JPH07246988A - 水中観光船 - Google Patents

水中観光船

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Publication number
JPH07246988A
JPH07246988A JP6037153A JP3715394A JPH07246988A JP H07246988 A JPH07246988 A JP H07246988A JP 6037153 A JP6037153 A JP 6037153A JP 3715394 A JP3715394 A JP 3715394A JP H07246988 A JPH07246988 A JP H07246988A
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JP
Japan
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float
float tank
tank
underwater
underwater sightseeing
Prior art date
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Pending
Application number
JP6037153A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Harita
安弘 播田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd filed Critical Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 航行時における船体抵抗の低減、動揺の低減
及び泡発生防止を計ると共に、保針性の向上を計り、観
察窓から水面部も見え、更に、適度の復原力を有する水
中観光船を提供する。 【構成】 下部側面に観察窓3を備えた主船体1の上部
両側に、水面より上方に位置すると共に前記主船体1に
沿って延在するフロートタンク2を設け、かつ、それぞ
れのフロートタンク2に該フロートタンクの一部を構成
するアウトリガー5を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海中の魚類や海底の様
子を見物するための水中観光船に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、水中観光船は、船底に観察窓を
設けたものが多いが、近年、船側に観察窓を設けた半潜
水式の水中観光船が知られるようになった(特公平5−
10278号公報参照)。この水中観光船は、図9に示
すように、水中キャビン1aを構成する主船体1の下部
両側に観察窓3を備えると共に、主船体1の上部両側に
フロートタンク2,2を設けている。このフロートタン
ク2,2は、観察窓破損時の不沈性確保及び観察窓3の
水中視野確保のために設けられている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】然しながら、この水
中観光船は、フロートタンクが主船体の左右両側に大き
く張り出していると共に、フロートタンクの吃水が浅い
ため、次のような、多くの問題を抱えている。 フロートタンクの吃水部の幅が広いために航行時の
抵抗が大きく、所要馬力が非常に大きい。従って、スピ
ードアップするには、大馬力が必要となる。
【0004】 フロートタンクの吃水部の幅が広いた
めに波浪の影響を受けやすく、通常の船舶より良く揺
れ、船酔いし易い。 フロートタンクの吃水が浅いために空気を巻き込み
易く、低速航行時以外は巻き込んだ空気に起因する泡に
よって観察窓の外が良く見えない状態になる。 左右両側のフロートタンクの分だけ船幅が広くな
り、保針性が悪い。
【0005】 フロートタンクの下面が水面下にある
ため、水中は見えるが水面部が見えない。 上記〜の問題は、フロートタンクの吃水が浅く、そ
の下面が水面近くの水面下に位置していることに起因す
る。このフロートタンクを水面から所定の高さだけ持ち
上げて水面に接触しないようにすると、上記〜に記
載した全ての問題が解決されるが、水線面が主船体の部
分に位置するので、復原力が不足する場合が多い。
【0006】本発明は、係る知見に基づいて創案された
ものであって、その目的とするところは、航行時におけ
る船体抵抗の低減、動揺の低減及び泡発生防止を計ると
共に、保針性の向上を計り、観察窓から水面部も見え、
更に、適度の復原力を有する水中観光船を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】係る目的を達成できる本
発明の水中観光船は、下部側面に観察窓を備えた主船体
の上部両側に、水面より上方に位置すると共に前記主船
体に沿って延在するフロートタンクを設け、かつ、それ
ぞれのフロートタンクに該フロートタンクの一部を構成
するアウトリガーを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】上記の水中観光船は、フロートタンクが水面に
接触していないため、航行時における船体抵抗を低減で
きる。また、通常の波浪では、フロートタンクの下部に
波を受けないので、船体の揺れも小さい。また、フロー
トタンクによる空気の巻き込みが少なくなり、高速航行
中でも観察窓を通して水中の様子が良く見える。また、
船幅が狭くなり、保針性が良好になる。また、観察窓か
ら水中部ばかりでなく、水面部も見える。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図1に示すように、水中キャビン1aを構成
