JP2819960B2 - ダンパー付きフライホイールのリングギア取付構造 - Google Patents

ダンパー付きフライホイールのリングギア取付構造

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JP2819960B2
JP2819960B2 JP24096192A JP24096192A JP2819960B2 JP 2819960 B2 JP2819960 B2 JP 2819960B2 JP 24096192 A JP24096192 A JP 24096192A JP 24096192 A JP24096192 A JP 24096192A JP 2819960 B2 JP2819960 B2 JP 2819960B2
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ring gear
flywheel
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flywheel body
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直樹 山本
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダンパー付きフライホ
イールのリングギア取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジン等のクランクシャフト
に連結されるフライホイールは、エンジンのトルク変動
を抑制するとともに、その外周部に取付けられたリング
ギアを介してエンジン始動時にスタータモータからの起
動力をクランクシャフトに伝達する機能を果たしてい
る。
【0003】従来からフライホイールによる制振効果を
高めるために、フライホイールにダンパー機構を備える
ものがあり、この場合もやはりフライホイールの外周部
にリングギアが取付けられている(特開平1−2207
44号公報、参照)。
【0004】この種のダンパー付きフライホイールで
は、フライホイール本体の外周部を貫通してダンパー機
構を結合する複数のリベット継手がリングギアと並んで
配置されており、リベット継手を介してダンパー機構を
フライホイール本体に取付けた後に、リングギアをフラ
イホイール本体に圧入して結合するようになっている。
これにより、ダンパー付きフライホイールでの大型化を
回避して、エンジンにとってダンパー機構を内蔵しない
一体型フライホイールとパッケージスペースに互換性を
持たせられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のダンパー付きフライホイールにあっては、リ
ングギアがダンパー機構のリベット継手と並んでフライ
ホイール本体の周面に圧入して結合される構造のため、
リングギアの破損時等にフライホイール本体からリング
ギアのみを取り外すことができずに、高価なフライホイ
ール本体ごとユニットとして交換する必要があった。
【0006】本発明は上記の問題点に着目し、リングギ
アの取り外しができるダンパー付きフライホイールを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、環状のリング
ギアをフライホイール本体の外周部に形成された接合面
に嵌合させるとともに、このフライホイール本体の外周
部を貫通してダンパー機構を結合する複数の継手を備え
るダンパー付きフライホイールにおいて、前記フライホ
イール本体に前記各継手を挿通させる座ぐり穴を前記リ
ングギアが嵌合する接合面に開口させ、この座ぐり穴に
よってリングギアの前後に渡って窪むガイド溝を形成す
る。
【0008】
【作用】ダンパー機構を結合する継手とリングギアがフ
ライホイール本体の外周部に並んで配置されているた
め、このダンパー付きフライホイールの大型化が避けら
れ、エンジンにとってダンパー機構を内蔵しない一体型
フライホイールとのパッケージスペースに互換性を持た
せられる。
【0009】各継手を挿通させる座ぐり穴によってリン
グギアの前後に渡って窪むガイド溝を形成することによ
り、ガイド溝からリングギアの内側から係合する治具を
指し込んで、リングギアをフライホイール本体から取り
外すことが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0011】図1に示すように、自動車用エンジンに備
えられるダンパー付きフライホイール装置1は、エンジ
ンのクランクシャフトに固定的に結合されるフライホイ
ール本体2と、クラッチ19を介してトランスミッショ
ンのドライブシャフトに結合される第二フライホイール
3と、フライホイール本体2と第二フライホイール3を
相対回転可能に結合するダンパー機構4を備える。
【0012】フライホイール本体2はその内周部にクラ
ンクシャフトの外周に嵌合するボス部21を有し、これ
を貫通してクランクシャフトに螺合する複数のボルト2
9を介して締結される。
【0013】第二フライホイール3は転がり軸受22を
