JPH07247421A - 二輪車ホイール用ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents
二輪車ホイール用ポリアミド樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH07247421A JPH07247421A JP3983294A JP3983294A JPH07247421A JP H07247421 A JPH07247421 A JP H07247421A JP 3983294 A JP3983294 A JP 3983294A JP 3983294 A JP3983294 A JP 3983294A JP H07247421 A JPH07247421 A JP H07247421A
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- JP
- Japan
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- nylon
- polyamide resin
- resin composition
- resin
- weight
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 (A)ナイロン6、ナイロン66、ナイロン
6/66樹脂のうちから選ばれる、一種以上のポリアミ
ド樹脂;30〜90重量%、(B)α,β−不飽和カル
ボン酸もしくはその誘導体で変性された変性オレフィン
系重合体;1〜20重量%、(C)チタン酸カリウムウ
ィスカー;5〜50重量%、を配合してなる二輪車ホイ
ール用ポリアミド樹脂組成物。 【効果】 本発明のポリアミド樹脂組成物は、衝撃性に
優れ、しかも、強度・剛性が高く、表面平滑性に優れ、
且つ焼却処理が容易である。特に、二輪車ホイ−ル用樹
脂材料として極めて優れた特性を有している。
6/66樹脂のうちから選ばれる、一種以上のポリアミ
ド樹脂;30〜90重量%、(B)α,β−不飽和カル
ボン酸もしくはその誘導体で変性された変性オレフィン
系重合体;1〜20重量%、(C)チタン酸カリウムウ
ィスカー;5〜50重量%、を配合してなる二輪車ホイ
ール用ポリアミド樹脂組成物。 【効果】 本発明のポリアミド樹脂組成物は、衝撃性に
優れ、しかも、強度・剛性が高く、表面平滑性に優れ、
且つ焼却処理が容易である。特に、二輪車ホイ−ル用樹
脂材料として極めて優れた特性を有している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な二輪車ホイール
用ポリアミド樹脂組成物に関するものである。詳しく
は、本発明は剛性が高く、衝撃特性に優れ、耐久性が高
く、外観が良好で焼却処理の容易な二輪車ホイール用ポ
リアミド樹脂組成物に関するものである。
用ポリアミド樹脂組成物に関するものである。詳しく
は、本発明は剛性が高く、衝撃特性に優れ、耐久性が高
く、外観が良好で焼却処理の容易な二輪車ホイール用ポ
リアミド樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、金属部品の樹脂化が盛んに行われ
ているが、これは、金属製から樹脂製に変更することに
より、軽量化、防錆化による耐久性向上などの利点が得
られるためである。中でも自転車を始めとする二輪車ホ
イ−ルにおいては、上記利点に加え、デザインの自由度
が増え、着色が可能となり、ファッション性が向上する
ために、広く注目を浴びている。
ているが、これは、金属製から樹脂製に変更することに
より、軽量化、防錆化による耐久性向上などの利点が得
られるためである。中でも自転車を始めとする二輪車ホ
イ−ルにおいては、上記利点に加え、デザインの自由度
が増え、着色が可能となり、ファッション性が向上する
ために、広く注目を浴びている。
【0003】これら樹脂製二輪車ホイ−ルについては、
その素材に対して、剛性、靭性、耐熱性等が要求される
ことから、エンジニアリングプラスチック、特にナイロ
ン6樹脂、ナイロン66樹脂、ナイロン6/66共重合
樹脂等を主体とする強化ナイロン樹脂が一般に使用され
ている。しかしながら、ガラス繊維強化ナイロンは、焼
却処理を行なう際に、ガラス繊維が溶融して焼却炉に付
着し、焼却炉の耐久性が低下するため、焼却処理をこう
R帆すると、二輪車ホイール用材料としては適正を欠く
結果となる。
その素材に対して、剛性、靭性、耐熱性等が要求される
