JPH0755309Y2 - オイルパンの取付構造 - Google Patents

オイルパンの取付構造

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JPH0755309Y2
JPH0755309Y2 JP1987200443U JP20044387U JPH0755309Y2 JP H0755309 Y2 JPH0755309 Y2 JP H0755309Y2 JP 1987200443 U JP1987200443 U JP 1987200443U JP 20044387 U JP20044387 U JP 20044387U JP H0755309 Y2 JPH0755309 Y2 JP H0755309Y2
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JP
Japan
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oil pan
hole
mounting structure
plate
bolt
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JP1987200443U
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JPH01103758U (ja
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三哉 八木
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、オイルパンの取付構造に係り、特に内燃機関
のシリンダブロックにオイルパンを取付けるための構造
に関する。
[従来の技術] 一般に、内燃機関のシリンダブロック(クランクケー
ス)の下部には、オイルパンがボルト締結されて取付け
られている。
第6図に示すように、従来この種の取付構造は、シリン
ダブロック1の端面に重ね合わされるように適宜折り曲
げて形成されたフランジ部2と、フランジ部2に穿設さ
れた貫通孔3に挿通されてフランジ部2をシリンダブロ
ック1に締結させるための取付ボルト4とを有してい
る。
そして、シリンダブロック1とフランジ部2との間に
は、所定の弾性及びシール性を有したパッキン5が設け
られており、取付ボルト4の頭部6とフランジ部2との
間には、フランジ部2全体の面剛性を高めると共にパッ
キン5への安定した面圧を確保するための押えプレート
(フィキシングプレート7)が設けられている。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、内燃機関全体の騒音のうち、その2〜3割が
オイルパンから生じている。これは、シリンダボディ1
からの振動がフランジ部2を通じてオイルパンへ伝達さ
れ、その加振力によりオイルパンが音源体になっている
ものである。
この振動の伝達経路としては、第6図に示したように、
シリンダボディ1からパッキン5を介してオイルパンの
内壁8へと伝達されるもの(図中矢印Aにて示す)の
他、シリンダボディ1から一旦取付ボルト4の軸部9に
沿って伝達され、ボルト頭部6及び押えプレート7を通
ってオイルパン外壁10へと伝達されるもの(矢印B)と
がある。
このうち、内壁8に伝達されるものAは、オイルパン
を、図示してあるような制振鋼板11にて成形すること
で、その振動は大幅に減衰される。即ち、オイルパンの
外表面には、中間樹脂層12の公知のダイピング作用によ
り、振動エネルギが低減されて伝達される。
しかしながら、経路Bの場合は、中間樹脂層12とは無関
係に外表面にまで達することになるため、この分、全体
としては充分な振動低減効果が実現されなかった。
この課題に対しては、本出願人が先に提案した「エンジ
ンのカバー類の支持装置」(実開昭57−142146号公報)
を採用することで、一応は解決される。
第7図に示すように、この提案は、ボルト頭部6とフラ
ンジ部2の間に、押えプレート7の他、その上面にゴム
板等の制振弾性材13を介設して、振動を減衰させてい
る。さらに、ボルト軸部9から貫通孔3の孔壁14に直接
伝わる振動を吸収するために、弾性部材15が周設されて
いる。
しかしながら、この提案では、上記部材13,15のほか、
取付ボルト4の締付代規制のためのリング状部材16を必
要とするなど、部品点数が増えることで、取付作業性や
部材コスト面で不利になるという問題が残されていた。
そこで本考案は、振動を減衰させると共に、部品点数の
過度な増加がない取付構造を提供すべく創案されたもの
である。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、制振鋼板製のオイルパンに貫通孔を有して形
成されたフランジ部と、貫通孔に挿通される取付ボルト
の頭部との間に、中間樹脂層を有する所定板厚の制振鋼
板で成形された押えプレートを介設すると共に、取付ボ
ルトの軸部に、貫通孔の孔壁及び貫通孔と同軸上に押え
プレートに形成されたボルト孔の孔壁から離間される中
間シャフトを形成したものである。
[作用] 上記構成によって、押えプレートは、取付ボルトの頭部
を経由して伝達される振動を減衰する。中間シャフト
は、貫通孔の孔壁と接触することによる振動の伝達を防
止する。また、制振鋼板でオイルパンを成形しているこ
とで、その内壁へと伝達された振動を減衰させる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を添付図面に従って説明する。
