、9Bと向き合って直角に突出する
支持片11A、11Bとからなる平面コ字状の金物基体
36、およびこの金物基体36の前記基片35に下方部
が溶着されかつ該基片35上端を上方にこえてのびる垂
直な2本のネジ軸37、37からなる。
【0029】前記上金物30は梁材3下面の所定位置に
ボルト止めされるとともに、前記下金物31のネジ軸3
7、37を上金物30の前記下板34に開穿した2つの
孔に夫々下から挿入しかつこの下板34上方で該ネジ軸
37、37にナット39、39を螺着することにより下
金物31を上金物30に上下動可能に取付け、これによ
って上金物30を介して梁材3から垂下する前記支持片
11A、11Bを有する梁下金具10が梁材3下面にボ
ルト止めされる。
【0030】又前記脚片22、22が基礎F上にボルト
止めされて建込まれる前記耐力壁パネル2の前記縦枠材
4、4に夫々設けた向き合う前記受片9A、9B、受片
9A、9B間には、2つの前記梁下金具10、10の各
支持片11A、11B、支持片11A、11Bが該受片
9A、9Bとの間の間隙長さLを変化しうるスペーサ1
2を隔てて垂下する。
【0031】なおスペーサ12は、図1、図2に示すよ
うに、受片9A、9B、支持片11A、11Bと対向す
る面が平行である矩形板状の薄片13からなる。この薄
片13は、厚さT1、T2の異なる複数枚、本実施例で
は2枚の薄片13A、13Bを含む。なお厚さT1は例
えば4.5mm、厚さT2は例えば2.3mmに設定され
る。
【0032】一方の前記受片9Aと支持片11Aとは、
図3に示すように、前記薄片13Aを間に介在させてこ
の薄片13Aを通るボルト14、14を用いて結合され
るとともに、他方の前記受片9Bと支持片11Bとは薄
片13Bを介在させてこの薄片13Bを通るボルト1
4、14を用いて結合され、これにより梁下金具10と
耐力壁パネル2との間の水平方向(巾方向)のずれをス
ペーサ12、すなわち薄片13A、13Bによって吸収
しつつ該耐力壁パネル2の上端を梁材3に連係する。
【0033】なお図3において前記間隙長さLは、支持
片11A、11Bの両側で夫々4.5mm、2.3mmであ
る。又前記縦枠材4の前記巾方向の中心線Cが、図3に
示すものから図4に示す如く右方にずれた場合には、図
4に示すように、一方の受片9Aと支持片11Aとの間
に前記薄片13Bを配し、かつ他方の受片9Bと支持片
11Bとの間に薄片13Aを配して該ずれを吸収する。
ここで前記間隙長さLは、支持片11A、11Bの両側
で夫々2.3mm、4.5mmに変化する。
【0034】さらに図5に示すように前記中心線Cが左
方にずれた場合には、一方の受片9Aと支持片11Aと
の間に2枚の前記薄片13A、13Bからなるスペーサ
12を介在させ、かつ他方の受片9Bと支持片11Bと
を当接させてボルト止めし、ずれを吸収する。ここで前
記間隙長さLは、支持片11A、11Bの両側で夫々
6.8mm、0に変化する。
【0035】又図6に示すように前記中心線Cが右方に
比較的大きくずれた場合には、一方の受片9Aと支持片
11Aとを当接させてボルト止めし、かつ他方の受片9
Bと支持片11Bとの間に2枚の前記薄片13A、13
Bからなるスペーサ12を介在させてボルト結合するこ
とによりずれを吸収する。ここで前記間隙長さLは、支
持片11A、11Bの両側で夫々0、6.8mmに変化す
る。
【0036】このようにスペーサ12によって間隙長さ
Lを変化でき、梁下金具10と耐力壁パネル2との間の
水平方向のずれを能率よく吸収しうる。なおスペーサ1
2として用いられる薄片13の枚数は、3以上であって
もよく、又その厚さも適宜変更しうる。
【0037】図7〜10に本発明の他の実施例を示す。
本例において耐力壁パネル、梁下金具は、前記実施例の
耐力壁パネル2、梁下金具10と同構成であり、従って
同一名称、同一符号を用いて表す。
【0038】梁下金具10の前記支持片11A、11B
と耐力壁パネル2の受片9A、9Bとの間には、斜面S
1、S2を当接させる断面略三角状の一対の楔状片15
A、15Bからなるスペーサ12が夫々配される。
【0039】一方の楔状片15A、15Aは、図7、図
8に示すように、前記受片9A、9Bの向き合う面に予
め溶着されるとともに、水平な上面SU1、SU1と、
この上面SU1、SU1から受片9Aに近づく方向、受
片9Bから離れる方向に夫々傾斜してのびる斜面S1、
S1と、この斜面S1、S1下端から水平にのびる下面
SD1、SD1とを有する。又楔状片15A、15A、
受片9A、9Bには、垂直方向にのびる長孔40、40
が穿設されている。
【0040】他方の楔状片15B、15Bは、前記支持
片11A、11Bの受片9A、9Bに向く面に予め溶着
固定されるとともに、水平な上面SU2、SU2と、こ
の上面SU2、SU2から前記斜面S1、S1と同傾斜