ことから、エンジニアリングプラスチック、特にナイロ
ン6樹脂、ナイロン66樹脂、ナイロン6/66共重合
樹脂等を主体とする強化ナイロン樹脂が一般に使用され
ている。しかしながら、ガラス繊維強化ナイロンは、焼
却処理を行なう際に、ガラス繊維が溶融して焼却炉に付
着し、焼却炉の耐久性が低下するため、焼却処理をこう
R帆すると、二輪車ホイール用材料としては適正を欠く
結果となる。
【0004】従って、剛性と靱性に優れ、外観が良好
で、且つ焼却処理の容易な二輪車ホイール用ポリアミド
樹脂組成物は未だ得られていないのが実情であった。
で、且つ焼却処理の容易な二輪車ホイール用ポリアミド
樹脂組成物は未だ得られていないのが実情であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のポリアミド樹脂
組成物は、吸湿による剛性低下が大きく、高い剛性を要
求される材料としては、剛性が必ずしも充分ではない。
剛性を高めるために一般にガラス繊維を配合するが、ガ
ラス繊維が成形品の表面状態を荒くするために、外観の
平滑性が損なわれる。更に、ガラス繊維の融点は約85
0℃であり、現在、通常に使用されている焼却炉で焼却
処理を行うと、部分的に800〜1000℃に達する炉
内で、ガラス繊維が溶融して焼却炉に付着し、焼却炉の
耐久性が低下する。
組成物は、吸湿による剛性低下が大きく、高い剛性を要
求される材料としては、剛性が必ずしも充分ではない。
剛性を高めるために一般にガラス繊維を配合するが、ガ
ラス繊維が成形品の表面状態を荒くするために、外観の
平滑性が損なわれる。更に、ガラス繊維の融点は約85
0℃であり、現在、通常に使用されている焼却炉で焼却
処理を行うと、部分的に800〜1000℃に達する炉
内で、ガラス繊維が溶融して焼却炉に付着し、焼却炉の
耐久性が低下する。
【0006】したがって、二輪車ホイール用ポリアミド
樹脂組成物には、これら欠点が改良され、成形品に要求
される剛性と衝撃特性のバランスを有し、かつ、焼却処
理の容易なことが要求されている。
樹脂組成物には、これら欠点が改良され、成形品に要求
される剛性と衝撃特性のバランスを有し、かつ、焼却処
理の容易なことが要求されている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン6/66共重合樹脂等の、
高い剛性と充分な衝撃特性と、外観の平滑性が良好で且
つ焼却処理の容易な融点の高い補強材を配合した二輪車
ホイール用ポリアミド樹脂組成物を得るために鋭意検討
した結果、特定の組成物が本要求を満足することを見い
出し、本発明に到達した。
6、ナイロン66、ナイロン6/66共重合樹脂等の、
高い剛性と充分な衝撃特性と、外観の平滑性が良好で且
つ焼却処理の容易な融点の高い補強材を配合した二輪車
ホイール用ポリアミド樹脂組成物を得るために鋭意検討
した結果、特定の組成物が本要求を満足することを見い
出し、本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明の要旨は、(A)ナイロ
ン6、ナイロン66、ナイロン6/66樹脂のうちから
選ばれる、一種以上のポリアミド樹脂;30〜90重量
%、(B)α,β−不飽和カルボン酸もしくはその誘導
体で変性された変性オレフィン系重合体;1〜20重量
%、(C)チタン酸カリウムウィスカー;5〜50重量
%、を配合してなる二輪車ホイール用ポリアミド樹脂組
成物に存する。
ン6、ナイロン66、ナイロン6/66樹脂のうちから
選ばれる、一種以上のポリアミド樹脂;30〜90重量
%、(B)α,β−不飽和カルボン酸もしくはその誘導
体で変性された変性オレフィン系重合体;1〜20重量
%、(C)チタン酸カリウムウィスカー;5〜50重量
%、を配合してなる二輪車ホイール用ポリアミド樹脂組
成物に存する。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
使用される(A)成分であるナイロン6樹脂、ナイロン
66樹脂、ナイロン6/66樹脂については、常法にし
たがって、それぞれ、ε−カプロラクタムの開環重合、
ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸の重縮合、及びそ
れらを共重合して得られた樹脂が使用できる。また、少
量の添加剤や、少量の共重合成分を含有する市販のナイ
ロン6樹脂、ナイロン66樹脂を使用してもよい。
使用される(A)成分であるナイロン6樹脂、ナイロン
