JPH0724681Y2 - ダンパ - Google Patents
ダンパInfo
- Publication number
- JPH0724681Y2 JPH0724681Y2 JP15068788U JP15068788U JPH0724681Y2 JP H0724681 Y2 JPH0724681 Y2 JP H0724681Y2 JP 15068788 U JP15068788 U JP 15068788U JP 15068788 U JP15068788 U JP 15068788U JP H0724681 Y2 JPH0724681 Y2 JP H0724681Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sleeve
- spring member
- damper
- hub
- bush
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車エンジンのクランクシャフトなど各種
の駆動系に生起される振動を吸収減衰するダンパの改良
に関するものである。
の駆動系に生起される振動を吸収減衰するダンパの改良
に関するものである。
従来から、第3図に示すように、同心上に配置された金
属製のスリーブ(3)と環状を呈する金属製の質量体
(4)の間に環状を呈するゴム状弾性材製のバネ部材
(5)を接着して3層構造のブッシュ(2)とし、この
ブッシュ(2)をスリーブ(3)をもって環状を呈する
金属製のハブ(1)に嵌着してなるダンパが知られてい
る。
属製のスリーブ(3)と環状を呈する金属製の質量体
(4)の間に環状を呈するゴム状弾性材製のバネ部材
(5)を接着して3層構造のブッシュ(2)とし、この
ブッシュ(2)をスリーブ(3)をもって環状を呈する
金属製のハブ(1)に嵌着してなるダンパが知られてい
る。
上記ダンパは、クランクシャフトに対して一種の共振系
を構成して該シャフトに生じる振動(主に捩り振動)を
吸収減衰するものであるが、エンジンの高熱に晒された
りダンパ自身のダンピング作用によって発熱したりして
バネ部材(5)が熱膨張することがあり、この場合、第
3図に鎖線で示したように、バネ部材(5)の端部(5
a)が軸方向に膨出することから、バネ部材(5)とス
リーブ(3)の接着縁部やバネ部材(5)と質量体
(4)の接着縁部に大きな引張り応力を生じて、バネ部
材が剥離するなどの破損の原因となることがある。
を構成して該シャフトに生じる振動(主に捩り振動)を
吸収減衰するものであるが、エンジンの高熱に晒された
りダンパ自身のダンピング作用によって発熱したりして
バネ部材(5)が熱膨張することがあり、この場合、第
3図に鎖線で示したように、バネ部材(5)の端部(5
a)が軸方向に膨出することから、バネ部材(5)とス
リーブ(3)の接着縁部やバネ部材(5)と質量体
(4)の接着縁部に大きな引張り応力を生じて、バネ部
材が剥離するなどの破損の原因となることがある。
本考案は以上の点に鑑み、上記従来技術にみられる問題
を解消すべく案出されたものであって、この目的を達成
するため、同心上に配置された金属製のスリーブと環状
を呈する金属製の質量体の間に環状を呈するゴム状弾性
材製のバネ部材を接着して3層構造のブッシュとし、前
記ブッシュを前記スリーブをもって環状を呈する金属製
のハブに嵌着してなるダンパにおいて、前記スリーブに
厚さ方向に貫通する孔を設け、前記ハブの嵌着面に前記
孔に対応する凹部を設けることとした。
を解消すべく案出されたものであって、この目的を達成
するため、同心上に配置された金属製のスリーブと環状
を呈する金属製の質量体の間に環状を呈するゴム状弾性
材製のバネ部材を接着して3層構造のブッシュとし、前
記ブッシュを前記スリーブをもって環状を呈する金属製
のハブに嵌着してなるダンパにおいて、前記スリーブに
厚さ方向に貫通する孔を設け、前記ハブの嵌着面に前記
孔に対応する凹部を設けることとした。
上記従来技術において、バネ部材が熱膨張に応じて軸方
向へ膨出したのは他に該膨張分の逃げ場がないからであ
る。本考案のダンパはこれに対して孔と凹部を設けて新
たな逃げ場を設定したものである。
向へ膨出したのは他に該膨張分の逃げ場がないからであ
る。本考案のダンパはこれに対して孔と凹部を設けて新
たな逃げ場を設定したものである。
つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説明すると、
第1図は上記従来技術に係る第3図に対応してダンパの
要部を示している。
第1図は上記従来技術に係る第3図に対応してダンパの
要部を示している。
同図に示すように、同心上に配置された金属製のスリー
ブ(3)と環状を呈する金属製の質量体(4)の間に環
状を呈するゴム状弾性材製のバネ部材(5)が接着され
て3層構造のブッシュ(2)とされ、このブッシュ
(2)がスリーブ(3)をもって環状を呈する金属製の
ハブ(1)の外周側に嵌着されている。板金などの金属
によって筒状に成形されたスリーブ(3)には、同図お
よび第2図に示すような孔(3a)が多数穿設されてお
り、バネ部材(5)はこの各孔(3a)を埋めるように充
填されている。また鋳鉄などの金属によって成形された
ハブ(1)の嵌着面には、前記孔(3a)に対応して凹部
(1a)が形成されている。