介してフライホイール本体2に回動可能に支持され、ク
ランクシャフトから入力されるエンジンの発生トルクは
フライホイール本体2よりダンパー機構4のトーション
スプリング31を介してドリブンプレート32に伝達さ
れ、ドリブンプレート32の内周に形成されたセレーシ
ョン33を介して第二フライホイール3へと伝達される
が、クランクシャフトからのトルク変動によりトーショ
ンスプリング31が伸縮するのに伴ってドリブンプレー
ト32の外周に画成された油室34に充填された油の付
与する抵抗により振動が吸収されるようになっている。
【0014】ダンパー機構4はフライホイール本体2と
その後側に取付けられる円盤状のダンパーカバー35の
間に収装され、このダンパーカバー35とフライホイー
ル本体2は、それぞれの中程を周方向に所定の間隔をも
って貫通する複数のリベット継手36により互いに締結
されるとともに、それぞれの外周部を所定の間隔をもっ
て貫通する複数のリベット継手5により互いに締結され
る。リベット継手36とリベット継手5の間にはシール
材37が介装され、ダンパーカバー35の外周部がフラ
イホイール本体2に対してリベット継手5によりリテー
ナ38を介して押し付けられることにより、十分な密封
性を確保している。
【0015】フライホイール本体2の外周部には各リベ
ット継手5と並んで環状のリングギア6が嵌合される。
このリングギア6はエンジン始動時にスタータモータか
らの起動力をクランクシャフトに伝達するものである。
【0016】このように各リベット継手5とリングギア
6がフライホイール本体2の外周部に並んで配置されて
いるため、このダンパー付きフライホイール1の大型化
が避けられ、エンジンにとってダンパー機構を内蔵しな
い一体型フライホイールとのパッケージスペースに互換
性を持たせられる。
【0017】図2にも示すように、フライホイール本体
2の外周部には、リングギア6の内周面15を接合させ
る円筒状の接合面9と、リングギア6の後端面16を接
合させる環状の接合面14が形成される。
【0018】同じくフライホイール本体2の外周部に
は、各リベット継手5を貫通させるリベット穴7と、各
リベット継手5の頭部11を挿通させるリベット座ぐり
穴8が形成され、各リベット座ぐり穴8は各リベット継
手5の頭部11を着座させる環状の座面12を有する。
【0019】そして本発明の要旨とするところである
が、各リベット座ぐり穴8をフライホイール本体2のリ
ングギア6に対する接合面9に開口させ、このリベット
座ぐり穴8によりリングギア6の前後に渡って窪むガイ
ド溝13を形成する。このため、各リベット座ぐり穴8
の略半分がリングギア6に対して回転軸方向に重合する
ように配置されている。
【0020】この実施例では、ガイド溝13は略半円形
の断面を持って窪み、フライホイール本体2の半径方向
に生じる熱歪が抑制されるようになっている。
【0021】このように各リベット座ぐり穴8がリング
ギア6の前後に渡って窪むガイド溝13を形成する構造
としたため、リングギア6はフライホイール本体2の接
合面9に圧入されることにより、その内周面15が図3
に2点鎖線で示すように円弧形をした自由状態から、実
線で示すようにガイド溝13内に膨らむ形状に変形し、
これによりリングギア6の回り止めが確実に行われる。
なお、図示したリングギア6の変形量は、便宜上実際よ
りも誇張して大きくしてあるが、実際にはかなり小さい
ものである。
【0022】その破損等に伴ってリングギア6を交換す
る場合、図4、図5に示すように、リングギア6を拡径
する治具41が用いられる。この治具41は各ガイド溝
13からリングギア6の内側に差し込まれる複数の支持
板42と、各支持板42の基端部がピン43を介して回
動可能に連結される基板44と、各支持板42の途中に
摺接するテーパ状の円盤45と、円盤45を基板44に
引き付けるボルト46およびナット47とを備える。
【0023】図6に示すように、各支持板42の先端部
には各ガイド溝13からリングギア6の内側に差し込ま
れる挿入部49と、挿入部49の先端部にリングギア6
の後端面16に係合する爪48を有する。
【0024】ボルト46およびナット47の螺合量を変
えて円盤45を基板44に近づけて、各支持板42を外
側に回動させることにより、リングギア6を拡径してフ
ライホイール本体2から外せるようになっている。
【0025】また、図7に2点鎖線で示すように、各リ
ベット座ぐり穴8の全部がリングギア6に対して回転軸
方向に重合するように配置された従来装置に比べて、フ
ライホイール本体2は図中斜線を入れて示すようにリン
グギア6より前側の外周部の体積を増やすことができ、
慣性モーメントの設定自由度をひろげられる。
【0026】次に、図8、図9に示した他の実施例は、
ガイド溝13の開口幅をひろげたものである。このガイ
ド溝13は接合面9と同心的に湾曲する底面部13a
と、この底面部13aの両端部から円弧形に湾曲する隅
部13bとを有し、フライホイール本体2の半径方向に
生じる熱歪が有効に抑制される。
【0027】この場合も、図10に示すように、リング