66樹脂、ナイロン6/66樹脂については、常法にし
たがって、それぞれ、ε−カプロラクタムの開環重合、
ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸の重縮合、及びそ
れらを共重合して得られた樹脂が使用できる。また、少
量の添加剤や、少量の共重合成分を含有する市販のナイ
ロン6樹脂、ナイロン66樹脂を使用してもよい。
【0010】使用するナイロン樹脂の分子量等について
は特に制限は無いが、好ましくはJISK−6810に
従って、98%硫酸中、濃度1%、温度25℃にて測定
した相対粘度が2〜5のものが好適に使用される。
(A)成分としては、かかる3種のナイロンのうち1
種、もしくは、複数を用いてもよく、その配合量は、組
成物全体の30〜90重量%であり、好ましくは40〜
80重量%である。
は特に制限は無いが、好ましくはJISK−6810に
従って、98%硫酸中、濃度1%、温度25℃にて測定
した相対粘度が2〜5のものが好適に使用される。
(A)成分としては、かかる3種のナイロンのうち1
種、もしくは、複数を用いてもよく、その配合量は、組
成物全体の30〜90重量%であり、好ましくは40〜
80重量%である。
【0011】本発明で使用される(B)成分である変性
オレフィン系重合体は、α,β−不飽和カルボン酸もし
くはその誘導体で変性された変性オレフィン系重合体で
あり、該α,β−不飽和カルボン酸もしくはその誘導体
とは、すなわち、(a)炭素数3〜12のエチレン性不
飽和モノまたはジカルボン酸、(b)炭素数1〜29の
アルコ−ルと該モノカルボン酸とのエステル、該アルコ
−ルと該ジカルボン酸のモノエステルおよびジエステ
ル、(c)炭素数1〜12のエチレン性不飽和ジカルボ
ン酸の無水物などを挙げることができる。このようなも
のの具体例としては、メチルメタクリレ−ト、ブチルア
クリレ−ト、エチルアクリレ−ト、アクリル酸およびメ
タクリル酸のアルキルエステル、マレイン酸、無水マレ
イン酸、マレイン酸モノエステル、フマル酸モノエステ
ル、マレイン酸及びフマル酸の炭素数29までのアルキ
ルモノエステル、グリシジルメタクリレ−ト、グリシジ
ルアクリレ−トが挙げられる。
オレフィン系重合体は、α,β−不飽和カルボン酸もし
くはその誘導体で変性された変性オレフィン系重合体で
あり、該α,β−不飽和カルボン酸もしくはその誘導体
とは、すなわち、(a)炭素数3〜12のエチレン性不
飽和モノまたはジカルボン酸、(b)炭素数1〜29の
アルコ−ルと該モノカルボン酸とのエステル、該アルコ
−ルと該ジカルボン酸のモノエステルおよびジエステ
ル、(c)炭素数1〜12のエチレン性不飽和ジカルボ
ン酸の無水物などを挙げることができる。このようなも
のの具体例としては、メチルメタクリレ−ト、ブチルア
クリレ−ト、エチルアクリレ−ト、アクリル酸およびメ
タクリル酸のアルキルエステル、マレイン酸、無水マレ
イン酸、マレイン酸モノエステル、フマル酸モノエステ
ル、マレイン酸及びフマル酸の炭素数29までのアルキ
ルモノエステル、グリシジルメタクリレ−ト、グリシジ
ルアクリレ−トが挙げられる。
【0012】該変性オレフィン系重合体は、これらの
α,β−不飽和カルボン酸、もしくは、その誘導体が、
エチレン、プロピレン、ブテン、などのオレフィン重合
体にグラフト重合または、グラフト反応したものであ
る。具体的には、エチレン/プロピレン/g−無水マレ
イン酸、エチレン/ブテン/g−無水マレイン酸、エチ
レン/メチルアクリレ−ト/メタクリル酸、エチレン/
酢酸ビニル/メタクリル酸、エチレン/プロピレン/
1,4−ヘキサジエン/g−無水マレイン酸、エチレン
/プロピレン/ノルボルナルジエン/g−無水マレイン
酸、エチレン/プロピレン/テトラヒドロインデン/g
−フマル酸、エチレン/グリシジルメタクリレ−ト、エ
チレン/酢酸ビニル/グリシジルメタクリレ−ト、エチ
レン/プロピレン/g−テトラヒドロフルフリルメタク
リレ−ト、エチレン/ブテン/g−テトラヒドロフルフ
リルメタクリレ−ト、エチレン/プロピレン/g−無水
マレイン酸/g−テトラヒドロフルフリルメタクリレ−
ト、エチレン/ブテン/g−無水マレイン酸/g−テト
ラヒドロフルフリルメタクリレ−ト(gはグラフトを意
味する)などのグラフト物をあげることができる。
α,β−不飽和カルボン酸、もしくは、その誘導体が、
エチレン、プロピレン、ブテン、などのオレフィン重合
体にグラフト重合または、グラフト反応したものであ
る。具体的には、エチレン/プロピレン/g−無水マレ
