JPS6323623Y2 - - Google Patents

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JPS6323623Y2
JPS6323623Y2 JP5650683U JP5650683U JPS6323623Y2 JP S6323623 Y2 JPS6323623 Y2 JP S6323623Y2 JP 5650683 U JP5650683 U JP 5650683U JP 5650683 U JP5650683 U JP 5650683U JP S6323623 Y2 JPS6323623 Y2 JP S6323623Y2
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JP
Japan
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crankshaft
damper device
annular
elastic body
inertial
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JP5650683U
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JPS59163250U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は内燃機関のクランクシヤフトに加わる
ねじり振動を吸収するダンパ装置、特に、弾性体
の変形により振動を吸収するダンパ装置に関す
る。
内燃機関のクランクシヤフトは回転時に回転中
心線回りのねじり振動を発生する。特に、クラン
クシヤフトのねじり振動がピークとなる周波数
と、クランクシヤフトの回転数とが調和すると大
きなねじり変形を伴なう共振を生じ易い。このよ
うなねじり変形のピークを低減させたり、分散さ
せるためのダンパ装置として、ねじり振動エネル
ギをゴムのような弾性体の変形に変換し、これを
熱エネルギに変えて放散するダンパ装置が知られ
ている。ところで、クランクシヤフトの固有振動
数は、クランクシヤフトの質量が大きいほど低く
なり、気筒数の多い高排気量のエンジンほどその
クランクシヤフトは低周波数側にねじり振動のピ
ークを移動させる。更に、クランクシヤフトはそ
の回転時にねじり変形等による振動音を発生す
る。これはエンジン騒音となることより、この振
動音を低減することを目的とするためのダンパを
取付けることが望ましい。このため、第1図に示
すように、内燃機関としてのデイーゼルエンジン
1のクランクシヤフト2に両面ダブルマスタイプ
のダンパ装置3を取付け、クランクシヤフトのね
じり振幅の共振ピークを分割してそのレベルを下
げ、しかも、クランクシヤフト2のねじり振動と
振動音とをそれぞれ吸収している。このダンパ装
置3はダンパプレート4の外周縁に一対の弾性体
5,6を介し一対の慣性体7,8を連結する構造
である(第2図および第3図参照)。この内、ク
ランクシヤフトの低周波数側の共振ピークとなる
固有振動数を受けた際、弾性体6はこれを効率よ
く吸収するよう、大きく変形作動する。同じく、
高周波数側の共振ピーク(これは騒音発生の要因
となる)となる振動数を受けた際、これを効率よ
く吸収するよう、即ち、最も弾性体5が大きく変
形できるよう形成される。しかし、このようなダ
ンパ装置3では、エンジンの常用回転域に固有ね
じり振動数が入るため弾性体5に比べねじり振動
吸収用の弾性体6はその相対的なねじり振幅が大
きく、かつ、作動頻度も多くなり、十分な耐久性
を必要とする。特に、この弾性体6にゴムキレツ
が発生し、これが進行すると慣性体8が離脱する
危険性もある。
本考案は耐久性がよいダンパ装置を提供するこ
とを目的とする。
本考案によるダンパ装置はダンパプレートの外
周縁の前後面に、一対の弾性体を介し一対の慣性
体を取付けており、前後の各弾性体の前後方向の
肉厚を回転中心線より離れるのに比例して増加す
るよう形成し、上記後側の慣性体の内径を前側の
慣性体より大きく設定したことを特徴としてい
る。
以下、本考案を添付図面と共に説明する。
第4図には本考案の一実施例としてのダンパ装
置10を示した。このダンパ装置10は第1図に
示したダンパ装置3と同様にクランクシヤフト2
の前端に取付けられる。このクランクシヤフトの
前端には第5図に示すように、クランクシヤフト
プーリ(以後単にプーリと記す)11がテーパコ
ーン12を用いクランクシヤフトナツト13によ
り一体的に取付けられる。このプーリ11の環状
段部111にはナツト穴112が複数個形成され
ており、これを用い環状段部111に接合される
ダンパ装置10をボルト止めする。
ダンパ装置10は環状段部111にボルト止め
される取付面141を形成したダンパプレート1
4と、このダンパプレートに一対の前後弾性体1
5,16を介し取付けられる一対の前後慣性体1
7,18とで形成される。ダンパプレート14は
一定厚の鋼板で作製され、円板状を呈し、その外
周縁は環状のテーパ部142として形成される。
テーパ部142はクランクシヤフト2の長手方向
である前後方向Aに向つて前方と対向する環状の
前テーパ面143と、後方と対向する環状の後テ
ーパ面144とを備える。前テーパ面143には
ゴム材からなる環状の前弾性体15が、この前弾
性体の前側面には環状の前慣性体17がそれぞれ
加硫接着により連結される。同じく、後テーパ面
144にはゴム材からなる環状の後弾性体16
が、この後弾性体の後側面には環状の後慣性体1
8がそれぞれ加硫接着により連結される。なお、
前慣性体17は略環状板に形成され、後慣性体1
8は断面L字状で接着面181を有する環状板部
182とその外周縁より延出する折曲筒部183
とで形成される。更に、前テーパ面143および
前慣性体17の接着面171は各々の延長面が中
心線l上の点P1で一致するよう形成され、同じ
く後テーパ面144および後慣性体18の接着面
181は各々の延長面が中心線l上の点P2で一
致するよう形成される。これにより、前,後の各
弾性体15,16はその前後方向Aの肉厚が中心
線lより離れるのに比例して増加しており、前弾
性体15はh4よりh2まで(h2>h4)、後弾性
体16はh3よりh1まで(h1>h3)変化して
いる。これにより、ダンパプレートのテーパ部1