ギア6はフライホイール本体2の接合面9に圧入される
ことにより、その内周面15が図8に2点鎖線で示すよ
うに円弧形をした自由状態から、実線で示すようにガイ
ド溝13内に膨らむ形状に変形し、これによりリングギ
ア6の回り止めが確実に行われる。
【0028】次に、図11、図12に示した他の実施例
は、その破損等に伴ってリングギア6を交換する場合、
リングギア6を拡径する治具51が用いられる。この治
具51は各ガイド溝13からリングギア6の内側に差し
込まれる6つの支持板52と、各支持板52の基端部が
ボルト56を介して連結される六角形の基枠54とを備
える。各ボルト56は基枠54にナット57を介して放
射状に固定され、各ボルト56の途中に螺合する各ナッ
ト58の螺合位置を変えることにより各支持板52が径
方向外側に移動するようになっている。
【0029】図13に示すように、各支持板52はその
基端部に各ボルト57に挿通するボス部61を有し、そ
の先端部に各ガイド溝13からリングギア6の内側に差
し込まれる挿入部59と、挿入部59の先端部にリング
ギア6の後端面16に係合する爪60を有する。
【0030】ボルト57に対するナット58の螺合量を
変えて各支持板52を外側に移動させることにより、リ
ングギア6を拡径してフライホイール本体2から外せる
ようになっている。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、環状のリ
ングギアをフライホイール本体の外周部に形成された接
合面に嵌合させるとともに、このフライホイール本体の
外周部を貫通してダンパー機構を結合する複数の継手を
備えるダンパー付きフライホイールにおいて、前記フラ
イホイール本体に前記各継手を挿通させる座ぐり穴を前
記リングギアが嵌合する接合面に開口させ、この座ぐり
穴によってリングギアの前後に渡って窪むガイド溝を形
成したため、ダンパー付きフライホイールの大型化が避
けられ、エンジンにとってダンパー機構を内蔵しない一
体型フライホイールとのパッケージスペースに互換性を
持たせられるとともに、ガイド溝からリングギアの内側
から係合する治具を指し込んで、リングギアをフライホ
イール本体から取り外すことが可能となり、リングギア
の破損時に高価なダンパー付きフライホイールごとユニ
ットとして交換することを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すフライホイールの縦断面
図である。
【図2】同じく図1の矢印Z方向から見た正面図であ
る。
【図3】同じくリングギアの変形状態を示す正面図であ
る。
【図4】同じくリングギアを取り外す治具の縦断面図で
ある。
【図5】同じく図4の矢印Z方向から見た治具の正面図
である。
【図6】同じく支持板の平面図である。
【図7】同じくフライホイールの要部縦断面図である。
【図8】他の実施例を示すフライホイールの要部縦断面
図である。
【図9】同じく図8の矢印Z方向から見た正面図であ
る。
【図10】同じくリングギアの変形状態を示す正面図で
ある。
【図11】さらに他の実施例を示すリングギアを取り外
す治具の縦断面図である。
【図12】同じく図11の矢印Z方向から見た治具の正
面図である。
【図13】同じく支持板の平面図である。
【符号の説明】 1 ダンパー付きフライホイール 2 フライホイール本体 3 第二フライホイール 4 ダンパー機構 5 リベット継手 6 リングギア 7 リベット穴 8 リベット座ぐり穴 9 リングギアに対する接合面 13 ガイド溝

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状のリングギアをフライホイール本体
    の外周部に形成された接合面に嵌合させるとともに、こ
    のフライホイール本体の外周部を貫通してダンパー機構
    を結合する複数の継手を備えるダンパー付きフライホイ
    ールにおいて、前記フライホイール本体に前記各継手を
    挿通させる座ぐり穴を前記リングギアが嵌合する接合面
    に開口させ、この座ぐり穴によってリングギアの前後に
    渡って窪むガイド溝を形成したことを特徴とするダンパ
    ー付きフライホイールのリングギア取付構造。
JP24096192A 1992-09-09 1992-09-09 ダンパー付きフライホイールのリングギア取付構造 Expired - Lifetime JP2819960B2 (ja)

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JPH0694080A JPH0694080A (ja) 1994-04-05
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JPH06346944A (ja) * 1993-06-04 1994-12-20 Daikin Mfg Co Ltd フライホイール組立体

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