イン酸、エチレン/ブテン/g−無水マレイン酸、エチ
レン/メチルアクリレ−ト/メタクリル酸、エチレン/
酢酸ビニル/メタクリル酸、エチレン/プロピレン/
1,4−ヘキサジエン/g−無水マレイン酸、エチレン
/プロピレン/ノルボルナルジエン/g−無水マレイン
酸、エチレン/プロピレン/テトラヒドロインデン/g
−フマル酸、エチレン/グリシジルメタクリレ−ト、エ
チレン/酢酸ビニル/グリシジルメタクリレ−ト、エチ
レン/プロピレン/g−テトラヒドロフルフリルメタク
リレ−ト、エチレン/ブテン/g−テトラヒドロフルフ
リルメタクリレ−ト、エチレン/プロピレン/g−無水
マレイン酸/g−テトラヒドロフルフリルメタクリレ−
ト、エチレン/ブテン/g−無水マレイン酸/g−テト
ラヒドロフルフリルメタクリレ−ト(gはグラフトを意
味する)などのグラフト物をあげることができる。
【0013】この中で好ましいのは、オレフィン系重合
体に無水マレイン酸をグラフトさせたものであり、更に
好ましくは、エチレンとプロピレンまたはブテンとの共
重合体に無水マレイン酸をグラフトさせたものである。
α,β−不飽和カルボン酸もしくはその誘導体の量は、
オレフィン系重合体全体にたいして、0.01〜2重量
%の範囲が好ましい。
体に無水マレイン酸をグラフトさせたものであり、更に
好ましくは、エチレンとプロピレンまたはブテンとの共
重合体に無水マレイン酸をグラフトさせたものである。
α,β−不飽和カルボン酸もしくはその誘導体の量は、
オレフィン系重合体全体にたいして、0.01〜2重量
%の範囲が好ましい。
【0014】本発明で使用されるオレフィン系重合体と
しては、ある程度柔軟性のあるものが衝撃性の向上効果
が高く、したがって、曲げ弾性率が、100〜1500
0kg/cm2、好ましくは200〜8000kg/c
m2の範囲のものが用いられる。本発明で用いられる変
性オレフィン系重合体の配合量は、1〜20重量%、好
ましくは、2〜15重量%である。配合量が多すぎると
剛性の低下が著しい。
しては、ある程度柔軟性のあるものが衝撃性の向上効果
が高く、したがって、曲げ弾性率が、100〜1500
0kg/cm2、好ましくは200〜8000kg/c
m2の範囲のものが用いられる。本発明で用いられる変
性オレフィン系重合体の配合量は、1〜20重量%、好
ましくは、2〜15重量%である。配合量が多すぎると
剛性の低下が著しい。
【0015】本発明で使用されるチタン酸カリウムウィ
スカー(C)とは、融点約1370℃で、一般に熱可塑
性樹脂用として市販されているものの使用が可能であ
る。中でも、0.1〜2μの繊維径のものが特に好まし
く使用される。チタン酸カリウムウィスカーの配合量
は、5〜50重量%、好ましくは、15〜40重量%の
範囲で選ばれる。現在、通常に使用されている焼却炉で
は、高温部でも1000℃以下であり、チタン酸カリウ
ムウィスカーは焼却炉に溶融付着しない。
スカー(C)とは、融点約1370℃で、一般に熱可塑
性樹脂用として市販されているものの使用が可能であ
る。中でも、0.1〜2μの繊維径のものが特に好まし
く使用される。チタン酸カリウムウィスカーの配合量
は、5〜50重量%、好ましくは、15〜40重量%の
範囲で選ばれる。現在、通常に使用されている焼却炉で
は、高温部でも1000℃以下であり、チタン酸カリウ
ムウィスカーは焼却炉に溶融付着しない。
【0016】本発明で使用されるポリアミド樹脂(A)
と、変性オレフィン系重合体(B)、及びチタン酸カリ
ウムウィスカー(C)の配合は、当該業者に周知の方法
により混合される。具体的には、バンバリーミキサー、
スーパーミキサー、ロールニーダー、エクストルーダー
などが使用される。なかでも、エクストルーダーを用い
て、樹脂温度220〜300℃で溶融混練する方法が好
ましい。
と、変性オレフィン系重合体(B)、及びチタン酸カリ
ウムウィスカー(C)の配合は、当該業者に周知の方法
により混合される。具体的には、バンバリーミキサー、
スーパーミキサー、ロールニーダー、エクストルーダー
などが使用される。なかでも、エクストルーダーを用い
て、樹脂温度220〜300℃で溶融混練する方法が好
ましい。
【0017】また、混合の順序にしても特に制限はな
く、更に、全部を溶融混練せずにいわゆるペレットブレ
ンドとして、例えば、ポリアミド樹脂(A)と変性オレ
フィン系重合体(B)とを混練したものと、ポリアミド
樹脂(A)とチタン酸カリウムウィスカー(C)とを混
練したものとを、ペレットブレンドして加工に供する方