ブ(3)と環状を呈する金属製の質量体(4)の間に環
状を呈するゴム状弾性材製のバネ部材(5)が接着され
て3層構造のブッシュ(2)とされ、このブッシュ
(2)がスリーブ(3)をもって環状を呈する金属製の
ハブ(1)の外周側に嵌着されている。板金などの金属
によって筒状に成形されたスリーブ(3)には、同図お
よび第2図に示すような孔(3a)が多数穿設されてお
り、バネ部材(5)はこの各孔(3a)を埋めるように充
填されている。また鋳鉄などの金属によって成形された
ハブ(1)の嵌着面には、前記孔(3a)に対応して凹部
(1a)が形成されている。
上記構成のダンパは、熱膨張時、バネ部材(5)をスリ
ーブ(3)に形成した孔(3a)からハブ(1)の凹部
(1a)へ向けて内周方向へ膨出させ、これにより弾性体
(5)の端部が軸方向へ大きく膨むのを抑えて、接着縁
部の剥離を防止する。スリーブ(3)に形成する孔(3
a)の形状、大きさ、個数、配置は、バネ部材(5)の
膨張の状況に応じて適宜選択するが、どのようなものに
しろプレス加工等によって簡単に形成することができ
る。またハブ(1)に形成する凹部(1a)は、その作用
から、バネ部材(5)の膨張分を収容するスペースがあ
れば十分であるが、ブッシュ(2)の固定に支障を来た
さないことを条件として、環状の溝に形成するのが手軽
である。
ーブ(3)に形成した孔(3a)からハブ(1)の凹部
(1a)へ向けて内周方向へ膨出させ、これにより弾性体
(5)の端部が軸方向へ大きく膨むのを抑えて、接着縁
部の剥離を防止する。スリーブ(3)に形成する孔(3
a)の形状、大きさ、個数、配置は、バネ部材(5)の
膨張の状況に応じて適宜選択するが、どのようなものに
しろプレス加工等によって簡単に形成することができ
る。またハブ(1)に形成する凹部(1a)は、その作用
から、バネ部材(5)の膨張分を収容するスペースがあ
れば十分であるが、ブッシュ(2)の固定に支障を来た
さないことを条件として、環状の溝に形成するのが手軽
である。
本考案のダンパは以上説明したように、スリーブに孔を
形成するとともにハブに凹部を形成してバネ部材の膨張
分の新たな逃げ場を設けたもので、バネ部材の膨張分を
この逃げ場に逃がすことによって接着縁部の剥離を防止
することができる。
形成するとともにハブに凹部を形成してバネ部材の膨張
分の新たな逃げ場を設けたもので、バネ部材の膨張分を
この逃げ場に逃がすことによって接着縁部の剥離を防止
することができる。
第1図は本考案の実施例に係るダンパの要部断面図、第
2図はスリーブ嵌着面の一部展開図、第3図は従来例に
係るダンパの要部断面図である。 (1)ハブ、(1a)凹部、(2)ブッシュ (3)スリーブ、(3a)孔、(4)質量体 (5)バネ部材
2図はスリーブ嵌着面の一部展開図、第3図は従来例に
係るダンパの要部断面図である。 (1)ハブ、(1a)凹部、(2)ブッシュ (3)スリーブ、(3a)孔、(4)質量体 (5)バネ部材
Claims (1)
- 【請求項1】同心上に配置された金属製のスリーブ
(3)と環状を呈する金属製の質量体(4)の間に環状
を呈するゴム状弾性材製のバネ部材(5)を接着して3
層構造のブッシュ(2)とし、前記ブッシュ(2)を前
記スリーブ(3)をもって環状を呈する金属製のハブ
(1)に嵌着してなるダンパにおいて、前記スリーブ
(3)に厚さ方向に貫通する孔(3a)を設け、前記ハブ
(1)の嵌着面に前記孔(3a)に対応する凹部(1a)を
設けたことを特徴とするダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15068788U JPH0724681Y2 (ja) | 1988-11-21 | 1988-11-21 | ダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15068788U JPH0724681Y2 (ja) | 1988-11-21 | 1988-11-21 | ダンパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0271146U JPH0271146U (ja) | 1990-05-30 |
JPH0724681Y2 true JPH0724681Y2 (ja) | 1995-06-05 |
Family
ID=31424053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15068788U Expired - Lifetime JPH0724681Y2 (ja) | 1988-11-21 | 1988-11-21 | ダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0724681Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-11-21 JP JP15068788U patent/JPH0724681Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0271146U (ja) | 1990-05-30 |
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