する主船体1は、船体中央に位置し、その上部の両側
に、それぞれ、フロートタンク2を設けている。このフ
ロートタンク2の下面16は、それぞれ、海面Aより高
さDだけ上方に位置している。また、このフロートタン
ク2,2は、図2及び図3に示すように、隔壁12,1
3によって機関室17,最前部18及び中央部19に仕
切られている。
【0010】更に、フロートタンク2は、それぞれ、フ
ロートタンク2の一部を構成するアウトリガー5を備え
ている。アウトリガー5は、図1〜図3から分かるよう
に、船形を呈しており、その底部7が海面Aより下方に
位置するようになっている。また、このアウトリガー5
は、フロートタンク2の後部に設けられ、しかも、フロ
ートタンク2の下部の最外部分に設けられている。
【0011】図1及び図2に示すように、主船体1は、
フロートタンク2より下方部分に位置する左右の側壁板
6にそれぞれ多数の観察窓3を備えている。更に、図1
及び図3に示すように、主船体1の中央に船首尾方向に
向かって通路9を設けると共に、その両側にそれぞれベ
ンチ10を設けている。乗客Bは、観察窓3に向かい合
うようにベンチ10に坐り、観測窓3を通して海中を観
察するようになっている。
【0012】この通路9は、床面20より一段高くなっ
ており、破損した観察窓3から水中キャビン1a内に海
水が侵入したときは、この通路9に上がって避難するよ
うになっている。また、図2及び図3に示すように、水
中キャビン1aの前端には、上甲板4に通じる階段11
があり、後端には、ラセン階段11′がある。また、上
甲板4上には、操舵室14がある。
【0013】アウトリガー5の後端部に設けた推進装置
15′は、アウトリガー5内に設置した主機関15によ
って駆動されるようになっている。本発明と従来の水中
観光船との相違点は、3つある。その第1点は、上記の
ように、フロートタンク2,2が海面Aに接触しないよ
うに、その下面16を海面Aより高さDだけ上方に位置
させたことにある。
【0014】この方式を採用することにより、従来の欠
点が全て解消される。即ち、フロートタンク2が海面A
に接触していないため、航行時における船体抵抗が低減
し、低馬力でもスピードを上げることができる。また、
通常の波浪では、フロートタンク2の下面16に波を受
けないので、船体の揺れも小さい。また、フロートタン
ク2による空気の巻き込みが少なくなり、高速航行中で
も観察窓3を通して水中の様子が良く見える。また、海
面Aにおける船幅が狭くなり、保針性が良好になる。更
に、観察窓3から水中部ばかりでなく、水面部も見える
ようになる。
【0015】この方式の場合、海面Aが主船体1の下部
側壁板6の部分に位置するから、復原力が不足すること
となる。即ち、船の復原力は、理論的には、船首尾方向
の中心線に対する水線面積の2次モーメントを船の排水
体積で除した値で大小を決定する。今、船の体積を一定
とすれば、上記の値は、船幅の比の2乗で増減すること
となる。従って、海面Aにおける船幅が減少することに
より、大幅な復原力の減少となる。
【0016】このため、本発明では、上記のように、フ
ロートタンク2の後部の下端最外部に、舟形を呈し、か
つ、フロートタンク2の一部を構成するアウトリガー5
を備えて復原力を確保している。この場合、アウトリガ
ー5内に主機関15を設置することにより、重心を下げ
ることができる利点がある。フロートタンク2に付加さ
れたフロートタンクの一部を構成するアウトリガー5の
2次モーメントは、アウトリガー5の水線面積に主船体
1の中心線からの距離の2乗を乗じた値であるため、本
発明のように、フロートタンク2の最外部にアウトリガ
ー5を配置することによってアウトリガー5の2次モー
メントが増大し、復原力も増大することとなる。
【0017】本発明の第2の特徴は、上記のように、主
船体1内に設けた通路9の高さを主船体1の床面20よ
り一段高くした点にある。この通路9の高さGは、海面
Aからフロートタンク2の下面16までの高さDとほぼ
同一にしたため、観察窓3の損傷によって水中キャビン
1aが浸水し、沈下後の海面が符号Hの位置になったと
しても乗客Bの背丈と海面はとの差Iが充分確保される
こととなる。
【0018】従って、通路9の高さGは、0.5D〜1
Dの範囲にあれば、安全性に問題はないと思われる。更
に、通路9及びベンチ10の下部を水密区画にすれば、
観察窓破損時における浸水量が減少し、安全性が高くな
る利点もある。更に、本発明の場合、乗客Bは、観察窓
3に向き合うようにベンチ10に坐るので、観察窓3を
通して海中の様子を楽に見ることができる利点もある。
【0019】本発明の第3の特徴は、図1に示すよう
に、船幅を広げることなく、フロートタンク2,2の容
積を増加させた点にある。観察窓3の破損により浸水し
た時、浸水した容積と浸水沈下後の海面Hより下方の浸
水しない部分の容積が釣り合うまで沈下する。従って、
沈下量を減少させるには、沈下後の海面H下方のフロー
トタンク2,2の容積を増加させることが必要になる。
【0020】このためには、フロートタンク2の一部を
構成するアウトリガー5が沈下量減少に有効であり、更
には、水中キャビン1aを構成する主船体1の上部とフ
ロートタンク2とを仕切る仕切壁8を、主船体1の下部
側壁板6の上端部6′より寸法Cだけ、中心線(不図
示)側に配置することも非常に有効である。図4〜図6
は、本発明の他の実施例を示す。
【0021】この例は、アウトリガー5をフロートタン
ク2の後部のみでなく、前部にもアウトリガー5を設け
た点に特徴がある。アウトリガー5をフロートタンク2