法なども有効である。
く、更に、全部を溶融混練せずにいわゆるペレットブレ
ンドとして、例えば、ポリアミド樹脂(A)と変性オレ
フィン系重合体(B)とを混練したものと、ポリアミド
樹脂(A)とチタン酸カリウムウィスカー(C)とを混
練したものとを、ペレットブレンドして加工に供する方
法なども有効である。
【0018】本発明の組成物においては、上記の配合物
以外に当該業者に周知の各種の添加剤、例えば、エポキ
シ化合物などの加水分解防止剤、パラフィンワックス、
脂肪酸エステルなどの滑剤、ヒンダードフェノール、リ
ン酸エステルや亜リン酸エステルなどの酸化防止剤、ト
リアジン系化合物などの耐候性改良剤、銅系の耐熱性改
良剤、顔料、染料などの着色剤、難燃剤、帯電防止剤、
シリカ、アルミナ、シリカ─アルミナ系粘土鉱物、ケイ
酸カルシウム、炭酸カルシウムなどの充填材などを付与
してもよい。また、本発明の組成物には、本発明の効果
を損なわない範囲内で、他の樹脂材料を混合して使用す
ることが出来る。
以外に当該業者に周知の各種の添加剤、例えば、エポキ
シ化合物などの加水分解防止剤、パラフィンワックス、
脂肪酸エステルなどの滑剤、ヒンダードフェノール、リ
ン酸エステルや亜リン酸エステルなどの酸化防止剤、ト
リアジン系化合物などの耐候性改良剤、銅系の耐熱性改
良剤、顔料、染料などの着色剤、難燃剤、帯電防止剤、
シリカ、アルミナ、シリカ─アルミナ系粘土鉱物、ケイ
酸カルシウム、炭酸カルシウムなどの充填材などを付与
してもよい。また、本発明の組成物には、本発明の効果
を損なわない範囲内で、他の樹脂材料を混合して使用す
ることが出来る。
【0019】
【実施例】以下に、本発明を実施例によって具体的に説
明するが、本発明はその要旨を逸脱しない限り、これら
により何ら限定されるものではない。 〔参考例1;変性オレフィン系重合体の製造法〕結晶化
度20%、MIが3.6のブテン−1含量14モル%の
エチレン−ブテン−1共重合体100部、少量のアセト
ンに溶解させたα,α’−ビス−t−ブチルパ−オキサ
ン−p−ジイソプロピルベンゼン0.025重量部、お
よび無水マレイン酸0.5重量部を、ヘンシェルミキサ
ーにて混合し、このブレンド物を、シリンダー径40mm
φの押出機にて樹脂温度230〜240℃にて押出し、
ペレット化した。得られたペレットの一部をプレス成形
し、赤外スペクトルにて無水マレイン酸を定量したとこ
ろ、0.44%の無水マレイン酸が検出された。
明するが、本発明はその要旨を逸脱しない限り、これら
により何ら限定されるものではない。 〔参考例1;変性オレフィン系重合体の製造法〕結晶化
度20%、MIが3.6のブテン−1含量14モル%の
エチレン−ブテン−1共重合体100部、少量のアセト
ンに溶解させたα,α’−ビス−t−ブチルパ−オキサ
ン−p−ジイソプロピルベンゼン0.025重量部、お
よび無水マレイン酸0.5重量部を、ヘンシェルミキサ
ーにて混合し、このブレンド物を、シリンダー径40mm
φの押出機にて樹脂温度230〜240℃にて押出し、
ペレット化した。得られたペレットの一部をプレス成形
し、赤外スペクトルにて無水マレイン酸を定量したとこ
ろ、0.44%の無水マレイン酸が検出された。
【0020】〔実施例1〜3、比較例1〜4〕市販のナ
イロン6樹脂(三菱化成(株)製、ノバミッド101
0:ノバミッドは登録商標)、参考例1の変性オレフィ
ン系重合体、市販のチタン酸カリウムウィスカー(川鉄
鉱業(株)性、商品名タイブレックスHGA)、および
市販のチョップドストランドガラス繊維(旭ファイバー
グラス(株)製、商品名MA486)を、表−1に示す
配合量で配合し、シリンダー径35mmφのベント付二
軸押出機にて、樹脂温度250〜280℃の範囲で溶融
混練後してペレットを得て、120℃の真空乾燥機で乾
燥した。
イロン6樹脂(三菱化成(株)製、ノバミッド101
0:ノバミッドは登録商標)、参考例1の変性オレフィ
ン系重合体、市販のチタン酸カリウムウィスカー(川鉄
鉱業(株)性、商品名タイブレックスHGA)、および
市販のチョップドストランドガラス繊維(旭ファイバー
グラス(株)製、商品名MA486)を、表−1に示す
配合量で配合し、シリンダー径35mmφのベント付二
軸押出機にて、樹脂温度250〜280℃の範囲で溶融
混練後してペレットを得て、120℃の真空乾燥機で乾
燥した。
【0021】得られたペレットを、型締力80tの射出
成形機にて試験片を成形し、得られた試験片を用いて、
引張強度、曲げ強度、曲げ弾性率、1/8”Izod衝
