JPH07246678A - メラミン樹脂化粧板の製造方法 - Google Patents
メラミン樹脂化粧板の製造方法Info
- Publication number
- JPH07246678A JPH07246678A JP4168094A JP4168094A JPH07246678A JP H07246678 A JPH07246678 A JP H07246678A JP 4168094 A JP4168094 A JP 4168094A JP 4168094 A JP4168094 A JP 4168094A JP H07246678 A JPH07246678 A JP H07246678A
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- Japan
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- melamine resin
- paper
- impregnated
- pattern
- overlay paper
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 メラミン樹脂化粧板を製造するにあたって、
オーバーレイ紙１のの取り扱い性を改善するとともに、
メラミン樹脂含浸工程生の工数を半減する。 【構成】 模様パターン紙３とオーバーレイ紙１とを可
撓性を有するエマルジョン系接着剤２で部分接着し、メ
ラミン樹脂を含浸乾燥してメラミン樹脂含浸表面材４を
得、次いで、このメラミン樹脂含浸表面材４を芯材５に
重ねて加熱加圧する。
オーバーレイ紙１のの取り扱い性を改善するとともに、
メラミン樹脂含浸工程生の工数を半減する。 【構成】 模様パターン紙３とオーバーレイ紙１とを可
撓性を有するエマルジョン系接着剤２で部分接着し、メ
ラミン樹脂を含浸乾燥してメラミン樹脂含浸表面材４を
得、次いで、このメラミン樹脂含浸表面材４を芯材５に
重ねて加熱加圧する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物などの内装壁面
材、テーブル、机等の天板、車両内装等に用いられる、
メラミン樹脂化粧板の製造方法に関する。
材、テーブル、机等の天板、車両内装等に用いられる、
メラミン樹脂化粧板の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】模様パターンを表面の摩耗から保護する
ため、坪量１８〜４０ｇ／ｍ2 のレーヨンパルプ製オー
バーレイ紙にメラミン樹脂を含浸乾燥し、メラミン樹脂
を含浸した模様パターン紙に重ね、芯材と構成して加熱
加圧して製造されている。芯材としては、フェノール樹
脂含浸紙が通常用いられ、さらに、ベース材としてアル
ミニウム板が用いられている。
ため、坪量１８〜４０ｇ／ｍ2 のレーヨンパルプ製オー
バーレイ紙にメラミン樹脂を含浸乾燥し、メラミン樹脂
を含浸した模様パターン紙に重ね、芯材と構成して加熱
加圧して製造されている。芯材としては、フェノール樹
脂含浸紙が通常用いられ、さらに、ベース材としてアル
ミニウム板が用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、オーバーレ
イ紙は、極めて薄い上に、メラミン樹脂を含浸してある
ため可撓性に乏しく、取扱時に破損し易く、生産性を低
下させる要因となっている。オーバーレイ紙を厚くすれ
ば、このような欠点を解消できるのであるが、オーバー
レイ紙は、その下にある模様を透けて見えるようにする
ため厚くするわけにはいかない。
イ紙は、極めて薄い上に、メラミン樹脂を含浸してある
ため可撓性に乏しく、取扱時に破損し易く、生産性を低
下させる要因となっている。オーバーレイ紙を厚くすれ
ば、このような欠点を解消できるのであるが、オーバー
レイ紙は、その下にある模様を透けて見えるようにする
ため厚くするわけにはいかない。
【０００４】本発明は、オーバーレイ紙を用いる方法に
ついて、オーバーレイ紙を厚くしないで、取り扱い性を
改善して、生産性を向上させることができ、さらに製造
工数の低減をも図ることができる製造方法を提供するこ
とを目的とする。
ついて、オーバーレイ紙を厚くしないで、取り扱い性を
改善して、生産性を向上させることができ、さらに製造
工数の低減をも図ることができる製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、模様パターン
紙３とオーバーレイ紙１とを重ね合わせてメラミン樹脂
を含浸乾燥してメラミン樹脂含浸表面材４を得、次い
で、このメラミン樹脂含浸表面材４を芯材５に重ねて加
熱加圧することを特徴とするメラミン樹脂化粧板の製造
方法である（図１参照）。
紙３とオーバーレイ紙１とを重ね合わせてメラミン樹脂
を含浸乾燥してメラミン樹脂含浸表面材４を得、次い
で、このメラミン樹脂含浸表面材４を芯材５に重ねて加
熱加圧することを特徴とするメラミン樹脂化粧板の製造
方法である（図１参照）。
【０００６】すなわち、従来、模様パターン紙３とオー