41に対し、相対的に各慣性体17,18が角変
位すると、中心線lより離れるに従い、その円周
方向の変位量が大きいにもかかわらず、各弾性体
15,16内の各微小部分の歪率をほぼ一様とす
ることができる。更に、前弾性体17の内径R2
iおよび外径R2φは後弾性体の内径R1iおよ
び外径R1φよりそれぞれ大きく形成される。更
に、前慣性体17の内径(ほぼR2i)より後慣
性体18の(内径ほぼR1i)を大きく設定し、
これにより、前慣性体17の慣性質量をId2と
し、これより大きく後慣性体18の慣性質量をId
1として形成する。このようなダンパ装置10は
その前側に対する後側の各バネ定数と慣性質量と
の積の比を(1),(2)式を満すよう形成される。即
ち、 (R2φ3−R2i3)R2φ・h1/(R1φ3−R1i3)R1φ・h2・
Id1/Id2 =2〜3 ……(1) (Id1+Id2)/IE>3 ……(2) ただしIEはクランクシヤフトの等価慣性質量と
する。このような条件設定により、ダンパ装置1
0は第6図に示すように、前慣性体17が破線
で、後慣性体18が実線でそれぞれ示される周波
数−ねじれ振幅θ特性を示すことができる。こ
の場合、エンジンの常用回転域Eに含まれるねじ
れ振幅θの最大値は、後慣性体18の節のピー
クで生じ、この点で後慣性体18が最もダンパと
しての作動を多く行なうことになる。これより後
弾性体16は弾性変形を最も頻繁に行なうことに
なり、ゴムキレツを防ぐためにもその耐久性を十
分に要求される。なお、ここでは両弾性体15,
16のばね定数の比を(1)式内に示したが、ばね定
数を等しくし、その比を1としId1/Id2=2〜3
としてもよい。更に、(2)式に示した慣性質量比の
合計(Id1+Id2)/IEは、その値が0.3より小さく
なるとねじれ振幅θが過度に増大することにより
(第7図参照)、通常は(2)式を満す範囲に設定され
る。
第4図に示したダンパ装置10は、エンジン回
転数に同期してクランクシヤフト2にねじれ振動
や騒音が発生するとこれを吸収するよう作動す
る。特に、後弾性体16および後慣性体18は固
有ねじり振動数f1をクランクシヤフト2が発生
すると、それに同期し、最も大きなねじれ振幅θ
の作動を行ない、振動吸収を行なうことができ
る。更に、前弾性体15および前慣性体17は騒
音のピークとなる,,節の各周波数に同期
して作動し、騒音吸収を行なうことができる。
このようなダンパ装置10は最もねじれ振幅の
大きくなる後弾性体16および後環性体18を後
側、即ちダンパプレート14とエンジン本体(第
1図参照)9との間に配置しており、長もゴムキ
レツにより離脱し易い後慣性体18が離脱して
も、これがクランクシヤフト2に係止され、エン
ジンルームに飛び出すことを防止できる。しか
も、前,後の各弾性体15,16はその肉厚を変
化させることにより、歪率を全体としてほぼ均等
としたため、その耐久性を向上させており、これ
によつてもゴムキレツを防ぎ、各慣性体17,1
8の離脱を防止している。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のダンパ装置を取付けたデイーゼ
ルエンジンンの側面図、第2図は同上ダンパ装置
の斜視図、第3図は同上ダンパ装置の部分断面
図、第4図は本考案の一実施例としてのダンパ装
置の斜視図、第5図は第4図のダンパ装置の部分
断面図、第6図は第4図のダンパ装置の周波数−
ねじれ振幅線図、第7図は第4図のダンパ装置の
慣性質量比の合計値−ねじれ振幅線図をそれぞれ
示している。 2…クランクシヤフト、10…ダンパ装置、1
4…ダンパプレート、143,144…テーパ
面、15,16…弾性体、17,18…慣性体、
l…中心線、A…前後方向、R1i,R2i…内
径。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クランクシヤフトに取付けられるダンパプレー
    トに、クランクシヤフト長手方向の前,後と対向
    する環状のテーパ面をそれぞれ形成し、これら前
    後の各テーパ面に対し、環状の弾性体を介し環状
    の慣性体をそれぞれ取付けたダンパ装置におい
    て、上記前後の各弾性体の前後方向の肉厚を回転
    中心線より離れるのに比例して増加するよう形成
    し、上記後側の慣性体の内径を前側の慣性体より
    大きく設定したことを特徴とするダンパ装置。
JP5650683U 1983-04-15 1983-04-15 ダンパ装置 Granted JPS59163250U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5650683U JPS59163250U (ja) 1983-04-15 1983-04-15 ダンパ装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP5650683U JPS59163250U (ja) 1983-04-15 1983-04-15 ダンパ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59163250U JPS59163250U (ja) 1984-11-01
JPS6323623Y2 true JPS6323623Y2 (ja) 1988-06-29

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ID=30186827

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JP5650683U Granted JPS59163250U (ja) 1983-04-15 1983-04-15 ダンパ装置

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JP2000120789A (ja) * 1998-10-16 2000-04-25 Mitsubishi Motors Corp ダンパ装置

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JPS59163250U (ja) 1984-11-01

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