でのびる斜面S2、S2と、この斜面S2、S2下端か
ら水平にのびる下面SD2、SD2とを有し、かつ水平
な孔41、41が設けられている。なお前記支持片11
A、11Bには、この孔41、41に臨むネジ溝42、
42が刻設される。
【0041】前記受片9A、9Bと支持片11A、11
Bとは、図7に示すように、前記長孔40、孔41を通
りかつネジ溝42に螺着するボルト14を用いて夫々結
合される。
【0042】又前記縦枠材4の前記中心線Cが、図9に
示すように梁下金具10に対して左方にずれている場合
は、前記下金物31を上方に移動させることにより、前
記斜面S1と斜面S2とが当接した状態で該下金物31
と縦枠材4とを水平方向に位置ずれさせることができ、
ずれを吸収しうる。なお前記楔状片15Aは前記上面S
U1を有するため、楔状片15Bが受片9Bと衝合する
ことを防止できる。
【0043】又前記縦枠材4の前記中心線Cが、図10
に示すように梁下金具10に対して右方にずれている場
合は、前記下金物31を下方に移動させることにより、
前記斜面S1と斜面S2とが当接した状態で該下金物3
1と縦枠材4とを水平方向に位置ずれさせることがで
き、ずれを吸収しうる。なお前記楔状片15Bは前記上
面SU2を有するため、楔状片15Aが支持片11Aと
衝合することを防止できる。
【0044】このように楔状片15A、15Bからなる
スペーサ12を用いることによって、前記下金物31が
上下動しうる範囲内で効率よく位置調整でき、施工性を
向上しうるとともに、多種類の厚さの異なるスペーサを
準備して配設する必要がなく、該楔状片15A、15B
が予め受片9A、9B、支持片11A、11Bに固定さ
れていることと相まって、部材点数を減少でき、かつ施
工工数を削減しうる他、コストダウンにも役立つ。
【0045】図11〜13に本発明の他の実施例を示
す。本例において耐力壁パネル2は、前記実施例の枠組
6と同構成の枠組6Aと、この枠組6A上端に取付けら
れる枠金具16とを具える。
【0046】前記枠金具16は、前記枠組6Aの全巾に
亘る長さの水平な底片17と、その両端で巾方向に向き
合って立上がる垂直な受片9A、9Bとからなるととも
に、枠組6Aの縦枠材4、4上端部に夫々溶着される平
面コ字の固定金物44、44から立上がるネジ軸45…
を前記底片17に設けた孔46…に挿入しかつこのネジ
軸45…にナット47…を螺着することにより、枠金具
16は枠組6A上端に上下動可能に取付けられる。
【0047】又梁材3に、この梁材3下面にボルト止め
されかつ前記枠組6Aの略全巾の長さを有する上片19
と、この上片19下面かつ両端近傍から垂下する支持片
11A、11Bとからなる梁下金具10を固定するとと
もに、前記受片9Aと支持片11Aとの間、受片9Bと
支持片11Bとの間に夫々位置調整用のスペーサ12、
12を必要に応じて介在させて該受片9A、9Bと支持
片11A、11Bとをボルト14、14を用いて結合
し、これにより耐力壁パネル2の上端を梁材3に連係さ
せる。
【0048】なお前記スペーサ12は、図11、図13
に示すように、1枚の薄片13から形成することができ
る他、複数枚の薄片13…を重ねて用いてもよい。
【0049】又前記薄片13の厚さは、位置調整のため
例えば4.5mm、2.3mmに設定されるとともに、スペ
ーサ12として前記楔状片15A、15Bからなるもの
を利用することも出来る。
【0050】又耐力壁パネル2の前記枠金具16と前記
梁下金具10とは、枠組6Aの上方でボルト14、14
を用いて結合されるため、図12に示すように、工場に
おいて予め背高の外装材49、内装材50を該枠組6A
に添設しておくことが可能となり、現場での施工工数を
削減しうる。
【0051】なお耐力壁パネル2は、前記外装材49、
内装材50の他にも、縦枠材4、4の側面に縦桟51、
51を予め取付けるとともに、該縦枠材4、4の上端間
には上桟52が予め添着される。
【0052】
【発明の効果】叙上の如く本発明の耐力壁パネルの上端
支持構造は、耐力壁パネルの枠組上端に巾方向に向き合
って立上がる垂直な受片を設け、かつ梁材下面に、向き
合う前記受片との間の間隙長さを変化しうるスペーサを
隔てて垂下する支持片を有する梁下金具をボルト止め
し、しかも受片と支持片とをスペーサを通るボルトを用
いて結合するため、梁下金具と耐力壁パネルとの間の水
平方向、すなわち前記巾方向のずれを前記スペーサによ
って手間を要することなく便宜に吸収でき、施工性を向
上しうるとともに、工期の短縮を図りうる。
【0053】又前記受片を、前記枠組の縦枠材のフラン
ジにより形成することによって、該受片専用の金具を不
要とし、コストを節減しうるとともに、施工工数を削減
しうる。
【0054】さらに前記スペーサを、斜面を当接させる