バーレイ紙１を各々単独に、メラミン樹脂を含浸乾燥し
ていたものを、模様パターン紙３とオーバーレイ紙１と
を重ね合わせ、同時にメラミン樹脂の含浸乾燥を行う。
このようにして得られたメラミン樹脂含浸表面材４と芯
材５とを重ねて加熱加圧する。
バーレイ紙１を各々単独に、メラミン樹脂を含浸乾燥し
ていたものを、模様パターン紙３とオーバーレイ紙１と
を重ね合わせ、同時にメラミン樹脂の含浸乾燥を行う。
このようにして得られたメラミン樹脂含浸表面材４と芯
材５とを重ねて加熱加圧する。
【０００７】模様パターン紙３とオーバーレイ紙１と
は、接着剤２で接着しておく。接着に使用する接着剤
は、エマルジョン系接着剤、特に、酢酸ビニル−マレイ
ン酸エステル共重合樹脂を用いることにより接着後も可
撓性を維持でき、重ね合わせ後の巻き取りが可能とな
る。又、接着剤の固形分を４０〜５０重量％の範囲とす
ることにより、水分による模様パターン紙３およびオー
バーレイ紙１の伸びを抑えることができ、ロールラミネ
ーターによる貼り合わせ作業時のしわ不良が無くなる。
は、接着剤２で接着しておく。接着に使用する接着剤
は、エマルジョン系接着剤、特に、酢酸ビニル−マレイ
ン酸エステル共重合樹脂を用いることにより接着後も可
撓性を維持でき、重ね合わせ後の巻き取りが可能とな
る。又、接着剤の固形分を４０〜５０重量％の範囲とす
ることにより、水分による模様パターン紙３およびオー
バーレイ紙１の伸びを抑えることができ、ロールラミネ
ーターによる貼り合わせ作業時のしわ不良が無くなる。
【０００８】接着剤２は、模様パターン紙３の端部（通
称トンボという模様の無い部分）に塗布する。このよう
にすることにより、接着剤２によるメラミン樹脂の含浸
阻害を防ぐことができる。
称トンボという模様の無い部分）に塗布する。このよう
にすることにより、接着剤２によるメラミン樹脂の含浸
阻害を防ぐことができる。
【０００９】模様パターン紙３とオーバーレイ紙１との
貼り合わせ紙への、メラミン樹脂の含浸量は、固形樹脂
分で５５〜６５重量％の範囲が好ましい。このようにす
ることにより、加熱加圧時にメラミン樹脂がオーバーレ
イ紙側から内部に流動し、表面材の接着を強固にする。
貼り合わせ紙への、メラミン樹脂の含浸量は、固形樹脂
分で５５〜６５重量％の範囲が好ましい。このようにす
ることにより、加熱加圧時にメラミン樹脂がオーバーレ
イ紙側から内部に流動し、表面材の接着を強固にする。
【００１０】
【作用】模様パターン紙３とオーバーレイ紙１とを重ね
合わせてメラミン樹脂を含浸乾燥するので、含浸乾燥工
程が１回ですむ。また、オーバーレイ紙１を模様パター
ン紙３でバックアップする形になり、取扱時に破損する
ことも少なくできる。
合わせてメラミン樹脂を含浸乾燥するので、含浸乾燥工
程が１回ですむ。また、オーバーレイ紙１を模様パター
ン紙３でバックアップする形になり、取扱時に破損する
ことも少なくできる。
【００１１】
【実施例】模様パターン紙３（坪量１００ｇ／ｍ2 ）の
トンボ部分（両端部）の幅約１０ｍｍに、酢酸ビニル−
マレイン酸エステル共重合樹脂（セメダイン株式会社製
商品名：セメダイン ホワイトＮｏ．６３０）をドクタ
ー刃にて均一に塗布した。そして、ロールラミネーター
を用い、温度１００℃にて３分間乾燥し、水分を揮発さ
せながら、オーバーレイ紙１（坪量４０ｇ／ｍ2 ）を連
続的に貼り合わせた。この貼り合わせ紙に、メラミン１
００重量部、ホルムアルデヒド３８％水溶液８８重量
部、パラ−トルエンスルフォンアミド２０重量部を混合
したメラミン樹脂水溶液を用い、樹脂量６０重量％とな
るように含浸し、温度１００℃で３分間乾燥して、メラ
ミン樹脂含浸表面材４を得た。
トンボ部分（両端部）の幅約１０ｍｍに、酢酸ビニル−
マレイン酸エステル共重合樹脂（セメダイン株式会社製
商品名：セメダイン ホワイトＮｏ．６３０）をドクタ
ー刃にて均一に塗布した。そして、ロールラミネーター
を用い、温度１００℃にて３分間乾燥し、水分を揮発さ
せながら、オーバーレイ紙１（坪量４０ｇ／ｍ2 ）を連
続的に貼り合わせた。この貼り合わせ紙に、メラミン１
００重量部、ホルムアルデヒド３８％水溶液８８重量
部、パラ−トルエンスルフォンアミド２０重量部を混合
したメラミン樹脂水溶液を用い、樹脂量６０重量％とな
るように含浸し、温度１００℃で３分間乾燥して、メラ
ミン樹脂含浸表面材４を得た。
【００１２】このメラミン樹脂含浸表面材４、フェノー
ル樹脂含浸紙５、厚さ１．２ｍｍのアルミニウム板６を
重ね、温度１４５℃、圧力１０ＭＰａで６０分間加熱加
圧して、アルミニウムベースメラミン樹脂化粧板を得
た。
ル樹脂含浸紙５、厚さ１．２ｍｍのアルミニウム板６を
重ね、温度１４５℃、圧力１０ＭＰａで６０分間加熱加
圧して、アルミニウムベースメラミン樹脂化粧板を得
た。
【００１３】得られたアルミベースメラミン樹脂化粧板
について、ＪＩＳ Ｋ−６９０２「熱硬化性樹脂化粧板
の試験方法」に準拠した試験をした。また、旧日本国有
鉄道規格「ＪＲＳ １７４２１−１ 」に準拠して耐亀
裂性を調べた。
について、ＪＩＳ Ｋ−６９０２「熱硬化性樹脂化粧板