第1図は、本考案に係るオイルパンの取付構造の一実施
例を示したものであり、このオイルパンは、制振鋼板11
により形成されていると共に、その端部に、従来と同様
な貫通孔3を有したフランジ部2が、取付ボルト4によ
ってシリンダブロック1に締結されるべく形成され、フ
ランジ部2の上面にはパッキン5を添設させている。
そして、従来の単層で成る鋼板(ソリッド鋼板)の押え
プレートに代えて、制振鋼板で成形された押えプレート
31を、ボルト頭部6とフランジ部2との間に介設させて
いる。この制振鋼板は、オイルパン本体を成形している
制振鋼板11と同様な中間樹脂層12を有している複合材で
あることで、従来の押えプレートより曲げ剛性が約40%
程度低下する。このため本実施例にあっては、板厚を従
来の押えプレートの約1.6倍にしてある(第2図参
照)。
また、取付ボルト4の軸部9には、フランジ部2の貫通
孔3の孔壁14及びこれと同軸上に成形された押えプレー
ト31のボルト孔32の孔壁33から離間される中間シャフト
34が形成されており、その周廻りに筒体状の弾性部材35
が設けられている(第3図参照)。
次に本実施例の作用を説明する。
制振鋼板製の押えプレート31は、取付ボルト4の軸部
9、頭部6と順次シリンダボディ1から伝達されてきた
振動を減衰させて、オイルパンに過度の振動を与えない
ようにする。また弾性部材35は、軸部9から孔壁14側へ
伝達される振動を吸収する共に、中間シャフト34を孔壁
14から実質的に離間させて、振動伝達を抑止させる。そ
して、制振鋼板11によってオイルパン本体を成形してい
ることで、パッキン5を経由して伝達された振動が減衰
される。
この押えプレート31を製造するにあたっては、第5図に
示すように、複数個のボルト孔32を有した板を、フラン
ジ部2に沿う長さに相当する数だけ成形すればよい。
このように、シリンダボディ1からの振動が吸収・減衰
されることで、有害な騒音の発生が抑止される。また、
簡単な構成なので、汎用性に富むと共に、部品点数は1
個増加するだけなので、取付作業性を悪くしたり、部品
コストを増加させることがない。
なお、本実施例にあっては、中間シャフト34は、弾性部
材35を有するものとしたが、ネジ部36よりも充分縮径さ
せた絞り部37を形成するようにしてもよい。この場合、
制振鋼板11の中間樹脂層12のクリープ変形に起因するボ
ルト締付力低下(弛み現象)の防止にも寄与する。即
ち、この取付ボルト38の初期締結時には、軸方向の伸び
があり、締付力により生ずる制振鋼板の変形量を吸収す
るように作用するものである。
[考案の効果] 以上要するに本考案によれば、次のような優れた効果を
発揮する。
(1)フランジ部と取付ボルトの頭部との間に制振鋼板
製の押えプレートを介設し、ボルト軸部に、貫通孔の孔
壁から離間される中間シャフトを形成したので、フラン
ジ部から伝達される振動が減衰されて、オイルパンの発
生する騒音が低減される。
(2)部品点数の過度な増加のない簡単な構成なので、
汎用性に富む。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るオイルパンの取付構造の一実施例
を示した側断面図、第2図及び第3図はその一部を示し
た斜視図、第4図は他の実施例を示した側断面図,第5
図は第2図の適用例を示した斜視図、第6図は従来のオ
イルパンの取付構造を示した側断面図、第7図は他の従
来例を示した側断面図である。 図中、2はフランジ部、4は取付ボルト、31は押えプレ
ート、34は中間シャフトである。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】制振鋼板製のオイルパンに貫通孔を有して
    形成されたフランジ部と、上記貫通孔に挿通される取付
    ボルトの頭部との間に、中間樹脂層を有する所定板厚の
    制振鋼板で成形された押えプレートを介設すると共に、
    上記取付ボルトの軸部に、上記貫通孔の孔壁及び該貫通
    孔と同軸上に押えプレートに形成されたボルト孔の孔壁
    から離間される中間シャフトを形成したことを特徴とす
    るオイルパンの取付構造。
  2. 【請求項2】上記中間シャフトが、その軸周に沿って弾
    性部材を設けた上記実用新案登録請求の範囲第1項に記
    載のオイルパンの取付構造。
  3. 【請求項3】上記中間シャフトが、上記取付ボルトのネ
    ジ部よりも縮径された絞り部により形成された上記実用
    新案登録請求の範囲第1項又は第2項に記載のオイルパ
    ンの取付構造。
JP1987200443U 1987-12-28 1987-12-28 オイルパンの取付構造 Expired - Lifetime JPH0755309Y2 (ja)

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JPH01103758U JPH01103758U (ja) 1989-07-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6332360Y2 (ja) * 1981-02-28 1988-08-29
JPS6015954U (ja) * 1983-07-12 1985-02-02 いすゞ自動車株式会社 制振鋼板を用いたオイルパンの構造

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JPH01103758U (ja) 1989-07-13

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