撃値、平滑度を測定した。また、試験片を100℃沸騰
水中で1時間、強制吸水させて、吸水時の曲げ弾性率を
測定した。結果は表−2に示した。 (試験法) 引張強度は、ASTM−D−638に準じて行った。 曲げ強度は、ASTM−D−790に準じて行った。 曲げ弾性率は、ASTM−D−790に準じて行っ
た。 IZOD衝撃値は、1/8インチ厚みの試験片を用
い、ASTM−D−256に従って測定した。 表面平滑度は、100×100×2mm厚みの試験片
を用い、JISB−0601に従い、触針式表面粗度試
験器にて、長さ1×1mmの正方形部の表面粗さを測定
し、中心線平均粗さ(Ra)で表した。尚、表中の配合
量は、特に断らない限り、重量%である。
成形機にて試験片を成形し、得られた試験片を用いて、
引張強度、曲げ強度、曲げ弾性率、1/8”Izod衝
撃値、平滑度を測定した。また、試験片を100℃沸騰
水中で1時間、強制吸水させて、吸水時の曲げ弾性率を
測定した。結果は表−2に示した。 (試験法) 引張強度は、ASTM−D−638に準じて行った。 曲げ強度は、ASTM−D−790に準じて行った。 曲げ弾性率は、ASTM−D−790に準じて行っ
た。 IZOD衝撃値は、1/8インチ厚みの試験片を用
い、ASTM−D−256に従って測定した。 表面平滑度は、100×100×2mm厚みの試験片
を用い、JISB−0601に従い、触針式表面粗度試
験器にて、長さ1×1mmの正方形部の表面粗さを測定
し、中心線平均粗さ(Ra)で表した。尚、表中の配合
量は、特に断らない限り、重量%である。
【0022】
【表1】 (表中の配合量は、すべて重量%)
【0023】
【表2】
【0024】
【発明の効果】実施例に示すように、本発明のポリアミ
ド樹脂組成物は、衝撃性に優れ、しかも、強度・剛性が
高く、表面平滑性に優れ、且つ焼却処理が容易である。
特に、二輪車ホイ−ル用樹脂材料として極めて優れた特
性を有している。
ド樹脂組成物は、衝撃性に優れ、しかも、強度・剛性が
高く、表面平滑性に優れ、且つ焼却処理が容易である。
特に、二輪車ホイ−ル用樹脂材料として極めて優れた特
性を有している。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)ナイロン6、ナイロン66、ナイ
ロン6/66樹脂のうちから選ばれる、一種以上のポリ
アミド樹脂;30〜90重量%、(B)α,β−不飽和
カルボン酸もしくはその誘導体で変性された変性オレフ
ィン系重合体;1〜20重量%、(C)チタン酸カリウ
ムウィスカー;5〜50重量%、を配合してなる二輪車
ホイール用ポリアミド樹脂組成物。 - 【請求項2】 (A)ポリアミド樹脂が、ナイロン6で
あることを特徴とする、請求項1記載の二輪車ホイール
用ポリアミド樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3983294A JPH07247421A (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 二輪車ホイール用ポリアミド樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3983294A JPH07247421A (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 二輪車ホイール用ポリアミド樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07247421A true JPH07247421A (ja) | 1995-09-26 |
Family
ID=12563952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3983294A Pending JPH07247421A (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 二輪車ホイール用ポリアミド樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07247421A (ja) |
-
1994
- 1994-03-10 JP JP3983294A patent/JPH07247421A/ja active Pending
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