断面三角状の一対の楔状片から形成することにより、多
種類の厚さの異なるスペーサを準備する必要がなく、部
材点数を減じうるとともに、耐力壁パネルと梁下金具と
の間の位置の調整作業を容易とし、かつ施工工数を削減
しうる他、前記楔状片を予め支持片に固定しておくこと
によって、施工性を一層向上しうる。
【0055】又前記受片を、枠組上端に取付けられる枠
金具に設けることによって、受片が枠組から上方に突出
するため、該枠組に例えば工場において予め外装材、内
装材を取付けておいても受片と支持片とをボルト止めす
ることが可能となり、現場での施工工数を削減しうる。
【0056】さらにスペーサを、複数枚かつ受片、支持
片と対向する面が平行である薄片から形成することによ
って、耐力壁パネルと梁下金具との間の水平方向のずれ
を精度よくかつ容易に調整でき、施工の能率化を一層促
進しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】耐力壁パネルを例示する斜視図である。
【図3】本発明の作用を示す部分正面図である。
【図4】本発明の作用を示す部分正面図である。
【図5】本発明の作用を示す部分正面図である。
【図6】本発明の作用を示す部分正面図である。
【図7】楔状片からなるスペーサを用いた実施例を示す
部分正面図である。
【図8】その部分分解斜視図である。
【図9】その作用を示す部分正面図である。
【図10】その作用を示す部分正面図である。
【図11】本発明の他の実施例を示す正面図である。
【図12】その断面図である。
【図13】その部分斜視図である。
【図14】従来の技術を説明するための正面図である。
【符号の説明】
2 耐力壁パネル 3 梁材 4 縦枠材 5 横枠材 6、6A 枠組 7 フランジ 9A、9B 受片 10 梁下金具 11A、11B 支持片 12 スペーサ 13、13A、13B 薄片 14 ボルト 15A、15B 楔状片 16 枠金具 17 底片 19 上片 A 家屋の構造体 L 間隙長さ S1、S2 斜面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】垂直かつ一対の縦枠材を水平な巾方向の横
    枠材で継いだ鋼製の枠組を有し、家屋において荷重を受
    ける耐力壁部分を形成する耐力壁パネルの上端を、前記
    家屋の構造体をなしかつこの耐力壁パネルの上方で巾方
    向にのびる水平な梁材に連係させる耐力壁パネルの上端
    支持構造であって、 前記枠組の上端に巾方向に向き合って立上がる垂直な受
    片を設けるとともに、 前記梁材下面に、前記向き合う各受片との間の間隙長さ
    を変化しうるスペーサを隔てて垂下する支持片を有する
    梁下金具をボルト止めするとともに、受片と支持片とを
    スペーサを通るボルトを用いて結合することを特徴とす
    る耐力壁パネルの上端支持構造。
  2. 【請求項2】前記枠組の縦枠材は、枠組の巾方向に向き
    合うフランジを有する溝形材からなり、前記受片は、前
    記フランジにより形成されることを特徴とする請求項1
    記載の耐力壁パネルの上端支持構造。
  3. 【請求項3】前記スペーサは、斜面を当接させる断面三
    角状の一対の楔状片からなることを特徴とする請求項2
    記載の耐力壁パネルの上端支持構造。
  4. 【請求項4】前記受片は、枠組上端に取付けられ枠組の
    全巾に亘る長さの底片を有する枠金具の前記底片両端で
    立上がるとともに、前記梁下金具は、前記枠組の略全巾
    の長さかつ梁材下面にボルト止めされる上片の両端に前
    記支持片を垂下させたことを特徴とする請求項1記載の
    耐力壁パネルの上端支持構造。
  5. 【請求項5】前記スペーサは、斜面を当接させる断面三
    角状の一対の楔状片からなることを特徴とする請求項4
    記載の耐力壁パネルの上端支持構造。
  6. 【請求項6】前記スペーサは、複数枚かつ受片、支持片
    と対向する面が平行である薄片からなることを特徴とす
    る請求項4記載の耐力壁パネルの上端支持構造。
  7. 【請求項7】前記スペーサは、斜面を当接させる断面三
    角状の一対の楔状片からなりかつ楔状片は予め支持片に
    固定されたことを特徴とする請求項1記載の耐力壁パネ
    ルの上端支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020051180A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 住友金属鉱山シポレックス株式会社 軽量気泡コンクリートパネル用の取付け金物

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