の試験方法」に準拠した試験をした。また、旧日本国有
鉄道規格「ＪＲＳ １７４２１−１ 」に準拠して耐亀
裂性を調べた。
【００１４】試験方法は次の通りである。 耐煮沸性：試料から、試験片を３枚切り取り、切断面を
平滑に仕上げる。これを、５０℃±３℃の恒温器中に２
４時間保持し、その後、煮沸水中に２時間浸漬する。煮
沸前後の、厚さ及び質量を測定し、剥離の有無を調べ
る。 耐摩耗性：テーバー形アブレーザー式摩耗試験機によ
る。 耐熱性：試験片の上に１８０℃に加熱した油を入れた平
底アルミニウム容器を置き、２０分間放置した後異常の
有無を調べる。 耐熱水性：試験片表面に沸騰水をこぼし、その上に沸騰
水を入れた平底アルミニウム容器を置き、２０分間放置
した後異常の有無を調べる。 耐亀裂性：１００×１００ｍｍの試験片の四すみ及び中
央に直径５ｍｍの穴をあけ、鋼鉄製治具板とビス止めし
て、７０℃の恒温器中に４８時間放置したのち室温まで
冷却し、化粧層に生ずる亀裂の有無を調べる。
平滑に仕上げる。これを、５０℃±３℃の恒温器中に２
４時間保持し、その後、煮沸水中に２時間浸漬する。煮
沸前後の、厚さ及び質量を測定し、剥離の有無を調べ
る。 耐摩耗性：テーバー形アブレーザー式摩耗試験機によ
る。 耐熱性：試験片の上に１８０℃に加熱した油を入れた平
底アルミニウム容器を置き、２０分間放置した後異常の
有無を調べる。 耐熱水性：試験片表面に沸騰水をこぼし、その上に沸騰
水を入れた平底アルミニウム容器を置き、２０分間放置
した後異常の有無を調べる。 耐亀裂性：１００×１００ｍｍの試験片の四すみ及び中
央に直径５ｍｍの穴をあけ、鋼鉄製治具板とビス止めし
て、７０℃の恒温器中に４８時間放置したのち室温まで
冷却し、化粧層に生ずる亀裂の有無を調べる。
【００１５】試験結果を表１に示す。
【００１６】
【表１】 ─────────────────────────────────── 耐煮沸性：厚さ増加率：０．６％、質量増加率：０．５％、層間剥離：なし 耐摩耗性：摩耗量：０．０６ｇ／１００回、摩耗値：６２０回 耐熱性及び耐熱水性：異常なし 耐亀裂性：３ｍｍ ───────────────────────────────────
【００１７】
【発明の効果】本発明によれば、オーバーレイ紙の破損
をなくして取扱性がよくなり、メラミン樹脂の含浸工程
を半減できる。そして、特性も従来と全く変わりないメ
ラミン樹脂化粧板を得ることができる。
をなくして取扱性がよくなり、メラミン樹脂の含浸工程
を半減できる。そして、特性も従来と全く変わりないメ
ラミン樹脂化粧板を得ることができる。
【図１】本発明一実施例に関し、（ａ）は表面材の断面
図、（ｂ）はメラミン樹脂化粧板のの断面図である。
図、（ｂ）はメラミン樹脂化粧板のの断面図である。
１ オーバーレイ紙 ２ 接着剤 ３ 模様パターン紙 ４ 表面材 ５ 芯材 ６ アルミニウム板
Claims (2)
- 【請求項１】 模様パターン紙とオーバーレイ紙とを重
ね合わせ、メラミン樹脂を含浸乾燥してメラミン樹脂含
浸表面材を得、次いで、このメラミン樹脂含浸表面材を
芯材に重ねて加熱加圧することを特徴とするメラミン樹
脂化粧板の製造方法。 - 【請求項２】 模様パターン紙とオーバーレイ紙とを可
撓性を有するエマルジョン系接着剤で部分接着し、メラ
ミン樹脂を含浸乾燥してメラミン樹脂含浸表面材を得る
ことを特徴とする請求項１記載のメラミン樹脂化粧板の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4168094A JPH07246678A (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | メラミン樹脂化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4168094A JPH07246678A (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | メラミン樹脂化粧板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07246678A true JPH07246678A (ja) | 1995-09-26 |
Family
ID=12615148
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4168094A Pending JPH07246678A (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | メラミン樹脂化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07246678A (ja) |
-
1994
- 1994-03-14 JP JP4168094A patent/JPH07246678A/ja active Pending
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