の後部のみに設けた場合は、沈下時に前方の浮力が不足
し、船の前部が多く沈下する。このため、フロートタン
ク2の前部にもアウトリガー5を設けることは、沈下時
の船の傾きを防止する一方、沈下量を減少させる利点が
ある。
【0022】また、フロートタンク2の中央部にアウト
リガー5を位置させても良い。また、フロートタンク2
の全長にわたってアウトリガーを設けても良い。更に、
図7に示すように、フロートタンク2の下面16を主船
体1の側壁板6の上端部6′から斜め上方に向かって傾
斜させることにより、船体の沈下量を減少させることが
できる。
【0023】更に、図8に示すように、通路9及びベン
チ10の下方に固定バラスト21を搭載して復原力を増
加させるようにしてもよい。また、図8に示すように、
海面Aにかかるように観察窓3を設けると、水面部を見
ることが可能になる。然しながら、フロートタンク2の
下面16が水面下に位置すると、フロートタンク2で水
面上の視界が遮られ、水面上の景色が見えないため、あ
たかも水中を潜行しているような感覚になる。
【0024】このため、波の静かな場合は、フロートタ
ンク2の下面16が水面下になる方がよい場合もあるの
で、フロートタンク2に注排水装置(不図示)を設けて
船の吃水を調節するようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、フロー
トタンクが水面に接触していないため、航行時における
船体抵抗を低減でき、低馬力でもスピードをアップする
ことができる。また、通常の波浪では、フロートタンク
の下部に波を受けないので、船体の揺れも少なくなり、
船酔いする乗客も少なくなる。
【0026】また、フロートタンクによる空気の巻き込
みが少なくなり、高速航行中でも観察窓を通して水中の
様子が良く見えるようになる。また、水線面における船
幅が狭くなり、保針性が良好になる。更に、観察窓から
水中部ばかりでなく、水面部も見えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のI−I断面図である。
【図2】本発明に係る水中観光船の一部切欠きを持つ側
面図である。
【図3】図2のIII −III 断面図である。
【図4】図5のIV− IV 断面図である。
【図5】本発明に係る水中観光船の他の実施例を示す一
部切欠きを持つ側面図である。
【図6】図5のVI−VI断面図である。
【図7】本発明に係る水中観光船の横断面である。
【図8】本発明置に水中観光船の横断図である。
【図9】従来の水中観光船の横断面図である。
【符号の説明】
1 主船体 2 フロートタンク 3 観察窓 5 アウトリガー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部側面に観察窓を備えた主船体の上部
    両側に、水面より上方に位置すると共に前記主船体に沿
    って延在するフロートタンクを設け、かつ、それぞれの
    フロートタンクに該フロートタンクの一部を構成するア
    ウトリガーを設けて成る水中観光船。
  2. 【請求項2】 フロートタンクの一部を構成するアウト
    リガーを各フロートタンクの後部に設けた請求項1記載
    の水中観光船。
  3. 【請求項3】 フロートタンクの一部を構成するアウト
    リガーを各フロートタンクの前部と後部とに設けた請求
    項1記載の水中観光船。
  4. 【請求項4】 フロートタンクの一部を構成するアウト
    リガーを各フロートタンクの中央部に設けた請求項1記
    載の水中観光船。
  5. 【請求項5】 フロートタンクの一部を構成するアウト
    リガーを各フートタンク全長にわたって設けた請求項1
    記載の水中観光船。
  6. 【請求項6】 フロートタンクの一部を構成するアウト
    リガー内に主機関を設置するようにした請求項2、3又
    は5記載の水中観光船。
JP6037153A 1994-03-08 1994-03-08 水中観光船 Pending JPH07246988A (ja)

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JP6037153A JPH07246988A (ja) 1994-03-08 1994-03-08 水中観光船

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016017955A1 (ko) * 2014-07-31 2016-02-04 주식회사 고션 반잠수형 레저보트
WO2017135678A1 (ko) * 2016-02-01 2017-08-10 이정용 해저 관광 및 선박충돌방지 기능을 갖는 배
CN109305306A (zh) * 2018-10-22 2019-02-05 中国船舶科学研究中心(中国船舶重工集团公司第七0二研究所) 一种新型沿海半潜观光船

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016017955A1 (ko) * 2014-07-31 2016-02-04 주식회사 고션 반잠수형 레저보트
WO2017135678A1 (ko) * 2016-02-01 2017-08-10 이정용 해저 관광 및 선박충돌방지 기능을 갖는 배
CN109305306A (zh) * 2018-10-22 2019-02-05 中国船舶科学研究中心(中国船舶重工集团公司第七0二研究所) 一种新型沿海半潜观光船

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19981222